説明

車両用ブリッジ

【課題】フレーム材を太くすることなくステップ材とフレーム材の接続強度をアップして、偏加重等に対する耐加重性を高めて変形等を防止し得る車両用ブリッジを提供する。
【解決手段】平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、該フレーム材間に溶接固定され被積載車両の車輪が走行する走行面を有する複数枚の略板状のステップ材と、前記フレーム材の長手方向の一方の端部にそれぞれ固定され被積載車両が積み下ろしされる車両の荷台に係止可能な係止片と、を備え、前記ステップ材は、前記走行面の走行方向の少なくとも一方の端部に裏面外側方向に向けて傾斜状態でリブが一体形成され、該リブの幅方向両端部が前記フレーム材の内壁面にそれぞれ接触状態で固定されていることを特徴とする。前記リブの先端部には、例えば前記走行面と平行で該リブの突出寸法と略同一長さの返し部が一体形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラック等の車両の荷台に、田植機やコンバイン、管理機等の被積載車両を積み下ろす際に使用される車両用ブリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のブリッジとしては、例えば特許文献1に開示されている。このブリッジは、平行に配置され一端に係止片が固定された左右一対の長尺状のフレーム材と、このフレーム材間に所定の隙間を有して溶接固定され被積載車両の車輪が走行する複数枚の略板状のステップ材とを備えている。また、ブリッジは、軽量化のためにステップ材やフレーム材がアルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し成型品で形成されると共に、ステップ材は、その強度を確保するために、走行面の走行方向の両端部等に裏面側にリブが立設され、このリブ等がフレーム材に溶接固定されるようになっている。
【0003】
そして、2つのブリッジの係止片を例えば軽トラック等のトラックの荷台の後端部にそれぞれ係止させ、各ブリッジの他端である地面接地部側の端部を地面上にそれぞれ置く(設置する)ことで、2つのブリッジがトラックに傾斜状態で取り付けられ、この各ブリッジのステップ材の走行面上を被積載車輪の車輪が走行することにより、該車両が荷台に積み下ろしされるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−224248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなブリッジにあっては、ステップ材の走行方向両端部の裏面側のリブが走行面に対して単に垂直に立設されているため、例えばブリッジの一対のフレーム材の地面接地部側の両端部が地面の凹凸等により地面に共に接触しなかったり、あるいは一対のブリッジの設置間隔が不適切で被積載車両の車輪が各ブリッジのセンターを走行しない場合等に、被積載車両の加重が偏加重として各ブリッジに加わることがある。このような場合に、長尺状のブリッジに捻れ力が作用してブリッジ全体が変形することがあり、この変形を防止するために、例えばフレーム材を太くする等して対応しているが、このような場合、ブリッジ自体の重量が重くなって使い勝手に劣り、またコスト高になり易く、その改善が望まれているのが実情である。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、フレーム材を太くすることなくステップ材とフレーム材の接続強度をアップして、偏加重等に対する耐加重性を高めて変形等を防止し得る車両用ブリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、該フレーム材間に溶接固定され被積載車両の車輪が走行する走行面を有する複数枚の略板状のステップ材と、前記フレーム材の長手方向の一方の端部にそれぞれ固定され前記被積載車両が積み下ろしされる車両の荷台に係止可能な係止片と、を備え、前記ステップ材は、前記走行面の走行方向の少なくとも一方の端部に裏面外側方向に向けて傾斜状態でリブが一体形成され、該リブの幅方向両端部が前記フレーム材の内壁面にそれぞれ接触状態で固定されていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、前記ステップ材が、前記リブが前記走行方向の両端部に一体形成された平坦ステップ材と、前記リブが前記走行方向の一方の端部に一体形成された端部ステップ材とからなることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、前記リブの先端部に、前記走行面と平行で該リブの突出寸法と略同一長さの返し部が一体形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、ステップ材の走行面の走行方向端部に裏面外側方向に向けて傾斜状態でリブが一体形成され、このリブの幅方向両端部がフレーム材の内壁面にそれぞれ接触状態で溶接等により固定されているため、リブとフレーム材の接触面積を大きくできて、フレーム材を太くすることなくステップ材とフレーム材の接続強度をアップし、長尺状のブリッジ全体の耐加重性を高めることができて、その変形等を防止することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ステップ材が、走行方向の両端部もしくは一方の端部にリブが一体形成された平坦ステップ材もしくは端部ステップ材からなるため、ブリッジの中間部分に設けられる平坦な走行面を有するステップ材や、あるいはブリッジの長手方向の端部に設けられて傾斜面からなる走行面を有する端部ステップ材にも適用できて、ブリッジ全体の耐加重性を一層高めることができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、リブの先端部に、走行面と平行で該リブの突出寸法と略同一長さの返し部が一体形成されているため、この返し部によりリブ自体の強度を高めることができると共に、フレーム材との接触面積を一層大きくできて、ブリッジ全体の耐加重性をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係わる車両用ブリッジの一実施形態を示す平面図
【図2】同図1のA−A線に沿った矢視図
【図3】同平坦ステップ材の平面図
【図4】同図3のB−B線に沿った断面図
【図5】同端部ステップ材の断面図
【図6】同リブの変形例を示す図
【図7】同ブリッジの上端部の拡大図
【図8】同ブリッジの下端部の拡大図
【図9】同図1のC−C線に沿った矢視図
【図10】同フレーム材の斜視図
【図11】同トラックへの取付状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図11は、本発明に係わる車両用ブリッジの一実施形態を示している。図1及び図2に示すように、車両用ブリッジ1(以下、ブリッジ1という)は、平行に配置された左右一対のフレーム材2と、このフレーム材2間に溶接固定された複数枚のステップ材3と、各フレーム材2の一方の端部である上端部2aにそれぞれ溶接固定された一対の係止片4等を備えている。
【0014】
前記フレーム材2は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し成型により、長さが例えば180cm程度の長尺状に形成されている。そして、このフレーム材2は、図9及び図10に示すように、その断面形状が縦長略長方形状の本体部5を有し、この本体部5の外壁5aの上下にはデザイン状の溝部6が一体形成されると共に、上下の溝部6間には、製品名等のラベルが貼付可能な平面部7が形成されている。
【0015】
また、本体部5の内壁5bの外面(フレーム材2の内面)で高さ方向の所定位置には、外側(一対のフレーム材2の対向面側)に所定寸法突出した突条8が一体形成されている。この突条8の上面に前記ステップ材3の幅方向の端部が載置された状態で、該ステップ材3とフレーム材2が溶接されることにより、一対のフレーム材2間に各ステップ材3の両端部がそれぞれ固定されている。
【0016】
さらに、フレーム材2の本体部5の内部空間内で、前記突条8と略対応する外壁5aと内壁5b間には、本体部5(フレーム材2)の曲げ強度等の剛性を高めるためのリブ5cが一体形成されている。また、フレーム材5の内壁5bの内面には長手方向に沿って段差9が設けれ、この段差9により内壁5bの厚さが薄く設定されて、フレーム材5の軽量化とコストダウン等が図られるようになっている。なお、フレーム材5の外壁5aと内壁5b両端部となる上壁部分と下壁部分は、その板厚が厚く形成されてフレーム材5に所定の強度が確保されるようになっている。
【0017】
前記ステップ材3は、前記フレーム材2と同様に、アルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し成型により形成され、図1及び図2に示すように、複数枚の平坦ステップ材3aと一対の端部ステップ材3bとで構成されている。平坦ステップ材3aは、一対のフレーム材2の長手方向の両端部を除く部分に所定の隙間21を有して溶接固定されて、その表面に平坦な走行面10がそれぞれ形成されている。また、平坦ステップ材3aは、図3及び図4に示すように、走行面10の走行方向イ(ブリッジ1の長手方向)の両端部と中央部に表面側に所定寸法(例えば4mm程度)突出した滑り止め突条12が一体形成されると共に、走行面10の両端部と中央部の裏面側には、リブ13、14がそれぞれ一体形成されている。
【0018】
このリブ13、14のうち、走行面10の両端部裏面に立設されるリブ13は、走行面10に対して所定角度α、走行方向イの外側(走行面10の外側)に向けて傾斜状態で立設された傾斜部13aと、この傾斜部13aの先端部に、内側(走行面10側)に向けて走行面10と平行に一体形成された返し部13bとで構成されている。このとき、返し部13bの長さは、傾斜部13aの走行面10に対する突出寸法Lと略同一に設定され、また、傾斜部13aの前記傾斜角度αは、30度〜70度(好ましくは55度程度)に設定されている。
【0019】
また、前記リブ14は、走行面10の中央裏面側に垂直状態で立設された垂直部14aと、この垂直部14aの先端部両側に走行面10と平行に一体形成された返し部14bとで構成されている。なお、平坦ステップ材3aの走行面10(及び後述する端部ステップ材3bの走行面11)の所定位置には、上方に向けて三角形状に膨出した複数の滑り止め15がそれぞれ一体成形されている。
【0020】
一方、前記一対の端部ステップ材3bは、図5に示すように、その表面の走行面11が平坦面11aと傾斜面11bで形成され、各端部ステップ材3bの走行面11にはブリッジ1の方向性を示すラベル17がそれぞれ貼付されている。また、端部ステップ材3bの走行面11の走行方向イの一方の端部裏面側には、平坦ステップ材3aのリブ13と同様の傾斜部18aと返し部18bからなるリブ18が走行方向イの外側に向けて傾斜状態で一体形成されている。なお、端部ステップ材3bの走行面11の表面側には、前記滑り止め突条12と同様の滑り止め突条19がそれぞれ一体形成されれると共に、走行面11の裏面側の所定位置には、平坦面11aに垂直状態のリブ20がそれぞれ一体形成されている。
【0021】
そして、このような平坦ステップ材3aと端部ステップ材3bは、前記フレーム材2に次のようにして溶接固定される。すなわち、図9に示すように、一対のフレーム材2の内壁5bの突条8上に、各ステップ材3a、3bの幅方向(長手方向イと直交する方向)の両端部を載置し、各ステップ材3a、3bの幅方向の側面(内側面)をフレーム材2の内壁5bの内面に接触させる。このとき、各ステップ材3a、3bの走行面10、11の裏面側に設けた各リブ13、14、18、20の端面がフレーム材2の内壁5bにそれぞれ接触し、特に平坦ステップ材3aの両端部や端部ステップ材3bの一方の端部に一体形成されたリブ13、18は、傾斜部13a、18aと返し部13b、18bがフレーム材2の内壁5bにそれぞれ接触することになる。
【0022】
このリブ13、14、18、20の接触により、各ステップ材3a、3bと各フレーム材2の接触面積が大きく設定され、この状態で各ステップ材3a、3bの幅方向両端部とフレーム材2の内壁5bの所定部位を溶接することにより、各ステップ材3a、3bが所定の隙間21を有して各フレーム材2に溶接固定され、前記ブリッジ1が製造される。なお、各ステップ材3a、3bとフレーム材2の溶接部位としては、例えば走行面10、11側の傾斜したリブ13、18を除く部分の全面が溶接され、リブ13、18や他のリブ14、20部分は裏面側で点溶接される。
【0023】
前記係止片4は、図7に示すように、アルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し成形等により形成され、側面視L字形状の固定部4aと、この固定部4aの先端下方に突出形成された係止部4bを有している。そして、各係止片4の厚さ(幅)が各フレーム材2の本体部5の幅と略同一に設定されて、各係止片4が各フレーム材2の上端部2aの開口に溶接固定されることで該開口が閉塞されると共に、各係止部4bが各フレーム材2の裏面側に所定寸法突出した状態となっている。なお、図8に示すように、各フレーム材2の下端部2bの開口には、係止片4の固定部4aと同様の材質及び形状の接地片16がそれぞれ溶接固定され、該接地片16により各フレーム材2の下端部2bの開口がそれぞれ閉塞されている。
【0024】
次に、このように構成されたブリッジ1の使用方法の一例について説明する。先ず、田植機やコンバイン等のように対向する車輪やキャタピラー等を有する被積載車両を、図11に示す軽トラック等のトラック23の荷台24に積み込もうとする場合、2本のブリッジ1を用意する。そして、一方のブリッジ1の端部ステップ材3bに貼付されているラベル17の矢印の向きを目視で確認しながら、矢印の向いている側の端部、すなわちブリッジ1の上端部を持ち上げて、トラック23の荷台24の後端部に設けられる倒した状態のあおり25と車体と間の隙間に、ブリッジ1の各係止片4の係止部4bを上方から挿入する。
【0025】
これにより、一方のブリッジ1の一対の係止片4がトラック23の荷台24の所定位置に係止され、このとき、ブリッジ1の下端部は接地片16が地面に当接して、該ブリッジ1が荷台24に対して直交状態で取り付けられる。そして、一方のブリッジ1を荷台24に係止させて取り付けたら、次に、他方のブリッジ1の係止片4を同様にして荷台24に係止させて取り付ける。このとき、既に取り付けられているブリッジ1と、次に取り付けようとする2本目のブリッジ1の間隔Wが、被積載車両の車輪間隔と略一致するようにして他方のブリッジ1を荷台24に係止させる。そして、2本のブリッジ1を荷台24に取り付けたら、両ブリッジ1の間隔Wを確認もしくは調整し、この状態で被積載車両を駆動させて、該車両の車輪を2本のブリッジ1のステップ3上で移動(走行)させて荷台24上に積み込む。
【0026】
また、被積載車両を作業現場まで運搬し荷台24上から下ろす場合は、荷台24から取り外してある2本のブリッジ1を、前述した被積載車両の積み込み時と同様にして、トラック23の荷台24に再び取り付け、該ブリッジ1を利用することで行うことができる。この被積載車両の荷台24への積み下ろし時に、各ブリッジ1に偏加重が加わったとしても、各ステップ材3a、3bとフレーム材2とが従来より大きな接触面積で接触しつつ溶接固定されていることから、ブリッジ1自体の強度が高められて、その捻れ等の変形が防止されることになる。
【0027】
このように、前記ブリッジ1によれば、平坦ステップ材3aや端部ステップ材3bからなる各ステップ材3の走行面10、11の走行方向イの端部に、裏面外側方向に向けて傾斜状態でリブ13、18が一体形成され、このリブ13、18の幅方向両端部が各フレーム材2の内壁5b内面にそれぞれ接触状態で所定部位が溶接により固定されているため、各ステップ材3a、3bのリブ13、18とフレーム材2との接触面積を大きくできて、例えばフレーム材2を太くすることなく従来のフレーム材をそのまま使用しつつ、各ステップ材3a、3bとフレーム材2の接続強度をアップさせて、長尺状のブリッジ1全体の耐加重性を高めることができる。
【0028】
その結果、接地面の傾斜や凹凸等により一対のブリッジ1の各接地片16が地面から浮いた状態であったり、あるいは一対のブリッジ1の設置間隔Wが不適切で、被積載車両の重量がブリッジ1の幅方向の端部に加わる等して、各ブリッジ1に偏加重が作用した場合であっても、これらの加重に十分に耐えることができて、ブリッジ1自体の捻れ等の変形を防止して、長期に亘り安定して使用することができる。
【0029】
また、傾斜部13aを有するリブ13が平坦ステップ材3aの走行方向イの両端部に一体形成されると共に、傾斜部18aを有するリブ18が端部ステップ材3bの一方の端部に一体形成されているため、ブリッジ1に使用される各ステップ材3a、3bのフレーム材2に対する強度を一層高めて、ブリッジ1全体の変形等を確実に防止することができる。また、各ステップ材3a、3bのリブ13、18の先端部に、走行面10、11と平行で該リブ13、18の突出寸法Lと略同一長さの返し部13b、18bが一体形成されているため、この返し部13b、18bによりリブ13、18自体の強度を高めることができると共に、フレーム材2との接触面積を一層大きくすることができて、ブリッジ1全体の耐加重性をより一層高めて、その変形をより確実に防止することができる。
【0030】
さらに、ブリッジ1の強度アップのために、従来のようにフレーム材2の太さを太くする必要がないため、フレーム材2のコストアップを抑えて、安価なブリッジ1の提供が可能になると共に、フレーム材2の軽量化等により、ブリッジ1自体の軽量化が図れて、使い勝手に優れたブリッジ1を提供することができる。
【0031】
なお、前記実施形態においては、各ステップ材3a、3bの端部裏面に設けられるリブ13、18が、傾斜部13a、18aと返し部13b、18bを有する構成としたが、本発明は、この構成に限定されず、例えば図6に示すように、傾斜部13aと返し部13bとの間に所定寸法で所定形状の垂直部13c(もしくは円弧部)等を設ける構成としても良く、要は少なくとも傾斜部を有してフレーム材2との接触面積を大きくし得る適宜の構造を採用することができる。
【0032】
また、前記実施形態においては、平坦ステップ材3aの走行方向イの両端部裏面に傾斜部13aと返し部13bを有するリブ13をそれぞれ一体形成したが、端部ステップ材3bと同様に、一方の端部にのみリブ13を設ける構成としても良い。さらに、前記実施形態における、平坦ステップ材3aや端部ステップ材3bの形状、係止片4や接地片16の形状、ブリッジ1の全体形状、ラベル17の有無、フレーム材2とステップ材3の溶接部位等は一例であって、例えば各フレーム材2の端部に固定される一対の係止片4や接地片16を一体化したり、ラベル17を省略したり、あるいはステップ材3の傾斜したリブ13、18を全面溶接する等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、軽トラック等のトラックの荷台上に農業機械等の被積載車両を積み下ろす際に使用されるブリッジに限らず、例えばワゴン車等の車両の荷台にマウンテンバイク等の被積載車両を摘み下ろす際に使用されるブリッジ等にも利用できる。
【符号の説明】
【0034】
1・・・・・・・車両用ブリッジ
2・・・・・・・フレーム材
3・・・・・・・ステップ材
3a・・・・・・平坦ステップ材
3b・・・・・・端部ステップ材
4・・・・・・・係止片
5・・・・・・・本体部
5a・・・・・・外壁
5b・・・・・・内壁
5c・・・・・・リブ
10、11・・・走行面
11a・・・・・平坦面
11b・・・・・傾斜面
12、19・・・滑り止め突条
13・・・・・・リブ
13a・・・・・傾斜部
13b・・・・・返し部
14・・・・・・リブ
18・・・・・・リブ
18a・・・・・傾斜部
18b・・・・・返し部
20・・・・・・リブ
α・・・・・・・角度
L・・・・・・・突出寸法
イ・・・・・・・走行方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平行に配置された左右一対の長尺状のフレーム材と、該フレーム材間に溶接固定され被積載車両の車輪が走行する走行面を有する複数枚の略板状のステップ材と、前記フレーム材の長手方向の一方の端部にそれぞれ固定され前記被積載車両が積み下ろしされる車両の荷台に係止可能な係止片と、を備え、
前記ステップ材は、前記走行面の走行方向の少なくとも一方の端部に裏面外側方向に向けて傾斜状態でリブが一体形成され、該リブの幅方向両端部が前記フレーム材の内壁面にそれぞれ接触状態で固定されていることを特徴とする車両用ブリッジ。
【請求項2】
前記ステップ材は、前記リブが前記走行方向の両端部に一体形成された平坦ステップ材と、前記リブが前記走行方向の一方の端部に一体形成された端部ステップ材とからなることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブリッジ。
【請求項3】
前記リブは、その先端部に、前記走行面と平行で該リブの突出寸法と略同一長さの返し部が一体形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ブリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−40028(P2013−40028A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178892(P2011−178892)
【出願日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(391028100)株式会社内山商会 (20)
【Fターム(参考)】