説明

足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機

【課題】椅子型マッサージ機において、足揉み装置の使用時や単なる椅子又はソファとして利用するときに、使用者が足を前方へ投げ出すようなリラックスした姿勢を取れるようにし、また使用者の身長差に対応した足揉み装置の位置調整も可能とする。
【解決手段】本発明の椅子型マッサージ機1に備えられた足揉み装置5は、使用者の下肢を支承する支承面と使用者の下肢をマッサージする施療面とが前後逆向きに設けられ、座部下方に足揉み装置5を前後反転可能な状態で連接する進退機構15が設けられ、この進退機構15は、リクライニングモード時に足揉み装置5の支承面が座部前端で垂下する待機ポジションと支承面を略水平にする第2リクライニングポジションとの間で足揉み装置5を出退可能にし、マッサージモード時に足揉み装置5の施療面が座部前端で垂下するゼロポジションと略水平にする第2マッサージポジションとの間で足揉み装置5を出退可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
足揉み装置が備えられた椅子型マッサージ機としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
この椅子型マッサージ機は、座部の後部に背もたれ部、前部に足揉み装置をそれぞれ有しており、背もたれ部には使用者の背部をマッサージするマッサージ機構が備えられ、足揉み装置には、使用者の下肢をマッサージする下肢マッサージ機構が内蔵されている。また、背もたれ部は前後にリクライニング可能とされ、足揉み装置は支持部材を介して座部の前方に揺動可能に設けられている。
【0003】
このような椅子型マッサージ機は、マッサージを行うために利用されるだけでなく、単なる椅子として利用されることも多い。特に、この種の椅子型マッサージ機では、座部等に柔らかいクッションを内蔵している場合が多く、また、背もたれ部にリクライニング機能を有していることからソファとしての利用にも適したものとなっている。
しかしながら、特許文献1の足揉み装置については、その正面に保持溝を形成したものとなっているため、マッサージ機能を使わない場合でも保持溝に下肢を嵌め込まなければならず、これによって足の自由な動きが制限され、楽な体勢をとることが困難となっていた。また、椅子の見栄えを損ねる一因ともなっていた。
【0004】
そこで、このような不都合を回避すべく、特許文献2のような技術を本願出願人は既に開発している。
この椅子型マッサージ機は、足揉み装置を使用位置と座部の下方に位置する収納位置とに移動可能な押引機構を有しており、この押引機構は、椅子型マッサージ機の両側に設置されているガイドレール、ガイドレールに沿って出入りする押引ロッド、押引ロッドに連結されたキャリッジ板を有し、このキャリッジ板に足揉み装置がピン接続されている。
【0005】
そのため、足揉み装置を使用位置に位置させた上で、足揉み装置の正面(マッサージ面)と後面(フットレスト面)とを回転切換自在としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−238963号公報
【特許文献2】特開2007−75590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながらガイドレールを採用するには、ガイドレールに滑らかな曲がりを形成させることが要求されており、この点で高精度と慎重な加工が必要であるために製作コストの抑制が難しいという一面を具備していた。
また、曲がりを有したガイドレールでは部分的に大きな摺動抵抗を伴うために、それに応じた強力な駆動が必要となり、その反面で駆動音や振動を抑える工夫が必要であるといったことから、構造的、重量的にも負担が増えるなど、改善の余地が見られた。
【0008】
なお、他の要請として、足揉み装置を使用するに際し、使用者が足を前方へ投げ出すようなリラックスした姿勢(なるべく膝を伸ばした姿勢)をとりたいというものがあった。また、座部の前方へ足揉み装置を配置させるに際し、足揉み装置の位置(座部からの距離)を使用者の身長に合った最適な位置に調節したいという要請もあった。但し、これらの要請を満たすために駆動構造が複雑化することは避けることが前提である。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、構造の一層の簡潔化、軽量化、低コスト化などを一気に解決できるようにした椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。加えて、本発明は、駆動構造を複雑化させないことを前提としたうえで、足揉み装置の使用時や、単なる椅子又はソファとして利用するときに、使用者が足を前方へ投げ出すようなリラックスした姿勢を取れるものとし、且つ使用者の身長差に対応した足揉み装置の位置調整も可能となるようにして、使用感を高められるようにした椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明に係る足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機は、座部とこの座部の後部に設けられた背もたれ部と前記座部の前部に設置された足揉み装置とを有する椅子型マッサージ機において、前記座部の下方に足揉み装置と連接する進退機構が設けられ、前記進退機構は、座部前方で垂下状態である第0ポジションに位置する足揉み装置を、座部前方で斜め下方に傾斜する状態である第1ポジションへ進出させ、さらに第1ポジションに位置する足揉み装置を、座部の上面高さに合わせつつ略水平となるように前方突出移動させた状態である第2ポジションへ進出動作させるように構成され、前記進退機構は、退行動作することにより、第2ポジションに位置する足揉み装置を下降させて第1ポジションへ復帰させ、さらに第1ポジションに位置する足揉み装置を、下降させて第0ポジションへ復帰させるように構成されていることを特徴とする。
【0011】
なお、前記足揉み装置は、使用者の下肢を裏側から支承する支承面と使用者の下肢をマッサージ可能とする施療面とが前後に逆向きに設けられ、且つこれら支承面と施療面とが前後反転可能な状態で進退機構に連結されていて、前記足揉み装置の支承面が前方を向いたリクライニングモードにおいては、前記第0ポジションは使用者の下肢を支承しない状態で垂下する待機ポジションとされ、第1ポジションは使用者の下肢を支承可能な第1リクライニングポジションとされ、第2ポジションは使用者の下肢を支承可能な第2リクライニングポジションとされている。
【0012】
また、前記足揉み装置は、使用者の下肢を裏側から支承する支承面と使用者の下肢をマッサージ可能とする施療面とが前後に逆向きに設けられ、且つこれら支承面と施療面とが前後反転可能な状態で進退機構に連結されていて、前記足揉み装置の施療面が前方を向いたマッサージモードにおいては、前記第0ポジションは使用者の下肢をマッサージ可能な状態で垂下するゼロポジションとされ、第1ポジションは使用者の下肢をマッサージ可能とする第1マッサージポジションとされ、第2ポジションは使用者の下肢をマッサージ可能とする第2マッサージポジションとされている。
【0013】
好ましくは、前記待機ポジション及びゼロポジションにおいて、前記足揉み装置は、当該足揉み装置の下端部が床面から浮き上がった状態で座部の前部に保持されているとよい。
本発明に係る足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機の詳しい構成を述べると、前記進退機構は、前記足揉み装置を保持する支持部材と、基端側が前記座部の前端部に設けられ且つ左右軸回りに回動自在となっている定置枢支部に連結されると共に、先端側が前記支持部材に取り付けられていて、長手方向に伸縮可能となっている伸縮リンクと、前記伸縮リンクに対して、前記定置枢支部回りの揺動を付与する駆動部と、を備えていることを特徴とする。
【0014】
特に、前記駆動部は、座部の下部で長手方向を前後に向けて設けられたレール部と、このレール部に沿って前後移動自在に設けられた前後動体と、この前後動体に前後方向の駆動力を付与する原動機構とを有したものであって、前記前後動体と支持部材とが定置枢支部の下方に設けられた回動支点を介して連結されている。
また、前記定置枢支部は座部の上面と略面一の高さに設けられており、前記回動支点は、前記待機ポジション又はゼロポジションにおいて、定置枢支部の略鉛直下方に位置するように配設されている。
【0015】
さらに、前記レール部は、座部の下部の左右両側に設けられており、前記前後動体は、これら左右のレール部に係合する一対の摺動子と、この一対の摺動子相互間を連結する渡り部材とを有して、各摺動子の前端部にそれぞれ前記伸縮リンク又は支持部材が回動支点を介して連結されている。
好ましくは、前記進退機構の伸縮リンクは、基端部に前記定置枢支部を備えて揺動自在となっているリンク本体と、このリンク本体に対して摺動自在に保持され且つ支持部材に固定されたスライドリンクとを有することで、前後方向に伸縮自在な構造とされているとよい。
【0016】
前記伸縮リンクは、リンク本体又はスライドリンクのうち一方が外筒軸とされ、他方がこの外筒軸に内嵌し且つ摺動しつつ出入り可能な内軸とされているとよい。
なお好ましくは、前記足揉み装置には、下肢用マッサージ装置が内蔵されており、前記下肢用マッサージ装置は、使用者のふくらはぎから足部へとつながる下肢に沿うように側面視でブーツ形状に形成されると共に当該下肢を挟み込み且つ前記施療面側を向くように配備された左右一対のマッサージ部材と、前記マッサージ部材を左右に亘って貫通するように設けられた1本の回転軸と、前記回転軸を回転駆動する駆動部と、前記回転軸の回転力を前記マッサージ部材によるマッサージ動作に変換する変換部と、を有するとよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る椅子型マッサージ機によれば、構造の一層の簡潔化、軽量化、低コスト化などを一気に解決することができる。加えて、本発明に係る椅子型マッサージ機では、駆動構造を決して複雑化させることなく、足揉み装置のマッサージでの使用時や、単なる椅子又はソファとして利用するときに、使用者が足を前方へ投げ出すようなリラックスした姿勢を取れ、且つ使用者の身長差に対応した足揉み装置の位置調整も可能となって、使用感を高められる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した斜視図である(リクライニングモードの待機ポジション)。
【図2】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した斜視図である(リクライニングモードの第2リクライニングポジション)。
【図3】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した側面図である(リクライニングモードの待機ポジション)。
【図4】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した側面図である(リクライニングモードの第1リクライニングポジション)。
【図5】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した側面図である(リクライニングモードの第2リクライニングポジション)。
【図6】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した斜視図である(マッサージモードのゼロポジション)。
【図7】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した斜視図である(マッサージモードの第2マッサージポジション)。
【図8】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した側面図である(マッサージモードのゼロポジション)。
【図9】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した側面図である(マッサージモードの第1マッサージポジション)。
【図10】本発明に係る椅子型マッサージ機の足揉み装置の一部省略して示した側面図である(マッサージモードの第2マッサージポジション)。
【図11】本発明に係る椅子型マッサージ機の外観を示した斜視図である。
【図12】足揉み装置に採用した下肢用マッサージ装置の一例を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を、図を基に説明する。
図1〜図14は、本発明に係る椅子型マッサージ機1の一実施形態を示している。
図14は、椅子型マッサージ機1の全体的な外観を示しており、この図から明かなように、椅子型マッサージ機1は、座部2と、この座部2の後部に設けられた背もたれ部3とを有している。また座部2の前部には、この座部2に着座した使用者の下肢を揉みマッサージする足揉み装置5が設けられ、座部2の両側を挟むようにしてアームレスト7が設けられている。
【0020】
なお、本明細書おいて「下肢」とは、使用者の膝より下の部分を言うものとし、そのうち膝下からくるぶし(足首あたり)までの部分を「ふくらはぎ」と言い、くるぶしから下の部分を「足」と言うものとする。
また、図3〜図5、図8〜図10の各図について、それらの左右方向を実際の装置での前後方向と呼び、同じく各図の紙面貫通方向を実際の装置での左右方向又は幅方向と呼ぶものとして、説明を続ける。また各図の上下方向を実際の装置における上下方向と呼ぶ。。これらの各方向は、椅子型マッサージ機1に座った使用者から見たものと一致する。
【0021】
図1〜図10には、座部2の下方が見やすいように座部2やアームレスト7を省略して示し、また背もたれ部3についても必要に応じて一部又は全部を省略した椅子型マッサージ機1が示されている。
座部2は使用者の臀部を下方から支持するに十分な広さを有している。座部2の下部には、この椅子型マッサージ機1を床面へ設置するための脚フレーム6が設けられており、この脚フレーム6によって座部2が所定高さに支持されるようになっている。この脚フレーム6は、アームレスト7によって隠され外からは見えないようになっている。
【0022】
背もたれ部3は、その下端部が座部2の後部又は脚フレーム6の後部に対して前後揺動自在な状態に枢支されている。この背もたれ部3は、脚フレーム6内に配設されたリニアアクチュエータ機構などのリクライニング機構8により、リクライニング可能となっている。背もたれ部3の内部には、揉みや叩き、或いは振動などのマッサージ動作を行う背部用マッサージ機構(図示略)が上下移動自在に設けられている。
【0023】
座部2の前部に設けられた足揉み装置5は、正面視すれば略四角形状を呈し、側面視すれば丸みを帯びた三角形状〜台形状を呈するような箱形に形成されている。
この足揉み装置5は、その左右両外側にそれぞれ配置された支持部材9の先端側により挟持状に保持されると共に左右軸回りに回動自在となっている。支持部材9の基端側は、回動支点53を介して座部2の前部に左右方向軸回り回動自在に枢支されている。
【0024】
左右一対に設けられた支持部材9の先端側には、足揉み装置5を反転自在とする反転装置10が設けられている。この反転装置10を操作することで、足揉み装置5は前方へ向けられる面と後方へ向けられる面とを入れ替えることができるようになっている。例えば、周方向の180°離れた2カ所に適宜係脱機構を設けたり、反転中心部にラチェット機構を設けたりすることで反転装置10を構成することができる。
【0025】
足揉み装置5には、左右方向軸回りの反転で入れ替わる二面のうち、一方の面側には支承面11が設けられ、他方の面側には施療面12が設けられている。
支承面11は、使用者の下肢をふくらはぎの裏側から支承できるようにした面であって、略平坦に形成されている。好ましくは、スポンジやウレタン等のクッション材を内部へ装填して、その表面をレザーシートや皮など、汚れや擦れに強いカバー材で被覆する構造にしておくとよい。この支承面11は、後述するリクライニングモードのときに使用する。これに対し、施療面12は、使用者の下肢をマッサージできるようにした面であって、使用者の下肢(左右の足)を嵌め入れ可能にする左右一対の保持溝13が形成されている。そして各保持溝13の内部対向面には、下肢に対して揉みマッサージを行う下肢用マッサージ装置14が内蔵されている。この施療面12は、後述するマッサージモードのときに使用する。
【0026】
なお、この下肢用マッサージ装置14には、足の長さ方向に長い板材を左右に揺動させることによって揉みを施す構成のものや、空気の給排によって膨張収縮する空気袋で揉みを施す構成のものを採用することができる。本実施形態で採用された下肢用マッサージ装置14については、最後に精説する。
上述した足揉み装置5は、その状態を2つのモードに切り換え自在となっている。具体的には、単なる椅子又はソファとして使用するときに利便性を発揮するリクライニングモードと、マッサージを受けるための装置として使用するときに利便性を発揮するマッサージモードとに切替可能とされている。
【0027】
マッサージモードとは、足揉み装置5の施療面12、すなわち使用者の下肢(左右の足)を嵌め入れ可能にする左右一対の保持溝13が形成されている面を前側に向けた状態のことである。マッサージモードにおいて、座部2に着座した使用者は下肢をマッサージすることができる。
リクライニングモードとは、足揉み装置5の略平坦な支承面11、すなわち使用者の下肢をふくらはぎの裏側から支承できるようにした面を前側に向けた状態のことである。リクライニングモードにおいて、座部2に着座した使用者は下肢を支承面11に預け楽な姿勢をとることが可能となる。
【0028】
図1〜図5が足揉み装置5のリクライニングモードのときを示している。
リクライニングモードのとき、足揉み装置5は、図3に示すように、座部前端にて使用者の下肢を支承しない状態で垂下する待機ポジションR0(第0ポジション)と、図4に示すように、座部前方の斜め下方に傾斜する状態へと移動させて使用者の下肢を支承する第1リクライニングポジションR1(第1ポジション)と、図5に示すように、座部前方の座部上面高さに合わせつつ略水平となる状態へと移動させた後、更に前進させて使用者の下肢を支承する第2リクライニングポジションR2(第2ポジション)をとることができる。足揉み装置5は、各ポジション間(R0〜R2)を移動可能になっている。
【0029】
第1リクライニングポジションR1は、待機ポジションR0と第2リクライニングポジションR2との間の任意位置(床面からの任意の浮上高さ)として、使用者がその都度設定するか、使用開始段階又は工場出荷段階において使用者、設置者、管理担当者などが初期設定するものとする。
図6〜図10が足揉み装置5のマッサージモードのときを示している。
【0030】
マッサージモードのとき、足揉み装置5は、図8に示すように、座部前端にて使用者の下肢を支承しつつマッサージ可能にする状態で垂下するゼロポジションM0(第0ポジション)と、図9に示すように、座部前方の斜め下方に傾斜する状態へと移動させて使用者の下肢を支承しつつマッサージ可能にする第1マッサージポジションM1(第1ポジション)と、図10に示すように、座部前方の座部上面高さに合わせつつ略水平となる状態へと移動させた後、更に前進させて使用者の下肢を支承しつつマッサージ可能にする第2マッサージポジションM2(第2ポジション)をとることができる。足揉み装置5は、各ポジション間(M0〜M2)を移動可能になっている。
【0031】
第1マッサージポジションM1は、ゼロポジションM0と第2マッサージポジションM2との間の任意位置(床面からの任意の浮上高さ)として、使用者がその都度設定するか、使用開始段階又は工場出荷段階において使用者、設置者、管理担当者などが初期設定するものとする。
上述したような足揉み装置5のポジション間の移動は、椅子型マッサージ機1に設けられた進退機構15により行われる。
【0032】
詳しくは、座部2の下方に進退機構15が設けられており、この進退機構15を介して、座部2側(脚フレーム6)と足揉み装置5とが連結される構成となっている。前述の如く、足揉み装置5は支承面11と施療面12とを前後反転可能な状態として、この進退機構15に連結されている。
図1〜図10に示すように、進退機構15は伸縮リンク20を備えている。
【0033】
この伸縮リンク20は、足揉み装置5を保持する左右一対の支持部材9と、座部2の前端部(脚フレーム6の前端から上方斜め前方へ突出した位置)に設けられる定置枢支部23との間を連結するように左右一対(2本)設けられている。
伸縮リンク20はリンク本体24とスライドリンク25とを組み合わせてある。スライドリンク25は外筒軸として形成され、リンク本体24は、このスライドリンク25(外筒軸)に摺動自在に内嵌する中実又は中空の内軸として形成されている。なお、リンク本体24を外筒軸としてスライドリンク25を内軸としてもよい。
【0034】
リンク本体24の基端部が定置枢支部23と連結され、スライドリンク25が支持部材9に固定されている。この定置枢支部23は、軸心を左右方向へ向けた枢軸まわりで伸縮リンク20を相対回動自在に保持する。そのため、この定置枢支部23を支点として、伸縮リンク20及び支持部材9(要するに足揉み装置5の全体)が、前後方向に揺動自在となっている。
【0035】
なお、伸縮リンク20は、足揉み装置5が「待機ポジションR0〜第2リクライニングポジションR2」や「ゼロポジションM0〜第2マッサージポジションM2」を動く範囲に対応して、定置枢支部23を枢軸とし前後に揺動可能となっている。
上記した進退機構15は駆動部21を備えている。この駆動部21は、伸縮リンク20又は支持部材9に対して前後揺動の駆動力を付与するものであって、レール部47と、前後動体48と、原動機構49とを有している。
【0036】
図2や図7に示すように、レール部47は、座部2の下部(脚フレーム6内の上部側)で長手方向を前後に向け、互いに平行する状態に左右一対(2本)設けられている。図例では、コ字状断面の溝型条材を、溝の開口が左右方向の内方を向くように(2本のレール部47間で対向するように)取り付けることにより、溝の開口内面でレール面を形成させてある。
【0037】
前後動体48は、レール部47に沿って前後動自在に保持されており、座部2の下部(脚フレーム6内の上部側)を前後方向に移動する。本実施形態ではレール部47が互いに所定間隔をおいて左右一対設けられていることから、前後動体48は、これら左右のレール部47に係合する左右の摺動子50と、これら摺動子50の相互間を連結する渡り部材51とを有したものとなっている。
【0038】
摺動子50は、長手方向を前後方向に向けた角パイプ状に形成されて、レール部47にガタツキなく且つ円滑に摺動可能な状態に内嵌されたものとしてある。これら左右の摺動子50は、前端部が回動支点53を介して支持部材9(又は伸縮リンク20のスライドリンク25)に連結されている。この回動支点53は、軸心を左右方向へ向けた枢軸まわりで支持部材9を相対回動自在に保持する。
【0039】
定置枢支部23は座部2の上面と略面一の高さに設けられており、回動支点53は定置枢支部23よりも低い位置に配置されている。待機ポジションR0やゼロポジションM0においては、定置枢支部23の略鉛直下方に回動支点53が位置するような配置となっている。そのため当然に、定置枢支部23が回動支点53よりも高い位置となっている。
また渡り部材51は、長手方向を左右方向へ向けた角パイプを、前後方向に所定間隔をおいて2本、平行架設させたものとして形成してある。
【0040】
原動機構49は、前後動体48に前後方向の駆動力を付与するためのもので、レール部47に平行して設けられた送りネジ軸55と、この送りネジ軸55を回転駆動する電動モータ56と、送りネジ軸55に螺合状態で外嵌するナット部57とを有している。このナット部57は、前後動体48の渡り部材51に対してその上部にブラケット58を介して取り付けられている。
【0041】
電動モータ56には減速機59が連結されており、この減速機59が電動モータ56からの入力を平面視直角方向に出力するようになっているため、結果として送りネジ軸55に対して電動モータ56が横向き配置状態とされている。これにより、原動機構49として前後方向でコンパクトな配置が可能となっている。
前記した伸縮リンク20は、定置枢支部23を支点として支持部材9が前方へ揺動されたとき、支持部材9が略水平な状態となりつつも、更に足揉み装置5を前方へ突出させるために必要な伸縮ストロークを有したものとされている。
【0042】
以上説明した構成を有する椅子型マッサージ機1の作動態様、特に、進退機構15の動作を説明する。
まず、リクライニングモード時について説明する。
図3に示すように、足揉み装置5が座部前端で垂下する待機ポジションR0に位置している状態とする。このとき足揉み装置5は、支承面11が前方を向いてはいるものの、使用者の下肢は支承しない状態(使用者にとって邪魔とならない状態)となっており、また施療面12(使用者の下肢を嵌め入れる保持溝13が設けられた面)は後方を向いている。
【0043】
駆動部21の電動モータ56を作動させると、前後動体48が前進するのに伴って支持部材9及び伸縮リンク20は回動支点53によって前方へ押される。従って、図4に示すように、支持部材9及び伸縮リンク20は定置枢支部23を支点として前方へ向けて揺動するようになる。そのため、足揉み装置5はその下端側を前方へ進出させる向きに揺動して座部前方の斜め下方に傾斜する状態となり、第1リクライニングポジションR1へと達する。
【0044】
使用者の好みに応じて、この第1リクライニングポジションR1で駆動部21を停止させれば、足揉み装置5の支承面11上で使用者の下肢を支承させたまま、椅子又はソファとしての使用が可能である。
駆動部21の電動モータ56を作動させ、伸縮リンク20を更に前方へ揺動させるようにすることで、足揉み装置5は座部前方の座部上面高さに合わせつつ略水平となる状態へと移動する。その後、伸縮リンク20はリンク本体24からスライドリンク25が伸び出し、これに伴って支持部材9を含む足揉み装置5の全体が前方へ向けて略水平に進出するようになり、結果、足揉み装置5は第2リクライニングポジションR2へと到達する。
【0045】
この第2リクライニングポジションR2では、足揉み装置5の支承面11が座部2の上面と略同一レベルとなって、連続した略水平状態となるから、使用者はこの支承面11上へ下肢を投げ出すようなリラックスした姿勢で安楽に過ごせることになる。
これら一連の動作が進退機構15の進出動作である。
一方、第2リクライニングポジションR2から駆動部21の電動モータ56を上記と逆作動させると、前後動体48が後退するのに伴って伸縮リンク20は回動支点53を介して引き込まれるようになり、リンク本体24に対してスライドリンク25が収縮する動作をする。また、定置枢支部23を支点として伸縮リンク20及び支持部材9が足揉み装置5を伴って後方へ揺動するようになる。そして、足揉み装置5は第1リクライニングポジションR1を経て待機ポジションR0へ移動する。
【0046】
これら一連の動作が進退機構15の退行動作である。足揉み装置5が待機ポジションR0に戻ると、支承面11が前方を向くと共に座部2の前端部から突出しない状態となるので、椅子型マッサージ機1に座った「マッサージを受けない使用者」は楽な体勢を保持できると共に、椅子型マッサージ機1の見栄えもシンプルなものとなる。
次に、マッサージモード時について説明する。
【0047】
なお、リクライニングモードからマッサージモードへの切り替えは、足揉み装置5が第1リクライニングポジションR1に位置しているときに、使用者が、支持部材9に設けられた回転角の維持装置12を手動操作して、足揉み装置5を反転させることで行うようにする。
いま仮に、図8に示すように、足揉み装置5が座部前端で垂下するゼロポジションM0に位置している状態(即ち、既にマッサージモードに切り替えられている状態)として、以下の説明を続ける。このとき足揉み装置5は、施療面12(使用者の下肢を嵌め入れる保持溝13が設けられた面)が前方を向いており、また支承面11は後方を向いている。
【0048】
このとき使用者は、足揉み装置5に対して左右の保持溝13に片足ずつ差し入れた状態として下肢用マッサージ装置14を作動させれば、膝を曲げて椅子に腰掛けた姿勢(下肢をまっすぐに下方へ降ろした姿勢)のまま、心地よくマッサージを受けることができる。
駆動部21の電動モータ56を作動させると、前後動体48が前進するのに伴って支持部材9及び伸縮リンク20は回動支点53によって前方へ押される。従って、図9に示すように、支持部材9及び伸縮リンク20は定置枢支部23を支点として前方へ向けて揺動するようになる。そのため、足揉み装置5はその下端側を前方へ進出させる向きに揺動して座部前方の斜め下方に傾斜する状態となり、第1マッサージポジションM1へと達する。
【0049】
使用者の好みに応じて、この第1マッサージポジションM1で駆動部21を停止させ、そのうえで下肢用マッサージ装置14を作動させれば、膝の曲げ具合(曲げ角度)を緩くし、やや下肢を延ばした姿勢(軽度のリクライニングを受けた姿勢)として、心地よくマッサージを受けることができる。
駆動部21の電動モータ56を作動させ、伸縮リンク20を更に前方へ揺動させるようにすることで、足揉み装置5は座部前方の座部上面高さに合わせつつ略水平となる状態へと移動する。その後、駆動部21の作動を続けさせた場合、伸縮リンク20はリンク本体24からスライドリンク25が伸び出し、これに伴って支持部材9を含む足揉み装置5の全体が前方へ向けて略水平に進出するようになり、結果、足揉み装置5は第2マッサージポジションM2へと到達する。
【0050】
この第2マッサージポジションM2では、足揉み装置5の施療面12(保持溝13内の溝底に相当するレベル)が座部2の上面と略同一レベルとなって、連続した略水平状態となる。そのうえで下肢用マッサージ装置14を作動させれば、使用者はこの施療面12上へ下肢を投げ出すようなリラックスした姿勢で安楽に過ごしつつ、心地よくマッサージを受けることができる。
【0051】
これら一連の動作が進退機構15の進出動作である。
一方、Q第2マッサージポジションM2から駆動部21の電動モータ56を上記と逆作動させると、前後動体48が後退するのに伴って伸縮リンク20は回動支点53を介して引き込まれるようになり、リンク本体24に対してスライドリンク25が収縮する動作をする。また、定置枢支部23を支点として伸縮リンク20及び支持部材9が足揉み装置5を伴って後方へ揺動するようになる。そして、足揉み装置5は第1マッサージポジションM1を経てゼロポジションM0へ移動する。
【0052】
これら一連の動作が進退機構15の退行動作である。
ところで、上記した足揉み装置5に内蔵される下肢用マッサージ装置14は、保持溝13内に設けられた長い板材を左右に揺動させることによって揉みを施す構成が採用されている。
詳しくは、図12に示すように、使用者の下肢に対し、その下肢を左右両側から挟持する配置で設けられた左右一対のマッサージ部材60,60と、これらマッサージ部材60,60を串刺し状に貫通する1本の回転軸61と、この回転軸61を回転駆動する駆動機構62と、回転軸61の回転時にマッサージ部材60が共回りするのを阻止する回転規制手段63とを有したものとしている。
【0053】
マッサージ部材60は、ふくらはぎに対応する上下に長い板状部分60aと、足部に対応する前後に長い板状部分60bとを有して長靴形(ブーツ形状)に形成されたもので、プラスチックや板バネ等の弾性体により形成されている。
回転軸61には、マッサージ部材60を貫通する部分に、この回転軸61の軸心と傾斜する固定ボス65が一体回転可能に設けられていると共に、この固定ボス65のまわりで相対回転自在に保持された回転具66が設けられている。この回転具66がマッサージ部材60にの上下方向略中央部に嵌合固定されている。
【0054】
なお、互いに対を成す関係とされたマッサージ部材60は、それらの固定ボス65が回転軸61に対して傾斜する方向を相対逆向きとさせている。従って、互いに対を成す関係とされたマッサージ部材60は、上端部を相互接近させているときには下端部を相互離反させ、上端部を相互離反させているときには下端部を相互近接させるような関係となっている。
【0055】
互いに対を成す関係とされたマッサージ部材60の下部相互間には、前後方向に長い足置き台67が設けられ、この足置き台67には、指圧突起68や土踏まずマッサージローラ69などが設けられている。
回転規制手段63は、マッサージ部材60の後端から後方へ突出させるように設けた係止軸を、左右方向の水平移動だけ許容させるように係合保持させた構成としたものである。
【0056】
このようなことから、駆動機構62を作動(駆動モータ70を回転駆動)させると、回転軸61の回転に伴い、マッサージ部材60は、上端部を相互接近させているときに下端部を相互離反させ、次に上端部が相互離反をはじめると下端部は相互近接をはじめるようになる。マッサージ部材60は、回転規制手段63によって回転軸61と供回りしない状態に保持されるので、マッサージ部材60は、前記したような上下両端を相対逆方向に近接離反させる動作を繰り返すようになり、これによってふくらはぎと足部を交互に揉みマッサージする状態となる。
【0057】
このような構成を具備する下肢用マッサージ装置14では、回転軸61が1本であり、また駆動機構62も1台にまとめることができることから、上下方向にコンパクトな構成となる。そのため、前記しように足揉み装置5として、リクライニングモード時の待機ポジションR0や、マッサージモード時のゼロポジションM0で床面から浮いた状態に保持でき、特に待機ポジションR0にて、足揉み装置5を座部2の前部下方に確実に収納できるものとなっている。
【0058】
以上、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0059】
1 椅子型マッサージ機
2 座部
3 背もたれ部
5 足揉み装置
15 進退機構
14 下肢用マッサージ装置
20 伸縮リンク
21 駆動部
23 定置枢支部
47 レール部
48 前後動体
49 原動機構
50 摺動子
51 渡り部材
53 回動支点
55 送りネジ軸
56 電動モータ
57 ナット部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座部とこの座部の後部に設けられた背もたれ部と前記座部の前部に設置された足揉み装置とを有する椅子型マッサージ機において、
前記座部の下方に足揉み装置と連接する進退機構が設けられ、
前記進退機構は、座部前方で垂下状態である第0ポジションに位置する足揉み装置を、座部前方で斜め下方に傾斜する状態である第1ポジションへ進出させ、さらに第1ポジションに位置する足揉み装置を、座部の上面高さに合わせつつ略水平となるように前方突出移動させた状態である第2ポジションへ進出動作させるように構成され、
前記進退機構は、退行動作することにより、第2ポジションに位置する足揉み装置を下降させて第1ポジションへ復帰させ、さらに第1ポジションに位置する足揉み装置を、下降させて第0ポジションへ復帰させるように構成されている
ことを特徴とする足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項2】
前記足揉み装置は、使用者の下肢を裏側から支承する支承面と使用者の下肢をマッサージ可能とする施療面とが前後に逆向きに設けられ、且つこれら支承面と施療面とが前後反転可能な状態で進退機構に連結されていて、
前記足揉み装置の支承面が前方を向いたリクライニングモードにおいては、
前記第0ポジションは使用者の下肢を支承しない状態で垂下する待機ポジションとされ、第1ポジションは使用者の下肢を支承可能な第1リクライニングポジションとされ、第2ポジションは使用者の下肢を支承可能な第2リクライニングポジションとされていることを特徴とする請求項1に記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項3】
前記足揉み装置は、使用者の下肢を裏側から支承する支承面と使用者の下肢をマッサージ可能とする施療面とが前後に逆向きに設けられ、且つこれら支承面と施療面とが前後反転可能な状態で進退機構に連結されていて、
前記足揉み装置の施療面が前方を向いたマッサージモードにおいては、
前記第0ポジションは使用者の下肢をマッサージ可能な状態で垂下するゼロポジションとされ、第1ポジションは使用者の下肢をマッサージ可能とする第1マッサージポジションとされ、第2ポジションは使用者の下肢をマッサージ可能とする第2マッサージポジションとされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項4】
前記待機ポジション及びゼロポジションにおいて、前記足揉み装置は、当該足揉み装置の下端部が床面から浮き上がった状態で座部の前部に保持されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項5】
前記進退機構は、
前記足揉み装置を保持する支持部材と、
基端側が前記座部の前端部に設けられ且つ左右軸回りに回動自在となっている定置枢支部に連結されると共に、先端側が前記支持部材に取り付けられていて、長手方向に伸縮可能となっている伸縮リンクと、
前記伸縮リンクに対して、前記定置枢支部回りの揺動を付与する駆動部と、
を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項6】
前記駆動部は、座部の下部で長手方向を前後に向けて設けられたレール部と、このレール部に沿って前後移動自在に設けられた前後動体と、この前後動体に前後方向の駆動力を付与する原動機構とを有したものであって、
前記前後動体と支持部材とが定置枢支部の下方に設けられた回動支点を介して連結されている
ことを特徴とする請求項5に記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項7】
前記定置枢支部は座部の上面と略面一の高さに設けられており、
前記回動支点は、前記待機ポジション又はゼロポジションにおいて、定置枢支部の略鉛直下方に位置するように配設されていることを特徴とする請求項6に記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項8】
前記レール部は、座部の下部の左右両側に設けられており、
前記前後動体は、これら左右のレール部に係合する一対の摺動子と、この一対の摺動子相互間を連結する渡り部材とを有して、各摺動子の前端部にそれぞれ前記伸縮リンク又は支持部材が回動支点を介して連結されている
ことを特徴とする請求項7に記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項9】
前記進退機構の伸縮リンクは、基端部に前記定置枢支部を備えて揺動自在となっているリンク本体と、このリンク本体に対して摺動自在に保持され且つ支持部材に固定されたスライドリンクとを有することで、前後方向に伸縮自在な構造とされている
ことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項10】
前記伸縮リンクは、リンク本体又はスライドリンクのうち一方が外筒軸とされ、他方がこの外筒軸に内嵌し且つ摺動しつつ出入り可能な内軸とされていることを特徴とする請求項9に記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。
【請求項11】
前記足揉み装置には、下肢用マッサージ装置が内蔵されており、
前記下肢用マッサージ装置は、使用者のふくらはぎから足部へとつながる下肢に沿うように側面視でブーツ形状に形成されると共に当該下肢を挟み込み且つ前記施療面側を向くように配備された左右一対のマッサージ部材と、前記マッサージ部材を左右に亘って貫通するように設けられた1本の回転軸と、前記回転軸を回転駆動する駆動部と、前記回転軸の回転力を前記マッサージ部材によるマッサージ動作に変換する変換部と、を有することを特徴とする請求項2〜10のいずれかに記載の足揉み装置を備えた椅子型マッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−120680(P2011−120680A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−279348(P2009−279348)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【出願人】(592009214)大東電機工業株式会社 (106)
【Fターム(参考)】