説明

車両の照明装置

【課題】 車室内に間接照明が設けられた車両の照明装置において、該間接照明の光量制御に工夫を凝らして、間接照明による装飾効果と運転者の走行視認性とを両立させる。
【解決手段】 車室前部に配設されるインストルメントパネル1に車幅方向に延びる段差部Sを設け、該段差部Sに間接照明としてのインパネ照明装置5を設ける。ステアリングホイールWのパッド部62の固定部72にも間接照明としてのパッド部照明装置100を設ける。前照灯118が点灯していて、且つ車両が走行しているときには、前記照明装置5,100の光量を相対的に小さい光量である第1光量とする。一方、ドア開、車幅灯点灯、車速が略ゼロの各状態では、前記照明装置5,100の光量を相対的に大きい光量である第2光量とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内に設けられた照明装置に関し、特に、光量制御の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来より、一般に、運転者の車両前方に位置するステアリングホイールのパッド部には、装飾効果及び宣伝効果を得るためにメーカー等のエンブレムが設けられている。そして、このようなエンブレム部分の装飾効果及び宣伝効果をさらに向上するために、例えば特許文献1に示すように、該エンブレム部分をEL等によって発光させるようにしたものが知られている。
【0003】
しかしながら、上述のようにステアリングホイールのパッド部をEL等によって発光させると、運転者から最も近い位置に、光源からの光が視界に直接入る直接照明が設けられることになるため、運転者の走行視認性が阻害される可能性があり、安全上好ましい構造とは言えない。
【0004】
また、ステアリングホイールのパッド部だけではなく、車室内の前方側に位置するインストルメントパネルにも照明を設けることで、車室内の装飾効果を向上したり、該インストルメントパネルに配設される車載装置の操作部等の視認性を向上したりすることも考えられるが、この場合でも、直接照明の光によって運転者の走行視認性が阻害される恐れがある。
【0005】
そのため、上述のような直接照明ではなく、光源が運転者の視界に直接入らず、該直接照明よりも柔らかな光で車室内を照明する間接照明にして、運転者の走行視認性を阻害しないようにするとともに、より高級感のある装飾効果を得られるようにすることが考えられている。
【0006】
なお、上述のような間接照明の場合、一般的に、厚み寸法が大きくなるため、ステアリングホイールに車両衝突時の衝撃を吸収するためのエアバッグ装置が設けられているものにおいて、パッド部に間接照明を設けようとすると、該パッド部の剛性が大きくなって破断しにくくなり、エアバッグクッションの展開性が悪化する。そのため、前記間接照明は、該エアバッグクッションの展開時でも展開されない部分(パッド部の固定部)に設けるのが好ましい。
【0007】
そのようにパッド部に固定部の設けられているステアリングホイールの構造の一例として、例えば特許文献2に示すように、中央部分を残してその周囲部分のみが展開するように構成されたドーナツ型エアバッグ装置を備えたものが知られている。
【特許文献1】特開2004−224145号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2002/135163号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上述のような間接照明を車室内に設けた場合、一般的に、間接照明の光量は小さいため、夕暮れ時や照明装置付きのトンネル内を走行している際など、車外が薄明かり状態のときには、間接照明が目立たず、想定していた装飾効果を得られなかったり、車載装置の操作部等の視認性を確保できないなどの問題が生じる。
【0009】
これに対し、間接照明の光量を大きくすることが考えられるが、車両が夜間等の暗闇の中を走行している場合には、直接照明ほどではないにしても、光量の大きい間接照明の光によって運転者の走行視認性が阻害される可能性がある。
【0010】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車室内に間接照明の設けられた車両の照明装置において、該間接照明の光量制御に工夫を凝らして、間接照明による装飾効果と運転者の走行視認性とを両立させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するために、本発明に係る車両の照明装置では、間接照明の光量を車両状態に応じて変更するようにした。
【0012】
すなわち、請求項1の発明では、車室内のインストルメントパネル及びステアリングホイールのパッド部の少なくとも一方に設けられ、光源が運転者の視界に直接入らないように構成された間接照明手段を備えた車両の照明装置を前提とする。そして、前記間接照明手段は、車両の前照灯が点灯状態のときには第1光量で点灯する一方、所定の状態では前記第1光量よりも大きい第2光量で点灯するように構成されているものとする。
【0013】
この構成により、前照灯が点灯しているとき、すなわち車両が夜間等の暗い中を走行しているときには、間接照明の光量を相対的に小さい光量である第1光量とすることで、運転者の走行視認性が間接照明の光によって阻害されるのを防止することができる。一方、例えば車両が夕暮れ時などに走行している場合や車両が停止している場合などの所定の状態では、間接照明によって走行視認性が阻害される可能性が低いことから、間接照明の光量を相対的に大きい光量である第2光量とすることで、間接照明による車室内の装飾効果及びインストルメントパネルに配設された車載装置の操作部等の視認性を向上することができる。
【0014】
上述の構成において、前記所定の状態は、車幅灯及び補助前照灯の少なくとも一方が点灯していて、前照灯は点灯していない状態である(請求項2の発明)。このように、車幅灯、補助前照灯のみが点灯しているときには夕暮れ時や照明装置付きのトンネル内など、周囲が薄明かり状態である場合が多く、車室内の間接照明の光によって走行視認性が阻害される可能性が低いため、このようなときに間接照明の光量を大きくすることで、車室内の装飾効果及び車載装置の操作部の視認性を向上することができる。
【0015】
また、前記所定の状態は、車室内に設けられたルームランプが点灯している状態であってもよいし(請求項3の発明)、間接照明手段がドア開時に点灯するように構成されている場合には、前記所定の状態は、ドアが開いた状態であってもよい(請求項4の発明)。ルームランプ点灯時若しくはドア開時は、一般的に、車両停止状態であり、運転者の走行視認性を確保する必要がないため、間接照明の光量を大きくすることで、車室内の装飾効果及び車載装置の操作部の視認性を向上することができるからである。
【0016】
また、前記所定の状態は、前照灯が点灯していて、且つ車速が所定値以下の状態であってもよい(請求項5の発明)。ここで、所定値とは、運転者の走行視認性が多少、阻害されても安全上、問題のない速度を意味し、例えば車速がゼロの状態若しくはクリープ現象で車両が進む程度の速度である。これにより、前照灯が点灯している場合でも、実際の車両の速度に応じて、すなわち運転者の走行視認性を考慮して、間接照明の光量を制御することができるため、運転者の走行視認性と間接照明による装飾効果とを高い次元で両立させることができる。
【0017】
さらに、インストルメントパネルに、少なくとも計器盤を照明可能に構成された計器盤照明手段が設けられている場合、間接照明手段の第1光量は、前記計器盤照明手段からの光量よりも小さい光量とするのが好ましい(請求項6の発明)。こうすれば、間接照明手段の光量が第1光量であるとき、すなわち前照灯が点灯している場合には、車室内の間接照明によって計器盤等の視認性が阻害されるのを防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上より、本発明に係る車両の照明装置によれば、車室内に設けられた間接照明手段の光量を車両状態に応じて変化させるため、夜間などの暗い中を車両が走行する際には運転者の走行視認性が阻害されるのを防止できる一方、夕暮れ時などの薄明かり状態を走行する際や車両停車時には、間接照明による装飾効果や車載装置の操作部の視認性を向上することができる。
【0019】
また、前照灯が点灯している場合に、前記間接照明手段の第1光量をインストルメントパネルに設けられた計器盤照明手段の光量よりも小さくすることで、計器盤等の視認性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0021】
(実施形態1)
図1に、本実施形態に係る車両の照明装置が設けられた車室前部の概略構造を示す。この車室前部には、樹脂製のインストルメントパネル1が配設されていて、該インストルメントパネル1の上方にはフロントガラス2が配設されている。なお、車種によっては、車室内の前側側方にサイドガラスが配設され、前記インストルメントパネル1の前部側縁部がサイドガラスの下端部近傍に位置付けられているものもある。
【0022】
前記インストルメントパネル1の車幅方向の略中央部分には、車両前後方向に延びるようにセンタコンソール部3が設けられていて、該センタコンソール部3の前部に位置する傾斜面部3aには、変速レバー41を挿通させるレバーガイド溝3bが形成されている。また、前記センタコンソール部3において、前記レバーガイド溝3bの車両後方側にはカップホルダ42が設けられている一方、前記傾斜面部3aの車両前方側には空調装置の設定ダイヤル43が設けられている。また、この設定ダイヤル43の上方のインストルメントパネル1には、オーディオ装置の各種操作ボタン44が配設されていて、さらに上方には、空調風の吹き出し口45が設けられている。
【0023】
なお、前記吹き出し口45のさらに上方のインストルメントパネル1には、例えばナビゲーション装置などのディスプレイ49を設けるようにしてもよいし、後述するメータ類の配置された計器盤を設けるようにしてもよい。
【0024】
前記インストルメントパネル1のセンタコンソール部3よりも右側部分、すなわち図示しない運転席シートの前方部分には、後述するステアリングホイールWが設けられていて、その前方のインストルメントパネル1上には、車速センサ112で検出した車速を表示する車速メータ46aやエンジン回転数を表示するエンジン回転数メータ46b等のメータ類が配置された計器盤46が配設され、その右方には、空調風の吹き出し口45が設けられている。また、この空調吹き出し口45の下方には、例えばフォグランプ(補助前照灯119)のスイッチ(補助前照灯スイッチ115)を含むスイッチ群47が配設されている。
【0025】
なお、図1には図示しないが、前記ステアリングホイールWの車両前方には、車幅灯117及び前照灯118を点灯もしくは消灯させる車幅灯スイッチ113及び前照灯スイッチ114が設けられている。
【0026】
一方、前記インストルメントパネル1のセンタコンソール部3よりも左側部分、すなわち図示しない助手席シートの前方部分には、小物入れとしてのグローブボックス13が設けられていて、このグローブボックス13の左上方には、空調風の吹き出し口45が形成されている。なお、前記インストルメントパネル1の車幅方向両端に設けられた空調吹き出し口45,45の下方には、それぞれ、カップホルダ48,48が引き出し可能に設けられている。
【0027】
前記インストルメントパネル1は、上側部分を構成するアッパ部11と、下側部分を構成するロア部12とからなり、該アッパ部11とロア部12との境界部分には、車幅方向に延びる段差部Sが形成されていて、この段差部Sには導光性を有する照明部材51を備えたインパネ照明装置5(間接照明手段)が配設されている。
【0028】
次に、前記段差部S及びインパネ照明装置5の構造について以下で詳細に説明する。
【0029】
図2は、インストルメントパネル1の段差部Sの基本的な構造を示す斜視図であり、図3は、その適用例として、センタコンソール部3上方に前記段差部Sを設けた場合の構造を示す斜視図である。
【0030】
前記図2に示すように、前記段差部Sは、インストルメントパネル1のアッパ部11の下端部を車両前方に向かって折り返して形成される折り返し部11aと、ロア部12の上端部を車両前方に向かって折り返して形成される折り返し部12aとを、車両前方側で係合させることによって、前記アッパ部11とロア部12との間に形成されるもので、該アッパ部11の折曲部11bが前記ロア部12の折曲部12cより車両後方へ張り出すように位置付けられている。
【0031】
そして、前記段差部Sにおける車両前方側、すなわち前記アッパ部11の折り返し部11aにおける前記ロア部12の前端部12b側には、車幅方向に延びるようにインパネ照明装置5が設けられている。具体的には、このインパネ照明装置5は、前記アッパ部11の折り返し部11aに下方に開口するように設けられた断面略コの字状の溝部11cに設けられており、該溝部11c内に位置付けられた柱状(本実施形態では円柱状だが、角柱状など、どのような形状であってもよい)の照明部材51と、該照明部材51に光を照射する光源52と、前記溝部11cの開口側を覆うカバー部材53と、を備えている。
【0032】
前記照明部材51は、例えばアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの導光性を有する材料からなるもので、図5に模式的に示すように、その車幅方向の一端側に配設された前記光源52(例えば、発光ダイオード、ハロゲンランプ、白熱灯など)からの光を、該照明部材51の表面から出射するように構成されている。なお、本実施形態では、上述のような光源52を照明部材51の一端側に設けるようにしているが、この限りではなく、線状あるいは点状の光源を前記照明部材51の内部に車幅方向に亘って配設してもよい。
【0033】
また、前記カバー部材53は、例えば、ガラスや樹脂などのような透明もしくは半透明の光透過性を有する材料からなるもので、前記溝部11cの開口側を覆うことで、該溝部11cの内部に収容された照明部材51を保護するようになっている。
【0034】
上述のように、前記照明部材51の収容された断面略コの字状の溝部11cは、下方に向かって開口するように設けられているため、前記照明部材51の表面から出射する光は、図4において1点鎖線矢印で示すように、前記カバー部材53を透過して、ロア部12の折り返し部12aに入射する。そして、その反射光によって車室内を照明する、いわゆる間接照明が構成されるようになっている。
【0035】
すなわち、図示しない運転席シートに運転者が着座した状態で、インストルメントパネル1、すなわち前記インパネ照明装置5の照明領域が視界に入った場合でも、図4においてその視線の一例を2点鎖線矢印eで示すように、前記インストルメントパネル1のアッパ部11によって照明部材51自体が視界に入ることはない。
【0036】
以上の構成により、例えば図3に示すように、センタコンソール部3の傾斜面部3aに配設された空調装置の設定ダイヤル43や、変速シフト41のレバーガイド溝3bなどが前記インパネ照明装置5によって照明されるため、夜間などの暗闇の中でも操作性が悪化することはない。
【0037】
しかも、上述のように間接照明とすることで、直接照明の場合のように照明部分及びその近傍が過度に明るくなることを防止することができ、車両走行時において運転者の前方の視認性が阻害されるのを防止することができる。そのうえ、間接照明の柔らかな光によって高級感のある装飾効果も得ることができる。
【0038】
また、間接照明は、上述のインストルメントパネル1だけでなく、ステアリングホイールWにも設けられている。すなわち、図6に示すように、乗員Mが把持するための外周側のリング部61と、該リング部61の略中心に配置されたパッド部62と、該リング部61とパッド部62とを連結する4本のスポーク63,63,64,64(スポーク部)とからなるステアリングホイールWにおいて、前記パッド部62の固定部72に間接照明手段としてのパッド部照明装置80が設けられている。以下で前記ステアリングホイールWの構造について詳述する。
【0039】
前記ステアリングホイールWのパッド部62の内部には、車両衝突時にエアバッグクッションを乗員側に膨張展開させるエアバッグ装置65が設けられていて、このエアバッグ装置65は、いわゆるドーナツ型エアバッグであって、後述するようにエアバッグクッションが乗員側から見てリング状に膨張展開するようになっている。
【0040】
前記パッド部62は、図6に示すように、乗員側から見て、略逆台形状に形成されていて、ポリプロピレン系等の樹脂からなる乗員側及び車両前方側カバーによって前記エアバッグ装置65や芯金等を覆ってなる。そして、前記パッド部62は、内部にリング状に収納されたエアバッグクッション66が膨張展開する際に、破断溝71cに沿って破断し、ヒンジ部71dを中心として展開される展開部71と、該エアバッグクッション66の膨張展開時でも展開せずにパッド部62に固定される固定部72とによって構成される。なお、前記展開部71は、固定部72を取り囲むように設けられている。
【0041】
図7にパッド部62の縦断面を示すように、前記パッド部62の内部のうち、前記展開部71に対応する部分には、エアバッグクッション66の収納される収納室67が形成される一方、固定部72に対応する部分には、エアバッグクッション66内にガスを供給するための略円筒状のインフレータ68が配設されている。すなわち、前記エアバッグクッション収納室67は、乗員側から見て、インフレータ68を囲むようなリング状の空間であり、前記エアバッグクッション66は該収納室67内にリング状のまま折り畳まれた状態で収納されている。なお、このエアバッグクッション66とインフレータ68とによって前記エアバッグ装置65が構成される。
【0042】
前記エアバッグクッション66は、袋状に形成されていて、車両前方側に位置する開口縁部がパッド部62に固定される(図示省略)一方、底部66aの中央部分は前記パッド部62の固定部72と後述する支持ブラケット69との間に挟持されている。これにより、エアバッグクッション66は、前記インフレータ68の乗員側を覆うように配設されるとともに、底部66aの中央部分が固定され、内部にガスが供給されると、乗員側から見て略ドーナツ状に展開するようになっている。
【0043】
前記インフレータ68は、ケース68aの内部にガスを発生させるためのガス発生剤(図示省略)が封入されたもので、該ガス発生剤に着火することによってガスを発生させて、そのガスを前記エアバッグクッション66に供給するように構成されている。すなわち、前記ケース68aの側面には、前記ガス発生剤によって発生したガスを排出するための複数のガス噴き出し口68b,68b,…が設けられており、上述のとおり、前記エアバッグクッション66はインフレータ68を覆うように配設されているため、前記ガス噴き出し口68b,68b,…から排出されたガスはエアバッグクッション66内に確実に供給されるようになっている。
【0044】
また、前記固定部72では、図7に示すように、すり鉢状の支持部材70が、乗員側に向かって開口するように配設されていて、前記支持部材70の周縁部で、前記展開部71と係合するように構成されている。具体的には、前記展開部71には、その略中央に前記支持部材70を配置できる程度の大きさの貫通孔が形成されており、前記支持部材70の周縁部は、前記貫通孔の周縁部分に車両前方へクランク状に屈曲するように形成された屈曲部71aと係合するようになっている。
【0045】
前記固定部72の支持部材70は、前記インフレータ68の乗員側を覆うように配設された断面略コの字状の支持ブラケット69の天板部69aにボルト締結されている。この支持ブラケット69は、特に図示しないが、その開口側端部がパッド部62に固定されたリテーナ(図示省略)に連結固定されていて、その連結部分には、袋状の前記エアバッグクッション66の開口端側が挟持されている。これにより、前記固定部72は支持ブラケット69を介してパッド部62に固定されるとともに、前記エアバッグクッション66の内側部分もパッド部62に固定され、該エアバッグクッション66の膨張展開時には固定部72が展開されないようになっている。
【0046】
上述のような構成により、車両衝突の際に、インフレータ68からエアバッグクッション66の内部にガスが供給されて該エアバッグクッション66が膨張すると、前記パッド部62の展開部71のみが破断溝71cに沿って破れて展開し、エアバッグクッション66が乗員側に膨張展開する。このとき、前記パッド部62の固定部72は、該パッド部62に固定されているため、展開せず、また、エアバッグクッション66もその内側部分が固定されているため、乗員側から見て略リング状に膨張展開する。
【0047】
また、前記固定部72には、支持部材70の乗員側に、ホーン(警告音)を鳴らすためのホーンスイッチ80と、オーディオやナビゲーション装置等の車載機器を操作するための操作スイッチ91と、例えばELや液晶によって構成され、警告等を表示するためのディスプレイ92と、音声案内等を出力するためのスピーカー93と、運転者の音声を認識するためのマイク94とが配設されている。このように、パッド部62の略中央に位置する固定部72に各種スイッチを設けることで、運転者の利き手に関係なく容易に操作することができ、操作性を向上することができる。
【0048】
なお、上述の操作スイッチ91の操作性をさらに向上するために、図6に示すように、前記固定部72の乗員側から見て上方には、前記展開部71の一部が盛り上がった、車両前後方向に長い突条部71bが形成されている。このような突条部71bを設けることで、乗員がパッド部62上に手のひらを置いて親指以外の4本の指を該パッド部62上端に掛けた状態では、該乗員の親指が前記操作スイッチ91に位置付けられるため、操作する際に運転者がスイッチの位置を確認する必要がなくなる。
【0049】
前記ホーンスイッチ80は、図7に示すように、スイッチカバー81が前記支持部材70に対してばね部材82を介して弾性連結されたもので、該スイッチカバー81は車両前後方向に相対移動可能となっている。このように、前記スイッチカバー81を相対移動可能に構成することで、該スイッチカバー81が車両前方(図7中の白抜き矢印方向)に押圧された場合、該スイッチカバー81側に設けられた接点と支持部材70側に設けられた接点(図示省略)とが接することによって、図示しないスピーカから車外に対してホーン(警告音)が鳴るようになっている。
【0050】
さらに、前記スイッチカバー81の乗員側には、後述するように、透明なアクリル板101(クリア板)及びLED102(発光体)からなるパッド部照明装置100(照明手段)が設けられていて、装飾効果を高めるとともに、夜間等の暗闇の中でもホーンスイッチ80の視認性を向上する役割を果たしている。
【0051】
前記操作スイッチ91は、例えばオーディオ機器やナビゲーション装置などの車載機器を操作するスティックタイプの操作スイッチであり、乗員が任意の方向に傾倒させた場合には、その動きを検出部(図示省略)によって検出することで、乗員の操作を車載機器側に信号として出力するようになっている。なお、上述の操作スイッチ91、ディスプレイ92、スピーカー93及びマイク94は、前記固定部72の支持部材70の乗員側から見て上側に形成された収納スペース内に設けられていて、該収納スペースは、ホーンスイッチ80の配設されるスペースとは区画されている。
【0052】
次に、前記ホーンスイッチ80のスイッチカバー81に設けられた前記パッド部照明装置100の構成及び作動について、図7に基づいて以下で詳しく説明する。
【0053】
前記ホーンスイッチ80のスイッチカバー81の乗員側には、該スイッチカバー81の基部81aを覆うように透明なアクリル板101が配設されていて、該アクリル板101の乗員側の面上には、メーカーのエンブレム等を象るように遮光性の塗料が塗布されてマスク部103が構成されている。すなわち、図6に示すように、塗料の塗布されていない部分では、前記アクリル板101の表面が乗員側に露出していて、その露出部分によってメーカーのエンブレム等が現れるようになっている。一方、前記スイッチカバー81の基部81aの乗員側の面、すなわちアクリル板101と接する面には、白色若しくは銀色などの明るい色の塗料が塗布されていて光を乗員側に反射する反射部104が構成されている。なお、この反射部104は、前記アクリル板101の車両前方側の面に形成されていてもよい。
【0054】
そして、前記アクリル板101の内部には、発光体としてのLED102が配設されており、このLED102は配線を介して電力供給されるとともに、車両に搭載された後述する制御装置110(図8参照)によって点灯若しくは消灯の制御が行われるようになっている。なお、前記LED102は、車幅灯や前照灯などと連動して点灯させるようにしてもよいし、車室内に設けられたルームランプ(例えば、ルーフ、ピラー若しくはトリムなどに配設されている)の点灯などと連動させて点灯させるようにしてもよい。
【0055】
前記LED102が制御装置110からの信号に応じて点灯すると、前記アクリル板101の内部で前記LED102からの光が反射して、前記塗料の塗布されていない部分、すなわちエンブレム部分から乗員側に光が洩れて、該エンブレム部分が光って見えるようになっている。なお、前記LED102は、間接照明となるように、すなわち乗員の視界に反射部104を介さずに直接、光が届かないように前記塗料の塗布されている部分の車両前方側に配設するのが好ましく、エンブレム部分全体が光るように複数箇所(本実施形態の場合では図6に示すように5箇所)設けるのが好ましい。
【0056】
すなわち、前記パッド部照明装置100は、パッド部62の固定部72に設けられたスイッチカバー81の基部81aの乗員側を覆うように設けられた例えばアクリル板などの透明板101と、該透明板101の表面の一部を覆うように例えば塗料などを塗布したマスク部103と、前記透明板101において、マスク部103によって覆われた部分からマスク部103で覆われていない部分に光を拡散させるLEDなどの発光体102とによって構成される。
【0057】
以上の構成により、ステアリングホイールWのパッド部62において、エアバッグクッション66の膨張展開時でも展開されない固定部72に、ホーンスイッチ80を設けて、該ホーンスイッチ80のための照明も設けるようにしたので、該ホーンスイッチ80の視認性を向上することができ、緊急性の高い場合でも確実にホーンスイッチ80の操作を行うことができる。しかも、エアバッグクッション66の収納されていない固定部72にホーンスイッチ80を設けることで、エアバッグクッション66が乗員の押圧操作を阻害することなく、応答性良くホーンを鳴らすことができる。
【0058】
また、前記ホーンスイッチ80のための照明は、エンブレム部分が間接照明によって光るものであるため、直接照明ほど光量は大きくなく、運転者の走行視認性を阻害しにくいため、走行中の安全性を確保できるとともに、高級感のある装飾効果も得ることができる。
【0059】
前記制御装置110は、上述のようにパッド部照明装置100の点灯制御を行うだけでなく、ルームランプ116や車幅灯117、前照灯118などの各照明も制御するように構成されている。具体的には、前記制御装置110は、図8に示すように、ドアの開閉を検出するドアセンサ111、車速を検出する車速センサ112、車幅灯117、前照灯118及び補助前照灯119のための各スイッチ113〜115と接続されていて、それらのセンサ111,112やスイッチ113〜115からの出力信号が入力されるように構成されている。また、前記制御装置110には、ルームランプ116や車幅灯117、前照灯118、補助前照灯119(例えばフォグランプ)、インパネ照明装置5、パッド部照明装置100の各照明も接続されていて、上述のセンサ111,112やスイッチ113〜115からの出力信号に基づいて、これらの各照明116〜119,5,100を点灯もしくは消灯するように構成されている。
【0060】
そして、詳しくは後述するが、前記制御装置110は、間接照明としてのインパネ照明装置5及びパッド部照明装置100に対して図9にフローで示すような光量制御を行うように構成されている。すなわち、前記前照灯118が点灯していて、且つ車速が略ゼロでない場合には、前記インパネ照明装置5及びパッド部照明装置100を相対的に小さい光量である第1光量で点灯させる一方、ドア開、ルームランプ点灯、車幅灯点灯の各状態、及び前照灯118が点灯し且つ車速がゼロの場合には、相対的に大きい光量である第2光量で点灯させるようになっている。
【0061】
なお、前記第1光量は、運転者の走行視認性を阻害しないような光量であり、前記第2光量は、周囲が薄明かり状態でも、間接照明としての装飾効果が得られるような光量である。すなわち、これらの第1及び第2光量は、運転者の目の位置での照度を基準として決められている。
【0062】
また、前記インパネ照明装置5及びパッド部照明装置100は、前記制御手段110によって、前照灯118が点灯していて且つ車両の走行時において、前記照明装置5,100から運転者の目に届く第1光量が、インストルメントパネル1の計器盤46を照らす計器盤照明装置(計器盤照明手段)やインストルメントパネル1に設けられたディスプレイ49から運転者の目に届く光量よりも小さくなるように設定されるのが好ましい。
【0063】
これにより、インパネ照明装置5及びパッド部照明装置100から運転者に届く光によって、計器盤46やディスプレイ49の視認性が悪化するのを防止することができる。特に、運転者の最も近くに位置するステアリングホイールWに設けられるパッド部照明装置100の光量を前記計器盤照明装置の光量よりも小さくすると、計器盤46の視認性を効果的に向上することができる。
【0064】
−照明装置の光量制御−
次に、上述のような構成のインパネ照明装置5及びパッド部照明装置100において行われる光量制御について以下で説明する。本実施形態では、薄明かり状態での車両走行時や車両が停止していると判断される所定の状態(例えば、ルームランプや車幅灯が点灯している状態、前照灯がONの状態で車速が略ゼロの場合など)には、間接照明による装飾効果を高めるために相対的に光量を大きくする一方、暗い中を車両が走行していると判断される場合(例えば、前照灯が点灯していて車速がゼロでない場合など)には、走行中の視認性を優先させるために間接照明の光量を相対的に小さくするという図9にフローで示すような光量制御が行われる。
【0065】
具体的には、まず、図9のフローがスタートする(スタート)と、ステップS1でドアセンサ111や車速センサ112等から出力信号(データ)を読み込む。続くステップS2で、前記ドアセンサ111からの出力信号に基づいてドア開状態であるかどうかの判定が行われる。このステップS2でドア開状態であると判定された場合(YESの場合)には、車両が停止しているものと判断して、続くステップS3へ進んでルームランプ116を点灯させた後、ステップS4でインストルメントパネル1及びステアリングホイールW(STW)のパッド部2にそれぞれ設けられたインパネ照明装置5及びパッド部照明装置100を相対的に大きい光量である第2光量で点灯させる。その後は、スタートに戻って(リターン)、再びこのフローを開始する。
【0066】
このように、前記照明装置5,100を大きい光量で点灯させることによって、間接照明による車室内の装飾効果を高めることができるとともに、車載装置の操作部(例えば、上述のような空調装置の設定ダイヤル43やパッド部62のホーンスイッチ80など)の視認性を向上することができる。
【0067】
一方、前記ステップS2でドア開状態でないと判定された場合(NOの場合)には、ステップS5以降へ進んで、その他の車両状態について判定し、前記照明装置5,100の光量を変更する制御が行われるようになっている。詳しくは、ステップS5において、ルームランプ116のスイッチがONになっているかどうかの判定が行われ、該スイッチがONの場合(YESの場合)には、車両が停止しているものと判断して、上述のステップS3に進んでルームランプ116を点灯するとともに、ステップS4で前記照明装置5,100の光量を第2光量とする。
【0068】
前記ステップS5において、ルームランプ116のスイッチがONではないと判定された場合(NOの場合)には、ステップS6に進んで車幅灯スイッチ113がONになっているかどうかを判定する。車幅灯スイッチ113がONになっている場合、つまり、前照灯118の点灯要求はないが、車幅灯117の点灯が要求された場合(YESの場合)には、夕暮れ時のように周囲が薄明かり状態であると判断して、照明装置5,100の光量を相対的に大きい光量である第2光量とする(ステップS7)。なお、前記ステップS6では、車幅灯スイッチ113がONになっているかどうかを判定しているが、これに限らず、補助前照灯スイッチ115がONになっているかどうかを判定するようにしてもよい。
【0069】
前記ステップS6で車幅灯スイッチ113がONではないと判定された場合(NOの場合)には、ステップS8で前照灯スイッチ114がONであるかどうかの判定を行う。このステップS8において前照灯スイッチ114もONではないと判定された場合(NOの場合)には、照明を点灯する必要はないと判断して、続くステップS9で照明装置5,100を消灯状態にする(消灯状態の場合には消灯状態を継続する)。一方、前記ステップS8で前照灯スイッチ114がONであると判定された場合(YESの場合)には、ステップS10へ進んで、車速センサ112の出力に基づいて車速Vが所定値(本実施形態の場合は略ゼロ)であるかどうかの判定を行う。
【0070】
なお、前記ステップS10では、車速Vが所定値以下かどうかを判定するようにしてもよい。ここで、所定値とは、運転者の走行視認性が間接照明の第2光量によって多少損なわれても、安全上、問題のない速度を意味している。
【0071】
前記ステップS10で車速Vが所定値であると判定された場合(YESの場合)には、続くステップS11で照明装置5,100の光量を相対的に大きい第2光量とする一方、車速Vが所定値ではないと判定された場合(NOの場合)には、ステップS12に進んで照明装置5,100の光量を相対的に小さい第1光量とする。
【0072】
上述のように、前記照明装置5,100の光量が決定された後は、スタートに戻って(リターン)、再びこのフローを開始する。
【0073】
以上より、本実施形態によれば、前照灯118が点灯した状態で車両走行時、すなわち夜間等で周囲が暗い中を車両が走行している状態では、車両走行中に運転者の走行視認性が悪化すると安全上、問題になるため、間接照明としてのインパネ照明装置5及びパッド部照明装置100の光量を相対的に小さくすることで、運転者の走行視認性を確保することができる。
【0074】
また、ドア開状態や車幅灯117が点灯している状態など、車両が停止しているか若しくは走行中であっても周囲が薄明かり状態の場合には、前記インパネ照明装置5及びパッド部照明装置100の光量を相対的に大きくすることで、目立ちにくい間接照明を目立たせることができ、車室内の装飾効果を高めるとともに、該間接照明によって照明される車載装置の操作部の視認性を向上することができる。
【0075】
さらに、前照灯118が点灯した状態では、前記インパネ照明装置5及びパッド部照明装置100の第1光量は、計器盤46の照明の光量よりも小さく設定されるので、該計器盤46の視認性を確保することができる。
【0076】
(その他の実施形態)
本発明の構成は、前記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、前記実施形態では、インストルメントパネル1及びステアリングホイールWのパッド部62の両方に間接照明としての照明装置5,100をそれぞれ設けているが、この限りではなく、どちらか一方のみに設けるようにしてもよい。
【0077】
また、前記実施形態では、固定部72に設けられたホーンスイッチ80を間接照明で光らせるようにしているが、これに限らず、固定部72に設けられた他のスイッチを間接照明で光らせるようにしてもよい。さらに、発光体として、LED以外のもの(例えば電球など)を用いるようにしてもよい。
【0078】
また、前記実施形態では、パッド部照明装置100において、平滑なアクリル板102を使用しているが、これに限らず、アクリル板の乗員側若しくは車両前方側の面に凹凸部を形成して、エンブレム部分が立体的に見えるようにしてもよい。この場合、アクリル板の側方若しくは車両前方に光源としてのLED102を配設して、該LED102を点灯させた場合に、エンブレム部分が立体的に光って見えるようにする。これにより、高級感のある装飾効果を得ることができる。
【0079】
さらに、前記実施形態では、ステアリングホイールWのパッド部62の固定部72にホーンスイッチ80を設けるようにしているが、この限りではなく、該パッド部62全体がホーンスイッチを構成するようにしてもよい。この場合でも、固定部72にパッド部照明装置100を設けることで、内部にエアバッグクッション66が収納されておらず、運転者の操作に対して応答性の良い固定部72の視認性を向上することができ、緊急時でも確実にホーンを鳴らすことができる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
以上説明したように、本発明における車両の照明装置は、車両状態に応じて間接照明の光量を変化させることで、運転者の走行視認性を確保しつつ間接照明による装飾効果及び車載装置の操作部等の視認性を向上することができるから、例えば、インストルメントパネルやステアリングホイールのパッド部に間接照明を設けたものに特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の実施形態に係る照明装置を備えた自動車の車室前部の概略構造を示す斜視図である。
【図2】自動車の車室前部に配設されたインストルメントパネルの段差部の基本的な構造を示す斜視図である。
【図3】インストルメントパネルのセンタコンソール部上側の段差部の構造を示す斜視図である。
【図4】インストルメントパネルの断面を示す図2のIV−IV線断面図である。
【図5】インストルメントパネルの段差部に配置される照明部材に光源から光が照射される様子を模式的に示す説明図である。
【図6】ステアリングホイールの概略構成を示す正面図である。
【図7】ステアリングホイールの固定部の断面を拡大して示す図6のIIV−IIV線部分拡大断面図である。
【図8】制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】間接照明の光量制御を示すフローである。
【符号の説明】
【0082】
1 インストルメントパネル
2 フロントガラス
5 インパネ照明装置(間接照明手段)
11 アッパ部
12 ロア部
43 設定ダイヤル
46 計器盤
51 照明部材
52 光源
61 リング部
62 パッド部
71 展開部
72 固定部
80 ホーンスイッチ
100 パッド部照明装置(間接照明手段)
101 アクリル板
102 LED(光源)
116 ルームランプ
117 車幅灯
118 前照灯
119 補助前照灯
W ステアリングホイール
S 段差部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内のインストルメントパネル及びステアリングホイールのパッド部の少なくとも一方に設けられ、光源が運転者の視界に直接入らないように構成された間接照明手段を備えた車両の照明装置であって、
前記間接照明手段は、車両の前照灯が点灯状態のときには第1光量で点灯する一方、所定の状態では前記第1光量よりも大きい第2光量で点灯するように構成されていることを特徴とする車両の照明装置。
【請求項2】
請求項1において、
所定の状態は、車幅灯及び補助前照灯の少なくとも一方が点灯していて、前照灯は点灯していない状態であることを特徴とする車両の照明装置。
【請求項3】
請求項1において、
車室内にはルームランプが設けられていて、
所定の状態は、前記ルームランプが点灯している状態であることを特徴とする車両の照明装置。
【請求項4】
請求項1において、
間接照明手段は、ドアが開いた状態で点灯するように構成されていて、
所定の状態は、ドアが開いた状態であることを特徴とする車両の照明装置。
【請求項5】
請求項1において、
所定の状態は、前照灯が点灯していて、且つ車速が所定値以下の状態であることを特徴とする車両の照明装置。
【請求項6】
請求項1において、
インストルメントパネルには、少なくとも計器盤を照明可能に構成された計器盤照明手段が設けられていて、
間接照明手段の第1光量は、前記計器盤照明手段からの光量よりも小さいことを特徴とする車両の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−151005(P2006−151005A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−340142(P2004−340142)
【出願日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】