設定項目編集プログラム、設定項目編集方法およびユーザインタフェース装置
【課題】所定の設定項目が配置される既存の設定画面から、ユーザの操作に応じた設定項目が配置される設定画面に更新させる際に、設定画面の乱れやちらつきを生じさせることなく、設定画面を再構成して表示させることができる設定項目編集プログラム、設定項目編集方法およびユーザインタフェース装置を提供する。
【解決手段】操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行される設定項目編集プログラムである。この設定項目編集プログラムは、設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手順と、編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手順と、編集処理が実行される間、設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、この設定画面とは別の画像を表示する手順とをユーザインタフェース装置に実行させる。
【解決手段】操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行される設定項目編集プログラムである。この設定項目編集プログラムは、設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手順と、編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手順と、編集処理が実行される間、設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、この設定画面とは別の画像を表示する手順とをユーザインタフェース装置に実行させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行される設定項目編集プログラム、設定項目編集方法およびユーザインタフェース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷システムにおいて、ユーザがプリンタで印刷を実行する場合、ユーザは、PC(パーソナルコンピュータ)上でプリンタドライバと呼ばれる制御プログラムを用いて、各設定項目を所望の設定値に設定して印刷条件を設定し、プリンタに印刷を実行させる。プリンタの性能が向上し、さまざま印刷条件を設定することができるようになるにつれて、プリンタドライバにおける設定項目は増加する傾向にある。
【0003】
そこで、複数の設定項目を関連機能別に分類しタブで関連付けることにより、プリンタドライバの視認性および操作性を向上させることが行われている。ここで、ユーザが所望の印刷条件を設定する場合、ユーザは、タブを選択して操作画面を切り替え、所望の設定項目を表示させ、当該設定項目の変更を行っていた。
【0004】
そのため、ユーザが、異なるタブに関連付けられる複数の設定項目を変更して印刷条件を設定する場合、印刷条件の設定作業が複雑になっていた。そこで、ユーザが頻繁に設定する設定項目を特定の操作画面に集約して表示させる技術が提案されている(非特許文献1参照)。
【0005】
この非特許文献1の技術は、ユーザによって編集可能な操作画面に対して、ユーザが設定項目を追加または削除することにより、ユーザが頻繁に設定値を変更する設定項目を特定の操作画面に集約して表示させるものである。
【非特許文献1】EFI社製PostScript3プリンタコントローラのプリンタドライバ、イメージコントローラIC−409、[online]、2008年9月29日、Konica Minolta、インターネット<URL:http://konicaminolta.jp/business/download/copiers/efi/detail.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記非特許文献1の技術では、所定の設定項目が配置される既存の印刷設定画面から、ユーザの操作に応じた設定項目が配置される印刷設定画面に更新させる際に、更新箇所において画面の乱れやちらつきが生じていた。
【0007】
本発明は上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、所定の設定項目が配置される既存の設定画面から、ユーザの操作に応じた設定項目が配置される設定画面に更新させる際に、設定画面の乱れやちらつきを生じさせることなく、設定画面を再構成して表示させることができるプログラム、設定項目編集方法およびユーザインタフェース装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0009】
(1)操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行されるプログラムであって、前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手順(a)と、前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手順(b)と、前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、当該設定画面とは別の画像を表示する手順(c)と、をユーザインタフェース装置に実行させることを特徴とする設定項目編集プログラム。
【0010】
(2)前記別の画像は前記設定画面とは異なる表示画面である上記(1)に記載の設定項目編集プログラム。
【0011】
(3)前記別の画像は前記編集処理の進捗状況を示す上記(1)に記載の設定項目編集プログラム。
【0012】
(4)別画像を表示する手順(c)は、変更される設定項目の位置および大きさを算出する手順(c1)と、算出された位置および大きさに基づいて、設定項目が変更される部分を算出する手順(c2)と、を有する上記(1)に記載の設定項目編集プログラム。
【0013】
(5)前記編集指示を受け付ける手順(a)において、前記設定画面と異なる編集画面を表示させて、当該編集画面上で前記編集指示を受け付ける上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の設定項目編集プログラム。
【0014】
(6)前記編集指示を受け付ける手順(a)において、前記設定画面に操作項目の一覧を表示させて、当該操作項目の一覧を用いて前記編集指示を受け付ける上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の設定項目編集プログラム。
【0015】
(7)前記編集処理が終了した場合、編集処理が終了したことを示す終了通知を通知する手順(d)と、前記終了通知を受けて、前記別の画像の表示を終了する手順(e)と、をさらに前記ユーザインタフェース装置に実行させる上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の設定項目編集プログラム。
【0016】
(8)前記設定項目は印刷条件を設定するための設定項目であり、前記プログラムはプリンタドライバに含まれる上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の設定項目編集プログラム。
【0017】
(9)上記(1)〜(8)に記載の設定項目編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0018】
(10)操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行される設定項目編集方法であって、前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付けるステップ(a)と、前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行するステップ(b)と、前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、別当該設定画面とは別の画像を表示するステップ(c)と、を有することを特徴とする設定項目編集方法。
【0019】
(11)操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置であって、前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手段と、前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手段と、前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、当該設定画面とは別の画像を表示する手段と、を有することを特徴とするユーザインタフェース装置。
【発明の効果】
【0020】
本発明では、所定の設定項目が配置される既存の設定画面から、ユーザの操作に応じた設定項目が配置される設定画面に更新させる際に、設定画面の乱れやちらつきを生じさせることなく、設定画面を再構成して表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態にかかる印刷システムは、PC1とプリンタ2とを備え、ネットワーク3を介して相互に通信可能に接続されている。なお、通信ネットワーク3に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。また、PC1は、ネットワーク3を介することなく、プリンタ2と直接機器間で接続(ローカル接続)されていてもよい。
【0024】
プリンタ2は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、印刷部および通信インタフェースを備えており、PC1で生成される印刷データを受信し、印刷部において、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、画像データを用紙等の記録媒体上に印刷する。
【0025】
ネットワーク3は、たとえば、イーサネット(登録商標)、トークンリング、およびFDDI等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したLAN、またはLAN同士を専用線で接続したWAN等の各種のネットワークからなる。
【0026】
図2は、図1に示されるPCの構成を示すブロック図である。印刷指示装置としてのPC1は、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、ディスプレイ15、入力装置16、および通信インタフェース17を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス18を介して相互に接続されている。
【0027】
CPU11は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行する。ROM12は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する。ハードディスク14は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムおよび各種データを格納する。
【0028】
ディスプレイ15は、CRTあるいはLCD等であり、各種の情報を表示する。入力装置16は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードであり、各種の入力を行うために使用される。
【0029】
通信インタフェース17は、ネットワーク3を介してプリンタ2等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によるネットワークインタフェースのほか、USB、IEEE1394等のシリアルインタフェース、SCSI、IEEE1284等のパラレルインタフェース、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、HomeRF、IrDA等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェース、電話回線に接続するための電話回線インタフェース等が用いられ得る。
【0030】
ハードディスク14には、文書ファイル作成アプリケーションとプリンタドライバとがインストールされている。プリンタドライバは、後述する印刷設定画面を用いたユーザの操作に基づいて、印刷条件に関する各項目を設定するとともに、文書ファイル作成アプリケーションから渡されたデータに基づいて、プリンタ2で処理可能な形式の印刷データを生成する。
【0031】
図3は、プリンタドライバの基本構成を示す機能ブロック図である。
【0032】
プリンタドライバは、文書ファイル作成アプリケーションがプリンタを利用する際、OS(オペレーティングシステム)が提供する共通化されたAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)によって、プリンタの機能を利用できるようにするものである。つまり、抽象化されたAPIとプリンタとの間の対応をプリンタドライバが受け持つ。
【0033】
プリンタドライバは、画面管理部20と印刷処理部30とを有しており、PC1のディスプレイ15に印刷設定画面を表示し、入力装置16によるユーザの操作に基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタ2に送信する。
【0034】
画面管理部20は、ユーザが入力操作を行うためのGUI(Graphical User Interface)を提供するための一般的な動作を司るとともに、画面編集部21と画面隠蔽処理部22とを有する。なお、画面管理部20が有する一般的な動作を司る機能についてはその説明を省略し、画面編集部21と画面隠蔽処理部22とが有する機能について説明する。
【0035】
画面編集部21は、画面編集指示部23と画面編集実行部24とを有し、印刷設定画面上の設定項目の移動、追加および削除を行うことにより、印刷設定画面における設定項目を編集する。
【0036】
画面編集指示部23は、ユーザの操作に従って編集指示命令を受けると、画面編集実行部24に編集指示を通知する。
【0037】
画面編集実行部24は、画面変更範囲算出部25と画面変更処理部26とを有し、画面編集指示部23から編集指示を受けて、ユーザの操作に基づく編集後の設定項目を表示する。画面変更範囲算出部25は、設定項目が編集される箇所の位置および大きさを算出する。画面変更処理部26は、ユーザの操作に基づく編集後の設定項目を表示する。
【0038】
画面隠蔽処理部22は、サブウィンドウ表示部27とサブウィンドウ終了部28とを有し、編集中の印刷設定画面に隠蔽処理を行う。サブウィンドウ表示部27は、編集中の印刷設定画面を隠蔽するためにサブウィンドウを表示する。サブウィンドウ終了部28は、表示されたサブウィンドウを閉じる。
【0039】
印刷処理部30は、ユーザがGUI画面を介して入力装置16を操作することにより設定された印刷条件に基づいて印刷データを生成する。その後、印刷処理部30は、生成された印刷データをプリンタ2に送信する。
【0040】
図4〜8を参照して、本発明の概要を設定画面に基づいて説明する。
【0041】
図4は、プリンタドライバの印刷設定画面を示す図である。
【0042】
印刷設定画面は複数のタブを有し、各タブには複数の設定項目が機能別に分類され関連付けられる。タブは、GUI画面のウィンドウにおいて、複数の画面を一つのウィンドウ内で切り替えて使用することを可能にする。
【0043】
印刷設定画面におけるタブには、「詳細設定」、「Myタブ」、「基本設定」、「レイアウト」、「仕上げ」、「カバー/シート挿入紙」、「スタンプ/フォーム」、「画像品質」および「その他」がある。
【0044】
「Myタブ」には、各タブに関連付けられる設定項目のうち、ユーザの操作のより登録される任意の設定項目が関連付けられる。つまり、機能別に分類され各タブに関連付けられる設定項目が、ユーザの操作に応じて一つのタブに集約される。したがって、ユーザが、異なるタブに関連付けられる複数の設定項目を変更して印刷条件を設定する場合、一つのタブに設定項目が集約されているため、ユーザは、各タブを選択することなく、印刷条件の設定作業を容易に行うことができる。
【0045】
図4に示す例では、Myタブが選択されており、Myタブに関連付けられた「原稿サイズ」101、「用紙種類」102、「印刷部数」103、「原稿の向き」104、「出力方法」105、「トナー節約」106の各設定項目が表示されている。
【0046】
「Myタブの編集」107は、Myタブに登録する設定項目を追加、変更および削除し、Myタブを編集するための項目である。
【0047】
図5は、Myタブを編集するための編集画面を示す図である。ユーザがMyタブを編集する場合、ユーザは、図4に示す「Myタブの編集」107を押下し、編集画面を表示させる。
【0048】
Myタブの編集画面は、「項目リスト」201、「登録位置ボタン」202、「登録リスト」203、「編集ボタン」204および「OKボタン」205を有する。
【0049】
「項目リスト」201は、Myタブに登録するための設定項目の一覧を示し、ユーザに選択させる。「項目リスト」201には複数のタブが設けられており、各タブは機能別に分類される設定項目に関連付けられる。つまり、各タブが選択されることにより、そのタブに関連付けられる設定項目の一覧が「項目リスト」201に表示される。「項目リスト」201の中から任意の設定項目がユーザにより選択され得る。
【0050】
「登録位置ボタン」202は、「項目リスト」201の中から選択された設定項目を登録する位置を、ユーザに指定させるためのボタンである。「登録リスト」203は、右側登録リストと左側登録リストとを有する。右側登録リストは、Myタブが選択された場合に表示される設定画面である、Myタブ画面の右側に登録される設定項目を表示し、左側登録リストは、Myタブ画面の左側に登録される設定項目を表示する。
【0051】
「編集ボタン」204は、「登録リスト」203の中の設定項目を移動および削除するためのボタンであり、「編集ボタン」204により、最終的にMyタブに登録される設定項目およびその位置が指定される。「OKボタン」205は、Myタブの編集を確定させるためのボタンである。「OKボタン」205が押下されることにより、編集画面は閉じられる。
【0052】
図6は、Myタブを編集する際の印刷設定画面を示す図である。登録されたMyタブをユーザが編集する場合、ユーザはMyタブ画面内の設定項目を選択し、位置の移動や削除を指定することができる。例えば、ユーザは、設定項目にポインタを合わせ、右クリックで操作項目の一覧(コンテキストメニュー)を表示させ、その中から所望する操作項目を選択し編集する。
【0053】
図6に示す例では、原稿サイズ301が設定項目として選択され、Myタブおよび編集メニュー302がリストで表示されている。ユーザが原稿サイズ301にポインタを合わせ、右クリックすることで、編集メニュー302が表示され、ユーザは、表示された編集メニュー302の中から、所望の編集項目を選択することができる。
【0054】
登録されたMyタブは、ユーザがMyタブ画面内の設定項目を選択することにより編集することができるが、上述した編集画面を表示することにより、編集することもできる。ユーザがMyタブ画面内の設定項目を選択することにより、登録されたMyタブを編集する場合、ユーザは、操作上簡易に行うことができるが、一項目ずつ設定しなければならない。一方、上述した編集画面を表示することにより、登録されたMyタブを編集する場合、ユーザは、複数の項目をまとめて設定することができる。
【0055】
図7は、Myタブの更新中における設定画面の一例を示す図である。
登録されたMyタブが編集される場合、図7に示すように、編集処理の進捗状況を示すサブウィンドウ(ダイアログボックス)が表示される。サブウィンドウは、Myタブが編集中であることを「再描画中」と示し、編集処理の進捗状況を棒線で示す。
【0056】
ここで、サブウィンドウは、設定項目が編集される部分に表示される。一般的に、ダイアログボックスは、ディスプレイの画面内において、他のウィンドウより手前に表示され、ユーザに認知されやすくなっている。このため、設定項目が編集される部分は、サブウィンドウにより覆い隠されるようになる。
【0057】
図8は、編集後の印刷設定画面を示す図である。
【0058】
図8は、出力方法105の設定項目を移動する編集をした場合を示す。つまり、図4に示すMyタブ画面において、出力方法105の設定項目が右側から左側に移動している。また、出力方法105の設定項目の移動に伴って、トナー節約106の設定項目が原稿の向きの設定項目の下に移動している。
【0059】
図8に示す例では、設定項目が編集される部分は、移動する出力方法105およびそれに伴って移動するトナー節約106の設定項目と、移動後の出力方法105の設定項目が表示される部分である。
【0060】
次に、設定項目が編集される部分を算出する方法について説明する。
【0061】
図9は、編集前における設定項目の構成情報の一例を示す図である。
【0062】
図9は、図4に示す各設定項目の一覧と、それらの左右属性、並び順、X座標、Y座標、横幅および縦幅とを示す。
【0063】
左右属性は、Myタブ画面において、左右のどちら側に表示されるかを示す。図9に示す例では、原稿サイズ、用紙種類、ソートおよび仕分けの各設定項目はMyタブ画面の右側に表示され、部数、原稿の向き、出力方法およびトナー節約の各設定項目はMyタブ画面の左側に表示される。
【0064】
並び順は、同一の左右属性の設定項目うち、上に表示される設定項目から順番に数字を割り振り、設定項目の並び順を示す。図9に示す例では、原稿サイズおよび部数がMyタブ画面の最も上に表示される。
【0065】
X座標およびY座標は、各設定項目のXY座標系における位置を示す。X座標は左右属性と関連しており、図9に示す例では、原稿サイズ、用紙種類、ソートおよび仕分けの各設定項目はMyタブ画面の右側に表示されるため、X座標は同一である。また、Y座標は並び順と関連しており、原稿サイズおよび部数がMyタブ画面の上方に表示されるため、Y座標は同一である。
【0066】
横幅および縦幅は、各設定項目のサイズを示す。図9の例では、各設定項目のサイズは同一である。
【0067】
図10は、編集後における設定項目の構成情報の一例を示す図である。
【0068】
図10の例では、図8に示すように、出力方法の設定項目が右側から左側に移動し、トナー節約の設定項目が上方に移動している。
【0069】
出力方法の設定項目では、左右属性が右から左に変更されたことにより、X座標も変更される。また、並び順が5に変更されたことにより、Y座標も変更さる。トナー節約の設定項目では、並び順が4から3に変更されたことにより、Y座標も変更される。
【0070】
図11は、設定項目の画面編集情報の一例を示す図である。図11は、変更された各設定項目の一覧と、それらの編集前および編集後の画面上の情報と、横幅および縦幅とを示す。すなわち、設定項目の画面編集情報は、編集の前後における設定項目の構成情報の差分を示す。したがって、画面編集情報に基づいて、設定項目が編集される部分を算出することができる。
【0071】
図11の例では、出力方法およびトナー節約が、変更された各設定項目の一覧として示される。
【0072】
次に、図12〜14を参照して、画面編集指示部、画面変更実行部および画面隠蔽処理部における処理の手順を説明する。
【0073】
図12は、画面編集指示部における処理の手順を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1のROM12に制御プログラムとして記憶されており、PC1のCPU11によって実行される。
【0074】
画面編集命令があるか否かが判断される(ステップS101)。図5に示すMyタブの編集を確定させるためのOKボタン205が押下された場合、または、図6に示す操作項目の一覧の中から所望する操作項目が選択される場合、画面編集指示部23は画面編集命令があったと判断する。
【0075】
一方、ステップS101において、画面編集命令がない場合(S101:NO)、画面編集指示部23は画面編集命令があるまで待機する。
【0076】
画面編集命令があると判断された場合(S101:YES)、編集前の画面構成情報が取得される(ステップS102)。画面編集指示部23は、図9に示すような、編集前における設定項目の構成情報を取得する。
【0077】
編集後の画面構成情報が取得される(ステップS103)。画面編集指示部23は、図10に示すような、編集後における設定項目の構成情報を取得する。
【0078】
編集の前後において、画面構成に差があるか否かが判断される(ステップS104)。画面編集指示部23は、ステップS102およびS103で取得した編集前後の画面構成情報を比較することにより、画面構成の差を判断する。
【0079】
編集の前後において、画面構成に差があると判断された場合(S104:YES)、画面編集情報が算出される(ステップS105)。画面編集指示部23は、ステップS102およびS103で取得した画面構成情報に基づいて、画面構成情報を算出する。画面構成情報が図9および10に示す場合であれば、出力方法の設定項目が右側から左側に移動し、トナー節約の設定項目が上方に移動されていることから、図11のような、画面編集情報が取得される。
【0080】
画面編集実行部24が呼び出され(ステップS106)、処理は終了する。画面編集指示部23は、画面編集実行部24に編集指示をだし画面編集情報を送り、処理を終了する。
【0081】
一方、ステップS104において、編集の前後で画面構成に差がないと判断された場合(S104:NO)、画面編集指示部23の処理は終了する。
【0082】
図13は、画面編集実行部における処理の手順を示すフローチャートである。なお、図13のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1のROM12に制御プログラムとして記憶されており、PC1のCPU11によって実行される。
【0083】
画面編集情報が取得される(ステップS201)。画面編集実行部24は、画面編集実行部24から画面編集情報を取得する。
【0084】
サブウィンドウの位置およびサイズ情報が算出される(ステップS202)。画面編集実行部24は、画面変更算出部25に指示し、サブウィンドウの位置およびサイズ情報を算出させる。ここで、画面変更算出部25は、取得した画面編集情報に基づいて、設定項目が編集される箇所の位置および大きさを算出する。
【0085】
画面隠蔽処理部22が呼び出される(ステップS203)。画面編集実行部24は、画面隠蔽処理部22を呼び出し、サブウィンドウの位置およびサイズ情報を送る。
【0086】
サブウィンドウ表示の通知があるか否かが判断される(ステップS204)。サブウィンドウ表示の通知がない場合(S204:NO)、画面編集実行部24は、画面隠蔽処理部22からサブウィンドウ表示の通知を受け取るまで待機する。
【0087】
サブウィンドウ表示の通知があると判断された場合(S204:YES)、画面が編集される(ステップS205)。画面編集実行部24は、画面変更処理部26に指示し、ユーザの操作に基づく編集後の設定項目を表示させる。画面変更処理部26は、編集後の設定項目を印刷設定画面に表示する。これにより、ユーザによりMyタブが編集され、サブウィンドウが表示された後、編集後の設定項目が表示されることとなる。
【0088】
画面編集終了情報が通知され(ステップS206)、処理は終了する。画面編集実行部24は、画面編集終了情報を画面隠蔽処理部22に通知し、処理を終了する。
【0089】
図14は、画面隠蔽処理部における処理の手順を示すフローチャートである。なお、図14のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1のROM12に制御プログラムとして記憶されており、PC1のCPU11によって実行される。
【0090】
サブウィンドウの位置およびサイズ情報が取得される(ステップS301)。画面隠蔽処理部22は、画面編集実行部24からサブウィンドウの位置およびサイズ情報を取得する。
【0091】
サブウィンドウが表示される(ステップS302)。画面隠蔽処理部22は、サブウィンドウ表示部27に指示し、取得したサブウィンドウの位置およびサイズ情報に基づいて、サブウィンドウを表示させる。サブウィンドウ表示部27は、設定項目が編集される部分にサブウィンドウを表示する。印刷設定画面において、設定項目が編集される部分は、サブウィンドウによって隠蔽されるため、印刷設定画面が乱れたり、ちらついたりすることはない。
【0092】
サブウィンドウ表示が画面編集実行部に通知される(ステップS303)。画面隠蔽処理部22は、サブウィンドウ表示部27がサブウィンドウを表示したことを、画面編集実行部26に通知する。
【0093】
画面編集終了情報の通知があるか否かが判断される(ステップS304)。画面編集終了情報の通知がない場合(S304:NO)、画面隠蔽処理部22は、画面編集実行部24から画面編集終了情報を受け取るまで待機する。つまり、画面隠蔽処理部22は、印刷設定画面が更新中であると判断し、設定項目が編集される部分を隠蔽し続ける。
【0094】
画面編集終了情報の通知があると判断された場合(S304:YES)、サブウィンドウが閉じられ(ステップS305)、処理は終了する。画面隠蔽処理部22は、サブウィンドウ終了部28に指示し、サブウィンドウを閉じ、処理を終了する。
【0095】
本実施形態によれば、設定項目が編集される部分には、サブウィンドウが表示され、その他の部分には、そのまま設定項目が表示される。そのため、印刷設定画面を更新させる際に、印刷設定画面の乱れやちらつきを生じさせることなく、印刷設定画面を再構成して表示させることができる。したがって、ユーザは、印刷設定画面を更新する際に、画面の乱れやちらつきを意識することなく、快適に印刷設定画面の更新を行うことができる。
【0096】
本発明は、上記した実施の形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0097】
図7に示す例では、Myタブを更新する際に、サブウィンドウは設定項目が編集される部分にのみ表示されたが、本発明はこれに限定されず、サブウィンドウは少なくとも設定項目が編集される部分に表示されればよい。図15および図16は、Myタブの更新中の設定画面の他の例を示す図である。
【0098】
図15は、サブウィンドウが全ての設定項目が表示される部分に表示される場合を示す。図16は、サブウィンドウが印刷設定画面全体に表示される場合を示す。このようなMyタブを更新する際におけるサブウィンドウを表示する領域は、例えば、図5に示すMyタブの編集にサブウィンドウの選択項目を設ける等、必要に応じて設定することができるようにすればよい。
【0099】
本実施形態では、サブウィンドウに、棒線によって編集処理の進捗状況が示されたが、テキスト、図またはグラフ等により進捗状況は表示されてもよい。
【0100】
本実施形態では、プリンタドライバについて説明したが、本発明はこれに限定されず、操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するその他のアプリケーションソフトやOSの設定画面にも適用することができる。
【0101】
本実施形態の画面編集指示部、画面変更実行部および画面隠蔽処理部における処理は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえばフレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本実施形態に係る印刷システムの構成を概略的に示す構成図である。
【図2】図1に示すプリンタの構成を示すブロック図である。
【図3】プリンタドライバの基本構成を示す機能ブロック図である。
【図4】プリンタドライバの印刷設定画面を示す図である。
【図5】Myタブを編集するための編集画面を示す図である。
【図6】Myタブを編集する際の印刷設定画面を示す図である。
【図7】Myタブの更新中における印刷設定画面の一例を示す図である。
【図8】編集後の印刷設定画面を示す図である。
【図9】編集前における設定項目の構成情報の一例を示す図である。
【図10】編集後における設定項目の構成情報の一例を示す図である。
【図11】設定項目の画面編集情報の一例を示す図である。
【図12】画面編集指示部における処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】画面編集実行部における処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】画面隠蔽処理部における処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】Myタブの更新中の印刷設定画面の他の例を示す図である。
【図16】Myタブの更新中の印刷設定画面の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0103】
1 PC、
2 プリンタ、
3 ネットワーク、
11 CPU、
12 ROM、
13 RAM、
14 ハードディスク、
15 ディスプレイ、
16 入力装置、
17 通信インタフェース、
20 画面管理部、
21 画面編集部、
22 画面隠蔽処理部、
23 画面編集指示部、
24 画面編集実行部、
25 画面変更範囲算出部、
26 画面変更処理部、
27 サブウィンドウ表示部、
28 サブウィンドウ終了部、
30 印刷処理部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行される設定項目編集プログラム、設定項目編集方法およびユーザインタフェース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷システムにおいて、ユーザがプリンタで印刷を実行する場合、ユーザは、PC(パーソナルコンピュータ)上でプリンタドライバと呼ばれる制御プログラムを用いて、各設定項目を所望の設定値に設定して印刷条件を設定し、プリンタに印刷を実行させる。プリンタの性能が向上し、さまざま印刷条件を設定することができるようになるにつれて、プリンタドライバにおける設定項目は増加する傾向にある。
【0003】
そこで、複数の設定項目を関連機能別に分類しタブで関連付けることにより、プリンタドライバの視認性および操作性を向上させることが行われている。ここで、ユーザが所望の印刷条件を設定する場合、ユーザは、タブを選択して操作画面を切り替え、所望の設定項目を表示させ、当該設定項目の変更を行っていた。
【0004】
そのため、ユーザが、異なるタブに関連付けられる複数の設定項目を変更して印刷条件を設定する場合、印刷条件の設定作業が複雑になっていた。そこで、ユーザが頻繁に設定する設定項目を特定の操作画面に集約して表示させる技術が提案されている(非特許文献1参照)。
【0005】
この非特許文献1の技術は、ユーザによって編集可能な操作画面に対して、ユーザが設定項目を追加または削除することにより、ユーザが頻繁に設定値を変更する設定項目を特定の操作画面に集約して表示させるものである。
【非特許文献1】EFI社製PostScript3プリンタコントローラのプリンタドライバ、イメージコントローラIC−409、[online]、2008年9月29日、Konica Minolta、インターネット<URL:http://konicaminolta.jp/business/download/copiers/efi/detail.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記非特許文献1の技術では、所定の設定項目が配置される既存の印刷設定画面から、ユーザの操作に応じた設定項目が配置される印刷設定画面に更新させる際に、更新箇所において画面の乱れやちらつきが生じていた。
【0007】
本発明は上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、所定の設定項目が配置される既存の設定画面から、ユーザの操作に応じた設定項目が配置される設定画面に更新させる際に、設定画面の乱れやちらつきを生じさせることなく、設定画面を再構成して表示させることができるプログラム、設定項目編集方法およびユーザインタフェース装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0009】
(1)操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行されるプログラムであって、前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手順(a)と、前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手順(b)と、前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、当該設定画面とは別の画像を表示する手順(c)と、をユーザインタフェース装置に実行させることを特徴とする設定項目編集プログラム。
【0010】
(2)前記別の画像は前記設定画面とは異なる表示画面である上記(1)に記載の設定項目編集プログラム。
【0011】
(3)前記別の画像は前記編集処理の進捗状況を示す上記(1)に記載の設定項目編集プログラム。
【0012】
(4)別画像を表示する手順(c)は、変更される設定項目の位置および大きさを算出する手順(c1)と、算出された位置および大きさに基づいて、設定項目が変更される部分を算出する手順(c2)と、を有する上記(1)に記載の設定項目編集プログラム。
【0013】
(5)前記編集指示を受け付ける手順(a)において、前記設定画面と異なる編集画面を表示させて、当該編集画面上で前記編集指示を受け付ける上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の設定項目編集プログラム。
【0014】
(6)前記編集指示を受け付ける手順(a)において、前記設定画面に操作項目の一覧を表示させて、当該操作項目の一覧を用いて前記編集指示を受け付ける上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の設定項目編集プログラム。
【0015】
(7)前記編集処理が終了した場合、編集処理が終了したことを示す終了通知を通知する手順(d)と、前記終了通知を受けて、前記別の画像の表示を終了する手順(e)と、をさらに前記ユーザインタフェース装置に実行させる上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の設定項目編集プログラム。
【0016】
(8)前記設定項目は印刷条件を設定するための設定項目であり、前記プログラムはプリンタドライバに含まれる上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の設定項目編集プログラム。
【0017】
(9)上記(1)〜(8)に記載の設定項目編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0018】
(10)操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行される設定項目編集方法であって、前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付けるステップ(a)と、前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行するステップ(b)と、前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、別当該設定画面とは別の画像を表示するステップ(c)と、を有することを特徴とする設定項目編集方法。
【0019】
(11)操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置であって、前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手段と、前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手段と、前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、当該設定画面とは別の画像を表示する手段と、を有することを特徴とするユーザインタフェース装置。
【発明の効果】
【0020】
本発明では、所定の設定項目が配置される既存の設定画面から、ユーザの操作に応じた設定項目が配置される設定画面に更新させる際に、設定画面の乱れやちらつきを生じさせることなく、設定画面を再構成して表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態にかかる印刷システムは、PC1とプリンタ2とを備え、ネットワーク3を介して相互に通信可能に接続されている。なお、通信ネットワーク3に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。また、PC1は、ネットワーク3を介することなく、プリンタ2と直接機器間で接続(ローカル接続)されていてもよい。
【0024】
プリンタ2は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、印刷部および通信インタフェースを備えており、PC1で生成される印刷データを受信し、印刷部において、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、画像データを用紙等の記録媒体上に印刷する。
【0025】
ネットワーク3は、たとえば、イーサネット(登録商標)、トークンリング、およびFDDI等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したLAN、またはLAN同士を専用線で接続したWAN等の各種のネットワークからなる。
【0026】
図2は、図1に示されるPCの構成を示すブロック図である。印刷指示装置としてのPC1は、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク14、ディスプレイ15、入力装置16、および通信インタフェース17を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス18を介して相互に接続されている。
【0027】
CPU11は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行する。ROM12は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する。ハードディスク14は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムおよび各種データを格納する。
【0028】
ディスプレイ15は、CRTあるいはLCD等であり、各種の情報を表示する。入力装置16は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードであり、各種の入力を行うために使用される。
【0029】
通信インタフェース17は、ネットワーク3を介してプリンタ2等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によるネットワークインタフェースのほか、USB、IEEE1394等のシリアルインタフェース、SCSI、IEEE1284等のパラレルインタフェース、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、HomeRF、IrDA等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェース、電話回線に接続するための電話回線インタフェース等が用いられ得る。
【0030】
ハードディスク14には、文書ファイル作成アプリケーションとプリンタドライバとがインストールされている。プリンタドライバは、後述する印刷設定画面を用いたユーザの操作に基づいて、印刷条件に関する各項目を設定するとともに、文書ファイル作成アプリケーションから渡されたデータに基づいて、プリンタ2で処理可能な形式の印刷データを生成する。
【0031】
図3は、プリンタドライバの基本構成を示す機能ブロック図である。
【0032】
プリンタドライバは、文書ファイル作成アプリケーションがプリンタを利用する際、OS(オペレーティングシステム)が提供する共通化されたAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)によって、プリンタの機能を利用できるようにするものである。つまり、抽象化されたAPIとプリンタとの間の対応をプリンタドライバが受け持つ。
【0033】
プリンタドライバは、画面管理部20と印刷処理部30とを有しており、PC1のディスプレイ15に印刷設定画面を表示し、入力装置16によるユーザの操作に基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタ2に送信する。
【0034】
画面管理部20は、ユーザが入力操作を行うためのGUI(Graphical User Interface)を提供するための一般的な動作を司るとともに、画面編集部21と画面隠蔽処理部22とを有する。なお、画面管理部20が有する一般的な動作を司る機能についてはその説明を省略し、画面編集部21と画面隠蔽処理部22とが有する機能について説明する。
【0035】
画面編集部21は、画面編集指示部23と画面編集実行部24とを有し、印刷設定画面上の設定項目の移動、追加および削除を行うことにより、印刷設定画面における設定項目を編集する。
【0036】
画面編集指示部23は、ユーザの操作に従って編集指示命令を受けると、画面編集実行部24に編集指示を通知する。
【0037】
画面編集実行部24は、画面変更範囲算出部25と画面変更処理部26とを有し、画面編集指示部23から編集指示を受けて、ユーザの操作に基づく編集後の設定項目を表示する。画面変更範囲算出部25は、設定項目が編集される箇所の位置および大きさを算出する。画面変更処理部26は、ユーザの操作に基づく編集後の設定項目を表示する。
【0038】
画面隠蔽処理部22は、サブウィンドウ表示部27とサブウィンドウ終了部28とを有し、編集中の印刷設定画面に隠蔽処理を行う。サブウィンドウ表示部27は、編集中の印刷設定画面を隠蔽するためにサブウィンドウを表示する。サブウィンドウ終了部28は、表示されたサブウィンドウを閉じる。
【0039】
印刷処理部30は、ユーザがGUI画面を介して入力装置16を操作することにより設定された印刷条件に基づいて印刷データを生成する。その後、印刷処理部30は、生成された印刷データをプリンタ2に送信する。
【0040】
図4〜8を参照して、本発明の概要を設定画面に基づいて説明する。
【0041】
図4は、プリンタドライバの印刷設定画面を示す図である。
【0042】
印刷設定画面は複数のタブを有し、各タブには複数の設定項目が機能別に分類され関連付けられる。タブは、GUI画面のウィンドウにおいて、複数の画面を一つのウィンドウ内で切り替えて使用することを可能にする。
【0043】
印刷設定画面におけるタブには、「詳細設定」、「Myタブ」、「基本設定」、「レイアウト」、「仕上げ」、「カバー/シート挿入紙」、「スタンプ/フォーム」、「画像品質」および「その他」がある。
【0044】
「Myタブ」には、各タブに関連付けられる設定項目のうち、ユーザの操作のより登録される任意の設定項目が関連付けられる。つまり、機能別に分類され各タブに関連付けられる設定項目が、ユーザの操作に応じて一つのタブに集約される。したがって、ユーザが、異なるタブに関連付けられる複数の設定項目を変更して印刷条件を設定する場合、一つのタブに設定項目が集約されているため、ユーザは、各タブを選択することなく、印刷条件の設定作業を容易に行うことができる。
【0045】
図4に示す例では、Myタブが選択されており、Myタブに関連付けられた「原稿サイズ」101、「用紙種類」102、「印刷部数」103、「原稿の向き」104、「出力方法」105、「トナー節約」106の各設定項目が表示されている。
【0046】
「Myタブの編集」107は、Myタブに登録する設定項目を追加、変更および削除し、Myタブを編集するための項目である。
【0047】
図5は、Myタブを編集するための編集画面を示す図である。ユーザがMyタブを編集する場合、ユーザは、図4に示す「Myタブの編集」107を押下し、編集画面を表示させる。
【0048】
Myタブの編集画面は、「項目リスト」201、「登録位置ボタン」202、「登録リスト」203、「編集ボタン」204および「OKボタン」205を有する。
【0049】
「項目リスト」201は、Myタブに登録するための設定項目の一覧を示し、ユーザに選択させる。「項目リスト」201には複数のタブが設けられており、各タブは機能別に分類される設定項目に関連付けられる。つまり、各タブが選択されることにより、そのタブに関連付けられる設定項目の一覧が「項目リスト」201に表示される。「項目リスト」201の中から任意の設定項目がユーザにより選択され得る。
【0050】
「登録位置ボタン」202は、「項目リスト」201の中から選択された設定項目を登録する位置を、ユーザに指定させるためのボタンである。「登録リスト」203は、右側登録リストと左側登録リストとを有する。右側登録リストは、Myタブが選択された場合に表示される設定画面である、Myタブ画面の右側に登録される設定項目を表示し、左側登録リストは、Myタブ画面の左側に登録される設定項目を表示する。
【0051】
「編集ボタン」204は、「登録リスト」203の中の設定項目を移動および削除するためのボタンであり、「編集ボタン」204により、最終的にMyタブに登録される設定項目およびその位置が指定される。「OKボタン」205は、Myタブの編集を確定させるためのボタンである。「OKボタン」205が押下されることにより、編集画面は閉じられる。
【0052】
図6は、Myタブを編集する際の印刷設定画面を示す図である。登録されたMyタブをユーザが編集する場合、ユーザはMyタブ画面内の設定項目を選択し、位置の移動や削除を指定することができる。例えば、ユーザは、設定項目にポインタを合わせ、右クリックで操作項目の一覧(コンテキストメニュー)を表示させ、その中から所望する操作項目を選択し編集する。
【0053】
図6に示す例では、原稿サイズ301が設定項目として選択され、Myタブおよび編集メニュー302がリストで表示されている。ユーザが原稿サイズ301にポインタを合わせ、右クリックすることで、編集メニュー302が表示され、ユーザは、表示された編集メニュー302の中から、所望の編集項目を選択することができる。
【0054】
登録されたMyタブは、ユーザがMyタブ画面内の設定項目を選択することにより編集することができるが、上述した編集画面を表示することにより、編集することもできる。ユーザがMyタブ画面内の設定項目を選択することにより、登録されたMyタブを編集する場合、ユーザは、操作上簡易に行うことができるが、一項目ずつ設定しなければならない。一方、上述した編集画面を表示することにより、登録されたMyタブを編集する場合、ユーザは、複数の項目をまとめて設定することができる。
【0055】
図7は、Myタブの更新中における設定画面の一例を示す図である。
登録されたMyタブが編集される場合、図7に示すように、編集処理の進捗状況を示すサブウィンドウ(ダイアログボックス)が表示される。サブウィンドウは、Myタブが編集中であることを「再描画中」と示し、編集処理の進捗状況を棒線で示す。
【0056】
ここで、サブウィンドウは、設定項目が編集される部分に表示される。一般的に、ダイアログボックスは、ディスプレイの画面内において、他のウィンドウより手前に表示され、ユーザに認知されやすくなっている。このため、設定項目が編集される部分は、サブウィンドウにより覆い隠されるようになる。
【0057】
図8は、編集後の印刷設定画面を示す図である。
【0058】
図8は、出力方法105の設定項目を移動する編集をした場合を示す。つまり、図4に示すMyタブ画面において、出力方法105の設定項目が右側から左側に移動している。また、出力方法105の設定項目の移動に伴って、トナー節約106の設定項目が原稿の向きの設定項目の下に移動している。
【0059】
図8に示す例では、設定項目が編集される部分は、移動する出力方法105およびそれに伴って移動するトナー節約106の設定項目と、移動後の出力方法105の設定項目が表示される部分である。
【0060】
次に、設定項目が編集される部分を算出する方法について説明する。
【0061】
図9は、編集前における設定項目の構成情報の一例を示す図である。
【0062】
図9は、図4に示す各設定項目の一覧と、それらの左右属性、並び順、X座標、Y座標、横幅および縦幅とを示す。
【0063】
左右属性は、Myタブ画面において、左右のどちら側に表示されるかを示す。図9に示す例では、原稿サイズ、用紙種類、ソートおよび仕分けの各設定項目はMyタブ画面の右側に表示され、部数、原稿の向き、出力方法およびトナー節約の各設定項目はMyタブ画面の左側に表示される。
【0064】
並び順は、同一の左右属性の設定項目うち、上に表示される設定項目から順番に数字を割り振り、設定項目の並び順を示す。図9に示す例では、原稿サイズおよび部数がMyタブ画面の最も上に表示される。
【0065】
X座標およびY座標は、各設定項目のXY座標系における位置を示す。X座標は左右属性と関連しており、図9に示す例では、原稿サイズ、用紙種類、ソートおよび仕分けの各設定項目はMyタブ画面の右側に表示されるため、X座標は同一である。また、Y座標は並び順と関連しており、原稿サイズおよび部数がMyタブ画面の上方に表示されるため、Y座標は同一である。
【0066】
横幅および縦幅は、各設定項目のサイズを示す。図9の例では、各設定項目のサイズは同一である。
【0067】
図10は、編集後における設定項目の構成情報の一例を示す図である。
【0068】
図10の例では、図8に示すように、出力方法の設定項目が右側から左側に移動し、トナー節約の設定項目が上方に移動している。
【0069】
出力方法の設定項目では、左右属性が右から左に変更されたことにより、X座標も変更される。また、並び順が5に変更されたことにより、Y座標も変更さる。トナー節約の設定項目では、並び順が4から3に変更されたことにより、Y座標も変更される。
【0070】
図11は、設定項目の画面編集情報の一例を示す図である。図11は、変更された各設定項目の一覧と、それらの編集前および編集後の画面上の情報と、横幅および縦幅とを示す。すなわち、設定項目の画面編集情報は、編集の前後における設定項目の構成情報の差分を示す。したがって、画面編集情報に基づいて、設定項目が編集される部分を算出することができる。
【0071】
図11の例では、出力方法およびトナー節約が、変更された各設定項目の一覧として示される。
【0072】
次に、図12〜14を参照して、画面編集指示部、画面変更実行部および画面隠蔽処理部における処理の手順を説明する。
【0073】
図12は、画面編集指示部における処理の手順を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1のROM12に制御プログラムとして記憶されており、PC1のCPU11によって実行される。
【0074】
画面編集命令があるか否かが判断される(ステップS101)。図5に示すMyタブの編集を確定させるためのOKボタン205が押下された場合、または、図6に示す操作項目の一覧の中から所望する操作項目が選択される場合、画面編集指示部23は画面編集命令があったと判断する。
【0075】
一方、ステップS101において、画面編集命令がない場合(S101:NO)、画面編集指示部23は画面編集命令があるまで待機する。
【0076】
画面編集命令があると判断された場合(S101:YES)、編集前の画面構成情報が取得される(ステップS102)。画面編集指示部23は、図9に示すような、編集前における設定項目の構成情報を取得する。
【0077】
編集後の画面構成情報が取得される(ステップS103)。画面編集指示部23は、図10に示すような、編集後における設定項目の構成情報を取得する。
【0078】
編集の前後において、画面構成に差があるか否かが判断される(ステップS104)。画面編集指示部23は、ステップS102およびS103で取得した編集前後の画面構成情報を比較することにより、画面構成の差を判断する。
【0079】
編集の前後において、画面構成に差があると判断された場合(S104:YES)、画面編集情報が算出される(ステップS105)。画面編集指示部23は、ステップS102およびS103で取得した画面構成情報に基づいて、画面構成情報を算出する。画面構成情報が図9および10に示す場合であれば、出力方法の設定項目が右側から左側に移動し、トナー節約の設定項目が上方に移動されていることから、図11のような、画面編集情報が取得される。
【0080】
画面編集実行部24が呼び出され(ステップS106)、処理は終了する。画面編集指示部23は、画面編集実行部24に編集指示をだし画面編集情報を送り、処理を終了する。
【0081】
一方、ステップS104において、編集の前後で画面構成に差がないと判断された場合(S104:NO)、画面編集指示部23の処理は終了する。
【0082】
図13は、画面編集実行部における処理の手順を示すフローチャートである。なお、図13のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1のROM12に制御プログラムとして記憶されており、PC1のCPU11によって実行される。
【0083】
画面編集情報が取得される(ステップS201)。画面編集実行部24は、画面編集実行部24から画面編集情報を取得する。
【0084】
サブウィンドウの位置およびサイズ情報が算出される(ステップS202)。画面編集実行部24は、画面変更算出部25に指示し、サブウィンドウの位置およびサイズ情報を算出させる。ここで、画面変更算出部25は、取得した画面編集情報に基づいて、設定項目が編集される箇所の位置および大きさを算出する。
【0085】
画面隠蔽処理部22が呼び出される(ステップS203)。画面編集実行部24は、画面隠蔽処理部22を呼び出し、サブウィンドウの位置およびサイズ情報を送る。
【0086】
サブウィンドウ表示の通知があるか否かが判断される(ステップS204)。サブウィンドウ表示の通知がない場合(S204:NO)、画面編集実行部24は、画面隠蔽処理部22からサブウィンドウ表示の通知を受け取るまで待機する。
【0087】
サブウィンドウ表示の通知があると判断された場合(S204:YES)、画面が編集される(ステップS205)。画面編集実行部24は、画面変更処理部26に指示し、ユーザの操作に基づく編集後の設定項目を表示させる。画面変更処理部26は、編集後の設定項目を印刷設定画面に表示する。これにより、ユーザによりMyタブが編集され、サブウィンドウが表示された後、編集後の設定項目が表示されることとなる。
【0088】
画面編集終了情報が通知され(ステップS206)、処理は終了する。画面編集実行部24は、画面編集終了情報を画面隠蔽処理部22に通知し、処理を終了する。
【0089】
図14は、画面隠蔽処理部における処理の手順を示すフローチャートである。なお、図14のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1のROM12に制御プログラムとして記憶されており、PC1のCPU11によって実行される。
【0090】
サブウィンドウの位置およびサイズ情報が取得される(ステップS301)。画面隠蔽処理部22は、画面編集実行部24からサブウィンドウの位置およびサイズ情報を取得する。
【0091】
サブウィンドウが表示される(ステップS302)。画面隠蔽処理部22は、サブウィンドウ表示部27に指示し、取得したサブウィンドウの位置およびサイズ情報に基づいて、サブウィンドウを表示させる。サブウィンドウ表示部27は、設定項目が編集される部分にサブウィンドウを表示する。印刷設定画面において、設定項目が編集される部分は、サブウィンドウによって隠蔽されるため、印刷設定画面が乱れたり、ちらついたりすることはない。
【0092】
サブウィンドウ表示が画面編集実行部に通知される(ステップS303)。画面隠蔽処理部22は、サブウィンドウ表示部27がサブウィンドウを表示したことを、画面編集実行部26に通知する。
【0093】
画面編集終了情報の通知があるか否かが判断される(ステップS304)。画面編集終了情報の通知がない場合(S304:NO)、画面隠蔽処理部22は、画面編集実行部24から画面編集終了情報を受け取るまで待機する。つまり、画面隠蔽処理部22は、印刷設定画面が更新中であると判断し、設定項目が編集される部分を隠蔽し続ける。
【0094】
画面編集終了情報の通知があると判断された場合(S304:YES)、サブウィンドウが閉じられ(ステップS305)、処理は終了する。画面隠蔽処理部22は、サブウィンドウ終了部28に指示し、サブウィンドウを閉じ、処理を終了する。
【0095】
本実施形態によれば、設定項目が編集される部分には、サブウィンドウが表示され、その他の部分には、そのまま設定項目が表示される。そのため、印刷設定画面を更新させる際に、印刷設定画面の乱れやちらつきを生じさせることなく、印刷設定画面を再構成して表示させることができる。したがって、ユーザは、印刷設定画面を更新する際に、画面の乱れやちらつきを意識することなく、快適に印刷設定画面の更新を行うことができる。
【0096】
本発明は、上記した実施の形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0097】
図7に示す例では、Myタブを更新する際に、サブウィンドウは設定項目が編集される部分にのみ表示されたが、本発明はこれに限定されず、サブウィンドウは少なくとも設定項目が編集される部分に表示されればよい。図15および図16は、Myタブの更新中の設定画面の他の例を示す図である。
【0098】
図15は、サブウィンドウが全ての設定項目が表示される部分に表示される場合を示す。図16は、サブウィンドウが印刷設定画面全体に表示される場合を示す。このようなMyタブを更新する際におけるサブウィンドウを表示する領域は、例えば、図5に示すMyタブの編集にサブウィンドウの選択項目を設ける等、必要に応じて設定することができるようにすればよい。
【0099】
本実施形態では、サブウィンドウに、棒線によって編集処理の進捗状況が示されたが、テキスト、図またはグラフ等により進捗状況は表示されてもよい。
【0100】
本実施形態では、プリンタドライバについて説明したが、本発明はこれに限定されず、操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するその他のアプリケーションソフトやOSの設定画面にも適用することができる。
【0101】
本実施形態の画面編集指示部、画面変更実行部および画面隠蔽処理部における処理は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえばフレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本実施形態に係る印刷システムの構成を概略的に示す構成図である。
【図2】図1に示すプリンタの構成を示すブロック図である。
【図3】プリンタドライバの基本構成を示す機能ブロック図である。
【図4】プリンタドライバの印刷設定画面を示す図である。
【図5】Myタブを編集するための編集画面を示す図である。
【図6】Myタブを編集する際の印刷設定画面を示す図である。
【図7】Myタブの更新中における印刷設定画面の一例を示す図である。
【図8】編集後の印刷設定画面を示す図である。
【図9】編集前における設定項目の構成情報の一例を示す図である。
【図10】編集後における設定項目の構成情報の一例を示す図である。
【図11】設定項目の画面編集情報の一例を示す図である。
【図12】画面編集指示部における処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】画面編集実行部における処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】画面隠蔽処理部における処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】Myタブの更新中の印刷設定画面の他の例を示す図である。
【図16】Myタブの更新中の印刷設定画面の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0103】
1 PC、
2 プリンタ、
3 ネットワーク、
11 CPU、
12 ROM、
13 RAM、
14 ハードディスク、
15 ディスプレイ、
16 入力装置、
17 通信インタフェース、
20 画面管理部、
21 画面編集部、
22 画面隠蔽処理部、
23 画面編集指示部、
24 画面編集実行部、
25 画面変更範囲算出部、
26 画面変更処理部、
27 サブウィンドウ表示部、
28 サブウィンドウ終了部、
30 印刷処理部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行されるプログラムであって、
前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手順(a)と、
前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手順(b)と、
前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、当該設定画面とは別の画像を表示する手順(c)と、をユーザインタフェース装置に実行させることを特徴とする設定項目編集プログラム。
【請求項2】
前記別の画像は前記設定画面とは異なる表示画面である請求項1に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項3】
前記別の画像は前記編集処理の進捗状況を示す請求項1に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項4】
別画像を表示する手順(c)は、変更される設定項目の位置および大きさを算出する手順(c1)と、
算出された位置および大きさに基づいて、設定項目が変更される部分を算出する手順(c2)と、を有する請求項1に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項5】
前記編集指示を受け付ける手順(a)において、前記設定画面と異なる編集画面を表示させて、当該編集画面上で前記編集指示を受け付ける請求項1〜4のいずれか1項に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項6】
前記編集指示を受け付ける手順(a)において、前記設定画面に操作項目の一覧を表示させて、当該操作項目の一覧を用いて前記編集指示を受け付ける請求項1〜4のいずれか1項に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項7】
前記編集処理が終了した場合、編集処理が終了したことを示す終了通知を通知する手順(d)と、
前記終了通知を受けて、前記別の画像の表示を終了する手順(e)と、をさらに前記ユーザインタフェース装置に実行させる請求項1〜6のいずれか1項に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項8】
前記設定項目は印刷条件を設定するための設定項目であり、前記設定項目編集プログラムはプリンタドライバに含まれる請求項1〜7のいずれか1項に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項9】
請求項1〜8に記載の設定項目編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行される設定項目編集方法であって、
前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付けるステップ(a)と、
前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行するステップ(b)と、
前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、別当該設定画面とは別の画像を表示するステップ(c)と、を有することを特徴とする設定項目編集方法。
【請求項11】
操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置であって、
前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手段と、
前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手段と、
前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、当該設定画面とは別の画像を表示する手段と、を有することを特徴とするユーザインタフェース装置。
【請求項1】
操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行されるプログラムであって、
前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手順(a)と、
前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手順(b)と、
前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、当該設定画面とは別の画像を表示する手順(c)と、をユーザインタフェース装置に実行させることを特徴とする設定項目編集プログラム。
【請求項2】
前記別の画像は前記設定画面とは異なる表示画面である請求項1に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項3】
前記別の画像は前記編集処理の進捗状況を示す請求項1に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項4】
別画像を表示する手順(c)は、変更される設定項目の位置および大きさを算出する手順(c1)と、
算出された位置および大きさに基づいて、設定項目が変更される部分を算出する手順(c2)と、を有する請求項1に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項5】
前記編集指示を受け付ける手順(a)において、前記設定画面と異なる編集画面を表示させて、当該編集画面上で前記編集指示を受け付ける請求項1〜4のいずれか1項に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項6】
前記編集指示を受け付ける手順(a)において、前記設定画面に操作項目の一覧を表示させて、当該操作項目の一覧を用いて前記編集指示を受け付ける請求項1〜4のいずれか1項に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項7】
前記編集処理が終了した場合、編集処理が終了したことを示す終了通知を通知する手順(d)と、
前記終了通知を受けて、前記別の画像の表示を終了する手順(e)と、をさらに前記ユーザインタフェース装置に実行させる請求項1〜6のいずれか1項に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項8】
前記設定項目は印刷条件を設定するための設定項目であり、前記設定項目編集プログラムはプリンタドライバに含まれる請求項1〜7のいずれか1項に記載の設定項目編集プログラム。
【請求項9】
請求項1〜8に記載の設定項目編集プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置において実行される設定項目編集方法であって、
前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付けるステップ(a)と、
前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行するステップ(b)と、
前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、別当該設定画面とは別の画像を表示するステップ(c)と、を有することを特徴とする設定項目編集方法。
【請求項11】
操作画面上に表示される複数の設定項目を一つの設定画面に集約して編集する機能を有するユーザインタフェース装置であって、
前記設定画面上の設定項目を編集する編集指示を受け付ける手段と、
前記編集指示に基づき設定項目の編集処理を実行する手段と、
前記編集処理が実行される間、前記設定画面上で少なくとも設定項目が変更される部分に、当該設定画面とは別の画像を表示する手段と、を有することを特徴とするユーザインタフェース装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
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【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−102402(P2010−102402A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−271259(P2008−271259)
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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