説明

車両用アシストグリップ装置

【課題】乗員がその姿勢を適切に保持することができるとともに、グリップ部の温度調節を短時間で行なうことのできる車両用アシストグリップ装置を提供する。
【解決手段】車両のセンターコンソール3の上面に乗員が把持可能なグリップ部55を設け、そのグリップ部55は中空状をなして空調装置20から送出される空気を車室内に供給する供給通路の一部とされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のセンターコンソールに設けられる車両用アシストグリップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車室内に設けられるドアグリップを空調エアの通路とした技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004―9874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えばスポーツタイプの車両のようにその走行姿勢や車速が急激に変化する車両の場合、運転者はハンドルを把持しているため姿勢を保持し易いが、助手席の乗員は天井のグリップを把持しているだけでは姿勢を保持することが困難である。そこで、車両走行中に乗員の姿勢保持を補助するための手段として、車両のセンターコンソールの上面に乗員が把持可能なグリップ部を設けることが望まれている。
【0005】
ところで、例えば外気温が高く、車室内の温度が高いときには、グリップ部が高温になる。また、外気温が低く、車室内の温度が低いときには、グリップ部が低温になる。そのような場合、グリップを把持した乗員は不快感を覚えたり、グリップ部を把持することができなくなったりするおそれがある。
【0006】
尚、空調装置から送出される温風や冷風によって車室内の温度が調節されるため、グリップ部の温度も自ずと快適な温度に徐々に近づくようにはなる。しかしながら、この場合には、グリップ部が快適な温度となるまでに比較的長い時間を要することとなる。
【0007】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗員がその姿勢を適切に保持することができるとともに、グリップ部の温度調節を短時間で行なうことができる車両用アシストグリップ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、車両のセンターコンソールの上面に乗員が把持可能なグリップ部を設け、そのグリップ部は中空状をなして空調装置から送出される空気を車室内に供給する供給通路の一部とされることをその要旨としている。
【0009】
同構成によれば、車両のセンターコンソールの上面に設けられたグリップ部を乗員が把持することにより、スポーツタイプの車両のようにその走行姿勢や車速が急激に変化する車両の場合であっても、車両走行中に乗員の姿勢保持が補助されるようになる。
【0010】
また、上記構成によれば、グリップ部の内部に空調装置から送出される空気が流通するようになる。このため、グリップ部の内部に冷風を流通させることで同グリップ部の温度を素早く低下させることができる。また、グリップ部の内部に温風を流通させることで同グリップ部の温度を素早く上昇させることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用アシストグリップ装置において、前記グリップ部は前記空調装置と前記センターコンソール内の空気供給通路との間に介在されることをその要旨としている。この場合、空調装置から送出された空調空気は、グリップ部の内部、センターコンソール内の空気供給通路の順に流通して後席側に供給されるようになる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用アシストグリップ装置において、車両の構造体に固定される固定部を有し、前記グリップ部は前記固定部に固定されたことをその要旨としている。
【0013】
同構成によれば、グリップ部が固定部を介して車両の構造体に固定されるため、グリップ部の強度を向上させることができるようになる。また、アシストグリップ装置の組み付け性を向上させることができるようになる。
【0014】
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明は、請求項4に記載の車両用アシストグリップ装置において、前記センターコンソールの縁部に形成したえぐり部をまたぐように前記グリップ部が配置されることをその要旨としている。この場合、乗員は、センターコンソールのえぐり部とこれに対向するグリップ部との間に形成される間隙に手を挿入して同グリップ部を把持することができる。従って、グリップ部をセンターコンソールの上面から大きく突出させることなくこれを配置することができるようになる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、乗員がその姿勢を適切に保持することができるとともに、グリップ部の温度調節を短時間で行なうことのできる車両用アシストグリップ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の車両用アシストグリップ装置の一実施形態について、インストルメントパネル及びセンターコンソールを中心とした平面構造を示す平面図。
【図2】同実施形態のインストルメントパネル及びセンターコンソールを中心とした側面構造を示す側面図。
【図3】同実施形態のアシストグリップ装置を中心とした斜視構造を示す斜視図。
【図4】同実施形態の空調機構の平面構造を示す平面図。
【図5】図4のC−C線に沿った断面構造を示す断面図。
【図6】同実施形態のインナーダクトを中心とした断面構造を示す断面図。
【図7】図2のA−A線に沿った断面構造を示す断面図。
【図8】同実施形態のグリップ部及びえぐり部を中心とした断面構造を示す断面図。
【図9】図2のB−B線に沿った断面構造を示す断面図。
【図10】同実施形態のオーディオユニットの配設態様を説明するための斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図1〜図10を参照して、本発明の車両用アシストグリップ装置を具体化した一実施形態について説明する。
図1〜図3に示すように、車室内の運転席及び助手席の前方には、車幅方向全体にわたって延びるインストルメントパネル1が設けられている。
【0018】
インストルメントパネル1はその裏側において車幅方向に延びるリンフォース41により支持されている。
運転席と助手席との間には、前後方向に延びるセンターコンソール3が設けられている。センターコンソール3はその前端においてインストルメントパネル1に接続されている。センターコンソール3は、インストルメントパネル1の車幅方向における中央に位置するセンタークラスター35を備えている。
【0019】
図4、図5、及び図10に示すように、センタークラスター35には、オーディオユニット9を収納するためのオーディオ収納部11が形成されている。
図2に示すように、センターコンソール3の内部には、リッド3aによって閉蓋されるコンソール収納部32が設けられている。
【0020】
次に、図4及び図5を参照して、車両の空調機構2の構成について説明する。
リンフォース41の前方であって車幅方向における中央位置には、ブロワモータやエバポレーター、ヒーターコア等を有して空調エアを生成する空調装置20が設けられている。空調装置20の上部には、上流側ダクト21が接続されており、このダクト21には車幅方向に延びるサイドダクト22が接続されている。サイドダクト22の下流側端部には、サイドレジスター23が接続されている。
【0021】
上流側ダクト21には、後方に延びるインナーダクト24が接続されている。また、インナーダクト24の下流側端部には、センターレジスター26が接続されている。
センターコンソール3の内部には、前後方向に延びる左右一対のコンソールダクト7が配置されている。
【0022】
ここで、図9に示すように、コンソールダクト7の上流側部分はセンターコンソール3の左右両側の低段差部31の下方に位置している。この低段差部31は肘掛けに適している。
【0023】
コンソールダクト7の後端部にはコンソールリアレジスター28が接続されている。尚、コンソールダクト7が空気供給通路に相当する。
次に、図1〜図9を参照して、アシストグリップ装置の構成について説明する。
【0024】
図1〜図3に示すように、アシストグリップ装置は、それぞれ全体として五角形状をなす左右一対の枠部材5よりなる。各枠部材5はリンフォース41に直接連結された板材よりなる固定部50と、五角形の一辺を構成するようにその固定部50に固定されたパイプ部55とを有している。枠部材5はオーディオユニット9の両側に位置している。
【0025】
固定部50は、上下方向に延びる鉛直部51、鉛直部51の上端部から後方に延びる上側水平部52、鉛直部51の下端部から後方に延びる下側水平部53、及び下側水平部53の後端部から斜め後上方に延びる傾斜部54を有している。そして、鉛直部51と上側水平部52との間のコーナ部がリンフォース41に固定されている。
【0026】
図2及び図3に示すように、一対の鉛直部51の下端部間は、棒状の前側連結部材42により連結されている。また、前側連結部材42は車両のフレーム、すなわち車両本体の一部に固定されている。
【0027】
一対のパイプ部55の後端部の間には、車幅方向に延びる棒状の後側連結部材43が設けられており、この連結部材43により一対のパイプ部55が互いに連結されている。
図3に示すように、前記パイプ部55は、センタークラスター35の車幅方向における両縁部に設けられている。パイプ部55は、その前端部が上側水平部52の後端部に連結され、その後部が傾斜部54の後端部に連結されている。また、パイプ部55は、その前端開口がインナーダクト24に接続されるとともに、その後端部がコンソールダクト7に接続されている。従って、パイプ部55は空調装置20から送出される空気を車室内に供給する供給通路の一部とされる。ちなみに、枠部材5は、軽合金、具体的にはマグネシウム合金からなる。
【0028】
ここで、図6に示すように、パイプ部55の前端開口には調整弁59が設けられている。この調整弁59の開度を変更することにより、インナーダクト24に導入された空気のうちセンターレジスター26を介して車室内に供給される空気量とパイプ部55及びコンソールリアレジスター28を介して後席側に供給される空気量との割合が変更される。
【0029】
図1及び図2に示すように、センターコンソール3の助手席側の縁部36Lには、えぐり部37が形成されており、助手席側のパイプ部55はえぐり部37をまたぐように配置されていて、このまたいだ部分によってグリップ部55Lが形成されている。そして、図8に示すように、えぐり部37と助手席側のグリップ部55Lとの間には乗員の手を挿入可能な所定の間隙が形成されている。尚、運転席側のパイプ部55はセンターコンソール3の表面部に埋設されている。
【0030】
次に、図7及び図8を参照してパイプ部55の構造について説明する。
図7に示すように、グリップ部55Lは、略円筒状をなす外筒部56aと、外筒部56aの表面全体が第1被覆部57Lによって被覆され、第1被覆部57Lの表面全体が第2被覆部58Lによって被覆されている。外筒部56aの内周面にはその断面中心に向けて延びる4つの延設部56b及び各延設部56bに連結される連結部56cが形成されている。また、第1被覆部57Lは柔軟性及び弾力性を有する樹脂材料により形成されている。また、第2被覆部58Lは皮革材料により形成されており、グリップ部55Lの意匠面をなしている。この第2被覆部58Lはインストルメントパネル1やセンターコンソール3の意匠面を構成する外皮と一体である。
【0031】
一方、運転席側のグリップ部55Rは助手席側のグリップ部55Lとは異なり、センターコンソール3の内部に外筒部56aのみが延設されている。
図9に示すように、コンソールダクト7は略四角筒状をなしており、コンソールダクト本体72の上面開口部に略平板状の上面パネル71を設けて構成されている。上面パネル71は軽く熱伝導性に優れた軽金属、具体的にはマグネシウム合金からなり、センターコンソール3の低段差部31、すなわち乗員の腕或いは手が接触する面の裏面31aに当接する態様にて設けられている。
【0032】
次に、本実施形態のアシストグリップ装置の作用について説明する。
空調装置20から送出される空調エアは、上流側ダクト21及びサイドダクト22を介してインナーダクト24に導出される。そして、空調エアはインナーダクト24からセンターレジスター26を介して前席に供給される。一方、グリップ部55Lの調整弁59が開弁状態の場合には、インナーダクト24に導出された一部の空気はパイプ部55、コンソールダクト7及びコンソールリアレジスター28を介して後席側に供給される。
【0033】
また、車両走行中、助手席の乗員は、グリップ部55Lを把持することによって姿勢を安定させることができる。このとき、グリップ部55L、すなわちパイプ部55に空調エアを流せば、乗員は不快さを感じることなくグリップ部55Lを把持できる。特に、パイプ部55内を流れる空調エアの温度は車室内の空調温度に先立って所要温度に達するため、乗員はグリップ部55Lを把持することによって、快適さを得ることができる。
【0034】
以上説明した本実施形態に係る車両用アシストグリップ装置によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)車両のセンターコンソール3の上面に乗員が把持可能なグリップ部55Lが設けられるものとした。こうした構成によれば、グリップ部55Lを乗員が把持することにより、車両走行中に乗員の姿勢保持が補助されるようになる。このため、例えばスポーツタイプの車両のようにその走行姿勢や車速が急激に変化する車両の場合であっても、走行中に乗員が自身の姿勢を保持することが容易にできるようになる。
【0035】
(2)グリップ部55Lは中空状をなして空調装置20から送出される空気を車室内に供給する供給通路の一部とされるものとした。こうした構成によれば、グリップ部55Lの内部に冷風を流通させることで同グリップ部55Lの温度を車室内の温度低下に先立って低下させることができる。また、グリップ部55Lの内部に温風を流通させることで同グリップ部55Lの温度を車室内の温度上昇に先立って上昇させることができる。従って、グリップ部55Lを把持する乗員に対して快適さを与えることができるようになる。
【0036】
(3)リンフォース41に直接固定される固定部50を有し、パイプ部55(グリップ部55L)と固定部50とが一体形成されるものとした。こうした構成によれば、グリップ部55Lが固定部50を介してリンフォース41及び車両のフレームに直接固定されるため、グリップ部55Lの強度を向上させることができるようになる。また、グリップ部55Lと固定部50とが一体とされているため、アシストグリップ装置の車両本体への組み付け性を向上させることができるようになる。
【0037】
(4)センターコンソール3の助手席側の縁部36Lのえぐり部37をまたぐようにグリップ部55Lが配置されるものとした。こうした構成によれば、グリップ部をセンターコンソールの上面から大きく突出させることなくこれを配置することができる。
【0038】
(5)グリップ部55Lはマグネシウム合金にて形成されるものとした。マグネシウム合金は軽量、高剛性、且つ高熱伝導率の材料であるため、グリップ部55Lの剛性を向上させつつ重量増加を抑制し、しかもグリップ部55Lの内部を流通する空気の温度に応じてグリップ部55Lの温度を素早く変化させることができるようになる。
【0039】
(6)グリップ部55Lはその内部に外筒部56a、延設部56b及び連結部56cが一体に設けられている。このため、グリップ部55Lの強度が飛躍的に向上し、乗員から与えられる負荷に耐えることができる。
【0040】
(7)コンソールダクト7の上面パネル71がセンターコンソール3の低段差部31の裏面31aに当接するものとした。こうした構成によれば、コンソールダクト7の内部を流通する空気の温度に応じてセンターコンソール3の低段差部31の温度が変化するようになる。従って、乗員の腕或いは手が触れるセンターコンソール3の低段差部31の温度調節を行なうことができ、乗員に対して快適さを提供することができるようになる。
【0041】
(8)上面パネル71はマグネシウム合金にて形成されるものとした。これにより、コンソールダクト7の重量増加を抑制しつつ、その内部を流通する空気の温度に応じてセンターコンソール3の低段差部31の温度を素早く変化させることができるようになる。
【0042】
尚、本発明に係る車両用アシストグリップ装置は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
【0043】
・上記実施形態において例示した助手席側のグリップ部55L及びえぐり部37の構造を運転席側に対して適用するようにしてもよい。
・上記実施形態では、インナーダクト24とパイプ部55との接続部に調整弁59を設けるようにしたが、こうした調整弁59を割愛して、後席側への空調エアの供給及び供給停止をコンソールリアレジスターの開閉によって行なうようにすることもできる。
【0044】
・上記実施形態のパイプ部55及び上面パネル71等の材料としてマグネシウム合金を採用したが、マグネシウム合金に代えて、他の種類の軽合金や他の金属材料、或いは樹脂材料を採用しても良い。
【0045】
・グリップ部の内部構造は上記実施形態にて例示したものに限定されない。要するに中空状をなすものであればよく、延設部56bや連結部56cを割愛することもできる。
・固定部がリンフォース41及び車両のフレームのいずれか一方にのみ直接固定されるものとすることもできる。また、例えばグリップ部をセンターコンソール自体に直接固定されるものとする、すなわちグリップ部を車両の構造体に間接的に固定されるものとすることもできる。
【0046】
次に、上記実施形態及び変形例から把握することのできる技術的思想について以下に追記する。
(イ)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両用アシストグリップ装置において、前記グリップ部は軽合金にて形成されることを特徴とする車両用アシストグリップ装置。
【0047】
同構成によれば、軽金属は軽量、高剛性、且つ高熱伝導率の材料であるため、グリップ部の剛性を向上させつつ重量増加を抑制し、しかもグリップ部の内部を流通する空気の温度に応じて同グリップ部の温度を素早く変化させることができるようになる。
【0048】
(ロ)請求項1〜請求項3、及び上記技術思想(イ)のいずれか一項に記載の車両用アシストグリップ装置において、前記グリップ部はその表面を被覆するとともに樹脂材料からなる被覆部とを有することを特徴とする車両用アシストグリップ装置。
【0049】
同構成によれば、この被覆部の材質や厚さ等の条件を適宜設定することにより、空調空気の導入に伴うグリップ部の温度変化の特性や柔らかさを所望のものとすることが容易にできる。
【0050】
(ハ)請求項1〜請求項3、上記技術思想(イ)、及び(ロ)のいずれか一項に記載の車両用アシストグリップ装置において、前記空気供給通路はその上面が前記センターコンソールの上面の裏面に当接していることを特徴とする車両用アシストグリップ装置。
【0051】
同構成によれば、空気供給通路の内部を流通する空気の温度に応じて同通路の上面の温度が変化すると、これに応じてセンターコンソールの上面の温度が素早く変化するようになる。従って、乗員の腕或いは手が触れるセンターコンソールの上面の温度調節を行なうことができるようになる。
【0052】
(二)上記技術思想(ハ)に記載の車両用アシストグリップ装置において、前記空気供給通路はその上面が軽合金にて形成されることを特徴とする車両用アシストグリップ装置。
【0053】
同構成によれば、ダクト部の重量増加を抑制しつつ、ダクト部の内部を流通する空気の温度に応じてセンターコンソールの上面の温度を素早く変化させることができるようになる。
【符号の説明】
【0054】
1…センターコンソール、11…オーディオ収納部、12…収納空間、2…空調機構、20…空調装置、21…上流側ダクト、22…サイドダクト、23…サイドレジスター、24…インナーダクト、26…センターレジスター、28…コンソールリアレジスター、3…センターコンソール、3a…リッド、31…低段差部、31a…裏面、32…コンソール収納部、35…センタークラスター、36L,36R…縁部、37…えぐり部、41…リンフォース、42…前側連結部材、43…後側連結部材、5…枠部材、50…固定部、51…鉛直部、52…上側水平部、53…下側水平部、54…傾斜部、55…パイプ部、55L,55R…グリップ部、56a…外筒部、56b…延設部、56c…連結部、57L…第1被覆部、58L…第2被覆部、59…調整弁、7…コンソールダクト、71…上面パネル、72…コンソールダクト本体、9…オーディオユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のセンターコンソールの上面に乗員が把持可能なグリップ部を設け、そのグリップ部は中空状をなして空調装置から送出される空気を車室内に供給する供給通路の一部とされる車両用アシストグリップ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用アシストグリップ装置において、
前記グリップ部は前記空調装置と前記センターコンソール内の空気供給通路との間に介在される
ことを特徴とする車両用アシストグリップ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の車両用アシストグリップ装置において、
車両の構造体に直接固定される固定部を有し、
前記グリップ部は前記固定部に固定された
ことを特徴とする車両用アシストグリップ装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両用アシストグリップ装置において、
前記センターコンソールの縁部に形成したえぐり部をまたぐように前記グリップ部が配置される
ことを特徴とする車両用アシストグリップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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