説明

起動イメージ提供システム及び方法、ブートノード装置、ブートサーバ装置並びにプログラム

【課題】 ネットワークブートするPCのハードウェア構成に応じた適切な起動イメージを提供できるようにする。
【解決手段】 ブートノード200から送られてきたハードウェア構成情報に基づいて、ブートサーバ100の起動イメージ選択部101は、起動イメージ保存部200に保存された起動イメージの中から、そのハードウェア構成情報に合致する起動イメージを選択し、起動イメージ選択部103に渡す。起動イメージ103は選択された起動イメージをブートノード200に送り返す。このようにすることで、ブートノード200のハードウェア構成に適合した起動イメージを提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータの起動に必要なファイル群から構成される起動イメージを提供するシステムに関し、特に、ネットワークブートを行うコンピュータに対してネットワークを経由してサーバから起動イメージを提供する起動イメージ提供システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークブートは、コンピュータが起動するときに必要なOSやアプリケーションのファイル群から構成される起動イメージを、コンピュータとは別のサーバ上に持たせ、コンピュータの起動時にはネットワークを経由して起動イメージを読み込んでブートを行う技術である。従来のネットワークブートの方法としては、PXE(Preboot Execution Environment)ブートがよく知られている。PXEブートでは、コンピュータのブート時にネットワークカードから、MACアドレスをサーバに対して送信し、そのMACアドレスに対応した起動イメージをコンピュータに対して送信する。PXEブートによるネットワークブート方法では、起動イメージを提供するサーバ側で、コンピュータ毎の起動イメージの設定をあらかじめ管理者が設定しておく必要があった。
【0003】
従来の起動イメージ提供システムの一例が、特許文献1に記載されている。この従来の起動イメージ提供システムは、プリブート手段を備えるユーザ端末と、ユーザ端末で実行されるOS(オペレーティングシステム)及びアプリケーションプログラムを含んだ起動イメージを格納したサーバとから構成される。さらに、サーバは、ユーザの認証を行う手段と、起動イメージをユーザ端末に送信する手段とを備える。
【0004】
このような構成を有する従来の起動イメージ提供システムは次のように動作する。すなわち、ユーザ端末のブートにあたり、プリブート手段の制御のもと、ユーザ端末でアクセスされる記憶媒体に記憶されているOSブート設定用のユーザ情報のうちユーザによって選択されたユーザ情報をサーバに送信し、サーバでは、前記ユーザ端末から送信されたユーザ情報に基づき、ユーザ端末の認証を行うとともに、指定されたOS及びアプリケーションを含んだ起動イメージをユーザ端末に送信し、ユーザ端末をユーザ固有の環境でブートさせる。ここで、前記ユーザ情報には、起動するOSの種類、アプリケーションの種類、セキュリティの情報、及び、OSに引き渡されるブートオプションが含まれる。
【0005】
また特許文献2には、顧客からのオーダ情報に応じたハードウェア構成を有するコンピュータシステムを生産する際、ハードウェア構成に適合する起動イメージをインストールするシステムが開示されている。具体的には、オーダ情報に応じたハードウェア構成に対してマスタIDを割り当て、そのマスタIDと起動プログラムとを格納したインストール起動記録媒体をそのコンピュータシステムに提供する。コンピュータシステムにインストール起動記録媒体を装填して実行すると、マスタIDがインストールシステムにネットワーク経由で送信され、マスタIDに対応して事前に生成されているOSおよびアプリケーションを含む起動イメージがインストールシステム側で選択され、ネットワーク経由でコンピュータシステムにインストールされる。
【特許文献1】特開2001−356913号公報
【特許文献2】特開2002−323977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
第1の問題点は、従来の起動イメージ提供システムはハードウェア構成に応じた起動イメージを自動的に選択して提供できないということである。
【0007】
その理由は、特許文献1では、ユーザ端末から送られるユーザ情報にハードウェア構成情報は含まれないためである。また、特許文献2は、「インストール」と「ブート」という根本的な違いがある上、マスタIDがハードウェア構成を間接的に明示しているものの、それはコンピュータの出荷時点のものであるため、出荷後にユーザ側でハードウェア構成の変更が行われた場合、変更後のハードウェア構成に応じた起動イメージが選択できない。
【0008】
本発明の目的は、ハードウェアの構成に合わせて起動イメージを選択できる起動イメージ提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の起動イメージ提供システムは、ネットワークを通じて相互に通信可能に接続された1台以上のブートサーバ装置およびブートノード装置を備え、
前記ブートノード装置は、自ノード装置のハードウェア構成情報を取得するハードウェア構成情報取得手段と、該ハードウェア構成情報取得手段で取得されたハードウェア構成情報を含む起動イメージ送信要求を前記ブートサーバ装置に送信する起動イメージ要求手段と、前記ブートサーバ装置から起動イメージを受信し、受信した起動イメージを用いて自ノード装置の起動処理を行う起動処理手段とを備え、
前記ブートサーバ装置は、起動イメージを保存する起動イメージ保存手段と、前記起動イメージ保存手段に保存された起動イメージのうち、前記ブートノード装置から受信した起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを選択する起動イメージ選択手段と、該起動イメージ選択手段で選択された起動イメージを前記ブートノード装置に送信する起動イメージ送信手段とを備えることを特徴とする。ここで、ハードウェア構成情報とは、ブートノード装置を構成するハードウェアの構成情報、すなわち、CPU、チップセット、メモリ、グラフィックチップ、および、周辺機器などの情報を意味する。
【0010】
本発明の第2の起動イメージ提供システムは、第1の起動イメージ提供システムにおいて、前記ブートサーバ装置は、起動イメージを作成し、前記起動イメージ保存手段に保存する起動イメージ作成手段を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の第3の起動イメージ提供システムは、第2の起動イメージ提供システムにおいて、前記起動イメージ作成手段は、起動イメージ作成用ノードが接続される接続ポートを有し、前記起動イメージ作成用ノードの所在情報を含む起動イメージ作成要求を受け取り、該受け取った起動イメージ作成要求に含まれる所在情報で特定される前記起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ保存手段に保存するものであることを特徴とする。
【0012】
本発明の第4の起動イメージ提供システムは、第1の起動イメージ提供システムにおいて、前記ブートサーバ装置は、ハードウェア構成情報を含む起動イメージ作成要求を受け取り、前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージを作成する起動イメージ作成手段を備え、且つ、前記起動イメージ選択手段は、前記ブートノード装置から受信した前記起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージが前記起動イメージ保存手段に存在しないとき、前記起動イメージ送信要求に含まれる前記ハードウェア構成情報を付加した起動イメージ作成要求を前記起動イメージ作成手段に送り、前記起動イメージ作成手段で作成された起動イメージを前記ブートノード装置に送信するものであることを特徴とする。
【0013】
本発明の第5の起動イメージ提供システムは、第4の起動イメージ提供システムにおいて、前記起動イメージ作成手段は、起動イメージ作成用ノードが接続される接続ポートを有し、前記接続ポートに接続された起動イメージ作成用ノードの中から、前記起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致するハードウェア構成を有する起動イメージ作成用ノードを検索し、該検索した起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ選択手段に送るものであることを特徴とする。
【0014】
本発明の第6の起動イメージ提供システムは、第1乃至第5の起動イメージ提供システムにおいて、前記ブートサーバ装置の前記起動イメージ選択手段は、前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージが複数存在した場合に、少なくとも起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを前記ブートノード装置に送信し、その応答として返される起動イメージ提示応答に含まれる起動イメージの識別子により1つの起動イメージを選択するものであり、且つ、前記ブートノード装置は、前記起動イメージ選択手段から送信された前記起動イメージ提示テーブルを受信し、ユーザなどによって選択された1つの起動イメージの識別子を含む前記起動イメージ提示応答を前記起動イメージ選択手段に送信する起動イメージ提示手段を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の第1の起動イメージ提供方法は、a)ブートノード装置のハードウェア構成情報取得手段が、自ノード装置のハードウェア構成情報を取得するステップ、b)前記ブートノード装置の起動イメージ要求手段が、前記ハードウェア構成情報取得手段で取得されたハードウェア構成情報を含む起動イメージ送信要求をネットワークを通じてブートサーバ装置に送信するステップ、c)前記ブートサーバ装置の起動イメージ選択手段が、起動イメージ保存手段に保存された起動イメージのうち、前記ブートノード装置から受信した起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを選択するステップ、d)前記ブートサーバ装置の起動イメージ送信手段が、前記起動イメージ選択手段で選択された起動イメージを前記ネットワークを通じて前記ブートノード装置に送信するステップ、e)前記ブートノード装置の起動処理手段が、前記ブートサーバ装置から起動イメージを受信し、受信した起動イメージを用いて自ノード装置の起動処理を行うステップ、を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の起動イメージ提供方法は、第1の起動イメージ提供方法において、f)前記ブートサーバ装置の起動イメージ作成手段が、起動イメージを作成し、前記起動イメージ保存手段に保存するステップ、を含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第3の起動イメージ提供方法は、第2の起動イメージ提供方法において、前記ステップfは、前記起動イメージ作成用ノードの所在情報を含む起動イメージ作成要求を受け取るステップ、該受け取った起動イメージ作成要求に含まれる所在情報で特定される前記起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールするステップ、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出すステップ、前記起動イメージ保存手段に保存するステップを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の第4の起動イメージ提供方法は、a)ブートノード装置のハードウェア構成情報取得手段が、自ノード装置のハードウェア構成情報を取得するステップ、b)前記ブートノード装置の起動イメージ要求手段が、前記ハードウェア構成情報取得手段で取得されたハードウェア構成情報を含む起動イメージ送信要求をネットワークを通じてブートサーバ装置に送信するステップ、c)前記ブートサーバ装置の起動イメージ選択手段が、起動イメージ保存手段に保存された起動イメージの中に、前記ブートノード装置から受信した起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージが存在すれば、該存在した起動イメージを選択し、存在しなければ、前記起動イメージ送信要求に含まれる前記ハードウェア構成情報を付加した起動イメージ作成要求を起動イメージ作成手段に送るステップ、d)前記ブートサーバ装置の前記起動イメージ作成手段が、前記起動イメージ作成要求に含まれる前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージを作成するステップ、e)前記ブートサーバ装置の起動イメージ送信手段が、前記ステップcで選択された起動イメージまたは前記ステップdで作成された起動イメージを前記ネットワークを通じて前記ブートノード装置に送信するステップ、f)前記ブートノード装置の起動処理手段が、前記ブートサーバ装置から起動イメージを受信し、受信した起動イメージを用いて自ノード装置の起動処理を行うステップ、を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第5の起動イメージ提供方法は、第4の起動イメージ提供方法において、前記ステップdは、接続ポートに接続された起動イメージ作成用ノードの中から、前記起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致するハードウェア構成を有する起動イメージ作成用ノードを検索するステップ、該検索した起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールするステップ、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出すステップ、を含むことを特徴とする。
【0020】
本発明の第6の起動イメージ提供方法は、第1乃至第5の起動イメージ提供方法において、前記ブートサーバ装置の前記起動イメージ選択手段が、前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージが複数存在した場合に、少なくとも起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを前記ブートノード装置に送信し、前記ブートノード装置の起動イメージ提示手段が、前記起動イメージ提示テーブルを受信し、ユーザなどによって選択された1つの起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示応答を前記ブートサーバ装置に送信し、前記ブートサーバ装置の前記起動イメージ選択手段が、前記起動イメージ提示応答に含まれる起動イメージの識別子により1つの起動イメージを選択することを特徴とする。
【0021】
本発明の第1のブートノード装置は、ネットワークを通じてブートサーバ装置と通信可能に接続されたブートノード装置において、自ノード装置のハードウェア構成情報を取得するハードウェア構成情報取得手段と、該ハードウェア構成情報取得手段で取得されたハードウェア構成情報を含む起動イメージ送信要求を前記ブートサーバ装置に送信する起動イメージ要求手段と、前記ブートサーバ装置から起動イメージを受信し、受信した起動イメージを用いて自ノード装置の起動処理を行う起動処理手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明の第2のブートノード装置は、第1のブートノード装置において、前記ブートサーバ装置から自ノード装置のハードウェア構成情報に合致する複数の起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを受信し、ユーザなどによって選択された1つの起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示応答を前記ブートサーバ装置に送信する起動イメージ提示手段を備えることを特徴とする。
【0023】
本発明のブートサーバ装置は、ネットワークを通じてブートノード装置に通信可能に接続されたブートサーバ装置において、起動イメージを保存する起動イメージ保存手段と、前記起動イメージ保存手段に保存された起動イメージのうち、前記ブートノード装置から受信した起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを選択する起動イメージ選択手段と、該起動イメージ選択手段で選択された起動イメージを前記ブートノード装置に送信する起動イメージ送信手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
本発明の第2のブートサーバ装置は、第1のブートサーバ装置において、起動イメージを作成し、前記起動イメージ保存手段に保存する起動イメージ作成手段を備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の第3のブートサーバ装置は、第2のブートサーバ装置において、前記起動イメージ作成手段は、起動イメージ作成用ノードが接続される接続ポートを有し、前記起動イメージ作成用ノードの所在情報を含む起動イメージ作成要求を受け取り、該受け取った起動イメージ作成要求に含まれる所在情報で特定される前記起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ保存手段に保存するものであることを特徴とする。
【0026】
本発明の第4のブートサーバ装置は、第1のブートサーバ装置において、起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを作成する起動イメージ作成手段を備え、且つ、前記起動イメージ選択手段は、前記ブートノード装置から受信した前記起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージが前記起動イメージ保存手段に存在しないとき、前記起動イメージ送信要求に含まれる前記ハードウェア構成情報を付加した起動イメージ作成要求を前記起動イメージ作成手段に送り、前記起動イメージ作成手段で作成された起動イメージを前記ブートノード装置に送信するものであることを特徴とする。
【0027】
本発明の第5のブートサーバ装置は、第4のブートサーバ装置において、前記起動イメージ作成手段は、起動イメージ作成用ノードが接続される接続ポートを有し、前記接続ポートに接続された起動イメージ作成用ノードの中から、前記起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致するハードウェア構成を有する起動イメージ作成用ノードを検索し、該検索した起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ選択手段に送るものであることを特徴とする。
【0028】
本発明の第6のブートサーバ装置は、第1乃至第5のブートサーバ装置において、前記起動イメージ選択手段は、前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージが複数存在した場合に、少なくとも起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを前記ブートノード装置に送信し、その応答として返される起動イメージ提示応答に含まれる起動イメージの識別子により1つの起動イメージを選択するものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明の効果は、ユーザ端末の現在のハードウェア構成に合った起動イメージを提供できることにある。
【0030】
その理由は、ユーザ端末の現在のハードウェア構成情報に基づいて、ブートサーバ装置が起動イメージを選択し、それをブートノード装置に提供するためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
次に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態にかかる起動イメージ提供システムは、ブートサーバ装置(以下、単にブートサーバと称す)100とブートノード装置(以下、単にブートノードと称す)200とネットワーク300とから構成される。ブートサーバ100とブートノード200は共に、CPUとメモリを有するコンピュータである。さらに、ブートサーバ100とブートノード200は、HDDやFDD、CD−ROM、その他の外部機器の少なくとも1つを拡張機器として含むこともできる。ブートサーバ100とブートノード200は、ネットワーク300により接続され、データを交換することができる。なおデータ交換に用いるプロトコルは、インターネット標準のプロトコルであるIP(Internet Protocol)を利用できるが、それ以外の通信プロトコルを利用することも可能である。ブートノード200は、ネットワーク300を介してブートサーバ100により提供される起動イメージを取得することでネットワークブートする。なお、ブートノード200は、必ずしもネットワークブート専用端末である必要はなく、ネットワークブート以外の起動方法、つまりHDDやCdD−ROM、フラッシュメモリから起動する構成を有する可能性もある。本実施の形態では、1台のブートサーバと1台のブートノードを含む構成を示したが、複数台のブートサーバと複数台のブートノードを含む構成にすることも可能である。
【0033】
ブートサーバ100は、起動イメージ選択部101、起動イメージ保存部102および起動イメージ送信部103を含んで構成される。
【0034】
起動イメージ選択部101は、ブートノード200から送信される起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に基づいて、起動イメージ保存部102から起動イメージを1つ選択し、その起動イメージを起動イメージ送信部103に渡す。起動イメージ送信要求は、図2に示されるように、少なくとも要求送信元の所在情報、ハードウェア構成情報を含む。ここで、所在情報にはIPアドレスを利用することができる。また、ハードウェア構成情報には、例えば、マシンのタイプ、CPUやチップセットの種類、メモリやディスクのサイズなどを含めることができる。図3にハードウェア構成情報の例を示す。なお、図3中のマシンのタイプ名やチップセットの種類名などの名称は実名でなく説明の便宜上想定した架空のものである。
【0035】
起動イメージ保存部102は、ブートノード200を起動させるための起動イメージを少なくとも1つ保存し、起動イメージ選択部101からの要求により、起動イメージの1つを返す。この起動イメージ保存部102は、人手によって外部で作成された起動イメージを追加できる構成、保存された起動イメージを削除できる構成にしてもよい。
【0036】
起動イメージ送信部103は、起動イメージ選択部101から渡された起動イメージを起動イメージ送信要求の送信元に送信する。
【0037】
なお、ここで起動イメージとは、コンピュータの起動に必要とされるファイル群のことを示す。たとえば、起動イメージは、OSのカーネル部分の実行ファイル、OSサービスを提供するデーモンプログラムの実行ファイル、それらが利用する動的ライブラリファイル、設定ファイル、さらに、OSの起動後に自動的に起動されるアプリケーションプログラムの実行ファイル、ライブラリファイル、設定ファイルなどとそれらを納めるディレクトリを含む。
【0038】
ここで、起動イメージ選択部101が起動イメージを選択する方法について説明する。起動イメージ選択部101は、起動イメージに含まれるハードウェア構成に関する部分を読み出して、起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報と比較することで、起動イメージを選択することができる。例えば、Windows(登録商標)の場合、ハードウェア構成に関する部分は、レジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE以下に含まれている。
【0039】
また、起動イメージ選択部101が起動イメージに含まれる情報を読み出す代わりに、起動イメージに関するハードウェア構成情報を起動イメージとは別に保持することもできる。例えば、図4に示した起動イメージ選択テーブルを用いることができる。この場合、起動イメージ選択テーブルに含まれるハードウェア構成情報と、起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報を比較することで起動イメージを選択することができる。図4では、起動イメージが2つ、ハードウェア構成情報が3種類の場合を示したが、起動イメージの数、ハードウェア構成の種類共に数の制限はない。起動イメージ選択テーブルを利用する方法は、起動イメージからハードウェア構成を読み出す方法よりも、起動イメージの選択に要する時間を短縮できるという特徴を持つ。
【0040】
ブートノード200は、HW情報取得部201、起動イメージ要求部202および起動処理部203を含んで構成される。
【0041】
HW情報取得部201は、ブートノード200を構成するハードウェア部品の情報を取得する。ここで取得されたハードウェア構成情報が、上記の起動イメージ送信要求に含められるものとなる。HW情報取得部201の実現例を以下に示す。
【0042】
HW情報取得部201の実現例の1つとして、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)を利用してブートノード200を構成するハードウェア部品の情報を取得する構成が考えられる。例えば、NEC製のExpress5800というコンピュータ(サーバ)には、BMC(Baseboard Management Controller)と呼ばれるオンボード運用管理チップがマザーボード上に搭載されており、このBMCがマザーボード上およびマザーボードに接続された各ハードウェア部品に関するさまざまな情報をIPMI仕様に従って収集し、他所に伝達している。従って、このようなBMCをHW情報取得部201として利用することができる。なお、IPMIに関する文献として、以下のものが入手可能である。
【0043】
(1)IPMI v2.0 specifications Document
ftp://download.intel.com/design/servers/ipmi/IPMIv2_0rev1_0.pdf
(2)IPMI Platform Management FRU Information Storage Definition
ftp://download.intel.com/design/servers/ipmi/fru1011.pdf
【0044】
文献(1)はIPMIの全体の仕様を記述したもので、文献(2)はコンピュータを構成するモジュールであるFRU(Field Replaceable Unit)の情報記録構造を記述している。特に、文献(1)の412頁〜414頁には、”Get FRU Inventory Area Info”などのFRUのコマンドが記載され、文献(2)の8頁にはProduct Info Area Formatが記載されている。
【0045】
HW情報取得部201の他の実現例として、ブートノード200に自ノードのハードウェア構成情報を記録する読み書き可能は不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)を設け、OSが立ち上がる過程で収集されるハードウェア構成情報を前記メモリに書き出し、次回のネットワークブート時、前記メモリに書き出されたハードウェア構成情報を自ノードの最新のハードウェア構成情報として取得する構成が考えられる。
【0046】
再び図1を参照すると、起動イメージ要求部202は、上記の起動イメージ送信要求を作成し、ブートサーバ100に対して、作成した起動イメージ送信要求を送信する。
【0047】
起動処理部203は、起動イメージを受信し、受信した起動イメージに含まれるOSの起動処理を行う。ここで、起動処理とは、一般的なOSの起動処理を意味する。例えば、受信した起動イメージに含まれるOSをメモリにロードし、OSの起動処理に制御を引き渡すという処理を行う。
【0048】
ネットワーク300は、起動イメージに含まれるデータを転送可能なネットワークであれば、いかなるものでも利用できる。例えば、IP通信で広く使われるイーサネット(登録商標)を利用することが考えられる。
【0049】
次に、図1乃至図5を参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
【0050】
ブートノード200の電源を投入すると、HW情報取得部201がブートノード200のハードウェア構成情報を取得する(ステップS101)。ここで取得された図3に例示するようなハードウェア構成情報は、起動イメージ要求部202に渡される。起動イメージ要求部202は、ハードウェア構成情報と自ノードの所在情報とから図2に示したような起動イメージ送信要求を作成し、それをブロードキャストするか或いは予めBIOSに設定されたサーバ用IPアドレス宛てに送信することで、起動イメージ送信要求をブートサーバ100に送信する(ステップS102)。
【0051】
一方、起動イメージ送信要求を受信したブートサーバ100の起動イメージ選択部101は、起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に基づいて、起動イメージ保存部102に含まれる起動イメージを検索する(ステップS103)。起動イメージが1つでも見つかった場合(ステップS104のY)、起動イメージ選択部101は、選択した起動イメージと起動イメージ送信要求に含まれる送信元ノードの所在情報を起動イメージ送信部103に渡す(ステップS105)。なお、ステップS103の検索の結果、起動イメージが2つ以上見つかった場合は、ランダムに適当な1つを選ぶか、あるいは、最初に見つかった起動イメージを選ぶようにしてよい。
【0052】
起動イメージ送信部103は、受け取った起動イメージを上記の送信元ノードの所在情報で示されるブートノードに対して送信する(ステップS106)。起動イメージを受信したブートノード200の起動処理部203は、受け取った起動イメージのOSを起動する(ステップS107)。
【0053】
一方、ステップS103で1つも起動イメージを見つけられなかった場合(ステップS104のN)、起動イメージ選択部101は、起動イメージの選択に失敗したことを示すエラーコードと起動イメージ送信要求に含まれる送信元ノードの所在情報とを起動イメージ送信部103に渡し、起動イメージ送信部103は、エラーコードを含む選択エラー情報を上記の送信元ノードの所在情報で示されるブートノードに対して送信する(ステップS108)。選択エラー情報を受信したブートノード200の起動処理部203は、起動処理に失敗する(ステップS109)。
【0054】
次に、第1の実施の形態の効果について説明する。第1の実施の形態では、ブートノードのハードウェアの構成を取得し、そのハードウェア構成にあった起動イメージを選択して、ブートノードに提供するように構成されているため、ブートノードのハードウェアが様々な構成であったとしても、失敗することなくブートノードを起動できる。
【0055】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。前記の第1の実施の形態には、ブートサーバに起動イメージを作成する手段が含まれていなかった。第2の実施の形態では、起動イメージを作成する手段をブートサーバに追加する。
【0056】
図9を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、ブートサーバ110とブートノード200とネットワーク300とから構成される。第1の実施の形態の構成と比べて、ブートサーバ100の代わりにブートサーバ110を有する点が異なる。ブートノード200とネットワーク300は、第1の実施の形態と同様である。
【0057】
ブートサーバ110は、起動イメージ選択部101、起動イメージ保存部102、起動イメージ送信部103および起動イメージ作成部111を含んで構成される。起動イメージ作成部111が追加されたこと以外は、第1の実施の形態のブートサーバ100と同様である。
【0058】
起動イメージ作成部111は、起動イメージを作成し、起動イメージ保存部102に追加する。
【0059】
ここで起動イメージ作成部111が起動イメージを作成する方法について説明する。起動イメージを作成する方法は、起動イメージ作成用ノードを用意し、そこにOSやアプリケーションなど起動イメージに含めたいソフトウェアをインストールし、その結果としてできあがったファイル群を取り出す方法である。
【0060】
この場合、起動イメージ作成部111は、起動イメージ作成用ノードを接続可能な構成をとる。新たなブートノード用の起動イメージを作成したい場合は、起動イメージ作成部111の接続ポートにこのブートノードと同様のハードウェア構成を持った起動イメージ作成ノード(ブートノードそのものでも構わない)を接続し、起動イメージ作成部111に起動イメージ作成要求を送る。起動イメージ作成要求には、少なくとも起動イメージ作成用ノードを特定するための所在情報が含まれる。なお、所在情報としては、ポート番号、IPアドレス、ホスト名などを利用できる。起動イメージ作成用ノードにインストールすべきソフトウェア群はあらかじめ決められており、その情報を設定ファイルなどから取得する。
【0061】
また、起動イメージ作成用ノードにインストールすべきソフトウェアを設定ファイルから読み込む代わりに、起動イメージ作成要求にソフトウェア群を指定する情報を追加してもよい。
【0062】
なお、ここで示した起動イメージ作成用ノードには物理的なコンピュータを利用するだけでなく、論理的な仮想コンピュータを利用してもよい。仮想コンピュータとしてはVMware(Webページhttp://www.vmware.co.jp)などが利用できる。
【0063】
次に、第2の実施の形態におけるブートサーバ110の起動イメージ作成部111の動作について詳細に説明する。それ以外の動作は第1の実施の形態と同様である。
【0064】
まず、起動イメージ作成部111の接続ポートには起動イメージ作成用ノードが接続されているものとする。起動イメージ作成部111は、コンソールなどから起動イメージ作成要求を受け取ると、設定ファイルや起動イメージ作成要求に含まれるソフトウェア指定情報に基づいて、インストールすべきソフトウェアを決定する。次に、起動イメージ作成要求に含まれるノードの所在情報を取り出し、その所在情報が示すノードに対して前記ソフトウェアをインストールする。インストールが終了したら、起動イメージ作成用ノードから、起動に必要なファイル群を読み出して、起動イメージ保存部102に保存する。
【0065】
次に、第2の実施の形態の効果について説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加えて、起動イメージの追加が容易にできるという効果がある。
【0066】
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態では、ブートノードのハードウェア構成に合った起動イメージがブートサーバに存在しなかった場合、直ちにブートノードの起動失敗を招いた。第2の実施の形態によれば、起動される可能性がある起動イメージを事前に作成しておくことで、そのような事態の発生を少なくすることができる。しかし、起動される可能性があるすべての起動イメージをあらかじめすべて作成し、ブートサーバに格納しておくのは記憶容量の制限により困難なため、多くのハードウェア構成に対応することは難しい。第3の実施の形態では、この問題を解決するために、ブートノードのハードウェア構成に合った起動イメージが見つけられなかった場合には、ハードウェア構成に合った起動イメージをその場で作成して、その起動イメージを提供する。
【0067】
図10を参照すると、本発明の第3の実施の形態は、ブートサーバ120とブートノード200とネットワーク300とから構成される。第2の実施の形態の構成と比べて、ブートサーバ110の代わりにブートサーバ120を有する点が異なる。ブートノード200とネットワーク300は、第2の実施の形態と同様である。
【0068】
ブートサーバ120は、起動イメージ選択部121、起動イメージ保存部102、起動イメージ送信部103および起動イメージ作成部122を含んで構成される。起動イメージ保存部102、起動イメージ送信部103は、第2の実施の形態のブートサーバ100と同様である。
【0069】
起動イメージ選択部121は、ブートノード200から送信される起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に基づいて、起動イメージ保存部102から起動イメージを1つ選択し、その起動イメージを起動イメージ送信部103に渡す。また、ハードウェア構成情報に合った起動イメージを見つけられなかった場合、起動イメージ選択部121は、前記ハードウェア構成情報を含む第2の起動イメージ作成要求を起動イメージ作成部122に送り、その結果、作成された起動イメージを起動イメージ送信部103に渡す。起動イメージ送信要求、ハードウェア構成情報、起動イメージに関しては、第1の実施の形態と同様である。また、起動イメージ選択部121が起動イメージを選択する方法についても、第1の実施の形態と同様である。
【0070】
起動イメージ作成部122は、起動イメージ選択部121から渡される第2の起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に基づいて起動イメージを作成し、起動イメージ選択部121に返す。さらに、作成した起動イメージを起動イメージ保存部102に保存してもよい。起動イメージ作成部122は、起動イメージ作成部111と同様に、起動イメージ作成用ノードを接続可能な構成をとる。起動イメージ作成部122は、要求されたハードウェア構成に合う起動イメージ作成用ノードを選択し、ソフトウェアのインストールを行い、起動イメージを作成する。なお、第2の実施の形態と同様、起動イメージ作成用ノードには物理的なコンピュータを利用するだけでなく、論理的な仮想コンピュータを利用できる。
【0071】
ここで、要求されたハードウェア構成に合う起動イメージ作成用ノードを選択する方法としては、接続されている起動イメージ作成用ノードのハードウェア構成情報を直接的に調べて、第2の起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報と比較する方法が使える。ハードウェア構成情報を直接的に調べる方法として前記のIPMIによる方法を利用できる。また、接続されている起動イメージ作成用ノードのハードウェア構成情報をテーブル(以下、起動イメージ作成用ノード管理テーブルと呼ぶ)として管理することも可能である。図11は起動イメージ作成用ノード管理テーブルの構成の一例を示す図である。起動イメージ作成用ノード管理テーブルは、少なくとも、起動イメージ作成用ノードの識別子とハードウェア構成情報が含まれる。図11では、起動イメージ作成用ノードの識別子が2つ、ハードウェア構成情報が3種類の場合を示したが、起動イメージ作成用ノードの識別子の数、ハードウェア構成の種類共に数の制限はない。起動イメージ作成用ノード管理テーブルを利用する方法は、ハードウェア構成情報を直接的に調べる方法と比べて、起動イメージ作成用ノードの選択に要する時間を短縮できるという特徴を持つ。
【0072】
次に、図10乃至図12を参照して第3の実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
【0073】
ブートノード200の処理は、第1の実施の形態の動作と同様である。すなわち、電源を投入すると、HW情報取得部201がブートノード200のハードウェア構成情報を取得し、それが起動イメージ要求部202に渡され、起動イメージ要求部202は起動イメージ送信要求を作成し、それをブートサーバ100に送信する(ステップS101、S102)。
【0074】
起動イメージ送信要求を受信したブートサーバ100の動作のうち、起動イメージを見つけられた場合の動作は、第1の実施の形態の動作と同様である。すなわち、起動イメージ選択部121は、起動イメージ保存部102に含まれる起動イメージを検索し、起動イメージが1つでも見つかった場合、選択した起動イメージと起動イメージ送信要求に含まれる送信元ノードの所在情報を起動イメージ送信部103に渡す。起動イメージ送信部103は、受け取った起動イメージをブートノードに対して送信する(ステップS301、S302のY、S303、S106)。
【0075】
一方、ステップS301の検索で1つも起動イメージを見つけられなかった場合(ステップS302のN)の動作は、第1の実施の形態と異なる。起動イメージ選択部121は、起動イメージ作成部122に第2の起動イメージ作成要求を送る(ステップS304)。この第2の起動イメージ作成要求には、起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報が含まれる。第2の起動イメージ作成要求を受け取った起動イメージ作成部122は、第2の起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合う起動イメージ作成用ノードを検索する(ステップS305)。起動イメージ作成用ノードが1つでも見つかった場合(ステップS306のY)、そのノードに対して設定ファイル等で指定されたソフトウェア群のインストールをする。なお、前記検索の結果、起動イメージ作成用ノードが2つ以上見つかった場合には、ランダムに1つを選択するか、あるいは最初に見つかった1つを選択する。前記インストールが終了したら、前記起動イメージ作成用ノードから、起動に必要なファイル群を読み出して、起動イメージ選択部121に返す(ステップS307)。その後の動作は、上記のS303、S106の動作と同様である。
【0076】
一方、ステップS305の検索で起動イメージ作成用ノードが1つも見つらなかった場合(ステップS306のN)、起動イメージ作成部122は、起動イメージ選択部121に起動イメージ作成失敗を通知する(ステップS307)。起動イメージ選択部121は、起動イメージの選択に失敗したことを示すエラーコードと起動イメージ送信要求に含まれる送信元ノードの所在情報とを起動イメージ送信部103に渡し、起動イメージ送信部103は、選択エラー情報を上記の送信元ノードの所在情報で示されるブートノードに対して送信する(ステップS108)。選択エラー情報を受信したブートノード200の起動処理部203は、起動処理に失敗する(ステップS109)。
【0077】
次に、第3の実施の形態の効果について説明する。第3の実施の形態では、あらかじめ起動イメージを作成しておかなくても、必要になった時に初めて起動イメージが作成されるため、起動イメージを保存するための記憶領域を無駄に使わないようにできる。また、使われない起動イメージを作成するための無駄な時間も削減できる。
【0078】
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態では、ブートサーバ100においてブートノード200のハードウェア構成情報に合致する起動イメージが複数見つかった場合、ブートサーバ100側で自動的にそのうちの1つを選ぶ方法を示したが、本実施の形態では、ブートノード側でユーザにインストール可能な起動イメージの候補を提示して、ユーザに起動イメージを選ばせる。
【0079】
図16を参照すると、本発明の第4の実施の形態は、ブートサーバ130とブートノード210とネットワーク300とから構成される。第1の実施の形態の構成と比べて、ブートサーバ100の代わりにブートサーバ130を、ブートノード200の代わりにブートノード210を有する点が異なる。ネットワーク300は、第1の実施の形態と同様である。
【0080】
ブートサーバ130は、起動イメージ選択部112、起動イメージ保存部102および起動イメージ送信部103を含んで構成される。起動イメージ保存部102、起動イメージ送信部103は、第1の実施の形態のブートサーバ100と同様である。第1の実施の形態と比べて、ブートサーバ100の起動イメージ選択部101の代わりに起動イメージ選択部112を有する点が異なる。
【0081】
起動イメージ選択部112は、ブートノード210から送信される起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に基づいて、起動イメージ保存部102から起動イメージを選択する。選択された起動イメージが1つの場合は、その起動イメージを起動イメージ送信部103に渡す。選択された起動イメージが2つ以上の場合は、起動イメージ提示テーブルを作成し、ブートノード210に送信する。起動イメージ提示テーブルには、少なくとも起動イメージの識別子が含まれる。起動イメージ提示テーブルの例を図17に示す。さらに、起動イメージ選択部112は、ブートノード210から送られてきた起動イメージ提示応答に含まれる起動イメージの識別子を参照し、それに対応する起動イメージを起動イメージ保存部102から選択し、その起動イメージを起動イメージ送信部103に渡す。起動イメージ提示応答には、起動イメージの識別子が1つだけ含まれる。
【0082】
ブートノード210は、HW情報取得部201、起動イメージ要求部202、起動処理部203、起動イメージ提示部204を含んで構成される。第1の実施の形態の構成と比べて、ブートノード200の構成に加えて、起動イメージ提示部204を新たに有する点が異なる。
【0083】
起動イメージ提示部204は、モニタやLEDなどの表示手段、あるいは、音声出力手段を用いてユーザに対して、起動イメージの候補を提示し、ユーザに対してそのうちの1つを選択するように促す。ユーザがキーボードやボタン、あるいは、音声入力手段で、起動イメージの1つを選択すると、起動イメージ提示部204は、選択された起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示応答を作成し、ブーサーバ130に送信する。なお、ユーザの代わりにブートノード上のプログラムがあらかじめ与えられた条件に従って起動イメージを選択するようにしてもよい。ここで、あらかじめ与えられた条件とは、例えば、OSのタイプが”Linux”であるとか、OSのバージョンが”2.0以上”であるという形式で与えられることが考えられる。
【0084】
次に、図16と図18を参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
【0085】
ブートノード210の電源を投入すると、HW情報取得部201がブートノード210のハードウェア構成情報を取得する(ステップS101)。ここで取得された図3に例示するようなハードウェア構成情報は、起動イメージ要求部202に渡される。起動イメージ要求部202は、ハードウェア構成情報と自ノードの所在情報とから図2に示したような起動イメージ送信要求を作成し、それをブートサーバ130に送信する(ステップS102)。
【0086】
一方、起動イメージ送信要求を受信したブートサーバ130の起動イメージ選択部112は、起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に基づいて、起動イメージ保存部102に含まれる起動イメージを検索する(ステップS103)。起動イメージが2つ以上見つかった場合(ステップS104のY、ステップS401のY)、起動イメージ選択部112は、選択した前記2つ以上の起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを作成し、ブートノード210に送信する(ステップS402)。
【0087】
起動イメージ提示テーブルを受信したブートノード210の起動イメージ提示部204は、起動イメージ提示テーブルに含まれる起動イメージの識別子をユーザに対して提示する。提示したブートイメージの1つが選択されると、起動イメージ提示部204は起動イメージ提示応答を作成し、ブートサーバ130に送信する(ステップS403)。
【0088】
起動イメージ提示応答を受け取った場合(ステップS404)、起動イメージ選択部112は、起動イメージが1つだけ見つかった場合(ステップS104のY、ステップS105のN)と同様に、選択された或いは見つかった1つの起動イメージと起動イメージ送信要求に含まれる送信元ノードの所在情報を起動イメージ送信部103に渡す(ステップS105)。
【0089】
起動イメージ送信部103は、受け取った起動イメージを上記の送信元ノードの所在情報で示されるブートノード210に対して送信する(ステップS106)。起動イメージを受信したブートノード210の起動処理部203は、受け取った起動イメージのOSを起動する(ステップS107)。
【0090】
一方、ステップS103で1つも起動イメージを見つけられなかった場合(ステップS104のN)、起動イメージ選択部101は、起動イメージの選択に失敗したことを示すエラーコードと起動イメージ送信要求に含まれる送信元ノードの所在情報とを起動イメージ送信部103に渡し、起動イメージ送信部103は、エラーコードを含む選択エラー情報を上記の送信元ノードの所在情報で示されるブートノードに対して送信する(ステップS108)。選択エラー情報を受信したブートノード210の起動処理部203は、起動処理に失敗する(ステップS109)。
【0091】
次に、第4の実施の形態の効果について説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加えて、ブートノードのハードウェアの構成に合った起動イメージが複数存在する場合に、ブートノード側で起動イメージを選択できるようにすることで、ハードウェア構成以外の条件で起動イメージを選択することが可能になるという効果を得られる。
【0092】
第1の実施の形態から第4の実施の形態への変更と同様な変更を第2あるいは第3の実施の形態に加え、第2あるいは第3の実施の形態において、ブートサーバ110、120でブートノード200のハードウェア構成情報に合致する起動イメージが複数見つかった場合、ブートサーバ110、120の起動イメージ選択部101、121が起動イメージ提示テーブルをブートノード200に送り、ブートノード200に設けた起動イメージ提示部204がそれをユーザに提示し、ユーザにインストール可能な起動イメージを1つ選択させるようにしてもよい。
【0093】
次に、本発明の第1乃至第4の実施の形態の変形について説明する。第1ないし第4の実施の形態においては、起動イメージとして、ファイル群を利用したが、ファイル群の代わりにハイバーネーションイメージを利用することも可能である。ハイバーネーションイメージとは、実行中のOSやアプリケーションなどが展開されているメモリ(主記憶)上のデータのことを意味する。このイメージは、コンピュータを一時的に休止状態にする場合に、HDDに保存し、コンピュータを再開させるときにHDDからメモリに読み込むという形で使われる。
【0094】
本変形例においては、上記の第1ないし第4の実施の形態におけるブートサーバの起動イメージ保存部102には、起動イメージとして、上記のハイバーネーションイメージが保存されており、ブートノードの起動処理部203は、ネットワークブートの処理を行う代わりにネットワーク経由のハイバーネーション復帰処理をするように変更される。このとき、ハイバーネーションイメージの全てを一括して取得するのではなく、起動に最小限必要なイメージだけを取り込んで起動し、残りのイメージはその後必要に応じて取得するようにしてもよい。
【0095】
また、第2、第3の実施の形態における起動イメージ作成部111、122は、起動イメージ作成用ノードからインストールされたファイル群を読み出す代わりに、OSの起動直後または自動起動させるAPの起動直後のタイミングで、起動イメージ作成用ノードのメモリ上のデータをすべて読み出すように変更される。
【0096】
次に、本変形例の効果について説明する。本変形例ではOSの起動処理に含まれるOSの初期化やアプリケーションの初期化処理を省略することができる。このため、ブートノードの起動に要する時間を短縮することが可能になる。
【実施例1】
【0097】
次に、具体的な実施例を用いて本発明の第1の実施の形態についてより具体的に説明する。
【0098】
図8を参照して、本実施例の構成を説明する。本実施例では、ブートノードにはPC810を使用し、ブートサーバ100にはサーバ800を使用する。
【0099】
PC810は、CPU811、チップセット812、メモリ813、ビデオカード814、BIOS816を記憶するROM815を備えている。ここで、CPU811は“N−CPU2.6GHz”、メモリ813は“DDR SDRAM1GHz”、チップセット812は“N−Chipset900i”、ビデオカード814は“N−Video8”、を使用する。また、HW情報取得部201、起動イメージ要求部202、起動処理部203は、PC810のBIOS816に組み込まれたプログラムに含まれる機能手段として存在する。
【0100】
サーバ800は、CPU801、メモリ802、HDD803を備えている。サーバ800上では、ネットワークブートのためのサービスプログラム804(デーモンとも呼ばれる)が動作しており、起動イメージ選択部101、起動イメージ保存部102、起動イメージ送信部103はそのプログラムの一部の機能手段として存在する。このサービスプログラム804は、HDD803からメモリ802にロードさせてCPU801で実行される。また、起動イメージ保存部102は、HDD803に起動イメージを保存している。
【0101】
サーバ800とPC810の間は、イーサネットによるLAN900で接続されており、サーバ800とPC810はIPプロトコルで通信するものとする。サーバ800とPC810には、それぞれIPアドレス“192.168.1.1”と“192.168.1.9”が割り当てられている。PC810のIPアドレスは、BIOS816の管理する不揮発メモリ上に登録されている。
【0102】
PC810の電源を投入すると、BIOS816が起動し、HW初期化処理に続いて、OSの起動処理が開始される。OSの起動処理の最初に、HW情報取得部201がPC810を構成するハードウェア構成情報を取得する。次に、起動イメージ要求部202が取得したハードウェア構成情報とPC810に設定されたIPアドレスを含む起動イメージ送信要求を作成する。ここで作成される起動イメージ送信要求600を図6に示す。図6において、エントリ601は、PC810のIPアドレスを示している。IPアドレスは文字列として表される。エントリ602からエントリ605までは、ハードウェア構成情報を示している。ハードウェア構成情報も文字列として表され、それぞれのエントリのうちコロン(:)までは、ハードウェア構成情報のタイプを表す。例えば、エントリ602の“CPU:”は、エントリ602がCPUに関する情報を含むことを表す。同様に、“MEM:”はメモリサイズ、“CSET:”はチップセット、“VIDEO:”はビデオチップに関する情報を含むことをそれぞれ表す。
【0103】
起動イメージ送信要求600は、IPプロトコルによりサーバ800に送られる。起動イメージ送信要求600を受け取ったサーバ800の起動イメージ選択部101は、起動イメージ送信要求600に含まれるハードウェア構成情報、すなわち、エントリ602からエントリ605を検索のキーとして、起動イメージ保存部102に含まれる起動イメージを選択する。起動イメージの選択には、図7に示した起動イメージ選択テーブル700を利用する。この場合、起動イメージ選択テーブル700のエントリのブロック701に含まれるハードウェア構成情報と、起動イメージ送信要求600に含まれるハードウェア構成情報が一致するので、“/Boot/LinuxA”という起動イメージの識別子が返される。ここでは、識別子はファイルのパス名を表すものとする。
【0104】
起動イメージ選択部101は、HDD803から“/Boot/LinuxA”というファイルを読み出し、このファイルとPC810のIPアドレス“192.168.1.9”を起動イメージ送信部103に渡す。ここで渡されるファイルは、起動用のファイル一式をまとめたもので、TAR形式やZIP形式でアーカイブされている。起動イメージ送信部103は、IPアドレス“192.168.1.9”のノード、つまりPC810に対して、IP通信で起動イメージのファイルを送信する。
【0105】
起動イメージのファイルを受けとったPC810の起動イメージ処理部203は、起動処理を行う。ここでいう起動処理とは、起動イメージファイルの展開とOSローダの実行である。OSローダは、OSの主要部分(カーネルとも呼ばれる)をメモリ813に読み込み、カーネルの実行を開始させる。
【0106】
なお、図8のサービスプログラム804中の起動イメージ選択部101の代わりに図16の起動イメージ選択部112を組込み、BIOS816中に図16の起動イメージ提示部204を組み込めば、本発明の第4の実施の形態の実施例となる。
【実施例2】
【0107】
次に、具体的な実施例を用いて本発明の第2の実施の形態についてより具体的に説明する。
【0108】
図13を参照して、本実施例の構成を説明する。本実施例では、ブートノードにはPC810を使用し、ブートサーバ100にはサーバ820を使用し、サーバ820が使う起動イメージ作成用ノードとして起動イメージ作成用PC830を使用する。
【0109】
PC810は、図8に示した実施例1においてブートノードとして使ったものと同じである。
【0110】
サーバ820は、CPU821、メモリ822、HDD823を備えている。サーバ820上では、ネットワークブートのためのサービスプログラム824(デーモンとも呼ばれる)が動作しており、起動イメージ選択部101、起動イメージ保存部102、起動イメージ送信部103および起動イメージ作成部111はそのプログラムの機能として組み込まれている。このサービスプログラム824は、HDD823からメモリ822にロードさせてCPU821で実行される。また、起動イメージ保存部102は、HDD823に起動イメージを保存している。
【0111】
起動イメージ作成用PC830は、ブートノードであるPC810と同様のハードウェア構成を持つ。つまり、CPU831、チップセット832、メモリ833、ビデオカード834、ROM835は、PC810のCPU811、チップセット812、メモリ813、ビデオカード814、ROM815と同じである。また、起動イメージ作成用PC830は、ネットワーク経由でインストールが可能な構成をもつ。
【0112】
サーバ820とPC810の間は、イーサネットによるLAN900で接続されており、サーバ820とPC810はIPプロトコルで通信する。サーバ820とPC810には、それぞれIPアドレス“192.168.1.1”と“192.168.1.9”が割り当てられている。
【0113】
本実施例では、起動イメージ作成部111の接続ポートとして、LAN900のポートを使用する。すなわち、起動イメージを作成する場合は、起動イメージ作成用PC830をLAN900に接続し、サーバ820上のコンソール(図示せず)で起動イメージ作成用コマンドを実行する。ここで、起動イメージ作成用コマンドを「mkbootimg」とする。また、起動イメージ作成用PC830は、IPアドレス“192.168.2.101”を割り当てられているものとする。この場合、起動イメージ作成用PC830上に起動イメージを作成するには、次のコマンドを実行すればよい。
mkbootimg192.168.2.101
【0114】
上記のコマンドを実行することにより、IPアドレス「192.168.2.101」を含む起動イメージ作成要求がサーバ820上のサービスプログラム824に送られ、サービスプログラム824は、ネットワーク経由でIPアドレス「192.168.2.101」を持つPC830に対してインストールを開始する。インストール作業自体は、Microsoft社のリモートインストールサービスやLinuxなどのネットワークインストール機能を使うことができる。インストールされたファイルは、メモリ833上に構築されたファイルシステムに保存される。なお、起動イメージ作成用ノードとしてHDDを有するPCを利用する場合には、インストールされたファイルをHDDに保存してもよい。
【0115】
インストールが終了すると、サービスプログラム824は、起動に必要なファイル群をLAN900経由で起動イメージ作成用PC830から読み出し、HDD823に保存する。これ以降は、起動イメージ作成用PC830と同様の構成を持つPC810をネットワークブートすることが可能になる。PC810のブートの動作については、実施例1と同じなので省略する。
【実施例3】
【0116】
次に、具体的な実施例を用いて本発明の第3の実施の形態をより具体的に説明する。
【0117】
図14を参照して、本実施例の構成を説明する。図14において図13と異なるのは、サーバ820上で動作するサービスプログラム824の構成だけである。サービスプログラム824(デーモンとも呼ばれる)の機能としては、第3の実施の形態で示した起動イメージ選択部121、起動イメージ保存部102、起動イメージ送信部103、起動イメージ作成部122が含まれる。
【0118】
PC810がネットワークブートする際に、起動イメージがすぐに見つかる場合の動作は、実施例1と同様である。ここでは、起動イメージが見つからなかった場合の動作を具体的に説明する。
【0119】
サービスプログラム824の起動イメージ選択部121において起動イメージを見つけられなかった場合、起動イメージ作成部122において起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成に適合する起動イメージ作成用ノードの検索が行われる。ここで、PC810と起動ノード作成用PC830は同じハードウェア構成、すなわち、CPUに“N−CPU2.6GHz”、メモリに“DDR SDRAM1GHz”、チップセットに“N−Chipset900i”、ビデオカードに“N−Video8”を持つものとする。この場合、起動イメージ作成用ノード管理テーブルは、図15のような構成になる。エントリ651からエントリ655までの5つのエントリからなるエントリブロック650が起動イメージ作成用PC830に対応する部分である。その下のエントリブロック660は図14で図示していない別の起動イメージ作成用ノードに対応するものである。
【0120】
PC810から送られる起動イメージ送信要求は図6に示したものと同様であるので、起動イメージ送信要求600のエントリ601からエントリ605と、起動イメージ作成用ノード管理テーブルのエントリ651からエントリ655の比較が行われ、すべてが一致することから、起動イメージ作成用ノードとしてIPアドレス「192.168.2.101」を持つ起動イメージ作成用PC830が選択される。その後のインストール等の処理は、実施例2と同様である。
【実施例4】
【0121】
次に、起動イメージ作成用ノードとして仮想PCを用いる実施例について説明する。
【0122】
図19を参照すると、本実施例の起動イメージ作成用ノードには、図13あるいは図14で示した起動ノード作成用PC830の代わりに仮想PC845を使用する。仮想PC845は、ブートサーバとして動作するサーバ840の上で実行される仮想マシンである。なお、サーバ840は、CPU841、メモリ842、HDD843およびサービスプログラム844を備え、図13あるいは図14で示したサーバ820として機能する。上述のような仮想マシンは、例えば、VMwareにより作成できる。仮想PC845は、起動ノード作成用PC830と同様にPC810と同等のハードウェア構成を持つ。このため、仮想PC845に対してインストールを行うことで、PC810をブートさせるための起動イメージを作成できる。
【0123】
また、仮想PC845は、サーバ840内に構築された仮想ネットワーク経由でサービスプログラム844と通信可能である。仮想PC845に対するネットワークインストールはブートノード作成PC830に対するインストールと同様である。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明によれば、ネットワークブート可能なPCのためのブートサーバといった用途に適用できる。また、クラスタシステムにおけるサーバ装置のネットワークブートのためのブートサーバといった用途にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】起動イメージ送信要求の構成を表す図である
【図3】ハードウェア構成情報の一例を示す図である。
【図4】起動イメージ選択テーブルの構成を表す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の動作を示す流れ図である。
【図6】本発明の実施例1においてPCから出される起動イメージ送信要求を表す図である。
【図7】本発明の実施例1において使用する起動イメージ選択テーブルを表す図である。
【図8】本発明の実施例1のブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態のブロック図である。
【図11】起動イメージ作成用ノード管理テーブルの構成を表す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の動作を表す流れ図である。
【図13】本発明の実施例2のブロック図である。
【図14】本発明の実施例3のブロック図である。
【図15】本発明の実施例3で使用する起動イメージ作成用ノード管理テーブルを表す図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態のブロック図である。
【図17】起動イメージ提示テーブルの構成を表す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態の動作を表す流れ図である。
【図19】本発明の実施例4のブロック図である。
【符号の説明】
【0126】
100,110,120,130…ブートサーバ
200,210…ブートノード
101、112,121…起動イメージ選択部
102…起動イメージ保存部
103…起動イメージ送信部
111、122…起動イメージ作成部
201…HW情報取得部
202…起動イメージ要求部
203…起動処理部
204…起動イメージ提示部
300…ネットワーク
800…サーバ
810…PC
801、811…CPU
802、813…メモリ
803…HDD
804…サービスプログラム
812…チップセット
814…ビデオカード
815…ROM
816…BIOS

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じて相互に通信可能に接続された1台以上のブートサーバ装置およびブートノード装置を備え、
前記ブートノード装置は、自ノード装置のハードウェア構成情報を取得するハードウェア構成情報取得手段と、該ハードウェア構成情報取得手段で取得されたハードウェア構成情報を含む起動イメージ送信要求を前記ブートサーバ装置に送信する起動イメージ要求手段と、前記ブートサーバ装置から起動イメージを受信し、受信した起動イメージを用いて自ノード装置の起動処理を行う起動処理手段とを備え、
前記ブートサーバ装置は、起動イメージを保存する起動イメージ保存手段と、前記起動イメージ保存手段に保存された起動イメージのうち、前記ブートノード装置から受信した起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを選択する起動イメージ選択手段と、該起動イメージ選択手段で選択された起動イメージを前記ブートノード装置に送信する起動イメージ送信手段とを備えることを特徴とする起動イメージ提供システム。
【請求項2】
前記ブートサーバ装置は、起動イメージを作成し、前記起動イメージ保存手段に保存する起動イメージ作成手段を備えることを特徴とする請求項1記載の起動イメージ提供システム。
【請求項3】
前記起動イメージ作成手段は、起動イメージ作成用ノードが接続される接続ポートを有し、前記起動イメージ作成用ノードの所在情報を含む起動イメージ作成要求を受け取り、該受け取った起動イメージ作成要求に含まれる所在情報で特定される前記起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ保存手段に保存するものであることを特徴とする請求項2記載の起動イメージ提供システム。
【請求項4】
前記ブートサーバ装置は、ハードウェア構成情報を含む起動イメージ作成要求を受け取り、前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージを作成する起動イメージ作成手段を備え、且つ、前記起動イメージ選択手段は、前記ブートノード装置から受信した前記起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージが前記起動イメージ保存手段に存在しないとき、前記起動イメージ送信要求に含まれる前記ハードウェア構成情報を付加した起動イメージ作成要求を前記起動イメージ作成手段に送り、前記起動イメージ作成手段で作成された起動イメージを前記ブートノード装置に送信するものであることを特徴とする請求項1記載の起動イメージ提供システム。
【請求項5】
前記起動イメージ作成手段は、起動イメージ作成用ノードが接続される接続ポートを有し、前記接続ポートに接続された起動イメージ作成用ノードの中から、前記起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致するハードウェア構成を有する起動イメージ作成用ノードを検索し、該検索した起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ選択手段に送るものであることを特徴とする請求項4記載の起動イメージ提供システム。
【請求項6】
前記ブートサーバ装置の前記起動イメージ選択手段は、前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージが複数存在した場合に、少なくとも起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを前記ブートノード装置に送信し、その応答として返される起動イメージ提示応答に含まれる起動イメージの識別子により1つの起動イメージを選択するものであり、且つ、前記ブートノード装置は、前記起動イメージ選択手段から送信された前記起動イメージ提示テーブルを受信し、ユーザなどによって選択された1つの起動イメージの識別子を含む前記起動イメージ提示応答を前記起動イメージ選択手段に送信する起動イメージ提示手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の起動イメージ提供システム。
【請求項7】
a)ブートノード装置のハードウェア構成情報取得手段が、自ノード装置のハードウェア構成情報を取得するステップ、
b)前記ブートノード装置の起動イメージ要求手段が、前記ハードウェア構成情報取得手段で取得されたハードウェア構成情報を含む起動イメージ送信要求をネットワークを通じてブートサーバ装置に送信するステップ、
c)前記ブートサーバ装置の起動イメージ選択手段が、起動イメージ保存手段に保存された起動イメージのうち、前記ブートノード装置から受信した起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを選択するステップ、
d)前記ブートサーバ装置の起動イメージ送信手段が、前記起動イメージ選択手段で選択された起動イメージを前記ネットワークを通じて前記ブートノード装置に送信するステップ、
e)前記ブートノード装置の起動処理手段が、前記ブートサーバ装置から起動イメージを受信し、受信した起動イメージを用いて自ノード装置の起動処理を行うステップ、
を含むことを特徴とする起動イメージ提供方法。
【請求項8】
f)前記ブートサーバ装置の起動イメージ作成手段が、起動イメージを作成し、前記起動イメージ保存手段に保存するステップ、
を含むことを特徴とする請求項7記載の起動イメージ提供方法。
【請求項9】
前記ステップfは、前記起動イメージ作成用ノードの所在情報を含む起動イメージ作成要求を受け取るステップ、該受け取った起動イメージ作成要求に含まれる所在情報で特定される前記起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールするステップ、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出すステップ、前記起動イメージ保存手段に保存するステップを含むことを特徴とする請求項8記載の起動イメージ提供方法。
【請求項10】
a)ブートノード装置のハードウェア構成情報取得手段が、自ノード装置のハードウェア構成情報を取得するステップ、
b)前記ブートノード装置の起動イメージ要求手段が、前記ハードウェア構成情報取得手段で取得されたハードウェア構成情報を含む起動イメージ送信要求をネットワークを通じてブートサーバ装置に送信するステップ、
c)前記ブートサーバ装置の起動イメージ選択手段が、起動イメージ保存手段に保存された起動イメージの中に、前記ブートノード装置から受信した起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージが存在すれば、該存在した起動イメージを選択し、存在しなければ、前記起動イメージ送信要求に含まれる前記ハードウェア構成情報を付加した起動イメージ作成要求を起動イメージ作成手段に送るステップ、
d)前記ブートサーバ装置の前記起動イメージ作成手段が、前記起動イメージ作成要求に含まれる前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージを作成するステップ、
e)前記ブートサーバ装置の起動イメージ送信手段が、前記ステップcで選択された起動イメージまたは前記ステップdで作成された起動イメージを前記ネットワークを通じて前記ブートノード装置に送信するステップ、
f)前記ブートノード装置の起動処理手段が、前記ブートサーバ装置から起動イメージを受信し、受信した起動イメージを用いて自ノード装置の起動処理を行うステップ、
を含むことを特徴とする起動イメージ提供方法。
【請求項11】
前記ステップdは、接続ポートに接続された起動イメージ作成用ノードの中から、前記起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致するハードウェア構成を有する起動イメージ作成用ノードを検索するステップ、該検索した起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールするステップ、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出すステップ、を含むことを特徴とする請求項10記載の起動イメージ提供方法。
【請求項12】
前記ブートサーバ装置の前記起動イメージ選択手段が、前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージが複数存在した場合に、少なくとも起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを前記ブートノード装置に送信し、前記ブートノード装置の起動イメージ提示手段が、前記起動イメージ提示テーブルを受信し、ユーザなどによって選択された1つの起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示応答を前記ブートサーバ装置に送信し、前記ブートサーバ装置の前記起動イメージ選択手段が、前記起動イメージ提示応答に含まれる起動イメージの識別子により1つの起動イメージを選択することを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の起動イメージ提供方法。
【請求項13】
ネットワークを通じてブートサーバ装置と通信可能に接続されたブートノード装置において、
自ノード装置のハードウェア構成情報を取得するハードウェア構成情報取得手段と、該ハードウェア構成情報取得手段で取得されたハードウェア構成情報を含む起動イメージ送信要求を前記ブートサーバ装置に送信する起動イメージ要求手段と、前記ブートサーバ装置から起動イメージを受信し、受信した起動イメージを用いて自ノード装置の起動処理を行う起動処理手段とを備えることを特徴とするブートノード装置。
【請求項14】
前記ブートサーバ装置から自ノード装置のハードウェア構成情報に合致する複数の起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを受信し、ユーザなどによって選択された1つの起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示応答を前記ブートサーバ装置に送信する起動イメージ提示手段を備えることを特徴とする請求項13記載のブートノード装置。
【請求項15】
ネットワークを通じてブートノード装置に通信可能に接続されたブートサーバ装置において、
起動イメージを保存する起動イメージ保存手段と、前記起動イメージ保存手段に保存された起動イメージのうち、前記ブートノード装置から受信した起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを選択する起動イメージ選択手段と、該起動イメージ選択手段で選択された起動イメージを前記ブートノード装置に送信する起動イメージ送信手段とを備えることを特徴とするブートサーバ装置。
【請求項16】
起動イメージを作成し、前記起動イメージ保存手段に保存する起動イメージ作成手段を備えることを特徴とする請求項15記載のブートサーバ装置。
【請求項17】
前記起動イメージ作成手段は、起動イメージ作成用ノードが接続される接続ポートを有し、前記起動イメージ作成用ノードの所在情報を含む起動イメージ作成要求を受け取り、該受け取った起動イメージ作成要求に含まれる所在情報で特定される前記起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ保存手段に保存するものであることを特徴とする請求項16記載のブートサーバ装置。
【請求項18】
起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを作成する起動イメージ作成手段を備え、且つ、前記起動イメージ選択手段は、前記ブートノード装置から受信した前記起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージが前記起動イメージ保存手段に存在しないとき、前記起動イメージ送信要求に含まれる前記ハードウェア構成情報を付加した起動イメージ作成要求を前記起動イメージ作成手段に送り、前記起動イメージ作成手段で作成された起動イメージを前記ブートノード装置に送信するものであることを特徴とする請求項15記載のブートサーバ装置。
【請求項19】
前記起動イメージ作成手段は、起動イメージ作成用ノードが接続される接続ポートを有し、前記接続ポートに接続された起動イメージ作成用ノードの中から、前記起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致するハードウェア構成を有する起動イメージ作成用ノードを検索し、該検索した起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ選択手段に送るものであることを特徴とする請求項18記載のブートサーバ装置。
【請求項20】
前記起動イメージ選択手段は、前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージが複数存在した場合に、少なくとも起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを前記ブートノード装置に送信し、その応答として返される起動イメージ提示応答に含まれる起動イメージの識別子により1つの起動イメージを選択するものであることを特徴とする請求項15乃至19の何れか1項に記載のブートサーバ装置。
【請求項21】
ネットワークを通じてブートサーバ装置と通信可能に接続されたブートノード装置を構成するコンピュータを、
自ノード装置のハードウェア構成情報を取得するハードウェア構成情報取得手段、該ハードウェア構成情報取得手段で取得されたハードウェア構成情報を含む起動イメージ送信要求を前記ブートサーバ装置に送信する起動イメージ要求手段、前記ブートサーバ装置から起動イメージを受信し、受信した起動イメージを用いて自ノード装置の起動処理を行う起動処理手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項22】
前記コンピュータをさらに、前記ブートサーバ装置から自ノード装置のハードウェア構成情報に合致する複数の起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを受信し、ユーザなどによって選択された1つの起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示応答を前記ブートサーバ装置に送信する起動イメージ提示手段、として機能させることを特徴とする請求項21記載のプログラム。
【請求項23】
ネットワークを通じてブートノード装置に通信可能に接続されたブートサーバ装置を構成するコンピュータを、
起動イメージを保存する起動イメージ保存手段、前記起動イメージ保存手段に保存された起動イメージのうち、前記ブートノード装置から受信した起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを選択する起動イメージ選択手段、該起動イメージ選択手段で選択された起動イメージを前記ブートノード装置に送信する起動イメージ送信手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項24】
前記コンピュータをさらに、起動イメージを作成し、前記起動イメージ保存手段に保存する起動イメージ作成手段、として機能させることを特徴とする請求項23記載のプログラム。
【請求項25】
前記起動イメージ作成手段は、前記起動イメージ作成用ノードの所在情報を含む起動イメージ作成要求を受け取り、該受け取った起動イメージ作成要求に含まれる所在情報で特定される前記起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ保存手段に保存するものであることを特徴とする請求項24記載のプログラム。
【請求項26】
前記コンピュータをさらに、起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージを作成する起動イメージ作成手段、として機能させ、且つ、前記起動イメージ選択手段は、前記ブートノード装置から受信した前記起動イメージ送信要求に含まれるハードウェア構成情報に合致する起動イメージが前記起動イメージ保存手段に存在しないとき、前記起動イメージ送信要求に含まれる前記ハードウェア構成情報を付加した起動イメージ作成要求を前記起動イメージ作成手段に送り、前記起動イメージ作成手段で作成された起動イメージを前記ブートノード装置に送信するものであることを特徴とする請求項23記載のプログラム。
【請求項27】
前記起動イメージ作成手段は、接続ポートに接続された起動イメージ作成用ノードの中から、前記起動イメージ作成要求に含まれるハードウェア構成情報に合致するハードウェア構成を有する起動イメージ作成用ノードを検索し、該検索した起動イメージ作成用ノードに対して、前記起動イメージ作成要求または設定ファイル中のソフトウェア指定情報で指定されたソフトウェアをインストールし、インストールの終了した前記起動イメージ作成用ノードから起動イメージを読み出し、前記起動イメージ選択手段に送るものであることを特徴とする請求項26記載のプログラム。
【請求項28】
前記起動イメージ選択手段は、前記ハードウェア構成情報に合致する起動イメージが複数存在した場合に、少なくとも起動イメージの識別子を含む起動イメージ提示テーブルを前記ブートノード装置に送信し、その応答として返される起動イメージ提示応答に含まれる起動イメージの識別子により1つの起動イメージを選択するものであることを特徴とする請求項23乃至27の何れか1項に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−11506(P2006−11506A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−183316(P2004−183316)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】