説明

超低温液化ガス液面測定用センサ及び超低温液化ガス液面測定用液面計

【課題】信頼性や精度が高く、大型化された貯蔵容器にも使用可能な超低温液化ガス液面測定用センサ及び超低温液化ガス液面測定用液面計を提供する。
【解決手段】超低温液化ガス液面測定用センサ1は、MgB2と、この表面を覆っている被覆金属とを備え、長さが50cm以上の長尺状単芯線であり、常温の際の抵抗値が1Ω/m〜5Ω/m、熱伝導度が5W/(m・K)〜15W/(m・K)である。固定用樹脂9によって、超低温液化ガス液面測定用センサ1が内部に固定されている筒8を貯蔵容器内の液化ガスに浸し、ヒーター電源3からヒーター部7に電流を流して加温し、センサ1の液面より上の部分を常温状態とし、直流電流電源2からセンサ1に電流を流し、電圧計4でセンサ1の両端に発生する電圧を測定し、演算処理装置5により電圧値データから液面位置を算出し、モニター6に液面位置を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、効率よく測定できる上、深さのある大型容器にも使用できる超低温液化ガス液面測定用センサ及びこれを用いた超低温液化ガス液面測定用液面計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液体水素や液体ヘリウム、液体ネオンなどの極低温液化ガスは、広く産業界において利用されている。特に最近では、環境に優しいクリーンエネルギー導入の観点から、液体水素が脚光を浴びている。
【0003】
上述のような極低温液化ガスを貯蔵する際、液量の把握及び安全管理の面から貯蔵容器内の液面を計測できる液面センサや液面計が必要であるが、これらついて公知技術がある(例えば、下記特許文献1、2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−275085号公報
【特許文献2】特開昭50―127659号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近では、極低温液化ガスの利用量が増加していることから、輸送量や貯蔵量が多くなるように貯蔵容器の大型化が望まれている。しかし、特許文献1、2などの従来の液面センサや液面計は、信頼性や精度が高いものではなく、また、長尺状のものとすることが困難であった。したがって、大型化された貯蔵容器(特に深さのある貯蔵容器)を、液体水素や液体ヘリウム、液体ネオンなどの極低温液化ガスの貯蔵に採用することは困難であった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、信頼性や精度が高く、大型化された貯蔵容器にも使用可能な超低温液化ガス液面測定用センサ及び超低温液化ガス液面測定用液面計を提供することである。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明の超低温液化ガス液面測定用センサは、MgB2を含む長尺状の超伝導体と、前記超伝導体の表面を覆っている被覆金属とを備えている。別の観点から、本発明の超低温液化ガス液面測定用センサは、MgB2を含むコイル状の超伝導体と、前記超伝導体の表面を覆っている被覆金属とを備えているものでもよい。
【0008】
上記構成により、信頼性や精度が高く、大型化された貯蔵容器にも使用可能な超低温液化ガス液面測定用センサを提供できる。また、コイル状の超低温液化ガス液面測定用センサの場合、実効長さを長くできるため、超伝導体における超伝導状態部分と常電導状態部分との抵抗値の差異をさらに大きくすることができる。その結果として、さらに反応性(精度)に優れた超低温液化ガス液面測定用センサを提供できる。
【0009】
本発明の超低温液化ガス液面測定用センサは、常温における抵抗値が1Ω/m〜5Ω/mであることが好ましい。
【0010】
上記構成により、常温の際の抵抗値が1Ω/m〜5Ω/mであるので、電流を流せば容易に加温することができ、超低温液化ガス液面測定用センサを液面測定に使用している際、液面に浸っていない部分を常電導状態にしておくことができる。また、超伝導体における超伝導状態部分と常電導状態部分との抵抗値の差異が大きいので、超低温液化ガス液面測定用センサとしての反応性(精度)を実用に十分なものとできる。さらに、抵抗値が大きすぎないので、液化ガスの気化を許容範囲に抑えた超低温液化ガス液面測定用センサとできる。
【0011】
本発明の超低温液化ガス液面測定用センサは、熱伝導度が5W/(m・K)〜15W/(m・K)であることが好ましい。これにより、実用に十分な加温・冷却性能を有することができ、さらに反応性(精度)に優れた超低温液化ガス液面測定用センサを提供できる。
【0012】
本発明の超低温液化ガス液面測定用センサは、長さが50cm以上であることが好ましい。これにより、従来に比べ長いセンサとできるので、容器が深くても複数のセンサを縦につないで距離を得る必要がない。したがって、深さがある容器に対しても用いることができる超低温液化ガス液面計用センサを提供できる。
【0013】
本発明の超低温液化ガス液面測定用センサは、全体の断面の径が0.5mm〜2.0mmの線材であり、前記超伝導体の層が断面積の30%〜60%を占めることが好ましい。これにより、必要な強度及び加温・冷却性能を達成できるとともに、さらに反応性(精度)に優れた超低温液化ガス液面測定用センサを提供できる。
【0014】
本発明の超低温液化ガス液面測定用センサは、前記被覆金属がNi−Cu合金であることが好ましい。これにより、確実に反応性(精度)に優れた超低温液化ガス液面測定用センサを提供できる。
【0015】
本発明の超低温液化ガス液面測定用センサは、前記被覆金属におけるNiとCuとの比が3:7〜4:6であることが好ましい。この範囲の比率であれば、特に反応性(精度)に優れた超低温液化ガス液面測定用センサを提供できる。
【0016】
本発明の超低温液化ガス液面測定用センサは、全体がU字型となるように形成されたものであることが好ましい。
【0017】
上記構成により、超低温液化ガス液面測定用センサの実効長さを長くできるため、超伝導体における超伝導状態部分と常電導状態部分との抵抗値の差異をさらに大きくすることができる。その結果として、さらに反応性(精度)に優れた超低温液化ガス液面測定用センサを提供できる。また、電極が取りやすくなるため、外部の電気回路などとの接続が容易となる。
【0018】
本発明の超低温液化ガス液面測定用液面計は、上述の前記超低温液化ガス液面測定用センサと、前記超低温液化ガス液面測定用センサを加熱するヒーターと、前記超低温液化ガス液面測定用センサに電流を流す電源と、前記超低温液化ガス液面測定用センサにおける電圧を測定する電圧計とを備えている。
【0019】
上記構成により、超低温液化ガス液面測定用センサを加熱することができ、超低温液化ガスに一部を浸漬した際、浸漬部分と浸漬されていない部分とで温度の差異による抵抗値の差異をつけることができる。したがって、このとき、電流を超低温液化ガス液面測定用センサに流し、その電圧を電圧計で測定することで、超低温液化ガス液面測定用センサの抵抗値の変化を検知できるので、超低温液化ガスの液面位置を確実に検知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明の第1実施形態に係る超低温液化ガス液面測定用液面計について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る超低温液化ガス液面測定用液面計の概略構成図である。
【0021】
図1に示すように、超低温液化ガス液面測定用液面計10(以下、液面計10とする)は、超低温液化ガス液面測定用センサ1(以下、センサ1とする)と、直流電流電源2と、ヒーター電源3と、電圧計4と、演算処理装置5と、モニター6と、ヒーター部7と、筒8と、固定用樹脂9とを備えている。なお、図1では、貯蔵容器(図示せず)内の超低温液化ガスに筒8が途中まで浸かっている状態を示している。
【0022】
センサ1は、金属被覆された超伝導体MgB2からなる長さが50cm以上の長尺状単芯線であって、常温の際の抵抗値が1Ω/m〜5Ω/m、熱伝導度が5W/(m・K)〜15W/(m・K)のものである。また、センサ1は、全体の断面の径が0.5mm〜2.0mmの線材であり、MgB2の層が断面積の30%〜60%を占めている。
【0023】
上述のセンサ1は、いわゆるパウダー・イン・チューブ(powder−in−tube:PIT)法で作製することができる。このPIT法でも、MgとBとの混合粉末を被覆層となるシース材(金属筒)に詰めて加工し、熱処理によってMgB2を生成する方法(in−situ法)と、MgB2の化合物粉末をシース材に直接詰めて加工する方法(ex−situ法)とがあるが、どちらの方法を用いてもよい。
【0024】
なお、MgB2の被覆層となるシース材(金属筒)としては、Ni−Cu合金、Cu、Fe、ステンレス、Nbなどが挙げられる。Ni−Cu合金を採用する場合には、NiとCuとの比が3:7〜4:6に調整したものを使用する。これにより、確実に反応性(精度)に優れたセンサ1とできる。
【0025】
直流電流電源2は、センサ1の一端と他端とに電気的に接続されており、センサ1に電流を流すためのものである。
【0026】
ヒーター電源3は、高電気抵抗体などであるヒーター部7の両端と電気的に接続されており、ヒーター部7に電流を流すことによって抵抗熱を発生させ、センサ1の上部を加温できる。
【0027】
電圧計4は、図示しない直流アンプを備え、センサ1の一端と他端とに電気的に接続されており、センサ1の電圧を計測するものである。
【0028】
演算処理装置5は、電圧計4で計測された電圧値からセンサ1の抵抗値を演算するものである。その演算結果はモニター6に表示される。
【0029】
筒8は、センサ1を内部に収納して保護するものである。センサ1は、筒8に固定用樹脂9によって固定されている。固定用樹脂9としては、エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0030】
なお、図示しないが、貯蔵容器において、センサ1と各機器とを接続する配線の取出し口は、貯蔵容器の内部圧力を上げた状態でも使用することができるように、配線が貫設されているハーメチックシールやO−リングを用いた耐圧型のものとなっている。また、配線に水素が接触することによって引火して燃焼・爆発することを防止するために、配線には絶縁材料を被覆している。この絶縁材料の例としては、センサ1の極低温部分では繊維強化プラスチック、室温部分では塩化ビニル樹脂が挙げられる。
【0031】
次に、液面計10の動作について説明する。まず、センサ1が内部に固定されている筒8を貯蔵容器内の液化ガスに浸し、ヒーター電源3からヒーター部7に電流を流して加温し、センサ1の液面より上の部分を常温状態としておく。次に、直流電流電源2からセンサ1に電流を流し、電圧計4でセンサ1の両端に発生する電圧を測定し、電圧値データを演算処理装置5に保存する。そして、測定データに基づいて定められたアルゴリズム(例えば、予め実験データから導いておいた電圧値と液面の位置との関係式による)にしたがって、演算処理装置5により電圧値データから液面位置を算出し、モニター6に液面位置を表示する。
【0032】
上記構成の液面計10によれば、信頼性や精度が高く、大型化された貯蔵容器にも使用可能である。また、センサ1の常温の際の抵抗値が1Ω/m〜5Ω/mであるので、電流を流せば容易に加温することができ、センサ1を液面測定に使用している際、液面に浸っていない部分を常電導状態にしておくことができる。また、超伝導体における超伝導状態部分と常電導状態部分との抵抗値の差異が大きいので、センサ1としての反応性(精度)を実用に十分なものとした液面計10となる。したがって、直流電流電源2から電流をセンサ1に流し、その電圧を電圧計4で測定することで、センサ1の抵抗値の変化を検知できるので、これから演算を行えば、超低温液化ガスの液面位置を確実に検知することができる。
【0033】
また、センサ1の熱伝導度が5W/(m・K)〜15W/(m・K)であるので、実用に十分な加温・冷却性能を有することができ、さらに反応性(精度)に優れた液面計10を提供できる。
【0034】
さらに、センサ1が長さが50cm以上であるので、従来に比べ長いセンサとでき、容器が深くても複数のセンサを縦につないで距離を得る必要がない。したがって、深さがある容器に対しても用いることができる液面計10を提供できる。
【0035】
センサ1が、全体の断面の径が0.5mm〜2.0mmの線材であり、MgB2の層が断面積の30%〜60%を占めるものであるので、必要な強度及び加温・冷却性能を達成できるとともに、さらに反応性(精度)に優れた液面計10を提供できる。
【0036】
次に、本発明の第1実施形態の変形例に係る超低温液化ガス液面測定用液面計について説明する。図2は、本発明の第1実施形態の変形例に係る超低温液化ガス液面測定用液面計に用いる超低温液化ガス液面測定用センサを示す図である。なお、上記第1実施形態と同様の部位については説明を省略する。
【0037】
第1実施形態の変形例に係る超低温液化ガス液面測定用液面計は、センサ1の代わりにコイル状に巻かれた超低温液化ガス液面測定用センサ1a(以下、センサ1aとする)を用いている点で、第1実施形態の液面計10と異なっている。
【0038】
本変形例によれば、第1実施形態の液面計10と同様の作用・効果を奏することができる。また、センサ1aの実効長さを長くできるため、MgB2層における超伝導状態部分と常電導状態部分との抵抗値の差異をさらに大きくすることができる。その結果として、さらに反応性(精度)に優れたセンサ1aを有する超低温液化ガス液面測定用液面計を提供できる。
【0039】
次に、本発明の第2実施形態に係る超低温液化ガス液面測定用液面計について説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る超低温液化ガス液面測定用液面計の概略構成図である。なお、上記第1実施形態と同様の部位(符合2〜6、8、9に対応する符合12〜16、18、19)については説明を省略することがある。
【0040】
図3に示すように、超低温液化ガス液面測定用液面計20(以下、液面計20とする)は、超低温液化ガス液面測定用センサ11(以下、センサ11とする)と、直流電流電源12と、ヒーター電源13と、電圧計14と、演算処理装置15と、モニター16と、ヒーター部17と、筒18と、固定用樹脂19とを備えている。なお、図3では、第1実施形態と同様に、貯蔵容器(図示せず)内の超低温液化ガスに筒18が途中まで浸かっている状態を示している。
【0041】
液面計20は、センサ1及びヒーター部7の代わりにセンサ11及びヒーター部17a、17bを用いている点で、第1実施形態の液面計10と異なっている。
【0042】
センサ11は、U字型に折り返された状態で筒18に固定用樹脂19によって固定されており、筒18の上部において電極が取りやすくなっている。
【0043】
ヒーター部17a、17bは、センサ11の両端をそれぞれ加温できるように配設されており、ヒーター電源13と電気的に接続されている。
【0044】
上記構成の液面計20によれば、第1実施形態の液面計10と同様の作用・効果を奏することができる。また、センサ11の実効長さを長くできるため、MgB2層における超伝導状態部分と常電導状態部分との抵抗値の差異をさらに大きくすることができる。その結果として、さらに反応性(精度)に優れたセンサ1を有する液面計20とできる。
【0045】
次に、本発明の第2実施形態の変形例に係る超低温液化ガス液面測定用液面計について説明する。図4は、本発明の第2実施形態の変形例に係る超低温液化ガス液面測定用液面計に用いる超低温液化ガス液面測定用センサを示す図である。
【0046】
第2実施形態の変形例に係る超低温液化ガス液面測定用液面計は、センサ11の代わりにコイル状に巻かれた超低温液化ガス液面測定用センサ11a(以下、センサ11aとする)を用いている点で、第2実施形態の液面計20と異なっている。
【0047】
本変形例によれば、第2実施形態の液面計20と同様の作用・効果を奏することができる。また、センサ11aの実効長さをさらに長くできるため、MgB2層における超伝導状態部分と常電導状態部分との抵抗値の差異をより大きくすることができる。その結果として、さらに反応性(精度)に優れたセンサ11aを有する超低温液化ガス液面測定用液面計を提供できる。
【実施例】
【0048】
以下では、上記第1実施形態に係る液面計10と同構成の液面計を作製し、この液面計の性能の検証を行った。以下に、本実施例に係る液面計の具体的な作製方法及び検証方法について説明する。
【0049】
(センサの作製方法)
PIT法のうちin−situ法を用いてセンサを作製した。具体的には、MgとBとの混合粉末を被覆層となるNi−Cu筒(Ni:Cu=3:7)の内部に詰めて線引き加工した後、熱処理によって軸芯部分をMgB2にした。なお、このときのセンサの直径は0.65mm、長さは50cmであり、MgB2層の直径は0.36mm(センサ断面全体の30%を占める)である。
【0050】
(液面計の性能の検証方法)
室温から極低温まで、及び、極低温から室温までについて、作製したセンサの電気抵抗の温度依存性を調べ、電気抵抗がゼロとなる超伝導転移温度を測定することによって検証した。
【0051】
(検証結果)
図5に示すように、34K前後において急激に抵抗値が変化していることがわかる。また、34Kで電気抵抗値がゼロとなっていることもわかる。したがって、34K前後において感度のよいセンサとなっていることがわかる。したがって、34K以下の沸点を有する極低温液化ガス液面測定用液面計のセンサとして使用できる。
【0052】
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態や実施例に限定されるものではない。上記各実施形態や実施例でのセンサの形状を波形状としてもよいし、単芯状の線を圧延してテープ状にしてもよい。また、単芯状の線を束ねて線引き加工し、多芯センサとしてもよいし、この多芯センサを圧延してテープ状にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の第1実施形態に係る超低温液化ガス液面測定用液面計の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態の変形例に係る超低温液化ガス液面測定用液面計に用いる超低温液化ガス液面測定用センサを示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る超低温液化ガス液面測定用液面計の概略構成図である。
【図4】本発明の第2実施形態の変形例に係る超低温液化ガス液面測定用液面計に用いる超低温液化ガス液面測定用センサを示す図である。
【図5】本発明に係る実施例の検証結果を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
MgB2を含む長尺状の超伝導体と、前記超伝導体の表面を覆っている被覆金属とを備えていることを特徴とする超低温液化ガス液面測定用センサ。
【請求項2】
MgB2を含むコイル状の超伝導体と、前記超伝導体の表面を覆っている被覆金属とを備えていることを特徴とする超低温液化ガス液面測定用センサ。
【請求項3】
常温における抵抗値が1Ω/m〜5Ω/mであることを特徴とする請求項1又は2に記載の超低温液化ガス液面測定用センサ。
【請求項4】
熱伝導度が5W/(m・K)〜15W/(m・K)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の超低温液化ガス液面測定用センサ。
【請求項5】
長さが50cm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の超低温液化ガス液面測定用センサ。
【請求項6】
全体の断面の径が0.5mm〜2.0mmの線材であり、前記超伝導体の層が断面積の30%〜60%を占めることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の超低温液化ガス液面測定用センサ。
【請求項7】
前記被覆金属がNi−Cu合金であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の超低温液化ガス液面測定用センサ。
【請求項8】
前記被覆金属におけるNiとCuとの比が3:7〜4:6であることを特徴とする請求項7に記載の超低温液化ガス液面測定用センサ。
【請求項9】
全体がU字型となるように形成された請求項1〜8のいずれか1項に記載の超低温液化ガス液面測定用センサ。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の前記超低温液化ガス液面測定用センサと、前記超低温液化ガス液面測定用センサを加熱するヒーターと、前記超低温液化ガス液面測定用センサに電流を流す電源と、前記超低温液化ガス液面測定用センサにおける電圧を測定する電圧計とを備えていることを特徴とする超低温液化ガス液面測定用液面計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−139441(P2007−139441A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−329961(P2005−329961)
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(504150450)国立大学法人神戸大学 (421)
【出願人】(301023238)独立行政法人物質・材料研究機構 (1,333)
【Fターム(参考)】