車両用商用電源装置
【課題】 車両用商用電源装置において、１個のコンセントをインバータ及び商用電源に共用可能にする。
【解決手段】 商用電源及びインバータ用の差し込み口を有する共通の電源出力用コンセント１に、インバータ用差し込み口を開放して商用電源用差し込み口を閉鎖する通常位置及び商用電源用差し込み口を開放してインバータ用差し込み口を閉鎖する切換位置間でスライド可能なシャッタ１０を前置する。商用電源入力用コンセント６に、その差し込み口をカバーする蓋２０を開閉可能に取付け、この蓋及びシャッタ１０間に、蓋２０の閉鎖状態では通常位置を占め、蓋２０が開放されると切換位置を占めるようにシャッタ１０を連動してスライドさせる従動レバー１１、駆動レバー２１及びカム板２５よりなる連動機構を設けた。
【解決手段】 商用電源及びインバータ用の差し込み口を有する共通の電源出力用コンセント１に、インバータ用差し込み口を開放して商用電源用差し込み口を閉鎖する通常位置及び商用電源用差し込み口を開放してインバータ用差し込み口を閉鎖する切換位置間でスライド可能なシャッタ１０を前置する。商用電源入力用コンセント６に、その差し込み口をカバーする蓋２０を開閉可能に取付け、この蓋及びシャッタ１０間に、蓋２０の閉鎖状態では通常位置を占め、蓋２０が開放されると切換位置を占めるようにシャッタ１０を連動してスライドさせる従動レバー１１、駆動レバー２１及びカム板２５よりなる連動機構を設けた。
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室外の商用電源及び車室内で商用電源に相当する電源電圧を発生するインバータで給電される電源出力用コンセントが設けられている車両用商用電源装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の車両用商用電源装置としては、バッテリ電圧を商用電源電圧に相当する交流電圧に変換するインバータを搭載すると共に、その出力用コンセントと、停車中に車室外から商用電源を引込んで給電する外部電源用コンセントが用意されているのが周知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これにより、停車中にはバッテリを消耗させずに車室外の商用電源を利用できるが、独立に２個のコンセントを設ける必要があり、したがってその配列面が広くなるだけでなく、どちらに給電されているかを確認する必要があり、間違えると給電されないことになっていた。
【０００４】本発明は、このような点に鑑みて、１個のコンセントをインバータ及び商用電源に共用可能にする車両用商用電源装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達成するために、請求項１により、商用電源及びインバータ用の差し込み口を有する共通の電源出力用コンセントに、インバータ用差し込み口を開放して商用電源用差し込み口を閉鎖する通常位置及び商用電源用差し込み口を開放してインバータ用差し込み口を閉鎖する切換位置間でスライド可能なシャッタを前置し、商用電源入力用コンセントに、その差し込み口をカバーする蓋を開閉可能に取付け、この蓋及びシャッタ間に、蓋の閉鎖状態では通常位置を占め、蓋が開放されると切換位置を占めるようにシャッタを連動してスライドさせる連動機構を設けたことを特徴とする。
【０００６】インバータを使用する場合、商用電源入力用コンセントは蓋で閉鎖されており、電源出力用コンセントではシャッタで商用電源用の差し込み口が閉鎖され、インバータ用差し込み口が開放される。商用電源を使用するために蓋を開放すると、連動機構を介してシャッタが切換位置に従動し、インバータ用差し込み口は閉鎖され、商用電源用差し込み口が開放される。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１乃至図３を基に本発明の実施の形態の一例による車両用商用電源装置を説明する。９は例えばキャンピングカーの後部パネルに設けられた電源ボックスであり、電源出力用コンセント１が取付けられたその前面パネル９ａが車室内に面し、商用電源入力用コンセント６が取付けられたの後面パネル９ｂが車室外に面している。
【０００８】電源出力用コンセント１は、３個の差し込み口１ａ、１ｂ、１ｃ（図２Ａ参照）を備え、前面パネル９ａの開口部１５に対面させると共に、前面パネル９ａに対して僅かに隙間を置いて側部がブラケット１ａで電源ボックス９の側面パネルに取付けられている。この隙間には、シャッタ１０がガイド部１２により前面パネル９ａに沿ってスライド可能にガイドされている。このシャッタには、図２Ｂ、Ｃに示すように、差し込み口１ｂを常時開放させ、通常位置で差し込み口１ａを開放させ、切換位置では差し込み口１ｃを開放させる２個の開口部１３、１３ａが形成されている。
【０００９】後面パネル９ｂには、商用電源入力用コンセント６を開閉する蓋２０が配置され、その上端部がピン２０ａにより枢着されている。電源ボックス９の底面９ｄには、蓋２０の開閉に連動してその運動方向を直交方向へ転向させると共にシャッタ１０をスライドさせる連動機構を構成する扇形状のカム板２５がピン２６により底面９ｄに隙間を置いて底面９ｄに沿って回転自在に枢支されている。このカム板には、回転位置がほぼ９０°異なる半径方向の２個のカム溝２５ａ、２５ｂが形成されている。蓋２０の下方側部には、円弧状に形成されて挿通孔９ｃを通過して、さらに水平方向に延び、次いで下方へ曲げられた係入部分２１ａを有する駆動レバー２１がヒンジ２１ｂで取付けられている。係入部分２１ａは蓋２０の開放時にカム溝２５ａを通過して側面９ａに向けて延びていることにより、閉鎖時に上昇しつつカム溝２５ａを前方へ駆動し、開放時に下降しつつカム溝２５ａを後方へ駆動する。シャッタ１０の底部には、Ｌ字形の従動レバー１１が取付けられ、垂直方向の係入部分１１ａがカム溝２５ｂに係入することによりカム板２５の後方への回動に従動してシャッタ１０を図１の切換位置から同図で見て左方向の通常位置へスライドさせるようになっている。係入部分１１ａの下端には、カム板２５を下方から支持するヘッド部１１ｂが形成されている。
【００１０】これにより、図２Ｂに示すように、シャッタ１０は通常位置ではこのシャッタ自体と開口部１３ａとで差し込み口１ａ、１ｂを開放し、差し込み口１ｃを閉鎖する。一方、図２Ｃに示すように切換位置では開口部１３ａは広い開口面積により差し込み口１ｂを開放させたままであり、開口部１３で差し込み口１ｃを開放し、差し込み口１ａを閉鎖する。
【００１１】電源ボックス９には、車両搭載のバッテリを電源として例えば１００Ｖ・５０Ｈｚ及び１００Ｖ・６０Ｈｚの商用電源に相当する１００Ｖ・５５Ｈｚの電源電圧を発生する図３に示すインバータ５がさらに収納されると共に、差し込み口１ａ、１ｂの口金にはインバータ５の出力端子から配線され、差し込み口１ｂを共通としてその口金と差し込み口１ｃの口金には商用電源入力用コンセント６のピン６ａ、６ｂから配線されている。ピン６ｃはアースラインの入力用である。
【００１２】このように構成された車両用商用電源装置の動作は次の通りである。蓋２０が閉鎖されている場合、シャッタ１０で差し込み口１ｃが閉鎖され、差し込み口１ａ、１ｂが開放されている（同図２Ｂ参照）。これにより、例えばパソコンの電源プラグ２を開放している差し込み口１ａ、１ｂに差し込むと、インバータ５から１００Ｖ・５５Ｈｚの商用電源相当の電源電圧が給電される。
【００１３】停車時に外部の商用電源を使用する場合、商用電源入力用コンセント６の蓋２０を開放すると、駆動レバー２１によりカム板２５が後方へ回動させられ、これにより従動レバー１１がカム溝２５ｂに沿って従動することにより、シャッタ１０が図１及び図２Ｃに示す位置に移動し、差し込み口１ａを閉鎖して差し込み口１ｂ、１ｃを開放する。屋内の商用電源コンセントにプラグ７ａが差し込まれた状態で、商用電源入力用コンセント６にその反対端のプラグ７を差し込むと、開放された２個の差し込み口１ｂ、１ｃから商用電源が給電可能となり、したがってこれらの差し込み口に電源プラグ２を差し込むと、商用電源の使用を前提にするパソコンが正規の商用電源で作動する。
【００１４】尚、前述の実施の形態では差し込み口を３個にして真中の１個を共用するように構成したが、４個にしてシャッタを２個単位で開閉する形状に構成することにより、コンセントは共通であるが差し込み口はインバータ及び外部電源用に完全に分離した構造にすることもできる。さらに、連動機構としては、同軸ワイヤを電源ボックス内に配置し、アウタワイヤにスライド可能に収納されたインナワイヤの一端をガイドを介してシャッタに接続し、その他端をシャッタのスライドストロークに対応した開閉ストロークが得られる位置の蓋部分に接続することも考えられる。
【００１５】
【発明の効果】以上、本発明によれば、１個のコンセントにインバータ及び外部電源用差し込み口を設けてその給電状態に応じてシャッタで開閉することにより、コンセントの専有面積を狭くできるだけでなく、差し込み口をインバータ又は外部電源用と間違えることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態による車両用商用電源装置の電源ボックス内の構成を示す斜視図である。
【図２】同車両用商用電源装置の要部を説明するもので、同図Ａは商用電源出力用コンセントの正面図、同図Ｂ及びＣはシャッタの動作を説明する正面図である。
【図３】同車両用商用電源装置の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
１ 電源出力用コンセント
１ａ、１ｂ、１ｃ 差し込み口
５ インバータ
６ 商用電源入力用コンセント
１０ シャッタ
１３、１３ａ 開口部
２０ 蓋
２５ カム板
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室外の商用電源及び車室内で商用電源に相当する電源電圧を発生するインバータで給電される電源出力用コンセントが設けられている車両用商用電源装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の車両用商用電源装置としては、バッテリ電圧を商用電源電圧に相当する交流電圧に変換するインバータを搭載すると共に、その出力用コンセントと、停車中に車室外から商用電源を引込んで給電する外部電源用コンセントが用意されているのが周知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これにより、停車中にはバッテリを消耗させずに車室外の商用電源を利用できるが、独立に２個のコンセントを設ける必要があり、したがってその配列面が広くなるだけでなく、どちらに給電されているかを確認する必要があり、間違えると給電されないことになっていた。
【０００４】本発明は、このような点に鑑みて、１個のコンセントをインバータ及び商用電源に共用可能にする車両用商用電源装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達成するために、請求項１により、商用電源及びインバータ用の差し込み口を有する共通の電源出力用コンセントに、インバータ用差し込み口を開放して商用電源用差し込み口を閉鎖する通常位置及び商用電源用差し込み口を開放してインバータ用差し込み口を閉鎖する切換位置間でスライド可能なシャッタを前置し、商用電源入力用コンセントに、その差し込み口をカバーする蓋を開閉可能に取付け、この蓋及びシャッタ間に、蓋の閉鎖状態では通常位置を占め、蓋が開放されると切換位置を占めるようにシャッタを連動してスライドさせる連動機構を設けたことを特徴とする。
【０００６】インバータを使用する場合、商用電源入力用コンセントは蓋で閉鎖されており、電源出力用コンセントではシャッタで商用電源用の差し込み口が閉鎖され、インバータ用差し込み口が開放される。商用電源を使用するために蓋を開放すると、連動機構を介してシャッタが切換位置に従動し、インバータ用差し込み口は閉鎖され、商用電源用差し込み口が開放される。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１乃至図３を基に本発明の実施の形態の一例による車両用商用電源装置を説明する。９は例えばキャンピングカーの後部パネルに設けられた電源ボックスであり、電源出力用コンセント１が取付けられたその前面パネル９ａが車室内に面し、商用電源入力用コンセント６が取付けられたの後面パネル９ｂが車室外に面している。
【０００８】電源出力用コンセント１は、３個の差し込み口１ａ、１ｂ、１ｃ（図２Ａ参照）を備え、前面パネル９ａの開口部１５に対面させると共に、前面パネル９ａに対して僅かに隙間を置いて側部がブラケット１ａで電源ボックス９の側面パネルに取付けられている。この隙間には、シャッタ１０がガイド部１２により前面パネル９ａに沿ってスライド可能にガイドされている。このシャッタには、図２Ｂ、Ｃに示すように、差し込み口１ｂを常時開放させ、通常位置で差し込み口１ａを開放させ、切換位置では差し込み口１ｃを開放させる２個の開口部１３、１３ａが形成されている。
【０００９】後面パネル９ｂには、商用電源入力用コンセント６を開閉する蓋２０が配置され、その上端部がピン２０ａにより枢着されている。電源ボックス９の底面９ｄには、蓋２０の開閉に連動してその運動方向を直交方向へ転向させると共にシャッタ１０をスライドさせる連動機構を構成する扇形状のカム板２５がピン２６により底面９ｄに隙間を置いて底面９ｄに沿って回転自在に枢支されている。このカム板には、回転位置がほぼ９０°異なる半径方向の２個のカム溝２５ａ、２５ｂが形成されている。蓋２０の下方側部には、円弧状に形成されて挿通孔９ｃを通過して、さらに水平方向に延び、次いで下方へ曲げられた係入部分２１ａを有する駆動レバー２１がヒンジ２１ｂで取付けられている。係入部分２１ａは蓋２０の開放時にカム溝２５ａを通過して側面９ａに向けて延びていることにより、閉鎖時に上昇しつつカム溝２５ａを前方へ駆動し、開放時に下降しつつカム溝２５ａを後方へ駆動する。シャッタ１０の底部には、Ｌ字形の従動レバー１１が取付けられ、垂直方向の係入部分１１ａがカム溝２５ｂに係入することによりカム板２５の後方への回動に従動してシャッタ１０を図１の切換位置から同図で見て左方向の通常位置へスライドさせるようになっている。係入部分１１ａの下端には、カム板２５を下方から支持するヘッド部１１ｂが形成されている。
【００１０】これにより、図２Ｂに示すように、シャッタ１０は通常位置ではこのシャッタ自体と開口部１３ａとで差し込み口１ａ、１ｂを開放し、差し込み口１ｃを閉鎖する。一方、図２Ｃに示すように切換位置では開口部１３ａは広い開口面積により差し込み口１ｂを開放させたままであり、開口部１３で差し込み口１ｃを開放し、差し込み口１ａを閉鎖する。
【００１１】電源ボックス９には、車両搭載のバッテリを電源として例えば１００Ｖ・５０Ｈｚ及び１００Ｖ・６０Ｈｚの商用電源に相当する１００Ｖ・５５Ｈｚの電源電圧を発生する図３に示すインバータ５がさらに収納されると共に、差し込み口１ａ、１ｂの口金にはインバータ５の出力端子から配線され、差し込み口１ｂを共通としてその口金と差し込み口１ｃの口金には商用電源入力用コンセント６のピン６ａ、６ｂから配線されている。ピン６ｃはアースラインの入力用である。
【００１２】このように構成された車両用商用電源装置の動作は次の通りである。蓋２０が閉鎖されている場合、シャッタ１０で差し込み口１ｃが閉鎖され、差し込み口１ａ、１ｂが開放されている（同図２Ｂ参照）。これにより、例えばパソコンの電源プラグ２を開放している差し込み口１ａ、１ｂに差し込むと、インバータ５から１００Ｖ・５５Ｈｚの商用電源相当の電源電圧が給電される。
【００１３】停車時に外部の商用電源を使用する場合、商用電源入力用コンセント６の蓋２０を開放すると、駆動レバー２１によりカム板２５が後方へ回動させられ、これにより従動レバー１１がカム溝２５ｂに沿って従動することにより、シャッタ１０が図１及び図２Ｃに示す位置に移動し、差し込み口１ａを閉鎖して差し込み口１ｂ、１ｃを開放する。屋内の商用電源コンセントにプラグ７ａが差し込まれた状態で、商用電源入力用コンセント６にその反対端のプラグ７を差し込むと、開放された２個の差し込み口１ｂ、１ｃから商用電源が給電可能となり、したがってこれらの差し込み口に電源プラグ２を差し込むと、商用電源の使用を前提にするパソコンが正規の商用電源で作動する。
【００１４】尚、前述の実施の形態では差し込み口を３個にして真中の１個を共用するように構成したが、４個にしてシャッタを２個単位で開閉する形状に構成することにより、コンセントは共通であるが差し込み口はインバータ及び外部電源用に完全に分離した構造にすることもできる。さらに、連動機構としては、同軸ワイヤを電源ボックス内に配置し、アウタワイヤにスライド可能に収納されたインナワイヤの一端をガイドを介してシャッタに接続し、その他端をシャッタのスライドストロークに対応した開閉ストロークが得られる位置の蓋部分に接続することも考えられる。
【００１５】
【発明の効果】以上、本発明によれば、１個のコンセントにインバータ及び外部電源用差し込み口を設けてその給電状態に応じてシャッタで開閉することにより、コンセントの専有面積を狭くできるだけでなく、差し込み口をインバータ又は外部電源用と間違えることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態による車両用商用電源装置の電源ボックス内の構成を示す斜視図である。
【図２】同車両用商用電源装置の要部を説明するもので、同図Ａは商用電源出力用コンセントの正面図、同図Ｂ及びＣはシャッタの動作を説明する正面図である。
【図３】同車両用商用電源装置の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
１ 電源出力用コンセント
１ａ、１ｂ、１ｃ 差し込み口
５ インバータ
６ 商用電源入力用コンセント
１０ シャッタ
１３、１３ａ 開口部
２０ 蓋
２５ カム板
【特許請求の範囲】
【請求項１】 商用電源入力用コンセントを通して入力する車室外の商用電源及び車室内でバッテリを電源として商用電源に相当する電源電圧を発生するインバータで給電される電源出力用コンセントが設けられている車両用商用電源装置において、商用電源及びインバータ用の差し込み口を有する共通の電源出力用コンセントに、前記インバータ用差し込み口を開放して前記商用電源用差し込み口を閉鎖する通常位置及び前記商用電源用差し込み口を開放して前記インバータ用差し込み口を閉鎖する切換位置間でスライド可能なシャッタを前置し、商用電源入力用コンセントに、その差し込み口をカバーする蓋を開閉可能に取付け、この蓋及び前記シャッタ間に、前記蓋の閉鎖状態では前記通常位置を占め、前記蓋が開放されると前記切換位置を占めるように前記シャッタを連動してスライドさせる連動機構を設けたことを特徴とする車両用商用電源装置。
【請求項２】 連動機構が、蓋の開閉に連動して回転駆動されるカム板と、前記蓋に一端が固定され、かつ他端が前記カム板に形成された前記蓋側カム溝に係入されて前記蓋の開閉に連動して前記カム板を回転駆動する駆動レバーと、シャッタに一端が固定され、かつ他端が前記カム板に形成された前記シャッタ側カム溝に係入されて前記カム板の回転に連動して前記シャッタをスライドさせる従動レバーとから構成されることを特徴とする請求項１の車両用商用電源装置。
【請求項３】 連動機構が、一端をシャッタに接続し、他端を前記シャッタのスライドストロークに対応した開閉ストロークが得られるように蓋に接続した同軸ワイヤであることを特徴とする請求項１の車両用商用電源装置。
【請求項１】 商用電源入力用コンセントを通して入力する車室外の商用電源及び車室内でバッテリを電源として商用電源に相当する電源電圧を発生するインバータで給電される電源出力用コンセントが設けられている車両用商用電源装置において、商用電源及びインバータ用の差し込み口を有する共通の電源出力用コンセントに、前記インバータ用差し込み口を開放して前記商用電源用差し込み口を閉鎖する通常位置及び前記商用電源用差し込み口を開放して前記インバータ用差し込み口を閉鎖する切換位置間でスライド可能なシャッタを前置し、商用電源入力用コンセントに、その差し込み口をカバーする蓋を開閉可能に取付け、この蓋及び前記シャッタ間に、前記蓋の閉鎖状態では前記通常位置を占め、前記蓋が開放されると前記切換位置を占めるように前記シャッタを連動してスライドさせる連動機構を設けたことを特徴とする車両用商用電源装置。
【請求項２】 連動機構が、蓋の開閉に連動して回転駆動されるカム板と、前記蓋に一端が固定され、かつ他端が前記カム板に形成された前記蓋側カム溝に係入されて前記蓋の開閉に連動して前記カム板を回転駆動する駆動レバーと、シャッタに一端が固定され、かつ他端が前記カム板に形成された前記シャッタ側カム溝に係入されて前記カム板の回転に連動して前記シャッタをスライドさせる従動レバーとから構成されることを特徴とする請求項１の車両用商用電源装置。
【請求項３】 連動機構が、一端をシャッタに接続し、他端を前記シャッタのスライドストロークに対応した開閉ストロークが得られるように蓋に接続した同軸ワイヤであることを特徴とする請求項１の車両用商用電源装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０００−２９５８６７（Ｐ２０００−２９５８６７Ａ）
【公開日】平成１２年１０月２０日（２０００．１０．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願平１１−９５７４９
【出願日】平成１１年４月２日（１９９９．４．２）
【出願人】（０００１５７０８３）関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１２年１０月２０日（２０００．１０．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１１年４月２日（１９９９．４．２）
【出願人】（０００１５７０８３）関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Ｆターム（参考）】
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