超音波診断装置
【課題】多様な画像情報の中から所望の画像情報を容易に選択できるようにし、多様な出力先の中から適切な出力先を容易に選択できるようにする。
【解決手段】画像記憶部60上には様々な形式をもった画像情報が格納される。各画像情報ごとにサムネイル画像が形成される。画像属性管理テーブルにおいて、画像情報の属性が管理される。適合性管理テーブルにおいて、画像情報の属性と出力先との間における適合性が管理される。指定された属性をもった画像情報が検索され、サムネイル画像を利用していずれかの画像情報がユーザにより選択される。その画像情報の属性から属性に適合する出力先が検索される。出力先を指定してそれに適合する画像情報を特定することも可能である。
【解決手段】画像記憶部60上には様々な形式をもった画像情報が格納される。各画像情報ごとにサムネイル画像が形成される。画像属性管理テーブルにおいて、画像情報の属性が管理される。適合性管理テーブルにおいて、画像情報の属性と出力先との間における適合性が管理される。指定された属性をもった画像情報が検索され、サムネイル画像を利用していずれかの画像情報がユーザにより選択される。その画像情報の属性から属性に適合する出力先が検索される。出力先を指定してそれに適合する画像情報を特定することも可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は超音波診断装置に関し、特に、互いに異なる属性をもった画像情報の取り扱い(管理、選択支援、出力制御)技術に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波診断装置においては、様々な画像が形成される。診断モードに依存して、Bモード画像(二次元断層画像)、Mモード画像(あるビーム方向上の輝度分布を時間的に展開した画像)、フロー画像(二次元血流画像)、CFM(Color Flow Mapping)画像(Bモード画像とフロー画像とを合成した画像)、Dモード画像(ドプラ波形画像)、三次元画像などが形成される。それらの画像は、一般に、エコーの大きさを輝度値で表す輝度画像(白黒画像、グレイ画像、単色画像)、運動情報(ドプラ情報)をカラーで表すカラー画像、それらの画像を構成した複合画像、及び、その他の画像に大別される。データフォーマットの観点から、各画像の情報(各画像情報)を区別すると、例えば、送受波フォーマットで構成された画像情報(スキャンコンバート前の中間的な画像情報)、及び、表示フォーマットで構成された画像情報(スキャンコンバート後の表示可能な画像情報)に区別される。各画像情報は動画像情報である場合もあるし、静止画像情報である場合もある。更に、各画像情報を保存する場合には様々な圧縮方式を適用することができ、また、保存された画像情報を出力する際には出力先の仕様に応じてあるいは転送プロトコルに応じて画像情報が様々なデータ形式に変換される。このように超音波診断装置では様々な種類の画像情報(つまり様々な属性をもった画像情報)が生成され、また取り扱われている。
【0003】
一般的な超音波診断装置にはシネメモリ及びビデオメモリが搭載されている。シネメモリには上記の送受波フォーマットで構成された画像情報が格納され、それはスキャンコンバート前のデータを一時的に格納するバッファとして機能する。近年、シネメモリについては大容量化の傾向が認められる。ビデオメモリには上記の表示フォーマットで構成された画像情報が格納される。その画像情報は通常デジタルビデオ信号である。各メモリ上に格納された画像情報を大容量記憶装置に転送して保存することも可能である。大容量記憶装置は、装置筐体内部又は装置筐体外部に設けられたハードディスクなどによって構成される。超音波診断装置上において、シネメモリ、ビデオメモリ、又は、大容量記憶装置に格納された画像情報を読み出し、それを表示器、記憶媒体、プリンタなどの機器に出力することが可能である。
【0004】
従来の超音波診断装置において、格納あるいは保存される画像情報は、患者名、検査IDなどの一般の属性項目によって管理されており、例えば、患者名を指定して特定の患者に対する超音波診断によって生成された画像情報を検索することが可能である。しかしながら、上記のように超音波診断装置には多量で多様な画像情報が存在し、例えば単純に患者だけを検索キーとして検索を実行すると、その患者に関連付けられた非常に多くの種類の画像情報がヒットしてしまう結果となり、目的とする画像情報や出力先に適合した画像情報を迅速に特定できない。また、画像情報の検索後に、検索された画像情報名をテキストデータとしてリスト化したリストをユーザーに提供しても、そのリスト上のテキストデータから目的とする画像情報がどれであるのか判断することは難しい。
【0005】
超音波診断装置には様々な記録機器(VTR、プリンタなど)が接続され、また、ネットワークを介して様々な装置(サーバー、ネットワークプリンタなど)を接続することが可能である。すなわち、保存された画像情報を出力できる多数の出力先が存在する。出力先としての個々の装置は所定の入力仕様をもっており、各装置が受け入れることが可能な画像情報の種類(属性)は当然ながら制限されている。従来においては、ユーザーによって、画像情報の属性を考慮しつつ特定の出力先を人為的に判断しているが、画像情報の属性が多様化し、また出力先も多様化している中で、そのような選択作業の負担の増大という問題が顕在化されつつある。
【0006】
下記の特許文献1には、医用画像を検索して表示するシステムが開示されている。各画像ごとに検査ID、被検者番号、コメントなどのデータが関連付けられており、それらのデータに基づいて目的とする画像が検索されている。そのシステムには、指定された画像についてインデックス画像を表示させる機能が設けられている。しかし、特許文献1には、画像情報の属性と出力先との適合関係を管理することについては記載されていない。また特許文献1には、スキャンコンバート後の表示画像(動画像、静止画像)の管理についてだけ記載されており、スキャンコンバート前の画像及びスキャンコンバート後の画像を統合管理することあるいはそれらを一元的に取り扱うことについては記載されていない。
【0007】
【特許文献1】特開2001−143005号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、多様な画像情報を統合管理できる超音波診断装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、多様な画像情報の中から所望の画像情報を容易に選択できる超音波診断装置を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、多様な画像情報と多様な出力先との関係を管理できる超音波診断装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、画像情報を出力する適切な出力先を簡便に選択できる超音波診断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(1)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理するための属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、前記属性管理テーブル及び前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記画像記憶手段に格納された特定の画像情報を特定の出力先へ出力する処理を制御する出力制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、画像記憶手段に多様な画像情報を格納することが可能であり、画像記憶手段に格納された各画像情報の属性は属性管理テーブルによって管理される。属性と出力先との間における適合関係は、適合関係管理テーブルによって管理される。それらのテーブルの内容に基づいて、所望の画像情報を適切な出力先へ出力する処理が実行される。
【0014】
上記の画像記憶手段は、シネメモリやビデオメモリから転送される画像情報が保存される画像データベースとして構成されるのが望ましい。但し、画像記憶手段がシネメモリ及びビデオメモリを含んで構成されてもよい。属性管理テーブルにおいては、各画像情報(レコード)ごとに、複数の属性項目データが管理される。その場合における管理単位は、通常、画像情報の属性によって異なり、フレーム単位、フレームセット単位、フレーム列単位、フレーム列セット単位、ボリューム単位、ボリューム列単位などであるが、場合によってはビーム単位あるいは他の単位であってもよい。管理される属性は複数の属性項目(属性要素)からなり、望ましくは、患者名、検査日時などの一般項目の他に、診断モードを識別する属性項目、画像形式や画像フォーマットを識別する属性項目、などが含まれる。この属性管理テーブルによれば、属性(望ましくは主要な複数の属性項目値の組み合わせ)を指定することによって所望の画像情報を検索でき、また、その検索結果の中から特定の画像情報を指定すれば、その属性を容易に特定できる。そして、その属性を出力制御に利用できる。望ましくは、適合関係管理テーブルはあらかじめ作成され、出力先グループの構成変動あるいは各出力先の仕様変化に応じてその内容が更新される。いずれにしても、適合関係管理テーブルによれば、特定の画像情報について、それを出力可能な1又は複数の出力先(候補出力先)を自動的に特定することが可能であるので、ユーザーの負担を軽減でき、また誤指定を防止できる。管理される適合関係は、物理的な適合関係であってもよいし、それに代えてあるいはそれに加えて論理的適合関係であってもよい。論理的適合関係が認められた画像情報及び出力先について物理的適合関係が認められないような場合には当該画像情報を出力先の仕様に適合させる変換が実行される。それを自動化するのが望ましい。例えば、ある画像情報について、複数の出力先装置のいずれにも物理的には出力可能な場合であっても、検査レポートの作成などの理由から実際に使用する出力先のみに対して適合関係付け(リンク)を設定することが可能である。適合関係管理テーブルは、必要に応じて、双方向に利用するのが望ましく、例えば、属性をキーとしてそれに適合する出力先を検索したり、出力先をキーとしてそれに適合する属性を検索したりすることが可能である。出力制御手段は、それらのテーブルに基づいて、特定の画像情報の選択を支援し、特定の出力先の選択を支援し、また、特定の画像情報の転送を制御する。
【0015】
(2)上記構成において、望ましくは、前記出力制御手段は、前記属性管理テーブルに基づいて、ユーザーにより指定された属性を有する複数の画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段を含み、前記画像情報リストから前記特定の画像情報が選択される。望ましくは、前記画像情報リストは、前記複数の画像情報の内容を示す複数の縮小画像により構成される。
【0016】
画像情報リストは、指定された属性をキーとして検索を行った結果を反映するものであり、選択候補としての1又は複数の画像情報に対応する1又は複数のリスト要素を含む。各リスト要素を縮小画像で構成すれば、個々の画像情報の内容を縮小画像として観察あるいは確認した上で、いずれかの縮小画像を選択する操作を経て、目的とする画像情報を簡便に選択できる。縮小画像は低解像度の画像であり、それは各画像情報を格納する時点で作成されてもよいし、画像情報リストの作成時に作成されてもよい。検索後に迅速にリスト表示を行うためには、通常、あらかじめ縮小画像が作成されて、それが保存される。
【0017】
望ましくは、前記出力制御手段は、前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記特定の画像情報の属性に適合する複数の出力先を表す出力先リストを作成する出力先リスト作成手段を含み、前記出力先リストから前記特定の出力先が選択される。出力先リストは、特定の画像情報を出力することが可能な選択候補としての1又は複数の出力先を表す。出力先をグルーピングし、あるグループに検索範囲を制限して、その中から出力先を検索するようにしてもよい。
【0018】
望ましくは、前記出力制御手段は、前記適合関係テーブルに基づいて、ユーザーにより指定された特定の出力先に適合する属性を認識し、前記属性管理テーブルに基づいて、前記認識された属性を有する複数の画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段を含み、前記画像情報リストから前記特定の画像情報が選択される。この構成によれば、出力先を指定すると、それに適合する属性が自動的に認識され、その属性をもった1又は複数の画像情報が自動的に検索される。
【0019】
望ましくは、前記画像情報リストは、前記複数の画像情報の内容を示す複数の縮小画像により構成される。この構成によれば各画像情報の内容を視覚的に観察、確認した上で画像情報を選択できるので、選択操作時の負担が軽減され、また、誤選択を回避できる。
【0020】
望ましくは、前記出力制御手段は、前記特定の画像情報の出力に先立って、前記特定の画像情報の形式を前記特定の出力先に合った形式に変換する変換モジュールを有する。変換モジュールは、圧縮形式や転送プロトコル形式ごとに設けられる。
【0021】
望ましくは、登録された複数のプリセット属性に対応する複数のアイコンを有する操作画面を生成する操作画面生成手段を含み、前記操作画面上で特定のアイコンを選択することによって属性が指定される。各アイコンは、指定する属性を表すシンボルとして機能する。各アイコンに対応付けられた属性は、1又は複数の属性項目値によって構成され、通常、送受波フォーマット又は表示フォーマットを指示する値、診断モードを指示する値、などの組み合わせに相当する。更に、現在又は出力時の符号化形式を指示する値を組み合わせてもよい。
【0022】
望ましくは、出力先群における一部又は全部についてステータスを管理するためのステータス管理テーブルを記憶したステータス管理テーブル記憶部を含み、前記出力制御手段は更に前記ステータス管理テーブルを参照して画像情報の出力を制御する。各出力先に対するポーリングを実行して、起動時又は適時にステータス情報を取得するのが望ましい。ステータス情報は動作有無、動作状況、動作条件などを表すものであってもよい。
【0023】
望ましくは、前記画像記憶手段は、送受波フォーマットで構成された画像情報が一時的に格納されるシネメモリと、表示フォーマットで構成された画像情報が一時的に格納されるビデオメモリと、前記シネメモリから前記送受波フォーマットで構成された画像情報が転送され、前記ビデオメモリから前記表示フォーマットで構成された画像情報が転送される画像記憶部と、を含み、前記画像記憶部に格納された画像情報ごとに属性が管理され、前記画像記憶部から前記特定の出力先へ前記特定の画像情報が出力される。
【0024】
上記構成において、画像記憶部は画像情報を保存するための大容量記憶装置として構成され、そこに格納される画像情報について個別的に属性が管理され、また必要に応じてそれに対応する縮小画像へのポインタが管理される。画像情報をサーバーなどに転送する場合、それに対応する縮小画像を一緒に転送すれば受け取り側で縮小画像を参照して画像情報の実体内容を簡便に確認できる。転送時には必要に応じて属性情報が付加される。
【0025】
望ましくは、前記属性管理テーブルにおいて管理される属性には、送受波フォーマット又は表示フォーマットを識別する属性項目データ、静止画像又は動画像を識別する属性項目データ、及び、超音波診断モードを識別する属性項目データ、の内の少なくとも1つが含まれる。上記以外には、患者に関する1又は複数の属性項目データ、検査に関する1又は複数の属性項目データ、データ変換に関する1又は複数の属性項目データ、などがあげられる。
【0026】
望ましくは、出力先群には、当該超音波診断装置に接続された複数のローカル機器からなる第1出力先グループと、当該超音波診断装置に対してネットワークを介して接続された複数のネットワーク機器からなる第2出力先グループと、が含まれる。グループを限定した上でその中から指定属性に適合する出力先を検索するようにしてもよい。上記以外には、記憶機器、印刷機器及びCP機器といった機能の区別によってグルーピングを行うことができる。
【0027】
望ましくは、前記特定の画像情報を選択する際に参照される参照画像として、前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を示す低解像度の縮小画像を作成する縮小画像作成手段を含む。
【0028】
望ましくは、前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が送受波フォーマットで構成されている場合には、当該画像情報に対してフォーマット変換を実行することにより生成される表示フォーマットで構成された画像情報に基づいて縮小画像を作成する。
【0029】
送受波フォーマットで構成されている画像情報は、そのまま表示できないためフォーマット変換を行うものである。そのフォーマット変換は超音波診断装置に設けられているDSCに行わせてもよいし、それとは別のモジュールに行わせてもよい。送受波フォーマットで構成されている第1の画像情報に対応する、表示フォーマットで構成された第2の画像情報が既に生成及び保存されていれば、改めてフォーマット変換を行うことなく、第2の画像情報を利用して、第1の画像情報についての縮小画像を簡便に生成できる。
【0030】
望ましくは、前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が送受波フォーマットで構成された第1及び第2の画像情報のセットとして構成されている場合には、当該画像情報に対してフォーマット変換を実行することにより生成される表示フォーマットで構成された画像情報に基づいて縮小画像を作成する。
【0031】
例えば、CFMモードにおいては、スキャンコンバート前の段階で送受波フォーマットで構成された第1及び第2の画像情報がそれぞれ独立して存在する。それらのフォーマット変換によって(及び合成処理によって)、表示フォーマットで構成された第3の画像情報が生成される。第3の画像情報を利用して、第1及び第2の画像情報についての縮小画像が生成される。
【0032】
望ましくは、前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が動画像情報である場合には、その動画像情報を構成する複数のフレームの中の代表フレームに対応する縮小画像を作成する。望ましくは、前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が動画像情報である場合には、動画像としての縮小画像を作成する。動画像の場合には、代表フレームの画像に対応する縮小画像、又は、動画像としての縮小画像が作成される。前者によれば縮小画像保存のための記憶容量を削減できる。後者によれば動画像としての観察が可能となる。後者の場合であっても、一定時間分あるいは所定心拍数分のフレーム列についてのみ部分的な縮小画像を形成すれば動画像のデータ量に応じて同じく動画像としての縮小画像のデータ量が著しく増大してしまう問題を回避できる。
【0033】
(3)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理するための属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、前記属性管理テーブルに基づいて、前記指定された属性を有する画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、前記画像情報リスト上において前記特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記特定の画像情報の属性に適合する出力先を表す出力先リストを作成する出力先リスト作成手段と、前記出力先リスト上において特定の出力先をユーザーにより選択するための出力先選択手段と、前記特定の画像情報を前記特定の出力先へ出力する処理を実行する手段と、を含むことを特徴とする。
【0034】
上記構成によれば、属性を指定して画像情報リスト上で所望の画像情報を容易に選択でき、その画像情報の属性から出力先リストを自動的に作成して、その出力先リスト上で出力先を容易に選択できる。特に、多様な画像情報及び多様な出力先が存在している場合にその効果が顕著となる。
【0035】
(4)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、ユーザーにより特定の出力先を指定するための出力先指定手段と、前記適合関係テーブルに基づいて、前記指定された出力先に適合する属性を認識し、前記属性管理テーブルに基づいて、前記認識された属性を有する画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、前記画像情報リスト上において特定の画像情報をユーザーにより選択するための第2の画像情報選択手段と、前記特定の画像情報を前記特定の出力先へ出力する処理を実行する手段と、を含むことを特徴とする。
【0036】
上記構成によれば、出力先(出力条件であってもよい)を指定すると、それに適合する画像情報を表す第2の画像情報リストが自動的に作成され、それを利用して簡便に所望の画像情報を選択できる。その場合に、属性と出力先との複雑な関係をユーザーは意識する必要はないので、負担が軽減される。
【0037】
(5)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を表す低解像度の縮小画像を形成する縮小画像形成手段と、前記縮小画像が格納される縮小画像記憶部と、ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、前記属性管理テーブルに基づいて前記指定された属性を有する画像情報を特定し、前記縮小画像記憶部から前記指定された属性を有する画像情報に対応する縮小画像を取得して画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、前記画像情報リスト上で特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、を含み、前記縮小画像作成手段は、送受波フォーマットで構成された画像情報、及び、表示フォーマットで構成された画像情報の両者について縮小画像を作成する機能を有することを特徴とする。
【0038】
上記構成によれば、送受波フォーマットで構成された画像情報、及び、表示フォーマットで構成された画像情報という異種のデータ形成をもった2つの画像情報を統合管理でき、ユーザーは処理対象となる画像情報を容易に選択できる。
【0039】
(6)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を表す低解像度の縮小画像を形成する縮小画像形成手段と、前記縮小画像が格納される縮小画像記憶部と、ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、前記属性管理テーブルに基づいて前記指定された属性を有する画像情報を特定し、前記縮小画像記憶部から前記指定された属性を有する画像情報に対応する縮小画像を取得して画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、前記画像情報リスト上で特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、を含み、前記縮小画像作成手段は、静止画像情報及び動画像情報の両者について縮小画像を作成する機能を有することを特徴とする。
【0040】
上記構成によれば、静止画像情報及び動画像情報という異種のデータ形成をもった2つの画像情報を統合管理でき、ユーザーは処理対象となる画像情報を容易に選択できる。
【発明の効果】
【0041】
以上説明したように、本発明によれば、多様な画像情報を統合管理できる。本発明によれば、多様な画像情報の中から所望の画像情報を容易に選択できる。本発明によれば、多様な画像情報と多様な出力先との関係を統合管理できる。本発明によれば、画像情報を出力する適切な出力先を簡便に選択できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0043】
図1には、本発明に係る超音波診断装置がブロック図として示されている。この超音波診断装置は医療の分野において用いられ、超音波の送受波により超音波画像を形成する装置である。
【0044】
プローブ10は超音波の送受波を行う超音波探触子である。プローブ10には、複数の振動素子からなるアレイ振動子が設けられている。アレイ振動子によって超音波ビームが形成され、その超音波ビームが電子的に走査される。電子走査方式としては電子セクタ走査、電子リニア走査などをあげることができる。プローブ10に2Dアレイ振動子を設け、その2Dアレイ振動子を用いて超音波ビームを二次元走査し、これによって三次元データ取込空間を形成するようにしてもよい。
【0045】
送受信部12は、送信ビームフォーマー及び受信ビームフォーマーとして機能する。送受信部12によって一定の遅延関係をもって複数の送信信号が複数の振動素子に対して供給される。これによって送信ビームが形成される。複数の振動素子から出力された複数の受信信号は送受信部12において整相加算処理される。これによって受信ビームが形成される。整相加算後の受信信号は、第1信号処理部14及び第2信号処理部18へ出力されている。
【0046】
第1信号処理部14は、図1に示す例において、Bモード画像やMモード画像などの輝度画像を形成するための信号処理を実行する。具体的には受信信号(エコーデータ)に対して検波、対数圧縮、などの処理を実行する。その処理後のデータは直接的にDSC(デジタルスキャンコンバータ)22に出力され、あるいは、シネメモリ16を経由してDSC22へ出力される。
【0047】
シネメモリ16は半導体メモリによって構成され、入力されるデータを一時的に格納する。その所定単位はビーム、フレームなどである。Bモード画像を形成する場合、フレーム単位で(あるいはビーム単位で)データがシネメモリ16上に一時的に格納される。シネメモリ16は、リングバッファ構造を有しており、最新のフレームから一定期間前のフレームまでのフレーム列を格納する。Mモード画像を形成する場合、シネメモリ16上にはビーム単位でエコーデータが時系列順で格納される。なお、シネメモリ16上に三次元エコーデータ取込空間から取得されたボリュームデータを格納するようにしてもよい。以上のように、シネメモリ16上には現在から一定期間前までのデータが時系列順で格納されることになる。各データは送受波フォーマットで構成され、すなわち、Bモード画像についてはビームアドレスと深さアドレスとによって個々のサンプル点のアドレスが特定される。シネメモリ16上に格納される所定単位のデータは送受波フォーマットで構成された画像情報に相当する。
【0048】
DSC22は、Bモード画像としての白黒の二次元断層画像を形成する。具体的には、DSC22は座標変換機能(フォーマット変換機能)及びデータ補間機能などを有している。DSC22によって生成される各フレームのデータはラスタースキャンデータ列としての送受波フォーマットで構成された画像情報に相当する。ただし、本実施形態ではカラーフローマッピングモード(CFM)において、Bモード画像とフロー画像とからなる合成画像が後述する表示処理部26上において形成されており、そのようなCFMモードにおいては各フレームの合成画像が表示フォーマットで構成された画像情報に相当する。ちなみに、Mモード画像を形成する場合、シネメモリ16から出力される各ビームごとのデータがそのまま表示処理部26へ出力される。
【0049】
一方、第2信号処理部18は、フローモード画像すなわち二次元血流画像を形成するための信号処理を実行するものである。具体的には、第2信号処理部18は、例えば、直交検波回路、自己相関回路、速度演算回路などを有し、受信信号に含まれるドプラ情報を抽出し、そのドプラ情報から速度データを求めている。ちなみに、速度データと共に分散データが演算される場合もあり、あるいは、速度データに代えてパワーデータが演算される場合もある。
【0050】
シネメモリ20は、上記のシネメモリ16と同様にリングバッファ構造を有し、第2信号処理部18から出力されるデータを一時的に格納する。上記のシネメモリ16と同様に、第2信号処理部18から出力されるデータはそのままDSC24へ出力されてもよいし、シネメモリ20を経由してDSC24へ出力されてもよい。いずれにしても、第2信号処理部18から出力されるデータは一時的にシネメモリ20上に格納される。速度情報やパワー情報などのフローデータはシネメモリ20上においてフレーム単位で管理されており、シネメモリ20上には現在から一定期間前までの複数フレーム分のフローデータが格納される。各フレームのフローデータは送受波フォーマットで構成された画像情報に相当する。すなわち、各フレームのフローデータはビームアドレス及び深さアドレスで特定されるピクセルデータ集合として構成されるものである。シネメモリ16と同様にシネメモリ20上においても実際の最小格納単位がビームであってもよいが、後述する属性管理の単位は一定の診断モードの場合を除いてフレームである。診断モードによってはビームあるいはボリューム単位で属性を管理することも可能である。
【0051】
シネメモリ16及びシネメモリ20はフリーズ操作後においてそこに記憶されたデータを読み出してそれを静止画像あるいは動画像として表示する場合に用いられる。その他、ユーザーが特に指定したフレームあるいはフレーム列を一時的に保存するメモリとしても機能する。
【0052】
DSC24は上記のDSC22と同様の機能をもっており、入力されるフローデータに対して座標変換処理やデータ補間処理を適用し、これによって二次元のフロー画像を形成する。そのフロー画像はフレーム単位で生成され、各フレームのデータが表示座標系で構成された画像情報に相当するが、通常、二次元のフロー画像は二次元のBモード画像上に合成され、合成画像として表示されあるいは保存される。
【0053】
表示処理部26は画像合成機能を有しており、上述したように、Bモード画像にフロー画像を合成してCFM画像(合成画像)を生成する。また表示処理部26は、後述する制御部30によって形成されたグラフィック画像を、表示すべき画像に合成する機能も有している。また表示処理部26はMモード画像やその他の画像を形成する機能も有している。また、上記のフロー画像に対してカラー演算処理を実行する機能を有しており、その場合においては、LUT(ルックアップテーブル)としてのカラーマッピングテーブルが参照される。実際に使用するカラーマッピングテーブルを切り替えることにより様々な色パターンでフロー画像を表示することが可能である。
【0054】
表示処理部26により表示すべき画像データはビデオ信号に変換され、そのビデオ信号が表示部28に出力される。表示部28上には、ユーザーによって選択された診断モードに対応した超音波画像が表示される。表示部28は、CRTなどからなる主ディスプレイとLCDなどからなる副ディスプレイとによって構成されてもよい。例えば超音波画像を主ディスプレイに表示し、アイコンを含む画像や、縮小画像としてのサムネイル画像を表示する画像を副ディスプレイに表示するようにしてもよい。
【0055】
ビデオメモリ27は、表示部28に表示される画像のデータをフレーム単位で格納するメモリである。上記のシネメモリ16、シネメモリ20においても静止画像あるいは動画像として画像情報を格納可能であったが、ビデオメモリ27においても、静止画像あるいは動画像として画像情報を格納することができる。ビデオメモリ27がリングバッファ構造を有していてもよいし、ユーザーが明示的な指示を与えた静止画像あるいは動画像がビデオメモリ27上に格納されてもよい。シネメモリ16、シネメモリ20及びビデオメモリ27は例えば揮発性のRAMによって構成されているが、他の記憶デバイスを用いて構成してもよい。
【0056】
図1には図示されていないが、三次元画像を構成する画像処理部やドプラ波形を形成するDモード画像形成部などを設けてもよい。
【0057】
制御部30はCPU及び動作プログラムなどによって構成される。制御部30は図1に示される各構成の動作を制御する。本実施形態においては、後に詳述するように、制御部30が、サムネイル画像生成部44、画像出力制御部46、テーブル作成部48として機能し、更に圧縮変換やプロトコル変換のために用いられる複数の変換モジュール50,52としての機能を有している。
【0058】
制御部30には、入力手段としての操作パネル32が接続されている。この操作パネル32を利用して診断モードの指定、画像の選択、出力先の選択、その他の設定を行うことができる。制御部30には、ローカル機器グループ34を構成する複数の画像出力デバイスが接続されており、例えば、カラープリンタ36、VTR装置38、FD装置40などが接続されている。図示されている例の他に、白黒プリンタ、DVDレコーダ、メモリ媒体レコーダ、などの各種の出力機器を接続することができる。
【0059】
制御部30には記憶装置42が接続されている。この記憶装置42は例えばハードディスク装置などによって構成される。そのハードディスク装置は超音波診断装置の筐体内に設けられてもよいし、その筐体外に設けられてもよい。記憶装置42には各種のデータが格納され、図1においては、それが有する主要な機能が複数の記憶部として表されている。すなわち、記憶装置42は、ステータス管理テーブル記憶部54、適合性管理テーブル記憶部56、画像属性管理テーブル記憶部58、画像記憶部60及びサムネイル画像記憶部62として機能する。
【0060】
制御部30には通信部64が接続されている。この通信部64は外部のネットワーク66に接続されており、そのネットワーク66上にはネットワーク機器グループ68を構成する各種のデバイスが接続されている。例えばそのデバイスとして、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)サーバーや画像処理サーバーなどからなるサーバー70、ネットワークデジタルスキャンコンバータカラープリンタなどのプリンタ72、ネットワーク対応のDVD装置、ネットワーク対応のCD−R装置などがあげられる。それらの外部の機器に対して超音波診断装置から所望の画像情報を転送することが可能である。画像情報に対してデータを付加してその転送を行うようにしてもよい。そのようなデータとしては属性情報、サムネイル画像データなどをあげることができる。
【0061】
図1には示されていないが、制御部30には心電計が接続されており、その心電計から出力される生体信号としての心電信号が制御部30に入力されている。その心電信号に基づいて心臓の心拍周期を認識することができ、その心拍周期に同期して画像情報の取込や管理を行うことも可能である。心電同期信号あるいは心拍データを各画像と共に保存するようにしてもよい。
【0062】
次に、制御部30が有する機能について詳述する。サムネイル画像生成部44は、画像記憶部60上に格納される画像情報ごとにその内容を表す参照画像としてサムネイル画像を生成する。サムネイル画像は基礎となる画像を低解像度の縮小画像に加工したものであり、本実施形態においては、画像記憶部60への画像情報の格納時にそれに対応するサムネイル画像が生成されている。もちろん、画像情報リストの作成時などにおいて、サムネイル画像が必要となったタイミングでその生成を行うようにしてもよい。本実施形態において、サムネイル画像生成部44は、静止画像としてのサムネイル画像と動画像としてのサムネイル画像とを生成する機能を有している。後に説明するように、対象となる画像が静止画像の場合には静止画像としてのサムネイル画像が生成され、対象となる画像が動画像である場合には、その代表フレームを表す静止画像、あるいは、その全体又は一部分に相当する動画像としてのサムネイル画像を生成している。代表フレームは自動的に決定することもできるが、ユーザーによって決定するようにしてもよい。また対象となる動画像の全体ではなく一部分についてサムネイル画像を形成する場合には、形成対象となる期間を自動的に設定するようにしてもよいし、ユーザーによって設定させるようにしてもよい。自動的に設定する場合にはあらかじめその設定条件を定めておくのが望ましく、例えば最初の一心拍あるいはn(n=1,2,3,・・・)心拍分という条件を設定しておくことができる。シネメモリ16及びシネメモリ20上に格納されているデータは、上述したように、送受波フォーマットで構成された画像情報であり、そこから直ちにサムネイル画像を形成することはできないため、サムネイル画像の形成に先立って画像情報に対するフォーマット変換が実行される。すなわち送受波フォーマットから表示フォーマットへの変換が実行される。フォーマット変換はDSC22,24が有する座標変換機能と同じであるため、そのような画像情報からサムネイル画像を形成する場合には、シネメモリ16,20から読み出されたデータをDSC22,24へ出力し、DSC22,24の出力をサムネイル画像生成部44へ与えて、低解像度変換及び縮小変換を行うことにより、サムネイル画像を生成するようにしてもよい。もちろん、サムネイル画像生成部44自体がフォーマット変換機能を有していてもよい。ちなみに、DSC22,24の後段にバッファメモリを設け、シネメモリ16,20からの画像情報の読み出しに代えて、それに対応する画像情報を上記のバッファメモリから読み出して、その読み出された画像情報に基づいてサムネイル画像を形成するようにしてもよい。
【0063】
画像出力制御部46は、後に詳述する画像属性管理テーブル、適合性管理テーブルなどに基づいて、ユーザーによって指定された特定の画像情報を、ユーザーによって指定された特定の出力先へ出力する際の処理を制御する。その機能については後に図13を用いて詳述する。
【0064】
テーブル作成部48は、画像属性管理テーブル、適合性管理テーブル、及びステータス管理テーブルを作成し、またその内容を更新するモジュールである。各テーブルについては後に具体例をもって詳述するが、画像属性管理テーブルは画像記憶部60上に格納される各画像情報ごとに属性を管理するためのテーブルである。本実施形態においては、その属性として複数の属性項目(属性要素)が設定されており、それらの1又は複数の属性項目を検索キーとして利用して所望の画像情報を迅速かつ容易に検索することが可能である。
【0065】
適合性管理テーブルは、各属性と各出力先との間における適合性を管理するためのテーブルである。その適合性は物理的な適合性であってもよいし、論理的な適合性であってもよい。すなわち、ある属性をもった画像情報を物理的に出力可能な1又は複数の出力先を特定するテーブルであってもよいし、ある属性をもった画像情報を出力したい1又は複数の出力先を特定するテーブルであってもよい。後者の場合には物理的な適合性を確保するため、必要に応じて画像情報に対してフォーマット変換や圧縮変換などが適用される。
【0066】
ステータス管理テーブルは、各出力先ごとにステータスを管理するためのテーブルである。例えば動作の可否が管理され、あるいは、現在動作中で他のジョブを受けられない状態や待ち受けジョブ数などが管理されてもよい。ステータスをリアルタイムに管理するため、テーブル作成部48が各出力先ごとにステータスの問い合わせを行うポーリング機能を有していてもよい。すなわち、各出力先に対してステータスなどの問い合わせを行って、各出力先からの回答に基づきステータス管理テーブルの更新を行うものである。新しい記憶デバイスや新しい印刷デバイスが接続された場合、上記のポーリングによってその入力仕様を認識し、それに基づいて各テーブルの内容を更新するのが望ましい。もちろん、そのような情報を操作パネル32を介してユーザーが入力するようにしてもよい。これは適合性管理テーブルについても同様であり、適合性の定義は自動的に設定することも可能であるが、ユーザーがその設定を行うようにしてもよい。例えばユーザーごとに適合性管理テーブルを用意して選択的に利用するようにしてもよい。これによれば、例えば集団検診などにおけるルーチン処理を支援できる操作環境を構築できる。
【0067】
上記の画像属性管理テーブル記憶部58上には画像属性管理テーブルが格納され、適合性管理テーブル記憶部56上には適合性管理テーブルが格納され、ステータス管理テーブル記憶部54上にはステータス管理テーブルが格納される。図1に示す例では単一の記憶装置上に全てのテーブルが格納されていたが、もちろん別々の記憶装置上にそれらのテーブルが格納されてもよい。
【0068】
画像記憶部60は、ユーザーによって指定されたあるいは自動的に指定された画像情報が格納される記憶部である。具体的には、シネメモリ16,20から読み出された画像情報が画像記憶部60上に格納され、またビデオメモリ27から読み出された画像情報が画像記憶部60に格納される。その場合において輝度画像とフロー画像とを合成するモードにおいては、送受波フォーマットで構成された輝度データ及びフローデータがセットを構成し、そのセット単位で画像記憶部60上に格納される。ビデオメモリ27上においては、輝度画像とフロー画像とが既に合成されたカラーの合成画像が格納されているため、フレーム単位で画像情報が読み出されて画像記憶部60上に格納される。もちろん合成前データすなわちDSC22,24から出力された2つのフレームデータを1つのセットとし、セット単位で画像記憶部60上に格納することも可能である。また画像記憶部60上への画像情報の格納の際には必要に応じてデータ形式が変換される。例えば、その例として、DICOM変換、JPG(Joint Photographic Coding Experts Group)変換、BMP(Bit Map)変換、Tiff(Tagg Image File Format)変換、MPEG2(Moving Picture Coding Experts Group2)変換、などをあげることができる。画像記憶部60への画像情報の格納時にそのような変換処理を行ってもよいし、画像記憶部60から画像情報を読み出してそれを転送する際にそのような変換を実行するようにしてもよい。画像格納時に何らかの変換が行われたか否か及びその変換内容は画像属性管理テーブル上において管理されており、また、画像出力時において何らかの変換を行うか否か及びその変換内容については適合性管理テーブル上において管理されている。
【0069】
サムネイル画像記憶部62上には、画像記憶部60に格納される各画像情報ごとにその内容を表すサムネイル画像が格納される。上述したように、サムネイル画像としては静止画像あるいは動画像があり、また白黒の属性に対応付けられた画像情報については白黒のサムネイル画像が格納されており、カラーの属性を有する画像情報についてはカラーのサムネイル画像が格納される。サムネイル画像は画像情報の検索結果をリストとして表す際に画面上に表示される。また画像情報を転送する場合には必要に応じてそれに対応するサムネイル画像の情報も転送される。
【0070】
図2には、画像情報とサムネイル画像との対応関係が示されている。ここで符号62は図1に示した画像記憶部を表しており、符号62は図1に示したサムネイル画像記憶部を表している。
【0071】
画像情報78は、送受波フォーマット(画像フォーマットタイプ:Cine)、静止画像(画像構成タイプ:Single)、Bモード(B&Wモードタイプ:B)、などの属性を有している。符号102は画像情報78に対応するサムネイル画像を表している。そのサムネイル画像102は白黒の静止画像である。画像情報80は、送受波フォーマット、動画像(画像構成タイプ:Multi)、Bモードなどの属性を有している。それに対応するサムネイル画像が符号104で表されている。サムネイル画像104は白黒の静止画像であるが、符号106で示されるように白黒の動画像としてサムネイル画像を構成してもよい。画像情報82は、2つのフレームのデータ82A,82Bによって構成され、送受波フォーマット、静止画像、CFMモードなどの属性を有している。データ82Aは図1に示したシネメモリ16から出力される輝度データに相当し、データ82Bはシネメモリ20から出力されるフローデータに相当する。その画像情報82に対応するのがサムネイル画像108であり、そのサムネイル画像はカラーの静止画像である。すなわちCFM画像を低解像度変換した画像である。画像情報84はフレーム列セットとしてのフレーム列84A,84Bによって構成される。フレーム列84Aは図1に示したシネメモリ16から出力される動画像としての輝度データに相当し、フレーム列84Bは図1に示したシネメモリ20から出力される動画像としてのフローデータに相当する。画像情報84は、送受波フォーマット、動画像、CFMモードなどの属性を有する。それに対応するのがサムネイル画像110であり、それはカラーの静止画像である。もちろん、それに代えてカラーの動画像としてのサムネイル画像112を用意してもよい。
【0072】
画像情報86は、表示フォーマット(画像フォーマットタイプ:Video)、静止画像、Bモードなどの属性を有している。それに対応するのがサムネイル画像114であり、そのサムネイル画像114は白黒の静止画像である。画像情報88は、表示フォーマット、動画像、Bモードなどの属性を有している。それに対応するのがサムネイル画像116であり、そのサムネイル画像116は白黒の静止画像であるが、それに代えて白黒の動画像118を用意してもよい。画像情報90は、表示フォーマット、静止画像、CFMモードなどの属性を有している。それに対応するのがサムネイル画像120であり、それはカラーの静止画像である。画像情報100は、表示フォーマット、動画像、CFMモードなどの属性を有している。それに対応するのがサムネイル画像122であり、それはカラーの静止画像である。それに代えてカラーの動画像としてのサムネイル画像124を用意してもよい。
【0073】
図3には、画像属性管理テーブル記憶部58に格納されるテーブル内容が示されている。管理される属性項目として、この例では、「患者ID」、「Name(患者名)」、「生年月日(患者の生年月日)」、「年齢(患者の年齢)」、「検査ID(超音波検査の識別子)」、「検査日」、「検査時間」、「画像番号(画像識別子)」、「生体信号タイプ」、「画像フォーマットタイプ」、「画像構成タイプ」、「プローブタイプ」、「B&Wモードタイプ」、「B&Wモード色タイプ」、「Flowモードタイプ」「Flowモード色タイプ」などが存在する。これ以外にも画像変換の有無や変換方式などの属性項目が存在している。
【0074】
上記における「生体信号タイプ」は、生体信号の種別を表しており、ここでECGは心電信号を表している。「画像フォーマットタイプ」は送受波フォーマットであるかあるいは表示フォーマットであるかを識別する属性項目であり、Cineは送受波フォーマットを表しており、Videoは表示フォーマットを表している。「画像構成タイプ」は静止画像であるかあるいは動画像であるかを識別する属性項目であり、Singleは静止画像を表しており、Multiは動画像を表している。「プローブタイプ」はプローブの種別を表している。Convexはコンベックスタイプのプローブを表しており、Linearはリニアタイプのプローブを表している。
【0075】
「B&Wモードタイプ」は輝度画像を構成する診断モードのタイプを表しており、BはBモードを表しており、B/MはBモードとMモードを同時に実行する複合モードを表している。MはMモードを表している。「B&Wモード色タイプ」は輝度画像を構成する場合における色条件を表す属性項目であり、Grayは白黒表現を表しており、Blueは青色輝度によって表現することを表している。「Flowモードタイプ」はフローモードにおけるタイプを表す属性項目であり、Nonはフローモードが設定されていないことを示し、Flowは血流速度をカラー表現するカラードプラモードを表しており、Powerは血流パワーをカラー表示するパワーモードを示している。「Flowモード色タイプ」はフロー画像におけるカラーマッピングパターンを表しており、ここではいくつかのタイプが設定されている。
【0076】
図3に示すように、各画像情報(各レコード)ごとに各種の属性項目の値を管理することにより、格納された画像情報の取り扱い性を向上でき、特に、画像のタイプや種別から画像情報を検索して所望の画像情報を迅速かつ容易に特定できるという利点がある。また特定された画像情報について属性を認識できるので、その属性を用いて出力先の検索などを行えるという利点がある。
【0077】
次に、図4〜図11を用いて図1に示した適合性管理テーブル記憶部56上に格納されるいくつかの適合性管理テーブルの具体例を説明する。図4〜図11において横軸は画像情報の種別すなわち属性を表しており、縦軸は出力先を表している。各図に示す例において、出力先としては、付属白黒プリンタ、付属カラープリンタ、付属デジタル白黒プリンタ、付属デジタルカラープリンタ、付属VTR、DVDレコーダ、付属FDドライブ、付属メモリ媒体レコーダ、ネットワークデジタルカラープリンタ、DICOMサーバ、DICOMプリンタ、画像処理サーバー、Emailサーバ、ネットワークDVDドライブ、ネットワークCD−Rドライブなどがある。
【0078】
図4に示す適合性管理テーブル56Aは、送受波フォーマット、静止画像、輝度情報(Bモード又はMモードの画像)の属性を有している画像情報と、各出力先と、の適合関係を示すものである。ここで「変換なし」は当該画像情報の出力時に特別な変換を行わない条件を示しており、「DICOM変換」はDICOMプロトコルにしたがった変換を画像情報の出力時に自動実行させる条件を示しており、これと同様に、「JPG変換」は画像出力時においてJPG変換を実行する条件を示しており、「BMP変換」は画像出力時においてビットマップ変換を実行する条件を示している。すなわち、そのような画像出力時に関して付与される条件も属性として管理し、それも含めて各属性に適合する出力先を管理することができる。ちなみに、図4において○は当該画像情報を出力可能な(すなわち適合性ある)出力先を表している。これは図5〜図11についても同様である。なお、各図に示される適合関係は本発明説明上の例示であって、実際の装置上においては動作環境や各種の条件に応じて様々な内容となるものである。
【0079】
図5においては、送受波フォーマット、動画像、輝度情報の属性を有する画像情報についての適合性管理テーブル56Bが示されている。ここでは、「MPEG2変換」は画像出力時に自動的にMPEG2変換を実行させる条件を表しており、それも属性の一部である。図6に示す適合性管理テーブル56Cは、送受波フォーマット、静止画像、CFMモード(輝度情報+輝度速度情報)の属性を持った画像情報に対応するものである。図7に示す適合性管理テーブル56Dは、送受波フォーマット、動画像、CFMモードの属性をもった画像情報に対応するものである。図8に示す適合性管理テーブル56Eは、表示フォーマット、静止画像、白黒画像の属性をもった画像情報に対応するものを表している。図9に示す適合性管理テーブル56Fは、表示フォーマット、動画像、白黒画像の属性をもった画像情報に対応するものを示している。図10に示す適合性管理テーブル56Gは、表示フォーマット、静止画像、カラー画像の属性をもった画像情報に対応するものを示している。図11に示す適合性管理テーブル56Hは、表示フォーマット、動画像、カラー画像の属性をもった画像情報に対応するものを示している。
【0080】
上記のような適合性管理テーブルによれば、画像情報の属性を与えると、その属性に適合する1又は複数の出力先を自動的に速やかに検索でき、一方、出力先を具体的に指定すれば、その出力先に適合する画像情報の属性を逆引き検索することも可能である。
【0081】
図12には、ステータス管理テーブル記憶部54上に格納されるステータス管理テーブルの一例が示されている。図示されるように、各出力先ごとにステータスが管理されており、ここで○は利用可能なことを表している。もちろんON/OFFのステータスだけを管理するのではなく、動作中、動作待機中、待ち受けジョブ数といったより詳細な情報をステータスとして管理するようにしてもよい。これによれば、例えば多数のジョブがキューに格納されているプリンタについては、画像情報をそのプリンタに出力するのではなく、他のプリンタに振り分けることなどが可能となる。
【0082】
次に、図13〜図15を用いて、図1に示した装置の動作例ついて説明する。以下に説明するように、図1に示した画像出力制御部46は3つの動作モードを有しており、属性指定モード、全指定モード、及び、出力先指定モードの中から選択されたモードにしたがって出力制御を実行している。
【0083】
S101では、操作パネルを利用して前提条件が入力される。通常は、患者を特定する情報及び検査を特定する情報が入力される。これによって、ある患者についてある検査日に行われた超音波診断結果を検索対象とすることができる。S102では各モードに応じて処理が分岐する。
【0084】
属性指定モードにおいては、S103において、操作パネルを利用してユーザーにより属性が指定される。その指定にあたっては、1又は複数の属性項目の値が入力されることになる。図14には、S103において表示される操作画面132が例示されている。本実施形態においては、属性指定の内容があらかじめ複数のアイコン134〜158としてプリセットされている。すなわち使用頻度の高い属性指定内容についてはアイコン化されている。
【0085】
ここで、符号134は後述する全指定モードにおいて操作されるアイコンであり、全画像情報を検索する場合に操作される。符号136に示すアイコンは、送受波フォーマット、静止画像、Bモードの属性に対応するアイコンである。符号138は送受波フォーマット、動画像、CFMモード(Bモード+フローモード)の属性に対応するアイコンを示している。符号140は、送受波フォーマット、静止画像、Bモード、JPG変換の属性に対応するアイコンを示している。符号142は、送受波フォーマット、動画像、Bモード、MPEG2変換の属性に対応するアイコンを示している。符号144は、表示フォーマット、静止画像、Bモードの属性に対応するアイコンを示している。符号146は表示フォーマット、動画像、Bモード+Dモードの属性に対応するアイコンを示している。符号148は、表示フォーマット、動画像、CFMモードの属性に対応するアイコンを示している。符号150は表示フォーマット、動画像、CFMモード、MPEG2変換の属性に対応するアイコンを示している。符号152は、表示フォーマット、動画像、B+P(パワーモード)、MPEG4の属性に対応するアイコンを示している。符号156は、送受波フォーマット、3Dモードの属性に対応するアイコンを示している。符号158は、表示フォーマット、3Dモード、DICOM変換の属性に対応するアイコンを示している。以上のように、操作画面132上に登場させる各アイコンについての属性をカスタマイズしておくことにより、あるアイコンに対する選択操作だけで、複数の属性項目の組合せをもって属性の指定を簡便に行えるという利点がある。図14に示す複数の属性項目の値の組合せはもちろん一例であって、ユーザーが自由に設定でき、あるいは自動的に設定することができる。
【0086】
図13に戻って、S103において属性が指定されると、S104において、指定された属性にしたがって、画像属性管理テーブルの内容を検索することにより、指定された属性を有する1又は複数の画像情報が特定される。S105ではそれらの画像情報を表す画像リストが表示される。
【0087】
図15には、画像リスト130の一例が示されている。本実施形態においては、複数の画像情報に対応する複数のサムネイル画像130Aによって画像リスト130が構成されている。各サムネイル画像130Aは上述したように低解像度をもった縮小画像である。図15に示すような画像リスト130を表示することにより、ユーザーは目的とする画像情報をサムネイル画像130Aの内容を観察することによって容易かつ迅速に特定することが可能となる。本実施形態においては、送受波フォーマットで構成された画像情報についてもサムネイル画像を用意しているため、そのような本来表示を簡便に行えないような画像情報であっても、その内容をサムネイル画像130Aとして観察できるという利点がある。
【0088】
図13に戻って、S106では、画像リスト上においていずれかのサムネイル画像を選択することによって、特定の画像情報が選択されることになる。S107では、出力先リストが形成され、それが表示される。具体的には、選択された画像情報が有する属性にしたがって、適合性管理テーブルを参照することにより、その属性に適合する1又は複数の出力先が検索され、その検索結果から出力先リストが作成される。出力先リストは1又は複数の出力先名称をリスト化したものであってもよいし、アイコンのような図形を利用して構成されたリストであってもよい。
【0089】
S108では、出力先リスト上において特定の出力先がユーザーによって選択される。そして、S114においては上記のように指定された特定の画像情報について出力時の座標変換の有無が判断され、座標変換の必要があれば、S115において画像属性変換テーブルに登録された変換形式にしたがって画像情報に対する変換が実行される。
【0090】
S116では、画像情報が特定の出力先へ出力される。この場合において、ネットワーク上の機器に画像情報を出力する場合には、必要に応じてサムネイル画像のデータ及び属性データが付加される。S117においては出力実行の結果が例えば画面上に表示される。
【0091】
一方、S102において全指定モードであると判断された場合、S119においては前提条件に該当する全ての画像情報を表す画像リストが表示される。図14を用いて説明したように、符号134で示すようなアイコンを選択することにより当該モードが実行される。当該モードにおいてそれ以降の工程は上述したS106以降の工程と同様である。
【0092】
他方、出力先指定モードにおいては、S110においてユーザーによって出力先が指定される。そして、S111においては適合性管理テーブルを参照して、指定された出力先に適合する1又は複数の属性が認識され、その1又は複数の属性をもった画像情報が検索される。それらの画像情報を表す画像リストがS112において画面上に表示される。画像リストは例えば図15に示したような構成を有するものである。すなわち、複数のサムネイル画像として複数の画像情報が画面上に表示される。S113においては画像リスト上においていずれかのサムネイル画像を選択することによって画像情報が選択される。そしてS114以降の各工程が実行される。
【0093】
以上のように、本実施形態によれば、特定の画像情報の選択を支援してユーザーの負担を軽減でき、また特定の出力先の選択を支援してユーザーの負担を軽減できる。また画像情報の選択にあたってはサムネイル画像が表示されるため、実際にその内容を確認しながら適切な画像情報を選択できるという利点がある。
【0094】
図1に示す実施形態においては、管理対象となる画像情報が記憶装置42上に格納されていたが、シネメモリ16,20及びビデオメモリ27に格納されている画像情報それ自体を管理対象とすることも可能である。また上記実施形態においては、表示フォーマットで構成された画像情報がCFMモードにおいては合成画像であったが、それらを構成する基礎となったBモード画像及びフロー画像をそれぞれ独立して個別管理するようにしてもよい。なお、各図に示したテーブルの内容は一例であって、様々な属性に応じてあるいは様々な条件に応じて各テーブルの内容を適宜設定するのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本実施形態に係る超音波診断装置のブロック図である。
【図2】画像情報とサムネイル画像との関係を説明するための図である。
【図3】画像属性管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】第1の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】第2の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】第3の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図7】第4の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図8】第5の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】第6の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図10】第7の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図11】第8の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図12】ステータス管理テーブルの一例を示す図である。
【図13】画像情報出力時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】複数のアイコンを有する操作画面を示す図である。
【図15】複数のサムネイル画像を有する画像リストを示す図である。
【符号の説明】
【0096】
16,20 シネメモリ、26 表示処理部、27 ビデオメモリ、30 制御部、44 サムネイル画像生成部、46 画像出力制御部、48 テーブル作成部、50,52 変換モジュール、54 ステータス管理テーブル記憶部、56 適合性管理テーブル記憶部、58 画像属性管理テーブル記憶部、60 画像記憶部、62 サムネイル画像記憶部。
【技術分野】
【0001】
本発明は超音波診断装置に関し、特に、互いに異なる属性をもった画像情報の取り扱い(管理、選択支援、出力制御)技術に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波診断装置においては、様々な画像が形成される。診断モードに依存して、Bモード画像(二次元断層画像)、Mモード画像(あるビーム方向上の輝度分布を時間的に展開した画像)、フロー画像(二次元血流画像)、CFM(Color Flow Mapping)画像(Bモード画像とフロー画像とを合成した画像)、Dモード画像(ドプラ波形画像)、三次元画像などが形成される。それらの画像は、一般に、エコーの大きさを輝度値で表す輝度画像(白黒画像、グレイ画像、単色画像)、運動情報(ドプラ情報)をカラーで表すカラー画像、それらの画像を構成した複合画像、及び、その他の画像に大別される。データフォーマットの観点から、各画像の情報(各画像情報)を区別すると、例えば、送受波フォーマットで構成された画像情報(スキャンコンバート前の中間的な画像情報)、及び、表示フォーマットで構成された画像情報(スキャンコンバート後の表示可能な画像情報)に区別される。各画像情報は動画像情報である場合もあるし、静止画像情報である場合もある。更に、各画像情報を保存する場合には様々な圧縮方式を適用することができ、また、保存された画像情報を出力する際には出力先の仕様に応じてあるいは転送プロトコルに応じて画像情報が様々なデータ形式に変換される。このように超音波診断装置では様々な種類の画像情報(つまり様々な属性をもった画像情報)が生成され、また取り扱われている。
【0003】
一般的な超音波診断装置にはシネメモリ及びビデオメモリが搭載されている。シネメモリには上記の送受波フォーマットで構成された画像情報が格納され、それはスキャンコンバート前のデータを一時的に格納するバッファとして機能する。近年、シネメモリについては大容量化の傾向が認められる。ビデオメモリには上記の表示フォーマットで構成された画像情報が格納される。その画像情報は通常デジタルビデオ信号である。各メモリ上に格納された画像情報を大容量記憶装置に転送して保存することも可能である。大容量記憶装置は、装置筐体内部又は装置筐体外部に設けられたハードディスクなどによって構成される。超音波診断装置上において、シネメモリ、ビデオメモリ、又は、大容量記憶装置に格納された画像情報を読み出し、それを表示器、記憶媒体、プリンタなどの機器に出力することが可能である。
【0004】
従来の超音波診断装置において、格納あるいは保存される画像情報は、患者名、検査IDなどの一般の属性項目によって管理されており、例えば、患者名を指定して特定の患者に対する超音波診断によって生成された画像情報を検索することが可能である。しかしながら、上記のように超音波診断装置には多量で多様な画像情報が存在し、例えば単純に患者だけを検索キーとして検索を実行すると、その患者に関連付けられた非常に多くの種類の画像情報がヒットしてしまう結果となり、目的とする画像情報や出力先に適合した画像情報を迅速に特定できない。また、画像情報の検索後に、検索された画像情報名をテキストデータとしてリスト化したリストをユーザーに提供しても、そのリスト上のテキストデータから目的とする画像情報がどれであるのか判断することは難しい。
【0005】
超音波診断装置には様々な記録機器(VTR、プリンタなど)が接続され、また、ネットワークを介して様々な装置(サーバー、ネットワークプリンタなど)を接続することが可能である。すなわち、保存された画像情報を出力できる多数の出力先が存在する。出力先としての個々の装置は所定の入力仕様をもっており、各装置が受け入れることが可能な画像情報の種類(属性)は当然ながら制限されている。従来においては、ユーザーによって、画像情報の属性を考慮しつつ特定の出力先を人為的に判断しているが、画像情報の属性が多様化し、また出力先も多様化している中で、そのような選択作業の負担の増大という問題が顕在化されつつある。
【0006】
下記の特許文献1には、医用画像を検索して表示するシステムが開示されている。各画像ごとに検査ID、被検者番号、コメントなどのデータが関連付けられており、それらのデータに基づいて目的とする画像が検索されている。そのシステムには、指定された画像についてインデックス画像を表示させる機能が設けられている。しかし、特許文献1には、画像情報の属性と出力先との適合関係を管理することについては記載されていない。また特許文献1には、スキャンコンバート後の表示画像(動画像、静止画像)の管理についてだけ記載されており、スキャンコンバート前の画像及びスキャンコンバート後の画像を統合管理することあるいはそれらを一元的に取り扱うことについては記載されていない。
【0007】
【特許文献1】特開2001−143005号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、多様な画像情報を統合管理できる超音波診断装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、多様な画像情報の中から所望の画像情報を容易に選択できる超音波診断装置を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、多様な画像情報と多様な出力先との関係を管理できる超音波診断装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、画像情報を出力する適切な出力先を簡便に選択できる超音波診断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(1)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理するための属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、前記属性管理テーブル及び前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記画像記憶手段に格納された特定の画像情報を特定の出力先へ出力する処理を制御する出力制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、画像記憶手段に多様な画像情報を格納することが可能であり、画像記憶手段に格納された各画像情報の属性は属性管理テーブルによって管理される。属性と出力先との間における適合関係は、適合関係管理テーブルによって管理される。それらのテーブルの内容に基づいて、所望の画像情報を適切な出力先へ出力する処理が実行される。
【0014】
上記の画像記憶手段は、シネメモリやビデオメモリから転送される画像情報が保存される画像データベースとして構成されるのが望ましい。但し、画像記憶手段がシネメモリ及びビデオメモリを含んで構成されてもよい。属性管理テーブルにおいては、各画像情報(レコード)ごとに、複数の属性項目データが管理される。その場合における管理単位は、通常、画像情報の属性によって異なり、フレーム単位、フレームセット単位、フレーム列単位、フレーム列セット単位、ボリューム単位、ボリューム列単位などであるが、場合によってはビーム単位あるいは他の単位であってもよい。管理される属性は複数の属性項目(属性要素)からなり、望ましくは、患者名、検査日時などの一般項目の他に、診断モードを識別する属性項目、画像形式や画像フォーマットを識別する属性項目、などが含まれる。この属性管理テーブルによれば、属性(望ましくは主要な複数の属性項目値の組み合わせ)を指定することによって所望の画像情報を検索でき、また、その検索結果の中から特定の画像情報を指定すれば、その属性を容易に特定できる。そして、その属性を出力制御に利用できる。望ましくは、適合関係管理テーブルはあらかじめ作成され、出力先グループの構成変動あるいは各出力先の仕様変化に応じてその内容が更新される。いずれにしても、適合関係管理テーブルによれば、特定の画像情報について、それを出力可能な1又は複数の出力先(候補出力先)を自動的に特定することが可能であるので、ユーザーの負担を軽減でき、また誤指定を防止できる。管理される適合関係は、物理的な適合関係であってもよいし、それに代えてあるいはそれに加えて論理的適合関係であってもよい。論理的適合関係が認められた画像情報及び出力先について物理的適合関係が認められないような場合には当該画像情報を出力先の仕様に適合させる変換が実行される。それを自動化するのが望ましい。例えば、ある画像情報について、複数の出力先装置のいずれにも物理的には出力可能な場合であっても、検査レポートの作成などの理由から実際に使用する出力先のみに対して適合関係付け(リンク)を設定することが可能である。適合関係管理テーブルは、必要に応じて、双方向に利用するのが望ましく、例えば、属性をキーとしてそれに適合する出力先を検索したり、出力先をキーとしてそれに適合する属性を検索したりすることが可能である。出力制御手段は、それらのテーブルに基づいて、特定の画像情報の選択を支援し、特定の出力先の選択を支援し、また、特定の画像情報の転送を制御する。
【0015】
(2)上記構成において、望ましくは、前記出力制御手段は、前記属性管理テーブルに基づいて、ユーザーにより指定された属性を有する複数の画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段を含み、前記画像情報リストから前記特定の画像情報が選択される。望ましくは、前記画像情報リストは、前記複数の画像情報の内容を示す複数の縮小画像により構成される。
【0016】
画像情報リストは、指定された属性をキーとして検索を行った結果を反映するものであり、選択候補としての1又は複数の画像情報に対応する1又は複数のリスト要素を含む。各リスト要素を縮小画像で構成すれば、個々の画像情報の内容を縮小画像として観察あるいは確認した上で、いずれかの縮小画像を選択する操作を経て、目的とする画像情報を簡便に選択できる。縮小画像は低解像度の画像であり、それは各画像情報を格納する時点で作成されてもよいし、画像情報リストの作成時に作成されてもよい。検索後に迅速にリスト表示を行うためには、通常、あらかじめ縮小画像が作成されて、それが保存される。
【0017】
望ましくは、前記出力制御手段は、前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記特定の画像情報の属性に適合する複数の出力先を表す出力先リストを作成する出力先リスト作成手段を含み、前記出力先リストから前記特定の出力先が選択される。出力先リストは、特定の画像情報を出力することが可能な選択候補としての1又は複数の出力先を表す。出力先をグルーピングし、あるグループに検索範囲を制限して、その中から出力先を検索するようにしてもよい。
【0018】
望ましくは、前記出力制御手段は、前記適合関係テーブルに基づいて、ユーザーにより指定された特定の出力先に適合する属性を認識し、前記属性管理テーブルに基づいて、前記認識された属性を有する複数の画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段を含み、前記画像情報リストから前記特定の画像情報が選択される。この構成によれば、出力先を指定すると、それに適合する属性が自動的に認識され、その属性をもった1又は複数の画像情報が自動的に検索される。
【0019】
望ましくは、前記画像情報リストは、前記複数の画像情報の内容を示す複数の縮小画像により構成される。この構成によれば各画像情報の内容を視覚的に観察、確認した上で画像情報を選択できるので、選択操作時の負担が軽減され、また、誤選択を回避できる。
【0020】
望ましくは、前記出力制御手段は、前記特定の画像情報の出力に先立って、前記特定の画像情報の形式を前記特定の出力先に合った形式に変換する変換モジュールを有する。変換モジュールは、圧縮形式や転送プロトコル形式ごとに設けられる。
【0021】
望ましくは、登録された複数のプリセット属性に対応する複数のアイコンを有する操作画面を生成する操作画面生成手段を含み、前記操作画面上で特定のアイコンを選択することによって属性が指定される。各アイコンは、指定する属性を表すシンボルとして機能する。各アイコンに対応付けられた属性は、1又は複数の属性項目値によって構成され、通常、送受波フォーマット又は表示フォーマットを指示する値、診断モードを指示する値、などの組み合わせに相当する。更に、現在又は出力時の符号化形式を指示する値を組み合わせてもよい。
【0022】
望ましくは、出力先群における一部又は全部についてステータスを管理するためのステータス管理テーブルを記憶したステータス管理テーブル記憶部を含み、前記出力制御手段は更に前記ステータス管理テーブルを参照して画像情報の出力を制御する。各出力先に対するポーリングを実行して、起動時又は適時にステータス情報を取得するのが望ましい。ステータス情報は動作有無、動作状況、動作条件などを表すものであってもよい。
【0023】
望ましくは、前記画像記憶手段は、送受波フォーマットで構成された画像情報が一時的に格納されるシネメモリと、表示フォーマットで構成された画像情報が一時的に格納されるビデオメモリと、前記シネメモリから前記送受波フォーマットで構成された画像情報が転送され、前記ビデオメモリから前記表示フォーマットで構成された画像情報が転送される画像記憶部と、を含み、前記画像記憶部に格納された画像情報ごとに属性が管理され、前記画像記憶部から前記特定の出力先へ前記特定の画像情報が出力される。
【0024】
上記構成において、画像記憶部は画像情報を保存するための大容量記憶装置として構成され、そこに格納される画像情報について個別的に属性が管理され、また必要に応じてそれに対応する縮小画像へのポインタが管理される。画像情報をサーバーなどに転送する場合、それに対応する縮小画像を一緒に転送すれば受け取り側で縮小画像を参照して画像情報の実体内容を簡便に確認できる。転送時には必要に応じて属性情報が付加される。
【0025】
望ましくは、前記属性管理テーブルにおいて管理される属性には、送受波フォーマット又は表示フォーマットを識別する属性項目データ、静止画像又は動画像を識別する属性項目データ、及び、超音波診断モードを識別する属性項目データ、の内の少なくとも1つが含まれる。上記以外には、患者に関する1又は複数の属性項目データ、検査に関する1又は複数の属性項目データ、データ変換に関する1又は複数の属性項目データ、などがあげられる。
【0026】
望ましくは、出力先群には、当該超音波診断装置に接続された複数のローカル機器からなる第1出力先グループと、当該超音波診断装置に対してネットワークを介して接続された複数のネットワーク機器からなる第2出力先グループと、が含まれる。グループを限定した上でその中から指定属性に適合する出力先を検索するようにしてもよい。上記以外には、記憶機器、印刷機器及びCP機器といった機能の区別によってグルーピングを行うことができる。
【0027】
望ましくは、前記特定の画像情報を選択する際に参照される参照画像として、前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を示す低解像度の縮小画像を作成する縮小画像作成手段を含む。
【0028】
望ましくは、前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が送受波フォーマットで構成されている場合には、当該画像情報に対してフォーマット変換を実行することにより生成される表示フォーマットで構成された画像情報に基づいて縮小画像を作成する。
【0029】
送受波フォーマットで構成されている画像情報は、そのまま表示できないためフォーマット変換を行うものである。そのフォーマット変換は超音波診断装置に設けられているDSCに行わせてもよいし、それとは別のモジュールに行わせてもよい。送受波フォーマットで構成されている第1の画像情報に対応する、表示フォーマットで構成された第2の画像情報が既に生成及び保存されていれば、改めてフォーマット変換を行うことなく、第2の画像情報を利用して、第1の画像情報についての縮小画像を簡便に生成できる。
【0030】
望ましくは、前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が送受波フォーマットで構成された第1及び第2の画像情報のセットとして構成されている場合には、当該画像情報に対してフォーマット変換を実行することにより生成される表示フォーマットで構成された画像情報に基づいて縮小画像を作成する。
【0031】
例えば、CFMモードにおいては、スキャンコンバート前の段階で送受波フォーマットで構成された第1及び第2の画像情報がそれぞれ独立して存在する。それらのフォーマット変換によって(及び合成処理によって)、表示フォーマットで構成された第3の画像情報が生成される。第3の画像情報を利用して、第1及び第2の画像情報についての縮小画像が生成される。
【0032】
望ましくは、前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が動画像情報である場合には、その動画像情報を構成する複数のフレームの中の代表フレームに対応する縮小画像を作成する。望ましくは、前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が動画像情報である場合には、動画像としての縮小画像を作成する。動画像の場合には、代表フレームの画像に対応する縮小画像、又は、動画像としての縮小画像が作成される。前者によれば縮小画像保存のための記憶容量を削減できる。後者によれば動画像としての観察が可能となる。後者の場合であっても、一定時間分あるいは所定心拍数分のフレーム列についてのみ部分的な縮小画像を形成すれば動画像のデータ量に応じて同じく動画像としての縮小画像のデータ量が著しく増大してしまう問題を回避できる。
【0033】
(3)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理するための属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、前記属性管理テーブルに基づいて、前記指定された属性を有する画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、前記画像情報リスト上において前記特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記特定の画像情報の属性に適合する出力先を表す出力先リストを作成する出力先リスト作成手段と、前記出力先リスト上において特定の出力先をユーザーにより選択するための出力先選択手段と、前記特定の画像情報を前記特定の出力先へ出力する処理を実行する手段と、を含むことを特徴とする。
【0034】
上記構成によれば、属性を指定して画像情報リスト上で所望の画像情報を容易に選択でき、その画像情報の属性から出力先リストを自動的に作成して、その出力先リスト上で出力先を容易に選択できる。特に、多様な画像情報及び多様な出力先が存在している場合にその効果が顕著となる。
【0035】
(4)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、ユーザーにより特定の出力先を指定するための出力先指定手段と、前記適合関係テーブルに基づいて、前記指定された出力先に適合する属性を認識し、前記属性管理テーブルに基づいて、前記認識された属性を有する画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、前記画像情報リスト上において特定の画像情報をユーザーにより選択するための第2の画像情報選択手段と、前記特定の画像情報を前記特定の出力先へ出力する処理を実行する手段と、を含むことを特徴とする。
【0036】
上記構成によれば、出力先(出力条件であってもよい)を指定すると、それに適合する画像情報を表す第2の画像情報リストが自動的に作成され、それを利用して簡便に所望の画像情報を選択できる。その場合に、属性と出力先との複雑な関係をユーザーは意識する必要はないので、負担が軽減される。
【0037】
(5)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を表す低解像度の縮小画像を形成する縮小画像形成手段と、前記縮小画像が格納される縮小画像記憶部と、ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、前記属性管理テーブルに基づいて前記指定された属性を有する画像情報を特定し、前記縮小画像記憶部から前記指定された属性を有する画像情報に対応する縮小画像を取得して画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、前記画像情報リスト上で特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、を含み、前記縮小画像作成手段は、送受波フォーマットで構成された画像情報、及び、表示フォーマットで構成された画像情報の両者について縮小画像を作成する機能を有することを特徴とする。
【0038】
上記構成によれば、送受波フォーマットで構成された画像情報、及び、表示フォーマットで構成された画像情報という異種のデータ形成をもった2つの画像情報を統合管理でき、ユーザーは処理対象となる画像情報を容易に選択できる。
【0039】
(6)本発明は、超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を表す低解像度の縮小画像を形成する縮小画像形成手段と、前記縮小画像が格納される縮小画像記憶部と、ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、前記属性管理テーブルに基づいて前記指定された属性を有する画像情報を特定し、前記縮小画像記憶部から前記指定された属性を有する画像情報に対応する縮小画像を取得して画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、前記画像情報リスト上で特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、を含み、前記縮小画像作成手段は、静止画像情報及び動画像情報の両者について縮小画像を作成する機能を有することを特徴とする。
【0040】
上記構成によれば、静止画像情報及び動画像情報という異種のデータ形成をもった2つの画像情報を統合管理でき、ユーザーは処理対象となる画像情報を容易に選択できる。
【発明の効果】
【0041】
以上説明したように、本発明によれば、多様な画像情報を統合管理できる。本発明によれば、多様な画像情報の中から所望の画像情報を容易に選択できる。本発明によれば、多様な画像情報と多様な出力先との関係を統合管理できる。本発明によれば、画像情報を出力する適切な出力先を簡便に選択できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0043】
図1には、本発明に係る超音波診断装置がブロック図として示されている。この超音波診断装置は医療の分野において用いられ、超音波の送受波により超音波画像を形成する装置である。
【0044】
プローブ10は超音波の送受波を行う超音波探触子である。プローブ10には、複数の振動素子からなるアレイ振動子が設けられている。アレイ振動子によって超音波ビームが形成され、その超音波ビームが電子的に走査される。電子走査方式としては電子セクタ走査、電子リニア走査などをあげることができる。プローブ10に2Dアレイ振動子を設け、その2Dアレイ振動子を用いて超音波ビームを二次元走査し、これによって三次元データ取込空間を形成するようにしてもよい。
【0045】
送受信部12は、送信ビームフォーマー及び受信ビームフォーマーとして機能する。送受信部12によって一定の遅延関係をもって複数の送信信号が複数の振動素子に対して供給される。これによって送信ビームが形成される。複数の振動素子から出力された複数の受信信号は送受信部12において整相加算処理される。これによって受信ビームが形成される。整相加算後の受信信号は、第1信号処理部14及び第2信号処理部18へ出力されている。
【0046】
第1信号処理部14は、図1に示す例において、Bモード画像やMモード画像などの輝度画像を形成するための信号処理を実行する。具体的には受信信号(エコーデータ)に対して検波、対数圧縮、などの処理を実行する。その処理後のデータは直接的にDSC(デジタルスキャンコンバータ)22に出力され、あるいは、シネメモリ16を経由してDSC22へ出力される。
【0047】
シネメモリ16は半導体メモリによって構成され、入力されるデータを一時的に格納する。その所定単位はビーム、フレームなどである。Bモード画像を形成する場合、フレーム単位で(あるいはビーム単位で)データがシネメモリ16上に一時的に格納される。シネメモリ16は、リングバッファ構造を有しており、最新のフレームから一定期間前のフレームまでのフレーム列を格納する。Mモード画像を形成する場合、シネメモリ16上にはビーム単位でエコーデータが時系列順で格納される。なお、シネメモリ16上に三次元エコーデータ取込空間から取得されたボリュームデータを格納するようにしてもよい。以上のように、シネメモリ16上には現在から一定期間前までのデータが時系列順で格納されることになる。各データは送受波フォーマットで構成され、すなわち、Bモード画像についてはビームアドレスと深さアドレスとによって個々のサンプル点のアドレスが特定される。シネメモリ16上に格納される所定単位のデータは送受波フォーマットで構成された画像情報に相当する。
【0048】
DSC22は、Bモード画像としての白黒の二次元断層画像を形成する。具体的には、DSC22は座標変換機能(フォーマット変換機能)及びデータ補間機能などを有している。DSC22によって生成される各フレームのデータはラスタースキャンデータ列としての送受波フォーマットで構成された画像情報に相当する。ただし、本実施形態ではカラーフローマッピングモード(CFM)において、Bモード画像とフロー画像とからなる合成画像が後述する表示処理部26上において形成されており、そのようなCFMモードにおいては各フレームの合成画像が表示フォーマットで構成された画像情報に相当する。ちなみに、Mモード画像を形成する場合、シネメモリ16から出力される各ビームごとのデータがそのまま表示処理部26へ出力される。
【0049】
一方、第2信号処理部18は、フローモード画像すなわち二次元血流画像を形成するための信号処理を実行するものである。具体的には、第2信号処理部18は、例えば、直交検波回路、自己相関回路、速度演算回路などを有し、受信信号に含まれるドプラ情報を抽出し、そのドプラ情報から速度データを求めている。ちなみに、速度データと共に分散データが演算される場合もあり、あるいは、速度データに代えてパワーデータが演算される場合もある。
【0050】
シネメモリ20は、上記のシネメモリ16と同様にリングバッファ構造を有し、第2信号処理部18から出力されるデータを一時的に格納する。上記のシネメモリ16と同様に、第2信号処理部18から出力されるデータはそのままDSC24へ出力されてもよいし、シネメモリ20を経由してDSC24へ出力されてもよい。いずれにしても、第2信号処理部18から出力されるデータは一時的にシネメモリ20上に格納される。速度情報やパワー情報などのフローデータはシネメモリ20上においてフレーム単位で管理されており、シネメモリ20上には現在から一定期間前までの複数フレーム分のフローデータが格納される。各フレームのフローデータは送受波フォーマットで構成された画像情報に相当する。すなわち、各フレームのフローデータはビームアドレス及び深さアドレスで特定されるピクセルデータ集合として構成されるものである。シネメモリ16と同様にシネメモリ20上においても実際の最小格納単位がビームであってもよいが、後述する属性管理の単位は一定の診断モードの場合を除いてフレームである。診断モードによってはビームあるいはボリューム単位で属性を管理することも可能である。
【0051】
シネメモリ16及びシネメモリ20はフリーズ操作後においてそこに記憶されたデータを読み出してそれを静止画像あるいは動画像として表示する場合に用いられる。その他、ユーザーが特に指定したフレームあるいはフレーム列を一時的に保存するメモリとしても機能する。
【0052】
DSC24は上記のDSC22と同様の機能をもっており、入力されるフローデータに対して座標変換処理やデータ補間処理を適用し、これによって二次元のフロー画像を形成する。そのフロー画像はフレーム単位で生成され、各フレームのデータが表示座標系で構成された画像情報に相当するが、通常、二次元のフロー画像は二次元のBモード画像上に合成され、合成画像として表示されあるいは保存される。
【0053】
表示処理部26は画像合成機能を有しており、上述したように、Bモード画像にフロー画像を合成してCFM画像(合成画像)を生成する。また表示処理部26は、後述する制御部30によって形成されたグラフィック画像を、表示すべき画像に合成する機能も有している。また表示処理部26はMモード画像やその他の画像を形成する機能も有している。また、上記のフロー画像に対してカラー演算処理を実行する機能を有しており、その場合においては、LUT(ルックアップテーブル)としてのカラーマッピングテーブルが参照される。実際に使用するカラーマッピングテーブルを切り替えることにより様々な色パターンでフロー画像を表示することが可能である。
【0054】
表示処理部26により表示すべき画像データはビデオ信号に変換され、そのビデオ信号が表示部28に出力される。表示部28上には、ユーザーによって選択された診断モードに対応した超音波画像が表示される。表示部28は、CRTなどからなる主ディスプレイとLCDなどからなる副ディスプレイとによって構成されてもよい。例えば超音波画像を主ディスプレイに表示し、アイコンを含む画像や、縮小画像としてのサムネイル画像を表示する画像を副ディスプレイに表示するようにしてもよい。
【0055】
ビデオメモリ27は、表示部28に表示される画像のデータをフレーム単位で格納するメモリである。上記のシネメモリ16、シネメモリ20においても静止画像あるいは動画像として画像情報を格納可能であったが、ビデオメモリ27においても、静止画像あるいは動画像として画像情報を格納することができる。ビデオメモリ27がリングバッファ構造を有していてもよいし、ユーザーが明示的な指示を与えた静止画像あるいは動画像がビデオメモリ27上に格納されてもよい。シネメモリ16、シネメモリ20及びビデオメモリ27は例えば揮発性のRAMによって構成されているが、他の記憶デバイスを用いて構成してもよい。
【0056】
図1には図示されていないが、三次元画像を構成する画像処理部やドプラ波形を形成するDモード画像形成部などを設けてもよい。
【0057】
制御部30はCPU及び動作プログラムなどによって構成される。制御部30は図1に示される各構成の動作を制御する。本実施形態においては、後に詳述するように、制御部30が、サムネイル画像生成部44、画像出力制御部46、テーブル作成部48として機能し、更に圧縮変換やプロトコル変換のために用いられる複数の変換モジュール50,52としての機能を有している。
【0058】
制御部30には、入力手段としての操作パネル32が接続されている。この操作パネル32を利用して診断モードの指定、画像の選択、出力先の選択、その他の設定を行うことができる。制御部30には、ローカル機器グループ34を構成する複数の画像出力デバイスが接続されており、例えば、カラープリンタ36、VTR装置38、FD装置40などが接続されている。図示されている例の他に、白黒プリンタ、DVDレコーダ、メモリ媒体レコーダ、などの各種の出力機器を接続することができる。
【0059】
制御部30には記憶装置42が接続されている。この記憶装置42は例えばハードディスク装置などによって構成される。そのハードディスク装置は超音波診断装置の筐体内に設けられてもよいし、その筐体外に設けられてもよい。記憶装置42には各種のデータが格納され、図1においては、それが有する主要な機能が複数の記憶部として表されている。すなわち、記憶装置42は、ステータス管理テーブル記憶部54、適合性管理テーブル記憶部56、画像属性管理テーブル記憶部58、画像記憶部60及びサムネイル画像記憶部62として機能する。
【0060】
制御部30には通信部64が接続されている。この通信部64は外部のネットワーク66に接続されており、そのネットワーク66上にはネットワーク機器グループ68を構成する各種のデバイスが接続されている。例えばそのデバイスとして、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)サーバーや画像処理サーバーなどからなるサーバー70、ネットワークデジタルスキャンコンバータカラープリンタなどのプリンタ72、ネットワーク対応のDVD装置、ネットワーク対応のCD−R装置などがあげられる。それらの外部の機器に対して超音波診断装置から所望の画像情報を転送することが可能である。画像情報に対してデータを付加してその転送を行うようにしてもよい。そのようなデータとしては属性情報、サムネイル画像データなどをあげることができる。
【0061】
図1には示されていないが、制御部30には心電計が接続されており、その心電計から出力される生体信号としての心電信号が制御部30に入力されている。その心電信号に基づいて心臓の心拍周期を認識することができ、その心拍周期に同期して画像情報の取込や管理を行うことも可能である。心電同期信号あるいは心拍データを各画像と共に保存するようにしてもよい。
【0062】
次に、制御部30が有する機能について詳述する。サムネイル画像生成部44は、画像記憶部60上に格納される画像情報ごとにその内容を表す参照画像としてサムネイル画像を生成する。サムネイル画像は基礎となる画像を低解像度の縮小画像に加工したものであり、本実施形態においては、画像記憶部60への画像情報の格納時にそれに対応するサムネイル画像が生成されている。もちろん、画像情報リストの作成時などにおいて、サムネイル画像が必要となったタイミングでその生成を行うようにしてもよい。本実施形態において、サムネイル画像生成部44は、静止画像としてのサムネイル画像と動画像としてのサムネイル画像とを生成する機能を有している。後に説明するように、対象となる画像が静止画像の場合には静止画像としてのサムネイル画像が生成され、対象となる画像が動画像である場合には、その代表フレームを表す静止画像、あるいは、その全体又は一部分に相当する動画像としてのサムネイル画像を生成している。代表フレームは自動的に決定することもできるが、ユーザーによって決定するようにしてもよい。また対象となる動画像の全体ではなく一部分についてサムネイル画像を形成する場合には、形成対象となる期間を自動的に設定するようにしてもよいし、ユーザーによって設定させるようにしてもよい。自動的に設定する場合にはあらかじめその設定条件を定めておくのが望ましく、例えば最初の一心拍あるいはn(n=1,2,3,・・・)心拍分という条件を設定しておくことができる。シネメモリ16及びシネメモリ20上に格納されているデータは、上述したように、送受波フォーマットで構成された画像情報であり、そこから直ちにサムネイル画像を形成することはできないため、サムネイル画像の形成に先立って画像情報に対するフォーマット変換が実行される。すなわち送受波フォーマットから表示フォーマットへの変換が実行される。フォーマット変換はDSC22,24が有する座標変換機能と同じであるため、そのような画像情報からサムネイル画像を形成する場合には、シネメモリ16,20から読み出されたデータをDSC22,24へ出力し、DSC22,24の出力をサムネイル画像生成部44へ与えて、低解像度変換及び縮小変換を行うことにより、サムネイル画像を生成するようにしてもよい。もちろん、サムネイル画像生成部44自体がフォーマット変換機能を有していてもよい。ちなみに、DSC22,24の後段にバッファメモリを設け、シネメモリ16,20からの画像情報の読み出しに代えて、それに対応する画像情報を上記のバッファメモリから読み出して、その読み出された画像情報に基づいてサムネイル画像を形成するようにしてもよい。
【0063】
画像出力制御部46は、後に詳述する画像属性管理テーブル、適合性管理テーブルなどに基づいて、ユーザーによって指定された特定の画像情報を、ユーザーによって指定された特定の出力先へ出力する際の処理を制御する。その機能については後に図13を用いて詳述する。
【0064】
テーブル作成部48は、画像属性管理テーブル、適合性管理テーブル、及びステータス管理テーブルを作成し、またその内容を更新するモジュールである。各テーブルについては後に具体例をもって詳述するが、画像属性管理テーブルは画像記憶部60上に格納される各画像情報ごとに属性を管理するためのテーブルである。本実施形態においては、その属性として複数の属性項目(属性要素)が設定されており、それらの1又は複数の属性項目を検索キーとして利用して所望の画像情報を迅速かつ容易に検索することが可能である。
【0065】
適合性管理テーブルは、各属性と各出力先との間における適合性を管理するためのテーブルである。その適合性は物理的な適合性であってもよいし、論理的な適合性であってもよい。すなわち、ある属性をもった画像情報を物理的に出力可能な1又は複数の出力先を特定するテーブルであってもよいし、ある属性をもった画像情報を出力したい1又は複数の出力先を特定するテーブルであってもよい。後者の場合には物理的な適合性を確保するため、必要に応じて画像情報に対してフォーマット変換や圧縮変換などが適用される。
【0066】
ステータス管理テーブルは、各出力先ごとにステータスを管理するためのテーブルである。例えば動作の可否が管理され、あるいは、現在動作中で他のジョブを受けられない状態や待ち受けジョブ数などが管理されてもよい。ステータスをリアルタイムに管理するため、テーブル作成部48が各出力先ごとにステータスの問い合わせを行うポーリング機能を有していてもよい。すなわち、各出力先に対してステータスなどの問い合わせを行って、各出力先からの回答に基づきステータス管理テーブルの更新を行うものである。新しい記憶デバイスや新しい印刷デバイスが接続された場合、上記のポーリングによってその入力仕様を認識し、それに基づいて各テーブルの内容を更新するのが望ましい。もちろん、そのような情報を操作パネル32を介してユーザーが入力するようにしてもよい。これは適合性管理テーブルについても同様であり、適合性の定義は自動的に設定することも可能であるが、ユーザーがその設定を行うようにしてもよい。例えばユーザーごとに適合性管理テーブルを用意して選択的に利用するようにしてもよい。これによれば、例えば集団検診などにおけるルーチン処理を支援できる操作環境を構築できる。
【0067】
上記の画像属性管理テーブル記憶部58上には画像属性管理テーブルが格納され、適合性管理テーブル記憶部56上には適合性管理テーブルが格納され、ステータス管理テーブル記憶部54上にはステータス管理テーブルが格納される。図1に示す例では単一の記憶装置上に全てのテーブルが格納されていたが、もちろん別々の記憶装置上にそれらのテーブルが格納されてもよい。
【0068】
画像記憶部60は、ユーザーによって指定されたあるいは自動的に指定された画像情報が格納される記憶部である。具体的には、シネメモリ16,20から読み出された画像情報が画像記憶部60上に格納され、またビデオメモリ27から読み出された画像情報が画像記憶部60に格納される。その場合において輝度画像とフロー画像とを合成するモードにおいては、送受波フォーマットで構成された輝度データ及びフローデータがセットを構成し、そのセット単位で画像記憶部60上に格納される。ビデオメモリ27上においては、輝度画像とフロー画像とが既に合成されたカラーの合成画像が格納されているため、フレーム単位で画像情報が読み出されて画像記憶部60上に格納される。もちろん合成前データすなわちDSC22,24から出力された2つのフレームデータを1つのセットとし、セット単位で画像記憶部60上に格納することも可能である。また画像記憶部60上への画像情報の格納の際には必要に応じてデータ形式が変換される。例えば、その例として、DICOM変換、JPG(Joint Photographic Coding Experts Group)変換、BMP(Bit Map)変換、Tiff(Tagg Image File Format)変換、MPEG2(Moving Picture Coding Experts Group2)変換、などをあげることができる。画像記憶部60への画像情報の格納時にそのような変換処理を行ってもよいし、画像記憶部60から画像情報を読み出してそれを転送する際にそのような変換を実行するようにしてもよい。画像格納時に何らかの変換が行われたか否か及びその変換内容は画像属性管理テーブル上において管理されており、また、画像出力時において何らかの変換を行うか否か及びその変換内容については適合性管理テーブル上において管理されている。
【0069】
サムネイル画像記憶部62上には、画像記憶部60に格納される各画像情報ごとにその内容を表すサムネイル画像が格納される。上述したように、サムネイル画像としては静止画像あるいは動画像があり、また白黒の属性に対応付けられた画像情報については白黒のサムネイル画像が格納されており、カラーの属性を有する画像情報についてはカラーのサムネイル画像が格納される。サムネイル画像は画像情報の検索結果をリストとして表す際に画面上に表示される。また画像情報を転送する場合には必要に応じてそれに対応するサムネイル画像の情報も転送される。
【0070】
図2には、画像情報とサムネイル画像との対応関係が示されている。ここで符号62は図1に示した画像記憶部を表しており、符号62は図1に示したサムネイル画像記憶部を表している。
【0071】
画像情報78は、送受波フォーマット(画像フォーマットタイプ:Cine)、静止画像(画像構成タイプ:Single)、Bモード(B&Wモードタイプ:B)、などの属性を有している。符号102は画像情報78に対応するサムネイル画像を表している。そのサムネイル画像102は白黒の静止画像である。画像情報80は、送受波フォーマット、動画像(画像構成タイプ:Multi)、Bモードなどの属性を有している。それに対応するサムネイル画像が符号104で表されている。サムネイル画像104は白黒の静止画像であるが、符号106で示されるように白黒の動画像としてサムネイル画像を構成してもよい。画像情報82は、2つのフレームのデータ82A,82Bによって構成され、送受波フォーマット、静止画像、CFMモードなどの属性を有している。データ82Aは図1に示したシネメモリ16から出力される輝度データに相当し、データ82Bはシネメモリ20から出力されるフローデータに相当する。その画像情報82に対応するのがサムネイル画像108であり、そのサムネイル画像はカラーの静止画像である。すなわちCFM画像を低解像度変換した画像である。画像情報84はフレーム列セットとしてのフレーム列84A,84Bによって構成される。フレーム列84Aは図1に示したシネメモリ16から出力される動画像としての輝度データに相当し、フレーム列84Bは図1に示したシネメモリ20から出力される動画像としてのフローデータに相当する。画像情報84は、送受波フォーマット、動画像、CFMモードなどの属性を有する。それに対応するのがサムネイル画像110であり、それはカラーの静止画像である。もちろん、それに代えてカラーの動画像としてのサムネイル画像112を用意してもよい。
【0072】
画像情報86は、表示フォーマット(画像フォーマットタイプ:Video)、静止画像、Bモードなどの属性を有している。それに対応するのがサムネイル画像114であり、そのサムネイル画像114は白黒の静止画像である。画像情報88は、表示フォーマット、動画像、Bモードなどの属性を有している。それに対応するのがサムネイル画像116であり、そのサムネイル画像116は白黒の静止画像であるが、それに代えて白黒の動画像118を用意してもよい。画像情報90は、表示フォーマット、静止画像、CFMモードなどの属性を有している。それに対応するのがサムネイル画像120であり、それはカラーの静止画像である。画像情報100は、表示フォーマット、動画像、CFMモードなどの属性を有している。それに対応するのがサムネイル画像122であり、それはカラーの静止画像である。それに代えてカラーの動画像としてのサムネイル画像124を用意してもよい。
【0073】
図3には、画像属性管理テーブル記憶部58に格納されるテーブル内容が示されている。管理される属性項目として、この例では、「患者ID」、「Name(患者名)」、「生年月日(患者の生年月日)」、「年齢(患者の年齢)」、「検査ID(超音波検査の識別子)」、「検査日」、「検査時間」、「画像番号(画像識別子)」、「生体信号タイプ」、「画像フォーマットタイプ」、「画像構成タイプ」、「プローブタイプ」、「B&Wモードタイプ」、「B&Wモード色タイプ」、「Flowモードタイプ」「Flowモード色タイプ」などが存在する。これ以外にも画像変換の有無や変換方式などの属性項目が存在している。
【0074】
上記における「生体信号タイプ」は、生体信号の種別を表しており、ここでECGは心電信号を表している。「画像フォーマットタイプ」は送受波フォーマットであるかあるいは表示フォーマットであるかを識別する属性項目であり、Cineは送受波フォーマットを表しており、Videoは表示フォーマットを表している。「画像構成タイプ」は静止画像であるかあるいは動画像であるかを識別する属性項目であり、Singleは静止画像を表しており、Multiは動画像を表している。「プローブタイプ」はプローブの種別を表している。Convexはコンベックスタイプのプローブを表しており、Linearはリニアタイプのプローブを表している。
【0075】
「B&Wモードタイプ」は輝度画像を構成する診断モードのタイプを表しており、BはBモードを表しており、B/MはBモードとMモードを同時に実行する複合モードを表している。MはMモードを表している。「B&Wモード色タイプ」は輝度画像を構成する場合における色条件を表す属性項目であり、Grayは白黒表現を表しており、Blueは青色輝度によって表現することを表している。「Flowモードタイプ」はフローモードにおけるタイプを表す属性項目であり、Nonはフローモードが設定されていないことを示し、Flowは血流速度をカラー表現するカラードプラモードを表しており、Powerは血流パワーをカラー表示するパワーモードを示している。「Flowモード色タイプ」はフロー画像におけるカラーマッピングパターンを表しており、ここではいくつかのタイプが設定されている。
【0076】
図3に示すように、各画像情報(各レコード)ごとに各種の属性項目の値を管理することにより、格納された画像情報の取り扱い性を向上でき、特に、画像のタイプや種別から画像情報を検索して所望の画像情報を迅速かつ容易に特定できるという利点がある。また特定された画像情報について属性を認識できるので、その属性を用いて出力先の検索などを行えるという利点がある。
【0077】
次に、図4〜図11を用いて図1に示した適合性管理テーブル記憶部56上に格納されるいくつかの適合性管理テーブルの具体例を説明する。図4〜図11において横軸は画像情報の種別すなわち属性を表しており、縦軸は出力先を表している。各図に示す例において、出力先としては、付属白黒プリンタ、付属カラープリンタ、付属デジタル白黒プリンタ、付属デジタルカラープリンタ、付属VTR、DVDレコーダ、付属FDドライブ、付属メモリ媒体レコーダ、ネットワークデジタルカラープリンタ、DICOMサーバ、DICOMプリンタ、画像処理サーバー、Emailサーバ、ネットワークDVDドライブ、ネットワークCD−Rドライブなどがある。
【0078】
図4に示す適合性管理テーブル56Aは、送受波フォーマット、静止画像、輝度情報(Bモード又はMモードの画像)の属性を有している画像情報と、各出力先と、の適合関係を示すものである。ここで「変換なし」は当該画像情報の出力時に特別な変換を行わない条件を示しており、「DICOM変換」はDICOMプロトコルにしたがった変換を画像情報の出力時に自動実行させる条件を示しており、これと同様に、「JPG変換」は画像出力時においてJPG変換を実行する条件を示しており、「BMP変換」は画像出力時においてビットマップ変換を実行する条件を示している。すなわち、そのような画像出力時に関して付与される条件も属性として管理し、それも含めて各属性に適合する出力先を管理することができる。ちなみに、図4において○は当該画像情報を出力可能な(すなわち適合性ある)出力先を表している。これは図5〜図11についても同様である。なお、各図に示される適合関係は本発明説明上の例示であって、実際の装置上においては動作環境や各種の条件に応じて様々な内容となるものである。
【0079】
図5においては、送受波フォーマット、動画像、輝度情報の属性を有する画像情報についての適合性管理テーブル56Bが示されている。ここでは、「MPEG2変換」は画像出力時に自動的にMPEG2変換を実行させる条件を表しており、それも属性の一部である。図6に示す適合性管理テーブル56Cは、送受波フォーマット、静止画像、CFMモード(輝度情報+輝度速度情報)の属性を持った画像情報に対応するものである。図7に示す適合性管理テーブル56Dは、送受波フォーマット、動画像、CFMモードの属性をもった画像情報に対応するものである。図8に示す適合性管理テーブル56Eは、表示フォーマット、静止画像、白黒画像の属性をもった画像情報に対応するものを表している。図9に示す適合性管理テーブル56Fは、表示フォーマット、動画像、白黒画像の属性をもった画像情報に対応するものを示している。図10に示す適合性管理テーブル56Gは、表示フォーマット、静止画像、カラー画像の属性をもった画像情報に対応するものを示している。図11に示す適合性管理テーブル56Hは、表示フォーマット、動画像、カラー画像の属性をもった画像情報に対応するものを示している。
【0080】
上記のような適合性管理テーブルによれば、画像情報の属性を与えると、その属性に適合する1又は複数の出力先を自動的に速やかに検索でき、一方、出力先を具体的に指定すれば、その出力先に適合する画像情報の属性を逆引き検索することも可能である。
【0081】
図12には、ステータス管理テーブル記憶部54上に格納されるステータス管理テーブルの一例が示されている。図示されるように、各出力先ごとにステータスが管理されており、ここで○は利用可能なことを表している。もちろんON/OFFのステータスだけを管理するのではなく、動作中、動作待機中、待ち受けジョブ数といったより詳細な情報をステータスとして管理するようにしてもよい。これによれば、例えば多数のジョブがキューに格納されているプリンタについては、画像情報をそのプリンタに出力するのではなく、他のプリンタに振り分けることなどが可能となる。
【0082】
次に、図13〜図15を用いて、図1に示した装置の動作例ついて説明する。以下に説明するように、図1に示した画像出力制御部46は3つの動作モードを有しており、属性指定モード、全指定モード、及び、出力先指定モードの中から選択されたモードにしたがって出力制御を実行している。
【0083】
S101では、操作パネルを利用して前提条件が入力される。通常は、患者を特定する情報及び検査を特定する情報が入力される。これによって、ある患者についてある検査日に行われた超音波診断結果を検索対象とすることができる。S102では各モードに応じて処理が分岐する。
【0084】
属性指定モードにおいては、S103において、操作パネルを利用してユーザーにより属性が指定される。その指定にあたっては、1又は複数の属性項目の値が入力されることになる。図14には、S103において表示される操作画面132が例示されている。本実施形態においては、属性指定の内容があらかじめ複数のアイコン134〜158としてプリセットされている。すなわち使用頻度の高い属性指定内容についてはアイコン化されている。
【0085】
ここで、符号134は後述する全指定モードにおいて操作されるアイコンであり、全画像情報を検索する場合に操作される。符号136に示すアイコンは、送受波フォーマット、静止画像、Bモードの属性に対応するアイコンである。符号138は送受波フォーマット、動画像、CFMモード(Bモード+フローモード)の属性に対応するアイコンを示している。符号140は、送受波フォーマット、静止画像、Bモード、JPG変換の属性に対応するアイコンを示している。符号142は、送受波フォーマット、動画像、Bモード、MPEG2変換の属性に対応するアイコンを示している。符号144は、表示フォーマット、静止画像、Bモードの属性に対応するアイコンを示している。符号146は表示フォーマット、動画像、Bモード+Dモードの属性に対応するアイコンを示している。符号148は、表示フォーマット、動画像、CFMモードの属性に対応するアイコンを示している。符号150は表示フォーマット、動画像、CFMモード、MPEG2変換の属性に対応するアイコンを示している。符号152は、表示フォーマット、動画像、B+P(パワーモード)、MPEG4の属性に対応するアイコンを示している。符号156は、送受波フォーマット、3Dモードの属性に対応するアイコンを示している。符号158は、表示フォーマット、3Dモード、DICOM変換の属性に対応するアイコンを示している。以上のように、操作画面132上に登場させる各アイコンについての属性をカスタマイズしておくことにより、あるアイコンに対する選択操作だけで、複数の属性項目の組合せをもって属性の指定を簡便に行えるという利点がある。図14に示す複数の属性項目の値の組合せはもちろん一例であって、ユーザーが自由に設定でき、あるいは自動的に設定することができる。
【0086】
図13に戻って、S103において属性が指定されると、S104において、指定された属性にしたがって、画像属性管理テーブルの内容を検索することにより、指定された属性を有する1又は複数の画像情報が特定される。S105ではそれらの画像情報を表す画像リストが表示される。
【0087】
図15には、画像リスト130の一例が示されている。本実施形態においては、複数の画像情報に対応する複数のサムネイル画像130Aによって画像リスト130が構成されている。各サムネイル画像130Aは上述したように低解像度をもった縮小画像である。図15に示すような画像リスト130を表示することにより、ユーザーは目的とする画像情報をサムネイル画像130Aの内容を観察することによって容易かつ迅速に特定することが可能となる。本実施形態においては、送受波フォーマットで構成された画像情報についてもサムネイル画像を用意しているため、そのような本来表示を簡便に行えないような画像情報であっても、その内容をサムネイル画像130Aとして観察できるという利点がある。
【0088】
図13に戻って、S106では、画像リスト上においていずれかのサムネイル画像を選択することによって、特定の画像情報が選択されることになる。S107では、出力先リストが形成され、それが表示される。具体的には、選択された画像情報が有する属性にしたがって、適合性管理テーブルを参照することにより、その属性に適合する1又は複数の出力先が検索され、その検索結果から出力先リストが作成される。出力先リストは1又は複数の出力先名称をリスト化したものであってもよいし、アイコンのような図形を利用して構成されたリストであってもよい。
【0089】
S108では、出力先リスト上において特定の出力先がユーザーによって選択される。そして、S114においては上記のように指定された特定の画像情報について出力時の座標変換の有無が判断され、座標変換の必要があれば、S115において画像属性変換テーブルに登録された変換形式にしたがって画像情報に対する変換が実行される。
【0090】
S116では、画像情報が特定の出力先へ出力される。この場合において、ネットワーク上の機器に画像情報を出力する場合には、必要に応じてサムネイル画像のデータ及び属性データが付加される。S117においては出力実行の結果が例えば画面上に表示される。
【0091】
一方、S102において全指定モードであると判断された場合、S119においては前提条件に該当する全ての画像情報を表す画像リストが表示される。図14を用いて説明したように、符号134で示すようなアイコンを選択することにより当該モードが実行される。当該モードにおいてそれ以降の工程は上述したS106以降の工程と同様である。
【0092】
他方、出力先指定モードにおいては、S110においてユーザーによって出力先が指定される。そして、S111においては適合性管理テーブルを参照して、指定された出力先に適合する1又は複数の属性が認識され、その1又は複数の属性をもった画像情報が検索される。それらの画像情報を表す画像リストがS112において画面上に表示される。画像リストは例えば図15に示したような構成を有するものである。すなわち、複数のサムネイル画像として複数の画像情報が画面上に表示される。S113においては画像リスト上においていずれかのサムネイル画像を選択することによって画像情報が選択される。そしてS114以降の各工程が実行される。
【0093】
以上のように、本実施形態によれば、特定の画像情報の選択を支援してユーザーの負担を軽減でき、また特定の出力先の選択を支援してユーザーの負担を軽減できる。また画像情報の選択にあたってはサムネイル画像が表示されるため、実際にその内容を確認しながら適切な画像情報を選択できるという利点がある。
【0094】
図1に示す実施形態においては、管理対象となる画像情報が記憶装置42上に格納されていたが、シネメモリ16,20及びビデオメモリ27に格納されている画像情報それ自体を管理対象とすることも可能である。また上記実施形態においては、表示フォーマットで構成された画像情報がCFMモードにおいては合成画像であったが、それらを構成する基礎となったBモード画像及びフロー画像をそれぞれ独立して個別管理するようにしてもよい。なお、各図に示したテーブルの内容は一例であって、様々な属性に応じてあるいは様々な条件に応じて各テーブルの内容を適宜設定するのが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本実施形態に係る超音波診断装置のブロック図である。
【図2】画像情報とサムネイル画像との関係を説明するための図である。
【図3】画像属性管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】第1の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】第2の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】第3の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図7】第4の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図8】第5の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】第6の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図10】第7の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図11】第8の適合性管理テーブルの一例を示す図である。
【図12】ステータス管理テーブルの一例を示す図である。
【図13】画像情報出力時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】複数のアイコンを有する操作画面を示す図である。
【図15】複数のサムネイル画像を有する画像リストを示す図である。
【符号の説明】
【0096】
16,20 シネメモリ、26 表示処理部、27 ビデオメモリ、30 制御部、44 サムネイル画像生成部、46 画像出力制御部、48 テーブル作成部、50,52 変換モジュール、54 ステータス管理テーブル記憶部、56 適合性管理テーブル記憶部、58 画像属性管理テーブル記憶部、60 画像記憶部、62 サムネイル画像記憶部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理するための属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、
前記属性管理テーブル及び前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記画像記憶手段に格納された特定の画像情報を特定の出力先へ出力する処理を制御する出力制御手段と、
を含むことを特徴とする超音波診断装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、
前記出力制御手段は、前記属性管理テーブルに基づいて、ユーザーにより指定された属性を有する複数の画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段を含み、
前記画像情報リストから前記特定の画像情報が選択されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項3】
請求項2記載の装置において、
前記画像情報リストは、前記複数の画像情報の内容を示す複数の縮小画像により構成されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項4】
請求項1又は2記載の装置において、
前記出力制御手段は、前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記特定の画像情報の属性に適合する複数の出力先を表す出力先リストを作成する出力先リスト作成手段を含み、
前記出力先リストから前記特定の出力先が選択されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項5】
請求項1記載の装置において、
前記出力制御手段は、前記適合関係テーブルに基づいて、ユーザーにより指定された特定の出力先に適合する属性を認識し、前記属性管理テーブルに基づいて、前記認識された属性を有する複数の画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段を含み、
前記画像情報リストから前記特定の画像情報が選択されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項6】
請求項4記載の装置において、
前記画像情報リストは、前記複数の画像情報の内容を示す複数の縮小画像により構成されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項7】
請求項1記載の装置において、
前記出力制御手段は、前記特定の画像情報の出力に先立って、前記特定の画像情報の形式を前記特定の出力先に合った形式に変換する変換モジュールを有することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項8】
請求項2記載の装置において、
登録された複数のプリセット属性に対応する複数のアイコンを有する操作画面を生成する操作画面生成手段を含み、
前記操作画面上で特定のアイコンを選択することによって属性が指定されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項9】
請求項1記載の装置において、
出力先群における一部又は全部についてステータスを管理するためのステータス管理テーブルを記憶したステータス管理テーブル記憶部を含み、
前記出力制御手段は更に前記ステータス管理テーブルを参照して画像情報の出力を制御することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項10】
請求項1記載の装置において、
前記画像記憶手段は、
送受波フォーマットで構成された画像情報が一時的に格納されるシネメモリと、
表示フォーマットで構成された画像情報が一時的に格納されるビデオメモリと、
前記シネメモリから前記送受波フォーマットで構成された画像情報が転送され、前記ビデオメモリから前記表示フォーマットで構成された画像情報が転送される画像記憶部と、
を含み、
前記画像記憶部に格納された画像情報ごとに属性が管理され、前記画像記憶部から前記特定の出力先へ前記特定の画像情報が出力されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項11】
請求項1記載の装置において、
前記属性管理テーブルにおいて管理される属性には、送受波フォーマット又は表示フォーマットを識別する属性項目データ、静止画像又は動画像を識別する属性項目データ、及び、超音波診断モードを識別する属性項目データ、の内の少なくとも1つが含まれることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項12】
請求項1記載の装置において、
出力先群には、当該超音波診断装置に接続された複数のローカル機器からなる第1出力先グループと、当該超音波診断装置に対してネットワークを介して接続された複数のネットワーク機器からなる第2出力先グループと、が含まれることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項13】
請求項1記載の装置において、
前記特定の画像情報を選択する際に参照される参照画像として、前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を示す低解像度の縮小画像を作成する縮小画像作成手段を含むことを特徴とする超音波診断装置。
【請求項14】
請求項13記載の装置において、
前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が送受波フォーマットで構成されている場合には、当該画像情報に対してフォーマット変換を実行することにより生成される表示フォーマットで構成された画像情報に基づいて縮小画像を作成することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項15】
請求項13記載の装置において、
前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が送受波フォーマットで構成された第1及び第2の画像情報のセットとして構成されている場合には、当該画像情報に対してフォーマット変換を実行することにより生成される表示フォーマットで構成された画像情報に基づいて縮小画像を作成することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項16】
請求項13記載の装置において、
前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が動画像情報である場合には、その動画像情報を構成する複数のフレームの中の代表フレームに対応する縮小画像を作成することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項17】
請求項10記載の装置において、
前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が動画像情報である場合には、動画像としての縮小画像を作成することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項18】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理するための属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、
ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、
前記属性管理テーブルに基づいて、前記指定された属性を有する画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、
前記画像情報リスト上において前記特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、
前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記特定の画像情報の属性に適合する出力先を表す出力先リストを作成する出力先リスト作成手段と、
前記出力先リスト上において特定の出力先をユーザーにより選択するための出力先選択手段と、
前記特定の画像情報を前記特定の出力先へ出力する処理を実行する手段と、
を含むことを特徴とする超音波診断装置。
【請求項19】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、
ユーザーにより特定の出力先を指定するための出力先指定手段と、
前記適合関係テーブルに基づいて、前記指定された出力先に適合する属性を認識し、前記属性管理テーブルに基づいて、前記認識された属性を有する画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、
前記画像情報リスト上において特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、
前記特定の画像情報を前記特定の出力先へ出力する処理を実行する手段と、
を含むことを特徴とする超音波診断装置。
【請求項20】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を表す低解像度の縮小画像を形成する縮小画像形成手段と、
前記縮小画像が格納される縮小画像記憶部と、
ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、
前記属性管理テーブルに基づいて前記指定された属性を有する画像情報を特定し、前記縮小画像記憶部から前記指定された属性を有する画像情報に対応する縮小画像を取得して画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、
前記画像情報リスト上で特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、
を含み、
前記縮小画像作成手段は、送受波フォーマットで構成された画像情報、及び、表示フォーマットで構成された画像情報の両者について縮小画像を作成する機能を有することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項21】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を表す低解像度の縮小画像を形成する縮小画像形成手段と、
前記縮小画像が格納される縮小画像記憶部と、
ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、
前記属性管理テーブルに基づいて前記指定された属性を有する画像情報を特定し、前記縮小画像記憶部から前記指定された属性を有する画像情報に対応する縮小画像を取得して画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、
前記画像情報リスト上で特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、
を含み、
前記縮小画像作成手段は、静止画像情報及び動画像情報の両者について縮小画像を作成する機能を有することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項1】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理するための属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、
前記属性管理テーブル及び前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記画像記憶手段に格納された特定の画像情報を特定の出力先へ出力する処理を制御する出力制御手段と、
を含むことを特徴とする超音波診断装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、
前記出力制御手段は、前記属性管理テーブルに基づいて、ユーザーにより指定された属性を有する複数の画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段を含み、
前記画像情報リストから前記特定の画像情報が選択されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項3】
請求項2記載の装置において、
前記画像情報リストは、前記複数の画像情報の内容を示す複数の縮小画像により構成されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項4】
請求項1又は2記載の装置において、
前記出力制御手段は、前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記特定の画像情報の属性に適合する複数の出力先を表す出力先リストを作成する出力先リスト作成手段を含み、
前記出力先リストから前記特定の出力先が選択されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項5】
請求項1記載の装置において、
前記出力制御手段は、前記適合関係テーブルに基づいて、ユーザーにより指定された特定の出力先に適合する属性を認識し、前記属性管理テーブルに基づいて、前記認識された属性を有する複数の画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段を含み、
前記画像情報リストから前記特定の画像情報が選択されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項6】
請求項4記載の装置において、
前記画像情報リストは、前記複数の画像情報の内容を示す複数の縮小画像により構成されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項7】
請求項1記載の装置において、
前記出力制御手段は、前記特定の画像情報の出力に先立って、前記特定の画像情報の形式を前記特定の出力先に合った形式に変換する変換モジュールを有することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項8】
請求項2記載の装置において、
登録された複数のプリセット属性に対応する複数のアイコンを有する操作画面を生成する操作画面生成手段を含み、
前記操作画面上で特定のアイコンを選択することによって属性が指定されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項9】
請求項1記載の装置において、
出力先群における一部又は全部についてステータスを管理するためのステータス管理テーブルを記憶したステータス管理テーブル記憶部を含み、
前記出力制御手段は更に前記ステータス管理テーブルを参照して画像情報の出力を制御することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項10】
請求項1記載の装置において、
前記画像記憶手段は、
送受波フォーマットで構成された画像情報が一時的に格納されるシネメモリと、
表示フォーマットで構成された画像情報が一時的に格納されるビデオメモリと、
前記シネメモリから前記送受波フォーマットで構成された画像情報が転送され、前記ビデオメモリから前記表示フォーマットで構成された画像情報が転送される画像記憶部と、
を含み、
前記画像記憶部に格納された画像情報ごとに属性が管理され、前記画像記憶部から前記特定の出力先へ前記特定の画像情報が出力されることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項11】
請求項1記載の装置において、
前記属性管理テーブルにおいて管理される属性には、送受波フォーマット又は表示フォーマットを識別する属性項目データ、静止画像又は動画像を識別する属性項目データ、及び、超音波診断モードを識別する属性項目データ、の内の少なくとも1つが含まれることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項12】
請求項1記載の装置において、
出力先群には、当該超音波診断装置に接続された複数のローカル機器からなる第1出力先グループと、当該超音波診断装置に対してネットワークを介して接続された複数のネットワーク機器からなる第2出力先グループと、が含まれることを特徴とする超音波診断装置。
【請求項13】
請求項1記載の装置において、
前記特定の画像情報を選択する際に参照される参照画像として、前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を示す低解像度の縮小画像を作成する縮小画像作成手段を含むことを特徴とする超音波診断装置。
【請求項14】
請求項13記載の装置において、
前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が送受波フォーマットで構成されている場合には、当該画像情報に対してフォーマット変換を実行することにより生成される表示フォーマットで構成された画像情報に基づいて縮小画像を作成することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項15】
請求項13記載の装置において、
前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が送受波フォーマットで構成された第1及び第2の画像情報のセットとして構成されている場合には、当該画像情報に対してフォーマット変換を実行することにより生成される表示フォーマットで構成された画像情報に基づいて縮小画像を作成することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項16】
請求項13記載の装置において、
前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が動画像情報である場合には、その動画像情報を構成する複数のフレームの中の代表フレームに対応する縮小画像を作成することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項17】
請求項10記載の装置において、
前記縮小画像作成手段は、対象となった画像情報が動画像情報である場合には、動画像としての縮小画像を作成することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項18】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理するための属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、
ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、
前記属性管理テーブルに基づいて、前記指定された属性を有する画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、
前記画像情報リスト上において前記特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、
前記適合関係管理テーブルに基づいて、前記特定の画像情報の属性に適合する出力先を表す出力先リストを作成する出力先リスト作成手段と、
前記出力先リスト上において特定の出力先をユーザーにより選択するための出力先選択手段と、
前記特定の画像情報を前記特定の出力先へ出力する処理を実行する手段と、
を含むことを特徴とする超音波診断装置。
【請求項19】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納可能な画像情報の属性と画像情報の出力先との間における適合関係を表す適合関係管理テーブルが記憶された適合関係管理テーブル記憶部と、
ユーザーにより特定の出力先を指定するための出力先指定手段と、
前記適合関係テーブルに基づいて、前記指定された出力先に適合する属性を認識し、前記属性管理テーブルに基づいて、前記認識された属性を有する画像情報を表す画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、
前記画像情報リスト上において特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、
前記特定の画像情報を前記特定の出力先へ出力する処理を実行する手段と、
を含むことを特徴とする超音波診断装置。
【請求項20】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を表す低解像度の縮小画像を形成する縮小画像形成手段と、
前記縮小画像が格納される縮小画像記憶部と、
ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、
前記属性管理テーブルに基づいて前記指定された属性を有する画像情報を特定し、前記縮小画像記憶部から前記指定された属性を有する画像情報に対応する縮小画像を取得して画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、
前記画像情報リスト上で特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、
を含み、
前記縮小画像作成手段は、送受波フォーマットで構成された画像情報、及び、表示フォーマットで構成された画像情報の両者について縮小画像を作成する機能を有することを特徴とする超音波診断装置。
【請求項21】
超音波の送受波により生成された画像情報が格納される手段であって、異なる属性をもった複数の画像情報を格納可能な画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の属性を管理する属性管理テーブルが記憶された属性管理テーブル記憶部と、
前記画像記憶手段に格納された画像情報の内容を表す低解像度の縮小画像を形成する縮小画像形成手段と、
前記縮小画像が格納される縮小画像記憶部と、
ユーザーにより属性を指定するための属性指定手段と、
前記属性管理テーブルに基づいて前記指定された属性を有する画像情報を特定し、前記縮小画像記憶部から前記指定された属性を有する画像情報に対応する縮小画像を取得して画像情報リストを作成する画像情報リスト作成手段と、
前記画像情報リスト上で特定の画像情報をユーザーにより選択するための画像情報選択手段と、
を含み、
前記縮小画像作成手段は、静止画像情報及び動画像情報の両者について縮小画像を作成する機能を有することを特徴とする超音波診断装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−141508(P2006−141508A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−332868(P2004−332868)
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【出願人】(390029791)アロカ株式会社 (899)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【出願人】(390029791)アロカ株式会社 (899)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]