説明

足吐水装置

【課題】足の甲側及び裏側の両方に吐水でき、給排水の手間が掛からず、なおかつ不使用時にコンパクトに収納可能な浴室用の足吐水装置を提供する。
【解決手段】一端が固定体に揺動自在に装着されたアーム状の支持手段と、該支持手段の他端に取設され湯水を吐出する一又は二以上の吐水部とを備え、前記支持手段は、前記固定された一端と前記吐水部が取設された他端との距離が伸縮自在に構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、湯水を足に向かって吐水する足吐水装置に係り、特に浴室等で使用される足吐水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康に対する人々の関心が高まるにつれ、湯水を足に向かって吐水するノズルを備える足洗浄装置或いは足マッサージ装置等と呼ばれるものが注目されている。
【0003】
その理由として、靴下等を脱ぐだけで手軽に足の汚れを落とせ、且つマッサージ効果を有することから、長時間立ち続けることからくる疲労の回復や足のむくみの除去、肌に対する美容効果等も期待できることが挙げられる。
【0004】
これらに加え、足に吐水するタイプのものは、容器内に溜められた温水に足を浸すタイプのものと比べ、吐水の刺激により、より血行増進が図られるというメリットがある。斯かる目的を達成するには、足の裏側のみならず足の甲側に対しても吐水することがより効果的である。
【0005】
しかしながら、この足洗浄装置或いは足マッサージ装置等は、ノズルから湯水を吐出させるため、ポンプ及びこれを駆動する電源が必要であり、また、洗面カウンタ前で椅子に腰掛けて、或いは寝室でベッドに腰掛けて使用する場合には、吐出された湯水の流出を防止する容器及び吐出された湯水の飛散を防止するカバーも必要となり、どうしても大型化して広いスペースを占有するきらいがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
さらに、給排水のために、ホース等を建物内の給排水管に接続するタイプは別として、タンクに湯水を溜める独立型のものは、使用の度に洗面カウンタまで持ち上げて給水し、使用後は湯水が入ってさらに重くなった足洗浄装置或いは足マッサージ装置等を浴室等まで運んで横倒しにして排水する、というような作業が必要となり、使用者の負担になっている(例えば、特許文献2,3参照。)。
【0007】
例えば浴室でこの独立型のものを使用すれば、このような作業はなくなり使用勝手はよくなるものの、一般住宅のさして広くはない浴室にこのようなものを置くと、益々洗い場が窮屈になってしまう。
【0008】
斯かる問題を解決するものとして、吐水ノズルが設けられたマッサージ装置本体の裏面に略コ字形状の取付け部を備え、この取付け部内に吸盤の径大頭部からなる取付け手段が着脱自在に取り付けられ、このマッサージ装置本体を浴槽の内側で適当な高さの位置に吸盤を介して取り付けるものがある(例えば、特許文献4参照。)。このマッサージ装置によれば、浴槽内で使用することから容器やカバーが不要となり、装置をある程度小型化することができる。また、この装置に湯水を供給するには、例えばシャワーホースのシャワー部分を取り外して、装置本体の接続部材をその接続部分(袋ナット)に接続するので、ポンプ、電源及び貯水タンクが不要であり、この面からも小型化される。
【特許文献1】特開2002−34817号公報
【特許文献2】特表平10−510465号公報
【特許文献3】特開2002−191521号公報
【特許文献4】特開2001−46464号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このマッサージ装置では、使用の度に装置を浴槽内に取り付け、取り外す作業の外、シャワーホースを接続部材に取り付け、取り外す作業も必要となり、この準備作業のために気軽に使用するというわけにはいかない。また、不使用時の置き場の問題も残る。さらに、このマッサージ装置では、足裏のみしか吐水を受けることができない。
【0010】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、足の甲側及び裏側の両方に吐水でき、給排水の手間が掛からず、なおかつ不使用時にコンパクトに収納可能な浴室用の足吐水装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る足吐水装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、一端が固定体に揺動自在に装着されたアーム状の支持手段と、該支持手段の他端に取設され湯水を吐出する一又は二以上の吐水部とを備えるものである。
【0012】
前記支持手段は、好適には、請求項2に記載したように、前記固定された一端と前記吐水部が取設された他端との距離が伸縮自在に構成されたことが望ましい。
【0013】
そして、前記吐水部は、好適には、請求項3に記載したように、前記支持手段先端に回動自在に軸支されるようにすることができる。
【0014】
また、前記足吐水装置は、好適には、請求項4に記載したように、所定の位置に前記支持手段を駐止させる支持手段駐止機構を備えるようにしてもよく、或いは、請求項5に記載したように、所定の位置で前記吐水部の回動を停止させる回動阻止機構を備えるようにしてもよい。さらに、請求項6に記載したように、前記固定体に支承された回転軸と、前記支持手段を該回転軸上に摺動自在に軸支する支持手段平行移動機構とを備えるようにしてもよい。
【0015】
次に、上述した課題を解決するために、請求項7に係る足吐水装置は、一端が固定体に揺動自在に装着された第1のアームと、該第1のアームの他端に一端が揺動自在に軸支された第2のアームと、該第2のアームの他端に取設され湯水を吐出する一又は二以上の吐水部とを備えるものである。
【0016】
そして、上述した課題を解決するために、請求項8に係る足吐水装置は、一端が固定体に揺動自在に装着された一対の第1のアームと、該一対の第1のアームのそれぞれの他端に一端が揺動自在に軸支された一対の第2のアームと、該一対の第2のアームのそれぞれの他端に取設され湯水を吐出する一又は二以上の吐水部とを備えるものである。
【0017】
前記吐水部は、好適には、請求項9に記載したように、前記一対の第2のアームのそれぞれの前記他端に回動自在に軸支されるようにしてもよく、或いは、請求項10に記載したように、前記一対の第2のアームのそれぞれの前記他端に軸支挟装されるようにしてもよい。
【0018】
前記足吐水装置は、より好適には、請求項11に記載したように、前記第2のアームが初期位置から一方向に回転するにつればね力が蓄積され、且つ上記第2のアームが逆方向に回転する際に上記蓄積されたばね力により該第2のアームを初期位置へ復帰させる方向に付勢する復帰機構を備えるようにすることができる。
【0019】
また、前記第1のアームは、より好適には、請求項12に記載したように、前記第2のアームを軸支する軸を、上記第1のアームの長軸方向に沿って摺動自在に保持するスライド機構を備えるようにすることができる。
【0020】
さらに、前記固定体は、好適には、請求項13に記載したように、浴室の壁面に突設するカウンタの下面及び該カウンタ下に位置する壁面のいずれか一方とし、或いは、請求項14に記載したように、前記カウンタの側方に位置する壁面の該カウンタ近傍部分とすることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る足吐水装置によれば、足の甲側及び裏側の両方に吐水でき、給排水の手間が掛からず、なおかつ不使用時にコンパクトに収納できるので場所を取らず、浴室の洗い場を有効に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明に係る足吐水装置の第1の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る足吐水装置15を備えるシステムバス1の概略を示すものである。
【0023】
システムバス1は、壁パネル6よりなる壁面により外部と区画され、洗い場2側の浴槽3に隣接する一の壁面には、洗い場水栓7周りの配管類を掩蔽する水栓カウンタとしてのアッパーカウンタ9が突設される。このアッパーカウンタ9は、その高さが、浴槽3天端と略同一に設定され、一端が浴槽3及びバスエプロン5に当接し、図示しない他端は、アッパーカウンタ9が取設された壁面と直交する壁面に当接している。このアッパーカウンタ9のカウンタトップは、シャンプーのボトル等の置き場として利用される。そして、アッパーカウンタ9の下方には、洗面器置き場とし使用されるロアーカウンタ10が取設される。
【0024】
アッパーカウンタ9の前面には、洗い場水栓7が取設される。吐水手段としてはこの他に、バス水栓5、シャワー8、及びロアーカウンタ10の下面に固設された足吐水装置15を備える。洗い場水栓7裏面から分岐してアッパーカウンタ9の底部から延出するホース81には切換バルブ11が接続され、洗い場水栓7からの送水は、この切換バルブ11の一方の出口側にシャワーホース82を介して接続されたシャワーヘッド83と、他方の出口側に足吐水装置ホース12を介して接続された足吐水装置15とに切り換え可能になっている。
【0025】
足吐水装置15は、図2に示すように、一端が固定体としてのロアーカウンタ10(図示せず)下面に揺動自在に装着されたアーム状の支持手段20と、該支持手段20の他端に取設され湯水を吐出する吐水部30とを備える。
【0026】
この支持手段20は、2本1組で構成され、それぞれの支持手段20は第1及び第2のアーム21,22を主要な構成要素とする。第1のアーム21の根本側の端部、すなわち回転端21aは、ロアーカウンタ10の下面に固設されたアングル状の取付材23に第1の回転軸24を介して揺動自在に取り付けられる。
【0027】
この取付材23の先端側(ロアーカウンタ10の洗い場2に面する側)には、縦3段に、第1のアーム21の外面に形成された第1ボールプランジャ32(図6参照)が係止する第1係止孔34、第2係止孔35及び第3係止孔36が形成される。第1ボールプランジャ32をこれら3つの係合孔のいずれかに係合させることにより、第1のアーム21を所定の位置に駐止させることができる。なお、本実施形態に係る第1ボールプランジャ32及び第1〜第3係止孔34〜36は、本発明の支持手段駐止機構を構成する。
【0028】
そして、第2のアーム22の根本側の端部、すなわち回転端22aは、この第1のアーム21の他端、すなわち自由端21bに、第1の回転軸24と平行に設けられた第2の回転軸25を介して揺動自在に取り付けられる。また、第1のアーム21内面には、第2のアーム22を折り曲げた状態で駐止するための第2ボールプランジャ33が形成され、第2のアーム22には、第2のアーム22側に折り畳まれたときに、第2ボールプランジャ34が対向する位置に第4係止孔37が形成されている。なお、本実施形態に係る第2ボールプランジャ33及び第4係止孔37も、本発明の支持手段駐止機構を構成する。
【0029】
2本の第2のアーム22,22の2つの第2の回転軸25,25は、支持バー30によって連接される。この支持バー30により、足吐水装置15の使用者が左右の第1のアーム21,21を揺動させるときの手掛かりとすることができるとともに、左右の第1のアーム21,21が捩れることなく、平行を保ったまま揺動可能となる。
【0030】
第2のアーム22の他端、すなわち自由端22bには、第2の回転軸25と平行に設けられた第3の回転軸27を介し、2本の第2のアーム22,22間に挟持されるように吐水部26が設けられる。なお、吐水部26は、ここでは第3の回転軸27回りに回転しないように取り付けられている。
【0031】
この吐水部26の側端と第2のアーム22との間にはさらに、支持手段20とは別に、第3のアーム28の一端(回転端28a)が、第3の回転軸27を介して揺動自在に取り付けられる。
【0032】
2本の第3のアーム28,28の他端すなわち、自由端28b,28b間には、この足吐水装置15の使用者が足裏吐水を受ける際に、踵を載せられるように、踵載せバー29が架設される。
【0033】
同様に、第2のアーム22,22間には、長さ方向中央よりやや自由端22bより、幅方向中央からロアーカウンタ10奥寄りに、この足吐水装置15の使用者が足裏吐水を受ける際に、つま先側を載せられるように、つま先載せバー31が架設される。つま先載せバー31は、このように偏心して設けられるので、足吐水装置15収納時に踵載せバー29を第2のアーム22側に回しても、第3のアーム28に設けられた欠切部28cと相俟って、第3のアーム28とつま先載せバー31とが干渉することが防止され、第2のアーム22と平行に収納される。
【0034】
吐水部26は、湯水を吐水する左右一対の吐水ノズル40,40と、この吐水ノズル40,40を、第2のアーム22,22先端間所定の位置に支持する本体41とを備える。そして、切換バルブ11からこの吐水ノズル22に湯水を供給する足吐水装置ホース12は、第2のアーム22が揺動しても屈曲しないように、ロータリージョイント42を介して吐水ノズル41に接続される。このように、吐水部26への給水・給湯は、システムバス1の給水・給湯設備と接続され、直接給水・給湯されるので、タンクに注水する等の準備作業が不要となり、より気軽に足吐水を楽しむことができる。
【0035】
吐水ノズル40は、図3に示すように、湯水が流入する流入室として円筒状に形成された旋回室404を備え、この旋回室404に、足吐水装置ホース12と旋回室流入路403を経て湯水を供給する。旋回室流入路403は、ノズル管路であり、足吐水装置ホース12よりも通水断面積が小さく構成されており、旋回室404の中心軸に対して偏心して当該旋回室に接続されている。よって、旋回室流入路403からの湯水は、旋回室404に対してその接線方向から流入し、図中に矢印で示したように、旋回する旋回流を生成する。この場合、旋回室流入路403の通水断面積は足吐水装置ホース12より小さいことから、旋回室404に流入する湯水の流速を高めることができる。
【0036】
この旋回室404に、吐水体410が組み込まれている。吐水体410は、湯水を吐出する吐水口411を備えた小径円柱の吐水部位410aと、この吐水部位410aに連続した大径円柱の受力部位412とを有する。この受力部位412は、旋回室404内に位置して上記の旋回流から後述の種々の力を受け、吐水体410の後述する首振り公転駆動等に関与する。受力部位412は、横方向に貫通する給水管路413を備え、この給水管路413から、旋回室404内の湯水を吐水口411に導く。
【0037】
給水管路413は、受力部位412に十字に交差して開けられており、この給水管路413の通路断面積の総和は、吐水口411より広い。よって、給水管路413から吐水口411に水が導かれる際には、面積の大小により、湯水の整流がなされるので、吐水口411からの湯水の吐水は安定する。
【0038】
吐水体410は、旋回室404の開口部に設けられたシール部416に吐水部位410aを内接させた状態で挿入・支持されており、受力部位412を旋回室404内のほぼ中央に直立させている。従って、旋回室流入路403から旋回室404に湯水が流入すると、この湯水は、旋回室404の内周壁面に沿った受力部位412周りの旋回流を引き起こす。
【0039】
円筒状の旋回室404の内径に対して、受力部位412の外径は、例えば、約40%とすることができる。また、受力部位412の外径を旋回室404の内径の約35〜80%、好ましくは約40〜70%とすることができる。
【0040】
吐水体410を上記のように支持するシール部416は、Oリングやシールリング等の弾性体で構成されており、図示するように、吐水口411を旋回室404の外部に臨ませた状態で、吐水体410を支持する。しかも、このシール部416は、弾性体であることから、吐水体410を支持した上で、受力部位412を旋回室404内において各方向に傾斜可能とすると共に、この受力部位412を傾斜した姿勢で首振り可能とする。また、シール部416が弾性体であることから、吐水体410は、旋回室404内部で吐水体410自身が中心軸を中心に回転する自転や、シール部416による支持箇所を頂点として円錐状に回転を行なう公転等が自在に行なえるようになっている。これら自転や公転は、受力部位412と上記の旋回流で引き起こされる。
【0041】
旋回室404の下壁は、図示するように吐水体410の吐水部位410aの側で小径とされたテーパガイド部415とされている。このテーパガイド部415は、受力部位412、延いては吐水体410の最大傾斜角度を規制する。
【0042】
続いて、吐水が開始された吐水ノズル40における吐水の様子と、その挙動について説明する。図4は、旋回室404に湯水が流入してからの受力部位412の挙動とこの受力部位412にかかる力の様子を時間経過に沿って説明する説明図である。同図において、旋回室流入路403の連通部での流速をUin、旋回室流入路403の開口の延長線上にある周壁部位404aでの流速をUa、当該部位に対向する周壁部位404bにおける流速をUb、受力部位412に作用する揚力をFL、抗力をFDとそれぞれ表した。
【0043】
これらの作用関係から分かるように、受力部位412は、旋回室404における水の旋回流に応じて、傾斜姿勢のままで首振り公転する。
【0044】
図5は、受力部位412がこうした挙動を採ることで得られる吐水の様子を説明する図である。同図に表したように、吐水体410が首振り公転を起こすと、吐水口411は、吐水体410の首振り公転に伴い吐水方向を変えながら公転する。よって、吐水口411は、螺旋状に拡大した軌道を描きながら水を吐水し、その結果として、円錐状の公転吐水を実現する。従って、湯水の吐水軌跡を、吐水口411の軌跡よりはるかに大きい軌跡の円錐状の公転吐水の軌跡とし、広範囲に亘って湯水を吐出できる。
【0045】
したがって、この吐水ノズル40によれば、ノズル自体をモータなどにより駆動させることなく円錐状の公転吐水を実現でき、これにより、広範囲にわたる湯水の着水が得られる。湯水の着水点が広範囲に亘って変化することにより、人体に刺激を与え、高い血行促進効果が得られる。
【0046】
本実施の形態に係る足吐水装置15は上記のように構成されており、以下その動作について説明する。
【0047】
図6は、ロアーカウンタ10下面に収納した状態の足吐水装置15を示す縦断面図である。この状態では、第1のアーム21、第2のアーム22及び第3のアームは折り畳まれて、ロアーカウンタ10下面と略平行に、取付材23から第1の回転軸24を介して釣支される。ここで、第1ボールプランジャ32は、取付材23の最も高い位置にある第1係止孔に係止して、第1のアーム21をロアーカウンタ10下面と略平行な状態に保持している。また、第2ボールプランジャ33は、第2のアームに設けられた第4係止孔37に係止して、第2のアーム21をやはりこの状態に保持している。これにより、足吐水装置15は、不使用時にはロアーカウンタ10下面にコンパクトに収納されるので、入浴者の通常の使用状態では入浴者の視界に入らず、美観を損ねることはない。
【0048】
この状態においても、吐水ノズル40は、図6に示すように、斜め下方を指向しているので、足甲の踝近傍へ向けて吐水させることができる。
【0049】
この状態で、支持バー30を下方へ向けて押し下げれば、第1ボールプランジャ32と第1係止孔34との係合が解除されて、第1のアーム21は第1の回転軸22回りに回動し、図7に示すように、第1ボールプランジャ32は、取付材23の中段に位置する第2係止孔35と係合して、この状態で駐止する。この状態では、足甲の中央付近に吐水を受けることができる。
【0050】
さらに支持バー30を下方へ向けて押し下げれば、第1ボールプランジャ32と第2係止孔35との係合が解除されて、第1のアーム21は第1の回転軸22回りにさらに回動し、図8に示すように、第1ボールプランジャ32は、取付材23の最も低い位置にある第3係止孔36と係合して、この状態で駐止する。この状態では、足甲の先端近くまで吐水を受けることができる。
【0051】
この状態において、吐水部26を掴んで下方に押し下げれば、第2ボールプランジャ33と第2のアーム22に形成された第4係止孔37との係合が解除され、第2のアーム22は、図9に示すように、第2の回転軸25回りに回動し、吐水部26の本体41が、洗い場2の床2aに至って回動が停止する。そして、踵載せバー29を掴んで下方へ向けて押し下げれば、第3のアーム28は、第3の回転軸27回りに回動し、この回動は、踵載せバー29が洗い場床2aに至ったところで停止する。
【0052】
この状態で、足の踵を踵乗せバー29に載せ、また、つま先をつま先バー31に載せれば、足の裏に吐水を受けることが可能になる。このように、本実施形態に係る足吐水装置15によれば、1台で足の甲側にも、足の裏側にも吐水するこができる。また、浴室で使用されるので、吐出された湯水が四方へ飛散しても支障がなく、したがって、足を収納する大きな容器や、容器上面からの湯水の飛散を防止するためのカバーも不要となり、大幅に小型化することが可能となる。そして、上述したように、ロアーカウンタ10下面に収納すれば、収納時にはさらにコンバクトになって、収納場所に難儀することもない。加えて、吐出された湯水は洗い場2の床2aの勾配に従って流れ、速やかに排水口へと排出されるので、排水機能も不要であり、そのため、排水作業の手間もかからない。
【0053】
次に、本実施形態に係る足吐水装置15を、上述した足裏吐水の状態から収納する場合の動作を、図10に示す模式図を参照して説明する。
【0054】
まず、図10(a)に示す足裏吐水の状態、すなわち、第1のアーム21、第2のアーム22及び第3のアーム28のすべてが開ききった状態から、図10(b)に示すように、踵載せバー29を掴んで持ち上げ、第3のアーム28を第3の回転軸27回りに、第2のアーム22側へ折り畳む方向に回動させる。
【0055】
第3のアーム28が、これ以上回転できない状態、すなわち、第3のアーム28が第2のアーム22に折り重なる位置まで回動すると、今度は、図10(c)に示すように、吐水部26の本体41を掴んで持ち上げ、第2のアーム22を第2の回転軸25回りに、第1のアーム21側へ折り畳む方向に回動させる。
【0056】
第2のアーム22が、これ以上回転できない状態、すなわち、第2のアーム22が第1のアーム21に折り重なる位置まで回動すると、続いて、図10(d)に示すように、支持バー31を掴んで持ち上げ、第1のアーム21を第1の回転軸24回りに、第1のアーム21がロアーカウンタ10下面と略平行になる方向に回動させる。こうして、本実施形態に係る足吐水装置15によれば、極めて容易にコンパクトに収納することができ、収納の場所も取らない。
【0057】
続いて、本実施形態に係る足吐水装置15の変形例について説明する。図11に示す変形例は、取付材23と第3の回転軸27との間をコイルばね50で接続する点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0058】
このコイルばね50は、第2のアーム22が折り畳まれて収納状態にあるときから使用状態へと回転展開されるに従ってばね力が蓄積され、使用状態から収納状態へ戻すときは、第2のアーム22がこの蓄積されたばね力により収納位置へ復帰させる方向に付勢する復帰機構の役割を果たすものである。
【0059】
したがって、図11(a)に示す足裏吐水状態において、足を踵載せバー29及びつま先載せバー31から離せば、図11(c)に示すように、第2のアーム22は、自動的にロアーカウンタ10下面側へ復帰しようとするので、吐水部26の本体40を掴んで持ち上げなくても、図11(b)及び(d)に示すように、踵載せバー29及び支持バー31を持ち上げるだけで収納することができる。これにより、収納作業が軽減され、また、収納し忘れた場合であっても、足裏吐水の状態のままだらしなく放置されることはない。
【0060】
図12に示す変形例は、第2の回転軸25にトーションヒンジ51を採用した点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。このトーションヒンジ51は、上述した変形例のコイルばね50同様、本発明の復帰機構を構成する。
【0061】
この構成においても、上述した変形例と同様に、図12(a)に示す足裏吐水状態において、足を踵載せバー29及びつま先載せバー31から離せば、図12(c)に示すように、第2のアーム22は、自動的にロアーカウンタ10下面側へ復帰しようとするので、吐水部26の本体40を掴んで持ち上げなくても、図12(b)及び(d)に示すように、踵載せバー29及び支持バー31を持ち上げるだけで収納することができる。これにより、収納作業が軽減され、また、収納し忘れた場合であっても、足裏吐水の状態のままだらしなく放置されることはない。なお、このトーションヒンジ51は、第1の回転軸24及び/または第3の回転軸27にも採用することができる。
【0062】
図13に第3の変形例を示す。この例では、第1のアーム21は、第2のアーム22を軸支する第2の回転軸25を、第1のアーム21の長軸方向に沿って摺動自在に保持するスライド機構を備える点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0063】
この例では、第1のアーム21Aは、その長軸方向にスリット52が形成され、このスリット52に沿って第2の回転軸25が摺動自在に設けられる。そして、第1のアーム21を軸支する第1の回転軸24は、上述した例と異なって、ロアーカウンタ10の先端寄り(壁パネル6から遠い方)に配設される。
【0064】
収納時においては、この変形例の場合でも、上述した例と一見同様の形状に収納され、足裏吐水の状態に移行させる場合に、まず、吐水部26の本体41を掴んで下に引き下ろすのも同様である(図13(a))。
【0065】
しかしながらこの後、図13(b)に示すように、回転軸24近傍に収納されていた回転軸25を、第2のアーム22の回転端22aとともに、スリット52に沿って後方(壁パネル6に近い方)へ摺動させる作業を行う。この作業により、図13(c)に示すように、第2の回転軸25がスリット52後端に至れば、次に、図13(d)に示すように、折り畳まれていた第3のアーム28を回転展開させて、最後に、図13(e)に示すように、第1のアーム21を回転展開させて、足裏吐水可能な状態となる。この場合は、上述した例と同様に、第3のアーム28より先に第1のアーム21を回転させてもよい。
【0066】
この変形例によれば、第1のアーム21と第2のアーム22との接続部(第2の回転軸25)がロアーカウンタ10後方側に屈曲するので、使用に際して足に圧迫感を与えずよりリラックスして足裏吐水を受けることができる。
【0067】
次に、図14に第4の変形例を示す。この例では、踵載せバー29及びこれを吐水部26に接続する第3のアーム28並びにつま先載せバー31が足吐水装置15から取り除かれ、足載せ台53として別に構成される点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0068】
足載せ台53は、金属製のフレーム等で形成され、その幅は、両側の第2のアーム22,22間の距離よりも小さいので、接続バー53cが吐水部の本体41に当接するまで足投資装置15に近づけることができる。そうしておいて、使用者は踵を踵載せ部53aに、つま先をつま先載せ部53bに載せて、足裏吐水を楽しむ。なお、この足載せ台53を用いず、踵を洗い場床2aに置いた状態から吐水ノズル40上につま先を持ち上げて持って行くことによっても足裏吐水を楽しむことができる。この変形例によれば、足吐水装置15の構成がシンプルになり、より取り扱いが容易になる。
【0069】
なお、本実施形態では、取付材23がロアーカウンタ10下面に固設された場合を例に採って説明したが、この取付材23は、ロアーカウンタ10下に位置する壁パネル6に固設され、ここに足吐水装置15を装着するようにしてもよい。この構成によれば、ロアーカウンタ10に足吐水装置15の荷重がかからず、ロアーカウンタ10の強度を上げなくてもよいという長所がある。
【0070】
この壁面取付によれば、例えば、カウンタの奥行きが小さい、或いはカウンタが低すぎる等カウンタ下に足吐水装置を収納しきれない場合には、図15に示すように、このようなカウンタ13の側方に位置する壁パネル6のカウンタ13近傍部分に装着することも可能である。この変形例でも、第1の実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0071】
この場合、不使用時の足吐水装置15は、第1のアーム21、第2のアーム22及び第3のアーム28が折り畳まれた後、第1のアームが壁パネル6に平行になるように回転させて直立した状態となる。これでも壁パネル6から大きく突出することにはならないので、従来の足洗浄装置或いは足マッサージ装置等に比べて格段にコンパクトにすることができる。また、この状態で上からビニル製等のカバーで掩蔽する等の処置を取れば、美観を損なうこともない。
【0072】
また、本実施形態では、足吐水装置15への給水のための切換バルブ11は、図16(a)に示すように、壁パネル6やアッパーカウンタ9から分離独立した形式のものを例に取って説明した。この形式によれば、既存のシステムバスにも容易に足吐水装置を追加することができるというメリットがある。なお、この切換バルブ11は、シャワー8側と足吐水装置15側の二つに切り換えるものであっても、シャワー8側、足吐水装置15側及び両者同時の三つに切り換えるものであってもよい。
【0073】
もっとも、新築当初から足吐水装置15を組み込むことが予定されている場合は、図16(b)に示すように、壁パネル埋込型にすると美観が向上する。
【0074】
さらに、図16(c)に示すように、切換バルブを洗い場水栓と一体化させることも可能である。この構成では、送水先をカラン7dとシャワー8との切り換えは、第1吐水切換・流量調整部7bを操作することにより行い、第2吐水切換・流量調整部7cの操作により、足吐水装置への送水の開閉を行う。
【0075】
さらに、本実施形態に係る足吐水装置15は、左右の足を指向する吐水ノズルが各1個設けられているが、この吐水ノズルの数はこれに限られず、例えば、単一の吐水ノズルのみを有するものであってもよい。この場合、左右の足それぞれに対し個別に吐水することになるが、コストを低減することができる。
【0076】
逆に、左右の足それぞれに対し、複数の吐水ノズルを有する構成とすることも可能である。例えば、足の幅方向に2個、或いは足の長さ方向に2個等である。この構成によれば、より効率的な吐水、或いはより強い刺激の吐水を受けることができる。
【0077】
さらにまた、本実施形態では、足裏吐水時には吐水部26及び踵載せバー29が洗い場床2aに当接する構成にしているが、これを上述した駐止機構類似の機構を採用する等により、床2aに当接することなく駐止する構成としてもよい。この構成によれば、吐水部26及び踵載せバー29が床2aに接しないので、床2aを流れる汚水を被ることが少なく、衛生的であり、また清掃も楽になる。
【0078】
次に、本発明に係る足吐水装置の第2の実施形態について、図17を参照して説明する。本実施の形態の足吐水装置15Aは、同図に示すように、1本の支持手段20の左右に吐水部26が片持ち形式に固定される点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0079】
このように、吐水部26は、必ずしも2本の支持手段20,20間に挟設される必要はなく、十分な強度を有するものであれば、1本の支持手段20に片持ち形式に固定されるものであってもよい。これにより部材数の低減、ひいてはコストの低減が可能となる。
【0080】
図18は、本発明に係る足吐水装置の第3の実施形態を示すものである。本実施の形態の足吐水装置15Bは、同図に示すように、2本の支持手段20,20が独立して揺動可能である点、2本の第1のアーム21,21が回転軸24A上を摺動自在に軸支される点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0081】
本実施形態に係る足吐水装置15Bによれば、左右の足の異なった部位に同時に吐水することが可能となって、同時に同一部位に吐水を受ける場合とは異なった刺激が得られ、それによって、吐水の単調さからくる馴化を防止することが可能となる。
【0082】
また、2本の第1のアーム21,21の両方又は一方を第1の回転軸24A上を摺動させて相互に接近させれば、左右一方の足のみに吐水することができる。これにより、より強い刺激の吐水を受けることが可能となる。或いは、一方の吐水部26を足甲吐水位置にして、他方の吐水部26を足裏吐水位置に置けば、足の甲と裏とを同時に吐水することもできる。なお、この支持手段20を第1の回転軸24A上で摺動させる構成は、本発明に係る支持手段平行移動機構を構成し、上述した第2の実施形態に係る足吐水装置15A、すなわち、支持手段20が1本の足吐水装置にも採用可能である。これにより、使用者は任意の位置で吐水を受けることができる。
【0083】
続いて、本発明に係る足吐水装置の第4の実施形態について、図19を参照して説明する。本実施の形態の足吐水装置15Cは、同図に示すように、支持手段20が単一のアーム54で構成される点、及び吐水部26がこのアーム54の自由端54b回りで回動自在に軸支される点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0084】
支持手段20が、単一のアーム54で構成されることから、このアーム54の回転端54aから自由端54bまでの距離は不変であり、第1の実施形態に係る足吐水装置15の支持手段20のように伸縮しない。しかしながら、ロアーカウンタ10の奥行きがある程度以上あり、且つロアーカウンタ10の高さも同程度ある場合には、図19(a)に示すように、不使用時にはロアーカウンタ10の下面に十分収納可能であり、入浴者にも気にならない。また、吐水部26が、アーム54の自由端54b回りで回動自在に軸支されているので、アーム54を第1の回転軸24回りに揺動させるとともに、吐水部26をアーム54の自由端54b回りで回動させれば、図19(b)に示すように、足裏に対しても吐水することが可能である。
【0085】
この場合、吐水部26を、アーム54の自由端回りの所定の位置に駐止可能とする回動阻止機構を備えることが望ましい。この回動阻止機構は、上述した支持手段駐止機構と同様に、ボールプランジャと係止孔とを組み合わせる等により形成することができる。
【0086】
このように、条件が許すならば、支持手段20は必ずしも伸縮自在である必要はなく、この場合、単一のアーム54でよりシンプルに構成できるので、取り扱いがさらに容易になる。
【0087】
図20は、本発明に係る足吐水装置の第5の実施形態を示すものである。本実施の形態の足吐水装置15Dは、同図に示すように、第4の実施形態に係る足吐水装置15Cのアーム54をさらに伸縮自在に形成したものであり、この点で第4の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第4の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0088】
本実施形態に係る支持手段20は、細長いスリーブ状の第1のアーム21A内に、スライダ55に連結された第2のアーム22Aが内設され、スライダ55の操作により、第2のアーム22Aは、第1のアーム21A内を摺動させることができる。例えば、スライダ55は、ボルト56を備え、第2のアーム22Aを摺動させるときはこのボルト56を緩めておき、第2のアーム22Aが所望の位置にきたときにこのボルト56を螺進させて第1のアーム21Aの壁面に当接させ押圧することにより摺動を阻止する構成とすることができる。或いは、油圧を利用した構成としてもよい。
【0089】
このように支持手段20を伸縮自在とすることにより、第3の実施形態のようにロアーカウンタ10の奥行きや高さ等に制限されることなく足吐水装置15Dを装着することが可能となる。
【0090】
続いて、本発明に係る足吐水装置の第6の実施形態について、図21を参照して説明する。本実施の形態の足吐水装置15Eは、同図に示すように、第5実施形態に係る足吐水装置15Cの第1のアーム21A及び第2のアーム22A等をパンタグラフ状に形成された伸縮部材57に置き換えたものであり、この点で第5の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第5の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0091】
本実施形態に係る進宿部材57を用いても、第1の回転軸24回りに回動自在であり、且つ伸縮自在であることは第4の実施形態におけるものと同一の機能、効果を得ることができる。
【0092】
図22は、本発明に係る足吐水装置の第7の実施形態を示すものである。本実施の形態の足吐水装置15Fは、同図に示すように、第6の実施形態に係る足吐水装置15Eのパンタグラフ状に形成された伸縮部材57を金属製等のフレキシブル管58に置き換えたものであり、この点で第6の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第6の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
【0093】
フレキシブル管58は、それ自体が可撓性を有し湾曲自在なので、第1の回転軸を設けなくても、揺動自在に装着することが可能である。また、吐水部26も、回動自在に支承しなくても、フレキシブル管58の向きを変えるだけで任意の向きに吐水することができる。また、フレキシブル管58そのものを、足吐水装置15Fに送水する足吐水装置ホースとして利用してもよい。
【0094】
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
【0095】
例えば、上述した実施形態では、浴室で使用する場合を例に採って説明したが、この場合に限られず、適切な固定体及び給排水設備があり、湯水が飛散しても支障がない環境であれば、浴室以外の場所で使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明に係る足吐水装置を備えるシステムバスの概要を示す図。
【図2】本発明に係る足吐水装置の第1の実施形態を示す斜視図。
【図3】(a)は、旋回流に適した足裏ノズル横方向断面図、(b)は、(a)におけるG−G矢視図。
【図4】吐水ノズルの挙動について説明する図。
【図5】吐水ノズルの吐水の様子を説明する図。
【図6】第1の実施形態に係る足吐水装置の収納時における側面図。
【図7】第1の実施形態に係る足吐水装置の足甲吐水状態における側面図。
【図8】第1の実施形態に係る足吐水装置の他の足甲吐水状態における側面図。
【図9】第1の実施形態に係る足吐水装置の足裏吐水状態における側面図。
【図10】第1の実施形態に係る足吐水装置の収納動作を説明する図。
【図11】復帰機構としてのコイルばねを備える第1の実施形態の第1の変形例を示す図。
【図12】復帰機構としてのトーションヒンジを備える第1の実施形態の第2の変形例を示す図。
【図13】スライド機構を備える第3の変形例を示す図。
【図14】本実施形態に係る足吐水装置から踵載せ部等を取り除き、別途独立に足載せ台を構成した第4の変形例の斜視図。
【図15】本実施形態に係るロアーカウンタ以外の壁パネルに取り付けた状態を示す図。
【図16】切換バルブの設置例を示す模式図であり、(a)は後付型、(b)はシステムバス組込型、(c)は水栓一体型を示す図。
【図17】本発明に係る足吐水装置の第2の実施形態を示す図。
【図18】本発明に係る足吐水装置の第3の実施形態を示す図。
【図19】本発明に係る足吐水装置の第4の実施形態を示す図。
【図20】本発明に係る足吐水装置の第5の実施形態を示す図。
【図21】本発明に係る足吐水装置の第6の実施形態を示す図。
【図22】本発明に係る足吐水装置の第7の実施形態を示す図。
【符号の説明】
【0097】
1 システムバス
2 洗い場
2a 洗い場床
3 浴槽
4 バスエプロン
5 バス水栓
6 壁パネル
7,7A 洗い場水栓
7a 温度調整部
7b 第1吐水切換・流量調整部
7c 第2吐水切換・流量調整部
7d カラン
8 シャワー
9 アッパーカウンタ
10 ロアーカウンタ
11 切換バルブ
12 足吐水装置ホース
13 カウンタ
15,15a,15B,15C,15D,15E,15F 足吐水装置
20 支持手段
21,21A 第1のアーム
21a 回転端
21b 自由端
22,22A 第2のアーム
22a 回転端
22b 自由端
23 取付材
24,24A 第1の回転軸
25 第2の回転軸
26 吐水部
27 第3の回転軸
28 第3のアーム
28a 回転端
28b 自由端
28c 欠切部
29 踵載せバー
30 支持バー
31 つま先載せバー
32 第1ボールプランジャ
33 第2ボールプランジャ
34 第1係止孔
35 第2係止孔
36 第3係止孔
37 第4係止孔
40 吐水ノズル
41 本体
42 ロータリージョイント
403 旋回室流入路
404 旋回室
410 吐水体
410a 吐水部位
411 吐水口
412 受力部位
413 給水管路
415 テーパガイド部
416 シール部材
50 コイルばね
51 トーションヒンジ
52 スリット
53 足載せ台
53a 踵載せ部
53b つま先載せ部
53c 接続バー
54 アーム
55 スライダ
56 ボルト
57 伸縮部材
58 フレキシブル管
81 ホース
82 シャワーホース
83 シャワーヘッド
84 給湯管
85 給水管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が固定体に揺動自在に装着されたアーム状の支持手段と、該支持手段の他端に取設され湯水を吐出する一又は二以上の吐水部とを備えることを特徴とする足吐水装置。
【請求項2】
前記支持手段は、前記固定された一端と前記吐水部が取設された他端との距離が伸縮自在に構成されたことを特徴とする請求項1記載の足吐水装置。
【請求項3】
前記吐水部は、前記支持手段先端に回動自在に軸支されることを特徴とする請求項1及び2のいずれかに記載の足吐水装置。
【請求項4】
前記足吐水装置は、所定の位置に前記支持手段を駐止させる支持手段駐止機構を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の足吐水装置。
【請求項5】
前記足吐水装置は、所定の位置で前記吐水部の回動を停止させる回動阻止機構を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の足吐水装置。
【請求項6】
前記足吐水装置は、前記固定体に支承された回転軸と、前記支持手段を該回転軸上に摺動自在に軸支する支持手段平行移動機構とを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の足吐水装置。
【請求項7】
一端が固定体に揺動自在に装着された第1のアームと、該第1のアームの他端に一端が揺動自在に軸支された第2のアームと、該第2のアームの他端に取設され湯水を吐出する一又は二以上の吐水部とを備えることを特徴とする足吐水装置。
【請求項8】
一端が固定体に揺動自在に装着された一対の第1のアームと、該一対の第1のアームのそれぞれの他端に一端が揺動自在に軸支された一対の第2のアームと、該一対の第2のアームのそれぞれの他端に取設され湯水を吐出する一又は二以上の吐水部とを備えることを特徴とする足吐水装置。
【請求項9】
前記吐水部は、前記一対の第2のアームのそれぞれの前記他端に回動自在に軸支されることを特徴とする請求項8記載の足吐水装置。
【請求項10】
前記吐水部は、前記一対の第2のアームのそれぞれの前記他端に軸支挟装されることを特徴とする請求項8記載の足吐水装置。
【請求項11】
前記足吐水装置は、前記第2のアームが初期位置から一方向に回転するにつればね力が蓄積され、且つ上記第2のアームが逆方向に回転する際に上記蓄積されたばね力により該第2のアームを初期位置へ復帰させる方向に付勢する復帰機構を備えることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の足吐水装置。
【請求項12】
前記第1のアームは、前記第2のアームを軸支する軸を、上記第1のアームの長軸方向に沿って摺動自在に保持するスライド機構を備えることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の足吐水装置。
【請求項13】
前記固定体は、浴室の壁面に突設するカウンタの下面及び該カウンタ下に位置する壁面のいずれか一方であることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の足吐水装置。
【請求項14】
前記固定体は、前記カウンタの側方に位置する壁面の該カウンタ近傍部分であることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の足吐水装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−95102(P2006−95102A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−285258(P2004−285258)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】