説明

警報器の取付構造

【課題】警報器と壁との間に埃や昆虫等が侵入し難く、意匠性の向上した警報器の取付構造を提供する。
を提供する。
【解決手段】フック部材2を用いて壁に取り付ける警報器Kの取付構造であって、フック部材2を取り付ける凹部を警報器Kの裏面に設け、フック部材2を凹部に取り付けたとき、凹部の内周縁部とフック部材2の外周縁部とが一致し、警報器Kの裏面とフック部材2の裏面とが面一となるように構成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フック部材を用いて壁に取り付ける警報器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のフック部材を用いて壁に取り付け可能な警報器では、例えば、警報器本体と略同じか小さい面積を有する取付プレートを壁に取り付け、この取付プレートに警報器本体を掛止めするものがあった。
具体的には、取付プレートの四隅に設けた夫々の孔部に木ネジを挿通したり、あるいは、取付プレートの背面に貼付した両面テープなどを用いて、まず、当該取付プレートを壁に固定する。この取付プレートには、例えば、略L字状のフックが突設してあり、このフックを警報器の背面に設けた孔部に挿入して引掛ける。これにより、警報器本体はフックに吊り下げられた状態で壁に固定される。
本構成であれば、比較的簡単な作業で室内の任意の個所に警報器を取り付けることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記従来の警報器の取り付け構造では、取付プレートと警報器本体との間、あるいは、取付プレートと壁との間に隙間が存在すると、当該隙間に埃が溜まったり、小さな昆虫等が侵入することがある。警報器の背面部分は、警報器の発熱によってある程度の暖かさを維持しているから、当該隙間で昆虫等が営巣することもある。この結果、警報器の背面部分を頻繁に清掃する必要があった。室内から警報器が視認できる場合には、極めて見栄えの悪いものとなっていた。また、場合によっては、このような昆虫等が警報器の内部に侵入し、回路が短絡する等のトラブルの原因にもなっていた。
【0004】
さらに、警報器が電源コードを用いるタイプのものでは、余った電源コードは警報器背面の掛止め部分に単に巻きつける等して処理していた。この結果、警報器の背面部分の外観が非常に悪くなり、電源コードどうしの間に埃や昆虫等がさらに入り易い状態となっていた。
【0005】
そこで、本発明は上記実状に鑑み、警報器と壁との間に埃や昆虫等が侵入し難く、意匠性の向上した警報器の取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(特徴構成1)
本発明に係る警報器の取付構造の特徴構成は、フック部材を用いて壁に取り付けるものであって、前記フック部材を取り付ける凹部を前記警報器の裏面に設け、前記フック部材を前記凹部に取り付けたとき、前記凹部の内周縁部と前記フック部材の外周縁部とが一致し、前記警報器の裏面と前記フック部材の裏面とが面一となるように構成した点にある。
【0007】
(作用効果)
本構成のごとく、フック部材を警報器の裏面に形成した凹部に取り付けたとき、凹部の内周縁部とフック部材の外周縁部とが一致することで、警報器の裏側の表面が略完全に覆われることとなる。この結果、警報器の内部に小さな昆虫等が浸入するのを防止することができる。
また、警報器の裏面とフック部材の裏面とが面一となるから、警報器を壁に対して隙間なく取り付けることができる。よって、壁と警報器との隙間で昆虫が営巣したり、埃が溜まる等の不都合を防止することができる。
【0008】
(特徴構成2)
本発明に係る警報器の取付構造としては、前記フック部材が、当該フック部材を壁に取り付ける固定部材が貫通可能な孔部を備えると共に、前記孔部を挟んで一方の側に、前記警報器の裏面と略平行な方向から前記凹部に係合可能な第1係止部を備え、前記孔部を挟んで他方の側に、前記警報器の裏面に略垂直な方向に係合可能な第2係止部を備えるように構成することができる。
【0009】
(作用効果)
本構成のごとく、フック部材において孔部を挟んで第1係止部と第2係止部とを備えることで、第1係止部と第2係止部との間隔をできるだけ長く確保することができる。この結果、警報器本体を回転させようとする外力が作用した場合に、当該外力に対抗し易くなり、壁に対する警報器をより強固に取付けることができる。
【0010】
(特徴構成3)
本発明の警報器の取付構造においては、前記フック部材に、前記固定部材とは別の固定部材を挿入可能な第2孔部を設けることができる。
【0011】
(作用効果)
本構成のごとく、フック部材を二種類の固定部材を用いて壁部に固定できるものであれば、例えば、壁に対するフック部材の取り付けをより強固にすることができる。たとえば、一方の孔部に取り付けた固定部材によって、警報器の重量を負担できるようにフック部材を壁に取り付け、他方の孔部に取り付けた別の固定部材によって、壁に対するフック部材の回転を阻止するなど、フック部材の取付状態を安定化させることができる。
【0012】
(特徴構成4)
本発明の警報器の取付構造においては、前記警報器が、センサ機構を内蔵する警報器本体を有すると共に、当該警報器本体の裏側部材に取り付け可能であって当該裏側部材との間に電源コードの収容部を形成する第1ケース部材と、当該収容部に収容された電源コードを覆う第2ケース部材とを備えてあり、前記第1ケース部材の表面と前記第2ケース部材の表面とが前記警報器の裏面をなし、互いに隙間がなく面一となるように構成することができる。
【0013】
(作用効果)
本構成のごとく、警報器本体の裏側部材に取り付け可能であって当該裏側部材との間に電源コードの収容部を形成する第1ケース部材を設けることで、長過ぎて使用しない電源コードの一部を効率的に警報器の内部に収納することができ、外観の意匠性を向上する。
さらに、当該収容部に収容された電源コードを覆う第2ケース部材を備えることで、さらに電源コードが外部から視認し難く、意匠性を向上することができる。
そして、第1ケース部材の表面と第2ケース部材の表面とが警報器の裏面をなすものであれば、警報器を壁に対して隙間なく取り付けることができ、取付た状態においても外観が美しいものとなる。警報器本体を壁との隙間を無くすことができればこの部分に埃が溜まったり、昆虫が営巣する等の不都合も生じない。
【0014】
(特徴構成5)
本発明の警報器の取付構造においては、前記凹部が開口部を備えつつ前記第1ケース部材に設けてあり、当該開口部に係合可能なツメ部を前記警報器本体の裏側部材に立設して、前記警報器本体と前記第1ケース部材とを接続可能に構成し、前記凹部に前記フック部材を係合させたとき、当該フック部材が前記開口部に係合している前記ツメ部の係合解除を阻止する位置に配置されるよう構成することができる。
【0015】
(作用効果)
本構成のごとく、警報器本体に立設したツメ部が第1ケース部材に設けた開口部に係合し、さらに当該開口部にフック部材を係合させるとき、ツメ部の係合解除を阻止する位置に配置することで、仮に、警報器を壁に取り付けた後、警報器に何らかの外力が作用した場合でも、ツメ部が第1ケース部材から離脱し難くなる。よって、壁に対する警報器の取付け状態をより安定化させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(概要)
本発明に係る警報器Kの一実施形態を図面に基いて説明する。
図1には、当該警報器Kを壁1に取り付けた状態を示す。図2には、取り付けが完了した警報器Kを壁1の側から見た状態を示す。本発明の警報器Kは、専用のフック部材2を壁1に取り付け、このフック部材2に警報器Kを係止して固定する。このとき、警報器Kの背面全体が壁1に隙間なく当接するよう構成してある。
【0017】
また、当該警報器Kは、電源コード3を備えている。当該電源コード3は、付近のコンセントまで届くように十分な長さを備えており、警報器Kの設置場所に応じて必要な長さだけを警報器Kの外部に露出させることができる。余分な電源コード3は警報器Kの内部に収納可能である。本発明の警報器Kでは、この余分な電源コード3を効率よくまとめて収納することができる。
【0018】
本構成により、電源コード3を上手く処理して意匠性に優れた警報器Kを得ることができる。さらに、壁1と警報器Kとの間の隙間を無くすことができるため、壁1と警報器Kとの間に埃が溜まることがなく、小さな昆虫が営巣するといった不都合が生じるのを防止することができる。
以下、本発明につき図面に基づいて説明する。
【0019】
(警報器本体)
本発明の警報器Kとしては、例えば、ガス警報器や火災警報器、あるいは、空気汚れ警報器等、一般に用いられる壁掛け式の各種の警報器Kが該当する。当該警報器Kは、例えば、都市ガス検知センサや一酸化炭素センサ、あるいは、温度センサ・煙センサ等、用途に応じた各種のセンサ機構を内蔵する警報器本体4を有する。警報器本体4は、室内側に向く表側部材4aと、壁1の側に向く裏側部材4bとで構成してある。表側部材4aには、検知対象ガスが流通可能な検知部5の他、警報内容を知らせるLED6・ブザー7、さらには、点検操作ボタン8等が設けてある。
一方、前記裏側部材4bには、電源コード3を巻き付ける第1ケース部材9および当該電源コード3を覆う第2ケース部材10等を取り付けることができる。
【0020】
(第1ケース部材)
第1ケース部材9は、前記警報器本体4の裏側部材4bに取り付けられ、当該裏側部材4bとの間の空間に電源コード3を巻き付け収納する収容部11を形成する。図8に示すごとく、当該第1ケース部材9には、第1開口部12及び第2開口部13の二つの開口部を設けてある。一方、前記裏側部材4bには、図4および図5に示すごとく、3本のツメ部14を立設してある。このうち、2本のツメ部14を警報器本体4の上方側に設けた第1開口部12の周縁に係合させる。また、1本のツメ部14を警報器本体4の下方側に設けた第2開口部13の周縁に係合させる。これにより、図6に示すごとく、裏側部材4bに第1ケース部材9を取り付けることができる。
【0021】
尚、図視は省略するが、前記第1開口部12および前記第2開口部13は、後述する第2ケースに設けても良い。要するに、警報器の裏面を構成する何れかの部材にフック部材2を取り付けるものであれば何れの構成であっても良い。
【0022】
第1ケース部材9の内側には、図8(ロ)に示すごとく、電源ケーブルの巻き付けに際して芯部材となるリール部15を設けてある。当該リール部15は、前記第1開口部12の周辺と第2開口部13の周辺とに分散して設けてある。このリール部15は、第1ケース部材9を前記裏側部材4bに取り付ける際の両部材の間隔を決定する。
【0023】
電源コード3の巻き付け態様を図6(イ)に示す。即ち、裏側部材4bの隅部から取り出した電源コード3は、裏側部材4bに設けた溝16の内部を通し、第1ケース部材9の内側に突出形成した掛止め部17に引掛ける。このあと、前記リール部15に電源コード3を巻き付ける。警報器Kの取付けに必要な長さの電源コード3を残して巻き付け、当該電源コード3を第1ケース部材9の隅部に設けたスリット18に挿通させる。第1ケース部材9には、図6に示すごとく、巻き付けた電源コード3が崩れないように保持するフランジ部19を有する。これらの構成により、電源コード3を効率よく所定の長さに調節することができる。
【0024】
当該第1ケース部材9の外側面には、図8(イ)(ロ)に示すごとく、前記第1開口部12と前記第2開口部13とに渡って凹部20を形成してある。当該凹部20によって、前記フック部材2に第1ケース部材9を取り付けた際に、前記フック部材2が第1ケース部材9に埋没し、両者の表面どうしが段差のない面一な状態となる。
【0025】
このとき、図2に示すごとく、前記フック部材2は、前記三つのツメ部14の内部に配置した状態となる。前記三つのツメ部14は、第1開口部12および第2開口部13の内縁部に対して外向きに係合する。これらツメ部14の内部にフック部材2を配置したとき、ツメ部14の側面とフック部材2の側面とが略当接するか、あるいは近接した状態となる。この結果、当該フック部材2は、夫々の開口部に係合している前記ツメ部14の係合解除を阻止する機能を奏する。本構成であれば、警報器Kを壁1に取り付けた後、警報器Kに何らかの外力が作用した場合でも、前記ツメ部14が前記第1ケース部材9から離脱し難くなる。よって、警報器Kをより確実に取り付けることができる。
【0026】
(第2ケース部材)
前記第1ケース部材9に電源コード3を巻き付けた後、さらに前記警報器本体4に第2ケース部材10を取り付ける。取付け機構は、図4および図5に示すとおり、警報器本体4の側部に設けた被係止部21に、第2ケース部材10の対応する位置に設けた係止部22を係合させる。これにより、電源コード3を覆うことができ、警報器Kの意匠性を高めることができる。
【0027】
当該第2ケース部材10には、前記第1ケース部材9の外形と一致する開口部23を設けてある。さらに、当該開口部23の内面側には、図5に示すごとく、第1ケース部材9の縁部との密着性を高めるために段加工部10aを設けてある。これにより、第1ケース部材9と第2ケース部材10との間に隙間が生じることが無く、警報器Kの裏側の表面がより一体感のある面一状態となる。本構成によって、警報器Kの背面側の意匠性が向上し、さらに、取り付ける壁1との間に隙間が生じないから、小さな昆虫等が警報器Kの内部に侵入するのを防止することができる。
【0028】
(フック部材)
上記の警報器Kは専用のフック部材2によって取り付ける。当該フック部材2を前記第1ケース部材9に取付けた状態を図2に示す。このように、当該フック部材2を取り付けたとき、前記凹部20の内周縁部と前記フック部材2の外周縁部とが一致し、警報器Kの裏側の表面に対してフック部材2の表面が面一となるように構成してある。即ち、第1ケース部材9および第2ケース部材10、フック部材2によって構成される警報器Kの裏面が面一の平面となる。このように警報器Kの裏側の表面が略完全に覆われることで、警報器Kの内部に対する小さな昆虫の進入が完全に阻止される。
【0029】
前記フック部材2の詳細を図7に示す。同7図(イ)は、警報器Kの内側からフック部材2を見た図であり、同7図(ロ)は側面から見た図であり、同7図(ハ)は、壁1の側から見た図である。
【0030】
当該フック部材2は、図5に示すごとく、木ネジ24a等の固定部材24によって壁1に取り付ける。そのために、固定部材24が貫通可能な孔部(以下、第1孔部25と称する)を備える。この第1孔部25は、単なる貫通孔であるが、図7(イ)(ロ)に示すごとく、木ネジ24aの頭部を埋没させるための段部26を形成してある。
【0031】
さらに、フック部材2は、前記第1孔部25を挟んで一方の側に、第1ケース9の平面と略平行な方向にスライドさせて前記第1開口部12および凹部20に係合可能な第1係止部27を備える。第1係止部27の上端部は、第1ケース部材9の第1開口部12に係止し易いようにテーパー部28を備えている。第1係止部27には、図7(ロ)(ハ)に示すごとく規制面29を設けてある。これにより、第1開口部12に対する第1係止部27の係止位置が決定される。この係止により、警報器Kの重量の殆どを当該第1係止部27が負担する。
【0032】
一方、前記第1孔部25を挟んで第1係止部27と反対側には第2係止部30を設けてある。当該第2係止部30は、フック部材2の端部に設けてあり、警報器Kの内部に向かって突出した形状を有する。ここでは、第2係止部30は、第1ケース部材9の外側面に対して略垂直な方向に係止するだけである。しかし、第2係止部30は、警報器Kの内部に向かう所定長さの突出部を有するので、第2開口部13に対する係合が確実なものとなる。
【0033】
このように、フック部材2の略両端部に第1係止部27と第2係止部30とを備えることで、第1係止部27と第2係止部30との距離をできる限り長く確保することができる。よって、フック部材2に対する第1ケース部材9の回転を最小限に抑えることができ、壁1に対する警報器Kの取付けがより確実なものとなる。
【0034】
前記フック部材2には、図5および図7に示すごとく、前記木ネジ24a等の固定部材24とは別の固定部材を挿入可能な第2孔部31を備えている。前記第1孔部に木ネジ24a等を挿入しただけではフック部材2が回転するおそれがある。例えば、図1乃至図3に示すように、警報器本体4の前面には、点検用のボタン8を設けてあり、警報器Kが室内の高所に取り付けた場合等に、当該ボタン8を操作し易くするために、ボタン8の下部に操作紐32を取り付けてある。この操作紐32は任意の方向に引張り可能であるため、壁1に対するフック部材2の取付が緩いと警報器Kが回転するおそれが生じる。そのため、本構成のように、前記第1孔部25とは別の箇所に第2孔部31を設ける。
【0035】
例えば、図7に示すごとく、第2係止部30に近い位置に第2孔部31を設ける。第1孔部25からの距離を長く確保するほど、フック部材2の回転を防止する効果が高まる。当該第2孔部31には、例えば、別の固定部材24である細い釘部材24b24bを挿通する。さらに、釘部材24bの挿通方向を、前記第1孔部25と第2孔部31とを結ぶ方向に対して直角にならないように設定してある。これにより、フック部材2を回転させようとする力が作用したとき、釘部材24bの挿通方向と第2孔部31の回転方向とが異なるため釘部材24bが抜け難くなり、壁1に対するフック部材2の取付を強化することができる。
【0036】
また、図7に示すごとく、第1孔部25の近傍にも二箇所の第2孔部31を設ける。これら第2孔部31の挿通方向も、図3および図7(イ)に示すごとく、前記第1孔部25と第2孔部31とを結ぶ線に対して直角ではない角度に設定してある。
【0037】
さらに、上記何れの釘部材24bも壁1に対して垂直ではなく、所定の傾斜角度を持たせてある。本構成であれば、仮にフック部材2を壁1から離間させる方向に外力が作用した場合でも、フック部材2が離間しようとする方向と、釘部材24bの打ち込み方向とが異なる。このため、釘部材24bが抜け難く、フック部材2を壁1に強固に固定することができる。
【0038】
上記釘部材24bの頭部は、フック部材2の表面に突出して残存する。しかし、第1孔部25の近傍に設けた2箇所の第2孔部31は、第1係止部27に形成した面取部33に開口させている。また、第2係止部30の近傍に設けた第2孔部31に対しては、図8に示すごとく、電源コード3を引掛ける掛止め部17の孔部が対向する。よって、夫々の釘部材24bの頭部が他物に干渉することはない。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、例えば、ガス警報器や火災警報器、あるいは、空気汚れ警報器等、一般に用いられる壁掛け式の各種の警報器に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の警報器を壁に固定した状態を示す側面図
【図2】本警報器の背面を示す斜視図
【図3】本警報器を壁に固定する情況を示す斜視図
【図4】本警報器の背面側から見た分解斜視図
【図5】本警報器を壁に固定する情況を示す分解斜視図
【図6】本警報器における電源コードの処理情況を示す背面図
【図7】本警報器のフック部材の詳細示す図
【図8】本警報器の第1ケース部材を示す図
【符号の説明】
【0041】
1 壁
2 フック部材
3 電源コード
4 警報器本体
4b 裏側部材
9 第1ケース部材
10 第2ケース部材
11 収容部
14 ツメ部
20 凹部
27 第1係止部
30 第2係止部
31 第2孔部
K 警報器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フック部材を用いて壁に取り付ける警報器の取付構造であって、
前記フック部材を取り付ける凹部を前記警報器の裏面に設け 、
前記フック部材を前記凹部に取り付けたとき、前記凹部の内周縁部と前記フック部材の外周縁部とが一致し、前記警報器の裏面と前記フック部材の裏面とが面一となるように構成してある警報器の取付構造。
【請求項2】
前記フック部材が、当該フック部材を壁に取り付ける固定部材が貫通可能な孔部を備えると共に、前記孔部を挟んで一方の側に、前記警報器の裏面と略平行な方向から前記凹部に係合可能な第1係止部を備え、前記孔部を挟んで他方の側に、前記警報器の裏面に略垂直な方向に係合可能な第2係止部を備えた請求項1に記載の警報器の取付構造。
【請求項3】
前記フック部材に、前記固定部材とは別の固定部材を挿入可能な第2孔部を備えている請求項2に記載の警報器の取付構造。
【請求項4】
前記警報器が、センサ機構を内蔵する警報器本体を有すると共に、当該警報器本体の裏側部材に取り付け可能であって当該裏側部材との間に電源コードの収容部を形成する第1ケース部材と、当該収容部に収容された電源コードを覆う第2ケース部材とを備えてあり、
前記第1ケース部材の表面と前記第2ケース部材の表面とが前記警報器の裏面をなし、互いに隙間がなく面一となるように構成してある請求項1から3の何れか一項に記載の警報器の取付構造。
【請求項5】
前記凹部が開口部を備えつつ前記第1ケース部材に設けてあり、当該開口部に係合可能なツメ部を前記警報器本体の裏側部材に立設して、前記警報器本体と前記第1ケース部材とを接続可能に構成し、
前記凹部に前記フック部材を係合させたとき、当該フック部材が前記開口部に係合している前記ツメ部の係合解除を阻止する位置に配置されるよう構成してある請求項4に記載の警報器の取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−338308(P2006−338308A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−161881(P2005−161881)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(000190301)新コスモス電機株式会社 (112)
【出願人】(000220262)東京瓦斯株式会社 (1,166)
【Fターム(参考)】