説明

試遊システム,該試遊システムに用いるゲーム機および試遊方法

【課題】プレイされていない待機状態のゲーム機を有効利用して試遊コードを発行し、入力することにより待機状態のゲーム機を試遊台として活用できる試遊システムおよび該試遊システムに用いるゲーム機を提供する。
【解決手段】店舗のゲーム機などに表示されている2次元コードのメールアドレスをユーザが得て、携帯電話機4でそのメールアドレス宛のサーバ装置1に空メールを送信する。サーバ装置1では携帯電話機4の未使用のアドレスに対し試遊コードを発行し、携帯電話機4に返送する。ユーザは発行された試遊コードをゲーム機A〜Dに入力することにより、試遊プレイがONで試遊条件が適合すれば、ゲームを試遊することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、待機状態のゲーム機を試遊台として活用する試遊システム,該試遊システムに用いるゲーム機および試遊方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲーム機の無料プレイ設定をONして試遊台として稼働させユーザに提供したり、デモンストレーション機能を使用してユーザに無料プレイを提供することが行われている。
このようにゲーム機の無料プレイ設定をONにし、試遊台として稼働させるゲーム店舗は存在するが、試遊可能なゲーム機は再びOFFに設定されるまで無料プレイが続くこととなり、売り上げを増加させることができない状態となる。
【0003】
この種のゲーム機としてデモンストーション機能付ゲーム機が提供されている(特許文献1)。
特許文献1はどのようなユーザでも無料プレイが可能であり、コインを投入すれば、そのまま課金プレイに移行することが可能である。そのためコインを投入しない限り、やはり無料プレイが続行されることとなる。
【特許文献1】特開2002−159734
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の状態を回避するために、時間制限や回数制限など、店舗側でハウスルールを作成することが考えられるが、ユーザにルールを浸透させる場合、手間が発生する。
また、無制限に繰り返し無料でゲームが遊べるため、ゲーム機の実働稼働が低下してしまうという欠点があった。
さらに、上記ゲーム機はゲーム機を設置した店舗の意思で試遊プレイの有無も決定することができない。
【0005】
本発明の目的は、プレイされていない待機状態のゲーム機を有効利用して試遊コードを発行し、発行された試遊コードをユーザが入力することにより待機状態のゲーム機を試遊台として活用できる試遊システムおよび該試遊システムに用いるゲーム機を提供することにある。
本発明の他の目的はプレイされていない待機状態のゲーム機を試遊台として活用できる試遊方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明の請求項1記載の発明は、サーバ装置と複数のゲーム機とから構成される試遊システムであって、前記ゲーム機は、試遊プレイを実行する試遊プレイ実行手段と、前記試遊プレイのON/OFFを設定する試遊プレイON/OFF設定手段と、前記試遊プレイON/OFF設定手段の設定に対応して試遊プレイの有無を表示する試遊プレイ有無表示手段と、試遊条件を設定するための試遊条件設定手段とを有し、 前記サーバ装置は、試遊用のコードが設定されており、空メールが送られてくると、空メールのアドレスを確認して未登録のメールアドレスのみに、未使用の試遊コードを発行する手段を有し、前記サーバ装置が空メールを受信したとき、未使用の試遊コードを発行し、端末が該試遊コードを受信し、受信した試遊コードをユーザがゲーム機の1つに入力すると、試遊コードを入力されたゲーム機は試遊プレイがONで試遊条件を満たす場合、未使用の試遊コードであることを確認し、試遊プレイを開始するとともに使用済みの試遊コードとして記憶部に記憶することを特徴とする。
本発明の請求項2記載の発明は請求項1記載の発明において前記ゲーム機の画面または装置本体に前記サーバ装置にメールを送信するためのメールアドレスを表示することを特徴とする。
本発明の請求項3記載の発明は請求項1または2記載の発明において前記空メールを送信する端末は、携帯電話機であることを特徴とする。
本発明の請求項4記載の発明は請求項1,2または3記載の発明において前記試遊条件は、試遊時間を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項5記載の発明は請求項1,2,3または4記載の発明において前記試遊条件は、試遊受付回数を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項6記載の発明は請求項1,2,3,4または5記載の発明において前記試遊条件は、試遊回数を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項7記載の発明は前記試遊システムに用いられるゲーム機であって、試遊プレイを実行する試遊プレイ実行手段と、前記試遊プレイのON/OFFを設定する試遊プレイON/OFF設定手段と、前記試遊プレイON/OFF設定手段の設定に対応して試遊プレイの有無を表示する試遊プレイ有無表示手段と、試遊条件を設定するための試遊条件設定手段とを有することを特徴とする。
本発明の請求項8記載の発明は、ゲーム機が待機状態にある場合に行われる試遊方法において、端末からサーバ装置に空メールを送信し、前記サーバ装置が前記空メールが送られてくると、空メールのアドレスを確認して未登録のメールアドレスのみに、未使用の試遊コードを発行し、前記端末が前記試遊コードを受信し、試遊プレイが可能なゲーム機に前記試遊コードを入力すると、試遊コードを入力されたゲーム機は試遊プレイがONで試遊条件を満たす場合、試遊プレイを開始するとともに使用済みの試遊コードとして記憶部に記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1〜6によれば、試遊コードを発行しているため無制限に試遊プレイを行うことができない制限を加えることができる。また、送られる空メールよりメールアドレス毎に試遊コードを管理できるため無制限にコードを発行する可能性が低くなる。さらに試遊コードを入手したユーザが他店の同機種ゲーム機をプレイしたくなる動機付けとなる。さらにはユーザは試遊プレイを行うことによりコインを投入する前にゲーム機筐体のコンディションを知ることができる。
また、ゲーム機を購入し設置する店舗の意思で試遊プレイの有無を決定することができるため、他店との差別化を図ることができる。
さらに試遊プレイの設定状態によりアナウンス画像をモニタへ表示することによりユーザとのトラブルを回避することが可能となる。
請求項2によれば、メールアドレスを例えば2次元バーコードなどで表示すれば、空メールの送信を簡単に行うことができる。
請求項7によれば、請求項1の試遊システムのゲーム機を得ることができる。
請求項8によれば、プレイされていない待機状態のゲーム機を有効利用して試遊コードを発行し、入力することにより試遊台として活用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面等を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は本発明による試遊システムの概略を説明するための図である。
店舗01にゲーム機A,Bが設置されており、同様に店舗02にゲーム機C,Dが設置されている。各ゲーム機A〜Dは無線LANなどにより図示しないインターネット回線に接続され、試遊コード発行のためのサーバ装置1と通信することができる。
ユーザはゲーム機の画面,ゲーム機筐体または店舗内に表示されている2次元コードのメールアドレス(サーバ装置1にアクセスするため)を取得することができる。ユーザはカメラを備えている携帯電話機4を持っていれば、2次元コードのメールアドレスをイメージ入力することができる。ユーザは携帯電話機4でこのメールアドレス宛に空メールを作成し送信操作を行うと、空メールは、基地局3,キャリア交換機2を介してサーバ装置1に送られる。サーバ装置1では受けた空メールを確認し未使用の試遊コードを携帯電話機2に返送する。ユーザはこの試遊コードを使ってゲーム機A〜Dに対し、試遊プレイをするための操作をすることができる。
【0009】
図2Aは本発明による試遊システムを適用したゲーム機の回路の実施の形態を示すブロック図である。
コイン投入部13からコインが投入されると、コインが検出され、その情報はコイン関連装置12,入出力制御部15を介してCPU10に伝達される。コイン投入の状態、すなわちコイン数・プレイ数などの設定値はバックアップメモリ14に格納される。
ROM16はゲーム機筐体全体を制御する制御プログラム,ゲームプログラム,試遊設定を行うための試遊設定プログラム,試遊プレイを実行するための試遊プレイ実行プログラム,サーバ装置と通信を行うたの通信制御プログラムならびにゲーム機に必要なデータが格納されている。
RAM17はゲーム制御部などで行う演算,処理の作業エリアとして用いられるとともに一時的にデータを保存する。
【0010】
CPU10はROM16から制御プログラム,ゲームプログラム,試遊設定プログラム,試遊プレイ実行プログラム等を読み込むことによりゲーム制御部10a,ゲーム実行部10b,試遊設定制御部10c,試遊プレイ実行部10dおよび通信制御部10eの各機能を実現する。
ゲーム制御部10aはゲーム開始前の待ち受け状態でのコイン投入などの監視やゲーム機電飾などの点灯,点滅などの制御やゲーム終了後の制御などを行う。
ゲーム実行部10bは、ユーザのゲーム開始操作によってゲームを実行処理する。
試遊設定制御部10cは試遊プレイのON/OFFを設定する試遊プレイON/OFF設定部と、試遊プレイON/OFF設定手段の設定に対応して試遊プレイの有無を表示する試遊プレイ有無表示部と、試遊条件として試遊時間,試遊受付回数および試遊回数を設定する試遊条件設定部の各機能を有する。
【0011】
試遊条件設定は店舗の管理者がゲーム機の扉内などに設けられた試遊設定操作部21により行うことができる。試遊プレイ実行部10dは試遊プレイがONで試遊プレイ有の表示がなされている場合、試遊条件が満たされていれば、試遊プレイを実行する。ユーザが試遊プレイを行うための試遊プレイボタン11aが操作部11に設けられている。
通信制御部10eはLAN制御部20に通信コマンドを送出してインターネット回線に接続しサーバ装置と通信を行う。
【0012】
図2Bは本発明による試遊システムを適用したサーバ装置の回路の実施の形態を示すブロック図である。
サーバ制御部30aはサーバ全体の制御を司るとともに通信部31を介して通信制御を行う。サーバ制御部30aは通信部31を通じて空メールが送られてくると、空メールの送信者のメールアドレスが既に試遊コード発行済みで登録されているメールアドレスか否かを判定する。すなわち、記憶部32のメールアドレス登録領域32aの全メールアドレスと送信者のメールアドレスを比較し一致するメールアドレスがあるか否かを判定する。
【0013】
判定の結果、一致するメールアドレスがない場合、試遊コードを発行するため制御を試遊コード発行部30bに渡す。試遊コード発行部30bは未使用のメールアドレスに対し記憶部32の予め設定されている試遊コード記憶領域32bの1つを発行する。予め設定されている試遊コードは例えば「A0001」「A0002」・・・というように符号,数値によって作成されたものである。制御はサーバ制御部30aに戻され、サーバ制御部30aは発行した試遊コードを記述したメールを作成し、送信者に返送する。同時に送信者のメールアドレスはサーバ制御部30aによってメールアドレス登録領域32aに登録済みアドレスとして記憶される。
【0014】
図3は本発明による試遊システムの試遊工程を説明するための図である。
(1)ゲーム機A40を含め各ゲーム機には予め試遊用のコードが設定されている(例えばA0001,B0001,C0001,D0001など)。この試遊コードは試遊プレイができるゲーム機であることを示すためのコードであり、サーバ装置が発行する試遊コードとは関係ない。
(2)ゲーム機A40の画面に表示されている2次元バーコードを携帯電話機2で読み取り、2次元バーコードに記述されているサーバ装置1へのメールアドレス宛に空メールを送信すると、サーバ装置1は携帯電話機2のメールアドレスを確認し、未登録のメールアドレスのみに未使用の試遊コードを発行する。サーバ装置1には既に述べたように発行用の多数の試遊コードが記憶部に設定されている。
【0015】
(3)携帯電話機2にサーバ装置1から空メールで試遊コードが送られてくると、ユーザは操作部11の試遊プレイボタン11aを押し、ゲーム機A40のモニタ19に表示される入力画面に発行された試遊コード「A0001」を入力する。
(4)ゲーム機A40は試遊コード入力により店舗で設定した内容に従って処理を行う。設定が試遊プレイがONで試遊プレイ有表示されているか、設定されている試遊時間および試遊受付回数が試遊プレイの条件を満たしているかの判断処理を行う。ここで例えばゲーム機A40では試遊回数が1回に設定されているとすると、入力された試遊コードが未使用か否かの判断をゲーム制御部10aが行う。
(5)ゲーム制御部10aが未使用の試遊コードであると判断した場合、試遊プレイ実行部10dは試遊プレイを開始する。ゲーム制御部10aは今回使用した試遊コードをRAM17にゲーム機筐体内のデータとして記憶し、使用済みの試遊コードとする。
【0016】
図4は各店舗のゲーム機の試遊プレイの種々の設定例を示す図である。
設定は店舗の管理者が試遊設定操作部21を操作することにより試遊設定制御部10cの制御の下に行われる。ゲーム機のディスプレイに試遊プレイの各条件を設定するための画面が表示される。設定画面は〔試遊プレイ〕ON/OFFを選択する部分,〔試遊プレイの有無〕表示/非表示を選択する部分,〔試遊時間〕時間設定を行う部分,〔試遊受付回数〕受付回数設定を行う部分および〔試遊回数〕最大の試遊回数設定する部分から構成されている。店舗の管理者は設定画面でそれぞれの条件を設定することができる。
【0017】
図4(a)は店舗01のゲーム機AとBの設定例を示すもので、ゲーム機AとBの設定内容は共通であり、〔試遊プレイ〕ON,〔試遊プレイの有無〕表示,〔試遊時間〕無制限,〔試遊受付回数〕無制限,〔試遊回数〕1回の設定がなされている。
また、図4(b)の店舗02のゲーム機Cは〔試遊プレイ〕ON,〔試遊プレイの有無〕表示,〔試遊時間〕14:00〜15:00,〔試遊受付回数〕無制限,〔試遊回数〕無制限が、ゲーム機Dは〔試遊プレイ〕OFF,〔試遊プレイの有無〕非表示,〔試遊時間〕00:00〜00:00,〔試遊受付回数〕0回,〔試遊回数〕0回が設定されている。なお、試遊プレイがOFF設定された場合、他の条件はすべて試遊プレイを行わない設定内容(0回や非表示など)が表示される。
【0018】
図5は試遊受付から試遊プレイまでに到る処理の流れを示すフローチャートである。
この図は図3の(4)から(5)に到るゲーム機での処理の詳細を示すものである。
待機中にボタンやスイッチ等の入力が発生する(ステップ(以下「S」という)01)。これはユーザが試遊プレイボタン11aを押すことにより発生する。
これにより試遊設定制御部10cは以下のような処理を行っていく。すなわち試遊プレイがONか否か?(S02),試遊プレイ可能時間か否か?(S03),試遊プレイ受付回数の上限になっていないか否か?(S04)の判定を行い、試遊プレイがOFF,試遊プレイ時間が時間外,試遊受付回数が上限に達しているの場合は試遊プレイを行うことができず終了となる。上記S02,S03,S04で試遊プレイを行うための条件を満たしていれば、試遊コードの入力処理を行う。
【0019】
ユーザが入力した試遊コードを受付け正しい試遊コードか否かを判断する(S06)。正しい試遊コードでなければ、処理は終了する。正規のコードであれば、試遊回数が上限に達しているか否かの判断を行う(S07)。上限に達していれば処理は終了する。上限に達していなければ、利用可能回数内として試遊プレイを開始する(S08)。
【0020】
以下、各ゲーム機の試遊が図4のように設定されている状態においてユーザが試遊プレイを行う具体例について説明する。
図6Aは、空メール送信のための2次元バーコードの配置例を説明するための図である。空メールを送信する為の2次元バーコード等は、様々な方法でユーザの目に付く場所に表示される。図6Aは一例であり、他にCMでの表示,車内広告,PC・携帯サイトなどでの表示も可能である。
【0021】
図6Bは、ユーザがメールアドレスを取得した状態を示す図である。
店舗01へ来店したユーザ「Hat」が、今回初めてゲーム機に表示された2次元バーコードを利用して空メールを送信する。サーバ装置から返信メールや専用URL等で「試遊コード」が送られてくる。
【0022】
図6Cは、ユーザが取得した試遊コードで試遊プレイを行う例を示す図である。
ユーザ「Hat」は、取得した「試遊コード」をゲーム機Aに入力して試遊プレイを行う。ゲーム機Aの試遊コード「A0001」は使用済みと記録される。
【0023】
図6Dは、試遊できない場合の例を示す図である。
ゲーム機Aで試遊プレイを終えたユーザ「Hat」は、もう一度遊びたいのでゲーム機Aに試遊コードを入力してみるが、ゲーム機Aでは使用済みのコードであるため試遊できない。ゲーム機の表示部には「このゲームでの試遊は終了しております」という表示がなされる。
【0024】
図6Eは、他のゲーム機で試遊コードを使用する例を示す図である。
ゲーム機Aでの試遊が終了した事を理解したユーザ「Hat」は、ゲーム機Bに試遊コードを入力する。ゲーム機Bでは「A0001」が未使用であるので、試遊プレイが可能となる。
【0025】
図6Fは、他のゲーム機で試遊プレイした例を説明するための図である。
ユーザ「Hat」はゲーム機Bで試遊プレイを行い、ゲーム機Bでの試遊も終了した。ゲーム機Bの試遊コード「A0001」は使用済みと記録される。
【0026】
図6Gは、試遊コードが発行されない例を説明するための図である。
ゲーム機A、ゲーム機Bで試遊プレイを終えたユーザ「Hat」は、さらに試遊コードが手に入らないかと、もう一度空メールを送信する。
サーバ装置に「hat@mail.com」から空メールが届くが記録済みメールアドレスであるので、試遊コードは発行されない。
【0027】
図6Hは、試遊できない例を説明するための図である。
さらに試遊したいユーザ「Hat」は12:30に店舗02へ出向き、ゲーム機Cに試遊コードを入力するが、試遊時間前だったため試遊プレイは行えない。
ゲーム機Cの表示部には「試遊時間は14:00〜15:00となっております」という表示がなされる。
【0028】
図6Iは、試遊できない他の例を説明するための図である。
ゲーム機Cでの試遊時刻前であることを理解したユーザ「Hat」はゲーム機Dに試遊コードを入力しようとするが、〔試遊プレイ〕OFF設定であるため、入力画面は表示されない。
【0029】
図6Jは、試遊できる条件になった例を説明するための図である。
14:00になったので、ゲーム機Cに試遊コードを入力し、ユーザ「Hat」は試遊プレイを行った。その結果、ゲーム機Cの試遊コード「A0001」は使用済みと記録される。
【0030】
図6Kは、さらに試遊プレイする例を示す図である。
ゲーム機Cで試遊プレイを終えたユーザ「Hat」は、もう一度遊びたいのでゲーム機Cに試遊コードを入力する。〔試遊回数〕無制限設定であるので、もう一度遊ぶことができた。
【0031】
図6Lは、試遊できないさらに他の例を説明するための図である。
ゲーム機Cで試遊プレイを終えたユーザ「Hat」は、もう一度遊びたいのでゲーム機Cに更に試遊コードを入力するが、15:00を過ぎていたので試遊時間が終了しており、遊ぶことはできなかった。ゲーム機Cの表示部には「このゲームでの試遊時間は終了しています」という表示がなされる。
【0032】
以上の実施の形態は、サーバ装置のメールアドレスを2次元コードで表示し、携帯電話機のカメラで取り入れる例について説明したが、文字でメールアドレスを併記しユーザが読み取って、携帯電話機や通信機能を持つ端末に入力することもできる。
ユーザがゲーム機に試遊コードを入力する機構は試遊プレイボタンを押し試遊コードを画面に従って入力する例を説明したが、試遊プレイを行う操作は、試遊プレイボタンを設けるのではなく、操作部11の他のスイッチを、コイン投入することなく押せば、試遊コードを入力する画面を表示するようにする機構にしても良い。また、試遊設定条件を満たすか否かの確認する順序は、図5に示すような順序に従わなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
ゲームセンタやイベント会場に設置されている待機状態のゲーム機を試遊台として活用する試遊システムである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明による試遊システムの概略を説明するための図である。
【図2A】本発明による試遊システムを適用したゲーム機の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図2B】本発明による試遊システムを適用したサーバ装置の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】本発明による試遊システムの試遊工程を説明するための図である。
【図4】図4は各店舗のゲーム機の試遊プレイの種々の設定例を示す図である。
【図5】試遊受付から試遊プレイまでに到る処理の流れを示すフローチャートである。
【図6A】空メール送信のための2次元バーコードの配置例を説明するための図である。
【図6B】ユーザがメールアドレスを取得した状態を示す図である。
【図6C】ユーザが取得した試遊コードで試遊プレイを行う例を示す図である。
【図6D】試遊できない場合の例を示す図である。
【図6E】他のゲーム機で試遊コードを使用する例を示す図である。
【図6F】他のゲーム機で試遊プレイした例を説明するための図である。
【図6G】試遊コードが発行されない例を説明するための図である。
【図6H】試遊できない例を説明するための図である。
【図6I】試遊できない他の例を説明するための図である。
【図6J】試遊できる条件になった例を説明するための図である。
【図6K】さらに試遊プレイする例を示す図である。
【図6L】試遊できないさらに他の例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0035】
1 サーバ装置
2 キャリア交換機
3 基地局
4 携帯電話機
10,30 CPU
11 操作部
12 コイン関連装置
13 コイン投入部
14 バックアップメモリ
15 入出力制御部
16 ROM
17 RAM
18 画像処理部
19 モニタ
20 LAN制御部
21 試遊設定操作部
31 通信部
32 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と複数のゲーム機とから構成される試遊システムであって、
前記ゲーム機は、
試遊プレイを実行する試遊プレイ実行手段と、
前記試遊プレイのON/OFFを設定する試遊プレイON/OFF設定手段と、
前記試遊プレイON/OFF設定手段の設定に対応して試遊プレイの有無を表示する試遊プレイ有無表示手段と、
試遊条件を設定するための試遊条件設定手段と、
を有し、
前記サーバ装置は、
試遊用のコードが設定されており、空メールが送られてくると、空メールのアドレスを確認して未登録のメールアドレスのみに、未使用の試遊コードを発行する手段を有し、
前記サーバ装置が空メールを受信したとき、未使用の試遊コードを発行し、端末が該試遊コードを受信し、受信した試遊コードをユーザがゲーム機の1つに入力すると、試遊コードを入力されたゲーム機は試遊プレイがONで試遊条件を満たす場合、未使用の試遊コードであることを確認し、試遊プレイを開始するとともに使用済みの試遊コードとして記憶部に記憶することを特徴とする試遊システム。
【請求項2】
前記ゲーム機の画面または装置本体に前記サーバ装置にメールを送信するためのメールアドレスを表示することを特徴とする請求項1記載の試遊システム。
【請求項3】
前記空メールを送信する端末は、携帯電話機であることを特徴とする請求項1または2記載の試遊システム。
【請求項4】
前記試遊条件は、試遊時間を設けたことを特徴とする請求項1,2または3記載の試遊システム。
【請求項5】
前記試遊条件は、試遊受付回数を設けたことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の試遊システム。
【請求項6】
前記試遊条件は、試遊回数を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の試遊システム。
【請求項7】
試遊システムに用いられるゲーム機であって、
試遊プレイを実行する試遊プレイ実行手段と、
前記試遊プレイのON/OFFを設定する試遊プレイON/OFF設定手段と、
前記試遊プレイON/OFF設定手段の設定に対応して試遊プレイの有無を表示する試遊プレイ有無表示手段と、
試遊条件を設定するための試遊条件設定手段と、
を有することを特徴とするゲーム機。
【請求項8】
ゲーム機が待機状態にある場合に行われる試遊方法において、
端末からサーバ装置に空メールを送信し、
前記サーバ装置が前記空メールが送られてくると、空メールのアドレスを確認して未登録のメールアドレスのみに、未使用の試遊コードを発行し、
前記端末が前記試遊コードを受信し、
試遊プレイが可能なゲーム機に前記試遊コードを入力すると、試遊コードを入力されたゲーム機は試遊プレイがONで試遊条件を満たす場合、試遊プレイを開始するとともに使用済みの試遊コードとして記憶部に記憶することを特徴とする試遊方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図6H】
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【図6I】
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【図6J】
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【図6K】
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【図6L】
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【公開番号】特開2010−88485(P2010−88485A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−258471(P2008−258471)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】