説明

設計情報データベースシステム

【課題】 ソフトウエア部品の再利用を促進することにより、効果的なソフトウエア開発業務を実現できる設計情報データベースシステムを得る。
【解決手段】 既存のソフトウエア部品の設計情報を、作成される設計工程を示すカテゴリごとに記憶する1または複数の設計情報データベース4と、設計情報データベース4に対する設計情報の検索登録キーワードを受け付ける検索インタフェース部1と、検索登録キーワードと、検索登録キーワードに関連する設計工程よりも上位工程のカテゴリを抽象度として関係付けた抽象度識別規則に基づいて検索登録キーワードの抽象度を識別する抽象度識別部2と、設計情報データベース4の一覧を提示して選択指示を受け付け、選択された設計情報データベース4に対して、設計情報を読み出しと共に、登録する設計情報を取得して登録するデータベース管理部3とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ソフトウエア設計情報の管理、利用手法およびデータベースシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ソフトウエアの開発では、ソフトウエアが保持するある部品が、何故そのような設計になっているかということや、その部品がそこに配置されている理由、その他設計上の由来を知ることが、開発を効果的に行う有益な情報となり得る。従来のソフトウエア管理手法とシステムに関する公知発明は、例えば特許文献1に開示される。この発明は、ソフトウエア部品間の使用/被使用関係を表すリンクを用いて、ソフトウエア部品の情報を利用者に提供するものである。
【0003】
上述したように、ソフトウエアの開発を効果的に行うためには、ソフトウエアの設計上の由来となる情報が有益である。設計上の由来は、一般に、より抽象度の高い情報である。例えば、実行コードに対してソースコードが、ソースコードに対して内部設計書が、内部設計書に対して外部設計書が、外部設計書に対して要求仕様書が、それぞれ由来情報にあたる。
【0004】
また、ソフトウエアのある部品を他の部品で置き換える場合にも、より抽象度の高い設計情報が有効に利用できる。一方、ある設計情報をより詳細に理解するためには、その設計情報を詳細化した情報が有効に利用できる。例えば、ある設計はそれを実装したソースコードを読むことで、より詳細に理解できる。
【0005】
【特許文献1】特開2002−278754号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のソフトウエア管理手法は上記のように構成されており、ソフトウエア部品間の使用/被使用関係を表すリンクを用いているため、ソフトウエア部品間の関係、いわば横方向の関係を検索して利用することはできるが、ソフトウエア部品とその設計情報との関係、いわば縦方向の関係を扱うことはできないという課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、ソフトウエア部品とその設計情報との関係を利用して設計情報を検索することにより、ソフトウエア開発者がソフトウエア部品をより詳細に理解することを支援し、ソフトウエア部品の再利用を促進することにより、従来技術よりも効果的なソフトウエア開発業務を実現できる設計情報データベースシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る設計情報データベースシステムは、既存のソフトウエア部品の設計情報を、作成される設計工程を示すカテゴリごとに記憶する1または複数の設計情報記憶手段と、設計情報記憶手段に対する設計情報の検索または登録のための検索登録キーワードを受け付けると共に、検索結果の出力を行うインタフェース手段と、検索登録キーワードと、当該検索登録キーワードに関連する設計工程よりも上位工程のカテゴリを抽象度として関係付けた抽象度識別規則を保持し、当該抽象度識別規則に基づいてインタフェース手段が受け付けた検索登録キーワードの抽象度を識別する抽象度識別手段と、1または複数の設計情報記憶手段の一覧をインタフェース手段を介して提示して選択指示を受け付け、選択された設計情報記憶手段に対して、検索指示に応じて検索登録キーワードを受け付けた設計情報を読み出してインタフェース手段を介して提示すると共に、登録指示に応じて登録する設計情報を取得して登録する設計情報管理手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、既存のソフトウエア部品の設計情報を、作成される設計工程を示すカテゴリごとに記憶する1または複数の設計情報記憶手段と、設計情報記憶手段に対する設計情報の検索または登録のための検索登録キーワードを受け付けると共に、検索結果の出力を行うインタフェース手段と、検索登録キーワードと、当該検索登録キーワードに関連する設計工程よりも上位工程のカテゴリを抽象度として関係付けた抽象度識別規則を保持し、当該抽象度識別規則に基づいてインタフェース手段が受け付けた検索登録キーワードの抽象度を識別する抽象度識別手段と、1または複数の設計情報記憶手段の一覧をインタフェース手段を介して提示して選択指示を受け付け、選択された設計情報記憶手段に対して、検索指示に応じて検索登録キーワードを受け付けた設計情報を読み出してインタフェース手段を介して提示すると共に、登録指示に応じて登録する設計情報を取得して登録する設計情報管理手段とを備えるように構成したので、ソフトウエア部品とその設計情報との関係に代表される抽象度の関係を検索に利用することにより、ソフトウエア開発者がソフトウエア部品をよりよく理解することを支援し、ソフトウエア部品の再利用を促進することにより、従来技術よりも効果的なソフトウエア開発業務を実現できる効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による設計情報データベースシステムの概念図である。図に示すように、このシステムは、LANを介してデータの送受信が可能な検索用PC100とデータベースサーバ200とを備える。検索用PC100は、検索インタフェース部(インタフェース手段)1、抽象度識別部(抽象度識別手段)2を備える。データベースサーバ200は、データベース管理部(設計情報管理手段)3、設計情報データベース(設計情報記憶手段)4、データベース選択部(設計情報管理手段)5を備える。
【0011】
この設計情報データベースシステムは、ユーザがソフトウエアの設計時に参照したい設計情報を検索するためのものである。ユーザは、設計情報を検索するための検索キーワードを入力装置101から入力する。検索用PC100は検索のための情報をデータベースサーバ200に供給する。データベースサーバ200は、検索のための情報に基づいて検索を行い、検索結果を検索用PC100に送信する。検索用PC100は表示装置102を介してユーザに提示する。検索する情報は、関連するソフトウエアの情報、または他のソフトウエアとの関係についての情報であり、例えば、再利用可能なソフトウエアのリスト、ソフトウエアの使い方、インタフェース仕様、実装内容等である。
【0012】
図2はこの発明の実施の形態1による設計情報データベースシステムのブロック図である。図1と共通する構成要素には同一符号を付す。検索インタフェース部1は、入力装置101から入力されたユーザからの検索キーワードを取得すると共に、表示装置102から検索結果の出力を行う。抽象度識別部2は、ユーザが入力した検索キーワードの抽象度を識別する。抽象度とは、ソフトウエア設計の工程を示すカテゴリ、例えば「要求モデル」、「分析モデル」、「設計モデル」、「実装モデル」等のカテゴリであり、ユーザが入力した検索キーワードが含まれる工程の上位工程を示すカテゴリをいう。ここで、ソフトウエア設計の工程には、例えば上位工程から順に要求工程、分析工程、外部設計工程、内部設計工程、実装工程等がある。検索キーワードとして例えば「外部仕様」が与えられた場合、その1つ上位の工程を示すカテゴリである「分析モデル」が抽象度にあたる(詳細は後述する)。
【0013】
データベース管理部3は、ユーザからの指示に基づいて複数の設計情報データベース4の中からいずれかを選択する。設計情報データベース4は、要求モデル、分析モデル、その他抽象度ごとに存在し、各データベースは抽象度ごとに設計情報を格納する。設計情報には、例えば要求分析設計書、外部設計書、内部設計書、詳細設計書、ソースコード、実行コードがある。設計情報はそれぞれに関するキーワードと関連付けて格納されている。
【0014】
図3はこの実施の形態1による設計情報データベースシステムの動作を示す図である。図2と図3を参照して設計情報データベースシステムの動作について説明する。
設計情報データベースシステムが起動すると、検索インタフェース部1はメニュー画面を表示する。メニュー画面には、設計情報の検索を開始する検索ボタン等を作成する。当システムの実行中は常にメニュー画面を表示画面の一部に表示しておくようにする。ユーザが検索ボタンを押下すると、検索インタフェース部1はユーザが設計情報を検索する際のキーワードとなる検索キーワードを入力するためのグラフィカルユーザインタフェースであるキーワード入力画面を表示する。例えば、キーワード入力エリアを持つダイアログボックスと入力を確定する「OKボタン」等とを有するものであってよい。
【0015】
ユーザはこの入力画面から設計情報検索のキーワードとなる検索キーワードを入力し、OKボタンを押下する(A1)。検索キーワードとしては、例えば「外部仕様」、「インタフェース」、「モデル」等を入力する。検索インタフェース部1は、OKボタンの押下を検知すると入力された検索キーワードを取得し、抽象度識別部2に供給する(A2)。抽象度識別部2は、取得した検索キーワードを用いて抽象度を識別し(A3)、識別結果を検索インタフェース部1に返す(A4)。すなわち、抽象度識別部2は、抽象度を識別するために用いる規則(以下、抽象度識別規則と称する)を保持しており、例えば検索キーワードとして「外部仕様」が与えられると識別結果として「分析モデル」を出力する。また、抽象度に対応する数字、アルファベット、記号等の識別コードを返してもよい。検索インタフェース部1は、取得した識別結果をディスプレイ等を介してユーザに表示する(A5)。
【0016】
データベース管理部3は、当システムが選択可能な設計情報データベース4の名称を取得し、検索インタフェース部1に通知する。検索インタフェース部1は、取得した設計情報データベースの名称の一覧をユーザに表示する。表示のタイミングとしては、例えば、検索処理開始直後にデータベース管理部3が設計情報データベース4の名称を取得して検索インタフェース部1を介して表示画面の一部に常時表示するようにしてもよいし、表示画面上に「リスト表示ボタン」等を作成しておき検索ユーザがこのボタンを押したときに一覧を表示するようにしてもよい。表示形式としては、例えば、全種類のデータベースのアイコンを一覧表示してもよいし、リストボックスによりデータベースリストを一覧表示してもよい。
【0017】
ユーザは、抽象度識別部2から通知された抽象度に基づいて、上記一覧から所望の設計情報データベース4を選択する(A6)。設計情報データベースが選択されると、検索インタフェース部1は選択された設計情報データベース名をユーザに表示する。検索インタフェース部1はまた、ユーザにキーワード入力画面を表示する。この表示は、上述した抽象度識別用のキーワード入力画面と別々に表示してもよいし、共用してもよい。別々に表示する場合は、ユーザが設計情報データベース4を選択した後、その設計情報データベースの画面を表示するときに当画面の一部に表示してもよい。一方、共用する場合は、システム実行中は常にキーワード入力画面を表示しておく。
【0018】
検索インタフェース部1はまた、設計情報データベースが選択されるとその名称をデータベース管理部3に通知する(A7)。データベース管理部3は当該データベースを検索対象データベースとして設定する(A8)。
【0019】
ユーザはキーワード入力画面から検索キーワードを入力し、OKボタンを押下する(A9)。ここでは、上述した抽象度識別のために入力されている検索キーワードをそのまま再利用してもよいし、さらに検索キーワードを追加したり、削減したりしてもよい。検索インタフェース部1はOKボタンの押下を検知すると、入力された検索キーワードと、選択された設計情報データベースの名称とを取得し、データベース管理部3に供給する。データベース管理部3は、選択された設計情報データベースから検索キーワードに対応する設計情報、例えば設計書等を設計情報データベース4から検索する。設計情報データベース4は該当する設計情報を検索し(A10)、検索結果をデータベース管理部3に通知する。データベース管理部3は、検索結果を検索インタフェース部1に通知する(A11)。検索インタフェース部1は取得した設計情報を検索ユーザに通知する(A12)。ユーザは表示された設計情報を利用してソフトウエアの開発を行うことができる。
【0020】
以上のように、この実施の形態1によれば、抽象度識別部2が、ユーザが入力した検索キーワードの抽象度を識別し、抽象度に応じた設計情報を取得してユーザに表示するようにしたので、ソフトウエア部品とその設計情報との関係を利用して設計情報を検索することにより、ソフトウエア開発者がソフトウエア部品をより詳細に理解できるため、ソフトウエア部品の再利用を促進することができ効果的なソフトウエア開発業務を実現できる効果が得られる。
【0021】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。図に示すように、設計情報データベースシステムは、図2の構成に加えてデータベース選択部5を備える。
【0022】
図5は図4の設計情報データベースシステムの動作を示す図である。図2と共通する構成要素は実施の形態1で示した動作と同様の動作をするので、ここではその説明を省略し、実施の形態2の動作のみを説明する。
【0023】
抽象度識別部2は、実施の形態1で示した動作により抽象度を識別すると(A3)、データベース選択部5に供給する(B1)。データベース選択部5は、識別結果に対応する設計情報データベース4の名称を選択する(B2)。例えば、識別結果が「要求モデル」の場合は「設計情報データベース(要求モデル)」を、識別結果が「設計モデル」の場合は「設計情報データベース(設計モデル)」を選択する。続いて、選択したデータベース名をデータベース管理部3に供給する(B2)。データベース管理部3は、取得した名称のデータベースを検索対象のデータベースとして設定する(B3)。以降の動作は、実施の形態1で示した動作と同様である。
【0024】
なお、データベース選択部5は、選択したデータベースの名称と抽象度識別部2から取得した抽象度とを検索インタフェース部1に通知してもよい。検索インタフェース部1は、通知された抽象度と設計情報データベースの名称とをユーザに表示する。これは、識別結果または選択結果をユーザに表示することによってシステムの誤識別を正す機会を与えるためである。識別結果または選択結果が誤っていた場合はユーザはキーワード入力画面から再度検索キーワードを入力し、再び抽象度の識別およびデータベースの選択をさせてもよい。
【0025】
以上のように、この実施の形態2によれば、データベース選択部5が検索キーワードに基づく抽象度に応じて設計情報データベースを選択するようにしたので、データベース選択のためのユーザの操作が不要になるという効果が得られる。
【0026】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。図に示すように、設計情報データベースシステムは、図2の構成に加えて抽象度識別規則格納部(抽象度識別規則格納手段)6を備える。抽象度識別規則格納部6は、ユーザが入力する検索キーワードの抽象度を識別するための1以上の規則を格納する。
【0027】
図7は図6に示す設計情報データベースシステムが抽象度識別規則を選択する動作を示す図である。図2と共通する構成要素は実施の形態1で示した動作と同様の動作をするので、ここでは実施の形態3の動作のみを説明する。
【0028】
検索インタフェース部1は、ユーザに対して抽象度識別規則を選択するためのキーワードとなる規則選択情報を入力するための入力画面を表示する。ユーザは、当画面から規則選択情報を入力する(C1)。検索インタフェース部1は規則選択情報を取得すると、対応する識別規則を抽象度識別規則格納部6から選択する(C2)。規則選択情報は、1または複数の抽象度識別規則を選択するのに十分な情報を含む。例えば、「抽象度識別規則数=2、規則1、規則2」という情報が入力されると、検索インタフェース部1は、規則1、規則2を抽象度識別規則格納部6から選択し、抽象度識別部2に設定する(C3)。
【0029】
次にこの実施の形態3による設計情報データベースの動作について説明する。
実施の形態1で示したように、検索インタフェース部1は、ユーザが検索キーワードを入力するためのキーワード入力画面を表示する。ユーザはこの入力画面から検索キーワードを入力する。この検索キーワードには、1または複数の検索語が含まれる。検索インタフェース部1は検索キーワードを取得すると、それに含まれる検索語をリストとして取り出し、抽象度識別部2に供給する。
【0030】
図8は抽象度識別規則が設定された抽象度識別部2が抽象度を決定する手順について示す図であり、この図を参照して抽象度識別部2の動作を説明する。
抽象度識別部2は検索インタフェース部1から検索キーワードの取得を待機する。(ステップST100)。検索キーワードを取得するとそれに含まれる検索語リストを作成し、その中から1つを取り出して設定された抽象度識別規則と照合する(ステップST101)。
【0031】
抽象度識別規則格納部6に格納される抽象度識別規則には、例えば次のようなものがある。
{id=0, number_of_keys=2,"外部仕様"、"インタフェース",category="外部設計"}
(1)
{id=1, number_of_keys=2,"モデル"、"要求",category="要求モデル"} (2)
【0032】
(1)の規則は、抽象度識別部2が検索インタフェース部1から取得した検索語リストに、「外部仕様」、「インタフェース」という検索語があれば設計情報のカテゴリは「外部設計」であるとする規則である。(2)の規則は、検索語リストに、「モデル」、「要求」という検索語があれば設計情報のカテゴリは「要求モデル」であるとする規則である。抽象度識別部2は、このように検索語に基づいてカテゴリを決定する。
【0033】
抽象度識別部2は、カテゴリ毎に得点を保持する領域を備えており、上記のように検索語からカテゴリが識別できた場合はそのカテゴリのポイントを該当領域に加算する(ステップST102)。この処理を検索語リスト中のすべての検索語について行う(ステップST103)。全ての検索語の照合処理が終了したとき、最も高い得点を持つカテゴリを識別結果、すなわち検索キーワードから類推される抽象度として決定する(ステップST104)。以上の手順で、抽象度識別部2は抽象度を決定し、データベース管理部3に通知する。以降の動作は、実施の形態1で示した動作と同様である。
【0034】
以上のように、この実施の形態3によれば、検索インタフェース部1がユーザから規則選択情報を取得し、抽象度識別部2が規則選択情報に適した抽象度識別規則を抽象度識別規則格納部6から取得するようにしたので、ユーザに適した抽象度識別規則を適用できる効果が得られる。
【0035】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。図に示すように、この設計情報データベースシステムは図2に示した検索インタフェース部1の代わりに登録インタフェース部10を備える。この実施の形態4では、ユーザが登録インタフェース部(インタフェース手段)10を介して当システムに設計情報を登録することについて説明する。
【0036】
登録インタフェース部10は、ユーザからの登録キーワードを取得すると共に、ユーザに対して情報の出力を行う。登録キーワードとは、設計文書番号、設計文書名、その他設計情報を検索する際のキーワードである。登録インタフェース部10は、取得した登録キーワードを抽象度識別部2に供給する。抽象度識別部2は、取得した登録キーワードの抽象度を識別する。データベース管理部3は、設計情報データベース4に、登録キーワードと設計情報、例えば、要求分析書、外部設計書、内部設計書、ソースコード、実行コード等とを関連付けて蓄積する。
【0037】
図10はこの実施の形態4による設計情報データベースシステムの動作を示す図である。図9と図10を参照して設計情報データベースシステムの動作について説明する。
実施の形態1で説明したメニュー画面に、設計情報の登録を開始する登録ボタンを作成しておく。ユーザがこの登録ボタンを押下すると、登録インタフェース部10はユーザが設計情報を検索する際のキーワードとなる登録キーワードを入力するためのグラフィカルユーザインタフェースであるキーワード入力画面を表示する。例えば、キーワード入力エリアを持つダイアログボックスと入力を確定する「OKボタン」等とを有するものであってよい。
【0038】
ユーザはこの入力画面から登録キーワードを入力し、OKボタンを押下する(D1)。登録インタフェース部10は、OKボタンの押下を検知すると入力された登録キーワードを取得し、抽象度識別部2に供給する(D2)。抽象度識別部2は、実施の形態1で示した動作と同様に取得した登録キーワードを用いて抽象度を識別し(D3)、識別結果を登録インタフェース部10に返す(D4)。登録インタフェース部10は、取得した識別結果をディスプレイ等を介してユーザに表示する(D5)。
【0039】
実施の形態1と同様に登録インタフェース部10は、設計情報データベースの名称の一覧をユーザに表示する。表示のタイミングとしては、登録処理開始後表示画面の一部に常時表示するようにしてもよいし、表示画面上に「リスト表示ボタン」等を作成しておきユーザがこのボタンを押したときに一覧を表示するようにしてもよい。表示形式としては、例えば、全種類のデータベースのアイコンを一覧表示してもよいし、リストボックスによりデータベースリストを一覧表示してもよい。
【0040】
ユーザは、抽象度識別部2から通知された抽象度に基づいて、上記一覧から所望の設計情報データベース4を選択する(D6)。設計情報データベースが選択されると、登録インタフェース部10は選択された設計情報データベース名をユーザに表示する。登録インタフェース部10はまた、ユーザにキーワード入力画面を表示する。この表示は、上述した抽象度識別用のキーワード入力画面と別々に表示してもよいし、共用してもよい。別々に表示する場合は、ユーザが設計情報データベース4を選択した後、その設計情報データベースの画面を表示するときに当画面の一部に表示してもよい。一方、共用する場合は、システム実行中は常にキーワード入力画面を表示しておく。
【0041】
登録インタフェース部10は、設計情報データベースが選択されるとその名称をデータベース管理部3に通知する(D7)。データベース管理部3は当該データベースを登録対象データベースとして設定する(D8)。
【0042】
ユーザはキーワード入力画面から登録キーワードを入力する(D9)。ここでは、上述した抽象度識別のために入力されている登録キーワードをそのまま再利用してもよいし、さらに登録キーワードを追加したり、削減したりしてもよい。ユーザはまた、設計情報登録画面から設計情報を入力する(D10)。これは、ファイル形式ですでに作成されている設計情報、すなわち要求分析書、外部設計書、内部設計書、ソースコード、実行コード等の中から当システムに登録するファイルを選択することである。ユーザは設計情報および登録キーワードの入力が終了するとOKボタンを押下する。登録インタフェース部10は、OKボタンの押下を検知すると、設計情報、登録キーワードをデータベース管理部3に通知する。データベース管理部3は通知を受けると、登録キーワードと設計情報との関係を記述した「関連ファイル」を作成する。データベース管理部3は、この関連ファイルと設計情報とを設計情報データベース4に登録する。以上の手順によって、ユーザは設計情報データベース4に登録キーワードと設計情報とを登録することができる。
【0043】
なお、登録キーワードとは、実施の形態1〜3における検索キーワードと同種の情報である。つまり、検索時には検索語として当システムに利用される。
【0044】
以上のように、この実施の形態4によれば、登録インタフェース部10がユーザから入力された登録キーワードを取得し、抽象度識別部2が登録キーワードの抽象度を識別し、データベース管理部3が抽象度に応じた設計情報データベース4を選択して設計情報、および登録キーワードとの関連を記述した関連ファイルを登録するようにしたので、設計情報と登録キーワードとを関連付けてデータベースに登録できるという効果が得られる。
【0045】
実施の形態5.
図11はこの発明の実施の形態5による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。図に示すように、この設計情報データベースシステムは、実施の形態4の構成に加えてデータベース選択部5を備える。
【0046】
図12は図11の設計情報データベースシステムの動作を示す図である。図9と共通する構成要素は実施の形態4で示した動作と同様の動作をするので、ここではその説明を省略し実施の形態5の動作のみを説明する。
【0047】
抽象度識別部2は、実施の形態4と同様に抽象度を識別すると(D3)、データベース選択部5(E1)に供給する。データベース選択部5は、識別結果に応じて設計情報データベース4の名称を選択し、データベース管理部3に供給する(E2)。データベース管理部3は、取得した名称のデータベースを登録対象のデータベースとして選択する(E3)。
【0048】
ユーザはまた、実施の形態4と同様に設計情報登録画面から設計情報を入力する(D10)。ユーザはさらに、キーワード入力画面に表示されている登録キーワードに対して、必要な場合は追加、削減し、設計情報と登録キーワードの入力が終了するとOKボタンを押下する。登録インタフェース部10は、OKボタンの押下を検知すると、設計情報、登録キーワードをデータベース管理部3に通知する。データベース管理部3は通知を受けると登録キーワードと設計情報との関係を記述した「関連ファイル」を作成する。データベース管理部3は、この関連ファイルと設計情報とを選択された設計情報データベース4に登録する。以上の手順によって、ユーザは設計情報データベース4に登録キーワードと設計情報とを登録することができる。
【0049】
以上のように、この実施の形態5によれば、データベース選択部5が登録キーワードに基づく抽象度に応じて設計情報データベースを選択するようにしたので、データベース選択のためのユーザの操作が不要になるという効果が得られる。
【0050】
実施の形態6.
図13はこの発明の実施の形態6による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。図に示すように、この設計情報データベースシステムは実施の形態4の構成に加えて抽象度識別規則格納部6を備える。抽象度識別規則格納部6は、実施の形態3と同様にユーザが入力する登録キーワードの抽象度を識別するための1以上の規則を格納する。
【0051】
実施の形態3と同様に、登録インタフェース部10はユーザに対して抽象度識別規則を選択するためのキーワードとなる規則選択情報を入力するための入力画面を表示する。ユーザは、当画面から規則選択情報を入力する。登録インタフェース部10は規則選択情報を取得すると、対応する識別規則を抽象度識別規則格納部6から選択し、抽象度識別部2に設定する。
【0052】
以上のように、この実施の形態6によれば、登録インタフェース部10がユーザから規則選択情報を取得し、抽象度識別部2が規則選択情報に適した抽象度識別規則を抽象度識別規則格納部6から取得するようにしたので、ユーザに適した抽象度識別規則を適用できる効果が得られる。
【0053】
実施の形態7.
図14はこの発明の実施の形態7による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。図に示すように、この設計情報データベースシステムは図9に示した構成に加えて関係登録インタフェース部(インタフェース手段)12、設計情報関係格納部(設計情報関係格納手段)13を備える。
【0054】
関係登録インタフェース部12は、設計情報データベース4に格納される各設計情報間の関係を登録するための関係登録画面を表示し、ユーザから入力される関係情報を設計情報関係格納部13に登録する。
【0055】
図15はこの実施の形態7による設計情報データベースシステムの動作を示す図である。図9と共通する構成要素は実施の形態4で示した動作と同様の動作をするので、ここではその説明を省略し、実施の形態7の動作のみを説明する。
登録インタフェース部10は、実施の形態4と同様にユーザから入力される(F1)登録キーワードと設計情報とを取得し、抽象度識別部2に供給する。抽象度識別部2は登録キーワードに基づいて抽象度を識別し、データベース管理部3がユーザの指示で設計情報データベースに登録する。ここで登録した設計情報を、第1の設計情報とする。このとき、関係登録インタフェース部12は、登録された第1の設計情報を指し示す情報、例えば名称、格納された設計情報データベース名等を取得する(F2)。
【0056】
続いて、登録インタフェース部10は、ユーザが第1の設計情報との関係情報を登録したい設計情報(これを第2の設計情報とする)を検索する画面を表示する。ユーザは当画面から検索したい設計情報を指し示す情報、例えば名称、ID等を入力する(F3)。登録インタフェース部10は、入力された情報を取得し、設計情報データベース4を検索して第2の設計情報を取得する(F4)。取得した第2の設計情報を登録インタフェース部10を介してユーザに表示する。このとき、関係登録インタフェース部12は、取得した第2の設計情報を指し示す情報、例えば名称、格納されている設計情報データベース名等を取得する(F5)。
【0057】
ここで、実施の形態1で説明したメニュー画面には関係登録処理を開始する関係登録ボタンが作成されているとする。ユーザは関係登録ボタンを押して関係登録処理を開始する。関係登録インタフェース部12は、関係ボタンが押されるとユーザに対して関係情報、すなわち第1の設計情報と第2の設計情報との関係を入力するダイアログボックスと、入力を確定するOKボタンとを備えた関係登録画面を表示する。ユーザは、この画面から第1の設計情報と第2の設計情報との関係を入力する(F6)。関係情報としては、例えば抽象度が同じソフトウエア部品の使用/被使用の関係だけでなく、抽象度の異なる設計情報間の関係も登録することができる。すなわち、要求分析と外部設計書の関係、外部設計書と内部設計書の関係、設計書とソースコードの関係、ソースコードと実行コードの関係、その他抽象度の異なる設計情報間の関係を登録することができる。
【0058】
ユーザは関係情報を入力した後、OKボタンを押下する。関係登録インタフェース部12は、OKボタンの押下を検知すると入力された関係情報、すなわち第1の設計情報を指し示す情報と第2の設計情報を指し示す情報との関係を「関係情報ファイル」に記述する。また、F1とF4で取得した第1の設計情報と第2の設計情報に関する情報、例えば名称、格納される設計情報データベース名も、上記関係と共に関係情報ファイルに記述する。関係情報ファイルを設計情報関係格納部13に登録する(F7)。
【0059】
以上のように、この実施の形態7によれば、関係登録インタフェース部12が設計情報データベース4に格納される設計情報間の関係を取得し、設計情報関係格納部13に登録するようにしたので、ユーザが設計情報間の関係を参照して、効果的にソフトウエア設計に利用できるという効果が得られる。
【0060】
実施の形態8.
図16はこの発明の実施の形態8による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。図に示すように、この設計情報データベースシステムは、実施の形態7の構成の登録インタフェース部10の代わりに検索インタフェース部1、関係登録インタフェース部12の代わりに関係検索インタフェース部(インタフェース手段)14を備えるものである。
【0061】
図17は、この実施の形態8による設計情報データベースシステムの動作を示す図であり、この図を参照して、動作について説明する。ここでは、設計情報関係格納部13には実施の形態7で示したように設計情報間の関係情報が登録されているとする。
実施の形態1で示したように、ユーザが検索インタフェース部1を介して入力した検索キーワードに対応する設計情報が取得される(A9〜A12)。この設計情報を第1の設計情報とする。
【0062】
ここで、実施の形態1で説明したメニュー画面には関係検索処理を開始する関係検索ボタンが作成されているとする。ユーザは関係検索ボタンを押して関係検索処理を開始する。関係検索インタフェース部14は、関係検索ボタンが押されるとユーザに対して関係情報検索画面を表示する。ユーザは当画面から前記取得された第1の設計情報を指し示す情報、例えば名称、IDを入力する(G1)。関係検索インタフェース部14は入力された情報に基づいて設計情報関係格納部13を検索して(G2)、第1の設計情報について記載される関係情報ファイルを取得する(G3)。この関係情報ファイルには、第1の設計情報に関係付けられている第2の設計情報を指し示す情報が含まれる。関係検索インタフェース部14は取得した関係情報ファイルをユーザに表示する(G4)。
【0063】
続いて、ユーザは関係情報ファイルを読み、第1の設計情報に関係のある設計情報として第2の設計情報を指し示す検索情報をキーワード入力画面に入力する(G5)。検索インタフェース部1は、実施の形態1で示した動作と同様に設計情報データベース4を検索し(G6)、第2の設計情報を取得して(G7)、ユーザに通知する(G8)。
【0064】
以上のように、この実施の形態8によれば、関係検索インタフェース部14が、ユーザが参照した設計情報と関連付けされた設計情報を設計情報関係格納部13から取得し、ユーザに通知するようにしたので、ユーザは関連付けされた設計情報を参照して効果的にソフトウエア設計ができるという効果が得られる。
【0065】
なお、上記各実施の形態では、キーワード入力画面、関係情報検索画面等の入力画面はメニュー画面からの起動指示に応じてそれぞれ表示されるが、表示画面の一部に常にまとめて表示するようにしてもよい。
【0066】
また、当システムは、クライアントサーバシステムに適用し、検索インタフェース部1、登録インタフェース部10等ユーザとのインタフェース手段をクライアントに、インタフェース手段以外をサーバに備えるようにしてもよいし、スタンドアロンシステムに適用して全ての構成要素を1台のPCに備えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】この発明の実施の形態1による設計情報データベースシステムの概念図である。
【図2】この発明の実施の形態1による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】同実施の形態1による設計情報データベースシステムの動作を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態2による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】図3の設計情報データベースシステムの動作を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態3による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。
【図7】図5に示す設計情報データベースシステムが抽象度識別規則を選択する動作を示す図である。
【図8】図5の抽象度識別部が抽象度を決定する手順について示す図である。
【図9】この発明の実施の形態4による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。
【図10】同実施の形態4による設計情報データベースシステムの動作を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態5による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。
【図12】図10の設計情報データベースシステムの動作を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態6による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。
【図14】この発明の実施の形態7による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。
【図15】同実施の形態7による設計情報データベースシステムの動作を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態8による設計情報データベースシステムの構成を示すブロック図である。
【図17】同実施の形態8による設計情報データベースシステムの動作を示す図であり、
【符号の説明】
【0068】
1 検索インタフェース部(インタフェース手段)、2 抽象度識別部(抽象度識別手段)、3 データベース管理部(設計情報管理手段)、4 設計情報データベース(設計情報記憶手段)、5 データベース選択部(設計情報管理手段)、6 抽象度識別規則格納部(抽象度識別規則格納手段)、10 登録インタフェース部(インタフェース手段)、12 関係登録インタフェース部(インタフェース手段)、13 設計情報関係格納部(設計情報関係格納手段)、14 関係検索インタフェース部(インタフェース手段)、100 検索用PC、101 入力装置、102 表示装置、200 データベースサーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存のソフトウエア部品を再利用したアプリケーション開発を支援する設計情報データベースシステムにおいて、
既存のソフトウエア部品の設計情報を、作成される設計工程を示すカテゴリごとに記憶する1または複数の設計情報記憶手段と、
前記設計情報記憶手段に対する設計情報の検索または登録のための検索登録キーワードを受け付けると共に、検索結果の出力を行うインタフェース手段と、
検索登録キーワードと、当該検索登録キーワードに関連する設計工程よりも上位工程のカテゴリを抽象度として関係付けた抽象度識別規則を保持し、当該抽象度識別規則に基づいて前記インタフェース手段が受け付けた検索登録キーワードの抽象度を識別する抽象度識別手段と、
前記1または複数の設計情報記憶手段の一覧を前記インタフェース手段を介して提示して選択指示を受け付け、選択された設計情報記憶手段に対して、検索指示に応じて前記検索登録キーワードを受け付けた設計情報を読み出して前記インタフェース手段を介して提示すると共に、登録指示に応じて登録する設計情報を取得して登録する設計情報管理手段とを備えたことを特徴とする設計情報データベースシステム。
【請求項2】
設計情報管理手段が、抽象度識別手段が識別した抽象度に基づいて1または複数の設計情報記憶手段の中からいずれかを選択することを特徴とする請求項1記載の設計情報データベースシステム。
【請求項3】
1または複数の抽象度識別規則を格納する抽象度識別規則格納手段を備え、
インタフェース手段が、前記抽象度識別規則格納手段から抽象度識別規則を検索するための規則検索キーワードを受け付け、対応する抽象度識別規則を選択して抽象度識別手段に設定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の設計情報データベースシステム。
【請求項4】
インタフェース手段が、設計情報管理手段が設計情報を設計情報記憶手段に登録すると当該設計情報と既に設計情報記憶手段に格納されている設計情報との相互使用関係を含む関係情報の入力を受け付け、
前記インタフェース手段が受け付けた関係情報を格納する設計情報関係格納手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の設計情報データベースシステム。
【請求項5】
インタフェース手段が、設計情報の検索指示に応じて当該設計情報に関する関係情報を設計情報関係格納手段から読み出して提示することを特徴とする請求項4記載の設計情報データベースシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−18448(P2006−18448A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194060(P2004−194060)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】