説明

誤り訂正符号語生成方法及びその装置、誤り検出/訂正方法及びその装置、画像生成方法、印刷物並びにプログラム

【課題】検出側で間違った電子透かしを検出しないようにする。
【解決手段】符号化側で、1行に配置された複数情報点についての水平パリティ、1つ1つの情報点についての垂直パリティ、水平パリティ及び垂直パリティについての2次パリティを生成して誤り検出/訂正符号語を生成し、検出側で、水平パリティと垂直パリティを用いれば、複数情報点のうちの何れかの情報点の誤りを訂正できる場合には、情報点誤りを訂正し、水平パリティと垂直パリティを用いても、複数情報点のうちのどの情報点の誤りも訂正できない場合には、エラー終了し、水平パリティと垂直パリティを用いて、誤っている情報点の誤りを訂正した場合又は水平パリティと垂直パリティを用いて、情報点の誤りが無いことが確認された場合でも、水平パリティ、垂直パリティ又は2次パリティに誤りがあることが検出されたなら、エラー終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誤り訂正符号を生成するための誤り訂正符号語生成方法及びその装置、誤り訂正符号から誤りを検出したり誤り訂正符号に含まれている誤りを訂正する誤り検出/訂正方法及びその装置、誤り訂正符号を含む画像を生成する画像生成方法、誤り訂正符号を含む画像が印刷された印刷物及び誤り訂正符号語生成方法、誤り検出/訂正方法又は画像生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本願の出願人は、原画像に電子透かしを挿入する電子透かし挿入方法及びその装置並びに電子透かしが挿入されている画像から電子透かしを検出する電子透かし検出方法及びその装置に関する出願を行ってきている(例えば、特許文献1参照)。これらは、例えば、ID情報を原画像に埋め込んで得た画像を印刷物に印刷し、この印刷された画像をカメラやスキャナなどの撮像装置で撮影し、撮影された画像からID情報を復元するために利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−015396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、撮像装置で撮影された画像は、一般に、印刷された通りの画像ではない。従って、撮影された画像から電子透かしを検出した場合、検出された電子透かしは、挿入された電子透かしと完全に一致するとは限らない。すなわち、一般には、検出された電子透かしには、エラーが含まれている。そこで、電子透かしに冗長データを追加し、検出側において、冗長データを利用して、エラー検出やエラー訂正をすることも行われてきたが、それでも十分にはエラーが無くならない場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、電子透かしの挿入と電子透かしの検出との間で、印刷、撮影によるエラーが画像に混入した場合であっても、検出側において間違った電子透かしを検出することを防止することを可能とする誤り訂正符号語生成方法及びその装置、誤り検出/訂正方法及びその装置、画像生成方法、印刷物並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、1行に配置された複数の情報点についての水平パリティを生成する水平パリティ生成ステップと、前記複数の情報点に含まれる1つ1つの情報点についての垂直パリティを生成する垂直パリティ生成ステップと、前記水平パリティ及び前記垂直パリティについての2次パリティを生成する2次パリティ生成ステップと、により誤り検出/訂正符号語を生成することを特徴とする誤り検出/訂正符号語生成方法が提供される。
【0007】
また、本発明によれば、上記の誤り検出/訂正符号語生成方法において、入力した複数の情報点を複数行複数列に配列する配列ステップを更に有し、前記1行に配置された複数の情報点は、前記配列ステップで配列された複数列複数行の情報点のうちの1行複数列の情報点であることを特徴とする誤り検出/訂正符号語生成方法が提供される。
【0008】
更に、本発明によれば、上記の誤り訂正符号語生成方法の各ステップと、上記の誤り訂正符号語生成方法で入力した複数の情報点並びに上記の誤り訂正符号語生成方法で生成した水平パリティ、垂直パリティ及び2次パリティのそれぞれを振幅がゼロ又は非ゼロの周波数成分として2次元周波数領域に配置する配置ステップと、前記配置ステップで前記2次元周波数領域に配置された複数の情報点、水平パリティ、垂直パリティ及び2次パリティを表す振幅が非ゼロの周波数成分を逆フーリエ変換することにより、画像パターンを生成する画像パターン生成ステップと、任意の画像に前記画像パターンを埋め込む埋込みステップと、を有することを特徴とする画像生成方法が提供される。
【0009】
更に、本発明によれば、上記の誤り検出/訂正符号語生成方法により生成された誤り検出/訂正符号語から誤りを検出し、又は、該誤り検出/訂正符号語の誤りを訂正する誤り検出/訂正方法において、前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いれば、前記複数の情報点のうちの何れかの情報点の誤りを訂正できる場合には、その情報点の誤りを訂正する訂正ステップと、前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いても、前記複数の情報点のうちのどの情報点の誤りをも訂正できない場合には、エラー終了する第1のエラー終了ステップと、前記訂正ステップで、前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いて、誤っている情報点の誤りを訂正した場合又は前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いて、前記情報点の誤りが無いことが確認された場合であっても、前記水平パリティ、前記垂直パリティ及び前記2次パリティを基に、前記水平パリティ、前記垂直パリティ又は前記2次パリティに誤りがあることが検出されたならば、エラー終了する第2のエラー終了ステップと、を有することを特徴とする誤り検出/訂正方法が提供される。
【0010】
更に、本発明によれば、上記の誤り検出/訂正方法において、前記訂正ステップは、前記水平パリティを用いて1つの誤りを検出し、前記垂直パリティを用いて何れか1つのみの情報点に関する誤りを検出した場合に、その1つのみの情報点を訂正するステップを有することを特徴とする誤り検出/訂正方法が提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電子透かしの挿入と電子透かしの検出との間で、印刷、撮影によるエラーが画像に混入した場合であっても、検出側において間違った電子透かしを検出することを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態による電子透かし埋め込み装置の全体的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態で利用される画像の回転角度を検出するために利用される周波数成分の分布を示す図である。
【図3】本発明の実施形態による電子透かし埋め込み装置の全体的動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態で利用される画像の上下反転判定のために利用される周波数成分の分布を示す図である。
【図5】本発明の実施形態における情報点の周波数領域での分布を示す図である。
【図6】本発明の実施形態における水平パリティの周波数領域での分布を示す図である。
【図7】本発明の実施形態における垂直パリティの周波数領域での分布を示す図である。
【図8】本発明の実施形態における2次パリティの周波数領域での分布を示す図である。
【図9】本発明の実施形態における10個の誤り訂正符号の構成を示す図である。
【図10】図2に示す周波数成分、図4に示す周波数成分、図5に示す情報点、図6に示す水平パリティ、図7に示す垂直パリティ及び図8に示す2次パリティを合わせて示す図である。
【図11】図3に示すパリティの値を算出するステップの詳細を示すフローチャートである。
【図12】図1に示す符号生成部の内部構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施形態による電子透かし検出装置の全体的構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施形態による電子透かし検出装置の全体的動作を示すフローチャートである。
【図15】図14に示す誤り検出及び/又は誤り検出を行うステップの詳細を示すフローチャートである。
【図16】図13に示す誤り検出/訂正部の内部構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0014】
図1を参照すると、本発明の実施形態による電子透かし埋め込み装置は、回転角度検出用データ生成部101、上下反転判定用データ生成部103、エンコーダ105、符号生成部107、配置部109、逆フーリエ変換部111、埋込部113及び印刷部115を有する。
【0015】
回転角度検出用データ生成部101は、図2に示すような画像の回転角度検出用のパターンを周波数領域に生成する(図3のステップS201)。図2において、●で示すのは、ゼロでない一定の振幅を有する周波数成分(非ゼロ周波数成分)であり、×で示すのは、振幅がゼロである周波数成分である。
【0016】
上下反転判定用データ生成部103は、周波数領域において、図4の●に示すような画像の上下反転判定用の非ゼロ周波数成分を生成する(図3のステップS203)。
【0017】
エンコーダ105は、原画像に埋め込みたいIDデータを基に、周波数領域の図5の○で示す各位置にある情報点の値を決定する(図3のステップS205)。
【0018】
符号生成部107は、情報点の値を基に、周波数領域の図6の○で示す各位置にある水平パリティ(図9参照)の値、周波数領域の図7の○で示す各位置にある垂直パリティ(図9参照)の値及び周波数領域の図8の○で示す各位置にある2次パリティ(図9参照)の値を決定する(図3のステップS207)。この詳細については後述する。
【0019】
配置部109は、回転角度検出用データを表す点、上下反転判定用データを表す点、情報点、水平パリティ、垂直パリティ、2次パリティを図10に示すように配置する(図3のステップS209)。なお、ここで点とは、振幅がゼロ又は非ゼロの何れかの周波数成分のことである。
【0020】
逆フーリエ変換部111は、配置部109により配置されたデータや水平パリティや垂直パリティや2次パリティを示す非ゼロ周波数成分を逆フーリエ変換することにより、画像パターンを生成する(図3のステップS211)。
【0021】
埋め込部113は、任意の原画像に画像パターンを埋め込むことにより、電子透かし埋め込み画像を生成する(図3のステップS213)。
【0022】
印刷部115は、紙やプラスティックや金属などの印刷媒体に電子透かし埋め込み画像を印刷することにより、印刷物を生成する(図3のステップS215)。
【0023】
次に、符号生成部107の動作について、これを表す図11、符号生成部107の内部構成を示す図12及び符号構成を示す図9を参照して説明する。
【0024】
まず、符号構成について説明すると、図9に示すように、20個の情報点は10個のグループに分割される。各グループは水平方向に配置された2つの情報点を含む。10グループの情報点を縦に並べてみれば、縦10×横2の2次元状に配列されているようにみえる。
【0025】
各グループには、水平方向に並ぶ2つの情報点についての水平パリティが1つ、各情報点についての垂直パリティが合わせて2つ、1つの水平パリティと2つの垂直パリティについての2次パリティが1つ含まれる。
【0026】
図12を参照すると、符号生成部107は、グループ分割部107−1、水平パリティ生成部107−3、垂直パリティ生成部107−5及び2次パリティ生成部107−7を有する。
【0027】
グループ分割部107−1は、入力した20個の情報点を10個のグループに分割する(図11のステップS207−1)。
【0028】
10個のグループのそれぞれについて、水平パリティ生成部107−3、垂直パリティ生成部107−5及び2次パリティ生成部107−7は、それぞれ、水平パリティの算出(図11のステップS207−5)、垂直パリティの算出(図11のステップS207−7)及び2次パリティの算出(図11のステップS207−9)を行う(図11のステップS207−3S〜S207−3E)。
【0029】
水平パリティと垂直パリティと2次パリティは、それぞれ、偶数パリティであってもよいし、奇数パリティであってもよい。
【0030】
図13を参照すると、本発明の実施形態により電子透かし検出装置は、撮像装置151、フーリエ変換部153、暫定回転角度検出部155、上下反転判定部157、最終回転角度検出部159、回転角度補正部161、情報点、パリティ検出部163、誤り検出/訂正部165及びデコーダ167を有する。
【0031】
撮像装置151は、印刷物を撮像して、入力画像を得る(図14のステップS250)。
【0032】
フーリエ変換部153は、入力画像をフーリエ変換して、各周波数成分の振幅を算出する(図14のステップS251)。
【0033】
暫定回転角度検出部155は、図2に示すパターンで示される回転角度検出用の非ゼロ周波数成分を利用して、入力画像の回転角度を0度以上180度未満の範囲で検出する(図14のステップS253)。
【0034】
上下反転判定部157は、図4に示すパターンで示される上下反転判定用の非ゼロ周波数成分を利用して、入力画像が上下反転しているか否かを判定する(図14のステップS255)。
【0035】
最終回転角度検出部159は、暫定回転角度検出部155から入力した0度以上180度未満の回転角度及び上下反転判定部157から入力した上下反転の判定結果を基に、入力画像の回転角度を0度以上360度未満の範囲で検出する(図14のステップS257)。
【0036】
具体的には、上下反転判定の結果が「上」であり、暫定回転角度検出部155により検出された回転角度が0度以上90度未満である場合には、暫定回転角度検出部155により検出された回転角度を最終的な(0度以上且つ360度未満の範囲の)回転角度とする。
【0037】
上下反転判定の結果が「上」であり、暫定回転角度検出部155により検出された回転角度が90度以上180度未満である場合には、暫定回転角度検出部155により検出された回転角度に180度を加算して得た角度を最終的な(0度以上且つ360度未満の範囲の)回転角度とする。
【0038】
上下反転判定の結果が「下」であり、暫定回転角度検出部155により検出された回転角度が0度以上90度未満である場合には、暫定回転角度検出部155により検出された回転角度に180度を加算して得た角度を最終的な(0度以上且つ360度未満の範囲の)回転角度とする。
【0039】
上下反転判定の結果が「下」であり、暫定回転角度検出部155により検出された回転角度が90度以上180度未満である場合には、暫定回転角度検出部155より検出された回転角度を最終的な(0度以上且つ360度未満の範囲の)回転角度とする。
【0040】
回転角度補正部161は、最終回転角度検出部159により検出された最終回転角度を基に、フーリエ変換部153が出力する周波数成分の位置を2次元周波数領域において補正する(図14のステップS259)。
【0041】
情報点、パリティ検出部163は、回転角度補正部161が出力する周波数成分から各情報点及び各パリティの値を検出する(図14のステップS261)。
【0042】
誤り検出/訂正部165は、情報点、パリティ検出部163が出力する各情報点の値及び各パリティの値を基に、必要に応じ、誤り検出、誤り訂正又はその双方を行う(図14のステップS263)。この詳細については後述する。
【0043】
デコーダ167は、誤り検出/訂正部165が出力する情報点の値をデコードすることにより、埋め込みデータを再現する(図14のステップS267)。但し、誤り検出/訂正部165が出力する最終エラーフラグが真である場合には、デコーダ167は動作しない(図14のステップS265においてYES)。
【0044】
次に、誤り検出/訂正部165の動作について、これを表す図15、誤り検出/訂正部165の内部構成を示す図16及び符号構成を示す図9を参照して説明する。
【0045】
情報点誤り訂正部165−1、パリティ誤り検出部165−3及びエラーフラグ処理部165−5は、グループ1からグループ10について、下記の動作を繰り返す(図15のステップS261−1S〜S261−1E)。
【0046】
情報点誤り訂正部165−1は、水平パリティ及び垂直パリティを用いて、情報点の誤り訂正を行う(図15のステップS261−3)。
【0047】
水平パリティ及び垂直パリティが偶数パリティであるとして、情報点誤り訂正部165−1により行われる、具体的な、誤り訂正の方法について説明する。
【0048】
2つの情報点と1つの水平パリティとの合わせて3つの情報点乃至パリティは、それぞれ、0又は1の値をとる。これらの3つの情報乃至パリティの排他的論理和を算出して得た値が0であれば、2つの情報点及びパリティに誤りが無いと暫定的に判断する。その値が1であれば、2つの情報点及びパリティのうちのいずれか1つに誤りがあると暫定的に判断する。
【0049】
2つの情報点及びパリティに誤りがないと暫定的に判断した場合には、2つの情報点のそれぞれについて、情報点とそれに付けられた垂直パリティとの排他的論理和を算出する。2つの情報点について、排他的論理和の値が0であれば、2つの情報点の値に誤りがないと最終的に判断する(図15のステップS261−5でNO)。
【0050】
2つの情報点及びパリティのうちのいずれか1つに誤りがあると暫定的に判断した場合にも、2つの情報点のそれぞれについて、情報点とそれに付けられた垂直パリティとの排他的論理和を算出する。何れか1つのみの情報点について、排他的論理和の値が1であれば、その情報点の値に誤りがあると最終的に判断し、その情報点の値を反転する(0であれば1に変更し、1であれば0に変更する)ことにより誤り訂正を行う(図15のステップS261−5でYES、S261−7でYES)。
【0051】
その他の場合には(図15のステップS261−5でYES、S261−7でNO)、エラー終了する。この場合、情報点誤り訂正部165−1は、第1のエラーフラグを真にし、エラーフラグ処理部165−1も真の値の最終エラーフラグを出力する。
【0052】
次に、2つの情報点に誤りがないと判断した場合(図15のステップS261−5でNO)と、1つの情報点の誤りを訂正できた場合(図15のステップS261−5でYES、S261−7でYES)には、パリティ誤り検出部165−3は、水平パリティ及び垂直パリティに誤りがあるか否かを調べる(図15のステップS261−9)。
【0053】
2次パリティが偶数パリティであるとして、パリティ誤り検出部165−3の動作について説明する。
【0054】
パリティ誤り検出部165−3は、2つの垂直パリティ、1つの水平パリティ及び1つの2次パリティとの排他的論理和を算出し(図15のステップS261−9)、この値が1であれば、何れかの垂直パリティ、水平パリティ又は2次パリティに誤りがあると判断し(ステップS261−11でYES)、エラー終了する。この場合、パリティ誤り検出部165−3は第2のエラーフラグを真にし、エラーフラグ処理部165−5も真の値の最終エラーフラグを出力する。
【0055】
なお、上記の実施形態においては、1つの誤り訂正符号語は、2個の情報点、1個の水平パリティ、2個の垂直パリティ及び1個の2次パリティにより構成されるとしたが、本発明はこれに限られず、1つの誤り訂正符号語は、n個(nは3以上の整数)の情報点、1個の水平パリティ、n個の垂直パリティ及び1個の2次パリティにより構成されるようにしてもよい。
【0056】
また、上記の実施形態における電子透かし埋め込み装置及び電子透かし検出装置は、ハードウェアによっても実現することができるが、コンピュータをこれらの装置をして機能させるためのプログラムをコンピュータが記録媒体から読み込んで、実行することによっても実現することができる。
【符号の説明】
【0057】
101 回転角度検出用データ生成部
103 上下反転検出用データ生成部
105 エンコーダ
107 符号生成部
109 配置部
111 逆フーリエ変換部
113 埋込部
115 印刷部
107−1 グループ分割部
107−3 水平パリティ生成部
107−5 垂直パリティ生成部
107−7 エラーフラグ処理部
151 撮像装置
153 フーリエ変換部
155 暫定回転角度検出部
157 上下反転判定部
159 最終回転角度検出部
161 回転角度補正部
163 情報点、パリティ検出部
165 誤り検出/訂正部
167 デコーダ
165−1 情報点誤り訂正部
165−3 パリティ誤り検出部
165−5 エラーフラグ処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1行に配置された複数の情報点についての水平パリティを生成する水平パリティ生成ステップと、
前記複数の情報点に含まれる1つ1つの情報点についての垂直パリティを生成する垂直パリティ生成ステップと、
前記水平パリティ及び前記垂直パリティについての2次パリティを生成する2次パリティ生成ステップと、
により誤り検出/訂正符号語を生成することを特徴とする誤り検出/訂正符号語生成方法。
【請求項2】
請求項1に記載の誤り検出/訂正符号語生成方法において、
入力した複数の情報点を複数行複数列に配列する配列ステップを更に有し、
前記1行に配置された複数の情報点は、前記配列ステップで配列された複数列複数行の情報点のうちの1行複数列の情報点であることを特徴とする誤り検出/訂正符号語生成方法。
【請求項3】
請求項2に記載の誤り検出/訂正符号語生成方法の各ステップと、
請求項2に記載の誤り検出/訂正符号語生成方法で入力した複数の情報点並びに請求項2に記載の誤り検出/訂正符号語生成方法で生成した水平パリティ、垂直パリティ及び2次パリティのそれぞれを振幅がゼロ又は非ゼロの周波数成分として2次元周波数領域に配置する配置ステップと、
前記配置ステップで前記2次元周波数領域に配置された複数の情報点、水平パリティ、垂直パリティ及び2次パリティを表す振幅が非ゼロの周波数成分を逆フーリエ変換することにより、画像パターンを生成する画像パターン生成ステップと、
任意の画像に前記画像パターンを埋め込む埋込みステップと、
を有することを特徴とする画像生成方法。
【請求項4】
請求項1に記載の誤り検出/訂正符号語生成方法により生成された誤り検出/訂正符号語から誤りを検出し、又は、該誤り検出/訂正符号語の誤りを訂正する誤り検出/訂正方法において、
前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いれば、前記複数の情報点のうちの何れかの情報点の誤りを訂正できる場合には、その情報点の誤りを訂正する訂正ステップと、
前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いても、前記複数の情報点のうちのどの情報点の誤りをも訂正できない場合には、エラー終了する第1のエラー終了ステップと、
前記訂正ステップで、前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いて、誤っている情報点の誤りを訂正した場合又は前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いて、前記情報点の誤りが無いことが確認された場合であっても、前記水平パリティ、前記垂直パリティ及び前記2次パリティを基に、前記水平パリティ、前記垂直パリティ又は前記2次パリティに誤りがあることが検出されたならば、エラー終了する第2のエラー終了ステップと、
を有することを特徴とする誤り検出/訂正方法。
【請求項5】
請求項4に記載の誤り検出/訂正方法において、
前記訂正ステップは、前記水平パリティを用いて1つの誤りを検出し、前記垂直パリティを用いて何れか1つのみの情報点に関する誤りを検出した場合に、その1つのみの情報点を訂正するステップを有することを特徴とする誤り検出/訂正方法。
【請求項6】
1行に配置された複数の情報点についての水平パリティを生成する水平パリティ生成手段と、
前記複数の情報点に含まれる1つ1つの情報点についての垂直パリティを生成する垂直パリティ生成手段と、
前記水平パリティ及び前記垂直パリティについての2次パリティを生成する2次パリティ生成手段と、
により誤り検出/訂正符号語を生成することを特徴とする誤り検出/訂正符号語生成装置。
【請求項7】
請求項6に記載の誤り検出/訂正符号語生成装置において、
入力した複数の情報点を複数行複数列に配列する配列手段を更に有し、
前記1行に配置された複数の情報点は、前記配列手段で配列された複数列複数行の情報点のうちの1行複数列の情報点であることを特徴とする誤り検出/訂正符号語生成装置。
【請求項8】
請求項7に記載の誤り検出/訂正符号語生成装置の各手段と、
請求項7に記載の誤り検出/訂正符号語生成装置で入力した複数の情報点並びに請求項7に記載の誤り検出/訂正符号語生成装置で生成した水平パリティ、垂直パリティ及び2次パリティのそれぞれを振幅がゼロ又は非ゼロの周波数成分として2次元周波数領域に配置する配置手段と、
前記配置手段で前記2次元周波数領域に配置された複数の情報点、水平パリティ、垂直パリティ及び2次パリティを表す振幅が非ゼロの周波数成分を逆フーリエ変換することにより、画像パターンを生成する画像パターン生成手段と、
任意の画像に前記画像パターンを埋め込む埋込み手段と、
を有することを特徴とする画像生成装置。
【請求項9】
請求項6に記載の誤り検出/訂正符号語生成装置により生成された誤り検出/訂正符号語から誤りを検出し、又は、該誤り検出/訂正符号語の誤りを訂正する誤り検出/訂正装置において、
前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いれば、前記複数の情報点のうちの何れかの情報点の誤りを訂正できる場合には、その情報点の誤りを訂正する訂正手段と、
前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いても、前記複数の情報点のうちのどの情報点の誤りをも訂正できない場合には、エラー終了する第1のエラー終了手段と、
前記訂正手段で、前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いて、誤っている情報点の誤りを訂正した場合又は前記水平パリティ及び前記垂直パリティを用いて、前記情報点の誤りが無いことが確認された場合であっても、前記水平パリティ、前記垂直パリティ及び前記2次パリティを基に、前記水平パリティ、前記垂直パリティ又は前記2次パリティに誤りがあることが検出されたならば、エラー終了する第2のエラー終了手段と、
を有することを特徴とする誤り検出/訂正装置。
【請求項10】
請求項9に記載の誤り検出/訂正装置において、
前記訂正手段は、前記水平パリティを用いて1つの誤りを検出し、前記垂直パリティを用いて何れか1つのみの情報点に関する誤りを検出した場合に、その1つのみの情報点を訂正する手段を有することを特徴とする誤り検出/訂正装置。
【請求項11】
請求項3に記載の画像生成方法により得られた画像を印刷した印刷物。
【請求項12】
コンピュータに請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法を行わせるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−166428(P2011−166428A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−26566(P2010−26566)
【出願日】平成22年2月9日(2010.2.9)
【出願人】(000162113)共同印刷株式会社 (488)
【Fターム(参考)】