説明

調剤情報管理システム及び入力端末装置

【課題】調剤情報の入力作業の手間を削減し、調剤時間を短縮する。
【解決手段】ハンディターミナル100(入力端末装置)は、調剤する薬剤853について、薬剤853に対応づけられた位置(薬剤853の容器852、薬剤棚851など)に付された薬剤コード(バーコード)を読み取る。ハンディターミナル100は、読み取った薬剤コードが表わす薬剤853の種類を含む入力支援データを生成する。レセプトコンピュータ810(調剤情報生成装置)は、ハンディターミナル100が生成した入力支援データに基づいて、調剤データを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、調剤薬局などにおいて、調剤した薬剤に関する情報を管理する調剤情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
調剤薬局などにおいて、診療報酬明細書の作成や患者の薬歴管理にコンピュータを用いることがある。そのため、調剤した薬剤に関する情報をコンピュータに入力する必要がある。これらの情報の入力は、例えば、処方箋に付された二次元バーコードをコンピュータに読み込ませることにより行われるが、処方箋に二次元バーコードが付されていない場合は、処方箋を見ながらキーボードなどを操作することにより行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−157579号公報
【特許文献2】特開2007−317216号公報
【特許文献3】特開2007−293910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
処方箋に二次元バーコードが付されていない場合は、キーボード操作による入力作業が必要となり、この作業がボトルネックとなり、調剤に時間がかかる場合がある。
この発明は、例えば上記のような課題を解決するためになされたものであり、情報入力の手間を削減することにより、調剤時間を短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明にかかる調剤情報管理システムは、入力端末装置と、調剤情報生成装置とを有し、
上記入力端末装置は、データを読み取る読取装置と、データを処理する処理装置と、薬剤コード読取部と、入力支援データ生成部とを有し、
上記薬剤コード読取部は、上記読取装置を用いて、調剤する薬剤について、上記薬剤に対応づけられた位置に付された上記薬剤の種類を表わす薬剤コードを読み取り、
上記入力支援データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記薬剤コード読取部が読み取った薬剤コードが表わす薬剤の種類を含む入力支援データを生成し、
上記調剤情報生成装置は、データを処理する処理装置と、調剤データ生成部とを有し、
上記調剤データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記入力端末装置が生成した入力支援データに基づいて、調剤データを生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この発明にかかる調剤情報管理システムによれば、薬剤コード読取部が読み取った薬剤コードに基づいて、入力支援データ生成部が入力支援データを生成し、生成した入力支援データに基づいて、調剤データ生成部が調剤データを生成するので、調剤データ生成時の手間を減らし、調剤処理のボトルネックを解消することにより、調剤時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態1における調剤情報管理システム800の概要を示す図。
【図2】実施の形態1におけるレセプトコンピュータ810の外観の一例を示す斜視図。
【図3】実施の形態1におけるハンディターミナル100のハードウェア資源の一例を示す図。
【図4】実施の形態1におけるレセプトコンピュータ810のハードウェア資源の一例を示す図。
【図5】実施の形態1におけるハンディターミナル100の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。
【図6】実施の形態1における調剤情報管理システム800を用いた調剤処理全体の作業の流れの一例を示すフローチャート図。
【図7】実施の形態1における調剤情報管理システム800を用いたピッキング処理S504における薬剤師の作業の流れの一例を示すフローチャート図。
【図8】実施の形態1における調剤情報管理システム800を用いたピッキング処理S504におけるハンディターミナル100の処理の流れの一例を示すフローチャート図。
【図9】実施の形態1における患者氏名入力処理S520の流れの一例を示すフローチャート図。
【図10】実施の形態1における薬剤入力処理S540の流れの一例を示すフローチャート図。
【図11】実施の形態1における分量入力処理S550の流れの一例を示すフローチャート図。
【図12】実施の形態1における用法入力処理S560の流れの一例を示すフローチャート図。
【図13】実施の形態1における調剤数入力処理S570の流れの一例を示すフローチャート図。
【図14】実施の形態1におけるレセプトコンピュータ810の大まかな機能ブロックの構成の一例を示す全体ブロック構成図。
【図15】実施の形態1における調剤情報生成装置200の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図。
【図16】実施の形態1における調剤情報管理システム800を用いた調剤データ生成処理S505における薬剤師の作業の流れの一例を示すフローチャート図。
【図17】実施の形態1における調剤情報管理システム800を用いた調剤データ生成処理S505における調剤情報生成装置200の処理の流れの一例を示すフローチャート図。
【図18】実施の形態1における患者入力処理S620の流れの一例を示すフローチャート図。
【図19】実施の形態1における禁忌処理S650の流れの一例を示すフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図19を用いて説明する。
【0009】
図1は、この実施の形態における調剤情報管理システム800の概要を示す図である。
調剤情報管理システム800は、調剤薬局などにおいて、調剤した薬剤に関する情報を管理し、診療報酬明細書(レセプト)の作成や、薬歴の管理などを行うシステムである。
薬剤棚851には、容器852などに入れられた薬剤853が、種類ごとに分類して収納されている。
薬剤師あるいはその補助者(以下、単に「薬剤師」と呼ぶ。)は、医師が作成した処方箋に基づいて、医師が患者に対して処方した薬剤853を、薬剤棚851から収集する(以下「ピッキング」と呼ぶ)。ピッキングに際し、薬剤師は、ハンディターミナル100を携帯し、ピッキングした薬剤853の容器852や薬剤棚851に付されたバーコードをハンディターミナル100に読み込む。このバーコードは、例えば製薬会社が薬剤853の容器852に付したJAN(Japanese Article Number)コードなどであり、その容器852に収納された薬剤853の種類を表わす。なお、ハンディターミナル100がバーコードを読み込む代わりに、例えば、容器852に付されたIC(Integrated Circuit)タグをハンディターミナル100が読み取る構成としてもよい。すなわち、薬剤853の容器852などその薬剤853に対応づけられた位置に、ハンディターミナル100が読み取ることが可能な形で、薬剤853の種類を表わすコードが付されていればよい。
【0010】
また、薬剤師が薬剤853をピッキングした際、その薬剤853に関して処方箋に記載された薬剤853の分量・用法・調剤数などの情報も、ハンディターミナル100に入力する。入力を容易にするため、これらの入力も、ハンディターミナル100にバーコードを読み込むことにより行う。分量コード表841には、薬剤853の分量を表わす記載と、その分量を表わすバーコードとの対が複数印刷されている。同様に、用法コード表842には、薬剤853の用法を表わす記載とその用法を表わすバーコードとの対が、調剤数コード表843には、薬剤853の調剤数を表わす記載とその調剤数を表わすバーコードとの対が、それぞれ複数印刷されている。分量コード表841・用法コード表842・調剤数コード表843は、ピッキングに際して薬剤師が携帯するか、もしくは、薬剤棚851の近くに備え付けられている。
【0011】
ハンディターミナル100は、入力した情報を含むデータ(以下「入力支援データ」と呼ぶ。)を生成し、生成した入力支援データをレセプトコンピュータ810に対して送信する。入力支援データの形式は、例えばJAHIS(Japanese Association of Healthcare Information Systems Industry:保健医療福祉情報システム工業会)標準のテキスト形式であるが、これに限らず、XML(Extensible Markup Language)形式など他のテキスト形式であってもよいし、バイナリ形式であってもよい。
【0012】
レセプトコンピュータ810は、ハンディターミナル100が送信した入力支援データを受信し、受信した入力支援データに含まれる情報を、調剤データ入力画面に表示する。薬剤師は、ピッキング終了後、レセプトコンピュータ810を操作して、処方箋に記載された情報などを、調剤データ入力画面に入力する。調剤データ入力画面には、ピッキング時にハンディターミナル100が入力した情報が既に表示されているので、一から情報を入力する場合と比較して、入力の手間が少なくて済む。
レセプトコンピュータ810は、調剤データ入力画面に入力された情報に基づいて、調剤データを生成する。レセプトコンピュータ810は、生成した調剤データに基づいて、薬歴の管理やレセプトの作成を行う。
【0013】
図2は、この実施の形態におけるレセプトコンピュータ810の外観の一例を示す斜視図である。
レセプトコンピュータ810は、システムユニット910、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(Key・Board:K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット910は、コンピュータであり、ファクシミリ機932、電話器931とケーブルで接続され、また、ローカルエリアネットワーク942(LAN)、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
【0014】
図3は、この実施の形態におけるハンディターミナル100のハードウェア資源の一例を示す図である。
図4は、この実施の形態におけるレセプトコンピュータ810のハードウェア資源の一例を示す図である。
ハンディターミナル100及びレセプトコンピュータ810は、CPU911、バス912、ROM913、RAM914、キーボード902、通信装置915、磁気ディスク装置920を有する。また、ハンディターミナル100は、バーコードリーダ908、LCD909を有し、レセプトコンピュータ810は、表示装置901、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、スキャナ装置907を有する。
【0015】
CPU911(処理装置)は、ROM913や磁気ディスク装置920が記憶したプログラムを実行することにより、データを処理し、以下に説明する各機能ブロックを実現する。バス912は、CPU911と、ROM913などの他の装置と接続している。CPU911は、バス912を介して、他の装置とデータのやり取りをし、他の装置を制御する。
【0016】
ROM913、RAM914、磁気ディスク装置920、FDD904、CDD905は、データを記憶する記憶装置の一例である。ROM913は、不揮発性メモリであり、CPU911が実行するプログラムなどを記憶する。RAM914は、揮発性メモリであり、CPU911が処理するデータなどを記憶する。磁気ディスク装置920は、OS921、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924などを記憶する。FDD904・CDD905は、着脱可能なフレキシブルディスクやコンパクトディスクなどの記憶媒体を用いて、データやプログラムなどを記憶する。また、FDD904・CDD905は、データなどが既に記憶された記憶媒体からデータを読み出すことにより、データを入力する入力装置として機能し、記憶媒体にデータを書き込むことにより、データを出力する出力装置としても機能する。
【0017】
キーボード902・マウス903は、操作者の操作を入力する操作入力装置の一例であり、操作者による操作を解釈することにより、データを入力する入力装置の一例である。
CRT901(陰極線管装置)・LCD909(液晶表示装置)は、データなどを表示する表示装置の一例であり、目に見える形式でデータを出力する出力装置の一例である。
通信装置915は、データなどを送信する送信装置及びデータを受信する受信装置の一例であり、受信装置が解釈できる形式でデータを出力する出力装置の一例であり、受信したデータを解釈することにより、データを入力する入力装置の一例である。
スキャナ装置907は、画像などを読み取る読取装置の一例であり、読み取った画像などをデータ化して入力する入力装置の一例である。バーコードリーダ908は、バーコードを読み取る読取装置の一例であり、読み取ったバーコードをデータ化して入力する入力装置の一例である。
プリンタ装置906は、データなどを印刷する印刷装置の一例であり、データを紙媒体に出力する出力装置の一例である。
【0018】
なお、ここに示した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、記憶装置は、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などであってもよい。操作入力装置は、トラックボール、タッチパネルなどであってもよい。読取装置は、OCR(光学式文字読取装置)、ICタグリーダなどであってもよい。
【0019】
図5は、この実施の形態におけるハンディターミナル100の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
ハンディターミナル100は、患者テーブル受信部111、患者テーブル記憶部112、生年月日入力部121、生年月日記憶部122、氏名候補検索部123、氏名候補表示部124、患者氏名選択部125、患者氏名記憶部126、操作判定部131、薬剤コード読取部132、薬剤番号増加部133、薬剤番号記憶部134、薬剤テーブル記憶部135、薬剤検索部136、薬品名表示部137、薬剤記憶部138、分量コード読取部141、分量テーブル記憶部142、分量検索部143、分量表示部144、分量記憶部145、用法コード読取部151、用法テーブル記憶部152、用法検索部153、用法表示部154、用法記憶部155、調剤数コード読取部161、調剤数テーブル記憶部162、調剤数検索部163、調剤数表示部164、調剤数記憶部165、総数量算出部171、総数量表示部172、入力支援データ生成部191、送信確認部192、入力支援データ送信部193を有する。
【0020】
患者テーブル受信部111は、通信装置915を用いて、患者テーブルを受信する。患者テーブルは、調剤情報生成装置200がハンディターミナル100に対して送信するデータである。患者テーブルは、一人以上の患者について、それぞれの患者の氏名とその患者の生年月日とを表わす。患者テーブル受信部111は、CPU911を用いて、受信した患者テーブルを出力する。
患者テーブル記憶部112は、CPU911を用いて、患者テーブル受信部111が出力した患者テーブルを入力する。患者テーブル記憶部112は、磁気ディスク装置920を用いて、入力した患者テーブルを記憶する。
【0021】
患者テーブルは、例えば、複数の患者氏名レコードからなる。患者氏名レコードは、氏名フィールドと生年月日フィールドとからなるデータである。氏名フィールドは、患者の氏名を表わす漢字または片仮名の文字列データである。生年月日フィールドは、患者の生年月日を表わす数値データである。同じ日に生まれた患者が複数いる場合、患者テーブルは、生年月日フィールドが同じ生年月日を表わす患者氏名レコードを複数含む。また、同姓同名の患者が複数いる場合、患者テーブルは、氏名フィールドが同じ氏名を表わす患者氏名レコードを複数含む。なお、同じ日に生まれた複数の患者が同姓同名である場合も考えられるが、その場合は患者を区別しない。すなわち、患者テーブルは、同姓同名かつ同一生年月日の複数の患者について、ただ一つの患者氏名レコードを含む。
【0022】
生年月日入力部121は、キーボード902を用いて、患者の生年月日を入力する。薬剤師は、ピッキングの開始時に、ハンディターミナル100のキーボード902を操作して、処方箋に記載された患者の生年月日を入力する。生年月日入力部121は、CPU911を用いて、生年月日データを生成する。生年月日データは、生年月日入力部121が入力した患者の生年月日を表わすデータである。生年月日入力部121は、CPU911を用いて、生成した生年月日データを出力する。
生年月日記憶部122は、CPU911を用いて、生年月日入力部121が出力した生年月日データを入力する。生年月日記憶部122は、RAM914を用いて、入力した生年月日データを記憶する。
【0023】
氏名候補検索部123は、CPU911を用いて、生年月日入力部121が出力した生年月日データを入力する。氏名候補検索部123は、CPU911を用いて、患者テーブル記憶部112が記憶した患者テーブルを検索して、入力した生年月日データが表わす生年月日を有する患者の氏名をすべて取得する。氏名候補検索部123は、CPU911を用いて、氏名候補データを生成する。氏名候補データは、氏名候補検索部123が取得した患者の氏名のリストを表わすデータである。氏名候補検索部123は、CPU911を用いて、生成した氏名候補データを出力する。
氏名候補表示部124は、CPU911を用いて、氏名候補検索部123が出力した氏名候補データを入力する。氏名候補表示部124は、CPU911を用いて、入力した氏名候補データが表わす患者の氏名のリストに基づいて、氏名候補一覧を生成する。氏名候補一覧は、生年月日入力部121が入力した生年月日を有する患者の氏名の一覧である。なお、その患者が新規の患者である場合など、一覧のなかにその患者の氏名が存在しない場合が考えられるので、氏名候補表示部124は、例えば「新患者」という項目を、氏名候補一覧に加えておく。氏名候補表示部124は、LCD909を用いて、生成した氏名候補一覧を表示する。
【0024】
患者氏名選択部125は、キーボード902を用いて、氏名候補表示部124が表示した患者氏名一覧のなかから薬剤師がどの氏名を選択したかを入力する。薬剤師は、処方箋に記載された患者の氏名と、ハンディターミナル100のLCD909に表示された氏名候補一覧とを見比べて、キーボード902を操作し、処方箋に記載された患者の氏名を選択する。氏名候補一覧のなかに、処方箋に記載された患者の氏名がない場合、薬剤師は、キーボード902を操作し、「新患者」を選択する。患者氏名選択部125は、CPU911を用いて、入力した選択結果に基づいて、氏名候補検索部123が出力した氏名候補データのなかから、薬剤師が選択した患者の氏名を取得する。患者氏名選択部125は、CPU911を用いて、患者氏名データを生成する。患者氏名データは、患者氏名選択部125が取得した患者の氏名を表わす文字列データである。薬剤師が「新患者」を選択した場合、患者氏名選択部125は、CPU911を用いて、そのことを他と区別できる形式で表わす患者氏名データを生成する。患者氏名選択部125は、例えばヌル文字列や空白文字列を患者氏名データとする。患者氏名選択部125は、CPU911を用いて、生成した患者氏名データを出力する。
患者氏名記憶部126は、CPU911を用いて、患者氏名選択部125が出力した患者氏名データを入力する。患者氏名記憶部126は、RAM914を用いて、入力した患者氏名データを記憶する。
【0025】
ハンディターミナル100のキーボード902は、通常、テンキーなどキーの数が比較的少ないキーボードである。このため、薬剤師に患者の氏名を直接入力させるのではなく、一覧を表示して、そのなかから患者の氏名を選択させる。これにより、患者氏名入力の手間が少なくて済む。
また、ハンディターミナル100のLCD909は、通常、表示できる文字数が少ない。このため、生年月日による絞込みをしてから、一覧を表示する。これにより、多くの場合、一覧に表示される患者の氏名は一人〜数人分程度に絞り込まれる。例えば、ある年生まれの患者が1000人いたとしても、同じ生年月日の患者が10人を超える確率は0.01%程度である。これにより、選択すべき氏名を探す手間が少なくて済む。
【0026】
操作判定部131は、CPU911を用いて、薬剤師によるハンディターミナル100の操作内容を判定する。例えば、バーコードを読み込む同じ操作であっても、薬剤853の種類を表わすバーコードである場合、分量を表わすバーコードである場合など、様々な場合がある。例えば、バーコードを読み込む順序があらかじめ決まっている場合、操作判定部131は、RAM914を用いて、現在どのバーコードまでを読み込んだかを記憶しておき、CPU911を用いて、次に読み込んだバーコードの種類を判定する。しかし、バーコードを読み込む順序をあらかじめ定めておいても、薬剤師がその順序通りにバーコードを読み込むとは限らないので、順不同で読み込むことができる構成のほうが好ましい。例えば、バーコードの種類によってバーコードの桁数を変えたり、バーコードの種類を表わす桁をバーコードのなかに設け、バーコードリーダ908がバーコードを読み込んだとき、操作判定部131は、CPU911を用いて、読み込んだバーコードの桁数などに基づいて、バーコードの種類を判定する。操作判定部131は、CPU911を用いて、判定した判定結果を出力する。
【0027】
薬剤コード読取部132は、CPU911を用いて、操作判定部131が出力した判定結果を入力する。薬剤コードの読み取りであるという判定結果の場合、薬剤コード読取部132は、CPU911を用いて、バーコードリーダ908が読み込んだ薬剤コードを入力する。薬剤コードは、薬剤853の種類を表わし、ハンディターミナル100が読み取り可能な形式で、薬剤853の容器852や薬剤棚851など薬剤853に対応づけられた位置に付されている。薬剤コードは、例えば、薬剤853の容器852に印刷されたJANコードなどのバーコードである。薬剤コード読取部132は、CPU911を用いて、入力した薬剤コードを出力する。
【0028】
薬剤番号記憶部134は、RAM914を用いて、薬剤番号を記憶する。薬剤番号は、一つの処方箋で処方された薬剤853が複数ある場合に、複数の薬剤853を区別するために付す番号である。なお、薬剤番号は、「剤番号」と異なり、一つの薬剤853に対して一つの薬剤番号が対応する。
薬剤番号増加部133は、新たな薬剤853についての薬剤コードを薬剤コード読取部132が出力した場合、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号を一つ増加させる。薬剤番号記憶部134は、RAM914を用いて、薬剤番号増加部133が増加させた薬剤番号を記憶する。
【0029】
薬剤テーブル記憶部135は、磁気ディスク装置920を用いて、あらかじめ、薬剤テーブルを記憶している。薬剤テーブルは、複数の薬剤853について、それぞれの薬剤853の薬剤コードと、その薬剤853の薬品名と、その薬剤853の固有薬剤コードと、その薬剤853の調剤単位を表わす。固有薬剤コードは、薬剤コードと同様、薬剤853の種類を表わすコードであり、例えばレセプト電算コードである。固有薬剤コードは、薬剤853の種類と一対一に対応する点が薬剤コードと異なる。例えばJANコードは、一つの容器852のなかに含まれる薬剤853の数が違えば、同じ薬剤853であっても異なるJANコードが付される。したがって、JANコードを薬剤コードとして用いる場合、一種類の薬剤853に対して、複数の薬剤コードが対応する場合がある。すなわち、薬剤コードが決まれば薬品名が定まるが、薬品名が決まっても薬剤コードは定まらない場合がある。これに対し、固有薬剤コードは、薬剤853の種類と一対一に対応しているので、固有薬剤コードが決まれば薬品名が定まり、薬品名が決まれば固有薬剤コードが定まる。調剤単位は、その薬剤853を調剤する単位を表わし、薬剤853の剤形によって定まる。例えば、錠剤やカプセル剤などであれば「錠」、顆粒剤などであれば「包」、液剤などであれば「ml」などである。
【0030】
薬剤テーブルは、例えば、複数の薬剤レコードからなるデータである。薬剤レコードは、薬剤コードフィールドと、薬品名フィールドと、固有薬剤コードフィールドと、調剤単位フィールドとからなるデータである。薬剤コードフィールドは、薬剤コードを表わす文字列データである。薬品名フィールドは、薬品名を表わす文字列データである。固有薬剤コードフィールドは、固有薬剤コードを表わす文字列データである。調剤単位フィールドは、調剤単位を表わす文字列データである。
上述したように、薬剤コードフィールドが表わす薬剤コードと薬品名フィールドが表わす薬品名とは、多対一の対応関係を有する場合があるのに対し、薬品名フィールドが表わす薬品名と固有薬剤コードフィールドが表わす固有薬剤コードとは、一対一の対応関係を有する。したがって、一つの薬品名に対応する薬剤コードが複数ある場合、薬剤テーブルは、薬品名フィールドが表わす薬品名及び固有薬剤コードフィールドが表わす固有薬剤コードが同じ薬剤レコードを複数有する。なお、薬剤テーブルのデータ量を少なくして、磁気ディスク装置920の記憶容量を節約するため、薬剤テーブルを、コード対応テーブルと、薬品名テーブルとの2つに分割した構成としてもよい。コード対応テーブルは、薬剤コードと固有薬剤コードとの対応を表わす。薬品名テーブルは、固有薬剤コードと薬品名及び調剤単位との対応を表わす。
【0031】
薬剤検索部136は、CPU911を用いて、薬剤コード読取部132が出力した薬剤コードを入力する。薬剤検索部136は、CPU911を用いて、薬剤テーブル記憶部135が記憶した薬剤テーブルを検索して、入力した薬剤コードを有する薬剤853の薬品名と固有薬剤コードと調剤単位を取得する。上述したように、薬剤コードが定まれば、薬品名及び固有薬剤コード及び調剤単位がただ一つに定まるので、ここで薬剤検索部136が取得する薬品名及び固有薬剤コード及び調剤単位は、ただ一つである。薬剤検索部136は、CPU911を用いて、取得した薬品名と固有薬剤コードと調剤単位とを出力する。
薬品名表示部137は、CPU911を用いて、薬剤検索部136が出力した薬品名を入力する。薬品名表示部137は、LCD909を用いて、入力した薬品名を表示する。
薬剤記憶部138は、CPU911を用いて、薬剤検索部136が出力した薬品名及び固有薬剤コード及び調剤単位と、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号を入力する。薬剤記憶部138は、RAM914を用いて、入力した薬剤番号に対応するデータとして、入力した薬品名と固有薬剤コードと調剤単位とを記憶する。
【0032】
分量コード読取部141は、CPU911を用いて、操作判定部131が出力した判定結果を入力する。分量コードの読み取りであるという判定結果の場合、分量コード読取部141は、CPU911を用いて、バーコードリーダ908が読み込んだ分量コードを入力する。分量コードは、薬剤853の分量を表わし、ハンディターミナル100が読み取り可能な形式で、分量コード表841に付されている。分量コードは、例えば分量コード表841に印刷されたバーコードである。分量コード読取部141は、CPU911を用いて、入力した分量コードを出力する。
【0033】
分量テーブル記憶部142は、磁気ディスク装置920を用いて、あらかじめ、分量テーブルを記憶している。分量テーブルは、分量コード表841に付された分量コードそれぞれについて、その分量コードが表わす薬剤853の分量を表わす。
分量テーブルは、例えば、複数の分量レコードからなるデータである。分量レコードは、分量コードフィールドと、分量フィールドとからなるデータである。分量コードフィールドは、分量コードを表わす文字列データである。分量フィールドは、分量を表わす文字列データである。
【0034】
処方箋に記載された薬剤853の分量は、例えば「1包」「2錠」「5ml」など、数量と調剤単位とにより構成されている。このうち、調剤単位は、薬剤853の剤形によって定まり、薬剤テーブル記憶部135を薬剤検索部136が検索して取得するので、分量コードは、「1」「2」「3」…など、分量の数量部分だけを表わすものであればよい。
【0035】
分量検索部143は、CPU911を用いて、分量コード読取部141が出力した分量コードを入力する。分量検索部143は、CPU911を用いて、分量テーブル記憶部142が記憶した分量テーブルを検索して、入力した分量コードが表わす分量を取得する。分量検索部143は、CPU911を用いて、取得した分量を出力する。
分量表示部144は、CPU911を用いて、分量検索部143が出力した分量を入力する。分量表示部144は、LCD909を用いて、入力した分量を表示する。なお、表示をわかりやすくするため、分量表示部144は、CPU911を用いて、薬剤記憶部138が記憶した調剤単位を入力して、分量とともに調剤単位を表示する構成としてもよい。
分量記憶部145は、CPU911を用いて、分量検索部143が出力した分量と、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号とを入力する。分量記憶部145は、RAM914を用いて、入力した薬剤番号に対応するデータとして、入力した分量を記憶する。
【0036】
用法コード読取部151は、CPU911を用いて、操作判定部131が出力した判定結果を入力する。用法コードの読み取りであるという判定結果の場合、用法コード読取部151は、CPU911を用いて、バーコードリーダ908が読み込んだ用法コードを入力する。用法コードは、薬剤853の用法を表わし、ハンディターミナル100が読み取り可能な形式で、用法コード表842に付されている。用法コードは、例えば用法コード表842に印刷されたバーコードである。用法コード読取部151は、CPU911を用いて、入力した用法コードを出力する。
【0037】
用法テーブル記憶部152は、磁気ディスク装置920を用いて、あらかじめ、用法テーブルを記憶している。用法テーブルは、用法コード表842に付された用法コードそれぞれについて、その用法コードが表わす薬剤853の用法を表わす。
用法テーブルは、例えば、複数の用法レコードからなるデータである。用法レコードは、用法コードフィールドと、用法フィールドとからなるデータである。用法コードフィールドは、用法コードを表わす文字列データである。用法フィールドは、用法を表わす文字列データである。
【0038】
用法検索部153は、CPU911を用いて、用法コード読取部151が出力した用法コードを入力する。用法検索部153は、CPU911を用いて、用法テーブル記憶部152が記憶した用法テーブルを検索して、入力した用法コードが表わす用法を取得する。用法検索部153は、CPU911を用いて、取得した用法を出力する。
用法表示部154は、CPU911を用いて、用法検索部153が出力した用法を入力する。用法表示部154は、LCD909を用いて、入力した用法を表示する。
用法記憶部155は、CPU911を用いて、用法検索部153が出力した用法と、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号とを入力する。用法記憶部155は、RAM914を用いて、入力した薬剤番号に対応するデータとして、入力した用法を記憶する。
【0039】
調剤数コード読取部161は、CPU911を用いて、操作判定部131が出力した判定結果を入力する。調剤数コードの読み取りであるという判定結果の場合、調剤数コード読取部161は、CPU911を用いて、バーコードリーダ908が読み込んだ調剤数コードを入力する。調剤数コードは、薬剤853の調剤数を表わし、ハンディターミナル100が読み取り可能な形式で、調剤数コード表843に付されている。調剤数コードは、例えば調剤数コード表843に印刷されたバーコードである。調剤数コード読取部161は、CPU911を用いて、入力した調剤数コードを出力する。
【0040】
調剤数テーブル記憶部162は、磁気ディスク装置920を用いて、あらかじめ、調剤数テーブルを記憶している。調剤数テーブルは、調剤数コード表843に付された調剤数コードそれぞれについて、その調剤数コードが表わす薬剤853の調剤数を表わす。
調剤数テーブルは、例えば、複数の調剤数レコードからなるデータである。調剤数レコードは、調剤数コードフィールドと、調剤数フィールドとからなるデータである。調剤数コードフィールドは、調剤数コードを表わす文字列データである。調剤数フィールドは、調剤数を表わす文字列データである。
【0041】
調剤数検索部163は、CPU911を用いて、調剤数コード読取部161が出力した調剤数コードを入力する。調剤数検索部163は、CPU911を用いて、調剤数テーブル記憶部162が記憶した調剤数テーブルを検索して、入力した調剤数コードが表わす調剤数を取得する。調剤数検索部163は、CPU911を用いて、取得した調剤数を出力する。
調剤数表示部164は、CPU911を用いて、調剤数検索部163が出力した調剤数を入力する。調剤数表示部164は、LCD909を用いて、入力した調剤数を表示する。
調剤数記憶部165は、CPU911を用いて、調剤数検索部163が出力した調剤数と、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号とを入力する。調剤数記憶部165は、RAM914を用いて、入力した薬剤番号に対応するデータとして、入力した調剤数を記憶する。
【0042】
総数量算出部171は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号を入力する。総数量算出部171は、CPU911を用いて、入力した約算番号に対応するデータとして、分量記憶部145が記憶した分量と、調剤数記憶部165が記憶した調剤数とを入力する。総数量算出部171は、CPU911を用いて、入力した分量と調剤数とに基づいて、調剤する薬剤853の総数量を算出する。総数量とは、今回調剤する薬剤853の数のことであり、分量に調剤数を掛けることにより求められる。例えば、分量が「1日3錠」、調剤数が「5日分」であれば、総数量は「3×5=15錠」である。分量が「1回5ml」、調剤数が「10回分」であれば、総数量は「5×10=50ml」である。総数量算出部171は、CPU911を用いて、入力した分量と調剤数との積を計算することにより、総数量を算出する。総数量算出部171は、CPU911を用いて、算出した総数量を出力する。
総数量表示部172は、CPU911を用いて、総数量算出部171が出力した総数量を入力する。総数量表示部172は、LCD909を用いて、入力した総数量を表示する。
薬剤師は、総数量表示部172が表示した総数量を見てから薬剤853をピッキングしてもよいし、薬剤853をピッキングしてから総数量表示部172が表示した総数量を見て、ピッキングした薬剤853の数が正しいか確認してもよい。いずれの場合も、薬剤853のピッキング時における数量ミスを防ぐことができる。
【0043】
入力支援データ生成部191は、CPU911を用いて、生年月日記憶部122が記憶した生年月日データと、患者氏名記憶部126が記憶した患者氏名データと、薬剤記憶部138が記憶した薬剤名と固有薬剤コードと調剤単位と、分量記憶部145が記憶した分量と、用法記憶部155が記憶した用法と、調剤数記憶部165が記憶した調剤数とを入力する。入力支援データ生成部191は、CPU911を用いて、入力したデータに基づいて、入力支援データを生成する。入力支援データは、患者の氏名及び生年月日、調剤する薬剤853の薬品名及び固有薬品コード及び調剤単位、処方された薬剤853の分量及び用法及び調剤数などを表わす。入力支援データ生成部191は、CPU911を用いて、生成した入力支援データを出力する。
【0044】
送信確認部192は、キーボード902を用いて、データの入力が完了したか否かを入力する。データの入力が完了した場合、送信確認部192は、CPU911を用いて、入力支援データを送信してもよいことを、入力支援データ送信部193に対して通知する。
入力支援データ送信部193は、CPU911を用いて、送信確認部192からの通知を受け、入力支援データ生成部191が出力した入力支援データを入力する。入力支援データ送信部193は、通信装置915を用いて、入力した入力支援データを、調剤情報生成装置200に対して送信する。
【0045】
図6は、この実施の形態における調剤情報管理システム800を用いた調剤処理全体の作業の流れの一例を示すフローチャート図である。
調剤処理において、薬剤師は、患者が提出した処方箋に基づいて、医師が処方した医薬品を調剤する。調剤処理は、処方箋監査処理S501、疑義照会処理S502、処方変更処理S503、ピッキング処理S504、調剤データ生成処理S505、疑義照会処理S506、薬歴・レセプト登録処理S507、医薬品調製処理S508、服薬指導・医薬品交付処理S509を有する。
【0046】
処方箋監査処理S501において、薬剤師は、提出された処方箋を監査する。監査の結果、疑義がある場合には、疑義照会処理S502へ進む。疑義がない場合には、ピッキング処理S504へ進む。
疑義照会処理S502において、薬剤師は、処方箋を作成した医師に対して疑義照会をする。照会の結果、処方変更がある場合には、処方変更処理S503へ進む。処方変更がない場合には、ピッキング処理S504へ進む。
処方変更処理S503において、薬剤師は、疑義照会により発生した処方変更を処方箋に書き込んで、処方変更を行い、ピッキング処理S504へ進む。
ピッキング処理S504において、薬剤師は、ハンディターミナル100を携帯して情報を入力しながら、薬剤棚851から薬剤853をピッキングする。ピッキングが完了した場合、調剤データ生成処理S505へ進む。
調剤データ生成処理S505において、薬剤師は、レセプトコンピュータ810に情報を入力して、調剤データを生成する。この時点で禁忌が見つかった場合など疑義が発生した場合、疑義照会処理S506へ進む。禁忌が見つからず、疑義が発生しなかった場合は、薬歴・レセプト登録処理S507へ進む。
疑義照会処理S506において、薬剤師は、処方箋を作成した医師に対して疑義照会をする。照会の結果、処方変更がある場合には、処方変更処理S503へ進む。処方変更がない場合には、薬歴・レセプト登録処理S507へ進む。
薬歴・レセプト登録処理S507において、薬剤師は、レセプトコンピュータ810に更に情報を入力して、薬歴やレセプトを登録する。
医薬品調製処理S508において、薬剤師は、ピッキング処理S504でピッキングした薬剤853を用いて、医薬品を調製する。
服薬指導・医薬品交付処理S509において、薬剤師は、患者に対して服薬指導をするとともに、医薬品調製処理S508で調整した医薬品を患者に対して交付する。
【0047】
ここに示した調剤処理の流れのなかで特に重要なのは、ピッキング処理S504が、調剤データ生成処理S505より前に行われる点である。調剤薬局では、レセプトコンピュータ810に調剤データを入力する作業がボトルネックとなり、調剤処理が滞る場合が多い。この実施の形態では、調剤データ生成処理S505で入力すべき情報の一部を、それより前に実行するピッキング処理S504で入力しておくことにより、調剤データ生成処理S505での作業量を減らし、調剤処理が滞るのを防ぐ。
【0048】
図7は、この実施の形態における調剤情報管理システム800を用いたピッキング処理S504における薬剤師の作業の流れの一例を示すフローチャート図である。
ピッキング処理S504において、薬剤師は、患者氏名入力工程S511、ピッキング工程S512、バーコード入力工程S513、完了入力工程S514を実行する。
患者氏名入力工程S511において、薬剤師は、ハンディターミナル100を操作して、薬剤853を調剤する患者の氏名を入力する。
ピッキング工程S512において、薬剤師は、調剤する薬剤853をピッキングする。
バーコード入力工程S513において、薬剤師は、ハンディターミナル100を操作して、ピッキングした薬剤853の薬剤コード、分量コード、用法コード、調剤数コードなどのバーコードを入力する。処方箋により医師が処方したすべての薬剤853のピッキングが完了した場合、完了入力工程S514へ進む。まだピッキングしていない薬剤853がある場合には、ピッキング工程S512に戻り、次の薬剤853をピッキングする。
完了入力工程S514において、薬剤師は、ハンディターミナル100を操作して、ピッキングが完了したことを入力する。
【0049】
図8は、この実施の形態における調剤情報管理システム800を用いたピッキング処理S504におけるハンディターミナル100の処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
ピッキング処理S504において、ハンディターミナル100は、患者氏名入力処理S520、操作判定処理S530、薬剤入力処理S540、分量入力処理S550、用法入力処理S560、調剤数入力処理S570、送信確認処理S580、送信処理S590を実行する。
【0050】
患者氏名入力処理S520において、ハンディターミナル100は、患者氏名入力工程S511における薬剤師の操作に基づいて、薬剤853を調剤する患者の氏名を入力する。
操作判定処理S530において、ハンディターミナル100は、バーコード入力工程S513における薬剤師の操作を判定する。薬剤師の操作が薬剤コードの入力であると判定した場合、薬剤入力処理S540へ進む。薬剤師の操作が分量コードの入力であると判定した場合、分量入力処理S550へ進む。薬剤師の操作が用法コードの入力であると判定した場合、用法入力処理S560へ進む。薬剤師の操作が調剤数コードの入力であると判定した場合、調剤数入力処理S570へ進む。薬剤師の操作が入力完了であると判定した場合、送信確認処理S580へ進む。
薬剤入力処理S540において、ハンディターミナル100は、薬剤コードを入力する。その後、操作判定処理S530に戻る。
分量入力処理S550において、ハンディターミナル100は、分量コードを入力する。その後、操作判定処理S530に戻る。
用法入力処理S560において、ハンディターミナル100は、用法コードを入力する。その後、操作判定処理S530に戻る。
調剤数入力処理S570において、ハンディターミナル100は、調剤数コードを入力する。その後、操作判定処理S530に戻る。
送信確認処理S580において、ハンディターミナル100は、完了入力工程S514における薬剤師の操作に基づいて、入力支援データを調剤情報生成装置200に対して送信してもよいか否かを判定する。入力した情報を修正する必要がある場合など、まだ送信をしない場合には、操作判定処理S530に戻る。修正がない場合には、送信処理S590へ進む。
送信処理S590において、ハンディターミナル100は、入力支援データを調剤情報生成装置200に対して送信する。
【0051】
図9は、この実施の形態における患者氏名入力処理S520の流れの一例を示すフローチャート図である。
患者氏名入力処理S520は、生年月日入力工程S521、患者氏名検索工程S522、氏名候補表示工程S523、氏名選択工程S524、既存氏名記憶工程S525、新患者記憶工程S526を有する。
【0052】
生年月日入力工程S521において、生年月日入力部121は、キーボード902を用いて、処方箋に記載された患者の生年月日を入力する。生年月日記憶部122は、RAM914を用いて、生年月日入力部121が入力した生年月日を記憶する。
患者氏名検索工程S522において、氏名候補検索部123は、CPU911を用いて、患者テーブル記憶部112が記憶した患者テーブルを検索して、生年月日入力工程S521で生年月日入力部121が入力した生年月日を有する患者の氏名を取得する。生年月日入力部121が入力した生年月日を有する患者が患者テーブルに存在した場合、氏名候補表示工程S523へ進む。生年月日入力部121が入力した生年月日を有する患者が患者テーブルに存在しなかった場合、新患者記憶工程S526へ進む。
氏名候補表示工程S523において、氏名候補表示部124は、LCD909を用いて、患者氏名検索工程S522で氏名候補検索部123が取得した患者の氏名に基づいて、氏名候補一覧を表示する。
氏名選択工程S524において、患者氏名選択部125は、キーボード902を用いて、氏名候補表示工程S523で氏名候補表示部124が表示した氏名候補一覧のなかから薬剤師が選択した選択結果を入力する。患者の氏名が選択された場合、既存氏名記憶工程S525へ進む。「新患者」が選択された場合、新患者記憶工程S526へ進む。
既存氏名記憶工程S525において、患者氏名記憶部126は、RAM914を用いて、氏名選択工程S524で選択された患者の氏名を記憶して、患者氏名入力処理S520を終了する。
新患者記憶工程S526において、患者氏名記憶部126は、RAM914を用いて、「新患者」が選択されたことを表わす患者氏名データを記憶して、患者氏名入力処理S520を終了する。
【0053】
図10は、この実施の形態における薬剤入力処理S540の流れの一例を示すフローチャート図である。
薬剤入力処理S540において、ハンディターミナル100は、読み込む薬剤コードが、新たな薬剤853についてのものか、現在入力中の薬剤853について薬剤コードを訂正するためのものかを判定する。その患者について薬剤コードを読み込むのが初めてである場合、ハンディターミナル100は、読み込む薬剤コードが新たな薬剤853についてのものであると判定する。また、入力中の薬剤853について、分量・用法・調剤数がすべて入力済である場合も、ハンディターミナル100は、読み込む薬剤コードが新たな薬剤853についてのものであると判定する。入力中の薬剤853について、分量・用法・調剤数のいずれかが未入力である場合、ハンディターミナル100は、読み込む薬剤コードが入力中の薬剤853についての訂正であると判定する。
薬剤入力処理S540は、前薬剤完了判定工程S541、訂正確認工程S542、薬剤番号増加工程S543、薬剤コード取得工程S544、薬剤検索工程S545,薬剤記憶工程S546、薬剤名表示工程S547を有する。
【0054】
前薬剤完了判定工程S541において、薬剤コード読取部132は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する分量を分量記憶部145が記憶しているか否かを判定する。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する分量を分量記憶部145が記憶している場合、薬剤コード読取部132は、分量が入力済であると判定する。同様にして、薬剤コード読取部132は、CPU911を用いて、用法及び調剤数が入力済であるか否かを判定する。分量・用法・調剤数がすべて入力済と判定した場合、薬剤番号増加工程S543へ進む。分量・用法・調剤数がすべて未入力と判定した場合、薬剤コード取得工程S544へ進む。分量・用法・調剤数のいずれかが入力済であり、いずれかが未入力であると判定した場合、訂正確認工程S542へ進む。なお、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号が初期値(例えば0)である場合、薬剤コード読取部132は、分量・用法・調剤数がすべて入力済と判定する。
【0055】
訂正確認工程S542において、薬剤コード読取部132は、LCD909を用いて、例えば「薬剤コードを訂正しますか?」といった内容のメッセージを表示し、キーボード902を用いて、現在入力中の薬剤853についての薬剤コードを訂正するか否かについて薬剤師が選択した選択結果を入力する。訂正するという選択結果である場合、薬剤コード取得工程S544へ進む。訂正しないという選択結果である場合、薬剤コード読取部132は、LCD909を用いて、例えば「調剤数の入力が終わっていません。分量・用法・調剤数をすべて入力してから、次の薬剤の入力に移ってください。」といった内容のメッセージを表示して、薬剤入力処理S540を終了する。
【0056】
薬剤番号増加工程S543において、薬剤番号増加部133は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に1を加える。薬剤番号記憶部134は、RAM914を用いて、薬剤番号増加部133が1を加えた薬剤番号を記憶する。
【0057】
薬剤コード取得工程S544において、薬剤コード読取部132は、バーコードリーダ908を用いて読み込んだ薬剤コードを取得する。
薬剤検索工程S545において、薬剤検索部136は、CPU911を用いて、薬剤テーブル記憶部135が記憶した薬剤テーブルを検索して、薬剤コード取得工程S544で薬剤コード読取部132が取得した薬剤コードに対応する薬剤名、固有薬剤コード、調剤単位を取得する。
薬剤記憶工程S546において、薬剤記憶部138は、RAM914を用いて、薬剤検索工程S545で薬剤検索部136が取得した薬剤名、固有薬剤コード、調剤単位を、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応づけて記憶する。
薬剤名表示工程S547において、薬品名表示部137は、LCD909を用いて、薬剤検索工程S545で薬剤検索部136が取得した薬剤名を表示する。
【0058】
図11は、この実施の形態における分量入力処理S550の流れの一例を示すフローチャート図である。
分量入力処理S550は、入力済判定工程S551、訂正確認工程S552、分量コード取得工程S553、分量検索工程S554、分量記憶工程S555、分量表示工程S556、調剤数入力済判定工程S557、総数量算出工程S558、総数量表示工程S559を有する。
【0059】
入力済判定工程S551において、分量コード読取部141は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する分量を分量記憶部145が記憶しているか否かを判定する。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する分量を分量記憶部145が記憶している場合、分量コード読取部141は、分量が入力済であると判定して、訂正確認工程S552へ進む。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する分量を分量記憶部145が記憶していない場合、分量コード読取部141は、分量が未入力であると判定して、分量コード取得工程S553へ進む。
訂正確認工程S552において、分量コード読取部141は、LCD909を用いて、例えば「分量は入力済です。訂正しますか?」といった内容のメッセージを表示し、キーボード902を用いて、入力済の分量を訂正するか否かについて薬剤師が選択した選択結果を入力する。訂正するという選択結果である場合、分量コード取得工程S553へ進む。訂正しないという選択結果である場合、分量入力処理S550を終了する。
【0060】
分量コード取得工程S553において、分量コード読取部141は、バーコードリーダ908を用いて読み込んだ分量コードを取得する。
分量検索工程S554において、分量検索部143は、CPU911を用いて、分量テーブル記憶部142が記憶した分量テーブルを検索して、分量コード取得工程S553で分量コード読取部141が取得した分量コードが表わす分量を取得する。
分量記憶工程S555において、分量記憶部145は、RAM914を用いて、分量検索工程S554で分量検索部143が取得した分量を、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応づけて記憶する。
分量表示工程S556において、分量表示部144は、LCD909を用いて、分量検索工程S554で分量検索部143が取得した分量を、薬剤記憶部138が記憶した調剤単位とともに表示する。
【0061】
調剤数入力済判定工程S557において、総数量算出部171は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する調剤数を調剤数記憶部165が記憶しているか否かを判定する。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する調剤数を調剤数記憶部165が記憶している場合、総数量算出部171は、調剤数が入力済であると判定して、総数量算出工程S558へ進む。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する調剤数を調剤数記憶部165が記憶していない場合、総数量算出部171は、調剤数が未入力であると判定して、分量入力処理S550を終了する。
総数量算出工程S558において、総数量算出部171は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応づけて、分量記憶部145が記憶した分量と、調剤数記憶部165が記憶した調剤数とに基づいて、総数量を算出する。
総数量表示工程S559は、LCD909を用いて、総数量算出部171が算出した総数量を、薬剤記憶部138が記憶した調剤単位とともに表示する。
【0062】
図12は、この実施の形態における用法入力処理S560の流れの一例を示すフローチャート図である。
用法入力処理S560は、入力済判定工程S561、訂正確認工程S562、用法コード取得工程S563、用法検索工程S564、用法記憶工程S565、用法表示工程S566を有する。
【0063】
入力済判定工程S561において、用法コード読取部151は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する用法を用法記憶部155が記憶しているか否かを判定する。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する用法を用法記憶部155が記憶している場合、用法コード読取部151は、用法が入力済であると判定して、訂正確認工程S562へ進む。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する用法を用法記憶部155が記憶していない場合、用法コード読取部151は、用法が未入力であると判定して、用法コード取得工程S563へ進む。
訂正確認工程S562において、用法コード読取部151は、LCD909を用いて、例えば「用法は入力済です。訂正しますか?」といった内容のメッセージを表示し、キーボード902を用いて、入力済の用法を訂正するか否かについて薬剤師が選択した選択結果を入力する。訂正するという選択結果である場合、用法コード取得工程S563へ進む。訂正しないという選択結果である場合、用法入力処理S560を終了する。
【0064】
用法コード取得工程S563において、用法コード読取部151は、バーコードリーダ908を用いて読み込んだ用法コードを取得する。
用法検索工程S564において、用法検索部153は、CPU911を用いて、用法テーブル記憶部152が記憶した用法テーブルを検索して、用法コード取得工程S563で用法コード読取部151が取得した用法コードが表わす用法を取得する。
用法記憶工程S565において、用法記憶部155は、RAM914を用いて、用法検索工程S564で用法検索部153が取得した用法を、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応づけて記憶する。
用法表示工程S566において、用法表示部154は、LCD909を用いて、用法検索工程S564で用法検索部153が取得した用法を表示する。
【0065】
図13は、この実施の形態における調剤数入力処理S570の流れの一例を示すフローチャート図である。
調剤数入力処理S570は、入力済判定工程S571、訂正確認工程S572、調剤数コード取得工程S573、調剤数検索工程S574、調剤数記憶工程S575、調剤数表示工程S576、分量入力済判定工程S577、総数量算出工程S578、総数量表示工程S579を有する。
【0066】
入力済判定工程S571において、調剤数コード読取部161は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する調剤数を調剤数記憶部165が記憶しているか否かを判定する。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する調剤数を調剤数記憶部165が記憶している場合、調剤数コード読取部161は、調剤数が入力済であると判定して、訂正確認工程S572へ進む。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する調剤数を調剤数記憶部165が記憶していない場合、調剤数コード読取部161は、調剤数が未入力であると判定して、調剤数コード取得工程S573へ進む。
訂正確認工程S572において、調剤数コード読取部161は、LCD909を用いて、例えば「調剤数は入力済です。訂正しますか?」といった内容のメッセージを表示し、キーボード902を用いて、入力済の調剤数を訂正するか否かについて薬剤師が選択した選択結果を入力する。訂正するという選択結果である場合、調剤数コード取得工程S573へ進む。訂正しないという選択結果である場合、調剤数入力処理S570を終了する。
【0067】
調剤数コード取得工程S573において、調剤数コード読取部161は、バーコードリーダ908を用いて読み込んだ調剤数コードを取得する。
調剤数検索工程S574において、調剤数検索部163は、CPU911を用いて、調剤数テーブル記憶部162が記憶した調剤数テーブルを検索して、調剤数コード取得工程S573で調剤数コード読取部161が取得した調剤数コードが表わす調剤数を取得する。
調剤数記憶工程S575において、調剤数記憶部165は、RAM914を用いて、調剤数検索工程S574で調剤数検索部163が取得した調剤数を、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応づけて記憶する。
調剤数表示工程S576において、調剤数表示部164は、LCD909を用いて、調剤数検索工程S574で調剤数検索部163が取得した調剤数を表示する。
【0068】
分量入力済判定工程S577において、総数量算出部171は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する分量を分量記憶部145が記憶しているか否かを判定する。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する分量を分量記憶部145が記憶している場合、総数量算出部171は、分量が入力済であると判定して、総数量算出工程S578へ進む。薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応する分量を分量記憶部145が記憶していない場合、総数量算出部171は、分量が未入力であると判定して、調剤数入力処理S570を終了する。
総数量算出工程S578において、総数量算出部171は、CPU911を用いて、薬剤番号記憶部134が記憶した薬剤番号に対応づけて、分量記憶部145が記憶した分量と、調剤数記憶部165が記憶した調剤数とに基づいて、総数量を算出する。
総数量表示工程S559において、総数量表示部172は、は、LCD909を用いて、総数量算出部171が算出した総数量を、薬剤記憶部138が記憶した調剤単位とともに表示する。
【0069】
以上のようにして、ハンディターミナル100は、処方箋に記載された情報のうち、患者の氏名、薬剤、分量、用法、調剤数などを入力し、入力した情報に基づいて、入力支援データを生成して、調剤情報生成装置200に対して送信する。
【0070】
図14は、この実施の形態におけるレセプトコンピュータ810の大まかな機能ブロックの構成の一例を示す全体ブロック構成図である。
レセプトコンピュータ810は、調剤情報生成装置200、診療報酬明細書作成装置811、薬歴管理データベース記憶装置812を有する。
調剤情報生成装置200は、ハンディターミナル100が送信した入力支援データ410を受信し、受信した入力支援データ410に基づいて調剤データ420を生成する。
診療報酬明細書作成装置811は、調剤情報生成装置200が生成した調剤データ420に基づいて、レセプトを作成する。
薬歴管理データベース記憶装置812は、調剤情報生成装置200が生成した調剤データ420を薬歴管理データベースに登録し、患者の薬歴を管理する。
【0071】
図15は、この実施の形態における調剤情報生成装置200の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
調剤情報生成装置200は、患者データベース記憶部211、患者テーブル生成部212、患者テーブル送信部213、入力支援データ受信部221、患者氏名取得部222、生年月日取得部223、患者検索部224、患者候補表示部225、患者選択部226、患者入力部227、患者記憶部228、薬剤取得部231、薬剤記憶部232、薬剤表示部233、薬剤修正部234、分量取得部241、分量記憶部242、分量表示部243、分量修正部244、用法取得部251、用法記憶部252、用法表示部253、用法修正部254、調剤数取得部261、調剤数記憶部262、調剤数表示部263、調剤数修正部264、医療機関入力部271、医療機関記憶部272、診療科入力部273、診療科記憶部274、薬歴照会部281、禁忌判定部282、禁忌警告部283、調剤データ生成部291、送信確認部292、調剤データ送信部293を有する。
【0072】
患者データベース記憶部211は、磁気ディスク装置920を用いて、あらかじめ、患者データベースを記憶している。患者データベースは、一人以上の患者について、それぞれの患者についての患者データを登録したデータベースである。患者データは、その患者の氏名、性別、生年月日、保険者番号、被保険者証番号、住所、電話番号などその患者に関する情報を表わすデータである。患者データが表わす情報は、患者を特定する患者特定情報である。
患者テーブル生成部212は、CPU911を用いて、患者データベース記憶部211が記憶した患者データベースに登録された患者データから、患者の氏名と、その患者の生年月日との項目だけを抽出する。患者テーブル生成部212は、CPU911を用いて、抽出した患者の氏名と生年月日とに基づいて、患者テーブルを生成する。患者テーブル生成部212は、CPU911を用いて、生成した患者テーブルを出力する。
患者テーブル送信部213は、CPU911を用いて、患者テーブル生成部212が出力した患者テーブルを入力する。患者テーブル送信部213は、通信装置915を用いて、入力した患者テーブルをハンディターミナル100に対して送信する。
【0073】
入力支援データ受信部221は、通信装置915を用いて、ハンディターミナル100が送信した入力支援データを受信する。入力支援データ受信部221は、CPU911を用いて、受信した入力支援データを出力する。
患者氏名取得部222は、CPU911を用いて、入力支援データ受信部221が出力した入力支援データを入力する。患者氏名取得部222は、CPU911を用いて、入力した入力支援データから、患者氏名データを取得する。患者氏名取得部222は、CPU911を用いて、取得した患者氏名データを出力する。
生年月日取得部223は、CPU911を用いて、入力支援データ受信部221が出力した入力支援データを入力する。生年月日取得部223は、CPU911を用いて、入力した入力支援データから、生年月日データを取得する。生年月日取得部223は、CPU911を用いて、取得した生年月日データを出力する。
【0074】
患者検索部224は、CPU911を用いて、患者氏名取得部222が出力した患者氏名データと、生年月日取得部223が出力した生年月日データとを入力する。患者検索部224は、CPU911を用いて、入力した患者氏名データが「新患者」を表わすか否かを判定する。入力した患者氏名データが「新患者」を表わすものでない場合、患者検索部224は、CPU911を用いて、患者データベース記憶部211を検索して、入力した患者氏名データが表わす氏名と、入力した生年月日データが表わす生年月日とを有する患者に関する患者データを取得する。患者氏名及び生年月日は、患者テーブル生成部212が患者データベースから生成した患者テーブルから選択したものであるから、該当する患者データは、患者データベースに必ず登録されている。稀に、同姓同名かつ同一生年月日の患者がいて、該当する患者データが患者データベースに複数登録されている場合がある。したがって、患者検索部224は、通常一人の患者についての患者データを取得し、稀に複数の患者についての患者データを取得する。患者検索部224は、CPU911を用いて、取得した一または複数の患者データを出力する。
【0075】
患者候補表示部225は、CPU911を用いて、患者検索部224が出力した患者データを入力する。患者候補表示部225は、CPU911を用いて、入力した患者データに基づいて、患者候補表示画面を生成する。患者候補表示画面は、患者データが表わす患者特定情報を表示する画面である。患者候補表示部225は、CRT901を用いて、生成した患者候補表示画面を表示する。
患者検索部224が複数の患者データを取得した場合、患者候補表示部225は、例えばそれぞれの患者データに対応する患者候補表示画面を生成して、薬剤師の操作にしたがって、患者候補表示画面を切り換える構成としてもよいし、一枚の患者候補表示画面のなかに、複数の患者についての情報を表示する構成としてもよい。
【0076】
患者選択部226は、キーボード902やマウス903を用いて、患者候補表示部225が表示した患者候補表示画面に表示した患者特定情報が、薬剤853を調剤する患者についてのものであるか否かについて、薬剤師の判断を入力する。薬剤師は、例えば処方箋に記載された保険者番号や被保険者証番号と、患者候補表示画面に表示されたものとを比較して、表示された患者特定情報が薬剤853を調剤する患者についてのものであるか否かを判断し、調剤情報生成装置200のキーボード902やマウス903を操作して、判断結果を入力する。同姓同名かつ同一生年月日の患者が複数いる場合、薬剤師は、例えば患者候補表示画面を切り換えて、薬剤853を調剤する患者についての患者特定情報を表示させ、キーボード902やマウス903を操作して、その患者特定情報が薬剤853を調剤する患者についてのものである旨を入力する。稀に、患者が新患者であるにも関わらず、同姓同名かつ同一生年月日の患者が既に登録されていて、患者特定情報がその患者についてのものでない場合があるので、患者検索部224が取得した患者データが複数である場合だけでなく、患者検索部224が取得した患者データが一つの場合も、患者選択部226は、薬剤師の判断結果を入力する。患者選択部226は、CPU911を用いて、入力した判断結果に基づいて、薬剤師が選択した患者特定情報を表わす患者データを出力する。あるいは、患者特定情報が薬剤853を調剤する患者についてのものでないとの判断結果である場合、患者選択部226は、患者が新患者である旨を表わすデータを出力する。
【0077】
患者入力部227は、CPU911を用いて、患者氏名取得部222が出力した患者氏名データを入力する。患者入力部227は、CPU911を用いて、入力した患者氏名データに基づいて、患者が新患者であるか否かを判定する。患者が新患者でないと判定した場合、患者入力部227は、CPU911を用いて、患者選択部226が出力したデータを入力する。患者入力部227は、CPU911を用いて、入力したデータに基づいて、患者が新患者であるか否かを判定する。いずれかの判定において、患者が新患者であると判定した場合、患者入力部227は、CPU911を用いて、患者特定情報を入力する患者特定情報入力画面を生成する。患者入力部227は、CRT901を用いて、生成した患者特定情報入力画面を表示する。患者入力部227は、キーボード902やマウス903を用いて、患者特定情報を入力する。患者入力部227は、CPU911を用いて、入力した患者特定情報を表わす患者データを生成する。患者入力部227は、CPU911を用いて、生成した患者データを出力する。
なお、患者入力部227は、患者特定情報入力画面において、生年月日の欄に、あらかじめ、生年月日取得部223が取得した生年月日データが表わす生年月日を表示する。また、患者氏名取得部222が取得した患者氏名データが、患者が「新患者」であることを表わすデータでない場合、患者入力部227は、患者特定情報入力画面において、氏名の欄に、あらかじめ、患者氏名取得部222が取得した患者氏名データが表わす氏名を表示する。これにより、患者特定情報を入力する手間を少なくすることができる。
【0078】
患者データベース記憶部211は、CPU911を用いて、患者入力部227が出力した患者データを入力する。患者データベース記憶部211は、CPU911を用いて、入力した患者データを患者データベースに登録する。患者データベース記憶部211は、磁気ディスク装置920を用いて、入力した患者データを登録した患者データベースを記憶する。
患者記憶部228は、CPU911を用いて、患者選択部226または患者入力部227が出力した患者データを入力する。患者記憶部228は、RAM914を用いて、入力した患者データを記憶する。
【0079】
薬剤取得部231は、CPU911を用いて、入力支援データ受信部221が出力した入力支援データを入力する。薬剤取得部231は、CPU911を用いて、入力した入力支援データから、薬品名・固有薬剤コード・調剤単位を取得する。薬剤取得部231は、CPU911を用いて、取得した薬品名・固有薬剤コード・調剤単位を出力する。
薬剤記憶部232は、CPU911を用いて、薬剤取得部231が出力した薬品名・固有薬剤コード・調剤単位を入力する。薬剤記憶部232は、RAM914を用いて、入力した薬品名・固有薬剤コード・調剤単位を記憶する。
薬剤表示部233は、CPU911を用いて、薬剤記憶部232が記憶した薬品名・固有薬剤コード・調剤単位を入力する。薬剤表示部233は、CRT901を用いて、入力した薬品名・固有薬剤コード・調剤単位を調剤データ入力画面に表示する。
薬剤修正部234は、キーボード902やマウス903を用いて、薬剤表示部233が表示した内容に対する修正を入力する。薬剤師は、薬剤表示部233が表示した内容を見て、修正が必要な場合、キーボード902やマウス903などを操作して、修正を入力する。薬剤修正部234は、CPU911を用いて、入力した修正に基づいて、薬剤記憶部232が記憶した薬品名・固有薬剤コード・調剤単位などを更新する。薬剤記憶部232は、RAM914を用いて、更新された薬品名・固有薬剤コード・調剤単位を記憶する。
【0080】
分量取得部241は、CPU911を用いて、入力支援データ受信部221が出力した入力支援データを入力する。分量取得部241は、CPU911を用いて、入力した入力支援データから、分量を取得する。分量取得部241は、CPU911を用いて、取得した分量を出力する。
分量記憶部242は、CPU911を用いて、分量取得部241が出力した分量を入力する。分量記憶部242は、RAM914を用いて、入力した分量を記憶する。
分量表示部243は、CPU911を用いて、分量記憶部242が記憶した分量を入力する。分量表示部243は、CRT901を用いて、入力した分量を調剤データ入力画面に表示する。
分量修正部244は、キーボード902やマウス903を用いて、分量表示部243が表示した分量に対する修正を入力する。薬剤師は、分量表示部243が表示した分量を見て、修正が必要な場合、キーボード902やマウス903などを操作して、修正を入力する。分量修正部244は、CPU911を用いて、入力した修正に基づいて、分量記憶部242が記憶した分量を更新する。分量記憶部242は、RAM914を用いて、更新された分量を記憶する。
【0081】
用法取得部251は、CPU911を用いて、入力支援データ受信部221が出力した入力支援データを入力する。用法取得部251は、CPU911を用いて、入力した入力支援データから、用法を取得する。用法取得部251は、CPU911を用いて、取得した用法を出力する。
用法記憶部252は、CPU911を用いて、用法取得部251が出力した用法を入力する。用法記憶部252は、RAM914を用いて、入力した用法を記憶する。
用法表示部253は、CPU911を用いて、用法記憶部252が記憶した用法を入力する。用法表示部253は、CRT901を用いて、入力した用法を調剤データ入力画面に表示する。
用法修正部254は、キーボード902やマウス903を用いて、用法表示部253が表示した用法に対する修正を入力する。薬剤師は、用法表示部253が表示した用法を見て、修正が必要な場合、キーボード902やマウス903などを操作して、修正を入力する。用法修正部254は、CPU911を用いて、入力した修正に基づいて、用法記憶部252が記憶した用法を更新する。用法記憶部252は、RAM914を用いて、更新された用法を記憶する。
【0082】
調剤数取得部261は、CPU911を用いて、入力支援データ受信部221が出力した入力支援データを入力する。調剤数取得部261は、CPU911を用いて、入力した入力支援データから、調剤数を取得する。調剤数取得部261は、CPU911を用いて、取得した調剤数を出力する。
調剤数記憶部262は、CPU911を用いて、調剤数取得部261が出力した調剤数を入力する。調剤数記憶部262は、RAM914を用いて、入力した調剤数を記憶する。
調剤数表示部263は、CPU911を用いて、調剤数記憶部262が記憶した調剤数を入力する。調剤数表示部263は、CRT901を用いて、入力した調剤数を調剤データ入力画面に表示する。
調剤数修正部264は、キーボード902やマウス903を用いて、調剤数表示部263が表示した調剤数に対する修正を入力する。薬剤師は、調剤数表示部263が表示した調剤数を見て、修正が必要な場合、キーボード902やマウス903などを操作して、修正を入力する。調剤数修正部264は、CPU911を用いて、入力した修正に基づいて、調剤数記憶部262が記憶した調剤数を更新する。調剤数記憶部262は、RAM914を用いて、更新された調剤数を記憶する。
【0083】
医療機関入力部271は、キーボード902やマウス903を用いて、処方箋を出した医療機関を入力する。
医療機関記憶部272は、RAM914を用いて、医療機関入力部271が入力した医療機関を記憶する。
【0084】
診療科入力部273は、キーボード902やマウス903を用いて、処方箋を出した診療科を入力する。
診療科記憶部274は、RAM914を用いて、診療科入力部273が入力した診療科を記憶する。
【0085】
薬歴照会部281は、CPU911を用いて、患者記憶部228が記憶した患者データを入力する。薬歴照会部281は、CPU911を用いて、入力した患者データによって特定される患者の薬歴を、薬歴管理データベース記憶装置812に対して照会する。薬歴照会部281は、CPU911を用いて、薬歴管理データベース記憶装置812から、その患者の薬歴を表わす薬歴データを取得する。薬歴照会部281は、CPU911を用いて、取得した薬歴データを出力する。
禁忌判定部282は、CPU911を用いて、薬歴照会部281が出力した薬歴データと、薬剤記憶部232が記憶した固有薬剤コードとを入力する。禁忌判定部282は、CPU911を用いて、入力した薬歴データと固有薬剤コードとに基づいて、患者が現在服用している他の薬剤と、今回処方された薬剤853との間に併用禁忌があるか否かを判定する。禁忌判定部282は、CPU911を用いて、判定した判定結果を出力する。
禁忌警告部283は、CPU911を用いて、禁忌判定部282が出力した判定結果を入力する。併用禁忌がある場合、禁忌警告部283は、CRT901を用いて、禁忌を警告するメッセージを表示する。
【0086】
調剤データ生成部291は、CPU911を用いて、患者記憶部228が記憶した患者データと、薬剤記憶部232が記憶した薬品名・固有薬剤コード・調剤単位と、分量記憶部242が記憶した分量と、用法記憶部252が記憶した用法と、調剤数記憶部262が記憶した調剤数と、医療機関記憶部272が記憶した医療機関と、診療科記憶部274が記憶した診療科とを入力する。調剤データ生成部291は、CPU911を用いて、入力したデータに基づいて、調剤データを生成する。調剤データ生成部291は、CPU911を用いて、生成した調剤データを出力する。
送信確認部292は、キーボード902やマウス903を用いて、調剤データの入力が完了したか否かを入力する。調剤データの入力が完了した場合、送信確認部192は、CPU911を用いて、調剤データを送信してもよいことを、調剤データ送信部293に対して通知する。
調剤データ送信部293は、CPU911を用いて、送信確認部292からの通知を受け、調剤データ生成部291が出力した調剤データを入力する。調剤データ送信部293は、CPU911を用いて、入力した調剤データを、診療報酬明細書作成装置811や薬歴管理データベース記憶装置812に対して送信する。
【0087】
図16は、この実施の形態における調剤情報管理システム800を用いた調剤データ生成処理S505における薬剤師の作業の流れの一例を示すフローチャート図である。
調剤データ生成処理S505において、薬剤師は、患者入力工程S611、医療機関入力工程S612、診療科入力工程S613、修正工程S614、完了入力工程S615を実行する。
【0088】
患者入力工程S611において、薬剤師は、調剤情報生成装置200を操作して、薬剤853を調剤する患者に関する患者データを入力する。患者が新患者でなければ、ハンディターミナル100が生成した入力支援データに基づいて、患者情報表示画面に患者特定情報が表示されるので、薬剤師は、その内容を確認するだけでよい。
医療機関入力工程S612において、薬剤師は、調剤情報生成装置200を操作して、調剤する薬剤853を処方した医師の医療機関を入力する。なお、ピッキング処理S504で医療機関を入力する構成であってもよい。
診療科入力工程S613において、薬剤師は、調剤情報生成装置200を操作して、調剤する薬剤853を処方した医師の診療科を入力する。なお、医療機関と同様、ピッキング処理S504で診療科を入力する構成であってもよい。
修正工程S614において、薬剤師は、調剤情報生成装置200を操作して、ハンディターミナル100が生成した入力支援データに基づいて、調剤データ入力画面に表示された情報に、修正の必要があれば修正する。
完了入力工程S615において、薬剤師は、調剤情報生成装置200を操作して、調剤データの入力が完了したことを入力する。
【0089】
図17は、この実施の形態における調剤情報管理システム800を用いた調剤データ生成処理S505における調剤情報生成装置200の処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
調剤データ生成処理S505において、調剤情報生成装置200は、患者入力処理S620、医療機関入力処理S630、診療科入力処理S640、禁忌処理S650、送信確認処理S660、修正処理S670、送信処理S680を実行する。
【0090】
患者入力処理S620において、調剤情報生成装置200は、ハンディターミナル100が生成した入力支援データと、患者入力工程S611における薬剤師の操作とに基づいて、薬剤853を調剤する患者についての患者特定情報を入力する。
医療機関入力処理S630において、調剤情報生成装置200は、医療機関入力工程S612における薬剤師の操作に基づいて、調剤する薬剤853を処方した医師の医療機関を入力する。
診療科入力処理S640において、調剤情報生成装置200は、診療科入力工程S613における薬剤師の操作に基づいて、調剤する薬剤853を処方した医師の診療科を入力する。
禁忌処理S650において、調剤情報生成装置200は、患者入力処理S620で入力した患者特定情報と、ハンディターミナル100が生成した入力支援データとに基づいて、併用禁忌の判定・警告などをする。
送信確認処理S660において、調剤情報生成装置200は、完了入力工程S615における薬剤師の操作に基づいて、調剤データを送信してもよいか否かを判定する。入力した情報を修正する必要がある場合など、まだ送信をしない場合には、修正処理S670へ進む。修正がない場合には、送信処理S680へ進む。
修正処理S670において、調剤情報生成装置200は、修正工程S614における薬剤師の操作に基づいて、入力した情報を修正する。情報の修正により、薬剤853を調剤する患者が変わる場合や、患者に調剤する薬剤853が変わる場合には、禁忌処理S650に戻る。それ以外の場合には、送信確認処理S660に戻る。
送信処理S680において、調剤情報生成装置200は、調剤データを送信する。
【0091】
図18は、この実施の形態における患者入力処理S620の流れの一例を示すフローチャート図である。
患者入力処理S620は、生年月日取得工程S621、氏名取得工程S622、患者検索工程S623、患者候補表示工程S624、患者選択工程S625、患者入力工程S626、データベース登録工程S627、患者記憶工程S628を有する。
【0092】
生年月日取得工程S621において、生年月日取得部223は、CPU911を用いて、ハンディターミナル100が生成した入力支援データに基づいて、薬剤853を調剤する患者の生年月日を取得する。
氏名取得工程S622において、患者氏名取得部222は、CPU911を用いて、ハンディターミナル100が生成した入力支援データに基づいて、薬剤853を調剤する患者の氏名を取得する。患者が新患者である場合、患者入力工程S626へ進む。患者が新患者でない場合、患者検索工程S623へ進む。
【0093】
患者検索工程S623において、患者検索部224は、CPU911を用いて、患者データベース記憶部211が記憶した患者データベースを検索して、生年月日取得工程S621で生年月日取得部223が取得した生年月日と、氏名取得工程S622で患者氏名取得部222が取得した氏名とを有する患者についての患者データを取得する。
患者候補表示工程S624において、患者候補表示部225は、CRT901を用いて、患者検索工程S623で患者検索部224が取得した患者データに基づいて、患者特定情報を表示する。
患者選択工程S625において、患者選択部226は、キーボード902などを用いて、患者候補表示工程S624で患者候補表示部225が患者特定情報を表示した患者のなかから薬剤師が選択した患者を入力する。表示したなかから患者を選択した場合、患者記憶工程S628へ進む。新患者の場合、患者入力工程S626へ進む。
【0094】
患者入力工程S626において、患者入力部227は、キーボード902などを用いて、患者特定情報を入力する。
データベース登録工程S627において、患者データベース記憶部211は、CPU911を用いて、患者入力工程S626で患者入力部227が入力した患者特定情報に基づいて、新患者についての患者データを患者データベースに登録する。患者データベース記憶部211は、磁気ディスク装置920を用いて、更新された患者データベースを記憶する。
患者記憶工程S628において、患者記憶部228は、RAM914を用いて、患者選択工程S625で患者選択部226が入力した患者についての患者データ、または、患者入力工程S626で患者入力部227が入力した患者特定情報を表わす患者データを記憶する。
【0095】
図19は、この実施の形態における禁忌処理S650の流れの一例を示すフローチャート図である。
禁忌処理S650は、薬歴照会工程S651、禁忌判定工程S652、禁忌警告工程S653を有する。
【0096】
薬歴照会工程S651において、薬歴照会部281は、CPU911を用いて、患者記憶工程S628で患者記憶部228が記憶した患者データに基づいて、その患者の薬歴を薬歴管理データベース記憶装置812に照会する。薬歴管理データベース記憶装置812が記憶した薬歴管理データベースにその患者の薬歴が登録されている場合、薬歴照会部281は、CPU911を用いて、その患者の薬歴を取得して、禁忌判定工程S652へ進む。薬歴管理データベースにその患者の薬歴が登録されていない場合、禁忌処理S650を終了する。
禁忌判定工程S652において、禁忌判定部282は、CPU911を用いて、ハンディターミナル100が生成した入力支援データと、薬歴照会工程S651で薬歴照会部281が取得した薬歴とに基づいて、併用禁忌があるか否かを判定する。併用禁忌があると判定した場合、禁忌警告工程S653へ進む。併用禁忌がないと判定した場合、禁忌処理S650を終了する。
禁忌警告工程S653において、禁忌警告部283は、CRT901を用いて、併用禁忌を警告するメッセージを表示する。
【0097】
この実施の形態における調剤情報管理システム800は、入力端末装置(ハンディターミナル100)と、調剤情報生成装置200とを有する。
上記入力端末装置は、データを読み取る読取装置(バーコードリーダ908)と、データを処理する処理装置(CPU911)と、薬剤コード読取部132と、入力支援データ生成部191とを有する。
上記薬剤コード読取部132は、上記読取装置を用いて、調剤する薬剤853について、上記薬剤853に対応づけられた位置(容器852、薬剤棚851など)に付された上記薬剤853の種類を表わす薬剤コード(バーコード)を読み取る。
上記入力支援データ生成部191は、上記処理装置を用いて、上記薬剤コード読取部132が読み取った薬剤コードが表わす薬剤の種類を含む入力支援データを生成する。
上記調剤情報生成装置200は、データを処理する処理装置(CPU911)と、調剤データ生成部291とを有する。
上記調剤データ生成部291は、上記処理装置を用いて、上記入力端末装置が生成した入力支援データに基づいて、調剤データを生成する。
【0098】
この実施の形態における調剤情報管理システム800によれば、薬剤コード読取部132が読み取った薬剤コードに基づいて、入力支援データ生成部191が入力支援データを生成し、生成した入力支援データに基づいて、調剤データ生成部291が調剤データを生成するので、調剤データ生成時の手間を減らし、調剤処理のボトルネックを解消することにより、調剤時間を短縮することができる。
【0099】
この実施の形態における調剤情報管理システム800において、上記入力端末装置(ハンディターミナル100)は、更に、データを記憶する記憶装置(磁気ディスク装置920、RAM914など)と、操作者(薬剤師)の操作を入力する操作入力装置(キーボード902、マウス903など)と、データを表示する表示装置(LCD909)と、患者テーブル記憶部112と、生年月日入力部121と、氏名候補検索部123と、氏名候補表示部124と、患者氏名選択部125とを有する。
上記患者テーブル記憶部112は、上記記憶装置を用いて、一人以上の患者の氏名と、上記患者それぞれの生年月日とを表わす患者テーブルを記憶する。
上記生年月日入力部121は、上記操作入力装置を用いて、上記薬剤853を調剤する患者の生年月日を入力する。
上記氏名候補検索部123は、上記処理装置を用いて、上記生年月日入力部121が入力した生年月日に基づいて、上記患者テーブル記憶部112が記憶した患者テーブルを検索して、上記生年月日を有する患者の氏名を取得する。
上記氏名候補表示部124は、上記表示装置を用いて、上記氏名候補検索部123が取得した氏名を表示する。
上記患者氏名選択部125は、上記操作入力装置を用いて、上記薬剤853を調剤する患者について、上記氏名候補表示部124が表示した氏名のなかから選択した上記患者の氏名を入力する。
上記入力支援データ生成部191は、上記処理装置を用いて、上記患者氏名選択部125が入力した氏名と、上記生年月日入力部121が入力した生年月日とを更に含む入力支援データを生成する。
【0100】
この実施の形態における調剤情報管理システム800によれば、生年月日入力部121が患者の生年月日を入力し、入力した生年月日に基づいて、氏名候補検索部123が検索した患者の氏名を、氏名候補表示部124が表示し、表示した氏名のなかから患者氏名選択部125が患者の氏名を選択するので、患者の氏名を入力するのに必要な手間を削減することができる。
【0101】
この実施の形態における調剤情報管理システム800において、上記調剤情報生成装置200は、更に、データを記憶する記憶装置(磁気ディスク装置920)と、データを表示する表示装置(CRT901)と、患者データベース記憶部211と、患者検索部224とを有する。
上記患者データベース記憶部211は、上記記憶装置を用いて、一人以上の患者の氏名と、上記患者それぞれの生年月日と、上記患者それぞれを特定する患者特定情報とを患者データベースとして記憶する。
上記患者検索部224は、上記処理装置を用いて、上記入力端末装置が生成した入力支援データに含まれる氏名と生年月日とに基づいて、上記患者データベース記憶部211が記憶した患者データベースを検索して、上記氏名と上記生年月日とを有する患者の患者特定情報を取得する。
上記調剤データ生成部291は、上記処理装置を用いて、上記患者検索部224が取得した患者特定情報に基づいて、調剤データを生成する。
【0102】
この実施の形態における調剤情報管理システム800によれば、入力支援データ生成部191が生成した入力支援データに含まれる患者の氏名と生年月日とに基づいて、患者データベース記憶部211が記憶した患者データベースを患者検索部224が検索して患者特定情報を取得するので、調剤データを生成するのに必要な手間を削減することができる。
【0103】
この実施の形態における調剤情報管理システム800において、上記調剤情報生成装置200は、更に、患者テーブル生成部212を有する。
上記患者テーブル生成部212は、上記処理装置を用いて、上記患者データベース記憶部211が記憶した患者データベースに基づいて、患者テーブルを生成する。
上記患者テーブル記憶部112は、上記記憶装置を用いて、上記調剤情報生成装置200が生成した患者テーブルを記憶する。
【0104】
この実施の形態における調剤情報管理システム800によれば、患者データベース記憶部211が記憶した患者データベースに基づいて、患者テーブル生成部212が患者テーブルを生成し、患者テーブル記憶部112が記憶するので、患者データベースに既に登録されている患者について、患者の氏名を入力するのに必要な手間を削減することができる。
【0105】
この実施の形態における調剤情報管理システム800は、更に、分量コード表841を有する。
上記分量コード表841は、薬剤の分量を表わす表示と、上記表示に対応づけられた位置に付された上記分量を表わす分量コードとを複数有する。
上記入力端末装置は、更に、分量読取部(分量コード読取部141)を有する。
上記分量読取部は、上記読取装置を用いて、調剤する薬剤の分量について、上記分量コード表に付された分量コードを読み取る。
上記入力支援データ生成部191は、上記処理装置を用いて、上記分量読取部が読み取った分量コードが表わす分量を更に含む入力支援データを生成する。
【0106】
この実施の形態における調剤情報管理システム800によれば、分量読取部が読み取った分量コードに基づいて、入力支援データ生成部191が入力支援データを生成し、入力支援データ生成部191が生成した入力支援データに基づいて、調剤データ生成部291が調剤データを生成するので、調剤データを生成する手間を削減することができる。
【0107】
この実施の形態における調剤情報管理システム800は、更に、用法コード表842を有する。
上記用法コード表842は、薬剤の用法を表わす表示と、上記表示に対応づけられた位置に付された上記用法を表わす用法コードとを複数有する。
上記入力端末装置は、更に、用法読取部(用法コード読取部151)を有する。
上記用法読取部は、上記読取装置を用いて、調剤する薬剤853の用法について、上記用法コード表に付された用法コードを読み取る。
上記入力支援データ生成部191は、上記処理装置を用いて、上記用法読取部が読み取った用法コードが表わす用法を更に含む入力支援データを生成する。
【0108】
この実施の形態における調剤情報管理システム800によれば、用法読取部が読み取った用法コードに基づいて、入力支援データ生成部191が入力支援データを生成し、入力支援データ生成部191が生成した入力支援データに基づいて、調剤データ生成部291が調剤データを生成するので、調剤データを生成する手間を削減することができる。
【0109】
この実施の形態における調剤情報管理システム800は、更に、調剤数コード表843を有する。
上記調剤数コード表843は、薬剤の調剤数を表わす表示と、上記表示に対応づけられた位置に付された上記調剤数を表わす調剤数コードとを複数有する。
上記入力端末装置は、更に、調剤数読取部を有する。
上記調剤数読取部は、上記読取装置を用いて、調剤する薬剤853の調剤数について、上記調剤数コード表に付された調剤数コードを読み取る。
上記入力支援データ生成部191は、上記処理装置を用いて、上記調剤数読取部が読み取った調剤数コードが表わす調剤数を更に含む入力支援データを生成する。
【0110】
この実施の形態における調剤情報管理システム800によれば、調剤数読取部が読み取った調剤数コードに基づいて、入力支援データ生成部191が入力支援データを生成し、入力支援データ生成部191が生成した入力支援データに基づいて、調剤データ生成部291が調剤データを生成するので、調剤データを生成する手間を削減することができる。
【0111】
この実施の形態における調剤情報管理システム800は、更に、診療報酬明細書作成装置811を有する。
上記診療報酬明細書作成装置811は、上記調剤情報生成装置200が生成した調剤データに基づいて、診療報酬明細書を作成する。
【0112】
この実施の形態における調剤情報管理システム800によれば、調剤情報生成装置200が生成した調剤データに基づいて、診療報酬明細書作成装置811が診療報酬明細書を作成するので、診療報酬明細書の作成に必要な情報を入力する手間を削減することができる。
【0113】
この実施の形態における調剤情報管理システム800は、更に、薬歴管理データベース記憶装置812を有する。
上記薬歴管理データベース記憶装置812は、上記調剤情報生成装置200が生成した調剤データを記憶する。
【0114】
この実施の形態における調剤情報管理システム800によれば、調剤情報生成装置200が生成した調剤データを、薬歴管理データベース記憶装置812が記憶するので、薬歴を管理するために必要な情報を入力する手間を削減することができる。
【0115】
以上説明した調剤情報管理システム800は、薬剤師が処方箋をもとに薬品のピッキングを実施し、その際に無線LAN対応のハンディターミナル100を使用して、薬品のバーコードを読み込ませる。また、薬品の分量や用法の種類、調剤数などもバーコードで作成し、ピッキング時に読み込ませる。
ハンディターミナル100は、ピッキング時に読み込んだデータをJAHISの標準様式のテキストとして出力し、無線LANで送信する。
レセプトコンピュータ810は、ハンディターミナル100が送信したテキストをもとに、処方内容の入力を行う。レセプトコンピュータ810は、患者情報、保険情報、指導料、加算などの入力を行う。
このようにして、レセプトコンピュータ810における処方入力を支援することにより、調剤時間を短縮できる。また、ピッキング内容と処方入力の内容とが同一なので、処方入力におけるヒューマンエラーの可能性を低くすることができる。
【符号の説明】
【0116】
100 ハンディターミナル、111 患者テーブル受信部、112 患者テーブル記憶部、121 生年月日入力部、122 生年月日記憶部、123 氏名候補検索部、124 氏名候補表示部、125 患者氏名選択部、126 患者氏名記憶部、131 操作判定部、132 薬剤コード読取部、133 薬剤番号増加部、134 薬剤番号記憶部、135 薬剤テーブル記憶部、136 薬剤検索部、137 薬品名表示部、138 薬剤記憶部、141 分量コード読取部、142 分量テーブル記憶部、143 分量検索部、144 分量表示部、145 分量記憶部、151 用法コード読取部、152 用法テーブル記憶部、153 用法検索部、154 用法表示部、155 用法記憶部、161 調剤数コード読取部、162 調剤数テーブル記憶部、163 調剤数検索部、164 調剤数表示部、165 調剤数記憶部、171 総数量算出部、172 総数量表示部、191 入力支援データ生成部、192 送信確認部、193 入力支援データ送信部、200 調剤情報生成装置、211 患者データベース記憶部、212 患者テーブル生成部、213 患者テーブル送信部、221 入力支援データ受信部、222 患者氏名取得部、223 生年月日取得部、224 患者検索部、225 患者候補表示部、226 患者選択部、227 患者入力部、228 患者記憶部、231 薬剤取得部、232 薬剤記憶部、233 薬剤表示部、234 薬剤修正部、241 分量取得部、242 分量記憶部、243 分量表示部、244 分量修正部、251 用法取得部、252 用法記憶部、253 用法表示部、254 用法修正部、261 調剤数取得部、262 調剤数記憶部、263 調剤数表示部、264 調剤数修正部、271 医療機関入力部、272 医療機関記憶部、273 診療科入力部、274 診療科記憶部、281 薬歴照会部、282 禁忌判定部、283 禁忌警告部、291 調剤データ生成部、292 送信確認部、293 調剤データ送信部、410 入力支援データ、420 調剤データ、800 調剤情報管理システム、810 レセプトコンピュータ、811 診療報酬明細書作成装置、812 薬歴管理データベース記憶装置、841 分量コード表、842 用法コード表、843 調剤数コード表、851 薬剤棚、852 容器、853 薬剤、901 CRT、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、907 スキャナ装置、908 バーコードリーダ、909 LCD、910 システムユニット、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信装置、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群、931 電話器、932 ファクシミリ機、940 インターネット、941 ゲートウェイ、942 LAN。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端末装置と、調剤情報生成装置とを有し、
上記入力端末装置は、データを読み取る読取装置と、データを処理する処理装置と、薬剤コード読取部と、入力支援データ生成部とを有し、
上記薬剤コード読取部は、上記読取装置を用いて、調剤する薬剤について、上記薬剤に対応づけられた位置に付された上記薬剤の種類を表わす薬剤コードを読み取り、
上記入力支援データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記薬剤コード読取部が読み取った薬剤コードが表わす薬剤の種類を含む入力支援データを生成し、
上記調剤情報生成装置は、データを処理する処理装置と、調剤データ生成部とを有し、
上記調剤データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記入力端末装置が生成した入力支援データに基づいて、調剤データを生成することを特徴とする調剤情報管理システム。
【請求項2】
上記入力端末装置は、更に、データを記憶する記憶装置と、操作者の操作を入力する操作入力装置と、データを表示する表示装置と、患者テーブル記憶部と、生年月日入力部と、氏名候補検索部と、氏名候補表示部と、患者氏名選択部とを有し、
上記患者テーブル記憶部は、上記記憶装置を用いて、一人以上の患者の氏名と、上記患者それぞれの生年月日とを表わす患者テーブルを記憶し、
上記生年月日入力部は、上記操作入力装置を用いて、上記薬剤を調剤する患者の生年月日を入力し、
上記氏名候補検索部は、上記処理装置を用いて、上記生年月日入力部が入力した生年月日に基づいて、上記患者テーブル記憶部が記憶した患者テーブルを検索して、上記生年月日を有する患者の氏名を取得し、
上記氏名候補表示部は、上記表示装置を用いて、上記氏名候補検索部が取得した氏名を表示し、
上記患者氏名選択部は、上記操作入力装置を用いて、上記薬剤を調剤する患者について、上記氏名候補表示部が表示した氏名のなかから選択した上記患者の氏名を入力し、
上記入力支援データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記患者氏名選択部が入力した氏名と、上記生年月日入力部が入力した生年月日とを更に含む入力支援データを生成することを特徴とする請求項1に記載の調剤情報管理システム。
【請求項3】
上記調剤情報生成装置は、更に、データを記憶する記憶装置と、データを表示する表示装置と、患者データベース記憶部と、患者検索部とを有し、
上記患者データベース記憶部は、上記記憶装置を用いて、一人以上の患者の氏名と、上記患者それぞれの生年月日と、上記患者それぞれを特定する患者特定情報とを患者データベースとして記憶し、
上記患者検索部は、上記処理装置を用いて、上記入力端末装置が生成した入力支援データに含まれる氏名と生年月日とに基づいて、上記患者データベース記憶部が記憶した患者データベースを検索して、上記氏名と上記生年月日とを有する患者の患者特定情報を取得し、
上記調剤データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記患者検索部が取得した患者特定情報に基づいて、調剤データを生成することを特徴とする請求項2に記載の調剤情報管理システム。
【請求項4】
上記調剤情報生成装置は、更に、患者テーブル生成部を有し、
上記患者テーブル生成部は、上記処理装置を用いて、上記患者データベース記憶部が記憶した患者データベースに基づいて、患者テーブルを生成し、
上記患者テーブル記憶部は、上記記憶装置を用いて、上記調剤情報生成装置が生成した患者テーブルを記憶することを特徴とする請求項3に記載の調剤情報管理システム。
【請求項5】
上記調剤情報管理システムは、更に、分量コード表を有し、
上記分量コード表は、薬剤の分量を表わす表示と、上記表示に対応づけられた位置に付された上記分量を表わす分量コードとを複数有し、
上記入力端末装置は、更に、分量読取部を有し、
上記分量読取部は、上記読取装置を用いて、調剤する薬剤の分量について、上記分量コード表に付された分量コードを読み取り、
上記入力支援データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記分量読取部が読み取った分量コードが表わす分量を更に含む入力支援データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の調剤情報管理システム。
【請求項6】
上記調剤情報管理システムは、更に、用法コード表を有し、
上記用法コード表は、薬剤の用法を表わす表示と、上記表示に対応づけられた位置に付された上記用法を表わす用法コードとを複数有し、
上記入力端末装置は、更に、用法読取部を有し、
上記用法読取部は、上記読取装置を用いて、調剤する薬剤の用法について、上記用法コード表に付された用法コードを読み取り、
上記入力支援データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記用法読取部が読み取った用法コードが表わす用法を更に含む入力支援データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の調剤情報管理システム。
【請求項7】
上記調剤情報管理システムは、更に、調剤数コード表を有し、
上記調剤数コード表は、薬剤の調剤数を表わす表示と、上記表示に対応づけられた位置に付された上記調剤数を表わす調剤数コードとを複数有し、
上記入力端末装置は、更に、調剤数読取部を有し、
上記調剤数読取部は、上記読取装置を用いて、調剤する薬剤の調剤数について、上記調剤数コード表に付された調剤数コードを読み取り、
上記入力支援データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記調剤数読取部が読み取った調剤数コードが表わす調剤数を更に含む入力支援データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の調剤情報管理システム。
【請求項8】
上記調剤情報管理システムは、更に、診療報酬明細書作成装置を有し、
上記診療報酬明細書作成装置は、上記調剤情報生成装置が生成した調剤データに基づいて、診療報酬明細書を作成することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の調剤情報管理システム。
【請求項9】
上記調剤情報管理システムは、更に、薬歴管理データベース記憶装置を有し、
上記薬歴管理データベース記憶装置は、上記調剤情報生成装置が生成した調剤データを記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の調剤情報管理システム。
【請求項10】
データを読み取る読取装置と、データを処理する処理装置と、薬剤コード読取部と、入力支援データ生成部とを有し、
上記薬剤コード読取部は、上記読取装置を用いて、上記薬剤に対応づけられた位置に付された上記薬剤の種類を表わす薬剤コードを読み取り、
上記入力支援データ生成部は、上記処理装置を用いて、上記薬剤コード読取部が読み取った薬剤コードが表わす薬剤の種類を含む入力支援データを生成することを特徴とする入力端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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