説明

試着システム、試着画像作成方法およびプログラム

【課題】より現実に近い試着画像を作成する。
【解決手段】試着状態を仮想的に表現した試着画像136を作成する試着システム1に、マネキンが衣装を装着していない状態を撮像した模型画像130とマネキンに衣装を装着した状態を撮像した衣装画像131とを取得する撮像部16、画像抽出部100、演算部101および画像作成部103を設ける。画像抽出部100は衣装画像131における当該模型の露出部分に相当する第1部分画像133と、模型画像130における当該第1部分画像133に対応した部分に相当する第2部分画像134とを抽出する。演算部101は第1部分画像133と第2部分画像134とに基づいて補正値を演算し補正値データ135を作成する。次に、画像作成部103が、ユーザを撮像したユーザ画像132、衣装画像131、補正値データ135とに基づいて、試着画像136を作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人が衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像を作成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、顧客が衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像を作成し、これを画面等に表示することにより、顧客が当該衣装を試着することなく、顧客が当該衣装を着た状態を確認する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−210223号公報
【特許文献2】特開2009−246638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の技術では、衣装を撮像した画像に、顧客の顔を撮像した画像を単に重ね合わせるか、あるいは、つなぎ合わせることにより試着画像が作成されるため、リアルな試着画像が作成できないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、より現実に近い試着画像を作成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、試着状態を仮想的に表現した試着画像を作成する試着システムであって、ユーザを模した模型が衣装を装着していない状態を撮像した模型画像を取得する第1取得手段と、前記模型に衣装を装着した状態を撮像した衣装画像を取得する第2取得手段と、前記第2取得手段により取得された衣装画像における前記模型の露出部分に相当する第1部分画像と、前記第1取得手段により取得された模型画像における前記第1部分画像に対応した部分に相当する第2部分画像とに基づいて補正値を演算する演算手段と、ユーザを撮像してユーザ画像を取得する第3取得手段と、前記第2取得手段により取得された衣装画像と、前記第3取得手段により取得されたユーザ画像と、前記演算手段により求めた補正値とに基づいて、前記ユーザが前記衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像を作成する画像作成手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、試着状態を仮想的に表現した試着画像を作成する試着画像作成方法であって、ユーザを模した模型が衣装を装着していない状態を撮像して模型画像を取得する工程と、前記模型に衣装を装着した状態を撮像して衣装画像を取得する工程と、前記衣装画像における前記模型の露出部分に相当する第1部分画像と、前記模型画像における前記第1部分画像に対応した部分に相当する第2部分画像とに基づいて補正値を演算する工程と、ユーザを撮像してユーザ画像を取得する工程と、前記衣装画像と前記ユーザ画像と前記補正値とに基づいて、前記ユーザが前記衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像を作成する工程とを有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明は、コンピュータによる実行が可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、ユーザを模した模型が衣装を装着していない状態を撮像した模型画像を取得する第1取得手段と、前記模型に衣装を装着した状態を撮像した衣装画像を取得する第2取得手段と、前記第2取得手段により取得された衣装画像における前記模型の露出部分に相当する第1部分画像と、前記第1取得手段により取得された模型画像における前記第1部分画像に対応した部分に相当する第2部分画像とに基づいて補正値を演算する演算手段と、ユーザを撮像してユーザ画像を取得する第3取得手段と、前記第2取得手段により取得された衣装画像と、前記第3取得手段により取得されたユーザ画像と、前記演算手段により求めた補正値とに基づいて、前記ユーザが前記衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像を作成する画像作成手段とを備えた試着システムとして機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1ないし3に記載の発明は、ユーザを模した模型が衣装を装着していない状態を撮像した模型画像を取得し、当該模型に衣装を装着した状態を撮像した衣装画像を取得し、取得した衣装画像における当該模型の露出部分に相当する第1部分画像と、取得した模型画像における当該第1部分画像に対応した部分に相当する第2部分画像とに基づいて補正値を演算し、ユーザを撮像してユーザ画像を取得し、取得した衣装画像と、取得したユーザ画像と、求めた補正値とに基づいて、当該ユーザが当該衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像を作成することにより、よりリアルな試着画像を作成できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る試着システムを示す図である。
【図2】試着システムの機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。
【図3】本発明に係る試着画像作成方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0012】
<1. 実施の形態>
図1は、本発明に係る試着システム1を示す図である。
【0013】
試着システム1は、各種データの演算を行うCPU10、CPU10のワーキングエリアとして使用されるRAM11、CPU10によって実行されるプログラム120を格納するROM12、および、各種データを記憶するハードディスク13を備えている。これにより、試着システム1は、プログラム120を実行する一般的なコンピュータとしての機能を有している。
【0014】
さらに、試着システム1は、図1に示すように、操作部14、表示部15、撮像部16および照明部17を備えている。
【0015】
操作部14、試着システム1のオペレータによって操作され、試着システム1に様々なデータを入力するために使用される。操作部14としては、キーボードやマウス、各種ボタン類等が該当するがもちろんこれらに限定されるものではなく、各種データを入力できる機能を備えたものであればよい。例えば、操作部14は、撮像部16に撮像を指示するシャッターボタンとして機能する。
【0016】
表示部15は、液晶ディスプレイであって、各種データを画面に表示する機能を有する。特に、表示部15は、試着画像136(後述の図2参照)を画面に表示して顧客に提示する機能を有している。顧客は、表示部15に表示された試着画像136を確認することにより、衣装を試着することなく、実際に、自分が当該衣装を身に付けた状態を確認することができる。
【0017】
撮像部16は、いわゆる一般的なデジタルカメラとして構成されており、各種光学レンズやCCD等の光電変換素子等により被写体を撮像した画像を取得する機能を有している。撮像部16により取得された画像はハードディスク13に記憶される。なお、本実施の形態における撮像部16は、カラーの静止画像を撮像により取得する機能を有している。
【0018】
照明部17は、照明光を照射する光源であって、例えば、ランプや蛍光灯、白色灯、LEDあるいは太陽光線を模した電球等が該当する。照明部17は、撮像部16における撮像において、実質的に同一の照明状態で、撮像部16が撮像する被写体を照明する。
【0019】
図2は、試着システム1の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図2に示す画像抽出部100、演算部101および画像作成部102は、CPU10がプログラム120を実行することにより実現される機能ブロックである。
【0020】
画像抽出部100は、衣装画像131におけるユーザを模した模型の露出部分に相当する画像領域を第1部分画像133として抽出する機能を有する。
【0021】
また、画像抽出部100は、第1部分画像133の抽出の対象となった衣装画像131に対応する模型画像130を特定し、当該模型画像130における、当該衣装画像131から抽出された第1部分画像133に対応した部分に相当する画像領域を第2部分画像134として抽出する。
【0022】
演算部101は、画像抽出部100によって抽出された第1部分画像133と第2部分画像134とに基づいて、補正値を演算し、補正値データ135を作成する。すなわち、演算部101は、
撮像部16により取得された衣装画像131における模型の露出部分に相当する第1部分画像133と、撮像部16により取得された模型画像130における当該第1部分画像133に対応した部分に相当する第2部分画像134とに基づいて補正値を演算する機能を有する。
【0023】
画像作成部102は、衣装画像131と、ユーザ画像132と、補正値データ135とに基づいて、ユーザが衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像136を作成する機能を有する。
【0024】
以上が、試着システム1の構成および機能の説明である。次に、試着システム1を用いて実現される試着画像作成方法について説明する。
【0025】
図3は、本発明に係る試着画像作成方法を示す流れ図である。なお、撮像部16による撮像が行われるときには、照明部17による実質的に同一の照明状態で照明がされる。具体的には、照明部17による照度等がそれぞれの撮像時において同一となるように調整される。
【0026】
まず、撮像部16が、マネキン(ユーザを模した模型)が衣装を装着していない状態を撮像して模型画像130を取得する(ステップS1)。通常、模型画像130は、1つのマネキンに対して1つだけ作成しておけば、当該マネキンを使用した衣装画像131が複数存在しても足りる。
【0027】
次に、撮像部16は、マネキンに衣装を装着した状態を撮像して衣装画像131を取得する(ステップS2)。このとき、ハードディスク13に記憶される衣装画像131には、当該衣装画像131を撮像する際に使用されたマネキンの模型画像130が関連づけられる。また、衣装画像131には、撮像された衣装を識別する識別子(例えば商品コード)も付与される。なお、店舗が複数の衣装を提供する場合には、それぞれの衣装について衣装画像131を作成してハードディスク13に記憶しておく。
【0028】
衣装画像131が作成されると、画像抽出部100が当該衣装画像131におけるマネキンの露出部分に相当する画像領域を第1部分画像133として抽出する。これにより、例えば、衣装として「Tシャツ」を装着したマネキンを撮像した衣装画像131からは、当該マネキンの顔の部分(露出部分)に相当する画像領域が第1部分画像133として抽出される。なお、マネキンのすべての露出部分に相当する画像領域を第1部分画像133として抽出する必要はなく、試着画像136において影響の大きい部分(例えば顔の部分)に限定して抽出するように構成してもよい。
【0029】
さらに、画像抽出部100は、当該衣装画像131に関連づけられた模型画像130における、当該衣装画像131から抽出された第1部分画像133に対応した部分に相当する画像領域を第2部分画像134として抽出する。すなわち、上記の例では、当該衣装画像131に対応した模型画像130(共通のマネキンを使用した画像)から、マネキンの顔の部分(第1部分画像133に対応した部分)に相当する画像領域が第2部分画像134として抽出される。
【0030】
次に、演算部101が、画像抽出部100により抽出された第1部分画像133と第2部分画像134とに基づいて、補正値を演算し(ステップS3)、補正値データ135を作成する。
【0031】
このとき演算部101によって演算される補正値は、衣装画像131に撮像されている衣装を装着したことによる、マネキンの露出部分における変化を示す値である。
【0032】
本実施の形態における演算部101は、第1部分画像133と第2部分画像134との差分値を補正値とするが、例えば、差分値からさらに当該衣装を装着したことによる露出部分への光線変化量を求め、これを補正値としてもよい。
【0033】
さらに、演算部101は、作成した補正値データ135を、当該補正値を演算する元となった衣装画像131と関連づけてハードディスク13に記憶させる。このようにして、試着システム1では、衣装画像131が作成されるたびに、当該衣装画像131に対応した補正値データ135が作成される。
【0034】
なお、衣装画像131および模型画像130は、衣装の販売が開始される時点において、予め撮りだめし、補正値データ135とともにハードディスク13に記憶させておくことが好ましい。すなわち、顧客(人)が店舗を訪れる前に、予め試着の対象となり得る各衣装について衣装画像131および補正値データ135を準備しておくことが好ましい。
【0035】
試着システム1を使用することを望む顧客(すなわち、試着システム1のユーザ)が店舗を訪れたとき、撮像部16は当該顧客を撮像してユーザ画像132を取得する(ステップS4)。ユーザ画像132は、顧客の全身画像であってもよいが、試着画像136に最も影響を与えるユーザの部分として顧客の顔のみを撮像した顔画像であってもよい。
【0036】
次に、操作部14が操作され、当該顧客が望む衣装が指定されると、当該衣装に関連づけられた衣装画像131と、ユーザ画像132と、当該衣装画像131に関連づけられた補正値データ135とに基づいて、画像作成部102が試着画像136を作成する(ステップS5)。
【0037】
より詳しくは、ユーザ画像132におけるユーザの露出部分(第1部分画像133および第2部分画像134に対応した部分)に相当する画像領域の各画素の値を、補正値データ135に示される補正値によって補正して、衣装画像131と合成し、試着画像136を作成する。あるいは、衣装画像131とユーザ画像132とを従来の技術を用いて合成しておいてから、補正値データ135による補正を行って試着画像136を作成してもよい。
【0038】
画像作成部102によって試着画像136が作成されると、表示部15が、ステップS5において作成された試着画像136を画面に表示する(ステップS6)。なお、試着画像136はハードディスク13に記憶されてもよい。
【0039】
一般に、着る衣装の色彩等により、着る者の顔(露出部分)の見え方も変化する。これは、当該衣装からの照り返し光線等の影響によるものである。従来の技術では、ユーザの顔と、衣装とを別々に撮像して単につなぎ合わせて合成するだけであったため、衣装を装着したときの当該ユーザの顔を充分に表現することができなかった。
【0040】
特に、着物等を仕立てる場合において行う「顔あて(試着)」は、サイズや着心地の確認ではない(その時点で着物は完成していない。)。「顔あて」の主目的は、その生地(反物)による顔への写り込み(顔写り)を確かめるものであり、これが再現できなければ、「顔あて」の意味が半減する。
【0041】
しかし、試着システム1では、衣装を撮像するときに使用するマネキンを基準にして、当該衣装を装着したときの影響を補正値データ135として作成し、これに基づいて試着画像136を作成する。これにより、当該衣装を装着したときのユーザの状態を、より現実に近い状態で再現することができる。
【0042】
以上のように、試着システム1は、ユーザが衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像136を作成するシステムであって、撮像部16によって、マネキンに衣装を装着した状態を撮像した衣装画像131と、マネキンが衣装を装着していない状態を撮像した模型画像130と、ユーザを撮像したユーザ画像132とを取得し、衣装画像131におけるマネキンの露出部分に相当する第1部分画像133と、模型画像130における第1部分画像133に対応した部分に相当する第2部分画像134との補正値(補正値データ135)を演算する演算部と、衣装画像131とユーザ画像132と補正値とに基づいて、当該ユーザが当該衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像136を作成することにより、衣装からの照り返しや写り込み等を考慮した試着画像136を作成することができる。したがって、よりリアルな試着画像136を作成することができる。
【0043】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0044】
例えば、プログラム120はROM12に格納されていると説明したが、ハードディスク13に格納されており、必要に応じてRAM11にロードされてから実行されてもよい。あるいは、CD−ROM等の記録媒体に記録され、CD−ROMドライブ等によって読み取られてから実行されてもよい。
【0045】
また、上記実施の形態に示す機能ブロックは、主にソフトウェア(プログラム120)によって実現されると説明したが、これらのうちの全部または一部を専用の論理回路(ハードウェア)によって実現してもよい。
【0046】
また、上記実施の形態に示した処理順序や処理内容は、上記実施の形態に示したものに限られるものではない。すなわち、同様の機能、効果が得られるならば、処理順序や処理内容は適宜変更されてもよい。例えば、マネキンを撮像するステップS1と、衣装を撮像するステップS2の順序を入れ替えてもよい。
【0047】
また、試着システム1は、複数の装置により分散的に実現されていてもよい。例えば、被写体の撮像のみを行う撮像装置と、試着画像136を作成するコンピュータと、試着画像136を表示する閲覧端末装置とが別々の装置により実現されていてもよい。
【0048】
また、試着システム1は、顧客(人)をユーザとした試着画像136を作成する例で説明したが、ユーザは動物(犬や猫等のペット)であってもよい。
【0049】
また、補正値データ135を作成する際の衣装画像131と、試着画像136を作成する際の衣装画像131は完全に同一の画像でなくてもよい。例えば、模型に未完成の衣装を装着して撮像することにより、補正値データ135を作成する際の衣装画像131を取得してもよい。すなわち、補正値データ135の作成用に衣装画像131を撮影する際において模型に装着する衣装とは、完成品の衣装の写り込みを再現できるもの(反物等の布や、見本としての紙等)を含む。その場合、衣装が完成した時点で、改めて試着画像136を作成するための衣装画像131を撮像すればよい。
【符号の説明】
【0050】
1 試着システム
10 CPU
100 画像抽出部
101 演算部
102 画像作成部
11 RAM
12 ROM
120 プログラム
13 ハードディスク
130 模型画像
131 衣装画像
132 ユーザ画像
133 第1部分画像
134 第2部分画像
135 補正値データ
136 試着画像
14 操作部
15 表示部
16 撮像部
17 照明部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試着状態を仮想的に表現した試着画像を作成する試着システムであって、
ユーザを模した模型が衣装を装着していない状態を撮像した模型画像を取得する第1取得手段と、
前記模型に衣装を装着した状態を撮像した衣装画像を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段により取得された衣装画像における前記模型の露出部分に相当する第1部分画像と、前記第1取得手段により取得された模型画像における前記第1部分画像に対応した部分に相当する第2部分画像とに基づいて補正値を演算する演算手段と、
ユーザを撮像してユーザ画像を取得する第3取得手段と、
前記第2取得手段により取得された衣装画像と、前記第3取得手段により取得されたユーザ画像と、前記演算手段により求めた補正値とに基づいて、前記ユーザが前記衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像を作成する画像作成手段と、
を備えることを特徴とする試着システム。
【請求項2】
試着状態を仮想的に表現した試着画像を作成する試着画像作成方法であって、
ユーザを模した模型が衣装を装着していない状態を撮像して模型画像を取得する工程と、
前記模型に衣装を装着した状態を撮像して衣装画像を取得する工程と、
前記衣装画像における前記模型の露出部分に相当する第1部分画像と、前記模型画像における前記第1部分画像に対応した部分に相当する第2部分画像とに基づいて補正値を演算する工程と、
ユーザを撮像してユーザ画像を取得する工程と、
前記衣装画像と前記ユーザ画像と前記補正値とに基づいて、前記ユーザが前記衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像を作成する工程と、
を有することを特徴とする試着画像作成方法。
【請求項3】
コンピュータによる実行が可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、
ユーザを模した模型が衣装を装着していない状態を撮像した模型画像を取得する第1取得手段と、
前記模型に衣装を装着した状態を撮像した衣装画像を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段により取得された衣装画像における前記模型の露出部分に相当する第1部分画像と、前記第1取得手段により取得された模型画像における前記第1部分画像に対応した部分に相当する第2部分画像とに基づいて補正値を演算する演算手段と、
ユーザを撮像してユーザ画像を取得する第3取得手段と、
前記第2取得手段により取得された衣装画像と、前記第3取得手段により取得されたユーザ画像と、前記演算手段により求めた補正値とに基づいて、前記ユーザが前記衣装を装着した状態を仮想的に表現した試着画像を作成する画像作成手段と、
を備えた試着システムとして機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−186774(P2011−186774A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51247(P2010−51247)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(310014104)
【出願人】(510065001)
【Fターム(参考)】