説明

車両用アウトサイドミラー装置

【課題】従来の車両用アウトサイドミラー装置では、製造コストが高く、見栄えが悪くなるという点である。
【解決手段】メインミラーユニット8、8Rと、このメインミラーユニット8、8Rに設けられているサブミラーユニット9、9Rと、から構成されている。左側に装備されるサブミラーユニット9には、第1サブミラー13および第2サブミラー14が設けられており、右側に装備されるサブミラーユニット9Rは、ダミーである。この結果、ダミーの右側のサブミラーユニット9Rにより、安価となる。また、左右のメインミラーユニット8、8Rと、サブミラーユニット9、9Rとにより、大きさや形状を同一にすることができ、見栄えが向上される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の左側と右側とにそれぞれ装備されて車両の後方を視認する車両用アウトサイドミラー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用アウトサイドミラー装置は、車両の左側と右側とにそれぞれ装備されて車両の後方を視認するものである。ここで、車両の左側および右側のうち、ドライバー席側の下部は視認可能であるが、ドライバー席と反対側の下部は比較的死角となる。このために、ドライバー席と反対側に装備される車両用アウトサイドミラー装置に、車両の側方下部を視認するサブミラーを設けることは、交通安全上好ましい。
【0003】
このサブミラーを設けた車両用アウトサイドミラー装置は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、この車両用アウトサイドミラー装置について説明する。なお、括弧つきの符号は、特許文献1にそれぞれ対応する。この車両用アウトサイドミラー装置は、自車両の後方を視認する後写鏡(40)を有するドアミラー(10)と、前記ドアミラー(10)に設けられている補助ミラー(11)と、から構成されており、前記補助ミラー(11)に第1ミラー部(13)と第2ミラー部(14)とが設けられているものである。前記第1ミラー部(13)で車体側面(45)の後半側下部(46)、すなわち、前後のサイドドア(48)、(49)およびリアフェンダパネル(50)のそれぞれの下部を視認し、また、前記第2ミラー部(14)で車体側面(45)の前半側下部(47)、すなわち、フロンとフェンダパネル(51)の下部を視認する。この車両用アウトサイドミラー装置は、第1ミラー部(13)および第2ミラー部(14)により、車体側面(45)の下部を視認することができるので、交通安全に貢献することができる。
【0004】
ところが、前記の従来の車両用アウトサイドミラー装置は、ドライバー席側に装備した場合、ドライバー席側の下部が視認可能であるのにもかかわらずに、第1ミラー部(13)と第2ミラー部(14)とが設けられている補助ミラー(11)を備えるので、ドアミラー(10)のみのミラー装置と比較して製造コストが高くなるという課題がある。
【0005】
そこで、ドライバー席側に装備する前記の従来の車両用アウトサイドミラー装置においては、第1ミラー部(13)と第2ミラー部(14)とが設けられている補助ミラー(11)をドアミラー(10)から取り外すことが考えられる。しかしながら、この場合において、ドライバー席と反対側に装備される前記の従来の車両用アウトサイドミラー装置は、ドアミラー(10)と補助ミラー(11)とからなり、一方、ドライバー席側に装備される前記の従来の車両用アウトサイドミラー装置は、ドアミラー(10)のみとなる。このために、前記の従来の車両用アウトサイドミラー装置は、ドライバー席と反対側のミラー装置の大きさと形状と、ドライバー席側のミラー装置の大きさや形状とが異なり、見栄え上課題がある。
【0006】
【特許文献1】実開平7−22849号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明が解決しようとする問題点は、前記の従来の車両用アウトサイドミラー装置では、車両の左側と右側とに同じものを装備すると製造コストが高くなり、車両の左側と右側とに異なるものを装備すると見栄えが悪くなると言う点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、車両の後方を視認するミラーを有するメインミラーユニットと、このメインミラーユニットに設けられているサブミラーユニットと、から構成されており、しかも、ドライバー席と反対側に装備されるサブミラーユニットには車両の側方下部を視認するサブミラーが設けられており、ドライバー席側に装備されるサブミラーユニットがダミーである、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明の車両用アウトサイドミラー装置は、ドライバー席側のサブミラーユニットがダミーであるから、ドライバー席側のミラー装置の製造コストを従来のものよりも安価にすることができる。また、この発明の車両用アウトサイドミラー装置は、ドライバー席と反対側のサブミラーを有するサブミラーユニットの大きさや形状と、ドライバー席側のダミーのサブミラーユニットの大きさや形状をほぼ同一にすることにより、左右のミラー装置の大きさや形状を統一することができ、見栄えが向上される。しかも、この発明の車両用アウトサイドミラー装置は、ドライバー席と反対側に装備されているサブミラーユニットのサブミラーにより、比較的死角となるドライバー席と反対側の下部を視認することができ、交通安全に貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例の4例を図面に基づいて詳細に説明する。この例は、たとえば、自動車(車両)Cのドアに装備されるドアミラーについて説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「F」は、自動車Cの前(自動車Cの前進方向)を示す。符号「B」は、自動車Cの後を示す。符号「U」は、ドライバー側から前Fを見た場合の上を示す。符号「D」は、ドライバー側から前Fを見た場合の下を示す。符号「L」は、ドライバー側から前Fを見た場合の左を示す。符号「R」は、ドライバー側から前Fを見た場合の右を示す。また、この明細書および特許請求の範囲に記載中の「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」は、図面に記載中の符号「F」、「B」、「U」、「D」、「L」、「R」と同じ意味である。
【実施例1】
【0011】
図1〜図10は、この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例1を示す。以下、この実施例1における車両用アウトサイドミラー装置の構成について説明する。なお、図1(A)は、この実施例1における車両用アウトサイドミラー装置1L、100Rが自動車Cに装備された状態を示す側面図である。また、図1(B)は、この実施例1における車両用アウトサイドミラー装置1L、100Rが自動車Cに装備された状態を示す平面図である。さらに、図1(C)は、この実施例1における車両用アウトサイドミラー装置1Lによる視認物の見え方を示す説明図である。
【0012】
図において、符号1L、100Rは、この実施例1における車両用アウトサイドミラー装置である(以下、単に左側ドアミラー1L、右側ドアミラー100Rと称する)。前記左側ドアミラー1Lは、自動車Cの左側のドアに装備され、前記右側ドアミラー100Rは、自動車Cの右側のドアに装備される。なお、この実施例は、ドライバー席(図1(B)に示すドライバーのアイポイントIP側の席)が自動車Cの右側の場合の例について説明する。
【0013】
前記左側ドアミラー1Lは、図2および図3に示すように、車体すなわちドアに固定されるベース2Lと、前記ベース2Lに電動格納ユニット3Lおよび取付ブラケット4Lを介して傾倒可能に装備されているミラーアセンブリ5Lと、を備えるものである。
【0014】
前記ベース2Lは、前記ドアに固定される固定部6Lと、前記電動格納ユニット3Lおよび前記取付ブラケット4Lが取り付けられている取付部7Lと、から構成されている。前記固定部6Lは、ほぼ垂直をなし、一方、前記取付部7Lは、ほぼ水平をなし、前記固定部6Lのほぼ中央から前記取付部7Lが一体に突設されている。
【0015】
前記ミラーアセンブリ5Lは、メインミラーユニット8と、前記メインミラーユニット8の右下の角部に配置されているサブミラーユニット9とから構成されている。前記メインミラーユニット8は、たとえば樹脂製のメインミラーハウジング10と、前記メインミラーハウジング10と別個のメインミラー11とから構成されている。一方、前記サブミラーユニット9は、たとえば樹脂製のサブミラーハウジング12と、前記サブミラーハウジング12と別個の第1サブミラー13と、同じく前記サブミラーハウジング12と別個の第2サブミラー14とから構成されている。
【0016】
前記メインミラー11は、自車両(自動車C)の左側後方を視認し、前記第1サブミラー13は、自車両(自動車C)の左側側方下部の前方側(図1(A)および(B)に示す一点鎖線の範囲S1)を視認し、前記第2サブミラー14は、自車両(自動車C)の左側側方下部の後方側(図1(A)および(B)に示す二点鎖線の範囲S2)を視認するものである。前記第1サブミラー13および前記第2サブミラー14は、樹脂性ミラーまたはガラス製ミラーなどから構成されている。
【0017】
前記第1サブミラー13の曲率と前記第2サブミラー14の曲率とは、同一の視認物をほぼ同一の大きさで視認できるように、ほぼ同一の曲率からなる。また、前記第1サブミラー13の曲率半径および前記第2サブミラー14の曲率半径は、たとえば、約100mm〜200mm、この例では、150mmである。さらに、前記第1サブミラー13の視認範囲S1と前記第2サブミラー14の視認範囲S2とは、同一の視認物を連続して視認できるように、連続している。
【0018】
前記メインミラーハウジング10は、図7に示すように、正面(後側の面)15が開口し、かつ、その他の面が閉塞した中空形状をなすものである。前記メインミラーハウジング10には、前記取付ブラケット4Lが取り付けられている。前記メインミラーハウジング10のドライバー側、すなわち、右側の下部には、前記サブミラーユニット9が収納される凹部16が設けられている。前記凹部16には、開口部17が設けられている。図3および図6に示すように、前記開口部17から前記取付ブラケット4Lの一部、すなわち、右下部が突出している。また、前記凹部16の縁部には、複数個、この例では5個の係合孔18が設けられている。
【0019】
前記メインミラー11は、前記正面開口部15に配置されている。すなわち、前記メインミラー11は、前記取付ブラケット4Lにパワーユニット(図示せず)を介して取り付けられており、かつ、前記メインミラー11の反射面は、前記正面開口部15に臨まれている。前記メインミラー11の反射面は、前記パワーユニットの遠隔操作により、ほぼ水平軸(図示せず)回りに上下方向に、また、ほぼ垂直軸回りに左右方向に、それぞれ傾倒可能である。この結果、前記メインミラー11の反射面で視認する後方の範囲をドライバーにあわせて調整することができる。
【0020】
前記サブミラーハウジング12は、図7に示すように、前記メインミラーハウジング10の右下の凹部16を覆って補うカバー形状をなすものである。前記サブミラーハウジング12には、複数個、この例では5個の係合爪19が前記係合孔18にそれぞれ対応して一体に設けられている。前記係合爪19を前記係合孔18に係合させることにより、図2および図3に示すように、前記サブミラーハウジング12が前記メインミラーハウジング10に取り付けられこととなる。これにより、図3に示すように、前記メインミラーハウジング10から突出する前記取付ブラケット4Lの右下部と、前記メインミラーハウジング10の開口部17を覆うことができ、かつ、前記メインミラーハウジング10の右下の凹部16を覆って補うことができる。
【0021】
前記サブミラーハウジング12は、図4、図5、図7に示すように、上面20と左側面21とがそれぞれ開口し、その他の面、すなわち、前面22、後面23、下面24、右側面25が閉塞している。前記上面開口部20と前記左側面開口部21とが前記メインミラーハウジング10の開口部17と連通する。
【0022】
前記右側面25には、前記第1サブミラー13が設けられており、かつ、前記後面23には、前記第2サブミラー14が設けられている。すなわち、前記右側面25、前記後面23には、底が浅い凹部26、27が設けられており、前記凹部26、27の底に前記第1サブミラー13、前記第2サブミラー14が粘着材、この例では、粘着テープ28により貼り付けられている。
【0023】
図4および図5に示すように、前記サブミラーハウジング12のうち前記第1サブミラー13および前記第2サブミラー14の縁には、雨水滴が前記サブミラーハウジング12を伝わって前記第1サブミラー13および前記第2サブミラー14に付着するのを防止する雨水滴返し部29および30が設けられている。前記雨水滴返し部29、30は、前記前面22と前記右側面25との角部、前記後面23と前記下面24との角部に設けられている凸部から構成されている。
【0024】
前記右側ドアミラー100Rは、図8〜図10に示すように、前記左側ドアミラー1Lと同様に、車体すなわちドアに固定されるベース2Rと、前記ベース2Rに電動格納ユニット3Rおよび取付ブラケット4Rを介して傾倒可能に装備されているミラーアセンブリ5Rと、を備えるものである。
【0025】
前記ベース2Rは、前記ドアに固定される固定部6Rと、前記電動格納ユニット3Rおよび前記取付ブラケット4Rが取り付けられている取付部7Rと、から構成されている。前記固定部6Rは、ほぼ垂直をなし、一方、前記取付部7Rは、ほぼ水平をなし、前記固定部6Rのほぼ中央から前記取付部7Rが一体に突設されている。
【0026】
前記ミラーアセンブリ5Rは、メインミラーユニット8Rと、前記メインミラーユニット8Rの右下の角部に配置されているサブミラーユニット9Rとから構成されている。前記メインミラーユニット8Rは、たとえば樹脂製のメインミラーハウジング10Rと、ミラー11Rとから構成されている。一方、前記サブミラーユニット9Rは、たとえば樹脂製のサブミラーハウジング12Rから構成されている。
【0027】
前記メインミラーハウジング10Rは、図10に示すように、正面(後側の面)15Rが開口し、かつ、その他の面が閉塞した中空形状をなすものである。前記メインミラーハウジング10Rには、前記取付ブラケット4Rが取り付けられている。前記メインミラーハウジング10Rのドライバー側、すなわち、左側の下部には、前記サブミラーユニット9Rが収納される凹部16Rが設けられている。前記凹部16Rには、開口部17Rが設けられている。図8および図9に示すように、前記開口部17Rから前記取付ブラケット4Rの一部、すなわち、左下部が突出している。また、前記凹部16Rの縁部には、複数個、この例では5個の係合孔18Rが設けられている。前記メインミラーハウジング10Rの大きさや形状(特に前側から見た意匠)は、前記左側ドアミラー1Lのメインミラーハウジング10の大きさや形状(特に前側から見た意匠)とほぼ同一である。
【0028】
前記ミラー11Rは、自車両(自動車C)の右側後方を視認するものであって、前記正面開口部15Rに配置されている。すなわち、前記ミラー11Rは、前記取付ブラケット4Rにパワーユニット(図示せず)を介して取り付けられており、かつ、前記ミラー11Rの反射面は、前記正面開口部15Rに臨まれている。前記ミラー11Rの反射面は、前記パワーユニットの遠隔操作により、ほぼ水平軸(図示せず)回りに上下方向に、また、ほぼ垂直軸回りに左右方向に、それぞれ傾倒可能である。この結果、前記ミラー11Rの反射面で視認する後方の範囲をドライバーにあわせて調整することができる。
【0029】
前記サブミラーハウジング12Rは、第1サブミラーおよび第2サブミラーを設けていないダミーのサブミラーハウジングである。前記サブミラーハウジング12Rの大きさや形状(特に前側から見た意匠)は、前記左側ドアミラー1Lのサブミラーハウジング12の大きさや形状(特に前側から見た意匠)とほぼ同一である。
【0030】
前記サブミラーハウジング12Rは、前記ミラーハウジング10Rの左下の凹部16Rを補うカバー形状をなすものである。前記サブミラーハウジング12Rには、複数個、この例では5個の係合爪19Rが前記係合孔18Rにそれぞれ対応して一体に設けられている。前記係合爪19Rを前記係合孔18Rに係合させることにより、前記サブミラーハウジング12Rが前記ミラーハウジング10Rに取り付けられこととなる。これにより、前記ミラーハウジング10Rから突出する前記取付ブラケット4Rの左下部と、前記ミラーハウジング10Rの開口部17Rを覆うことができ、かつ、前記ミラーハウジング10Rの左下の凹部16Rを補うことができる。
【0031】
前記サブミラーハウジング12Rは、上面20Rと右側面21Rとがそれぞれ開口し、その他の面、すなわち、前面22R、後面23R、下面24R、左側面25Rが閉塞している。前記上面開口部20と前記右側面開口部21Rとが前記ミラーハウジング10Rの開口部17Rと連通する。前記前面22Rと前記左側面25Rとの角部、前記後面23Rと前記下面24Rとの角部には、前記雨水滴返し部29、30と同様の凸部29R、30Rが設けられている。
【0032】
この実施例1における車両用アウトサイドミラー装置(左側ドアミラー1Lおよび右側ドアミラー100R)は、以上のごとき構成からなり、以下、この実施例1における車両用アウトサイドミラー装置(左側ドアミラー1Lおよび右側ドアミラー100R)の作用について説明する。
【0033】
まず、左側ドアミラー1Lにおいて、メインミラー11により、自車両(自動車C)の左側後方を視認することができる。また、第1サブミラー13により、自車両(自動車C)の左側側方下部の前方側(図1(A)および(B)に示す一点鎖線の範囲S1)を視認することができる。さらに、第2サブミラー14により、自車両(自動車C)の左側側方下部の後方側(図1(A)および(B)に示す二点鎖線の範囲S2)を視認することができる。さらにまた、右側ドアミラー100Rのミラー11Rにより、自車両(自動車C)の右側後方を視認することができる。これにより、自動車Cの周囲の死角が無くなり、交通安全に貢献することができる。特に、ドライバー席が自動車Cの右側の場合においては、自動車Cの左側側方下部が死角となりやすいので、この左側ドアミラー1Lの第1サブミラー13および第2サブミラー14により、前記の死角を視認することができるので、交通安全に貢献することができる。
【0034】
つぎに、第1サブミラー13の曲率と第2サブミラー14の曲率とがほぼ同一の曲率からなるので、第1サブミラー13で視認する視認物の大きさと第2サブミラー14で視認する視認物の大きさとがほぼ同じ大きさである。また、第1サブミラー13の視認範囲S1と第2サブミラー14の視認範囲S2とが連続するので、第1サブミラー13と第2サブミラー14とを跨って同一の視認物を連続して視認することができる。たとえば、図1(A)および(B)に示すように、高さが1mで直径が300mmの第1円柱P1、第2円柱P2、第3円柱P3を、自動車Cの前、左側ドアミラー1Lの下、自動車Cの後に、それぞれ配置する。すると、図1(C)に示すように、第1サブミラー13では、第1円柱P1の一部と自動車Cの前輪T1と第2円柱P2の一部とが視認することができ、一方、第2サブミラー14では、第2円柱P2の一部と自動車Cの後輪T2と第3円柱P3の一部とが視認することができる。しかも、第1サブミラー13と第2サブミラー14とにおいて、第2円柱P2がほぼ同じ大きさでかつ連続して視認することができる。また、第1サブミラー13では前輪T1が見え、かつ、第2サブミラー14では後輪T2が見えるので、視認物(視認した像)の位置関係が把握しやすくなる。
【0035】
この実施例1における車両用アウトサイドミラー装置(左側ドアミラー1Lおよび右側ドアミラー100R)は、以上のごとき構成作用からなり、以下、この実施例1における車両用アウトサイドミラー装置(左側ドアミラー1Lおよび右側ドアミラー100R)の効果について説明する。
【0036】
左側ドアミラー1L、右側ドアミラー100Rは、自動車Cの後方を視認するメインミラー11、ミラー11Rを有するメインミラーユニット8、8Rと、このメインミラーユニット8、8Rに設けられているサブミラーユニット9、9Rと、から構成されている。しかも、ドライバー席と反対側に装備される左ドアミラー1Lのサブミラーユニット9には、自動車Cの左側側方下部を視認する第1サブミラー13および第2サブミラー14が設けられている。一方、ドライバー席側に装備される右側ドアミラー100Rのサブミラーユニット9Rは、ダミーである。この結果、右側ドアミラー100Rの製造コストを従来の右側ドアミラー(サブミラーユニットに第1サブミラーおよび第2サブミラーが設けられているドアミラー)よりも安価にすることができる。
【0037】
また、左側ドアミラー1L、右側ドアミラー100Rは、左側ドアミラー1Lの第1サブミラー13および第2サブミラー14を有するサブミラーユニット9の大きさや形状、特に、前側から見た左側ドアミラー1Lのメインミラーハウジング10およびサブミラーハウジング12の意匠と、右側ドアミラー100Rのダミーのサブミラーユニット9Rの大きさや形状、特に、前側から見た右側ドアミラー100Rのハウジング10Rおよびダミーのサブミラーハウジング12Rの意匠とをほぼ同一にすることができる。この結果、左側ドアミラー1L、右側ドアミラー100Rは、大きさや形状を統一することができ、見栄えが向上される。
【0038】
さらに、ドライバー席と反対側、すなわち、自動車Cの左側に装備されている左側ドアミラー1Lのサブミラーユニット9の第1サブミラー13および第2サブミラー14により、比較的死角となるドライバー席と反対側の下部、すなわち、自動車Cの左側を視認することができ、交通安全に貢献することができる。
【0039】
さらにまた、左側ドアミラー1Lのサブミラーユニット9を第1サブミラー13および第2サブミラー14が設けられていないダミーのサブミラーユニットとし、一方、右側ドアミラー100Rのサブミラーユニット9Rを第1サブミラーおよび第2サブミラーが設けられているサブミラーユニットとすることにより、ドライバー席が左側の車両にも適用することができる。しかも、左側ドアミラー1Lの第1サブミラー13および第2サブミラー14を有するサブミラーユニット9とダミー用のサブミラーユニットとを交換し、かつ、右側ドアミラー100Rのダミー用のサブミラーユニット9Rと第1サブミラーおよび第2サブミラーを有するサブミラーユニットとを交換することにより、ドライバー席が右側の車両にも左側の車両にも適用することができる。
【0040】
特に、左側ドアミラー1Lは、図1(C)に示すように、視認物をほぼ同一の大きさで第1サブミラー13から第2サブミラー14にまたは逆に第2サブミラー14から第1サブミラー13に連続して視認することができる。この結果、左側ドアミラー1Lは、視認物を視認し易くなりかつ確実に視認することができ、これにより、交通安全にさらに貢献することができる。ここで、ミラー(サブミラー)の曲率半径が約100mm未満であると視認物(像)が歪んで視認(判別)できなくなり、また、曲率半径が約200mm以上であるとミラー(サブミラー)が大きくなりすぎてしまう。これに対して、左側ドアミラー1Lは、第1サブミラー13の曲率半径および第2サブミラー14の曲率半径が、たとえば、約100mm〜200mm、この例では、150mmである。このために、左側ドアミラー1Lは、視認物を明確に視認(判別)することができ、また、第1サブミラー13および第2サブミラー14をコンパクトにまとめることができる。
【0041】
また、左側ドアミラー1Lは、サブミラーユニット9において、図4および図5に示すように、サブミラーハウジング12にこのサブミラーハウジング12と別個の第1サブミラー13と第2サブミラー14とを粘着テープ28で貼り付けてなるものである。このために、左側ドアミラー1Lは、部品点数や組み付け工程数を軽減することができ、その分、製造コストを安価にすることができる。なお、粘着材として、粘着テープ28の代わりに接着剤を使用してもよい。
【0042】
さらに、左側ドアミラー1Lは、サブミラーユニット9において、図4および図5に示すように、サブミラーハウジング12のうち第1サブミラー13および第2サブミラー14の縁に雨水滴返し部29および30を設けてなるものである。このために、左側ドアミラー1Lにおいて、図4および図5中の矢印に示すように、雨水滴が、サブミラーハウジング12を伝わって雨水滴返し部29、30に達すると、この雨水滴返し部29、30により、第1サブミラー13および第2サブミラー14と反対側に返されてしまう。この結果、左側ドアミラー1Lは、雨水滴返し部29、30により、雨水滴が第1サブミラー13および第2サブミラー14に流れ込むことを防ぐことができ、かつ、雨水滴が第1サブミラー13および前記第2サブミラー14に付着するのを防止することができ、これにより、雨天時の視界を確保することができ、交通安全に貢献することができる。
【0043】
さらにまた、左側ドアミラー1Lは、図2および図3に示すように、メインミラーユニット8の右下に凹部16を設け、この凹部16にサブミラーユニット9を収納するものである。このために、左側ドアミラー1Lは、メインミラーユニット8にサブミラーユニット9、すなわち、第1サブミラー13および第2サブミラー14を設けたのにもかかわらず、ドアミラー全体を小型化することができる。
【0044】
さらにまた、左側ドアミラー1Lは、図3および図6に示すように、メインミラーユニット8において、メインミラーハウジング10の凹部16に開口部17を設けたので、取付ブラケット4Lの一部を開口部17からサブミラーユニット9のサブミラーハウジング12中に突出させることができる。これにより、左側ドアミラー1Lは、取付ブラケット4Lの大きさを、一部を開口部17からサブミラーハウジング12中に突出させない取付ブラケットと比較して、大きくすることができる。この結果、左側ドアミラー1Lは、取付ブラケット4Lを大きくすることにより、ドアミラー全体の剛性が向上されてドアミラーの耐振動特性が向上され、メインミラー11および第1サブミラー13および第2サブミラー14のブレが防止されて視認性が向上される。
【0045】
さらにまた、左側ドアミラー1Lは、図7に示すように、メインミラー11側のメインミラーユニット8に対して、第1サブミラー13および第2サブミラー14側のサブミラーユニット9を別個に分割してユニット化したものである。このために、左側ドアミラー1Lは、ミラーハウジングにメインミラーおよび第1サブミラーおよび第2サブミラーを設ける一体構造のドアミラーと比較して、組み付け工数を軽減することができ、また、ミラーハウジング、すなわち、メインミラーハウジング10およびサブミラーハウジング12の金型構造を簡素化することができ、その分、製造コストを安価にすることができる。
【0046】
さらにまた、左側ドアミラー1Lは、2個のサブミラー、すなわち、第1サブミラー13と第2サブミラー14とにより、自車両(自動車C)の左側側方下部を視認するものである。このために、左側ドアミラー1Lは、第1サブミラー13および第2サブミラー14を平面に近い形状に形成することができる。すなわち、第1サブミラー13の曲率および第2サブミラー14の曲率を小さくすることができ、または、第1サブミラー13の曲率半径および第2サブミラー14の曲率半径を大きくすることができる。この結果、左側ドアミラー1Lは、平面に近い形状の第1サブミラー13の反射面および第2サブミラー14の反射面により、反射像が歪んで見えることが無く、正確な情報を確保することができ、交通安全に貢献することができる。
【実施例2】
【0047】
図11は、この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例2を示す。図中、図1〜図10と同符号は、同一のものを示す。
【0048】
この実施例2にかかる車両用アウトサイドミラー装置(以下、左側ドアミラー100Lと称する)は、第1サブミラー13および第2サブミラー14がミラー面角度調整機構31を介してサブミラーハウジング12にミラー面角度調整可能にそれぞれ装備されているものである。以下、第2サブミラー14用のミラー面角度調整機構31について説明する。なお、第1サブミラー13用のミラー面角度調整機構は、第2サブミラー14用のミラー面角度調整機構31とほぼ同様の構成をなすので、図示を省略する。
【0049】
前記ミラー面角度調整機構31は、前記第1サブミラー13および前記第2サブミラー14にそれぞれ設けられているほぼ球形状のピボット32と、前記ピボット32を前記サブミラーハウジング12とともに挟み込むブラケット33と、前記ブラケット33を前記サブミラーハウジング12に締め付けトルク調整可能に取り付けるスクリュー34とから構成されている。
【0050】
前記サブミラーハウジング12と前記ブラケット33とには、前記ピボット32を挟み込むためのほぼ半球凹形状の溝部を有する挟み込み部35、36が設けられている。また、前記サブミラーハウジング12側の挟み込み部35は、前記サブミラーハウジング12の後面23と下面24との間に一体に設けられている。しかも、前記後面23には、前記ピボット32が挿通するための透孔37が設けられている。さらに、前記第1サブミラー13および前記第2サブミラー14は、粘着テープ28などの粘着材によりミラーホルダ37に設けられている。前記ミラーホルダ37には、前記ピボット32が一体に設けられている。
【0051】
この左側ドアミラー100Lは、第1サブミラー13のミラー面および第2サブミラー14のミラー面を、ミラー面角度調整機構31により、ドライバーのアイポイントIPに合わせて調整することができる。これにより、左側ドアミラー100Lは、身長の高低差があるいかなるドライバーでも、第1サブミラー13および第2サブミラー14を介して自動車Cの左側の下方、すなわち、ドライバー席と反対側の左側前輪およびその周囲の範囲を視認することができる。この結果、自動車Cの周囲の死角が無くなり、交通安全に貢献することができる。
【0052】
特に、この左側ドアミラー100Lにおけるミラー面角度調整機構31は、スクリュー34のねじ込み量を調整することにより、スクリュー34の締め付けトルクを調整することができる。これにより、サブミラーハウジング12の挟み込み部35とブラケット33の挟み込み部36とがピボット32を挟み込む力を調整することができるので、第1サブミラー13のミラー面および第2サブミラー14のミラー面の角度調整の操作力を調整することができる。この結果、この左側ドアミラー100Lは、ピボットと、このピボットを嵌合する球凹部とからなるミラー面角度調整機構と比較して、製造寸法誤差などがあっても、ミラー面の角度調整の操作力を最適な状態で簡単に得ることができ、しかも、第1サブミラー13および第2サブミラー14をサブミラーハウジング12に確実にかつ簡単にミラー面角度調整可能に装備することができる。
【実施例3】
【0053】
図12は、この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例3を示す。図中、図1〜図11と同符号は、同一のものを示す。
【0054】
この実施例3にかかる車両用アウトサイドミラー装置(以下、左側ドアミラー101Lと称する)は、第1サブミラー13および第2サブミラー14がサブミラーハウジング12に一体に設けられているものである。すなわち、樹脂製のサブミラーハウジング12の外面に不透明な塗装などの化粧面処理を施し、そのサブミラーハウジング12のうち第1サブミラー13および第2サブミラー14に対応する部分以外の部分をマスクし、その部分の化粧面処理が施されている外面にアルミ蒸着や銀塗装やめっきなどの反射面処理を施すことにより、サブミラーハウジング12と一体の第1サブミラー13および第2サブミラー14を構成することができる。または、樹脂製のサブミラーハウジング12の外面にアルミ蒸着や銀塗装やめっきなどの反射面処理を施し、そのサブミラーハウジング12のうち第1サブミラー13および第2サブミラー14に対応する部分をマスクし、その他の部分の反射面処理が施されている外面に不透明な塗装などの化粧面処理を施すことにより、サブミラーハウジング12と一体の第1サブミラー13および第2サブミラー14を構成することができる。
【0055】
このように、左側ドアミラー101Lは、サブミラーハウジング12と第1サブミラー13および第2サブミラー14とを一体に構成することにより、構成部品数を低減でき、かつ、構成部品の管理が簡略化され、その分、製造コストを安価にすることができる。なお、図12においては、第2サブミラー14について説明するが、第1サブミラー13は、第2サブミラー14とほぼ同様の構成からなるので、図示を省略する。
【実施例4】
【0056】
図13および図14は、この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例4を示す。図中、図1〜図12と同符号は、同一のものを示す。
【0057】
この実施例4にかかる車両用アウトサイドミラー装置の左側ドアミラー102L、右側ドアミラー102Rは、メインミラーユニット108、108Rと、前記メインミラーユニット108、108Rの下面に設けられているサブミラーユニット109、109Rとから構成されているものである。
【0058】
前記左側ドアミラー102Lのサブミラーユニット109には、前記の実施例1にかかる左側ドアミラー1Lと同様に、第1サブミラー113と第2サブミラー114とがそれぞれ設けられている。この第2サブミラー114は、前記の実施例1の第2サブミラー14と比較して、左右に長い形状をなす。一方、前記右側ドアミラー102Rのサブミラーユニット109Rは、第1サブミラーおよび第2サブミラーを設けていないダミーのサブミラーユニットである。
【0059】
前記の実施例1にかかる左側ドアミラー1L、右側ドアミラー100Rは、メインミラーユニット8、8Rの右下、左下に凹部16、16Rを設け、この凹部16、16Rにサブミラーユニット9、9Rを設けてなるものである。これに対して、この実施例4にかかる左側ドアミラー102L、右側ドアミラー102Rは、メインミラーユニット108、108Rの下面にサブミラーユニット109、109Rを設けるものである。
【0060】
この実施例4にかかる左側ドアミラー102L、右側ドアミラー102は、前記の実施例1にかかる左側ドアミラー1L、右側ドアミラー100Rとほぼ同様の作用効果を達成することができる。すなわち、左側ドアミラー102Lのメインミラーユニット108およびサブミラーユニット109の大きさや形状、特に、前側から見た意匠と、右側ドアミラー102Rのメインミラーユニット108Rおよびサブミラーユニット109Rの大きさや形状、特に、前側から見た意匠とを同一にする。この結果、左側ドアミラー102L、右側ドアミラー102Rは、大きさや形状を統一することができ、見栄えが向上される。
【0061】
また、左側ドアミラー102Lのサブミラーユニット109を第1サブミラー113および第2サブミラー114が設けられていないダミーのサブミラーユニットとし、一方、右側ドアミラー102Rのサブミラーユニット109Rを第1サブミラーおよび第2サブミラーが設けられているサブミラーユニットとすることにより、ドライバー席が左側の車両にも適用することができる。しかも、左側ドアミラー102Lの第1サブミラー113および第2サブミラー114を有するサブミラーユニット109とダミー用のサブミラーユニットとを交換し、かつ、右側ドアミラー102Rのダミー用のサブミラーユニット109Rと第1サブミラーおよび第2サブミラーを有するサブミラーユニットとを交換することにより、ドライバー席が右側の車両にも左側の車両にも適用することができる。
【0062】
以下、前記の実施例1、2、3、4以外の例について説明する。この発明においては、第1サブミラーおよび第2サブミラー以外にサブミラーを1つもしくは複数設けても良いし、1つのサブミラーのみを設けても良い。また、この発明においては、照明手段や撮像手段(カメラ)を設けても良い。さらに、この発明においては、ドアミラー以外の車両用アウトサイドミラー装置、たとえば、フェンダミラーやトラックミラーなどにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例1を示す視認状態の説明図である。
【図2】同じく、左側ドアミラーの斜視図である。
【図3】同じく、左側ドアミラーの正面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】図3におけるV−V線断面図である。
【図6】同じく、取付ブラケットの一部がメインミラーハウジングから突出している状態を示す正面図である。
【図7】同じく、メインミラーユニットとサブミラーユニットとを示す分解斜視図である。
【図8】同じく、右側ドアミラーを示す斜視図である。
【図9】同じく、右側ドアミラーを示す正面図である。
【図10】同じく、右側ドアミラーのメインミラーユニットとサブミラーユニットとを示す分解斜視図である。
【図11】この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例2を示すサブミラーユニットの断面図である。
【図12】この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例3を示すサブミラーユニットの断面図である。
【図13】この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例4を示す正面図である。
【図14】同じく、右側ドアミラーを示す正面図である。
【符号の説明】
【0064】
1L、100L、101L、102L 左側ドアミラー
100R、102R 右側ドアミラー
2L、2R ベース
3L、3R 電動格納ユニット
4L、4R 取付ブラケット
5L、5R ミラーアセンブリ
6L、6R 固定部
7L、7R 取付部
8L、8R、108、108R メインミラーユニット
9L、9R、109、109R サブミラーユニット
10、10R メインミラーハウジング
11 メインミラー
11R ミラー
12、12R サブミラーハウジング
13、113 第1サブミラー
14、114 第2サブミラー
15、15R 正面開口部
16、16R 凹部
17、17R 開口部
18、18R 係合孔
19、19R 係合爪
20、20R 上面開口部
21 左側面開口部
21R 右側面開口部
22、22R 前面
23、23R 後面
24、24R 下面
25 右側面
25R 左側面
26、27 凹部
28 粘着テープ
29、30 雨水滴返し部
31 ミラー面角度調整機構
32 ピボット
33 ブラケット
34 スクリュー
35、36 挟み込み部
37 透孔
38 ミラーホルダ
C 自動車(車両)
IP アイポイント
F 前
B 後
U 上
D 下
L 左
R 右
P1 第1円柱
P2 第2円柱
P3 第3円柱
T1 前輪
T2 後輪
S1 第1サブミラーの視認範囲
S2 第2サブミラーの視認範囲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の左側と右側とにそれぞれ装備されて車両の後方を視認する車両用アウトサイドミラー装置において、
車両の後方を視認するミラーを有するメインミラーユニットと、前記メインミラーユニットに設けられているサブミラーユニットと、から構成されており、
車両の左側および右側のうちドライバー席と反対側に装備される前記サブミラーユニットには、車両の側方下部を視認するサブミラーが設けられており、
車両の左側および右側のうちドライバー席側に装備される前記サブミラーユニットは、ダミーである、
ことを特徴とする車両用アウトサイドミラー装置。
【請求項2】
前記サブミラーは、ミラーハウジングに粘着材により貼り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用アウトサイドミラー装置。
【請求項3】
前記サブミラーは、ミラーハウジングに一体に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用アウトサイドミラー装置。
【請求項4】
前記サブミラーは、ミラー面角度調整機構を介してミラーハウジングにミラー面角度調整可能にそれぞれ装備されており、
前記ミラー面角度調整機構は、前記サブミラーに設けられているピボットと、前記ピボットを前記ミラーハウジングとともに挟み込むブラケットと、前記ブラケットを前記ミラーハウジングに締め付けトルク調整可能に取り付けるスクリューとから構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用アウトサイドミラー装置。
【請求項5】
前記サブミラーは、ミラーハウジングに設けられており、前記ミラーハウジングのうち前記サブミラーの縁には、雨水滴が前記ミラーハウジングを伝わって前記サブミラーに付着するのを防止する雨水滴返し部が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用アウトサイドミラー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−232149(P2006−232149A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−51264(P2005−51264)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】