説明

車両用リモートスタートシステムおよび車両用リモートスタート機能の保護方法

信号を供給してリモートスタート(以下RSと略す)を立ち上げるRSコントローラ20と、運転者の運転開始要求を検出する要求検出手段40と、エンジンコントローラ30とを有する車両用RSシステム10であって、RSコントローラ20からの信号を解析する第1解析部32と、第1解析部32に接続されたエンジン制御部33と、要求検出手段40の運転開始要求の信号を解析する第2解析部35とを備え、エンジンコントローラ30が、第1解析部32の最新の信号を記憶する記憶部37と、第2解析部35、記憶部37及びエンジン制御部33に接続された検証部36とを備え、検証部36が、記憶部37の信号を読み取って第2解析部35で運転開始要求を確定するように設定され、記憶部37の信号がエンジン作動用信号であれば、エンジン制御部33にエンジン停止用信号を送信すると共に記憶部37の信号をエンジン停止用信号に更新するように設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作動信号を供給してリモートスタートを立ち上げるリモートスタートコントローラと、運転者の運転開始要求を検出する要求検出手段と、リモートスタートコントローラからの作動信号および停止信号を解析する第1解析部を備えたエンジンコントローラと、第1解析部に接続されてエンジンを作動信号に応じてスタートさせるとともに停止信号に応じて停止させるエンジン制御部と、上記要求検出手段で検出した運転開始要求の信号を受けて当該信号を解析する第2解析部とを備えた車両用リモートスタートシステムに関する。さらに、本発明は、車両用リモートスタート機能の保護方法に関する。
【背景技術】
【0002】
運転者の利便性を向上させるために、乗車前にリモートコントロールでエンジンをスタートさせて、エアコンで車内に冷房または暖房を効かせるシステムが開発されている。また、このシステムでは、リモートコントロールの悪用を防止するため、車両ドアが開かれると、つまり人が車両内に入ろうとすると、安全上の理由によりエンジンが停止する。このようなシステムは、例えば米国特許第4227588号で知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4227588号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記システムでは、リモートコントロールでエンジンをスタートさせた後に、車両ドアを閉じた状態のまま、何らかの方法で車両に侵入すれば、無関係の者であっても当該車両を運転することができる。また、上記システムで用いられる信号は、非常に簡単な方法で改竄され得るものである。
【0005】
そこで、本発明は、高い安全性を保証し得る車両用リモートスタートシステムおよび車両用リモートスタート機能の保護方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、請求項1の車両用リモートスタートシステムと、請求項11の車両用リモートスタート機能の保護方法によって解決される。
本発明は、エンジンのスタート時に必要となる信号、すなわち改竄できない信号をリモートスタートに関与させる、という思想に基づいている。このような信号が改竄されると、エンジンをスタートさせることができない。このため、上記信号を、運転開始要求としてエンジンコントローラに送信し、リモートスタートを停止させるトリガーに使用することで、リモートスタートの安全性を向上させることができる。
【0007】
上述した課題を解決するために、エンジンコントローラは、さらに、第1解析部で解析された最新の信号を記憶する記憶部と、第2解析部、記憶部およびエンジン制御部に接続された検証部とを備え、
上記検証部が、上記記憶部に記憶された信号を読み取って上記第2解析部で運転開始要求を確定するように設定され、上記信号が作動信号であれば、上記エンジン制御部に停止信号を送信するとともに、上記記憶部に記憶された信号を停止信号に更新するように設定されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施例に係る車両用リモートスタートシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の好ましい実施の形態によれば、運転開始要求を検出する要求検出手段は、電子制御アクセルペダルのペダルセンサである。電子制御アクセルペダルからペダルセンサへの入力信号は、改竄されないので信頼性がある。仮に、ペダルセンサの信号が検出できない、または改竄されると、燃料がエンジンに供給されず車両を加速できないので、当該車両を運転することができない。この場合、ペダルセンサの解析用コントローラが、エンジンコントローラとなる。これは、悪用に対して高い安全性を保証する。
【0010】
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、運転開始要求を検出する要求検出手段は、信号が改竄されないという同様の利点を有するエンジン回転数検出センサである。また、このセンサの代わりに、速度センサまたは上死点センサ(TDCセンサ)であってもよい。
【0011】
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、運転開始要求を検出する要求検出手段は、エンジンの要求トルクまたは要求トルクの変化を検出する機器である。このような機器は、燃料未供給状態でのエンジンのスタートにより発生する突発的なトルク上昇を検出する装置に組み込まれるものであり、エンジンコントローラに配置されるものである。また、要求検出手段として、上記機器と、上述したペダルセンサとを組み合わせてもよい。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態によれば、リモートスタートシステムは、少なくとも次のいずれか状態を検出する状態検出手段を有する。すなわち、これらの状態は、a)車両の解錠、b)少なくとも1つの車両ドアの開放、および、c)車両内の人の存在、である。これらの状態を検出するための構成として、少なくとも次のいずれかを具備することが好ましい。すなわち、これらは、車両ドアのドアロックシリンダのコンタクトスイッチ、車両の中央ドアロック、車両ドア(特に運転席側ドア)のドアコンタクトスイッチ、ドアハンドルセンサ、着座検知器、および盗難防止装置の室内センサ、である。車両の解錠については、車両ドアのドアロックシリンダのコンタクトスイッチ、または、もし利用できるなら、車両の中央ドアロックで検出することができる。少なくとも1つの車両ドアの開放については、車両ドアのドアコンタクトスイッチ、またはドアハンドルセンサで検出でき、車両内の人の存在については、着座検知器または盗難防止装置の室内センサで検出できる。
【0013】
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、リモートスタートコントローラは、上述した状態a)−c)の少なくとも1つの発生を検出する状態検出手段に接続されている。リモートスタートコントローラは、状態a)−c)の少なくとも1つの発生を確認すると、リモートスタートを要求する信号(以下、アクティブ信号という)を受信していても、停止信号をエンジンコントローラに供給し、エンジンを停止させる。リモートスタートコントローラは、状態a)−c)の少なくとも1つの発生を確認せずに、アクティブ信号を受信すると、リモートスタートを立ち上げる。好ましくは、これに代えて、またはこれとともに、リモートスタートコントローラは、予め設定された時間が経過するとリモートスタートを立ち上げるようにしてもよい。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態によれば、リモートスタートコントローラとエンジンコントローラとはCANバスを介して接続されている。
【実施例】
【0015】
本発明は、好ましい実施例を示した次の図面により、開示される。
図1は、リモートスタートを立ち上げるリモートスタートコントローラ20と、エンジンコントローラ30と、運転者の運転開始要求を検出する要求検出手段40と、次のいずれかの状態を検出する状態検出手段50、すなわち、a)車両の解錠、b)車両ドアの少なくとも1つの開放、および、c)車両内の人の存在、の少なくとも1つの発生を検出する状態検出手段50とを備える車両用リモートスタートシステム10を示す。リモートスタートコントローラ20とエンジンコントローラ30とはCANバスを介して接続されている。
【0016】
好ましい実施例によれば、リモートスタートコントローラ20は、アクティブ信号を受信する受信部21を備える。このアクティブ信号は、遠方から、車両をスタートさせるため、また気候に応じて車両の冷房または暖房をかけるため、当該車両の利用者が乗車する前に、例えば車両用リモートコントロールで利用者から受信部21に送信される。これに代えて、またはこれとともに、リモートスタートコントローラ20がリモートスタートを立ち上げる時間を、利用者が予め設定できるようにしてもよい。さらに、リモートスタートコントローラ20は、状態検出手段50からの信号を入力する状態入力部25と、この状態入力部25に接続されて状態検出手段50からの信号を解析する解析部26を備える。また、所定の状態の発生を検出する状態検出手段50として、車両の1つまたは複数のドアのドアロックシリンダのコンタクトスイッチ、車両の1つまたは複数のドア(好ましくは運転席側ドア)のドアコンタクトスイッチ、ドアハンドルの握り若しくは接触を検出するセンサであるドアハンドルセンサ、または着座検知器を使用してもよい。また、これらのいくつかを組み合わせて使用してもよい。これに代えて、またはこれとともに、車両の中央ドアロックを含めてもよい。この場合、中央ドアロックからの信号を状態入力部25でリモートコントローラ20が受信するだけでなく、リモートコントローラ20が状態入力部25を介して中央ドアロックに信号を送信する構成であってもよい。さらに、リモートスタートコントローラ20は、エンジンコントローラ30から信号を入力するとともにエンジンコントローラ30に信号を出力する入出力部24を備える。また、リモートスタートコントローラ20は、受信部21、入出力部24および解析部26に接続された演算部22を備える。この演算部22は、受信部21で受信したアクティブ信号に応じて入出力部24に作動信号を供給することにより、リモートスタートを立ち上げるものである。さらに、リモートスタートコントローラ20は、演算部22に接続されて当該演算部22によるリモートスタートの立ち上げの信号を記憶するメモリ23を備える。ところで、リモートスタートコントローラ20のこれらの構成は、他のコントローラに含まれるとしてもよい。
【0017】
好ましい実施例によれば、エンジンコントローラ30は、リモートスタートコントローラ20から信号を入力するとともにリモートスタートコントローラ20に信号を出力する入出力部31と、この入出力部31に接続されてリモートスタートコントローラ20からの信号を解析する第1解析部32とを備える。また、エンジンコントローラ30は、第1解析部32に接続されて作動信号に反応してエンジンをスタートさせるとともに停止信号に反応してエンジンを停止させるエンジン制御部33を備える。さらに、エンジンコントローラ30は、要求検出手段40からの運転開始要求の信号を入力する要求入力部34と、この要求入力部34に接続されて運転開始要求の複数の信号を解析する第2解析部35とを備える。また、エンジンコントローラ30は、第1解析部32および検証部36に接続されて当該第1解析部32で解析された最新の信号を記憶する記憶部37を備える。さらに、エンジンコントローラ30は、第2解析部35、記憶部37およびエンジン制御部33に接続された検証部36を備える。この検証部36は、記憶部37に記憶された信号を読み取って第2解析部35による運転開始要求を確定するように設定されており、上記信号が作動信号であれば、エンジン制御部33に停止信号を送信するとともに、上記記憶部37で記憶された信号を停止信号に更新するように設定されたものである。
【0018】
運転者の運転開始要求を検出する要求検出手段40には、エンジンコントローラ30に直結されている電子制御アクセルペダルのペダルセンサが用いられる。ペダルセンサの信号が改竄されると、燃料がエンジンに供給されず車両を加速できないので、当該車両を運転することができなくなる。これは車両用リモートスタートシステム10の高い安全性を保証する。ペダルセンサの代わりに、運転開始要求を検出するものとして、信号を改竄できないという同等の利点を有するセンサである、エンジン回転数検出センサを使用してもよい。これらのセンサの代わりとして、エンジンコントローラ30に備えられたソフトウェアであって、突然のトルク増加を検出するもの、またはエンジンに燃料を供給するための信号を送信するものであってもよい。
【0019】
次に、本発明の車両用リモートスタートシステム10の好ましい実施例の動作を説明する。
受信部21でアクティブ信号を受信すると、または利用者によって予め設定された時間が経過すると、このリモートスタートの要求に応じられるか、リモートスタートコントローラ20が確認する。この要求に応じるために必要な状態として、車両ドアが施錠されている(解錠されていない)こととしてもよい。この状態を検出するために、例えば、車両ドアのドアロックシリンダのコンタクトスイッチの信号が解析される。この代わりに、車両の中央ドアロックの信号が解析されるとしてもよい。これらのいずれかの状態において、リモートスタートの要求が演算部22で決定されると、メモリ23は決定されたリモートスタートの要求を記憶し、演算部22は作動信号を入出力部24に供給する。一方、エンジンコントローラ30では、入出力部31でリモートスタートコントローラ20から信号が入力され、この信号が第1解析部32で解析される。この第1解析部32で解析された信号は、エンジン制御部33に送信されるとともに記憶部37に記憶される。そして、その信号が作動信号であれば、エンジン制御部33はエンジンをスタートさせる。ところで、状態検出手段50が中央ドアロックである場合において、車両のドアロックが行われていないと判断された時には、リモートスタートコントローラ20が、アクティブ信号の受信により中央ドアロックでドアロックを行い、同時に作動信号を入出力部24に供給するとしてもよい。
【0020】
関係のない者に車両を運転させないためにも、車両内に人が入るとエンジンを自動的に停止させるべきである。このため、状態検出手段50は、車両が解錠されているか、少なくとも1つの車両ドアが開放されているか、または、車両内に人が存在するかを確認する。リモートコントローラ20は、この状態の発生を検出する信号を状態検出手段50から入力して解析し、メモリ23にリモートスタートの要求を決定した信号が記憶されているかを確認する。メモリ23に当該信号が記憶されていれば、リモートコントローラ20は、エンジンコントローラ30の入出力部31に停止信号を供給し、エンジンコントローラ30は、この供給された停止信号を解析した後に、エンジンを停止させる。
【0021】
また、エンジンコントローラ30は、運転開始要求の信号を要求検出手段40から入力して解析すると、記憶部37に作動信号が記憶されているか確認する。記憶部37に作動信号が記憶されていれば、検証部36は停止信号をエンジン制御部33に送信して、エンジンを停止させる。
【0022】
ここで、エンジン制御部33によるエンジンの停止の制御では、リモートスタートコントローラ20からの停止信号と、検証部36からの停止信号とをOR条件とする。これにより、状態検出手段50が作動しない場合や、状態検出手段50からの信号が改竄された場合であっても、車両を運転しようとすれば、リモートスタートの後であってもエンジンが停止する。
【0023】
ところで、図1に示した実施例の代わりに、すなわち、リモートスタートコントローラ20が状態a)−c)の少なくとも一つの発生を確認してエンジンコントローラ30に信号を入力する代わりに、状態検出手段50が検証部36に接続されて、状態検出手段50の信号を直接エンジンコントローラ30に入力する構成であってもよい。この構成では、リモートスタートコントローラ20ではなく、第2解析部が、停止信号を検証部36に送信する。また、この検証部36は、上記状態検出手段による状態a)−c)の少なくとも1つの発生の検出により、記憶部37に記憶された信号を読み取って第2解析部35による運転開始要求を確定するように設定され、上記信号が作動信号であれば、エンジンをスタートおよび停止するために停止信号を送信するとともに、記憶部37に記憶された信号を停止信号に更新するように設定されたものである。
【符号の説明】
【0024】
10 車両用リモートスタートシステム
20 リモートスタートコントローラ
30 エンジンコントローラ
32 第1解析部
33 エンジン制御部
35 第2解析部
36 検証部
37 記憶部
40 要求検出手段
50 状態検出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動信号を供給してリモートスタートを立ち上げるリモートスタートコントローラ(20)と、運転者の運転開始要求を検出する要求検出手段(40)と、エンジンコントローラ(30)とを有する車両用リモートスタートシステムであって、
上記リモートスタートコントローラ(20)からの上記作動信号および停止信号を解析する第1解析部(32)と、この第1解析部(32)に接続されて上記作動信号に応じてエンジンをスタートさせるとともに上記停止信号に応じてエンジンを停止させるエンジン制御部(33)と、要求検出手段(40)で検出した運転開始要求の信号を解析する第2解析部(35)とを備え、
上記エンジンコントローラ(30)が、第1解析部(32)で解析された最新の信号を記憶する記憶部(37)と、第2解析部(35)、記憶部(37)およびエンジン制御部(33)に接続された検証部(36)とを備え、
上記検証部(36)が、記憶部(37)に記憶された信号を読み取って第2解析部(35)で上記運転開始要求を確定するように設定され、記憶部(37)の信号が作動信号であれば、エンジン制御部(33)に停止信号を送信するとともに、記憶部(37)に記憶された信号を停止信号に更新するように設定されたものであることを特徴とする車両用リモートスタートシステム。
【請求項2】
要求検出手段(40)が、電子制御アクセルペダルのペダルセンサを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用リモートスタートシステム。
【請求項3】
要求検出手段(40)が、エンジン回転数を検出するセンサを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用リモートスタートシステム。
【請求項4】
要求検出手段(40)が、エンジンの要求トルクを検出するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用リモートスタートシステム。
【請求項5】
a)車両の解錠、b)少なくとも1つの車両ドアの開放、および、c)車両内の人の存在、の少なくとも1つの状態を検出する状態検出手段(50)を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用リモートスタートシステム。
【請求項6】
状態検出手段(50)が、車両ドアのドアロックシリンダのコンタクトスイッチ、車両の中央ドアロック、車両ドアのドアコンタクトスイッチ、ドアハンドルセンサ、着座検知器、および盗難防止装置の室内センサ、の少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項5に記載の車両用リモートスタートシステム。
【請求項7】
上記検証部(36)が、上記状態検出手段(50)によるa),b)およびc)の少なくとも1つの状態を検出することにより、記憶部(37)に記憶された信号を読み取って第2解析部(35)による運転開始要求を確定するように設定され、上記信号が作動信号であれば、エンジンをスタートおよび停止するために停止信号を送信するとともに、記憶部(37)に記憶された信号を停止信号に更新するように設定されたものであることを特徴とする請求項5または6に記載の車両用リモートスタートシステム。
【請求項8】
リモートスタートシステム(20)が、状態検出手段(50)に接続されたものであり、
上記リモートスタートシステム(20)が、上記状態検出手段(50)によるa),b)およびc)の少なくとも1つの状態を検出することにより、停止信号を供給するものであることを特徴とする請求項5または6に記載の車両用リモートスタートシステム。
【請求項9】
リモートスタートシステム(20)が、リモートスタートの信号を受信する、および/または、予め設定された時間が経過すれば、リモートスタートを立ち上げるものであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の車両用リモートスタートシステム。
【請求項10】
リモートスタートコントローラ(20)とエンジンコントローラ(30)とが、CANバス(60)を介して接続されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の車両用リモートスタートシステム。
【請求項11】
リモートスタートを立ち上げるリモートスタートコントローラ(20)から作動信号がエンジンコントローラ(30)に入力され、
エンジンコントローラ(30)が上記作動信号に応じてエンジンをスタートさせ、
運転者の運転開始要求の検出が行われ、
エンジンコントローラ(30)が上記運転開始要求の信号を解析し、
リモートスタートを立ち上げたエンジンコントローラ(30)が、上記運転開始要求の信号を解析した後に、エンジンを停止させることを特徴とする車両用リモートスタート機能の保護方法。
【請求項12】
運転者の運転開始要求の検出が、ペダルセンサ(40)によって行われることを特徴とする請求項11に記載の車両用リモートスタート機能の保護方法。
【請求項13】
運転者の運転開始要求の検出が、エンジン速度を検出するセンサ(40)によって行われることを特徴とする請求項11に記載の車両用リモートスタート機能の保護方法。
【請求項14】
運転者の運転開始要求の検出が、エンジンの要求トルクを検出することによって行われることを特徴とする請求項11に記載の車両用リモートスタート機能の保護方法。
【請求項15】
リモートスタートを開始した後に、a)車両の解錠、b)少なくとも1つの車両ドアの開放、および、c)車両内の人の存在、の少なくとも1つの状態を検出すると、エンジンコントローラ(30)でエンジンをストップすることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の車両用リモートスタート機能の保護方法。



【図1】
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【公表番号】特表2012−500924(P2012−500924A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523323(P2011−523323)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【国際出願番号】PCT/EP2009/005382
【国際公開番号】WO2010/020330
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(591006586)アウディ アクチェンゲゼルシャフト (34)
【氏名又は名称原語表記】AUDI AG
【住所又は居所原語表記】D−85045 Ingolstadt,Germany
【Fターム(参考)】