説明

貴金属のゲルマニウム透明皮膜形成方法

【課題】貴金属装飾品にゲルマニウムの透明皮膜を形成することにより、金色をはじめとする各種の素材の色調を活かし、身につけた装飾品がゲルマニウムの特性である遠赤外線放出による血行促進の効果を得る。以上のゲルマニウム透明皮膜の形成方法を提供する。
【解決手段】水100に対して酸化ゲルマニウム4の比率で溶解させ、さらに水溶性透明塗料に混合させて得られるゲルマニウムの透明塗料を噴射させるか、該ゲルマニウムの透明塗料に浸漬させることによりゲルマニウム透明皮膜を形成する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貴金属の装飾品にゲルマニウムを含む透明皮膜を形成する方法に関する。
【背景秘術】
【0002】
従来、ゲルマニウムコーティング技術はスパッタリング装置などの真空蒸着装置を用いてゲルマニウム皮膜を形成し、製品全体はゲルマニウム色である銀白色に覆われていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
ゲルマニウムコーティングされた製品は、ゲルマニウムが本来有する色である銀白色以外の他の色彩を得ることができなかったために、貴金属装飾品の色鮮やかな発色を得ることができなかった。
本発明は以上の点を解決するために、貴金属装飾品にゲルマニウムの透明皮膜を形成することにより、金色をはじめとする各種の素材の色調を活かそうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一般塗料にゲルマニウム及びゲルマニウム化合物を添加して浸漬、スプレー塗布等の手段により製品表面にゲルマニウムを含む塗膜を形成する方法である。
【発明の効果】
【0005】
首飾りや腕輪、指輪などの貴金属製品の地金そのものの色を表面に発色しながら、身につけた装飾品はゲルマニウムの特性である遠赤外線放出による血行促進の効果を得ることができる。
【第1実施例】
【0006】
水100に対して酸化ゲルマニウム4の比率で溶解させ、さらに水溶性透明塗料に混合させて得られるゲルマニウムの透明塗料をスプレーガンにより貴金属製品に噴射させて塗装する。以上により、貴金属製品にゲルマニウム透明皮膜を形成する方法である。
【第2実施例】
【0007】
水100に対して酸化ゲルマニウム4の比率で溶解させ、さらに水溶性透明塗料に混合させて得られるゲルマニウムの透明塗料に貴金属製品を浸漬させ、その後不必要な透明塗料を除去した後に乾燥させる。以上により、貴金属製品にゲルマニウム透明皮膜を形成する方法である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水に酸化ゲルマニウムを溶解させ、さらに水溶性透明塗料に混合させて得られるゲルマニウムの透明塗料をスプレーガンにより貴金属製品に噴射させて塗装することを特徴とする貴金属のゲルマニウム透明皮膜形成方法。
【請求項2】
ゲルマニュウムの透明塗料に貴金属製品を浸漬させ、その後不必要な透明塗料を除去した後に乾燥させる請求項1の貴金属のゲルマニウム透明皮膜形成方法。

【公開番号】特開2006−95503(P2006−95503A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−313109(P2004−313109)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(504401042)日本電鍍工業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】