説明

調理用具

【課題】 根部側を直接的に煮沸できるようにするとともに、葉部側も容易に湯に浸すことができるようにして加熱を十分に行わせ、より一層、野菜全体をムラなくバランスよく茹でることができるようにする。
【解決手段】 根部Vaと葉部Vbを有した野菜Vをその根部Va側を下にして包持し湯内に入れられて茹でる筒状の本体1と、本体1に設けられ把持可能な把手20とを備え、本体1を、軸方向に2分割した一方分割体1Aと他方分割体1Bとから構成し、一方分割体1Aの一側縁5aと他方分割体1Bの一側縁5bとを、ヒンジ機構10で連結して一方分割体1Aと他方分割体1Bとを開閉可能にした。一方分割体1Aと他方分割体1Bとを閉じて野菜Vの根部Va側を適宜加熱してある程度やわらかくしたならば、一方分割体1Aと他方分割体1Bとを開き、束ねられた野菜Vの拘束をなくして野菜V全体が湯に浸るようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばホウレン草等などの根部と葉部を有した野菜をその根部側を下にして包持して茹でる調理用具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の調理用具としては、例えば、特許文献1(特開2004−229974号公報)に記載されたものが知られている。
図8に示すように、この調理用具Taは、根部Vaと葉部Vbを有した野菜Vをその根部Va側を下にして包持する筒状の胴部101に底102を設けた金属製の本体100と、この本体100に設けられ把持可能な把手103とを備えて構成されている。本体100の底102及び胴部101の底側には、それぞれ径の異なる穴104が多数穿設されている。
【0003】
そして、この調理具Taを用いて例えばホウレン草などの根部Vaと葉部Vbを有した野菜Vを茹でるときは、図8に示すように、本体100内に野菜Vをその根部Va側を下にして入れ、鍋などの容器P内に本体100の下側が湯に浸るように入れ、容器P内の熱湯により野菜Vの根部Va側を加熱するとともに、湯からの蒸気により葉部Vb側を加熱し、これにより、柔らかい葉部Vb側に比較して硬くて加熱時間を要する根部Va側を良く加熱できるようにして、野菜V全体をムラなくバランスよく茹でることができるようにしている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−229974号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この従来の調理用具Taにあっては、本体100が底102を有しているので、根部Va側の加熱が間接的になり、それだけ加熱効率を損ねているという問題があった。また、葉部Vb側は蒸気による加熱になるので、加熱が不十分になり易いという問題があった。もし、葉部Vb側を煮沸しようとすれば、一度、野菜Vを本体100から取り出して湯に投入しなおさなければならず、それだけ、作業が煩雑になってしまう。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、根部側を直接的に煮沸できるようにするとともに、葉部側も容易に湯に浸すことができるようにして加熱を十分に行わせ、より一層、野菜全体をムラなくバランスよく茹でることができるようにした調理用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するための本発明の調理用具は、根部と葉部を有した野菜を該野菜の根部側を下にして包持し湯内に入れられて該野菜を茹でる筒状の本体と、該本体に設けられ把持可能な把手とを備えた調理用具において、
上記本体を、軸方向に2分割した一方分割体と他方分割体とから構成し、該一方分割体の一側縁と該一方分割体の一側縁が連設される他方分割体の一側縁とを、ヒンジ機構で連結して該一方分割体と他方分割体とを開閉可能にした構成としている。
【0007】
これにより、例えばホウレン草などの根部と葉部を有した野菜を茹でるときは、先ず、ヒンジ機構を介して一方分割体と他方分割体とを開き、野菜を根部側を下方にして適宜束状にして、一方分割体と他方分割体との間に位置させる。それから、ヒンジ機構を介して一方分割体と他方分割体とを閉じ、野菜をその根部が本体の下端から突出するように一方分割体と他方分割体とで包持する。この状態で、鍋などの容器内に野菜の根部が湯に浸るように本体を入れる。これにより、容器内の熱湯により野菜の根部側が直接的に加熱され、柔らかい葉部側に比較して硬くて加熱時間を要する根部側が確実に加熱されるようになる。根部側が適宜加熱されてある程度やわらかくなったならば、ヒンジ機構を介して一方分割体と他方分割体とを開く。これにより、束ねられた野菜の本体による拘束がなくなるので、野菜は全体が湯に浸るようになり、根部及び葉部共に湯内で加熱される。これにより、ある程度柔らかくなった根部と、もともと柔らかい葉部とが同時に加熱されるようになり、そのため、従来に比較して、より一層、野菜全体をムラなくバランスよく茹でることができるようになる。この場合、一方分割体と他方分割体とを開くだけで、野菜全体を湯に浸るようにすることができるので、従来のように、逐一、本体から野菜を取り出す必要がなく、作業性が大幅に向上させられる。
【0008】
そして、必要に応じ、上記把手を、上記一方分割体及び他方分割体に夫々設けられ、該一方分割体及び他方分割体の閉時に互いに近接して把持可能な一方把手と他方把手とから構成している。これにより、一方把手と他方把手とを手で操作して、一方分割体と他方分割体との開閉を行うことができ、開閉操作を容易に行うことができる。また、一方分割体及び他方分割体の閉時に、一方把手と他方把手とが互いに近接して把持可能になるので、この一方把手及び他方把手を把持すれば、特にロック機構を設けなくても、一方分割体及び他方分割体を、閉状態に保持でき、本体とともに野菜を鍋などの容器に投入することができ、それだけ、操作性が向上させられる。
【0009】
また、必要に応じ、上記一方把手を一方分割体の他側縁上端から上側に突出する棒状に形成し、上記他方把手を他方分割体の他側縁上端から上側に突出する棒状に形成した構成としている。棒状なので、把持しやすくなる。
【0010】
更に、必要に応じ、上記一方把手及び他方把手の上端に、夫々、下側に折り返して折曲形成されたフックを設けた構成としている。フックを設けたので、このフックを鍋などの容器の開口縁に引っ掛けて本体を支持でき、そのため、手で持っていなくても良いので、それだけ、取り扱いが容易になる。
【0011】
この場合、上記一方把手及び他方把手を伸縮可能にしたことが有効である。一方把手及び他方把手を伸縮させて、フックと本体との距離を調整できることから、容器の大きさや、湯の量などに合わせて、湯に浸る野菜の根部側の長さを調整することができ、それだけ、より一層、野菜全体をムラなくバランスよく茹でることができるようになる。
【0012】
更にまた、必要に応じ、上記本体に、該本体を支持する脚を設けた構成としている。脚を設けたので、この脚を鍋などの容器の底に接地して本体を支持でき、それだけ、取り扱いが容易になる。
【0013】
この場合、上記脚を伸縮可能にした構成としている。脚を伸縮させて、容器の底と本体との距離を調整できることから、容器の大きさや、湯の量などに合わせて、湯に浸る野菜の根部側の長さを調整することができ、それだけ、より一層、野菜全体をムラなくバランスよく茹でることができるようになる。
【0014】
また、必要に応じ、上記ヒンジ機構を、上記一方分割体側及び他方分割体側に分離可能に形成した構成としている。本調理用具を使用しないときは、一方分割体側及び他方分割体側を、ヒンジ機構において分離させておくことができるので、コンパクトにして戸棚などに収納しておくことができるとともに、持ち運びも容易になる。
【0015】
更に、必要に応じ、上記一方分割体及び他方分割体を、夫々、多数の小孔を備えて構成している。湯が小孔から内部に入り込むので、野菜を湯に確実に浸して湯の対流により確実に加熱することができる。
この場合、上記一方分割体及び他方分割体を、夫々、枠部材と該枠部材内に張設された網状部材とで構成したことが有効である。網状部材を用いるので、製造が容易であり、また、湯の内部への浸透も確実に行われる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の調理用具によれば、野菜をその根部が本体の下端から突出するように包持し、鍋などの容器内において熱湯により野菜の根部を直接的に加熱することができ、柔らかい葉部側に比較して硬くて加熱時間を要する根部を確実に加熱することができるようになる。また、根部側が適宜加熱されてある程度やわらかくなったならば、ヒンジ機構を介して一方分割体と他方分割体とを開けば、野菜全体を湯に浸るようにして、根部及び葉部共に湯内で加熱することができ、そのため、ある程度柔らかくなった根部と、もともと柔らかい葉部とを同時に加熱することができ、従来に比較して、より一層、野菜全体をムラなくバランスよく茹でることができるようになる。また、一方分割体と他方分割体とを開くだけで、野菜全体を湯に浸るようにすることができるので、従来のように、逐一、本体から野菜を取り出す必要がなく、作業性を大幅に向上させることができるなどの作用,効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る調理用具について詳細に説明する。
図1乃至図7に示すように、本発明の実施の形態に係る調理用具Tは、例えば、主にホウレン草,小松菜や白菜などの葉菜類、茸などの菌類、蕨などの羊歯植物など、根部Vaと葉部Vbを有した野菜Vを茹でるときに用いるもので、その基本的構成は、野菜Vをその根部Va側を下にして包持し湯内に入れられて野菜Vを茹でる筒状の本体1と、本体1に設けられ把持可能な把手20とを備えてなる。
【0018】
本体1は、ステンレスなどの金属製であり、円筒状のものを軸方向に2分割した半円筒状の一方分割体1Aと半円筒状の他方分割体1Bとから構成されている。この一方分割体1A及び他方分割体1Bは、夫々、多数の小孔2を備えて構成され、詳しくは、夫々、枠部材3と、枠部材3内に張設された網状部材4とで構成されている。
【0019】
一方分割体1Aの一側縁5aと一方分割体1Aの一側縁5aが連設される他方分割体1Bの一側縁5bとは、ヒンジ機構10で連結され、このヒンジ機構10により、一方分割体1Aと他方分割体1Bとは開閉可能になっている。ヒンジ機構10は、一方分割体1A側及び他方分割体1B側に分離可能に形成されている。
詳しくは、ヒンジ機構10は、図4に示すように、ステンレスなどの金属製であり、軸部11と、一方分割体1Aの一側縁5a下側に設けられ軸部11が固定される一方軸受部12と、他方分割体1Bの一側縁5aの上側に一方分割体1Aの一方軸受部12とは位相をずらせて設けられ軸部11に軸支される管状の他方軸受部13とから構成されている。他方軸受部13は、軸部11に対して上側から挿通されて装着され、軸部11から外すことにより軸部11から分離される。
【0020】
把手20は、ステンレスなどの金属製であり、一方分割体1A及び他方分割体1Bに夫々設けられ、一方分割体1A及び他方分割体1Bの閉時に互いに近接して把持可能な一方把手20Aと他方把手20Bとから構成されている。詳しくは、一方把手20Aは一方分割体1Aの他側縁6a上端から上側に突出する棒状に形成され、他方把手20Bは他方分割体1Bの他側縁6b上端から上側に突出する棒状に形成されている。また、一方把手20A及び他方把手20Bの上端に、夫々、下側に折り返して折曲形成されたフック21が設けられている。
【0021】
更に、一方把手20A及び他方把手20Bは伸縮可能に本体1に設けられている。詳しくは、図5に示すように、一方把手20Aの下端には軸方向に直交する軸線を有したピン22が突設されている。また、一方分割体1Aの他側縁6aには、一方把手20Aが摺動可能かつ回動可能に挿通されてこの一方把手20Aを伸縮可能に保持する筒状の把手保持部23が設けられている。この把手保持部23には、一方把手20Aのピン22が通過可能な通過溝24が形成されているとともに、軸方向に所定間隔で形成され、一方把手20Aの回動により一方把手20Aのピン22が係合して一方把手20Aの伸縮位置を規定する係合溝25が形成されている。
【0022】
また、同様に、他方把手20Bの下端には軸方向に直交する軸線を有したピン22が突設されている。また、他方分割体1Bの他側縁6bには、他方把手20Bが摺動可能かつ回動可能に挿通されてこの他方把手20Bを伸縮可能に保持する筒状の把手保持部23が設けられている。この把手保持部23には、他方把手20Bのピン22が通過可能な通過溝24が形成されているとともに、軸方向に所定間隔で形成され、他方把手20Bの回動により他方把手20Bのピン22が係合して他方把手20Bの伸縮位置を規定する係合溝25が形成されている。
【0023】
更に、本体1の他方分割体1Bには、本体1を支持する脚30が設けられている。脚30は板状部材の下端をL字状に折曲形成したものである。この脚30は、伸縮可能になっている。詳しくは、脚30の側縁には、等間隔の溝31が形成されている。他方分割体1Bの他側縁6bの下側近傍には、脚30が摺動可能に挿通されてこの脚30を伸縮可能に保持する筒状の脚保持部32が設けられている。この脚保持部32には、脚30の溝31にその付勢力により没入して脚30の伸縮位置を規定する山形の板バネ33が設けられている。脚30の溝31のない部分は、板バネ33をその付勢力に抗して押圧して摺動する。
【0024】
従って、この実施の形態に係る調理用具Tにより、例えばホウレン草などの根部Vaと葉部Vbを有した野菜Vを茹でるときは、以下のようにする。先ず、図2に示すように、ヒンジ機構10を介して一方分割体1Aと他方分割体1Bとを開き、図1に示すように、野菜Vを根部Va側を下方にして適宜束状にして、一方分割体1Aと他方分割体1Bとの間に位置させる。それから、ヒンジ機構10を介して一方分割体1Aと他方分割体1Bとを閉じ、野菜Vをその根部Vaが本体1の下端から突出するように一方分割体1Aと他方分割体1Bとで包持する。この場合、一方把手20Aと他方把手20Bとを手で操作して、一方分割体1Aと他方分割体1Bとの開閉を行うことができ、開閉操作を容易に行うことができる。
【0025】
この状態で、図7に示すように、把手20を把持し、鍋などの容器P内に野菜Vの根部Vaが湯に浸るように本体1を入れる。これにより、容器P内の熱湯により野菜Vの根部Va側が直接的に加熱され、柔らかい葉部Vb側に比較して硬くて加熱時間を要する根部Va側が確実に加熱されるようになる。この加熱においては、一方分割体1A及び他方分割体1Bを、夫々、多数の小孔2を備えた網状部材4を備えて構成したので、湯が小孔2から内部に入り込むので、野菜Vを湯に確実に浸して湯の対流により確実に加熱することができる。
【0026】
この場合、一方分割体1A及び他方分割体1Bの閉時に、一方把手20Aと他方把手20Bとが互いに近接して把持可能になるので、この一方把手20A及び他方把手20Bを把持すれば、特にロック機構を設けなくても、一方分割体1A及び他方分割体1Bを、閉状態に保持でき、本体1とともに野菜Vを鍋などの容器Pに投入することができ、それだけ、操作性が向上させられる。また、一方把手20A及び他方把手20Bは棒状なので、把持しやすくなる。
【0027】
また、この場合、一方把手20A及び他方把手20Bの上端にフック21を設けたので、このフック21を鍋などの容器Pの開口縁に引っ掛けて本体1を支持でき、そのため、手で持っていなくても良いので、それだけ、取り扱いが容易になる。
更に、一方把手20A及び他方把手20Bは伸縮可能なので、一方把手20A及び他方把手20Bを伸縮させて、フック21と本体1との距離を調整できることから、容器の大きさや、湯の量などに合わせて、湯に浸る野菜Vの根部Va側の長さを調整することができる。
更にまた、本体1に脚30を設けたので、この脚30を鍋などの容器Pの底に接地して本体1を支持でき、それだけ、取り扱いが容易になる。また、脚30は伸縮可能なので、脚30を伸縮させて、容器の底と本体1との距離を調整できることから、この点でも、容器の大きさや、湯の量などに合わせて、湯に浸る野菜Vの根部Va側の長さを調整することができる。
【0028】
そして、根部Va側が適宜加熱されてある程度やわらかくなったならば、図2に示すように、ヒンジ機構10を介して一方分割体1Aと他方分割体1Bとを開く。この場合、一方把手20Aと他方把手20Bとを手で操作して、一方分割体1Aと他方分割体1Bとの開閉を行うことができ、開閉操作を容易に行うことができる。これにより、束ねられた野菜Vの本体1による拘束がなくなるので、野菜Vは全体が湯に浸るようになり、根部Va及び葉部Vb共に湯内で加熱される。そのため、ある程度柔らかくなった根部Vaと、もともと柔らかい葉部Vbとが同時に加熱されるようになり、従来に比較して、より一層、野菜V全体をムラなくバランスよく茹でることができるようになる。この場合、一方分割体1Aと他方分割体1Bとを開くだけで、野菜V全体を湯に浸るようにすることができるので、従来のように、逐一、本体1から野菜Vを取り出す必要がなく、作業性が大幅に向上させられる。
【0029】
また、調理用具Tを使用しないときは、図4に示すように、ヒンジ機構10において、軸部11から他方軸受部13を抜き、一方分割体1A側及び他方分割体1B側に分離する。この場合、一方分割体1A側及び他方分割体1B側を、分離させておくことができるので、コンパクトにして戸棚などに収納しておくことができるとともに、持ち運びも容易になる。
【0030】
なお、上記実施の形態において、ヒンジ機構10は上述したものに限定されるものではなく、分離不能な周知のヒンジ機構を設けてもよく、適宜変更して差支えない。また、把手20は、一方分割体1A及び他方分割体1Bの両方に設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、いずれか一方に設け、一方分割体1A及び他方分割体1Bの閉時には、一方分割体1Aの他側縁6aと、他方分割体1Bの他側縁6bとを、フックなどの連結機構で連結するようにしても良く、適宜変更して差支えない。
尚また、本調理用具Tは、根部Vaと葉部Vbを有した野菜Vに限らず、種々の食品の加熱においても、適宜用いることができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態に係る調理用具を閉じた状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る調理用具を開いた状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る調理用具を閉じた状態で示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る調理用具のヒンジ機構の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る調理用具の把手の取付け構造を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る調理用具の脚の取付け構造を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る調理用具の使用状態を示す図である。
【図8】従来の調理用具の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
T 調理用具
V 野菜
Va 根部
Vb 葉部
1 本体
1A 一方分割体
1B 他方分割体
2 小孔
3 枠部材
4 網状部材
5a 一方分割体の一側縁
5b 他方分割体の一側縁
6a 一方分割体の他側縁
6b 他方分割体の他側縁
10 ヒンジ機構
11 軸部
12 一方軸受部
13 他方軸受部
20 把手
20A 一方把手
20B 他方把手
21 フック
22 ピン
23 把手保持部
24 通過溝
25 係合溝
30 脚
31 溝
32 脚保持部
33 板バネ
P 容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
根部と葉部を有した野菜を該野菜の根部側を下にして包持し湯内に入れられて該野菜を茹でる筒状の本体と、該本体に設けられ把持可能な把手とを備えた調理用具において、
上記本体を、軸方向に2分割した一方分割体と他方分割体とから構成し、該一方分割体の一側縁と該一方分割体の一側縁が連設される他方分割体の一側縁とを、ヒンジ機構で連結して該一方分割体と他方分割体とを開閉可能にしたことを特徴とする調理用具。
【請求項2】
上記把手を、上記一方分割体及び他方分割体に夫々設けられ、該一方分割体及び他方分割体の閉時に互いに近接して把持可能な一方把手と他方把手とから構成したことを特徴とする請求項1記載の調理用具。
【請求項3】
上記一方把手を一方分割体の他側縁上端から上側に突出する棒状に形成し、上記他方把手を他方分割体の他側縁上端から上側に突出する棒状に形成したことを特徴とする請求項2記載の調理用具。
【請求項4】
上記一方把手及び他方把手の上端に、夫々、下側に折り返して折曲形成されたフックを設けたことを特徴とする請求項3記載の調理用具。
【請求項5】
上記一方把手及び他方把手を伸縮可能にしたことを特徴とする請求項4記載の調理用具。
【請求項6】
上記本体に、該本体を支持する脚を設けたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の調理用具。
【請求項7】
上記脚を伸縮可能にしたことを特徴とする請求項6記載の調理用具。
【請求項8】
上記ヒンジ機構を、上記一方分割体側及び他方分割体側に分離可能に形成したことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の調理用具。
【請求項9】
上記一方分割体及び他方分割体を、夫々、多数の小孔を備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の調理用具。
【請求項10】
上記一方分割体及び他方分割体を、夫々、枠部材と該枠部材内に張設された網状部材とで構成したことを特徴とする請求項9記載の調理用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−110376(P2010−110376A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−283342(P2008−283342)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【特許番号】特許第4345992号(P4345992)
【特許公報発行日】平成21年10月14日(2009.10.14)
【出願人】(503256597)
【Fターム(参考)】