設置装置
【課題】シリンダブロックなどの金型のタイプが変更された場合における作業性の低下を抑制できる、設置装置を、提供すること。
【解決手段】シリンダブロック9に等間隔ピッチP1で設定されている4個のボア91の、それぞれに、ライナー92を設置する、設置装置1において、ライナー92をそれぞれ保持する4個の保持部2と、保持部2を等間隔ピッチPで支持する支持部3と、を備えており、支持部3が、隣接する保持部2の間のピッチPを、均等に維持したまま、一律に変更する、変更機構4を、備えていることを特徴としている。
【解決手段】シリンダブロック9に等間隔ピッチP1で設定されている4個のボア91の、それぞれに、ライナー92を設置する、設置装置1において、ライナー92をそれぞれ保持する4個の保持部2と、保持部2を等間隔ピッチPで支持する支持部3と、を備えており、支持部3が、隣接する保持部2の間のピッチPを、均等に維持したまま、一律に変更する、変更機構4を、備えていることを特徴としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型に等間隔ピッチで設定されている複数の設置箇所の、それぞれに、設置物を設置する、設置装置に、関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、シリンダブロックには、等間隔ピッチで、複数個のボアが形成されている。そして、それらのボアには、一般に、ライナーが設置される。ライナーの設置は、設置装置(一般にはインサート装置と称している)によって行われる。すなわち、設置装置は、ボアと同数のライナーを、等間隔ピッチで把持した状態でボア内に挿入し、ライナーの把持を解除して、ライナーをボア内に設定する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、シリンダブロックにおける隣接するボアの間のピッチは、シリンダブロックのタイプによって異なっている。そのため、シリンダブロックのタイプが変更されると、設置装置も変更する必要があり、設置装置のセッティングなどに手間を要し、作業性が低下していた。
【0004】
そこで、本発明は、シリンダブロックなどの金型のタイプが変更された場合における作業性の低下を抑制できる、設置装置を、提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、金型に等間隔ピッチで設定されている複数の設置箇所の、それぞれに、設置物を設置する、設置装置において、設置物をそれぞれ保持する複数の保持部と、保持部を等間隔ピッチで支持する支持部と、を備えており、支持部が、隣接する保持部の間のピッチを、均等に維持したまま、一律に変更する、変更機構を、備えていることを特徴としている。
【0006】
本発明は、更に、次のような具体的構成を採用するのが好ましい。すなわち、支持部が、保持部をそれぞれ支持して並設されている複数の支持部材と、ピッチ方向に延びたレールと、を備えており、複数の支持部材は、端に位置する1つが固定され、他がレールに沿って移動可能に設けられており、変更機構が、複数の支持部材を一体に連結したリンク機構を、有しており、リンク機構が、固定された支持部材を基点にして伸縮すると、隣接する支持部材の間のピッチを、均等に維持したまま拡縮するように、構成されている。
【0007】
上記具体的構成は、更に、次のように具現化できる。
【0008】
(A)複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、であり、リンク機構が、1個のスタートリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、エンドリンクは、スタートリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている。
【0009】
(B)複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、1個の中間支持部材と、であり、リンク機構が、1個のスタートリンクと1個のミドルリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、ミドルリンクは、スタートリンクの先端からスタートリンクの2倍の寸法だけ延びており、エンドリンクは、ミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端とミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、ミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、ミドルリンクの中央部は、中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている。
【0010】
(C)複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、2個の中間支持部材と、であり、リンク機構が、1個のスタートリンクと2個のミドルリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、2個のミドルリンクは、スタートリンクの先端から、スタートリンクの2倍の寸法ずつ、連続して延びており、エンドリンクは、先端側のミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端と基端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、基端側のミドルリンクの先端と先端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、先端側のミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、基端側のミドルリンクの中央部は、基端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、先端側のミドルリンクの中央部は、先端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている。
【0011】
(D)複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、3個以上の中間支持部材と、であり、リンク機構が、1個のスタートリンクと、中間支持部材と同数のミドルリンクと、1個のエンドリンクと、をジグザグ状に連結して構成されており、スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、中間支持部材と同数のミドルリンクは、スタートリンクの先端から、スタートリンクの2倍の寸法ずつ、連続して延びており、エンドリンクは、最先端側のミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端と最基端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、最先端側のミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、最基端側のミドルリンクと最先端側のミドルリンクとの間に位置するミドルリンクは、その基端と、基端側に隣接しているミドルリンクの先端とが、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、且つ、その先端と、先端側に隣接しているミドルリンクの基端とが、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、隣接するミドルリンクの内の基端側のミドルリンクの中央部は、隣接する中間支持部材の内の基端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、隣接するミドルリンクの内の先端側のミドルリンクの中央部は、隣接する中間支持部材の内の先端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている。
【0012】
更に、上記構成(A)〜(D)は、次の構成を採用するのが好ましい。
【0013】
(a)リンク機構が、リンク機構を伸縮させる駆動手段を、更に備えており、駆動手段は、いずれかのリンクの基端又は先端に連結されており、該リンクを、その基端又は先端の垂直軸を支点として、回動させるように、設けられている。
【0014】
(b)リンク機構が、リンク機構を伸縮させる駆動手段を、更に備えており、駆動手段は、いずれかの支持部材に連結されており、該支持部材を移動させるように設けられている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の設置装置によれば、支持部が変更機構を備えているので、隣接する保持部の間のピッチPを、任意の値に設定できる。したがって、隣接する設置箇所の間のピッチがピッチPnに変更されても、上記ピッチPを当該ピッチPnに設定することができる。よって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。
【0016】
上記構成(A)〜(D)によれば、設置箇所の数に応じて、変更機構を具現化できる。
【0017】
上記構成(a)、(b)によれば、上述したピッチの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の設置装置の一部断面側面図である。この設置装置1は、シリンダブロック9に等間隔ピッチP1で形成されている4個のボア91(設置箇所)に、4個のライナー92(設置物)を、それぞれ挿入するよう、機能する。
【0019】
設置装置1は、4個の保持部2と、4個の保持部2を等間隔ピッチPで支持する支持部3と、を備えている。保持部2は、ボア91と同数である。
【0020】
保持部2は、図2に示されるように、ロッド21を上下動させることにより、直角アーム22を支点221回りに回動させ、それに伴って、把持部23を横方向に移動させ、それによって、ライナー92を、内側から把持したり、その把持を解除したりするようになっている。
【0021】
図3は、支持部3の平面図である。支持部3は、4個の保持部2をそれぞれ支持する4個の支持部材31、33、34、32、と、ピッチ方向に延びた一対のレール39と、上記ピッチPを均等に維持したまま一律に変更する変更機構4と、を備えている。
【0022】
4個の支持部材31、33、34、32は、基端側から、基端支持部材31、中間支持部材33、中間支持部材34、先端支持部材32の順に、レール39に沿って、並設されている。基端支持部材31は、レール39に固定されており、中間支持部材33、中間支持部材34、及び先端支持部材32は、レール39に沿って移動可能に設けられている。
【0023】
基端支持部材31は、図1のIV−IV断面図である図4に示されるように、レール39上に位置する上板311と、レール39の下方に位置する下板312と、下板312を上下動させる昇降機構313と、を備えている。保持部2は、下板312の下面に固定されている。昇降機構313は、2本のロッド314を上下動させることによって、下板312ひいては保持部2を上下動させるようになっている。昇降機構313としては、例えば、ピストン機構を採用できる。他の支持部材32、33、34も、基端支持部材31と同じ構成を有しており、すなわち、上板と下板と昇降機構とを備えている。
【0024】
変更機構4は、4個の支持部材31、33、34、32を一体に連結したリンク機構40を、有している。リンク機構40は、4個の支持部材31、33、34、32の上に設けられている。リンク機構40は、1個のスタートリンク41と2個のミドルリンク43、44と1個のエンドリンク42とをジグザグ状に連結して構成されている。
【0025】
スタートリンク41は、基端支持部材31から所定寸法L1だけ延びている。2個のミドルリンク43、44は、スタートリンク41の先端41Bから、スタートリンク41の2倍の寸法L2ずつ、連続して延びている。エンドリンク42は、先端側のミドルリンク44の先端44Bからスタートリンク41と同じ寸法L1だけ延びている。
【0026】
スタートリンク41の基端41Aは、基端支持部材31(より具体的には上板311)に対して垂直軸51回りに回動自在に連結されている。スタートリンク41の先端41Bと基端側のミドルリンク43の基端43Aとは、相互に垂直軸53回りに回動自在に連結されている。基端側のミドルリンク43の先端43Bと先端側のミドルリンク44の基端44Aとは、相互に垂直軸54回りに回動自在に連結されている。先端側のミドルリンク44の先端44Bとエンドリンク42の基端42Aとは、相互に垂直軸55回りに回動自在に連結されている。エンドリンク42の先端42Bは、先端支持部材32に対して垂直軸52回りに回動自在に連結されている。基端側のミドルリンク43の中央部は、基端側の中間支持部材33に対して垂直軸71回りに回動自在に連結されている。先端側のミドルリンク44の中央部は、先端側の中間支持部材34に対して垂直軸72回りに回動自在に連結されている。
【0027】
リンク機構40は、更に、リンク機構40を伸縮させる駆動手段を、備えている。駆動手段は、具体的には、サーボモータ60である。サーボモータ60の回転軸61は、スタートリンク41の基端41Aに連結されており、サーボモータ60は、スタートリンク41を、基端41Aの垂直軸51を支点として、回動させるようになっている。
【0028】
次に、上記構成の設置装置1の作動について説明する。
(1)まず、作動開始状態は、図5に示された状態である。図5では、リンク機構40は最も縮んだ状態であり、4個の支持部材31、33、34、32は相互に接触した状態である。この状態において、各保持部2を作動させて、各保持部2によってライナー92を把持する。
【0029】
(2)次に、サーボモータ60をR1方向に回転作動させる。
サーボモータ60がR1方向に回転作動すると、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動し、それに伴って、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動し、それに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR4方向に回動する。これにより、リンク機構40が、3個の支持部材33、34、32を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、4個の支持部材31、33、34、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0030】
したがって、サーボモータ60の回転量を所定値に設定することにより、ピッチPがボア91の間のピッチP1(図1)に設定される。
【0031】
これにより、各ライナー92が、各保持部2に把持された状態で、各ボア91の上方に正確に位置することとなる。
【0032】
(3)次に、昇降機構313を作動させて、下板312を下降させる。これにより、各ライナー92が各ボア91内に挿入される。次に、保持部2を作動させて、ライナー92の把持を解除する。そして、昇降機構313を作動させて、下板312を上昇させる。これにより、各ライナー92が各ボア91に設置される。
【0033】
以上のように、上記構成の設置装置1によれば、隣接する支持部材31、33、34、32の間のピッチP、すなわち、隣接する保持部2の間のピッチP、すなわち、保持部2に把持された、隣接するライナー92、の間のピッチPを、ボア91の間のピッチP1に、設定することができる。
【0034】
そして、シリンダブロック9が別のタイプに変更され、その結果、隣接するボア91の間のピッチがP2になった場合には、サーボモータ60の回転量を別の所定値に変更することにより、上記ピッチPを、ボア91の上記ピッチP2に設定することができる。
【0035】
したがって、上記構成の設置装置1によれば、支持部3が変更機構4を備えているので、隣接する保持部2の間のピッチPを、任意の値に設定できる。したがって、シリンダブロック9の隣接するボア91の間のピッチP、すなわち、隣接する設置箇所の間のピッチPが、ピッチPnに変更されても、上記ピッチPを当該ピッチPnに設定することができる。よって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。
【0036】
しかも、リンク機構40の駆動をサーボモータ60などの駆動手段によって行っているので、上述したピッチの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【0037】
[第1実施形態の変形形態]
(第1変形形態)
図6は、第1変形形態である。この形態では、支持部3の支持部材の個数が2個である。すなわち、支持部3は、レール39に固定された1個の基端支持部材31と、レール39に沿って移動可能な1個の先端支持部材32と、を備えている。また、変形機構4のリンク機構40が、2個のリンクで構成されている。すなわち、リンク機構40は、1個のスタートリンク41と1個のエンドリンク42とをジグザグ状に連結して構成されている。
【0038】
スタートリンク41は、基端支持部材31から所定寸法L1だけ延びている。エンドリンク42は、スタートリンク41の先端41Bからスタートリンク41と同じ寸法L1だけ延びている。
【0039】
スタートリンク41の基端41Aは、基端支持部材31に対して垂直軸51回りに回動自在に連結されている。スタートリンク41の先端41Bとエンドリンク42の基端42Aとは、相互に垂直軸56回りに回動自在に連結されている。エンドリンク42の先端42Bは、先端支持部材32に対して垂直軸52回りに回動自在に連結されている。
【0040】
その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0041】
本形態においては、図7に示されるように、サーボモータ60がR1方向に回転作動すると、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR4方向に回動する。これにより、リンク機構40が、支持部材32を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、2個の支持部材31、32の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0042】
したがって、本形態によっても、支持部3が変更機構4を備えているので、第1実施形態と同様に、上記ピッチPを任意の値に設定でき、したがって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。しかも、変更機構4の駆動をサーボモータ60などの駆動手段によって行っているので、上記ピッチPの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【0043】
(第2変形形態)
図8は、第2変形形態である。この形態では、支持部3の支持部材の個数が3個である。すなわち、支持部3は、レール39に固定された1個の基端支持部材31と、レール39に沿って移動可能な1個の先端支持部材32と、両支持部材31、32の間に位置する、移動可能な、1個の中間支持部材33と、を備えている。また、変形機構4のリンク機構40が、3個のリンクで構成されている。すなわち、リンク機構40は、1個のスタートリンク41と1個のミドルリンク43と1個のエンドリンク42とをジグザグ状に連結して構成されている。
【0044】
スタートリンク41は、基端支持部材31から所定寸法L1だけ延びている。ミドルリンク43は、スタートリンク41の先端41Bからスタートリンク41の2倍の寸法L2だけ延びている。エンドリンク42は、ミドルリンク43の先端43Bからスタートリンク41と同じ寸法L1だけ延びている。
【0045】
スタートリンク41の基端41Aは、基端支持部材31に対して垂直軸51回りに回動自在に連結されている。スタートリンク41の先端41Bとミドルリンク43の基端43Aとは、相互に垂直軸53回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク43の先端43Bとエンドリンク42の基端42Aとは、相互に垂直軸57回りに回動自在に連結されている。エンドリンク42の先端42Bは、先端支持部材32に対して垂直軸52回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク43の中央部は、中間支持部材33に対して垂直軸71回りに回動自在に連結されている。
【0046】
その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0047】
本形態においては、図9に示されるように、サーボモータ60がR1方向に回転作動すると、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動する。これに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR6方向に回動する。これにより、リンク機構40が、2個の支持部材32、33を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、3個の支持部材31、33、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0048】
したがって、本形態によっても、支持部3が変更機構4を備えているので、第1実施形態と同様に、上記ピッチPを任意の値に設定でき、したがって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。しかも、変更機構4の駆動をサーボモータ60などの駆動手段によって行っているので、上記ピッチPの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【0049】
(第3変形形態)
図10は、第3変形形態である。この形態では、支持部3の支持部材の個数が5個である。すなわち、支持部3は、レール39に固定された1個の基端支持部材31と、レール39に沿って移動可能な1個の先端支持部材32と、両支持部材31、32の間に位置する、移動可能な、3個の中間支持部材33、34、35と、を備えている。また、変形機構4のリンク機構40が、5個のリンクで構成されている。すなわち、リンク機構40は、1個のスタートリンク41と3個のミドルリンク43、44、45と1個のエンドリンク42とをジグザグ状に連結して構成されている。
【0050】
スタートリンク41は、基端支持部材31から所定寸法L1だけ延びている。ミドルリンク43は、スタートリンク41の先端41Bからスタートリンク41の2倍の寸法L2だけ延びている。ミドルリンク44は、ミドルリンク43の先端43Bから寸法L2だけ延びている。ミドルリンク45は、ミドルリンク44の先端44Bから寸法L2だけ延びている。エンドリンク42は、ミドルリンク45の先端45Bからスタートリンク41と同じ寸法L1だけ延びている。
【0051】
スタートリンク41の基端41Aは、基端支持部材31に対して垂直軸51回りに回動自在に連結されている。スタートリンク41の先端41Bとミドルリンク43の基端43Aとは、相互に垂直軸53回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク43の先端43Bとミドルリンク44の基端44Aとは、相互に垂直軸54回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク44の先端44Bとミドルリンク45の基端45Aとは、相互に垂直軸58回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク45の先端45Bとエンドリンク42の基端42Aとは、相互に垂直軸59回りに回動自在に連結されている。エンドリンク42の先端42Bは、先端支持部材32に対して垂直軸52回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク43の中央部は、中間支持部材33に対して垂直軸71回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク44の中央部は、中間支持部材34に対して垂直軸72回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク45の中央部は、中間支持部材35に対して垂直軸73回りに回動自在に連結されている。
【0052】
その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0053】
本形態においては、図11に示されるように、サーボモータ60がR1方向に回転作動すると、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク45が垂直軸73を中心にしてR7方向に回動する。これに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR6方向に回動する。これにより、リンク機構40が、4個の支持部材33、34、35、32を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、5個の支持部材31、33、34、35、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0054】
したがって、本形態によっても、支持部3が変更機構4を備えているので、第1実施形態と同様に、上記ピッチPを任意の値に設定でき、したがって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。しかも、変更機構4の駆動をサーボモータ60などの駆動手段によって行っているので、上記ピッチPの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【0055】
(第4変形形態)
支持部3の支持部材の個数が6個以上である場合には、第3変形形態に対して、中間支持部材及びミドルリンクの個数が増すだけであり、その他の構成及び作動は、第3変形形態と同様である。
【0056】
[第2実施形態]
図12は、本実施形態の設置装置の一部断面側面図である。この設置装置1は、次の点のみが第1実施形態の設置装置1とは異なっている。すなわち、リンク機構40に設けられた、サーボモータ60などの駆動手段が、先端支持部材32に連結されており、先端支持部材32を移動させるように設けられている。
【0057】
本実施形態では、サーボモータ60と先端支持部材32との間には、回転移動機構62が設けられている。すなわち、一対のレール39の両端には、立板621、622が固定されている。立板621と立板622との間には、1本のボールねじ623がレール39に平行に渡設されている。ボールねじ623の基端は、サーボモータ60に連結されている。ボールねじ623の途中には、ナット624が螺合している。ナット624からは、下方にアーム625が延びている。アーム625の下端は、先端支持部材32に固定されている。
【0058】
本実施形態においては、サーボモータ60がR8方向に回転作動すると、ボールねじ623がR8方向に回転し、それに伴って、ナット624が先端側(矢印X方向)に移動し、それに伴って、先端支持部材32が先端側に移動し、それに伴って、リンク機構40が次のように伸びていく。すなわち、先端支持部材32が先端側に移動するのに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点として、R4方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動し、それに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動し、それに伴って、スタートリンク41が垂直軸51を支点としてR1方向に回動する。これにより、リンク機構40が、2個の支持部材33、34を伴って、基端支持部材31を基点にして先端側に伸びる。このとき、4個の支持部材31、33、34、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0059】
その他の作動は、第1実施形態と同じである。
【0060】
したがって、本実施形態の設置装置1によっても、第1実施形態の設置装置1と同じ効果を発揮できる。
【0061】
なお、本実施形態においても、第1実施形態の変形形態と同様の変形形態を採用できる。
【0062】
[第3実施形態]
図13は、本実施形態の設置装置の一部断面側面図である。本実施形態では、駆動手段であるサーボモータ60の回転軸61が、ミドルリンク44の中央部に連結されており、サーボモータ60は、ミドルリンク44を、中央部の垂直軸72を中心にして、回動させるようになっている。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0063】
本実施形態においても、図5に示されるように、サーボモータ60がR3方向に回転作動すると、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動し、それに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動するとともに、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR4方向に回動し、それに伴って、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これにより、リンク機構40が、3個の支持部材33、34、32を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、4個の支持部材31、33、34、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0064】
その他の作動は、第1実施形態と同じである。
【0065】
したがって、本実施形態の設置装置1によっても、第1実施形態の設置装置1と同じ効果を発揮できる。
【0066】
なお、サーボモータ60の回転軸61は、ミドルリンク44の中央部の代わりに、ミドルリンク43の中央部に、又は、エンドリンク42の先端42Bに、連結してもよく、その場合でも、設置装置1は同様に作動する。
【0067】
[第4実施形態]
図14は、本実施形態の設置装置の一部断面側面図である。本実施形態では、回転移動機構62のアーム625の下端が、中間支持部材33に固定されている。その他の構成は、第2実施形態と同じである。
【0068】
本実施形態においても、サーボモータ60がR8方向に回転作動すると、ボールねじ623がR8方向に回転し、それに伴って、ナット624が先端側(矢印X方向)に移動し、それに伴って、中間支持部材33が先端側に移動し、それに伴って、リンク機構40が次のように伸びていく。すなわち、中間支持部材33が先端側に移動するのに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動し、それに伴って、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動するとともに、スタートリンク41が垂直軸51を支点としてR1方向に回動し、それに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点として、R4方向に回動する。これにより、リンク機構40が、3個の支持部材33、34、32を伴って、基端支持部材31を基点にして先端側に伸びる。このとき、4個の支持部材31、33、34、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0069】
その他の作動は、第2実施形態と同じである。
【0070】
したがって、本実施形態の設置装置1によっても、第1実施形態の設置装置1と同じ効果を発揮できる。
【0071】
なお、回転移動機構62のアーム625の下端は、中間支持部材33の代わりに、中間支持部材34に、固定してもよく、その場合でも、設置装置1は同様に作動する。
【0072】
[別の実施形態]
(1)保持部2としては、図15に示される構成を採用してもよい。この保持部2は、ロッド21を上下動させることにより、水平アーム25を傾斜させ、それに伴って、把持部26を横方向内向きに移動させ、それによって、ジャーナル93を外側から把持するようになっている。
【0073】
(2)上述した第1実施形態及び第2実施形態においては、設置箇所がシリンダブロックのボアであり、設置物がライナーであるが、設置箇所がコンロッドであり、設置物がジャーナルである場合でも、本発明の設置装置を適用できる。その場合には、図15の保持部2を備えた設置装置が用いられる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の設置装置1は、シリンダブロックなどの金型のタイプが変更された場合における作業性の低下を抑制できるので、産業上の利用価値が大である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】第1実施形態の設置装置の一部断面側面図である。
【図2】保持部の断面部分図である。
【図3】支持部の平面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】変更機構の作動を説明するための平面図である。
【図6】第1実施形態の第1変形形態の、図3に相当する平面図である。
【図7】図6の形態の作動を説明するための平面図である。
【図8】第1実施形態の第2変形形態の、図3に相当する平面図である。
【図9】図8の形態の作動を説明するための平面図である。
【図10】第1実施形態の第3変形形態の、図3に相当する平面図である。
【図11】図10の形態の作動を説明するための平面図である。
【図12】第2実施形態の設置装置の一部断面側面図である。
【図13】第3実施形態の設置装置の一部断面側面図である。
【図14】第4実施形態の設置装置の一部断面側面図である。
【図15】別の実施形態の保持部の断面部分図である。
【符号の説明】
【0076】
1 設置装置 2 保持部 3 支持部 31 基端支持部材 32 先端支持部材 33、34、35 中間支持部材 4 変更機構 40 リンク機構 41 スタートリンク 42 エンドリンク 43、44、45 ミドルリンク 51、52、53、54、55、56、57、58、59 垂直軸 71、72、73 垂直軸 90 シリンダブロック 91 ボア 92 ライナー
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型に等間隔ピッチで設定されている複数の設置箇所の、それぞれに、設置物を設置する、設置装置に、関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、シリンダブロックには、等間隔ピッチで、複数個のボアが形成されている。そして、それらのボアには、一般に、ライナーが設置される。ライナーの設置は、設置装置(一般にはインサート装置と称している)によって行われる。すなわち、設置装置は、ボアと同数のライナーを、等間隔ピッチで把持した状態でボア内に挿入し、ライナーの把持を解除して、ライナーをボア内に設定する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、シリンダブロックにおける隣接するボアの間のピッチは、シリンダブロックのタイプによって異なっている。そのため、シリンダブロックのタイプが変更されると、設置装置も変更する必要があり、設置装置のセッティングなどに手間を要し、作業性が低下していた。
【0004】
そこで、本発明は、シリンダブロックなどの金型のタイプが変更された場合における作業性の低下を抑制できる、設置装置を、提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、金型に等間隔ピッチで設定されている複数の設置箇所の、それぞれに、設置物を設置する、設置装置において、設置物をそれぞれ保持する複数の保持部と、保持部を等間隔ピッチで支持する支持部と、を備えており、支持部が、隣接する保持部の間のピッチを、均等に維持したまま、一律に変更する、変更機構を、備えていることを特徴としている。
【0006】
本発明は、更に、次のような具体的構成を採用するのが好ましい。すなわち、支持部が、保持部をそれぞれ支持して並設されている複数の支持部材と、ピッチ方向に延びたレールと、を備えており、複数の支持部材は、端に位置する1つが固定され、他がレールに沿って移動可能に設けられており、変更機構が、複数の支持部材を一体に連結したリンク機構を、有しており、リンク機構が、固定された支持部材を基点にして伸縮すると、隣接する支持部材の間のピッチを、均等に維持したまま拡縮するように、構成されている。
【0007】
上記具体的構成は、更に、次のように具現化できる。
【0008】
(A)複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、であり、リンク機構が、1個のスタートリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、エンドリンクは、スタートリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている。
【0009】
(B)複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、1個の中間支持部材と、であり、リンク機構が、1個のスタートリンクと1個のミドルリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、ミドルリンクは、スタートリンクの先端からスタートリンクの2倍の寸法だけ延びており、エンドリンクは、ミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端とミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、ミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、ミドルリンクの中央部は、中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている。
【0010】
(C)複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、2個の中間支持部材と、であり、リンク機構が、1個のスタートリンクと2個のミドルリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、2個のミドルリンクは、スタートリンクの先端から、スタートリンクの2倍の寸法ずつ、連続して延びており、エンドリンクは、先端側のミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端と基端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、基端側のミドルリンクの先端と先端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、先端側のミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、基端側のミドルリンクの中央部は、基端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、先端側のミドルリンクの中央部は、先端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている。
【0011】
(D)複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、3個以上の中間支持部材と、であり、リンク機構が、1個のスタートリンクと、中間支持部材と同数のミドルリンクと、1個のエンドリンクと、をジグザグ状に連結して構成されており、スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、中間支持部材と同数のミドルリンクは、スタートリンクの先端から、スタートリンクの2倍の寸法ずつ、連続して延びており、エンドリンクは、最先端側のミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端と最基端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、最先端側のミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、最基端側のミドルリンクと最先端側のミドルリンクとの間に位置するミドルリンクは、その基端と、基端側に隣接しているミドルリンクの先端とが、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、且つ、その先端と、先端側に隣接しているミドルリンクの基端とが、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、隣接するミドルリンクの内の基端側のミドルリンクの中央部は、隣接する中間支持部材の内の基端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、隣接するミドルリンクの内の先端側のミドルリンクの中央部は、隣接する中間支持部材の内の先端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている。
【0012】
更に、上記構成(A)〜(D)は、次の構成を採用するのが好ましい。
【0013】
(a)リンク機構が、リンク機構を伸縮させる駆動手段を、更に備えており、駆動手段は、いずれかのリンクの基端又は先端に連結されており、該リンクを、その基端又は先端の垂直軸を支点として、回動させるように、設けられている。
【0014】
(b)リンク機構が、リンク機構を伸縮させる駆動手段を、更に備えており、駆動手段は、いずれかの支持部材に連結されており、該支持部材を移動させるように設けられている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の設置装置によれば、支持部が変更機構を備えているので、隣接する保持部の間のピッチPを、任意の値に設定できる。したがって、隣接する設置箇所の間のピッチがピッチPnに変更されても、上記ピッチPを当該ピッチPnに設定することができる。よって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。
【0016】
上記構成(A)〜(D)によれば、設置箇所の数に応じて、変更機構を具現化できる。
【0017】
上記構成(a)、(b)によれば、上述したピッチの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の設置装置の一部断面側面図である。この設置装置1は、シリンダブロック9に等間隔ピッチP1で形成されている4個のボア91(設置箇所)に、4個のライナー92(設置物)を、それぞれ挿入するよう、機能する。
【0019】
設置装置1は、4個の保持部2と、4個の保持部2を等間隔ピッチPで支持する支持部3と、を備えている。保持部2は、ボア91と同数である。
【0020】
保持部2は、図2に示されるように、ロッド21を上下動させることにより、直角アーム22を支点221回りに回動させ、それに伴って、把持部23を横方向に移動させ、それによって、ライナー92を、内側から把持したり、その把持を解除したりするようになっている。
【0021】
図3は、支持部3の平面図である。支持部3は、4個の保持部2をそれぞれ支持する4個の支持部材31、33、34、32、と、ピッチ方向に延びた一対のレール39と、上記ピッチPを均等に維持したまま一律に変更する変更機構4と、を備えている。
【0022】
4個の支持部材31、33、34、32は、基端側から、基端支持部材31、中間支持部材33、中間支持部材34、先端支持部材32の順に、レール39に沿って、並設されている。基端支持部材31は、レール39に固定されており、中間支持部材33、中間支持部材34、及び先端支持部材32は、レール39に沿って移動可能に設けられている。
【0023】
基端支持部材31は、図1のIV−IV断面図である図4に示されるように、レール39上に位置する上板311と、レール39の下方に位置する下板312と、下板312を上下動させる昇降機構313と、を備えている。保持部2は、下板312の下面に固定されている。昇降機構313は、2本のロッド314を上下動させることによって、下板312ひいては保持部2を上下動させるようになっている。昇降機構313としては、例えば、ピストン機構を採用できる。他の支持部材32、33、34も、基端支持部材31と同じ構成を有しており、すなわち、上板と下板と昇降機構とを備えている。
【0024】
変更機構4は、4個の支持部材31、33、34、32を一体に連結したリンク機構40を、有している。リンク機構40は、4個の支持部材31、33、34、32の上に設けられている。リンク機構40は、1個のスタートリンク41と2個のミドルリンク43、44と1個のエンドリンク42とをジグザグ状に連結して構成されている。
【0025】
スタートリンク41は、基端支持部材31から所定寸法L1だけ延びている。2個のミドルリンク43、44は、スタートリンク41の先端41Bから、スタートリンク41の2倍の寸法L2ずつ、連続して延びている。エンドリンク42は、先端側のミドルリンク44の先端44Bからスタートリンク41と同じ寸法L1だけ延びている。
【0026】
スタートリンク41の基端41Aは、基端支持部材31(より具体的には上板311)に対して垂直軸51回りに回動自在に連結されている。スタートリンク41の先端41Bと基端側のミドルリンク43の基端43Aとは、相互に垂直軸53回りに回動自在に連結されている。基端側のミドルリンク43の先端43Bと先端側のミドルリンク44の基端44Aとは、相互に垂直軸54回りに回動自在に連結されている。先端側のミドルリンク44の先端44Bとエンドリンク42の基端42Aとは、相互に垂直軸55回りに回動自在に連結されている。エンドリンク42の先端42Bは、先端支持部材32に対して垂直軸52回りに回動自在に連結されている。基端側のミドルリンク43の中央部は、基端側の中間支持部材33に対して垂直軸71回りに回動自在に連結されている。先端側のミドルリンク44の中央部は、先端側の中間支持部材34に対して垂直軸72回りに回動自在に連結されている。
【0027】
リンク機構40は、更に、リンク機構40を伸縮させる駆動手段を、備えている。駆動手段は、具体的には、サーボモータ60である。サーボモータ60の回転軸61は、スタートリンク41の基端41Aに連結されており、サーボモータ60は、スタートリンク41を、基端41Aの垂直軸51を支点として、回動させるようになっている。
【0028】
次に、上記構成の設置装置1の作動について説明する。
(1)まず、作動開始状態は、図5に示された状態である。図5では、リンク機構40は最も縮んだ状態であり、4個の支持部材31、33、34、32は相互に接触した状態である。この状態において、各保持部2を作動させて、各保持部2によってライナー92を把持する。
【0029】
(2)次に、サーボモータ60をR1方向に回転作動させる。
サーボモータ60がR1方向に回転作動すると、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動し、それに伴って、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動し、それに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR4方向に回動する。これにより、リンク機構40が、3個の支持部材33、34、32を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、4個の支持部材31、33、34、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0030】
したがって、サーボモータ60の回転量を所定値に設定することにより、ピッチPがボア91の間のピッチP1(図1)に設定される。
【0031】
これにより、各ライナー92が、各保持部2に把持された状態で、各ボア91の上方に正確に位置することとなる。
【0032】
(3)次に、昇降機構313を作動させて、下板312を下降させる。これにより、各ライナー92が各ボア91内に挿入される。次に、保持部2を作動させて、ライナー92の把持を解除する。そして、昇降機構313を作動させて、下板312を上昇させる。これにより、各ライナー92が各ボア91に設置される。
【0033】
以上のように、上記構成の設置装置1によれば、隣接する支持部材31、33、34、32の間のピッチP、すなわち、隣接する保持部2の間のピッチP、すなわち、保持部2に把持された、隣接するライナー92、の間のピッチPを、ボア91の間のピッチP1に、設定することができる。
【0034】
そして、シリンダブロック9が別のタイプに変更され、その結果、隣接するボア91の間のピッチがP2になった場合には、サーボモータ60の回転量を別の所定値に変更することにより、上記ピッチPを、ボア91の上記ピッチP2に設定することができる。
【0035】
したがって、上記構成の設置装置1によれば、支持部3が変更機構4を備えているので、隣接する保持部2の間のピッチPを、任意の値に設定できる。したがって、シリンダブロック9の隣接するボア91の間のピッチP、すなわち、隣接する設置箇所の間のピッチPが、ピッチPnに変更されても、上記ピッチPを当該ピッチPnに設定することができる。よって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。
【0036】
しかも、リンク機構40の駆動をサーボモータ60などの駆動手段によって行っているので、上述したピッチの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【0037】
[第1実施形態の変形形態]
(第1変形形態)
図6は、第1変形形態である。この形態では、支持部3の支持部材の個数が2個である。すなわち、支持部3は、レール39に固定された1個の基端支持部材31と、レール39に沿って移動可能な1個の先端支持部材32と、を備えている。また、変形機構4のリンク機構40が、2個のリンクで構成されている。すなわち、リンク機構40は、1個のスタートリンク41と1個のエンドリンク42とをジグザグ状に連結して構成されている。
【0038】
スタートリンク41は、基端支持部材31から所定寸法L1だけ延びている。エンドリンク42は、スタートリンク41の先端41Bからスタートリンク41と同じ寸法L1だけ延びている。
【0039】
スタートリンク41の基端41Aは、基端支持部材31に対して垂直軸51回りに回動自在に連結されている。スタートリンク41の先端41Bとエンドリンク42の基端42Aとは、相互に垂直軸56回りに回動自在に連結されている。エンドリンク42の先端42Bは、先端支持部材32に対して垂直軸52回りに回動自在に連結されている。
【0040】
その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0041】
本形態においては、図7に示されるように、サーボモータ60がR1方向に回転作動すると、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR4方向に回動する。これにより、リンク機構40が、支持部材32を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、2個の支持部材31、32の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0042】
したがって、本形態によっても、支持部3が変更機構4を備えているので、第1実施形態と同様に、上記ピッチPを任意の値に設定でき、したがって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。しかも、変更機構4の駆動をサーボモータ60などの駆動手段によって行っているので、上記ピッチPの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【0043】
(第2変形形態)
図8は、第2変形形態である。この形態では、支持部3の支持部材の個数が3個である。すなわち、支持部3は、レール39に固定された1個の基端支持部材31と、レール39に沿って移動可能な1個の先端支持部材32と、両支持部材31、32の間に位置する、移動可能な、1個の中間支持部材33と、を備えている。また、変形機構4のリンク機構40が、3個のリンクで構成されている。すなわち、リンク機構40は、1個のスタートリンク41と1個のミドルリンク43と1個のエンドリンク42とをジグザグ状に連結して構成されている。
【0044】
スタートリンク41は、基端支持部材31から所定寸法L1だけ延びている。ミドルリンク43は、スタートリンク41の先端41Bからスタートリンク41の2倍の寸法L2だけ延びている。エンドリンク42は、ミドルリンク43の先端43Bからスタートリンク41と同じ寸法L1だけ延びている。
【0045】
スタートリンク41の基端41Aは、基端支持部材31に対して垂直軸51回りに回動自在に連結されている。スタートリンク41の先端41Bとミドルリンク43の基端43Aとは、相互に垂直軸53回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク43の先端43Bとエンドリンク42の基端42Aとは、相互に垂直軸57回りに回動自在に連結されている。エンドリンク42の先端42Bは、先端支持部材32に対して垂直軸52回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク43の中央部は、中間支持部材33に対して垂直軸71回りに回動自在に連結されている。
【0046】
その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0047】
本形態においては、図9に示されるように、サーボモータ60がR1方向に回転作動すると、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動する。これに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR6方向に回動する。これにより、リンク機構40が、2個の支持部材32、33を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、3個の支持部材31、33、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0048】
したがって、本形態によっても、支持部3が変更機構4を備えているので、第1実施形態と同様に、上記ピッチPを任意の値に設定でき、したがって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。しかも、変更機構4の駆動をサーボモータ60などの駆動手段によって行っているので、上記ピッチPの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【0049】
(第3変形形態)
図10は、第3変形形態である。この形態では、支持部3の支持部材の個数が5個である。すなわち、支持部3は、レール39に固定された1個の基端支持部材31と、レール39に沿って移動可能な1個の先端支持部材32と、両支持部材31、32の間に位置する、移動可能な、3個の中間支持部材33、34、35と、を備えている。また、変形機構4のリンク機構40が、5個のリンクで構成されている。すなわち、リンク機構40は、1個のスタートリンク41と3個のミドルリンク43、44、45と1個のエンドリンク42とをジグザグ状に連結して構成されている。
【0050】
スタートリンク41は、基端支持部材31から所定寸法L1だけ延びている。ミドルリンク43は、スタートリンク41の先端41Bからスタートリンク41の2倍の寸法L2だけ延びている。ミドルリンク44は、ミドルリンク43の先端43Bから寸法L2だけ延びている。ミドルリンク45は、ミドルリンク44の先端44Bから寸法L2だけ延びている。エンドリンク42は、ミドルリンク45の先端45Bからスタートリンク41と同じ寸法L1だけ延びている。
【0051】
スタートリンク41の基端41Aは、基端支持部材31に対して垂直軸51回りに回動自在に連結されている。スタートリンク41の先端41Bとミドルリンク43の基端43Aとは、相互に垂直軸53回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク43の先端43Bとミドルリンク44の基端44Aとは、相互に垂直軸54回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク44の先端44Bとミドルリンク45の基端45Aとは、相互に垂直軸58回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク45の先端45Bとエンドリンク42の基端42Aとは、相互に垂直軸59回りに回動自在に連結されている。エンドリンク42の先端42Bは、先端支持部材32に対して垂直軸52回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク43の中央部は、中間支持部材33に対して垂直軸71回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク44の中央部は、中間支持部材34に対して垂直軸72回りに回動自在に連結されている。ミドルリンク45の中央部は、中間支持部材35に対して垂直軸73回りに回動自在に連結されている。
【0052】
その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0053】
本形態においては、図11に示されるように、サーボモータ60がR1方向に回転作動すると、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク45が垂直軸73を中心にしてR7方向に回動する。これに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR6方向に回動する。これにより、リンク機構40が、4個の支持部材33、34、35、32を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、5個の支持部材31、33、34、35、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0054】
したがって、本形態によっても、支持部3が変更機構4を備えているので、第1実施形態と同様に、上記ピッチPを任意の値に設定でき、したがって、設置箇所を有する金型が変更された場合における作業性の低下を抑制できる。しかも、変更機構4の駆動をサーボモータ60などの駆動手段によって行っているので、上記ピッチPの設定作業を容易に行うことができ、この点からも、上記作業性の低下を抑制できる。
【0055】
(第4変形形態)
支持部3の支持部材の個数が6個以上である場合には、第3変形形態に対して、中間支持部材及びミドルリンクの個数が増すだけであり、その他の構成及び作動は、第3変形形態と同様である。
【0056】
[第2実施形態]
図12は、本実施形態の設置装置の一部断面側面図である。この設置装置1は、次の点のみが第1実施形態の設置装置1とは異なっている。すなわち、リンク機構40に設けられた、サーボモータ60などの駆動手段が、先端支持部材32に連結されており、先端支持部材32を移動させるように設けられている。
【0057】
本実施形態では、サーボモータ60と先端支持部材32との間には、回転移動機構62が設けられている。すなわち、一対のレール39の両端には、立板621、622が固定されている。立板621と立板622との間には、1本のボールねじ623がレール39に平行に渡設されている。ボールねじ623の基端は、サーボモータ60に連結されている。ボールねじ623の途中には、ナット624が螺合している。ナット624からは、下方にアーム625が延びている。アーム625の下端は、先端支持部材32に固定されている。
【0058】
本実施形態においては、サーボモータ60がR8方向に回転作動すると、ボールねじ623がR8方向に回転し、それに伴って、ナット624が先端側(矢印X方向)に移動し、それに伴って、先端支持部材32が先端側に移動し、それに伴って、リンク機構40が次のように伸びていく。すなわち、先端支持部材32が先端側に移動するのに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点として、R4方向に回動する。これに伴って、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動し、それに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動し、それに伴って、スタートリンク41が垂直軸51を支点としてR1方向に回動する。これにより、リンク機構40が、2個の支持部材33、34を伴って、基端支持部材31を基点にして先端側に伸びる。このとき、4個の支持部材31、33、34、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0059】
その他の作動は、第1実施形態と同じである。
【0060】
したがって、本実施形態の設置装置1によっても、第1実施形態の設置装置1と同じ効果を発揮できる。
【0061】
なお、本実施形態においても、第1実施形態の変形形態と同様の変形形態を採用できる。
【0062】
[第3実施形態]
図13は、本実施形態の設置装置の一部断面側面図である。本実施形態では、駆動手段であるサーボモータ60の回転軸61が、ミドルリンク44の中央部に連結されており、サーボモータ60は、ミドルリンク44を、中央部の垂直軸72を中心にして、回動させるようになっている。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0063】
本実施形態においても、図5に示されるように、サーボモータ60がR3方向に回転作動すると、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動し、それに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動するとともに、エンドリンク42が垂直軸52を支点としてR4方向に回動し、それに伴って、スタートリンク41が、基端41Aの垂直軸51を支点として、R1方向に回動する。これにより、リンク機構40が、3個の支持部材33、34、32を伴って、基端支持部材31を基点にして、先端側に伸びる。このとき、4個の支持部材31、33、34、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0064】
その他の作動は、第1実施形態と同じである。
【0065】
したがって、本実施形態の設置装置1によっても、第1実施形態の設置装置1と同じ効果を発揮できる。
【0066】
なお、サーボモータ60の回転軸61は、ミドルリンク44の中央部の代わりに、ミドルリンク43の中央部に、又は、エンドリンク42の先端42Bに、連結してもよく、その場合でも、設置装置1は同様に作動する。
【0067】
[第4実施形態]
図14は、本実施形態の設置装置の一部断面側面図である。本実施形態では、回転移動機構62のアーム625の下端が、中間支持部材33に固定されている。その他の構成は、第2実施形態と同じである。
【0068】
本実施形態においても、サーボモータ60がR8方向に回転作動すると、ボールねじ623がR8方向に回転し、それに伴って、ナット624が先端側(矢印X方向)に移動し、それに伴って、中間支持部材33が先端側に移動し、それに伴って、リンク機構40が次のように伸びていく。すなわち、中間支持部材33が先端側に移動するのに伴って、ミドルリンク43が垂直軸71を中心にしてR2方向に回動し、それに伴って、ミドルリンク44が垂直軸72を中心にしてR3方向に回動するとともに、スタートリンク41が垂直軸51を支点としてR1方向に回動し、それに伴って、エンドリンク42が垂直軸52を支点として、R4方向に回動する。これにより、リンク機構40が、3個の支持部材33、34、32を伴って、基端支持部材31を基点にして先端側に伸びる。このとき、4個の支持部材31、33、34、32の隣接する支持部材の間のピッチPは、均等に維持されたまま、一律に変化する。
【0069】
その他の作動は、第2実施形態と同じである。
【0070】
したがって、本実施形態の設置装置1によっても、第1実施形態の設置装置1と同じ効果を発揮できる。
【0071】
なお、回転移動機構62のアーム625の下端は、中間支持部材33の代わりに、中間支持部材34に、固定してもよく、その場合でも、設置装置1は同様に作動する。
【0072】
[別の実施形態]
(1)保持部2としては、図15に示される構成を採用してもよい。この保持部2は、ロッド21を上下動させることにより、水平アーム25を傾斜させ、それに伴って、把持部26を横方向内向きに移動させ、それによって、ジャーナル93を外側から把持するようになっている。
【0073】
(2)上述した第1実施形態及び第2実施形態においては、設置箇所がシリンダブロックのボアであり、設置物がライナーであるが、設置箇所がコンロッドであり、設置物がジャーナルである場合でも、本発明の設置装置を適用できる。その場合には、図15の保持部2を備えた設置装置が用いられる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の設置装置1は、シリンダブロックなどの金型のタイプが変更された場合における作業性の低下を抑制できるので、産業上の利用価値が大である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】第1実施形態の設置装置の一部断面側面図である。
【図2】保持部の断面部分図である。
【図3】支持部の平面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】変更機構の作動を説明するための平面図である。
【図6】第1実施形態の第1変形形態の、図3に相当する平面図である。
【図7】図6の形態の作動を説明するための平面図である。
【図8】第1実施形態の第2変形形態の、図3に相当する平面図である。
【図9】図8の形態の作動を説明するための平面図である。
【図10】第1実施形態の第3変形形態の、図3に相当する平面図である。
【図11】図10の形態の作動を説明するための平面図である。
【図12】第2実施形態の設置装置の一部断面側面図である。
【図13】第3実施形態の設置装置の一部断面側面図である。
【図14】第4実施形態の設置装置の一部断面側面図である。
【図15】別の実施形態の保持部の断面部分図である。
【符号の説明】
【0076】
1 設置装置 2 保持部 3 支持部 31 基端支持部材 32 先端支持部材 33、34、35 中間支持部材 4 変更機構 40 リンク機構 41 スタートリンク 42 エンドリンク 43、44、45 ミドルリンク 51、52、53、54、55、56、57、58、59 垂直軸 71、72、73 垂直軸 90 シリンダブロック 91 ボア 92 ライナー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型に等間隔ピッチで設定されている複数の設置箇所の、それぞれに、設置物を設置する、設置装置において、
設置物をそれぞれ保持する複数の保持部と、
保持部を等間隔ピッチで支持する支持部と、を備えており、
支持部が、隣接する保持部の間のピッチを、均等に維持したまま、一律に変更する、変更機構を、備えていることを特徴とする設置装置。
【請求項2】
支持部が、保持部をそれぞれ支持して並設されている複数の支持部材と、ピッチ方向に延びたレールと、を備えており、
複数の支持部材は、端に位置する1つが固定され、他がレールに沿って移動可能に設けられており、
変更機構が、複数の支持部材を一体に連結したリンク機構を、有しており、
リンク機構が、固定された支持部材を基点にして伸縮すると、隣接する支持部材の間のピッチを、均等に維持したまま拡縮するように、構成されている、請求項1記載の設置装置。
【請求項3】
複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、であり、
リンク機構が、1個のスタートリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、
スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、
エンドリンクは、スタートリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、
スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている、請求項2記載の設置装置。
【請求項4】
複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、1個の中間支持部材と、であり、
リンク機構が、1個のスタートリンクと1個のミドルリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、
スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、
ミドルリンクは、スタートリンクの先端からスタートリンクの2倍の寸法だけ延びており、
エンドリンクは、ミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、
スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端とミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、ミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、ミドルリンクの中央部は、中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている、請求項2記載の設置装置。
【請求項5】
複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、2個の中間支持部材と、であり、
リンク機構が、1個のスタートリンクと2個のミドルリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、
スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、
2個のミドルリンクは、スタートリンクの先端から、スタートリンクの2倍の寸法ずつ、連続して延びており、
エンドリンクは、先端側のミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、
スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端と基端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、基端側のミドルリンクの先端と先端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、先端側のミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、基端側のミドルリンクの中央部は、基端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、先端側のミドルリンクの中央部は、先端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている、請求項2記載の設置装置。
【請求項6】
複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、3個以上の中間支持部材と、であり、
リンク機構が、1個のスタートリンクと、中間支持部材と同数のミドルリンクと、1個のエンドリンクと、をジグザグ状に連結して構成されており、
スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、
中間支持部材と同数のミドルリンクは、スタートリンクの先端から、スタートリンクの2倍の寸法ずつ、連続して延びており、
エンドリンクは、最先端側のミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、
スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端と最基端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、最先端側のミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、最基端側のミドルリンクと最先端側のミドルリンクとの間に位置するミドルリンクは、その基端と、基端側に隣接しているミドルリンクの先端とが、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、且つ、その先端と、先端側に隣接しているミドルリンクの基端とが、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、隣接するミドルリンクの内の基端側のミドルリンクの中央部は、隣接する中間支持部材の内の基端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、隣接するミドルリンクの内の先端側のミドルリンクの中央部は、隣接する中間支持部材の内の先端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている、請求項2記載の設置装置。
【請求項7】
リンク機構が、リンク機構を伸縮させる駆動手段を、更に備えており、
駆動手段は、いずれかのリンクの基端又は先端に連結されており、該リンクを、その基端又は先端の垂直軸を支点として、回動させるように、設けられている、請求項3〜6のいずれか1つに記載の設置装置。
【請求項8】
リンク機構が、リンク機構を伸縮させる駆動手段を、更に備えており、
駆動手段は、いずれかの支持部材に連結されており、該支持部材を移動させるように設けられている、請求項3〜6のいずれか1つに記載の設置装置。
【請求項1】
金型に等間隔ピッチで設定されている複数の設置箇所の、それぞれに、設置物を設置する、設置装置において、
設置物をそれぞれ保持する複数の保持部と、
保持部を等間隔ピッチで支持する支持部と、を備えており、
支持部が、隣接する保持部の間のピッチを、均等に維持したまま、一律に変更する、変更機構を、備えていることを特徴とする設置装置。
【請求項2】
支持部が、保持部をそれぞれ支持して並設されている複数の支持部材と、ピッチ方向に延びたレールと、を備えており、
複数の支持部材は、端に位置する1つが固定され、他がレールに沿って移動可能に設けられており、
変更機構が、複数の支持部材を一体に連結したリンク機構を、有しており、
リンク機構が、固定された支持部材を基点にして伸縮すると、隣接する支持部材の間のピッチを、均等に維持したまま拡縮するように、構成されている、請求項1記載の設置装置。
【請求項3】
複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、であり、
リンク機構が、1個のスタートリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、
スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、
エンドリンクは、スタートリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、
スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている、請求項2記載の設置装置。
【請求項4】
複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、1個の中間支持部材と、であり、
リンク機構が、1個のスタートリンクと1個のミドルリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、
スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、
ミドルリンクは、スタートリンクの先端からスタートリンクの2倍の寸法だけ延びており、
エンドリンクは、ミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、
スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端とミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、ミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、ミドルリンクの中央部は、中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている、請求項2記載の設置装置。
【請求項5】
複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、2個の中間支持部材と、であり、
リンク機構が、1個のスタートリンクと2個のミドルリンクと1個のエンドリンクとをジグザグ状に連結して構成されており、
スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、
2個のミドルリンクは、スタートリンクの先端から、スタートリンクの2倍の寸法ずつ、連続して延びており、
エンドリンクは、先端側のミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、
スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端と基端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、基端側のミドルリンクの先端と先端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、先端側のミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、基端側のミドルリンクの中央部は、基端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、先端側のミドルリンクの中央部は、先端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている、請求項2記載の設置装置。
【請求項6】
複数の支持部材が、固定された1個の基端支持部材と、移動可能な1個の先端支持部材と、両支持部材の間に位置する、移動可能な、3個以上の中間支持部材と、であり、
リンク機構が、1個のスタートリンクと、中間支持部材と同数のミドルリンクと、1個のエンドリンクと、をジグザグ状に連結して構成されており、
スタートリンクは、基端支持部材から所定寸法だけ延びており、
中間支持部材と同数のミドルリンクは、スタートリンクの先端から、スタートリンクの2倍の寸法ずつ、連続して延びており、
エンドリンクは、最先端側のミドルリンクの先端からスタートリンクと同じ寸法だけ延びており、
スタートリンクの基端は、基端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、スタートリンクの先端と最基端側のミドルリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、最先端側のミドルリンクの先端とエンドリンクの基端とは、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、最基端側のミドルリンクと最先端側のミドルリンクとの間に位置するミドルリンクは、その基端と、基端側に隣接しているミドルリンクの先端とが、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、且つ、その先端と、先端側に隣接しているミドルリンクの基端とが、相互に垂直軸回りに回動自在に連結されており、エンドリンクの先端は、先端支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、隣接するミドルリンクの内の基端側のミドルリンクの中央部は、隣接する中間支持部材の内の基端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されており、隣接するミドルリンクの内の先端側のミドルリンクの中央部は、隣接する中間支持部材の内の先端側の中間支持部材に対して垂直軸回りに回動自在に連結されている、請求項2記載の設置装置。
【請求項7】
リンク機構が、リンク機構を伸縮させる駆動手段を、更に備えており、
駆動手段は、いずれかのリンクの基端又は先端に連結されており、該リンクを、その基端又は先端の垂直軸を支点として、回動させるように、設けられている、請求項3〜6のいずれか1つに記載の設置装置。
【請求項8】
リンク機構が、リンク機構を伸縮させる駆動手段を、更に備えており、
駆動手段は、いずれかの支持部材に連結されており、該支持部材を移動させるように設けられている、請求項3〜6のいずれか1つに記載の設置装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2009−269056(P2009−269056A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−122015(P2008−122015)
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(000124889)株式会社花野 (7)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(000124889)株式会社花野 (7)
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