説明

超音波音声を記録した記録媒体、それを用いたねずみ等のげっ歯類誘引装置、誘発方法及びげっ歯類捕獲装置

【課題】ねずみ等のげっ歯類がコミュニケーションに用いている超音波を利用することによって、ねずみ等を誘引することができる超音波音声を記録した記録媒体、および、それを用いて、ねずみ等のげっ歯類を誘引し捕獲することができる、ねずみ等のげっ歯類誘引装置、げっ歯類捕獲装置、その方法を提供する。
【解決手段】母性行動を誘発し得る、ねずみ等のげっ歯類が発する超音波音声を記録した記録媒体を用い、かかる記録媒体に記録された超音波音声を再生して、超音波音声を発生することで、ねずみ等のげっ歯類を誘発する。超音波音声のサンプルとしては、3日齢から7日齢、好ましくは3日齢から5日齢の子ねずみを用い、略45kHz〜略55kHzの周波数域の超音波音声を収集する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波を発生することによってねずみ等のげっ歯類を誘引する記録媒体、および、それを用いたねずみ等のげっ歯類誘引装置、その誘発方法、それを利用する捕獲装置に関し、ねずみを科学的に探知して誘引することのできるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ねずみ等の小動物を駆除する方法としては、殺鼠剤を用いる方法や、ねずみ捕獲器で捕獲する方法が行われている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。しかし、これらは、手間がかかる上に、捕獲効率が悪く、安全性に対する配慮が不十分であるといった問題があった。
【0003】
殺鼠剤を用いる方法においては、毒性の高い薬剤を放置することになるため、子供やペットが誤って口にする危険性があり、また殺鼠剤により死に至ったねずみを他の動物が食べることによる環境への影響等の問題がある。
【0004】
ねずみ捕獲器で捕獲する方法においては、例えばバネ仕掛けの捕獲器では、装置が複雑で設置が難しく、バネの弾力と反発力が強いため、設置の際に誤って怪我をすることがある。また、設置してある装置に誤って触れたりすると、バネが外れて怪我をすることもある。よく利用されるかご式のねずみ捕獲器では、1度に1匹しか捕獲することができず、また、1度ねずみを捕獲した捕獲器にはねずみの臭いが付くために、2匹目が掛り難い、等の問題がある。
【0005】
粘着剤を板や厚紙等に塗布してねずみを捕獲する方法においては、ねずみが粘着剤の上を通らないと捕獲できないため、広範囲に敷く必要があるが、子供やペットが触れない場所にしか設置することができず、設置場所が制限される。また、粘着剤は、水や油にぬれると粘着力が顕著に低下するため、足が濡れているねずみを捕獲できない、等の問題がある。
【0006】
さらに、これらの捕獲器はねずみの通り道を狙って設置するために、捕獲効率が悪く、所定の場所や範囲からねずみを完全に駆除することは非常に困難であった。
【0007】
そこで、近年は、超音波を用いてねずみ等の小動物を撃退する方法が広く行われている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。すなわち、ねずみ等の忌避する周波数の超音波を発生することで、ねずみ等の屋内への侵入を防止する。かかる方法によると、薬剤を用いないため、誤って口にする心配がなく、環境への影響もない。また、複雑で危険な装置を設置する必要がなく、触れて怪我をすることもない。さらに、ねずみ等の通り道から離れた場所にも設置することができ、所定の範囲からねずみを駆除することができる。このような特長から、ねずみ等の小動物の侵入防止装置として、超音波が広く用いられている。
【0008】
【特許文献1】特許3635428号公報
【特許文献2】特許3547721号公報
【特許文献3】特許3528789号公報
【特許文献4】特開2003−250427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、超音波によってねずみ等を撃退する従来の方法では、例えば、以下のような問題があった。すなわち、ねずみ等の音慣れにより、その忌避効果が次第に弱くなるという問題があった。また、超音波を発生しないときには忌避効果が生じないために、永続的に超音波を発生する必要があり、ねずみ等が嫌う超音波を発生し続けることで、人体に悪影響を及ぼす恐れがあるという問題があった。
【0010】
さらに、超音波による撃退方法では、ねずみ等を追い払うのみで、捕獲することはできず、ねずみ等の数が減ることがないため、根本的な解決には繋がらないという問題があった。
【0011】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ねずみ等のげっ歯類がコミュニケーションに用いている超音波を利用することによって、ねずみ等を誘引することができる超音波音声を記録した記録媒体、および、それを用いて、ねずみ等のげっ歯類を誘引し捕獲することができる、ねずみ等のげっ歯類誘引装置、その方法、それを用いたげっ歯類捕獲装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
【0013】
(1) 母性行動を誘発し得る、ねずみ等のげっ歯類が発する超音波音声を記録した記録媒体。
【0014】
本発明によれば、母性行動を誘発し得る、ねずみ等のげっ歯類が発する超音波音声を記録した記録媒体を用いて、かかる超音波音声を再生して超音波音声を発生することによって、効率的かつ安全に、ねずみ等のげっ歯類を誘引し、捕獲することができる。
【0015】
超音波を発生する哺乳類としては、コウモリ類やクジラ類、ねずみ等のげっ歯類が知られている。ねずみ等のげっ歯類では、成体のねずみ等はほとんど超音波を発しないが、授乳期の子ねずみ等はよく超音波を発生し、母ねずみ等とコミュニケーションを行っている。子ねずみ等による超音波音声は、母ねずみ等と引き離されたときに特に頻繁に発生し、子ねずみ等に寒冷刺激を与えると、その頻度は増加する。そして、この超音波音声は、母ねずみ等の母性行動を誘発し、母ねずみ等を子ねずみ等へと向かわせるものである。
【0016】
本発明は、この母性行動を利用するものであり、子ねずみ等が発生する超音波音声を記録媒体に記録して、その記録媒体を用いて超音波音声を発生することによってその発生源へ母ねずみ等を誘引し、捕獲することができる。また、母ねずみ等を捕獲することにより、残された子ねずみ等は授乳されずに生きていくことができなくなるため、子ねずみ等の駆除にも資することができる。
【0017】
なお、本発明は、ねずみに限らず、ハムスターなど、他のげっ歯類に対しても、用いることが可能である。
【0018】
(2) 母性行動を誘発し得る、ねずみ等のげっ歯類が発する超音波音声が擬似的に生成された超音波音声を記録した記録媒体。
【0019】
本発明によれば、母性行動を誘発し得る、ねずみ等のげっ歯類が発する超音波音声を分析し、擬似的に生成された超音波音声を記録した記録媒体を用いて、超音波音声を発生することによって、効率的かつ安全に、ねずみ等のげっ歯類を誘引し、捕獲することができる。
【0020】
すなわち、子ねずみ等が発生する超音波音声を分析して、母ねずみ等が誘引される周波数域の超音波音声を擬似的に生成して記録媒体に記録し、その記録媒体を用いて超音波を発生することによってその発生源へ母ねずみ等を誘引し、捕獲することができる。
【0021】
なお、本発明は、ねずみに限らず、ハムスターなど、他のげっ歯類に対しても、用いることが可能である
【0022】
(3) (1)又は(2)記載の記録媒体を用いて、記録された超音波音声を再生して、超音波音声を発生することを特徴とする、げっ歯類誘引装置。
【0023】
本発明によれば、ねずみ等のげっ歯類が発する超音波音声を記録した超音波音声、又は、その超音波音声を分析し、擬似的に生成された超音波音声を発生するげっ歯類誘引装置を用いることにより、効率的かつ安全に、ねずみ等のげっ歯類を誘引し、捕獲することができる。
【0024】
すなわち、子ねずみ等が発生する超音波音声を記録した超音波音声、又は、子ねずみ等が発生する超音波音声を分析して、母ねずみ等が誘引される周波数の超音波音声を擬似的に生成した超音波音声、を、発生するげっ歯類誘引装置を用いて、そのげっ歯類誘引装置へ母ねずみ等を誘引し、捕獲することができる。
【0025】
なお、本発明は、ねずみに限らず、ハムスターなど、他のげっ歯類に対しても、用いることが可能である。
【0026】
(4) (1)又は(2)記載の記録媒体に記録された超音波音声を再生して、超音波音声を発生することで、ねずみ等のげっ歯類を誘発する誘発方法。
【0027】
本発明によれば、母性行動を誘発し得る超音波音声が記録された記録媒体を用いて、この記録媒体上の超音波音声を超音波スピーカ等の音発生手段で再生し、超音波を発生させることで、かかる超音波音声を聴きつけたげっ歯類を誘引することができるので、げっ歯類の捕獲に資することとなる。
【0028】
(5) (3)記載のげっ歯類誘引装置を備える、げっ歯類捕獲装置。
【0029】
本発明によれば、擬似的に生成された超音波音声を発生するげっ歯類誘引装置を備えるげっ歯類捕獲装置を用いることにより、げっ歯類誘引装置によって誘引された母ねずみ等を、効率的かつ安全に、捕獲することができる。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように、本発明によれば、ねずみ等のげっ歯類がコミュニケーションに用いている超音波を利用することによって、効率的かつ安全に、ねずみ等を誘引し、捕獲することができる、ねずみ等のげっ歯類誘引装置、及びげっ歯類捕獲装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態に係るげっ歯類誘引装置の概略構成を示す図である。
【0033】
図1(a)に示すげっ歯類誘引装置20において、ケージ1には、周囲の雑音の影響を避けるために、消音手段が設けられている。ケージ1内のねずみ等のげっ歯類の子(以下、「子ねずみ」という)2には、冷却手段3により寒冷刺激が与えられ、これによって子ねずみ2は超音波音声を発生する。ケージ1内には、子ねずみ2の発する超音波を集音するための集音マイク4が備えられ、集音マイク4は、集音した超音波音声をコンピュータ5へ送出する。集音マイク4から入力された超音波音声は、コンピュータ5内の記録手段7によって、記録媒体10に記録される。あるいは、コンピュータ5内の音声分析手段6によって波形分析された後、擬似的に生成された特有の周波数をもつ超音波音声が、記録手段7によって、記録媒体10に記録される。
【0034】
記録媒体10に記録された超音波音声は、コンピュータ5内の音声出力手段8によって音声出力装置であるスピーカ9へと出力され、スピーカ9によって超音波音声が発生する。スピーカ9から発生する超音波音声は、母ねずみの母性行動を誘発し、母ねずみ等を誘引することによって、スピーカ9の付近に集まってくる母ねずみ等を捕獲することができる。
【0035】
図1(b)に示すげっ歯類誘引装置20においては、上述の手段によって作製された記録媒体10を用い、記録媒体10に記録された超音波音声は、音声分析手段や記録手段を備えない音声出力手段8によって、音声出力装置であるスピーカ9へ出力される。スピーカ9から発生する超音波音声は、母ねずみ等を誘引し、集まってくる母ねずみ等を捕獲することができる。
【0036】
ここで、超音波音声のサンプルをとる子ねずみ2には、3日齢から7日齢の子ねずみを用いる。好ましくは3日齢から5日齢を用いるのがよい。後に述べるように、生後3日から7日の子ねずみは、より多く超音波音声を発生するためである。
【0037】
なお、超音波音声の記録や出力等に用いる装置は、上述のコンピュータ5に限られるものではなく、例えばテープレコーダーなど、超音波音声を記録媒体10に記録することができる記録手段7、又は、超音波音声を出力することができる音声出力手段8を有する、公知の装置を用いることができる。また、記録媒体10としては、テープ、DAT、CD、MD、HDD等の既知の媒体を用いることができる。
【0038】
図8は、本発明の実施の形態に係るげっ歯類捕獲装置の概略構成を示す図である。
【0039】
図8(a)及び(b)に示すげっ歯類捕獲装置21は、上述したげっ歯類誘引装置20と、げっ歯類誘引装置20のスピーカ9から発生する超音波音声によって誘引された母ねずみ等を捕獲するための捕獲器22と、を備えている。捕獲器を備えることにより、超音波音声によって誘引された母ねずみ等を効率的に捕獲することができる。捕獲器22は、スピーカ9をその内部に配設してあるか、または、スピーカ9の近く(スピーカ9からの音声が捕獲器内部に効果的に届く位置)に配置されていることが望ましい。捕獲器22には、例えば粘着式、カゴ式、バネ式などの、公知の捕獲器を用いることができ、誘引されたげっ歯類を捕獲することができるものであればその捕獲方法は問わない。
【0040】
図2は、子ねずみの日齢と超音波音声発生の関係を示す図である。図2においては、すなねずみ(Mogolian gerbil)、ハムスター(Syrian Hamster)、はたねずみ(Vole)、どぶねずみ(Rat)、はつかねずみ(Mouse)の5種について示している。
【0041】
図2において、横軸は子ねずみの日齢を示し、縦軸は超音波音声の発生率を示す。図2によれば、種類による違いはあるが、ほとんどのげっ歯類が、3日齢から7日齢でより多い超音波音声を発生しており、特に3日齢から5日齢が顕著である。従って、本発明において、効率的に超音波音声を集音するためには、3日齢から7日齢、好ましくは3日齢から5日齢の子ねずみを用いるのがよい。
【0042】
図3は、3日齢の子ねずみが発生する超音波音声の周波数を示す図である。
【0043】
図3において、横軸は周波数を示し、縦軸はげっ歯類の種類を示す。各々のげっ歯類は、この周波数域で反応を示すため、使用するげっ歯類の種類によって、周波数域を設定する必要がある。例えば、どぶねずみ(Rat)は略45kHz、はつかねずみ(Mouse)は略55kHzの周波数域を設定すればよい。
【0044】
以下に本発明の有効性を試験例を基に説明するが、本発明はこれらの試験例に限定されるものではない。
【0045】
(試験例1)母ねずみの行動について
【0046】
図6は、試験例1の試験方法を説明するための説明図である。
【0047】
試験方法:7日齢のラット(どぶねずみ)を用いて実験が行われた。母ねずみ40は、7日齢の子ねずみ41と共に、ウッドチップの敷かれたプラスチックケージ32の中に入れられており、プラスチックケージ32は、周囲の雑音を避けるためにインキュベーター31の中に置かれている。子ねずみのうちの一匹42は、母ねずみ40から引き離されて、500mlのガラスビーカー33に入れられ、プラスチックケージ32の横に置かれている。ガラスビーカー33には、子ねずみ42が発する超音波音声を確認するために、コンデンサーマイク35が設置されている。
【0048】
実験は、3つのグループに分けて行なわれた。USVグループ(n=7)では、寒冷刺激を与えられた子ねずみ42が超音波音声を発生したときの、母ねずみ40の行動を観察するために、子ねずみ42が入れられたガラスビーカー33を、氷嚢34(14±3℃)の上に7分間置いて実験を行った(図6(a))。SMLグループ(n=6)では、USVグループの実験結果が、匂いによるものである可能性を排除するために、回帰神経が除去され、超音波音声を発生できない子ねずみ42が入れられたガラスビーカー33を、7分間置いて実験を行った。INTグループ(n=6)では、母ねずみ40が入れられたプラスチックケージ32内の子ねずみ41から、超音波音声が発生していないことを確認するために、子ねずみ42の入れられたビーカー33は置かずに、プラスチックケージ32にコンデンサーマイク35を設置して実験を行った(図6(b))。
【0049】
試験結果:USVグループでは、全ての母ねずみに母性行動が観察された。すなわち、子ねずみが超音波音声を発生している間、7匹全ての母ねずみがウッドチップの巣の中で子ねずみを探した。観察を続けると、7匹中4匹は、子ねずみを探してウッドチップの巣から離れたり巣に戻ったりし、また、4匹は、ウッドチップを集めて巣を作り直した。SMLグループとINTグループでは、いずれもこのような母性行動は観察されなかった。
【0050】
この結果より、子ねずみの発生する超音波音声が母ねずみの母性行動を誘発していることが確認された。
【0051】
(試験例2)子ねずみが発生する超音波音声の分析
【0052】
図7は、試験例2の試験方法を説明するための説明図である。
【0053】
試験方法:3日齢のラット(どぶねずみ)を用いて実験が行われた。3日齢の子ねずみ43は、母ねずみから離されて500mlのガラスビーカー33に入れられ、ガラスビーカー33にはコンデンサーマイク35が設置された。子ねずみが発生する超音波音声は、コンデンサーマイク35によって集音され、コンピュータに送られて音声分析される。実験は、ガラスビーカー33を、インキュベーター31の中の氷嚢34(15±2℃)の上に5分間置いて行われ(図7)、その間に子ねずみが発生する超音波音声を分析した。
【0054】
試験結果:子ねずみが発生した超音波音声には、特徴的な4つのパターンが多く見られた。図4及び図5に、子ねずみが発生する超音波音声の例を示す。
【0055】
図4において、横軸は子ねずみが発生する超音波音声の時間を示し、縦軸はその周波数を示す。子ねずみは、R−IからR−IVに示す4つのパターンの超音波音声を、多く発生した。
【0056】
図5において、横軸は超音波音声の周波数を示し、縦軸はその強度を示す。図4のR−IからR−IVの超音波音声について、それぞれの周波数強度を示した。
【0057】
これらの結果より、子ねずみの発生する超音波音声には、ある一定の規則性があることが確認された。この特徴的な超音波音声を擬似的に生成して発生させることにより、母ねずみを誘引することが可能となる。また、R−IからR−IVを言語学的にどのような音なのかを解析して、R−IからR−IVのいずれかより選ばれる少なくとも一の超音波音声を用いることで、ねずみ等のげっ歯類を誘引し、捕獲することができる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明に係る、超音波音声を記録した記録媒体、および、それを用いたねずみ等のげっ歯類誘引装置は、効率的かつ安全に、ねずみ等のげっ歯類を誘引し、捕獲することができる、超音波音声を記録した記録媒体、および、それを用いたねずみ等のげっ歯類誘引装置、げっ歯類捕獲装置を提供しうるものとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施の形態に係るげっ歯類誘引装置の概略構成を示す図である。
【図2】子ねずみの日齢と超音波音声発生の関係を示す図である。
【図3】子ねずみが発生する超音波音声の周波数を示す図である。
【図4】子ねずみが発生する超音波音声の例を示す図である。
【図5】子ねずみが発生する超音波音声の例を示す図である。
【図6】試験例1の試験方法を説明するための説明図である。
【図7】試験例2の試験方法を説明するための説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るげっ歯類捕獲装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
1 ケージ
2 子ねずみ(げっ歯類の子)
3 冷却手段
4 集音マイク
5 コンピュータ
6 音声分析手段
7 記録手段
8 音声出力手段
9 スピーカ
10 記録媒体
20 げっ歯類誘引装置
21 げっ歯類捕獲装置
22 捕獲器
31 インキュベーター
32 プラスチックケージ
33 ガラスビーカー
34 氷嚢
35 コンデンサーマイク
40 母ねずみ
41〜43 子ねずみ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
母性行動を誘発し得る、ねずみ等のげっ歯類が発する超音波音声を記録した記録媒体。
【請求項2】
母性行動を誘発し得る、ねずみ等のげっ歯類が発する超音波音声が擬似的に生成された超音波音声を記録した記録媒体。
【請求項3】
請求項1又は2記載の記録媒体を用いて、記録された超音波音声を再生して、超音波音声を発生することを特徴とする、げっ歯類誘引装置。
【請求項4】
請求項1又は2記載の記録媒体に記録された超音波音声を再生して、超音波音声を発生することで、ねずみ等のげっ歯類を誘発する誘発方法。
【請求項5】
請求項3記載のげっ歯類誘引装置を備える、げっ歯類捕獲装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−151490(P2007−151490A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−353475(P2005−353475)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(594158493)株式会社イシハラ (1)
【Fターム(参考)】