説明

読取装置および画像形成システム

【課題】接続先のプリンタに合致し,設定操作が容易な読取装置および画像形成システムを提供すること。
【解決手段】スキャナ100は,複数種類のプリンタを利用できる。そして,スキャナ100は,プリンタ200と接続している状態では,接続先のプリンタ200の,スペック情報とステータス情報との少なくとも一方を取得し,取得した情報に応じて,プリンタ200に指示を与える設定画面にある複数の設定項目のうち少なくとも1つについて,その項目の設定許容範囲を,取得した情報に見合うように変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,印刷装置と接続し,印刷装置と協働して機能を実行する読取装置および読取装置を有する画像形成システムに関する。さらに詳細には,複数の印刷装置を利用する読取装置および画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から,例えば,特許文献1にあるように,ホスト機能とデバイス機能とを有するスキャナ(読取装置)であって,PCと接続したときにはPCの周辺機器としてPCからの命令に従って動作し,プリンタ(印刷装置)と接続したときにはプリンタの情報を取得し,その情報からスキャンを実行するためのパラメータを自動決定し,そのパラメータでコピーを実行する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−157232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,スキャナがプリンタと協働する際には,プリンタの能力に見合う設定を行う方が好ましい。この設定において,プリンタの能力を取得し,その能力に見合う設定に変更するにしても,コピー動作で設定可能な項目は複数有る。そのため,不慣れなユーザが自ら設定を行う場合に,適切な設定変更を行うことが困難になることもある。従って,操作性の観点からは改善の余地がある。
【0005】
本発明は,前記した従来の画像形成システムが有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,接続先のプリンタに合致し,設定操作が容易な読取装置および画像形成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題の解決を目的としてなされた読取装置は,印刷装置と接続する読取装置であって,原稿を読み取る読取部と,接続先の印刷装置の,能力情報と状態情報との少なくとも一方を取得する取得部と,前記読取部で読み取った画像を前記接続先の印刷装置で印刷する読取印刷処理に関する設定画面を表示する表示部と,前記取得部が取得した情報に応じて,前記設定画面にある複数の設定項目のうち少なくとも1つについて,その項目の設定許容範囲を変更する変更部とを備えることを特徴としている。
【0007】
本発明の読取装置は,複数種類の印刷装置に対応する。本発明の読取装置は,印刷装置を利用する読取印刷処理の際には,読取印刷処理に関する設定画面を表示し,ユーザ入力を受け付ける。そして,本発明の読取装置は,設定画面を表示するにあたって,接続先の印刷装置の,能力情報と状態情報との少なくとも一方を取得し,取得した情報に応じて,読取印刷処理に関する設定画面にある複数の設定項目のうち少なくとも1つについて,その項目の設定許容範囲を変更する。設定許容範囲の変更には,例えば,設定不可の範囲を入力不可(非表示やグレイアウト)にすることや,設定不可の範囲を入力された場合に警告を発することが該当する。また,設定不可とは,接続先の印刷装置でサポートしていない能力(例えばモノクロ印刷装置に対するカラー印刷設定)や,能力はサポートしているものの実行できない状態(例えばカラー印刷装置であるが少なくとも1色がトナーエンプティ状態)が該当する。
【0008】
すなわち,本発明の読取装置では,接続先の印刷装置の能力と状態との少なくとも一方に応じて,読取印刷処理に関する設定画面において設定項目の設定許容範囲を,接続先の印刷装置で使用可能な範囲に変更することで,ユーザにとっては設定変更が必要な箇所を把握し易くなる。また,読取装置で不適切な設定値を受け付けておきながら,出力結果はその設定値と合致しないといった不具合が発生を低減し,さらにはその不具合によってユーザが困惑するといった事態を解消できる。
【0009】
また,前記取得部は,前記能力情報を,前記接続先の印刷装置に問い合わせて取得するとよい。接続先の印刷装置の能力を取得する方法としては,例えば,印刷装置の種類ごとの能力情報を記憶するデータベースを読取装置自身あるいはサーバが有し,そこから取得してもよいが,直接接続先に問い合わせることで,より正確な情報を取得できる。
【0010】
また,前記取得部は,前記状態情報も,前記接続先の印刷装置に問い合わせて取得するとよい。状態情報も取得することで,システムの現状を反映し易くなる。なお,状態情報は,能力情報と同時に取得しても,連続して取得しても,別々のタイミングで取得してもよい。
【0011】
また,前記読取装置は,印刷機能を有していない情報処理装置との接続も有効であり,前記表示部は,接続先が印刷装置か情報処理装置かを判断し,印刷装置であれば前記設定画面を表示し,情報処理装置であれば前記読取部で読み取った画像を前記接続先の情報処理装置で保存する読取保存処理に関する第2設定画面を表示するとよい。印刷装置以外の装置と接続したとしても,その装置に見合う設定画面を表示することで,より操作性の向上が期待できる。
【0012】
また,前記変更部は,前記接続先の印刷装置がFAX機能を有する場合にはFAX機能に関する項目を受け付け,FAX機能を有しない場合にはFAX機能に関する項目を受け付けないように,前記設定許容範囲を変更するとよい。また,前記変更部は,前記接続先の印刷装置が電子メール機能を有する場合には電子メール機能に関する項目を受け付け,電子メール機能を有しない場合には電子メール機能に関する項目を受け付けないように,前記設定許容範囲を変更してもよい。印刷装置が印刷機能以外の機能を有していたとしても,その機能に見合うように設定許容範囲を変更することで,より操作性の向上が期待できる。
【0013】
また,本発明は,複数の印刷装置を利用する読取装置と,前記読取装置と接続する印刷装置とを有する画像形成システムであって,前記読取装置は,原稿を読み取る読取部と,前記印刷装置の,能力情報と状態情報との少なくとも一方の情報を取得する取得部と,前記読取部で読み取った画像を前記接続先の印刷装置で印刷する読取印刷処理に関する設定画面を表示する表示部と,前記取得部が取得した情報に応じて,前記設定画面にある複数の設定項目のうち少なくとも1つについて,その項目の設定許容範囲を変更する変更部とを備えることを特徴とする画像形成システムを含んでいる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば,接続先のプリンタに合致し,設定操作が容易な読取装置および画像形成システムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施の形態にかかるスキャナおよびプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】スキャナの外部接続処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】プリンタ用UIの表示例を示す図である。
【図4】PC用UIの表示例を示す図である。
【図5】スキャナのプリンタ用UI表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】プリンタAについてのスペック情報,ステータス情報,および機能プロファイルの例を示す図である。
【図7】プリンタBについてのスペック情報,ステータス情報,および機能プロファイルの例を示す図である。
【図8】転送用UIの表示例を示す図である。
【図9】FAX用UIの表示例を示す図である。
【図10】電子メール用UIの表示例を示す図である。
【図11】スキャナのコピー用UI表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】プリンタAの選択肢プロファイルを示す図である。
【図13】プリンタBの選択肢プロファイルを示す図である。
【図14】プリンタAを対象とするコピー用UIの表示例を示す図である。
【図15】プリンタBを対象とするコピー用UIの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下,本発明にかかる読取装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,プリンタと接続し,そのプリンタに直接指示可能なポータブルスキャナに本発明を適用したものである。
【0017】
[スキャナの構成]
本形態のスキャナ100は,図1に示すように,原稿の画像を読み取る画像読取部20(読取部の一例)と,操作画面を表示してユーザ入力を受け付ける操作パネル40(表示部の一例)と,画像読取部20や操作パネル40を制御する制御部10と,外部装置と接続するための通信インターフェースとなるUSBインターフェース15とを備えている。また,制御部10は,CPU11と,ROM12と,RAM13と,NVRAM(Non Volatile RAM)14とを有している。
【0018】
スキャナ100は,各種の装置と接続可能であり,接続先の装置に適合した動作を行う。図1は,スキャナ100とプリンタ200とがUSBケーブル300によって接続され,画像形成システム900を構成している状態を示している。スキャナ100は,複数種類のプリンタに対応しており,接続先のプリンタ200に適合する動作指示をプリンタ200に出力する。なお,スキャナ100の接続先は,プリンタに限らず,パーソナルコンピュータ(PC),スマートフォン等,スキャナ100が認識可能な情報機器であれば何でもよい。
【0019】
ROM12には,スキャナ100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM13は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
【0020】
CPU11(取得部,変更部の一例)は,ROM12から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM13またはNVRAM14に記憶させながら,スキャナ100の各構成要素を制御する。
【0021】
USBインターフェース15は,他の装置との通信を可能にするインターフェースである。スキャナ100は,USBインターフェース15を介して,外部装置に対して命令を出力し,外部装置からの命令を受け付ける。なお,スキャナ100と外部装置との接続は,USBインターフェースを介する形態に限るものではない。例えば,スキャナ100がネットワークインターフェースを有している場合には,ネットワークを介して外部装置と接続してもよい。また,スキャナ100が無線通信インターフェースを有している場合には,無線通信によって外部装置と接続してもよい。
【0022】
画像読取部20は,原稿の読み取りを行うイメージセンサを備え,読み取った原稿の画像をPDF等の画像データとして出力する。出力先は,自身のNVRAM14であってもよいし,USBインターフェース15を介して接続する外部装置であってもよい。
【0023】
操作パネル40は,電源ボタン,テンキー等の各種ボタンと,タッチパネル方式の液晶ディスプレイとを備える。操作パネル40では,各種の設定を行う設定画面を液晶ディスプレイに表示し,ユーザ入力を受け付ける。なお,ユーザ入力の受け付けは,液晶ディスプレイへの直接入力であってもよいし,各種ボタンへの入力であってもよい。
【0024】
具体的に,スキャナ100は,接続先の装置と協働して機能を実行するにあたって,接続先の装置の種別を取得し,接続先の装置に適した設定画面を操作パネル40の液晶ディスプレイに表示する。そして,当該機能に関する設定のユーザ入力を受け付ける。例えば,図1に示した画像形成システム900では,接続先がプリンタであること,さらにそのプリンタで使用可能な機能を識別し,プリンタ200に合致した設定画面を表示する。
【0025】
[スキャナの動作]
[外部接続処理]
続いて,スキャナ100が接続先の装置に対して動作指示を出力する処理である外部接続処理について,図2のフローチャートを参照しつつ説明する。外部接続処理は,スキャナ100が操作パネル40を介して外部装置との通信開始が指示されたことを契機に,CPU11によって実行される。なお,通信開始の指示は,例えば操作パネル40の液晶画面に通信開始用のボタンを表示した場合には,そのボタンの入力によって行う。また,例えば操作パネル40に通信開始用のスイッチを配置した場合には,そのスイッチの入力によって行う。
【0026】
外部接続処理では,先ず,接続先を指定する(S101)。接続先の指定方法としては,例えば接続先のIPアドレスやノードネーム等の入力を直接受け付ける画面を操作パネル40に表示し,ユーザ入力を受け付ける。また,ネットワークを介して外部装置と接続する場合には,同一ネットワーク内の外部装置に対して接続要求信号をブロードキャストし,外部装置からの応答信号に基づいて接続可能な外部装置の一覧を操作パネル40に表示し,その中から接続先をユーザに選択させてもよい。また,USB接続の場合には,外部装置との接続時に接続先を認識し,その際に認識した外部装置を接続先として自動的に指定してもよい。
【0027】
次に,接続先の指定があったか否かを判断する(S102)。接続先の指定がなくキャンセル指示を受け付けた場合には(S102:NO),外部接続処理を終了する。接続先の指定があった場合には(S102:YES),その指定された接続先の装置に種別を問い合わせ,接続先の装置の種別を取得する(S103)。ここでいう種別は,接続先がプリンタであるか,PCであるか,あるいはそれ以外の装置であるかを識別する情報である。なお,S102以前に接続先の装置から種別を取得している場合には,S102を省略してもよい。
【0028】
次に,S101で指定された接続先がプリンタか否かを判断する(S104)。S104では,印刷機能を有する装置であればプリンタと判断する。すなわち,複合機やFAX等,印刷専用装置以外の装置であっても,印刷機能があればプリンタと判断する。接続先がプリンタの場合には(S104:YES),図3に示すようなプリンタ用の設定画面(プリンタ用UI)41を操作パネル40に表示するプリンタ用UI表示処理を実行する(S111)。
【0029】
本形態では,プリンタ用UI41として,コピーを行う(すなわちスキャナ100で読み取った後にプリンタ200で印刷する)か,転送を行う(すなわちスキャナ100で読み取った後にプリンタ200経由でファイルを転送する)かをユーザに選択させる画面を表示する。具体的にプリンタ用UI41は,コピー機能の実行に移行するためのコピーボタン411と,転送機能の実行に移行するための転送ボタン412と,外部接続処理をキャンセルするためのキャンセルボタン413とによって構成される。なお,図3に示したプリンタ用UI41は,プリンタ用の設定画面の一例を示すものであって,これに限るものではない。例えば,他の機能を実現するボタンも必要に応じて配置してもよい。なお,S111の詳細については後述する。
【0030】
接続先がプリンタでなければ(S104:NO),接続先がPCか否かを判断する(S105)。接続先がPCであれば(S105:YES),図4に示すようなPC用の設定画面(PC用UI)42を操作パネル40に表示する(S112)。
【0031】
本形態では,PC用UI42として,スキャナ100で原稿を読み取り,読み取った画像を接続先のPCに保存する処理の設定を表示する。具体的にPC用UI42は,スキャン設定を行うためのスキャン設定エリア421と,保存設定を行うための保存設定エリア422と,原稿の読み取りを開始するためのスタートボタン423と,外部接続処理をキャンセルするためのキャンセルボタン424と,保存先をフォルダリストから選択させるためのフォルダボタン425とによって構成される。なお,図4に示したPC用UI42は,PC用の設定画面の一例を示すものであって,これに限るものではない。例えば,他の機能を実現するボタンも必要に応じて配置してもよい。
【0032】
また,スキャン設定エリア421では,スキャン設定の各項目(本形態では,解像度およびカラーモード)の現在の設定値を表示する。そして,スキャン設定エリア421に対してユーザによる入力操作(例えば表示箇所をタッチ)が行われると,操作対象となった項目の設定内容が切り換わる。例えば,解像度の項目に入力操作が行われると,スキャナ100でサポートしている解像度のうち現設定値以外の解像度に切り換わる。また,カラーモードの項目に入力操作が行われると,現設定値がモノクロであればカラーに,カラーであればモノクロに切り換わる。なお,各項目の選択範囲は,スキャナ100が有する機能によって決定される。
【0033】
接続先がPCでなければ(S105:NO),接続先の装置の種別が不明である旨のエラーメッセージを操作パネル40に表示する(S106)。このエラーメッセージより,接続先として指定した装置がスキャナ100に対応していないことを,ユーザが把握できる。
【0034】
S111,S112あるいはS106の後,外部接続処理を終了する。このように外部接続処理では,先頭画面を表示するにあたって,接続先の装置の種別に合わせて,設定画面を変更する。これにより,ユーザは,設定画面を見るだけでプリンタと接続しているかPCと接続しているかを把握できる。
【0035】
[プリンタ用UI表示処理]
続いて,S111のプリンタ用UI表示処理(取得部の一例)の手順について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。プリンタ用UI表示処理についても,CPU11によって実行される。
【0036】
プリンタ用UI表示処理では,先ず,接続先のプリンタの能力(以下,「スペック情報」とする。能力情報の一例)および状態(以下,「ステータス情報」とする。状態情報の一例)を取得する(S121,取得部の一例)。接続先のプリンタの能力および状態は,接続先のプリンタに対して問い合わせ,その接続先のプリンタからの応答によって取得する。取得したスペック情報やステータス情報は,RAM13あるいはNVRAM14に記憶して管理する。なお,スペック情報とステータス情報は,同時に取得してもよいし,別々に取得してもよい。
【0037】
次に,取得したスペック情報およびステータス情報から,機能の使用可否を記憶する機能プロファイルを作成する(S122)。例えば,機種Aのプリンタ(プリンタA)から,図6に示すようなスペック情報141およびステータス情報142が得られたとする。スペック情報141は,機能が使用可能か否かを識別する情報であり,‘○’が使用可能,‘×’が使用不可を意味する。一方,ステータス情報142は,現在の装置の状態に関する情報であり,“正常”は正常動作中,‘−’は非サポート機能を意味する。エラーが発生している場合には,そのエラー内容が記憶される。これらの情報から機能プロファイル143を作成する。機能プロファイル143でも,‘○’が使用可能,‘×’が使用不可を意味する。
【0038】
具体的に,図6に示したプリンタAのスペック情報141からは,印刷機能として,高解像度,トレイ1,カラー印刷,通信機能として,FAXが使用可能であることがわかる。また,ステータス情報142からは,通信機能は正常動作中であるものの,印刷機能ではシアン色のトナーが空状態であることがわかる。さらに,シアン色のトナーが空状態であることから,カラー印刷が不可であることがわかる。このようにプリンタの機能としてはサポートしているものの状態によってはその機能を実行できないことがあることから,スペック情報141とステータス情報142との両方に基づいて使用可否を決定する。これにより,機能プロファイル143では,高解像度,トレイ1,FAXには,それぞれ‘○’が記憶される。一方,トレイ2,トレイ3,カラー印刷,電子メールについては使用不可であることから,それぞれ‘×’が記憶される。また,印刷機能については,印刷が可能であれば,‘○’が記憶され,印刷不可となっている場合は,‘×’が記憶される。プリンタAは,モノクロであれば印刷可能であることから,‘○’が記憶される。通信機能については,使用可能な通信機能が1つでもあれば,‘○’が記憶され,使用可能な通信機能が1つもなければ,‘×’が記憶される。プリンタAは,FAXが使用可能であることから,‘○’が記憶される。
【0039】
また,機能プロファイル143には,プリンタの情報に依存しない機能が追加される。例えば,ソートや集約といった機能は,スキャナ100で画像処理を行うことで実現できることから,プリンタの情報に関係なく使用可能機能として追加される。
【0040】
また,機種Bのプリンタ(プリンタB)と接続した場合には,図7に示すようなスペック情報141およびステータス情報142が得られたとする。そして,これらの情報から機能プロファイル143を作成する。プリンタBは,プリンタAと大別して,通信機能を有していない。この他,印刷機能についても,サポートする機能がプリンタAと異なる。このようにS122では,プリンタの機種に応じた機能プロファイル143が形成される。
【0041】
次に,S122で作成した機能プロファイル143に基づいて,図3に示したようなプリンタ用UI41を操作パネル40に表示する(S123)。具体的に,プリンタ用UI41を表示する際には,機能プロファイル143を参照し,印刷機能および通信機能がそれぞれ使用可能か否かを判断し,使用可能か否かを区別可能に表示する。例えば,使用可能であれば通常色で表示し,使用不可であれば通常色とは異なる色で表示する。プリンタA(図6)およびプリンタB(図7)を例にすると,プリンタAは印刷機能および通信機能ともに‘○’であることから,プリンタ用UI41ではコピーボタン411,転送ボタン412ともに通常色で表示する。一方,プリンタBは印刷機能が‘○’で通信機能‘×’であることから,コピーボタン411については通常色で表示し,転送ボタン412については非通常色で表示する。これにより,プリンタBと接続した場合,ユーザはプリンタ用UI41を見るだけで転送ができないことを把握できる。プリンタ用UI41を表示した後,ユーザ入力があるまで待機する。
【0042】
ユーザ入力を検知した後,その入力がキャンセルボタン413の入力であったか否かを判断する(S124)。キャンセルボタン413の入力であった場合には(S124:YES),操作パネル40の表示を外部接続処理を開始する前の状態に戻し,プリンタ用UI表示処理を終了する。
【0043】
キャンセルボタン413の入力でない場合には(S124:NO),ユーザ入力が使用可能機能の入力であったか否か,すなわちコピーボタン411あるいは転送ボタン412の入力であったか否かを判断する(S125)。具体的にS125では,ユーザが選択した機能が,機能プロファイルで‘○’として記憶されている機能か否かを判断する。ユーザ入力が使用可能機能でなければ(S125:NO),ユーザに対して警告を行い(S141),S123に移行する。S141での警告としては,使用不可であることのメッセージ表示や警告音が該当する。
【0044】
なお,S123での表示では,使用可能機能と使用不可機能とで表示色が異なっているが,表示態様としてはこれに限るものではない。例えば,使用可能あれば選択可能に表示し,使用不可であれば選択不可に表示する表示態様も,使用可能機能と使用不可機能とを区別可能に表示する態様の1つである。この場合,選択不可の機能は選択されないことから,S125の処理を省略してもよい。なお,選択不可の表示態様としては,例えば,非表示やグレーアウト表示がある。
【0045】
ユーザ入力が使用可能機能であれば(S125:YES),選択した機能がコピーか否かを判断する(S126)。コピーの場合,すなわちコピーボタン411が入力された場合には(S126:YES),コピー用の設定画面(コピー用UI)を操作パネル40に表示するコピー用UI表示処理を実行する(S127)。S127の詳細については後述する。
【0046】
コピーでなければ(S126:NO),すなわち転送ボタン412が入力された場合には,図8に示すように転送用の設定画面(転送用UI)43を操作パネル40に表示する(S151)。
【0047】
本形態では,転送用UI43として,FAX機能を利用するか,電子メール機能を利用するかをユーザに選択させる画面を表示する。具体的に転送用UI43は,FAX機能の実行に移行するためのFAXボタン431と,電子メール機能の実行に移行するための電子メールボタン433と,外部接続処理をキャンセルするためのキャンセルボタン432で構成される。なお,図8に示した転送用UI43は,転送用の設定画面の一例を示すものであって,これに限るものではない。例えば,他の機能を実現するボタンも必要に応じて配置してもよい。
【0048】
また,転送用UI43では,S122で作成した機能プロファイル143に基づいて,FAX,電子メールがそれぞれ使用可能か否かを判断し,使用可能と使用不可とを区別可能に表示する。区別の方法は,例えばプリンタ用UI41と同様に,FAXボタン431および電子メールボタン433の表示色を使用可能か否かによって切り替えればよい。
【0049】
さらに,転送用UI43にてFAXボタン431が入力された場合には,図9に示すようにFAX用の設定画面(FAX用UI)43Fを操作パネル40に表示する。本形態では,FAX用UI43Fとして,スキャナ100で原稿を読み取り,読み取った画像をプリンタ200からFAX送信する際の設定を表示する。
【0050】
具体的にFAX用UI43Fは,例えば,FAX送信設定を行うためのFAX設定エリア43F1と,送信先設定を行うための送信先設定エリア43F2と,原稿の読み取りを開始するためのスタートボタン43F3と,外部接続処理をキャンセルするためのキャンセルボタン43F4と,送信先を電話帳から選択させるための電話帳ボタン43F5とによって構成される。また,FAX設定エリア43F1では,FAX設定の各項目(本形態では,画質モード)の現在の設定値を表示する。なお,図9に示したFAX用UI43Fは,FAX用の設定画面の一例を示すものであって,これに限るものではない。例えば,他の機能を実現するボタンも必要に応じて配置してもよい。
【0051】
また,転送用UI43にて電子メールボタン433が入力された場合には,図10に示すように電子メール用の設定画面(電子メール用UI)43Eを操作パネル40に表示する。本形態では,電子メール用UI43Eとして,スキャナ100で原稿を読み取り,読み取った画像をプリンタ200から電子メール送信する際の設定を表示する。
【0052】
具体的に電子メール用UI43Eは,例えば,スキャン設定を行うためのスキャン設定エリア43E1と,送信先設定を行うための送信先設定エリア43E2と,原稿の読み取りを開始するためのスタートボタン43E3と,外部接続処理をキャンセルするためのキャンセルボタン43E4と,送信先をアドレス帳から選択させるためのアドレス帳ボタン43E5とによって構成される。また,スキャン設定エリア43E1では,スキャン設定の各項目(本形態では,解像度およびカラーモード)の現在の設定値を表示する。なお,図10に示した電子メール用UI43Eは,電子メール用の設定画面の一例を示すものであって,これに限るものではない。例えば,他の機能を実現するボタンも必要に応じて配置してもよい。
【0053】
S127あるいはS151の後,プリンタ用UI表示処理を終了する。このようにプリンタ用UI表示処理では,プリンタ用UI41を表示するにあたって,接続先のプリンタの能力および状態に合わせて,設定許容範囲を変更する。すなわち,接続先のプリンタで使用不可の機能については,使用可の機能と区別して表示し,選択されたとしてもその機能の実行指示を無効にする。これにより,使用不可の機能の実行指示が出力されることを回避できる。
【0054】
[コピー用UI表示処理]
続いて,S127のコピー用UI表示処理(表示部,変更部の一例)の手順について,図11のフローチャートを参照しつつ説明する。コピー用UI表示処理についても,CPU11によって実行される。
【0055】
コピー用UI表示処理では,先ず,スペック情報141,ステータス情報142,および機能プロファイル143に基づいて,図12に示すようなコピー用UIで表示される項目の選択肢を決定する選択肢プロファイル144を作成する(S161,変更部の一例)。選択肢プロファイル144に記憶される項目としては,例えば,“印刷モード”,“解像度”,“排紙先”,“ソート”,“集約”がある。
【0056】
具体的に,図12は,図6で示したプリンタAの選択肢プロファイル144を示している。プリンタAでは,カラー印刷が使用不可であるため,“印刷モード”の選択肢は“モノクロ”のみとなる。また,排紙トレイもトレイ2およびトレイ3が使用不可であるため,“排紙先”の選択肢は“トレイ1”のみとなる。一方で,高解像度印刷が使用可能であるため,“解像度”の選択肢は,“300dpi”,“600dpi”,“1200dpi”,“2400dpi”の4つになる。
【0057】
一方,図13は,図7で示したプリンタBの選択肢プロファイル144を示している。プリンタBでは,高解像度印刷が使用不可であるため,“解像度”の選択肢は,“300dpi”のみになる。一方,カラー印刷は使用可能であるため,“印刷モード”の選択肢は“モノクロ”と“カラー”との2つになる。また,排紙トレイもトレイ2が使用可能であるため,“排紙先”の選択肢は“トレイ1”に加え,“トレイ2”も選択できる。
【0058】
次に,複数の選択肢が作成された項目について,初期値を決定する(S162)。初期値は,例えば,前回接続したときの情報を記憶し,同機種のプリンタについて前回使用時に最も使用した選択肢を初期値とする。なお,スキャナ100が選択肢の優先度を記憶しており,その優先度に従って初期値を決定してもよい。勿論,先頭の選択肢(第1選択)を初期値としてもよいし,スキャナ100が無作為に選択してもよい。決定した初期値は,選択肢プロファイル144に記憶する。
【0059】
その後,図14に示すようなコピー用UI44を表示する(S163,表示部の一例)。本形態では,コピー用UI44として,選択肢プロファイル144に基づいて,設定可能な項目を列挙する。具体的にコピー用UI44では,印刷設定を行うための印刷設定エリア441と,原稿の読み取りを開始するためのスタートボタン442と,外部接続処理をキャンセルするためのキャンセルボタン443とで構成される。なお,図14に示したコピー用UI44は,コピー用の設定画面の一例を示すものであって,これに限るものではない。例えば,他の機能を実現するボタンも必要に応じて配置してもよい。
【0060】
また,コピー用UI44の印刷設定リスト441では,各項目(本形態では,印刷モード,解像度,排紙先,ソート,集約)について選択肢プロファイル144で初期値として選択されている選択肢を表示する。なお,1つしか選択肢がない項目については,他の選択肢に切り替えられないため,選択肢が複数有る項目と区別可能に表示する。例えば,選択肢が複数ある項目であれば通常色で表示し,選択肢が1つしかない項目であれば通常色とは異なる色で表示する。
【0061】
図14は,図6で示したプリンタAのコピー用UI44を示している。プリンタAでは,印刷設定エリア441中,“印刷モード”の選択肢は“モノクロ”のみであるため,非通常色で表示される。また,“排紙先”の選択肢も“トレイ1”のみであるため,非通常色で表示される。一方で,他の項目は,複数の選択肢があることから,通常色で表示される。また,図15は,図7で示したプリンタBのコピー用UI44を示している。プリンタBでは,印刷設定リスト441中,“解像度”の選択肢は,“300dpi”のみであるため,非通常色で表示される。
【0062】
また,コピー用UI44では,印刷設定エリア441の各項目に入力操作(例えば表示箇所をタッチ)が行われると,操作対象となった項目について他の選択肢に表示が切り換わる。また,スタートボタン442への入力操作が行われると,コピー処理を開始する。また,キャンセルボタン443への入力操作が行われると,外部接続処理自体が取り消される。そこで,コピー用UI44を表示した後は,ユーザ入力があるまで待機する。
【0063】
ユーザ入力を検知した後,その入力が印刷設定エリア441の設定項目に対する入力であったか否かを判断する(S164)。設定項目に対する入力であった場合には(S164:YES),その項目について表示中の選択肢以外の他の選択肢があるか否か,すなわち選択肢が複数ある項目であるか否かを判断する(S171)。
【0064】
他の選択肢がある場合には(S171:YES),他の選択肢に表示を切り替える(S172)。他の選択肢が複数ある場合には,選択肢プロファイル144に記憶されている順に切り替えられる。例えば,現在表示中の選択肢が第1選択であれば第2選択に,第2選択であれば第3選択に切り替えられる。そして,次の選択肢がない場合には,先頭の選択肢である第1選択に切り替えられる。選択肢の切り替え後は,S164に移行する。
【0065】
他の選択肢がない場合には(S171:NO),ユーザに対して警告を行い(S191),S164に移行する。S191での警告としては,他の選択肢がないことのメッセージ表示や警告音が該当する。
【0066】
設定項目に対する入力ではない場合には(S164:NO),スタートボタン442が入力されたか否かを判断する(S165)。スタートボタン442が入力された場合には(S165:YES),コピー用UI44で選択された設定に従って,コピー動作を開始する(S181)。すなわち,スキャナ100が原稿の読み取りを開始し,読み取り後は画像データをプリンタ200に送信し,プリンタ200にて印刷を行う。S181の後は,コピー用UI表示処理を終了する。
【0067】
スタートボタン442の入力ではない場合には(S165:NO),キャンセルボタン443が入力されたか否かを判断する(S166)。キャンセルボタン443が入力された場合には(S166:YES),コピー用UI表示処理を終了する。キャンセルボタン443が入力されていない場合には(S166:NO),S164に移行し,次のユーザ入力を待つ。
【0068】
このようにコピー用UI表示処理では,コピー用UI44を表示するにあたって,接続先のプリンタの能力および状態に合わせて,設定許容範囲を変更する。すなわち,使用不可の機能については選択肢に加えない。また,他の選択肢がない項目については,複数の選択肢がある項目と区別して表示し,表示を切り替えない。すなわち,各設定項目の設定許可範囲を限定し,ユーザに選択不可の設定を入力させない。これにより,使用不可の機能の実行指示が出力されることを回避できる。
【0069】
以上詳細に説明したように実施の形態のスキャナ100では,接続先の装置の能力や状態に応じて,その装置に指示を与える設定画面にある設定項目の設定許容範囲を,接続先の装置の能力や状態に合致するように,より具体的には使用不可の機能を設定許容範囲外とし,使用可の機能を設定許容範囲内とするように変更する。これにより,ユーザにとっては,設定変更が必要な箇所を把握し易い。また,スキャナ100で不適切な設定値を受け付けておきながら,出力結果はその設定値と合致しないといった不具合の発生を低減し,さらにそのような不具合によってユーザが困惑するといった事態を解消できる。
【0070】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。読取装置は,スキャナに限らず,複合機,FAX等,読取機能を備えるものであれば適用可能である。
【0071】
また,実施の形態のスキャナ100は,接続先のプリンタ200の能力をプリンタ200に直接問い合わせて取得しているが,能力の取得方法はこれに限るものではない。例えば,プリンタの種類ごとの能力を記憶するデータベースをサーバあるいはスキャナ自身が有している場合には,スキャナ100はプリンタ200から種別情報のみを取得し,能力についてはそのデータベースを参照して取得してもよい。また,サーバがプリンタの状態を管理している場合には,状態についてはサーバから取得してもよい。
【0072】
また,実施の形態のスキャナ100は,スペック情報とステータス情報との両方を取得して使用可否や選択肢の内容を決定しているが,どちらか一方の情報から使用可否や選択肢の内容を決定してもよい。例えば,スペック情報のみであっても,設定許容範囲を少なくとも接続先の印刷装置がサポートしている機能に限定できる。また,ステータス情報のみであっても機能の詳細なステータス情報(例えば,印刷機能であれば,両面,高解像度,カラー印刷等,項目ごとのステータス情報)が得られる場合には,ステータス情報のみであっても設定許容範囲を限定できる。なお,スペック情報とステータス情報との両方を取得することで,より正確に設定許容範囲を設定できる。
【0073】
また,実施の形態では,印刷用の設定が完了した後にスキャンを開始しているが,スキャンを完了した後に印刷用の設定を行ってもよい。すなわち,先にスキャンを完了しておき,その後,外部接続処理の実行を開始してもよい。
【0074】
また,実施の形態では,使用可能な機能と使用不可の機能とを表示色の違いによって区別可能に表示しているが,必ずしも区別可能に表示しなくてもよい。すなわち,使用不可の機能を選択した際に,警告音や警告メッセージを表示し,設定を許可しないようにしてもよい。
【符号の説明】
【0075】
10 制御部
20 画像読取部
40 操作パネル
15 USBインターフェース
100 スキャナ
200 プリンタ
900 画像形成システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の印刷装置を利用する読取装置において,
原稿を読み取る読取部と,
接続先の印刷装置の,能力情報と状態情報との少なくとも一方を取得する取得部と,
前記読取部で読み取った画像を前記接続先の印刷装置で印刷する読取印刷処理に関する設定画面を表示する表示部と,
前記取得部が取得した情報に応じて,前記設定画面にある複数の設定項目のうち少なくとも1つについて,その項目の設定許容範囲を変更する変更部と,
を備えることを特徴とする読取装置。
【請求項2】
請求項1に記載する読取装置において,
前記取得部は,前記能力情報を,前記接続先の印刷装置に問い合わせて取得することを特徴とする読取装置。
【請求項3】
請求項2に記載する読取装置において,
前記取得部は,前記状態情報も,前記接続先の印刷装置に問い合わせて取得することを特徴とする読取装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する読取装置において,
前記読取装置は,印刷機能を有していない情報処理装置との接続も有効であり,
前記表示部は,接続先が印刷装置か情報処理装置かを判断し,印刷装置であれば前記設定画面を表示し,情報処理装置であれば前記読取部で読み取った画像を前記接続先の情報処理装置で保存する読取保存処理に関する第2設定画面を表示することを特徴とする読取装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する読取装置において,
前記変更部は,前記接続先の印刷装置がFAX機能を有する場合にはFAX機能に関する項目を受け付け,FAX機能を有しない場合にはFAX機能に関する項目を受け付けないように,前記設定許容範囲を変更することを特徴とする読取装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する読取装置において,
前記変更部は,前記接続先の印刷装置が電子メール機能を有する場合には電子メール機能に関する項目を受け付け,電子メール機能を有しない場合には電子メール機能に関する項目を受け付けないように,前記設定許容範囲を変更することを特徴とする読取装置。
【請求項7】
複数の印刷装置を利用する読取装置と,前記読取装置と接続する印刷装置とを有する画像形成システムにおいて,
前記読取装置は,
原稿を読み取る読取部と,
前記印刷装置の,能力情報と状態情報との少なくとも一方の情報を取得する取得部と,
前記読取部で読み取った画像を前記接続先の印刷装置で印刷する読取印刷処理に関する設定画面を表示する表示部と,
前記取得部が取得した情報に応じて,前記設定画面にある複数の設定項目のうち少なくとも1つについて,その項目の設定許容範囲を変更する変更部と,
を備えることを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−9258(P2013−9258A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141964(P2011−141964)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】