説明

車両出入管理システム

【課題】建造物における出入口について車両の出入に関する効果的なセキュリティ管理を可能とする車両出入管理システムの提供。
【解決手段】車両出入管理システムは、建造物に設けられている出入口1における車両2の出入を管理する。そのために車両に搭載された車載端末装置3および出入口に設けられた出入口端末装置4を備え、それら各端末装置は互いに無線通信を行えるようにされ、そして出入口端末装置は、車両が出入口に対して所定の位置決め状態となった際に当該車両を検知する車両検知部23を有し、車両検知部が車両を検出した後、当該車両の車載端末装置に対して当該出入口端末装置に対応する出入口についての情報を出入口情報として送信し、これを受信した車載端末装置が当該受信の出入口情報と当該車載端末装置に対応する車両についての車両情報を含む通行データを作成して出入口端末装置に送信し、これを受けて車両出入管理装置7が車両の通行可否判定をなすようにされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流倉庫や工場の建屋などのような建造物に設けられている出入口について車両の出入を管理する車両出入管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
物流基地や工場などでは、それらの敷地への出入口で車両や人の出入を管理するセキュリティシステムなどとして、全体的なセキュリティを確保することが一般的になされている。しかし、敷地内の個々の建造物(物流倉庫や工場建屋など)については、十分なセキュリティ管理がなされておらず、セキュリティホールとなっているが実情である。すなわち物流基地や工場の敷地内の各建造物には、それらに設けられている出入口を通じて車両(主にフォークリフトなどのような敷地内作業用の車両)が頻繁に出入することになるが、こうした車両の建造物に対する出入については十分なセキュリティ管理がなされておらず、そのため敷地内の個々の建造物がセキュリティホールとなっていたということである。
【0003】
なお、車両の出入口通行に関するセキュリティシステムとしては、例えば特許文献1や特許文献2に開示の例が知られている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−271869号公報
【特許文献2】特開2002−366992号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような従来の事情を背景になされたものであり、その課題は、上述のような敷地内の個々の建造物におけるセキュリティホール問題を解消できるようにすることにある。より具体的には、物流倉庫や工場の建屋などのような建造物における出入口について車両の出入に関する効果的なセキュリティ管理を可能とする車両出入管理システムの提供を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明では、建造物に設けられている出入口における車両の出入を管理する車両出入管理システムにおいて、前記車両に搭載された車載端末装置および前記出入口に設けられた出入口端末装置を備え、前記車載端末装置と前記出入口端末装置は、互いに無線通信を行えるようにされ、そして前記出入口端末装置は、前記車両が前記出入口に対して所定の位置決め状態となった際に当該車両を検知する車両検知部を有し、前記車両検知部が前記車両を検出した後、当該車両の前記車載端末装置に対して当該出入口端末装置に対応する出入口についての情報を出入口情報として送信し、これを受信した前記車載端末装置が当該受信の出入口情報と当該車載端末装置に対応する車両についての車両情報を含む通行データを作成して前記出入口端末装置に送信し、これを受けて前記通行データに基づいた当該車両の当該出入口の通行可否判定をなすようにされていることを特徴としている。
【0007】
このような車両出入管理システムでは、物流倉庫や工場建屋などのような建造物における両出入口で生じる無線通信の混信問題を効果的に避けることができる。
【0008】
物流倉庫や工場建屋などのような建造物では、比較的狭い間隔で複数の両出入口を設けてあるのが一般的で、出入口端末装置と車載端末装置の間の無線通信について、それを安定的に行わせるだけの無線出力を与えると、隣接する両出入口同士で無線通信に混信を生じ、個々の出入口との関係でそれを通行しようとする車両を特定できなくなる場合を生じ得る。
【0009】
これが無線通信の混信問題であるが、通行要求のために車両が出入口端末装置に送信する通行データに出入口端末装置からその都度提供される出入口情報を含ませるようにしたことにより、この出入口情報を用いることで、無線通信混信時の車両の特定を容易に行うことが可能となる。すなわち出入口情報を含む通行データの出入口端末装置による受信については、当該出入口を通行しようとする車両と混信の車両とで差異を生じる。その受信上の差異は、出入口端末装置による車両の検知を条件に出入口情報が車両に送信されることと関係付けることで検出することが可能で、検出した差異に基づいて車両を判定することができ、これにより個々の出入口との関係でそれを通行しようとする車両を確実に特定することができる。
【0010】
そしてこうした無線通信混信時の車両の特定を可能とすることにより、本発明の車両出入管理システムでは、物流倉庫や工場の建屋などのような建造物における両出入口について車両の出入に関する効果的なセキュリティ管理を可能とする。
【0011】
上記のような車両出入管理システムについては、車両運転者の識別情報を取得する運転者情報取得部を前記車載端末装置に設け、前記運転者情報取得部で取得の前記運転者情報を段通行データに含ませるようにするのが好ましい。このようにすることにより、車両運転者についても認証を行うことができ、より効果的にセキュリティ管理を行うことができる。
【0012】
また上記のような車両出入管理システムについては、前記通行データに基づいて前記車両や前記車両運転者の前記出入口の通行に関する履歴データを作成する履歴データ作成部を備えるようにするのが好ましい。このようにすることにより、車両単位や運転者単位で出入口の通行に関する履歴データを作成することができ、そしてその通行履歴データを車両の利用時間管理や運転者の作業時間管理などに利用することなどで車両出入管理の効用性を高めることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のような本願発明によれば、物流倉庫や工場の建屋などのような建造物における両出入口について車両の出入に関する効果的なセキュリティ管理が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。図1に、建造物の出入口とそこを通行しようとする車両との関係で一実施形態による車両出入管理システムの構成を模式化して示し、図2にその機能的な構成を示す。本実施形態の車両出入管理システムSは、物流基地や工場に適用される場合で、したがって建造物が物流倉庫や工場建屋の場合で、それら建造物に設けてある出入口1におけるフォークリフトなどの車両2の出入を管理するのに用いられる。そのために車両出入管理システムSは、車両2に搭載された車載端末装置3、出入口1に設けられる出入口端末装置4、同じく出入口1に設けられる表示部5、同じく出入口1に設けられる歩行者認証装置6、車両出入管理装置7、およびサーバ装置8を備えている。
【0015】
車載端末装置3は、アンテナ部11、装置本体部12、および運転者情報取得部13を含んでなる。装置本体部12は、通信部14と通行データ作成部15を有しており、通行データ作成部15で通行データを作成し、それを通信部14によりアンテナ部11を通じて出入口端末装置4に送信する。
【0016】
図3に通行データの構成例を示す。図3の例の通行データ16(通行データ16a〜16c)は、出入口、運転者、車両の各情報を含む構成とされている。出入口情報は、車両2が通過しようとしている出入口1を識別する情報であり、車両出入管理システムSの管理対象とする各出入口1に適宜な連続番号などとして付与してある出入口番号が用いられる。このような出入口情報は、通行対象の出入口1における出入口端末装置4により後述のようにして提供される。運転者情報は、出入口1を通行しようとする車両2の運転者17を識別する情報であり、運転者情報取得部13により取得される。この運転者情報としては、例えば運転者17が身に付けているICカード形態の社員証18(図1)から運転者情報取得部13が読み取る運転者17のID番号を用いることができる。車両情報は、出入口1を通行しようとする車両2を識別するための情報であり、車両出入管理システムSの管理対象とする各車両2に適宜な連続番号などとして付与してある車両番号が用いられる。このような車両情報は、車載端末装置3を車両2に搭載する際に当該車両2の車両番号として与えられる。
【0017】
図3の(a)は、運転者情報取得部13による運転者情報の取得がなされていない状態での通行データ16aであり、出入口情報と運転者情報は「Null」で、車両情報として車両番号「22」だけが記録されている。図3の(b)は、運転者情報取得部13により運転者情報として運転者17のID番号「00123456」が取得され,その運転者情報が追加されている通行データ16bである。図3の(c)は、後述のようにして出入口端末装置4から出入口情報として出入口番号「05」が提供された場合で、その出入口情報が追加された出入口情報記録通行データ16cである。
【0018】
図2に戻って、出入口端末装置4は、アンテナ部21、装置本体部22、および車両検知部23を含んでなる。装置本体部22は、通信部24と出入口情報送信部25を有しており、出入口情報送信部25が出入口情報を通信部24によりアンテナ部21を通じて車載端末装置3に送信する。車両検知部23は、出入口1から所定距離離した位置で設けてある停止線26(図1)に車両2が位置決めすると、その車両2を検知するようにされている。そして出入口情報送信部25による出入口情報の送信は、車両検知部23による車両2の検知を条件にしてなされるようになっている。
【0019】
このような出入口端末装置4は、停止線26に位置決めした車両2に対してできるだけ接近させることができるようにして設ける。そのために図1の例では、出入口1の上部枠から突設した支持部材27の先端部に取り付けるようにして出入口端末装置4を設けている。このようにすることにより、出入口端末装置4と車両2に搭載の車載端末装置3との間での無線通信における通信距離をできるだけ短くすることができ、したがって出入口端末装置4と車載端末装置3の間の無線通信を安定的に行わせるのに必要な出入口端末装置4の通信距離をきるだけ短くすることができる。
【0020】
このことは、図4に示す例のように、複数の出入口1x、1y、1zが隣り合うようにして設けられている場合に隣接の出入口同士で混信が生じる可能性を減らすのに役立つ。例えば出入口1yをA車両2aが通行しようとし、これとほぼ同時的に出入口1zをB車両2bが通行しようとしている状況にあって、出入口1yの出入口端末装置4yはA車両2aを検知し、一方、出入口1zの出入口端末装置4zは未だB車両2bを検知していないとする。
【0021】
このような状況では、出入口端末装置4yだけが出入口情報(出入口1yの出入口情報)を送信しており、その出入口1yの出入口情報をB車両2bの車載端末装置3bが受信し、それを車載端末装置3bによる通行データに取り込むという混信の可能性がある。そしてそのような混信を生じ、車載端末装置3bが出入口1yの出入口情報で通行データを作成すると、車両出入管理装置7は、出入口1yを通行しようとするのがA車両2aなのかB車両2bなのか特定できなくなる。
【0022】
しかし、出入口端末装置4yの通信可能距離が十分に短く、出入口端末装置4yとB車両2bの車載端末装置3bの距離が出入口端末装置4yの通信可能距離よりも十分に長い状態になっていれば、上述のような混信の発生を防ぐことができる。また出入口端末装置4yと車載端末装置3bの距離が出入口端末装置4yの通信可能距離よりも短いことになる場合、つまり混信を生じる場合があっても、出入口端末装置4yと車載端末装置3aの通信距離をできるだけ短くしてあることにより、その通信距離が出入口端末装置4yと車載端末装置3bの通信距離に比べて有意に短くなり、そのことで出入口端末装置4yにおける通行データの受信に生じる差異を利用することにより、出入口1yについてそれを通行しようとする車両を特定することが可能となる。
【0023】
表示部5は、出入口1を通行しようとする車両2の運転者17に出入口1の状況を報せるのに機能する。図1の例ではそれぞれ点灯色のことなる3つランプを有しており、例えば青色ランプの点灯で通行許可を表示し、黄色ランプの点灯で通行待ちを表示し、赤色ランプの点灯で通行不許可を表示するようにされている。ここで「通行待ち」とは、例えば出入口1を建造物の外側から通行しようとする車両が出入口端末装置4で検知された際に、建造物の内側からの車両の通行を待ち状態にすることを意味する。
【0024】
歩行者認証装置6は、出入口1を通行しようとする歩行者28の認証を行う。その認証は、例えば歩行者28が身に付けているICカード形態の社員証29から歩行者認証装置6が読み取る歩行者28のID番号を用いて行われる。
【0025】
ここで、出入口端末装置4、表示部5、歩行者認証装置6は、図4に示したように、出入口1の外側と内側のそれぞれに設ける。したがって車両出入管理システムSは、建造物の外側からの出入口1の通行と建造物の内側からの出入口1の通行のそれぞれについて車両出入管理や歩行者出入管理を行うことになる。
【0026】
車両出入管理装置7は、出入口端末装置4に通信ライン30で接続されており、通信部31、通行可否判定部32、および履歴データ作成部33を含んでいる。
【0027】
通行可否判定部32は、出入口端末装置4を介して車載端末装置3から送信されてきて通信部31で受信される図3の例のような通行データ16に基づいて車両2の出入口1の通行の可否を判定する。その通行可否判定は、一例として、以下のようにしてなされる。
【0028】
通行可否判定部32は、車両出入管理システムSの管理対象とする出入口1のそれぞれについて予め通行を許可してある車両の車両情報と運転者の運転者情報を記録した通行許可テーブル(図示せず)を保持している。そして通行データ16を受け取ったら、まずその通行データ16に出入口、運転者、車両の各情報が全て含まれているかを判定し、いずれかでも欠けていれば、通行不可とする。一方、出入口、運転者、車両の各情報が全て含まれていれば、通行データ16の出入口情報に対応する出入口について通行データ16の運転者情報と車両情報に対応する運転者情報と車両情報が通行許可テーブルに記録されているか判定し、いずれか1つでも記録なし判定されれば、通行不可とし、いずれも記録ありと判定されれば、通行可とする。
【0029】
履歴データ作成部33は、通行データを利用して通行履歴データを作成する。通行履歴データは、運転者と車両のそれぞれについて作成される。運転者用の通行履歴データは、車両出入管理システムSの管理対象とする出入口の通行を運転者ごとに時系列で日時とともに記録したデータとして作成され、一例として図5に示すようなデータ構成となる。一方、車両用の通行履歴データは、車両出入管理システムSの管理対象とする出入口の通行を車両ごとに時系列で日時とともに記録したデータとして作成され、一例として図6に示すようなデータ構成となる。
【0030】
サーバ装置8は、車両出入管理装置7に通信ライン34で接続され車両出入管理装置7が作成した通行履歴データを保存し、ユーザの要求に応じてディスプレイへ表示するなどして出力する。これにより、通行履歴データを車両の利用時間管理や運転者の作業時間管理などに利用することができる。
【0031】
以下では、上述のような車両出入管理システムSでなされる車両出入管理について図1の状況を前提にして説明する。車両通行監視における処理は、一例として図7に示すような流れとなり、まず車両検知判定がなされる(ステップS1)。車両検知は、上述のように停止線26に位置決めした車両2を出入口端末装置4の車両検知部23が検知することでなされる。ステップS1の車両検知判定処理は、こうした車両検知部23による検知の有無を判定し、「車両検知あり」となるまで繰り返される。この車両検知判定処理で「車両検知あり」となれば、出入口端末装置4による出入口情報送信の前提条件が満たされるので、出入口端末装置4による出入口情報の送信がなされる(ステップS2)。
【0032】
続いて車載端末装置3が出入口端末装置4からの出入口情報を受信し(ステップS3)、その出入口情報を用いて車載端末装置3が出入口情報記録通行データを作成する(ステップS4)。ステップS4の通行データ作では、図3の例の場合であれば、図3(b)の通行データ16bに出入口情報を追加して図3(c)の出入口情報記録通行データ16cを作成することになる。
【0033】
出入口情報記録通行データを作成した車載端末装置3は、その通行データを送信する(ステップS5)。送信された通行データは、出入口端末装置4を経て車両出入管理装置7が受信する(ステップS6)。通行データを受信した車両出入管理装置7は、まず一次通行可否判定を行う(ステップS7)。一次通行可否判定は、ステップS6で受信の通行データについての情報含有判定としてなされる。具体的には、ステップS6で受信の通行データに所定の情報が全て含まれているかを判定する処理であり、図3の例の出入口情報記録通行データ16cの場合であれば、出入口、運転者、車両の各情報の全てが含まれているかを判定する。この一次通行可否判定の結果が通行不許可であれば、ステップS10に進み、出入口1の表示部5で通行不許可表示を行う。具体的には、表示部5における赤色ランプを点灯させて通行不許可であることを運転者17に報知する。一方、一次通行可否判定の結果が通行許可であれば、二次通行可否判定を行う(ステップS8)。二次通行可否判定では、ステップS6で受信の通行データに基づいて車両2と運転者17について出入口1の通行可否を判定する。その判定は、車両出入管理装置7の通行可否判定部32により上述のようにしてなされる。ステップS8での判定が通行不許可であれば、ステップS10に進み、上述と同様な通行不許可表示を行う。一方、ステップS8での判定が通行許可であれば、表示部5で通行許可表示を行うとともに、出入口1を開く(ステップS9)。表示部5での通行許可表示は、青色ランプを点灯させて通行許可であることを運転者17に報知する。
【0034】
ここで、ステップS6での通行データの受信に混信を生じた場合について説明する。上述したように図4のような状況にあっては、出入口1zを通行しようとしているB車両2bの車載端末装置3bが出入口1yの出入口情報を受信し、その出入口情報を用いて出入口情報記録通行データを作成して送信することになり、そのために車両出入管理装置7が出入口端末装置4yを通じてA車両2aとB車両2bそれぞれから出入口情報記録通行データを受信することになる。これが混信問題である。
【0035】
このような混信を生じた場合、出入口端末装置4yと車載端末装置3aの通信距離が出入口端末装置4yと車載端末装置3bの通信距離に比べて有意に短くなっていれば、A車両2aとB車両2bそれぞれからの通行データの出入口端末装置4yによる受信の状態に差異を生じる。そしてその受信上の差異は、出入口端末装置4yによるA車両2aの検知を条件に出入口情報がA車両2aに送信されることと関係付けることで検出することが可能で、検出した差異に基づいてA車両2aが出入口1yに対する通行要求車両であると判定することができる。
【0036】
このような混信時における車両特定としては以下のような例を挙げることができる。例えば車両出入管理装置7は、出入口端末装置4yがA車両2aを感知した後、時間Tsの間、車載端末装置3aと車載端末装置3bそれぞれからの出入口情報記録の通行データの受信回数について比較し、その比較に基づいて、A車両2aとB車両2bのいずれが出入口1yに対する通行要求車両であるのかを判定する。このような通行データの受信回数比較についての処理の例をイメージ化して図8に示す。図8は、出入口端末装置4yが0.1sごとに1回の間隔で受信処理を行う場合で、出入口端末装置4yが受信する通行データに対して車両出入管理装置7が車両感知後、1sの間に行うデータ照合つまり受信回数の比較の例である。
【0037】
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、これは代表的な例に過ぎず、本発明は、その趣旨を逸脱することのない範囲で様々な形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】一実施形態による車両出入管理システムの構成を模式化して示す図である。
【図2】図1の車両出入管理システムの機能的な構成を示す図である。
【図3】通行データの構成例を示す図である。
【図4】図1の車両出入管理システムの平面構成の例を模式化して示す図である。
【図5】運転者用の通行履歴データの例を示す図である。
【図6】車両用の通行履歴データの例を示す図である。
【図7】車両通行監視処理の流れを示す図である。
【図8】通行データの受信回数比較についての処理の例をイメージ化して示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 出入口
2 車両
3 車載端末装置
4 出入口端末装置
13 運転者情報取得部
16 通行データ
17 運転者
23 車両検知部
33 履歴データ作成部
S 車両出入管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建造物に設けられている出入口における車両の出入を管理する車両出入管理システムにおいて、
前記車両に搭載された車載端末装置および前記出入口に設けられた出入口端末装置を備え、前記車載端末装置と前記出入口端末装置は、互いに無線通信を行えるようにされ、そして前記出入口端末装置は、前記車両が前記出入口に対して所定の位置決め状態となった際に当該車両を検知する車両検知部を有し、前記車両検知部が前記車両を検出した後、当該車両の前記車載端末装置に対して当該出入口端末装置に対応する出入口についての情報を出入口情報として送信し、これを受信した前記車載端末装置が当該受信の出入口情報と当該車載端末装置に対応する車両についての車両情報を含む通行データを作成して前記出入口端末装置に送信し、これを受けて前記通行データに基づいた当該車両の当該出入口の通行可否判定をなすようにされていることを特徴とする車両出入管理システム。
【請求項2】
前記車載端末装置は、車両運転者についての運転者情報を取得する運転者情報取得部を有しており、前記運転者情報取得部で取得の前記運転者情報を前記通行データに含ませるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の車両出入管理システム。
【請求項3】
前記通行データに基づいて前記車両や前記車両運転者の前記出入口の通行に関する履歴データを作成する履歴データ作成部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の車両出入管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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