説明

調律装置、調律方法および記憶媒体

【課題】 弦の切断の危険を回避し、弦楽器を適切に調律するための最適な補助手段の提供。
【解決手段】 弦楽器の種類ごとに調律する弦番号に対応する基準ピッチ情報、および調律できる限界値を示す限界情報を格納している記憶手段4と、ピッチ抽出手段7にて楽音から抽出されたピッチ情報と、楽器選択手段1および調律弦選択手段2によって設定された情報に基づき、前記記憶手段に格納されている基準ピッチ情報との偏差を計算する偏差計算手段8と、前記記憶手段に格納されている限界情報に基づいて、弦を正しく調律できる限界値を超えているかを判定する警告判定手段9と、前記警告判定手段にて警告の必要があると判定された場合に警告を行う通知手段10を具備することで、事前に弦の切断の危険を回避して適切な調律を行うことを可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽器の調律、特に弦楽器の調律に用いる調律装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の調律装置では、初心者が弦楽器を調律するための補助として、音名やオクターブだけでなく、調律しようとしている弦の弦番号を表示させていた。さらに、被調律音の音高と目的音の音高との偏差を、その大きさに応じて弦番号の表示形態を点灯・点滅など変化させることで表示していた(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平5−66765号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の調律器においては、被調律音と目的音との差を示す偏差インジケータは通常±50セント程度であり、この範囲を超えた音の入力に対しては目的音より『高い』または『低い』という情報しかわからないことが多かった。このため、弦楽器のように張力の調整で音高の調整を行う楽器の場合、初心者が『低い』という表示に基づいてもっと高い音が出るように調整する際、ペグを思い切り巻いて弦の張力を一気に上げ、弦を切断してしまうこともあった。そこで、本発明の目的は、調律装置において、初心者が楽器、特に弦楽器を調律するための最適な補助手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を達成するために、本発明の調律装置では、調律する弦楽器を選択するための楽器選択手段と、調律したい音を弦楽器の弦番号として設定するための調律弦選択手段と、前記調律弦選択手段で選択された弦番号を表示するための調律弦表示手段と、弦楽器の種類ごとに調律する弦番号に対応する基準ピッチ情報、および調律できる限界値を示す限界情報を格納している記憶手段と、楽器の音を入力するための楽音入力手段と、前記楽音入力手段から入力された弦楽器の音のピッチを抽出するピッチ抽出手段と、前記楽器選択手段および前記調律弦選択手段によって選択された情報に基づき、基準ピッチ情報を読み出して設定する設定手段と、前記設定手段に格納された基準ピッチ情報と、前記ピッチ抽出手段にて抽出されたピッチ情報との偏差を計算する偏差計算手段と、前記限界情報に基づいて、弦を正しく調律できる限界値を超えているかを判定する警告判定手段と、前記偏差計算手段で計算された偏差の結果を表示する偏差表示手段と、前記警告判定手段にて警告の必要があると判定された場合に通知を行う通知手段と、を具備することを特徴とした。
【0005】
ここで、本発明の前記限界情報はピッチ情報あるいは偏差情報であり、前記ピッチ検出手段にて検出されたピッチが前記限界情報を超えたとき、または前記偏差計算手段にて計算された偏差が前記限界情報を超えたときに警告表示を行う。
【0006】
なお、前記限界情報を複数保持していた場合、使用する限界情報を選択するための限界情報選択手段を具備することを特徴とする。
【0007】
本発明の調律装置では、前記調律弦表示手段の表示形態を変化させたり、また別の警告表示手段を設けたり、あるいは警告音発生手段を設けることによって前記限界情報を超えたことを報せるための警告表示を行う。
【0008】
また、本発明の調律装置では、警告音発生手段によって警告音が発せられている間は、入力された音の偏差の表示を更新しないことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明の調律装置では、前記限界情報を超えたときに、警告を行うことを選択するための警告選択手段を具備することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の調律装置を実現するための調律方法は、入力された弦楽器の音や楽音信号のピッチを抽出するステップと、楽器選択手段および調律弦選択手段によって選択された情報に基づき、基準ピッチの情報を読み出すステップと、抽出したピッチと、基準ピッチ情報との偏差を計算するステップと、弦を正しく調律できる限界値を超えているかを判定するステップと、計算された偏差の結果を表示するステップと、警告の必要があると判定された場合に警告を行うステップを含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の調律装置を実現するための記憶媒体は、入力された弦楽器の音や楽音信号のピッチを抽出するピッチ抽出処理と、楽器選択手段および調律弦選択手段によって選択された情報に基づき、基準ピッチの情報を読み出す設定処理と、抽出したピッチと、基準ピッチ情報との偏差を計算する偏差計算処理と、弦を正しく調律できる限界値を超えているかを判定する警告判定処理と、上記偏差計算処理で計算された偏差の結果を表示する偏差表示処理と、警告の必要があると判定された場合に警告を行う警告通知処理と、を備えた調律処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本発明は、調律装置において、初心者が弦を目的の音に調律するとき、あとどのくらいペグを巻けばよいのかの目安を知ることができ、また万が一ペグを巻きすぎてしまっても弦が切断されてしまうような危険な状態になる前に音や光による警告が行われるため、わかりやすく安全に弦楽器を調律することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下にこの発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本発明に関わる調律装置の実施形態の一例を示すブロック構成図である。調律する楽器の選択を行う楽器選択手段1、調律する楽器の弦番号の選択を行う調律弦選択手段2、入力信号の調律や表示等の処理等を主に行うマイコン3、楽器ごとの各弦の基準ピッチ情報および調律できる限界値を示す限界情報を格納している記憶手段4、楽器選択手段1および弦選択手段2からの情報を基に記憶手段4の情報を選択して設定する設定手段5、楽器の音をマイコン内に入力するための楽音入力手段6、入力された楽音からピッチを抽出するピッチ抽出手段7、抽出されたピッチと設定手段5の基準ピッチ情報を基に偏差を計算する偏差計算手段8、偏差や抽出ピッチと設定手段5の限界情報を基に弦の張力に関する警告の必要があるかどうかを判定する警告判定手段9、調律弦選択手段2で選択した弦番号を表示する調律弦表示手段10、計算された偏差を表示する偏差表示手段11、弦の張力に関する警告する通知手段12で構成されている。
【0015】
以下、実際の動作について説明する。まず楽器選択手段1によって調律する楽器を、調律弦選択手段2によって調律したい弦の弦番号を選択する。すると、調律弦表示手段10にて弦番号の表示を行う。同時に、選択した結果に基づき、記憶手段4に格納されている基準ピッチ、および限界ピッチまたは限界偏差の情報が選択されて設定手段5に格納される。
【0016】
図2は記憶手段4に格納されている情報の一例である。この例ではギターの6本の弦に対する、それぞれの基準ピッチ・限界ピッチ・限界偏差の情報を示している。例えば弦番号6Eを選択すると、基準ピッチ82.407Hz、限界ピッチ92.499Hz、限界偏差200CENTという情報が設定手段5に格納される。
【0017】
次に、楽音入力手段6より実際に楽器の音を入力すると、入力された楽音からピッチ抽出手段7にてピッチを抽出する。この抽出ピッチと先ほど設定手段5に格納された基準ピッチの値を偏差計算手段8で比較し、差を計算することで、入力された楽音の基準ピッチに対する偏差を求めることができる。例えば上記の弦番号6Eを選択していて、入力された楽音から抽出されたピッチが83.124Hzだった場合、偏差は15CENTと計算される。そして、ここで求められた偏差、または抽出ピッチの情報から、弦が切断されるほどの張力になっているかどうかを警告判定手段9で行う。警告判定手段9の結果警告の必要があると判断された場合通知手段12にて警告を行う。それ以外の場合は偏差表示手段11にて偏差の表示のみ行う。
【0018】
図3は楽音の入力から、偏差を用いた警告判定を行うまでの処理を示したフローチャートである。楽音が入力されると(S101)、楽音信号のピッチを抽出する(S102)。次に、設定された楽器および弦番号の情報を基に基準ピッチを読み出し(S103)、基準ピッチと抽出されたピッチとの偏差を計算する(S104)。ここで求められた偏差に対し、あらかじめ設定された楽器、および弦番号での限界偏差との比較を行う(S105)。求められた偏差が限界偏差より大きかった場合は警告表示を行い(S106)、それから偏差の表示を行う(S107)。求められた偏差が限界偏差以下だった場合は警告表示を行わず、偏差の表示のみ行う。上記の具体的な例では、求められた偏差が15CENTだった場合限界偏差100CENTより小さいため警告は行わないが、求められた偏差が102CENTだった場合、警告を行う。この警告判定は偏差だけでなく、抽出されたピッチと限界ピッチの比較によっても同様に行うことが可能である。例えば、抽出されたピッチが83.124Hzで、限界ピッチが92.499Hzであれば警告は行わないが、抽出されたピッチが限界ピッチ以上だった場合は警告を行う。
【0019】
図4は本発明に関わる調律装置の別の実施形態の一例を示すブロック構成図である。この実施例は図1のブロック構成図に限界情報選択手段13を加えたものである。限界情報選択手段13では、記憶手段4において、1つの楽器の弦に対し複数の限界情報を持っていた場合、どちらを使うかを選択できるものである。
【0020】
図5は本実施例において記憶手段4に格納されている限界情報の一例である。この例ではギターの6本の弦に対する、それぞれの基準ピッチ・限界偏差1・限界偏差2の情報を示している。例えば弦番号6Eが選択されているときに、限界情報選択手段13において限界情報1を選択すると、限界偏差1の100CENTという情報が設定手段5に格納される。この限界情報を基に、図1の実施例と同様に警告判定手段9にて警告するかどうかの判定を行い、必要があれば通知手段12にて警告を行う。
【0021】
図6は本発明に関わる調律装置の別の実施形態の一例を示すブロック構成図である。この実施例は図1のブロック構成図に警告選択手段14、表示制御手段15を加えたものである。また、通知手段12を具体的に警告表示手段16と警告発音手段17にとしたものである。この例では、警告を行うかの選択を警告選択手段14にて行う。警告判定手段9にて警告を行うかどうかの判定を行った後、表示制御手段15にて、警告選択手段14の結果に基づいて実際に警告表示を行うかどうかの制御を行う。すなわち警告表示を行うと判定された場合でも、警告選択手段14にて警告は行わないと設定していれば、警告は行われない。警告の手段としての警告表示手段14は、例えば警告するためだけに設置したLEDの点灯や、LCDによる表示、さらには調律弦表示手段や偏差表示手段の表示を点滅させるなどである。また、警告発音手段17とは、警告音を発するためのスピーカなどである。
【0022】
図7は本発明に関わる調律装置の実施形態の一例の正面図である。本体ケース18には、電源スイッチ19、楽器選択スイッチ20、弦番号選択スイッチ21、マイク22、弦番号表示23、楽器表示24、メータ25を配置する。まず、電源スイッチ19にて電源をオンにし、楽器スイッチ20にて調律する楽器を、弦番号選択スイッチ21にて調律する弦番号を選択すると、楽器表示24にて選択された楽器を、弦番号表示23にて選択された弦番号をそれぞれ表示する。次に、マイク22から楽音を入力すると、図3のフローチャートのようにピッチ抽出・偏差計算を行い、更に警告を行うかの判定を行う。その結果、偏差はメータ25にて表示される。また、警告の必要がある場合は弦番号表示23の表示が点滅することで行われる。
【0023】
図8は本発明に関わる調律装置の実施形態の別の一例の正面図である。図7の構成に対し、楽器選択スイッチ20が楽器表示24の役割を同時に果たしている。また、偏差の表示にはLEDインジケータ26を用い、加えて警告限度選択スイッチ27も配置している。この例では楽音の入力から偏差計算までは図7の例と同様に行われるが、警告判定については図4のように限界情報を選択してから判定する。警告限度選択スイッチ27で限度の度合いを選択すると、図4の限界情報選択手段13のように記憶手段4の限界情報選択を行い、その結果に基づいて警告判定を行う。そして、偏差をLEDインジケータ26にて行い、警告の必要がある場合はLEDインジケータの一部、一番高いという情報を表示するLEDが点滅することで行われる。このように、弦の状態や演奏者の技量によって警告を行う限度の度合いを選択することが可能である。
【0024】
図9は本発明に関わる調律装置の実施形態の別の一例の正面図である。図7の構成に加えて、警告選択スイッチ28、およびLED29、スピーカ30を配置している。この例では図5の警告選択手段14の動作を警告選択スイッチ28で行う。すなわち、警告選択スイッチ28で警告を行うと設定したときのみ、警告の必要があった場合に警告を行う。警告の仕方は例えばLED29の点灯やスピーカ30からの警告音発音によって行われる。
【0025】
ここで、図10は断続的な警告音を発音したときの偏差表示処理オン/オフの切り替えタイミングを示した図である。警告音が発音されていないときは通常通り計算された偏差の表示を行う。一方、警告音が発音されている間は、発音された警告音も楽音と同時にマイク22で入力されてしまうため、誤ったピッチ・偏差の抽出が行われ、偏差表示が正しく行われない場合がある。このため、警告音発音中は偏差の表示を更新しないことで、正しい表示を維持することが可能となる。
【0026】
上記の実施例のように、楽器や弦番号、さらには弦の状態や演奏者の技量による警告の仕方を指定することで、調律装置によって弦を巻きすぎたと判断した場合の警告を適切に行い、弦を切断することなく安全確実な調律を行うことが可能となるのである。
【0027】
また、上記実施形態において説明した制御を行うプログラム等をインストールしたパーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ等によって実施してもよい。上記プログラム等のデータの配布方法としては、ROMなどの不揮発性メモリに予め格納しておいてもよいし、通信回線を通じて配布してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明を用いた調律装置の実施形態の一例を表すブロック図である。
【図2】弦楽器の弦番号に対する基準ピッチ、および調律限界情報のテーブルの一例を示す図である。
【図3】楽音の入力から、偏差を用いた警告判定を行うまでの処理を示したフローチャートである。
【図4】本発明を用いた調律装置の実施形態の一例を表すブロック図である。
【図5】弦楽器の弦番号に対する基準ピッチ、および調律限界情報のテーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明を用いた調律装置の実施形態の一例を表すブロック図である。
【図7】本発明を用いた調律装置の実施形態の一例を表す外観図である。
【図8】本発明を用いた調律装置の実施形態の一例を表す外観図である。
【図9】本発明を用いた調律装置の実施形態の一例を表す外観図である。
【図10】警告音発音時の偏差表示処理オン/オフ切り替えタイミングを示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1 楽器選択手段
2 弦選択手段
3 マイコン
4 記憶手段
5 設定手段
6 楽音入力手段
7 ピッチ抽出手段
8 偏差計算手段
9 警告判定手段
10 調律弦表示手段
11 偏差表示手段
12 通知手段
13 限界情報選択手段
14 警告選択手段
15 表示制御手段
16 警告表示手段
17 警告発音手段
18 本体ケース
19 電源スイッチ
20 楽器選択スイッチ
21 弦番号選択スイッチ
22 マイク
23 弦番号表示
24 楽器表示
25 メータ
26 LEDインジケータ
27 警告限度選択スイッチ
28 警告選択スイッチ
29 LED
30 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調律する弦楽器を選択するための楽器選択手段と、
調律したい音を弦楽器の弦番号として設定するための調律弦選択手段と、
前記調律弦選択手段で選択された弦番号を表示するための調律弦表示手段と、
弦楽器の種類ごとに調律する弦番号に対応する基準ピッチ情報、および調律できる限界値を示す限界情報を格納している記憶手段と、
楽器の音を入力するための楽音入力手段と、
前記楽音入力手段から入力された弦楽器の音のピッチを抽出するピッチ抽出手段と、
前記楽器選択手段および前記調律弦選択手段によって選択された情報に基づき、基準ピッチ情報を読み出して設定する設定手段と、
前記設定手段に格納された基準ピッチ情報と、前記ピッチ抽出手段にて抽出されたピッチ情報との偏差を計算する偏差計算手段と、
前記限界情報に基づいて、弦を正しく調律できる限界値を超えているかを判定する警告判定手段と、
前記偏差計算手段で計算された偏差の結果を表示する偏差表示手段と、
前記警告判定手段にて警告の必要があると判定された場合に警告を行う通知手段と、
を具備することを特徴とする調律装置。
【請求項2】
前記限界情報はピッチ情報であり、前記ピッチ抽出手段にて抽出されたピッチが前記限界情報を超えたときに警告表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の調律装置。
【請求項3】
前記限界情報は偏差情報であり、前記偏差計算手段にて計算された偏差が前記限界情報を超えたときに警告表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の調律装置。
【請求項4】
前記限界情報を複数保持していた場合、使用する限界情報を選択するための限界情報選択手段を具備することを特徴とする請求項2または3に記載の調律装置。
【請求項5】
前記通知手段は、前記調律弦表示手段、または偏差表示手段の表示形態を変化させることによる表示であることを特徴とする請求項1から4に記載の調律装置。
【請求項6】
前記通知手段は、前記限界情報を超えたことを報せるための、警告表示手段であることを特徴とする請求項1から5に記載の調律装置。
【請求項7】
前記通知手段は、前記限界情報を超えたことを報せるための、警告音発生手段であることを特徴とする請求項1から6に記載の調律装置。
【請求項8】
前記警告音発生手段によって警告音が発せられている間は、偏差の表示を更新しないことを特徴とする請求項7に記載の調律装置。
【請求項9】
前記限界情報を超えたときに、警告を行うことを選択するための警告選択手段を具備することを特徴とする請求項2から8に記載の調律装置。
【請求項10】
入力された弦楽器の音や楽音信号のピッチを抽出するステップと、
楽器選択手段および調律弦選択手段によって選択された情報に基づき、基準ピッチの情報を読み出すステップと、
抽出したピッチと、基準ピッチ情報との偏差を計算するステップと、
弦を正しく調律できる限界値を超えているかを判定するステップと、
計算された偏差の結果を表示するステップと、
警告の必要があると判定された場合に警告を行うステップと、
を含むことを特徴とする調律方法。
【請求項11】
入力された弦楽器の音や楽音信号のピッチを抽出するピッチ抽出処理と、
楽器選択手段および調律弦選択手段によって選択された情報に基づき、基準ピッチの情報を読み出す設定処理と、
抽出したピッチと、基準ピッチ情報との偏差を計算する偏差計算処理と、
弦を正しく調律できる限界値を超えているかを判定する警告判定処理と、
上記偏差計算処理で計算された偏差の結果を表示する偏差表示処理と、
警告の必要があると判定された場合に警告を行う警告通知処理と、
を備えた調律処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−47787(P2009−47787A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−212067(P2007−212067)
【出願日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】