説明

足温スリッパおよび該足温スリッパを用いた足温方法

【課題】 従来の足温スリッパは、足先を温める加熱源として電気ヒーターや科学的反応剤による発熱等を利用するものが殆どで、これら加熱源を足温スリッパの内部や裏面に収納して構成するものであったので、資源を消費することになり経済的には不利であった。
【解決手段】 この足温スリッパおよび該足温スリッパを用いた足温方法は、足温スリッパ1は、台板1aを平板でハート型に形成し、台板1aの先端部には先端カバー1bを設け、さらに先端カバー1bの近傍に長方形の収納切口2を設け、この収納切口2には収納筒3を裏面に突出して固着して構成し、この足温スリッパ1をパソコンに付属する電源アダプター7に上から被せて一体化し、足温スリッパ1内で足先を暖めるようにする、足温スリッパと該足温スリッパを用いた足温方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パソコン(図示せず)の使用時に足先を暖める足温スリッパおよび該足温スリッパを用いた足温方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の足温スリッパは足先を暖める加熱源として、電気ヒーターあるいは科学的反応剤による発熱等を利用するものが殆どで、これら加熱源を足温スリッパの内部や裏面に収納して構成するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 実用新案公開平6−50618号公報
【特許文献2】 特開2001−299800号公報
【特許文献3】 特開2002−204703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の足温スリッパは、電気あるいは化学反応剤のような地球上の資源を消費して、加熱源とするものであったので経済的には不利であった。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、パソコン(ノート型、デスクトップ型)一台に必らず付属する、電源アダプターの損失熱を加熱源として利用し、資源を消費しない足温スリッパとその使用方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の足温スリッパは、台板と、この台板の先端部に設けられた先端カバーと、前記台板に設けられた収納切口と、この収納切口に固着され前記台板の裏面に突出する収納筒とを備えるよう構成するものである。
【0007】
前記台板は、平板をハート型に形成し、この台板の先端部に設けられた先端カバーは開口部を3の字状に形成し、この先端カバーの近傍に設けられた前記収納切口は長方形に形成し、この収納切口に固着された前記収納筒は、電源アダプターを収納可能にするよう構成するものである。
【0008】
この発明の足温スリッパを用いた足温方法は、パソコンに付属する電源アダプターと、この電源アダプターの電源受端子と電源プラグとの間に、温度ヒューズを有するヒューズホルダーを増設し、前記電源アダプターの上部に、この発明の足温スリッパを被せ、この収納筒内に前記電源アダプターを収納して、使用するようにする足温スリッパを用いた足温方法である。
【発明の効果】
【0009】
この発明の足温スリッパと該足温スリッパを用いた足温方法は、パソコンに付属する電源アダプターの損失熱を、熱源として足先を暖めるようにしたので、消費される資源がないので非常に経済的である。また、この足温スリッパはパソコン使用者各人が、専用で足元に置いて使用できるし、熱源の電源アダプターは主要メーカーで略同形、同寸法なので共用して使用することができる。それに、電源アダプターが電気回路不良等で加熱しても、直結する温度ヒューズが溶断するので、絶対に焼損事故が起こることがない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の足温スリッパを示す斜視図である。
【図2】この発明の足温スリッパを裏面から見た斜視図である。
【図3】この発明の足温スリッパと共に使用する、電源アダプターおよびヒューズホルダーの斜視図である。
【図4】この発明の足温スリッパを用いた足温方法を示す説明図である。
【図5】この発明の図1に示す足温スリッパのAーA断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0011】
図1は、この発明の足温スリッパを示す斜視図である。図2は、この発明の足温スリッパを裏面から見た斜視図である。
【0012】
この発明の足温スリッパ1は、台板1aと、この台板1aには先端部に設けられた先端カバー1bと、さらに設けられた収納切口2と、この収納切口2に固着された収納筒3と、この収納筒3の両側に設けるリード保護管13とからなり、台板1aは平板でハート型に形成し、この台板1aの先端部にはカバー開口部1cが3の字状に形成された先端カバー1bを設け、さらにこの台板1aのカバー開口部1cの近傍に長方形の収納切口2を設け、この収納切口2には台板1aの裏面に突出して、リード切欠き4の一対を有する収納筒3を固着し、電源アダプター7を収納可能にし、台板1aの裏面の他端には補強足5を設け、収納切口2の両側には縦割りにしたリード保護管13の一対を設けて構成する。ただし、収納筒3や補強足5は省略することもできる。
【0013】
また、電源アダプター7の表面温度が高くなるのを抑制するため、この表面にアルミ板等の放熱板を貼り付けて温度を下げる構造とし、その上に足先を乗せて使用できるようにすることもできる。
【0014】
足温スリッパ1の台板1aや収納筒3に使用する材料は、電源アダプター7の表面温度が40℃程度であるので、紙や布等でも問題は発生しないが、不燃材を使用すれば更に安全である。また、要所にモップ等の保温材を併用したり、図3に示す保温ボックス15を設ければ、更に効果を上げることができる。
【0015】
次に、上記のように構成された足温スリッパを用いた足温方法について、図3〜5に基づき説明する。図3は、この発明の足温スリッパと共に使用する、電源アダプターおよびヒューズホルダーの斜視図である。図4は、この発明の足温スリッパを用いた足温方法を示す説明図である。図5は、この発明の図1に示す足温スリッパのAーA断面図である。
【0016】
この発明の足温スリッパを用いた足温方法は、パソコンに付属する電源アダプター7の電源受端子10と電源プラグ8との間に、温度ヒューズ6を有するヒューズホルダー9を増設接続し、図4に示すように電源アダプター7の上部へ、この発明の足温スリッパ1を被せ、この収納筒3内に電源アダプター7を収納し、図5に示すように組み立てて使用するようにする足温方法である。
【0017】
この発明の足温方法で使用するヒューズホルダー9は、一方の極を一端に差込端子11と他端に受端子12を設け、この差込端子11と受端子12との間に、温度ヒューズ6を接続し、他方の極は直接接続して形成されるものである。
【0018】
具体的な使用方法は、パソコンに付属する電源アダプター7を、パソコンを使用する各人が足元の床に置き、足温スリッパ1を上から被せて図5のように組み立て、足先を直接電源アダプター7の表面に当てて使用するようにする。
【0019】
温度ヒューズ6は、電源アダプター7の電気回路の不良等で加熱した時に溶断させるものであるが、絶対に火災事故等起きないような温度設定とする。
【0020】
電源アダプター7は加熱源であり、将来もパソコンの本体と合体することはできず、分離した構成は変えられることがないので、この足温スリッパ1が使用不能になることは考えられない。
【0021】
この足温方法は、電源アダプター7の表面に直接足先を当てて使用するので、この表面から冷えた足が熱を奪い取り、電源アダプター7の表面温度は下がることになるので、この足温方法は安全な方法であると考えられる。平日に毎日6時間程度連続使用し、冬期に二年間実験を実施したが問題は起こらなかった。
【符号の説明】
【0022】
1 足温スリッパ 1a 台板 1b 先端カバー
1c カバー開放部 2 収納切口 3 収納筒
4 リード切欠き 5 補強足 6 温度ヒューズ
7 電源アダプター 8 電源プラグ 9 ヒューズホルダー
10 電源受端子 11 差込端子 12 受端子
13 リード保護管 14 直流リード 15 保温ボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
台板と、この台板の先端部に設けられた先端カバーと、前記台板に設けられた収納切口と、この収納切口に固着され前記台板の裏面に突出する収納筒とを備えたことを特徴とする足温スリッパ。
【請求項2】
前記台板は、平板をハート型に形成し、この台板の先端部に設けられた先端カバーは開口部を3の字状に形成し、この先端カバーの近傍に設けられた前記収納切口は長方形に形成し、この収納切口に固着された前記収納筒は、電源アダブターを収納可能にするよう構成されることを、特徴とする請求項1記載の足温スリッパ。
【請求項3】
パソコンに付属する電源アダプターと、この電源アダプターの電源受端子と電源プラグとの間に、温度ヒューズを有するヒューズホルダーを増設し、前記電源アダプターの上部に、この発明の足温スリッパを被せ、この収納筒内に前記電源アダプターを収納して、使用するようにしたことを特徴とする足温スリッパを用いた足温方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−183280(P2012−183280A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−64951(P2011−64951)
【出願日】平成23年3月6日(2011.3.6)
【出願人】(591078099)
【Fターム(参考)】