説明

車両座席用の駆動装置

出力としてモーターシャフト(3)を有するモーター(2)、及び前記モーターシャフト(3)によって駆動され且つ出力として出力シャフト(8)を有する複数段階トランスミッション(4)を有する車両座席用の駆動装置において、前記トランスミッション(4)は、平歯車としてそれぞれ具現化される駆動輪(6;21,23;31,33,35)及び出力歯車(7;22,24;32,34,36)が互いに噛み合う少なくとも1つの平歯車段階を有し、及び前記出力シャフト(8)は、前記モーターシャフト(3)と平行にオフセットして配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の特徴を有する車両座席用の駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種類の取り付けシステムは、DE 197 09 852 C2から知られている。モーターシャフトは、出力段階として遊星段階(planetary stage)を駆動するウォーム歯車と噛み合うウォームを有する。出力シャフトは、所定の設置空間要件が存在するようにモーターシャフトに垂直に配置される。このような駆動装置は、座席構造に一体化される荷重受容トランスミッションを駆動する機能を果たし、衝突時に荷重を伝達して、例えば、背もたれ調節取り付け具等の座席構成要素を設定する機能を果たす。DE 10 2004 019 466 A1は、この種類の別の駆動装置を開示しており、そのトランスミッションは、遊星段階を有しており、モーター及びトランスミッションを有する完全な駆動装置が荷重受容トランスミッションの中心に一体化される。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、最初に言及された種類の駆動装置を、特に、費用及び取り付け空間の要件に関して改善することである。この目的は、本発明によれば、請求項1の特徴を有する駆動装置によって達成される。従属項の主題は、有利な実施形態である。
【0004】
平歯車段階(spur gear stage)を通じて達成されるモーターシャフト及び出力シャフトの平行オフセット配置は、垂直配置と比較して出力シャフトに対して斜めの設置空間の要件が少ないという利点を有する。従って、駆動装置及びそれによって駆動される車両座席の構成要素、例えば、背もたれ調節取り付け具は、例えば、背もたれの旋回軸(swivel axis)等の軸に沿って配置され得る。
【0005】
各々が平行な駆動部及びシャフトを有する複数のトランスミッション段階によって、伝達率が次々に拡大され得る。このため、平歯車段階及び遊星段階(遊星トランスミッション段階)が可能である。従って、トランスミッションは、例えば、少なくとも1つの遊星段階を有し得る。ここで、駆動部として機能する太陽歯車が、リング歯車と噛み合い且つ出力部として機能する棒材に取り付けられる遊星歯車と噛み合う。リング歯車は、トランスミッション筐体の一部を形成し得る。トランスミッションは、例えば、正確に2つの遊星段階又は正確に3つの平歯車段階又は正確に4つの平歯車段階を有し得る。固定機能が、固定ボルト若しくは歯部を介して形状適合的に、又はラップバネ(wrap spring)を介して摩擦で実現され得る。
【0006】
モーターが更に基本的な電子機器のみを含むように、モーターの制御器がトランスミッションカバーに一体化され得る。制御器は、好ましくは、均一な寸法(又は異なる構成要素キャリア)で、且つ異なる取り付け具の要求に関連して基板に設けられる。例えば、基板は、電子部品、即ち、無線干渉抑制、熱保護、過電圧保護、必要に応じて、位置生成器又は位置センサ、及び分散モーター制御装置を含み得る。この基本的な制御器に加えて、ECモーターのための整流制御器が設けられ、それは、必要に応じて、別の基板に収容される。例えば、プラグと共に作用する車両座席に対するインターフェースの接触ピンは、基板の一部である。プラグ/ソケット形状は、トランスミッションカバー上に実現される。電気的統合に関する要件によれば、例えば、2から5本の接触ピンが使用され得る。基板は片側又は両側に取り付けられ得る。基盤の中ではなく基本的な電子機器の中に、所定の構成要素が一体化され得る。
【0007】
異なる構成要素及びアセンブリが、好ましくは、互いの中に、且つ、好ましくは、軸方向(モーターシャフトの方向)に差し込まれ得る。駆動装置のこのモジュラー式構造によって、アセンブリは大幅に簡略化される。従って、その基本的な電子機器を有するモーターは、好ましくは、基本的な制御器(又は整流制御器)の中に、及び/又はそのモーターシャフトがトランスミッションの中に、即ち、電気的に及び/又は機械的に差し込まれる。トランスミッションカバーは、トランスミッション筐体の中に(機械的に)差し込み可能である。この構成要素及びアセンブリは、好ましくは、互いに対して追加的に(又は代替的に)固定される。
【0008】
以下に、本発明は修正及び変形と共に図面に示される3つの例示的な実施形態に基づいてより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】駆動要素を有する車両座席の部分断面図を示す。
【図2】車両座席の概略的な側面図を示す。
【図3】第1の例示的な実施形態の展開図を示す。
【図4】第1の例示的な実施形態の側面図を示す。
【図5】第1の例示的な実施形態の部分断面の斜視図を示す。
【図6】第1の例示的な実施形態の更なる部分断面の斜視図を示す。
【図7】第2の例示的な実施形態の展開図を示す。
【図8】第2の例示的な実施形態の側面図を示す。
【図9】第2の例示的な実施形態の部分断面の側面図を示す。
【図10】図9の線X−Xに沿った断面を示す。
【図11】第3の例示的な実施形態の展開図を示す。
【図12】第3の例示的な実施形態の側面図を示す。
【図13】第3の例示的な実施形態の部分断面の側面図を示す。
【図14】図13の線XIV−XIVに沿った断面を示す。
【図15】整流制御器を有するトランスミッションカバーの概略的な表示を示す。
【図16】整流制御器を有さないトランスミッションカバーの概略的な表示を示す。
【図17】モーターに差し込む前の概略的な表示を示す。
【図18】モーターに差し込んだ後の概略的な表示を示す。
【図19】固定機能の第1の変形を示す。
【図20】第1の変形の修正を示す。
【図21】固定機能の第2の変形の展開図を示す。
【図22】第2の変形の上面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
駆動装置1は、出力としてモーターシャフト3が設けられるモーター2を有する。モーター2は、例えば、モーターシャフト3を画定する固定子及び回転子を有する電子的整流モーターである。また、ブラシ整流モーター2も使用され得る。また、駆動装置1は、モーター2の出力側に設けられるトランスミッション4を有する。モーターシャフト3は、トランスミッション4の駆動部として機能する。モーター2は、好ましくは、一体化されたトランスミッション段階なしで設計される。その結果、トランスミッション4による全体の縮小が果たされる。複数の部品と共に設計されるトランスミッション筐体5が、トランスミッション4の部品を取り囲む。トランスミッション筐体5が駆動装置1の固定としてその目的地において機能し得るように、モーター2は、好ましくは、トランスミッション筐体5に固定される。
【0011】
トランスミッション4は、ここでは、少なくとも3つの段階で構築される。即ち、各々がモーターシャフト3の回転速度を減らしてトルクを伝達する少なくとも3つのトランスミッション段階が存在する。100対200、好ましくは、125対130の伝達比iによって、トランスミッション4の合計がもたらされる。トランスミッション筐体5に回転可能に取り付けられる2つの平歯車から構成される平歯車段階が出力段階として設けられる。それらは、互いと噛み合い、真っ直ぐな歯を有しており、即ち、出力段階駆動輪6及びより大きな直径を有する出力段階出力歯車7である。例えば、出力段階出力歯車7は、その中央に出力シャフト8に従った外形を有する受容部を有するので、(好ましくは、スプラインシャフト外形として設計される)外形を有する出力シャフト8が、出力段階出力歯車7とトルク耐性的(torque−proof manner)に接続される。トランスミッション4の出力として機能する出力シャフト8は、モーターシャフト3と平行にオフセットして配置される。トランスミッション4は、非自己固定式に設計される。即ち、出力シャフト8によって導かれるトルクがモーターシャフト3を回し、それは高い効率性を有する。従って、モーター2は、(自己固定式のトランスミッションの場合よりも)少ないトルクが必要とされるので、小型で軽量に設計され得る。
【0012】
全ての例示的な実施形態は、この点において同様である。
【0013】
第1の例示的な実施形態では、トランスミッション4は、2つの遊星段階及び1つの平歯車段階を有する。モーターシャフト3は、第1の太陽歯車11とトルク耐性的に接続される(又はそれと一体的に形成される)。第1の棒材13に回転可能に取り付けられる3つの第1の遊星歯車12が、第1の太陽歯車11の周囲に配置される。第1の遊星歯車12は、固定されてトランスミッション筐体5の一部を形成する第1のリング歯車14と外側で噛み合う。この第1の遊星段階の出力として機能する第1の棒材13は、ここでは第1の棒材13と一体的に設計されている第2の太陽歯車15とトルク耐性的に接続される。第2の棒材17に回転可能に取り付けられる3つの第2の遊星歯車16が、第2の太陽歯車15の周囲に配置される。第1の遊星歯車16は、固定されてトランスミッション筐体5の一部を形成する第2のリング歯車18と外側で噛み合う。この第2の遊星段階に対する出力として機能する第2の棒材17は、出力段階駆動輪6とトルク耐性的に接続される。
【0014】
第2の例示的な実施形態では、トランスミッション4は、3つの平歯車段階を有する。モーターシャフト3は、入力駆動輪21とトルク耐性的に接続される(又はそれと一体的に形成される)。入力駆動輪21は、より大きな直径を有する入出力歯車22と噛み合う。これによって、好ましくは、螺旋待歯が設けられるが、以下の平歯車段階は真っ直ぐな歯を有する。より小さな直径を有する第1の中間駆動輪23が、入出力歯車22に形成され、即ち、それと一体的に設計される。第1の中間駆動輪23は、より大きな直径を有する第1の中間出力歯車24と噛み合う。より小さな直径を有する出力段階駆動輪6が、第1の中間出力歯車24に形成され、即ち、それと一体的に設計される。
【0015】
第3の例示的な実施形態では、トランスミッション4は、4つの平歯車段階を有する。モーターシャフト3は、入力駆動輪31とトルク耐性的に接続される(又はそれと一体的に形成される)。入力駆動輪31は、より大きな直径を有する入出力歯車32と噛み合う。これによって、好ましくは、螺旋待歯が設けられるが、以下の平歯車段階は真っ直ぐな歯を有する。より小さな直径を有する第1の中間駆動輪33が、入出力歯車32に形成され、即ち、それと一体的に設計される。第1の中間駆動輪33は、より大きな直径を有する第1の中間出力歯車34と噛み合う。より小さな直径を有する第2の中間駆動輪35が、第1の中間出力歯車34に形成され、即ち、それと一体的に設計される。第2の中間駆動輪35は、より大きな直径を有する第2の中間出力歯車36と噛み合う。より小さな直径を有する出力段階駆動輪6が、第2の中間出力歯車35に形成され、即ち、それと一体的に設計される。
【0016】
全ての例示的な実施形態は、特別なインターフェースがモーター2とトランスミッション4との間に確立されるという点で共通する。トランスミッションカバー41がこれに対して設けられ、それはトランスミッション筐体5に固定される。例えば、取り付け台等の機械的構成要素に加えて、モーター2は、基本的な電子機器42、例えば、ブラシ又は固定子、及び、適用可能であれば、バリスタのための接続のみを更に含む。基本的な制御器43は、トランスミッションカバー41内に配置されて、例えば、回転子の位置を決定するためのホール効果センサを有する。基本的な制御器43又は基本的な制御器42は、好ましくは、以下の、過負荷保護、過電圧保護、熱保護、(無線)干渉抑圧の機能の1つ又は複数を更に含む。基本的な制御器43は、基板43a上に配置され得る。選択的に、基本的な制御器43は、フィールドバスインターフェース(例えば、CAN又はLIN)、メモリラン、ソフトスタート又は速度制御を有することも出来る。電子的に整流されるモーター2に対して、基板設計について筐体カバー41内のシャフトに挿入可能な整流制御器44も設けられる。
【0017】
座席又は車両電子機器及び電力供給装置と接続されるプラグ45が、筐体カバー41の中に差し込まれ得る。プラグ45は、好ましくは、標準化されている(例えば、USB)。モジュラー構造に関して、プラグ45は、選択的に、基本的な制御器43又は整流制御器44の中に差し込まれ得る。後者の場合、プラグ45の代わりに整流制御器44は基本的な制御器43の中に差し込まれる。
【0018】
電気プラグインシステムは、その基本的な電子機器42を有するモーター2が基本的な制御器43の中に差し込まれ、又は適用可能であれば、整流制御器44の中に差し込まれ得るように拡張可能である。基本的な電子機器42は、基本的な制御器43、又は適用可能であれば、整流制御器44の対応する反対部材に接触する、好ましくは、これに対する接点42a又は半田付け突起を有する。
【0019】
基本的な電子機器4によるモーター2の電気的差し込みにより、そのモーターシャフト3によるモーター2のトランスミッション4への機械的差し込みも、好ましくは、結合される。例示的な実施形態によると、モーターシャフト3は、第1の太陽歯車11又は入力駆動輪21若しくは31にトルク耐性的に係合し(図面に示されたように)、又はこの歯車11、21若しくは31は、モーターシャフト3に前もって恒久的に据え付けられており、差し込むと、次のトランスミッション要素、即ち第1の遊星歯車12又は入出力歯車22若しくは32とトランスミッション係合する。同時に、モーターシャフト3は、基本的な制御器43又は整流制御器44に設けられる、位置センサ47、例えば、ホール効果センサと共に作用する位置生成器46、例えば、磁石にも差し込まれ得る。
【0020】
モーター2及びそのモーターシャフト3の機械的差し込みに加えて、好ましくは、トランスミッション筐体5内へトランスミッションカバー41が差し込まれる。トランスミッションカバー41は、例えば、モーター2に最初に配置されて、差し込むと、トランスミッション筐体5と機械的に接触する。図面に示されたように、モーター2を差し込むと、トランスミッションカバー41が基本的な制御器43又は整流制御器44と電気的に接触して、そのために対応する圧入接点48が設けられる実施形態も考えられる。接触バネ49がモーター2の筐体と基本的な制御器43又は整流制御器44との間にシャシー接続(chassis connection)を確立することも考えられる。
【0021】
本発明による駆動装置1は、例えば、車両座席51における背もたれ調節取り付け具52を駆動する機能を果たし、それによって、背もたれ54の傾斜が座部55に対して調節可能になる。背もたれ調節取り付け具52は、非自己固定式トランスミッション4を固定するために、自己固定式に設計される。荷重受容トランスミッションとして車両座席51の構造に一体化される、このような背もたれ調節取り付け具52は、例えば、DE 101 44 840 A1に開示されている。駆動装置1は、背もたれ54の旋回軸56に沿って設置空間節約的に配置され得る。ここで、出力シャフト8は、好ましくは、旋回軸56と整列する。更に、特に、トランスミッション4が非自己固定式であるので、背もたれ54の電気的及び手動の調節の双方が可能になるように、ハンドホイールが出力シャフトに配置され得る。従って、ハンドホイール又はモーター2は、空の状態で動く。
【0022】
出力段階出力歯車7及び/又は出力シャフト8が、例えば、トランスミッション筐体5に固定可能であるので、全ての例示的な実施形態は、好ましくは、固定機能を備えている。これに関して複数の変形が考えられる。
【0023】
第1の変形では、トランスミッション筐体5に固定される磁気スイッチ71が設けられる。プランジャコイルが設けられた磁気スイッチ71は、固定ボルト72をその長手方向に移動させる。固定ボルト72を受け入れるために円周方向に複数の放射状ボアホールを有する固定リング73と整列するので、固定ボルト72は、半径方向において効力がある。固定リング73は、出力段階出力歯車7において、即ち、同じ材料から(一体的に)設計され、又はそれに固定される。後者の場合、固定リング73は、金属又は高強度プラスチックで作られ得る。1つの修正では、固定リング73は、ボアホールを有さず、冠歯車として設計される。更なる修正では、固定ボルト73は、軸方向に効力を有する。更なる修正では、固定ボルト72の代わりに、例えば、固定リング73において歯車リムと係合し、又は出力段階出力歯車7の外歯系と係合する可動式歯部が設けられる。更なる修正では、固定機能は、爪結合の一種類により行われる。
【0024】
第2の修正では、ここでは半径方向に外側に、ラップバネ筐体82に接続されるラップバネ81が設けられる。ラップバネ筐体82は、トランスミッション筐体5又はその一部に固定される。ラップバネ81の端部81aは、半径方向に外側を向く。突起83は、互いから離れて向く両端部81aの側部の間で、円周方向に伸張する出力段階出力歯車7上に設計され又は固定される。反対部材として、互いに向かい合う端部81aの双方の間に配置される固定カム84が設けられる。固定カム84は、好ましくは、出力シャフト8にトルク耐性的に据え付けられる出力要素85上に設計され又は固定される。モーター側で開始されるトルクは、それが互いに向かってその端部81aを移動させることにより、ラップバネ81に接触してラップバネ筐体82からそれを開放するので、突起83によってラップバネ81に対して開放効果を有する。出力側で開始されるトルクは、それが互いから離れてその端部81aを移動させることにより、事前付勢されたラップバネ81のラップバネ筐体82への接続を支持するので、固定カム84によってラップバネ81に対して閉鎖効果を有する。1つの修正では、突起83は、2つに分割されて、端部81aに作用するべき2つの位置においてのみ設けられる。
【符号の説明】
【0025】
1 駆動要素
2 モーター
3 モーターシャフト
4 トランスミッション
5 トランスミッション筐体
6 出力段階駆動輪
7 出力段階出力歯車
8 出力シャフト
11 第1の太陽歯車
12 第1の遊星歯車
13 第1の棒材
14 第1のリング歯車
15 第2の太陽歯車
16 第2の遊星歯車
17 第2の棒材
18 第2のリング歯車
21、31 入力駆動輪
22、32 入出力歯車
23、33 第1の中間駆動輪
24、34 第1の中間出力歯車
35 第2の中間駆動輪
36 第2の中間出力歯車
41 トランスミッションカバー
42 基本的な電子機器
42a 接点
43 基本的な制御器
43a 基板
44 整流制御器
45 プラグ
46 位置生成器
47 位置センサ
48 圧入接点
49 接触バネ
51 車両座席
52 背もたれ調節取り付け具
54 背もたれ
55 座部
56 旋回軸
71 磁気スイッチ
72 固定ボルト
73 固定リング
81 ラップバネ
81a 端部
82 ラップバネ筐体
83 突起
84 固定カム
85 出力要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力としてモーターシャフト(3)を有するモーター(2)、及び前記モーターシャフト(3)によって駆動され且つ出力として出力シャフト(8)を有する複数段階トランスミッション(4)を有する車両座席用の駆動装置であって、
前記トランスミッション(4)は、平歯車としてそれぞれ具現化される駆動輪(6;21,23;31,33,35)及び出力歯車(7;22,24;32,34,36)が互いに噛み合う少なくとも1つの平歯車段階を有すること、及び
前記出力シャフト(8)は、前記モーターシャフト(3)と平行にオフセットして配置されることを特徴とする駆動装置。
【請求項2】
前記トランスミッション(4)は、非自己固定式に設計されることを特徴とする、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記トランスミッション(4)は、固定機能を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記トランスミッション(4)は、少なくとも、前記モーターシャフト(3)によって駆動される第1の遊星段階(11,12,13,14)、特に、前記モーターシャフト(3)によって駆動される第1の遊星段階(11,12,13,14)、及び前記平歯車段階を駆動するために、これによって出力される第2の遊星段階(15,16,17,18)を有することを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記トランスミッション(14)は、少なくとも前記駆動輪(6;21,23;31,33,35)及び前記出力歯車(7;22,24;32,34,36)を取り囲むトランスミッション筐体(5)を有することを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記モーター(2)のための基本的な制御器(43)が、前記トランスミッション(4)のトランスミッションカバー(41)に含まれ、又はこのトランスミッションカバー(41)に少なくとも割り当てられ、前記モーター(2)は基本的な電子機器(42)を含むことを特徴とする、請求項1乃至5の何れか1項に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記トランスミッションカバー(41)は、前記トランスミッション筐体(5)の中に差し込まれることが可能であり、及び/又はそれに固定されることを特徴とする、請求項4及び5に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記トランスミッションカバー(41)は、電子的に整流されるモーター(2)のための整流制御器(44)を有することを特徴とする、請求項6又は7に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記基本的な電子機器(42)を有する前記モーター(2)は、前記基本的な制御器(43)及び/又は整流制御器(44)に差し込まれることが可能であることを特徴とする、請求項6乃至8の何れか1項に記載の駆動装置。
【請求項10】
前記モーターシャフト(3)を有する前記モーター(2)は、前記トランスミッション(4)に差し込まれることが可能であることを特徴とする、請求項6乃至9の何れか1項に記載の駆動装置。
【請求項11】
座部(55)、前記座部(55)に対する傾斜について少なくとも1つの背もたれ調節取り付け具(52)によって調節可能である背もたれ(54)、及び前記背もたれ調節取り付け具(52)を駆動するための請求項1乃至10の何れか1項に記載の駆動装置(1)を有する車両座席(51)、特に、自動車座席。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2013−519583(P2013−519583A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553206(P2012−553206)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【国際出願番号】PCT/EP2011/000456
【国際公開番号】WO2011/101090
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(511007886)カイパー ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー (16)
【Fターム(参考)】