説明

車両用外装部材取付構造

【課題】簡単な構造によって軽衝突時における外装部材の損傷を防止する車両用外装部材取付構造を提供する。
【解決手段】車両用外装部材取付構造を、車両の外部側に露出する外表面部110が形成されたバンパ100と、バンパ100と隣接して配置された外装部材200と、弾性を有する材料によって外装部材200から車体の内部側に突き出して形成され、その先端部に爪部213aを有する掛止部213と、バンパ100における外装部材200の掛止部213と隣接する端部120に設けられ、掛止部213の爪部213aが掛止されるとともに、その少なくとも一部に掛止部213と対向しかつ間隔を隔てて配置された面部が形成された掛止対称部130と、掛止対象部130の面部内に設けられ、その少なくとも一部が掛止部213に対向して配置され、面部の面剛性を低下させる剛性低下部131とを備える構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のバンパに例えばグリル等の外装部材を取り付ける車両用外装部材取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両は、その前端部に、車両の外表面の一部を構成するバンパフェイス、及び、フロントグリル(ラジエータグリル)が設けられる。フロントグリルは、これと一体に形成された掛止部を、バンパフェイスに掛止させて装着するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、車両は、軽微な衝突によってバンパフェイスが後退したときに、バンパフェイスから受ける入力によるフロントグリルの損傷を防止するため、バンパフェイス側にボックス状の取付部を設けてこれにフロントグリル側のクリップ部を掛止させるとともに、バンパフェイスの後退時に取付部が変形してクリップ部の掛止が解除されるように構成したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−104142号公報
【特許文献2】特開2004−306855号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したボックス状の取付部を有するフロントグリルの取付構造は、取付部の構造や形状が複雑であることから、バンパフェイスの製造や、バンパフェイスを成形する金型の製作が煩雑となる。
本発明の課題は、簡単な構造によって軽衝突時における外装部材の損傷を防止する車両用外装部材取付構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、車両の外部側に露出する外表面部が形成されたバンパと、前記バンパと隣接して配置された外装部材と、弾性を有する材料によって前記外装部材から車体の内部側に突き出して形成され、その先端部に爪部を有する掛止部と、前記バンパにおける前記外装部材の前記掛止部と隣接する端部に設けられ、前記掛止部の前記爪部が掛止されるとともに、その少なくとも一部に前記掛止部と対向しかつ間隔を隔てて配置された面部が形成された掛止対象部と、前記掛止対象部の前記面部内に設けられ、その少なくとも一部が前記掛止部に対向して配置され、前記面部の面剛性を低下させる剛性低下部とを備える車両用外装部材取付構造である。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用外装部材取付構造において、前記剛性低下部は、前記爪部の幅方向における位置が前記掛止部に対して部分的に重なって配置されることを特徴とする車両用外装部材取付構造である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用外装部材取付構造において、前記掛止対象部の前記面部は、前記バンパの前記外表面部に対して前記車両の進行方向に略沿って突き出しかつ前記バンパと一体に形成されるとともに、その端縁部に前記爪部が掛止されるものであり、前記剛性低下部は、前記面部を貫通して形成された開口を有することを特徴とする車両用外装部材取付構造である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の車両用外装部材取付構造において、前記外装部材は、前記バンパの上側に配置され、その下端部に前記掛止部が設けられたグリルであることを特徴とする車両用外装部材取付構造である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)掛止対象部の面部内に、少なくとも一部が掛止部に対向して配置されかつ面部の面剛性を低下させる剛性低下部を設けるとともに、この面部と掛止部との間に間隔を設けることによって、衝突によるバンパの移動時に掛止対象部の面部が変形して爪部との掛止が解除されるから、外装部材の損傷を防止することができる。また、このような剛性低下部は、面部に開口を形成したり肉厚を小さくすることによって簡単に設けることができるから、車両用外装部材取付構造が簡素化される。
(2)剛性低下部は、爪部の幅方向における位置が掛止部と部分的に重なって配置されているから、外装部材をバンパに対して装着する際に、爪部が剛性低下部と掛止することが防止され、作業性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、簡単な構造によって軽衝突時における外装部材の損傷を防止する車両用外装部材取付構造を提供するという課題を、バンパフェイスの上端部に設けられ、フロントグリルの掛止部が掛止されるフランジ部に、掛止部に対してその幅方向において一部が重なって配置された開口部を設けて剛性を低下させ、バンパフェイスの後退時にフランジ部を変形させて掛止部の掛止を解除することによって解決する。
【実施例】
【0008】
以下、本発明を適用した車両用外装部材取付構造の一実施例であるフロントグリル取付構造について説明する。
図1は、車両のバンパフェイス及びフロントグリルを車両前方側から見た状態を示す外観図である。
図2は、図1のII−II部矢視断面図である。
図3は、バンパフェイスのIII−III部矢視図である。
【0009】
本実施例のフロントグリル取付構造は、バンパフェイス100、フロントグリル200を備えている。
バンパフェイス100は、車両の前端部において、フロントグリル200及び図示しないヘッドランプユニットの下側に装着されるものである。バンパフェイス100は、その内面側に設けられ略車幅方向に延在する図示しないビームリンホースメントを介して、図示しない車体に装着される。
バンパフェイス100は、外表面部110、グリル装着部120、フランジ部130(図2、図3参照)、グリル側部支持部140、ラジエータ開口部150、フォグランプ装着部160を備え、これらは例えばポリプロピレン(PP)樹脂を用いた射出成形によって一体に形成されている。
外表面部110は、車両の使用時にその外表面側に露出する面部である。
グリル装着部120は、バンパフェイス100の上端部において、車幅方向における中央部を下側に凹ませて形成された領域であって、その上側にフロントグリル200が装着される部分である。
【0010】
フランジ部(掛止対象部)130は、図2に示すように、グリル装着部120内において、外表面部110の上端縁部から車両の後方側に突き出して形成された略平板状の部分であって、外表面部110の後端部に対して、上側に段状に張り出して形成されている。フランジ部130の後端縁部は、その端面が車両の前後方向に対して略直交する平面状に形成されている。
フランジ部130は、図3に示すように、グリル装着部120の車幅方向における略全長にわたって延在し、略一定の幅(車両の前後方向寸法)を有する帯状に形成されている。
【0011】
また、フランジ部130は、これを上下方向に貫通して形成された開口131が設けられている。
開口131は、フランジ部130の面剛性を部分的に低下させる剛性低下部として機能するものである。開口131は、図3に示すように、フランジ部130の車両前方側に寄せて配置され、車両の上方側から見た形状が、フランジ部130の延在方向と略平行に配置された1対の長辺、及び、車両の前後方向と略平行に配置された1対の短辺を有する矩形状に形成されている。
また、図2に示すように、開口131の車両前方側における端面は、車両の前後方向に対して略直交して配置された平面状に形成され、車両後方側における端面は、その下端部が上端部よりも後方側にオフセットされかつ凸面状に形成されている。
【0012】
グリル側部支持部140は、バンパフェイス100の上端部において、グリル装着部120を車幅方向に挟んだ両側に設けられ、フロントグリル200の車幅方向における両端部から突き出したブラケットが、例えば図示しないボルト及びナットによって固定される部分である。
ラジエータ開口部150は、バンパフェイス100の車幅方向中央部における下部に形成され、車体内部に設けられる図示しないラジエータに走行風を導入するものである。
フォグランプ装着部160は、図示しない補助灯火装置であるフォグランプユニットが装着される開口を備え、ラジエータ開口部150を車幅方向に挟んだ両側にそれぞれ配置されている。
【0013】
フロントグリル(ラジエータグリル)200は、枠体210、モール220を備えた外装部材である。
枠体210は、フロントグリル200の本体部として機能する部分であって、例えば弾性を有する樹脂材料をインジェクション成形して形成されている。
モール220は、枠体210の外周縁部に沿って、その前端部に装着される装飾用の部材であって、例えば樹脂材料をインジェクション成形した後、クロームメッキや塗装等の表面処理を施したものである。
図2に示すように、枠体210は、一体に形成された前端面部211、モール支持部212、掛止部213、リブ214,215を備えている。
【0014】
前端面部211は、枠体210の前端縁部と連続して形成され、ここから下側に突き出して形成された略平面状の部分であって、その下端部は、バンパフェイス100のフランジ部130と間隔を隔てて対向して配置されている。
モール支持部212は、前端面部211の上下方向における略中央部から車両前方側に突き出して形成され、その上面部にモール220が固定される部分である。
【0015】
掛止部213は、前端面部211の下端部と連続して形成され、ここから車両後方側に突き出して形成された帯板状の部分であって、その先端部にバンパフェイス100のフランジ部130の後端縁部と掛止するフック状の爪部213aが形成されている。
掛止部213は、その後端部が前端部よりも低くなるように傾斜して配置されている。また、掛止部213の下面部は、バンパフェイス100のフランジ部130の上面部に対して間隔を隔てて対向し、この間隔は、上述した傾斜に伴い、車両後方側において前方側よりも狭くなっている。
爪部213aは、掛止部213の後端部における下面部から突き出して形成され、バンパフェイス100のフランジ部130の後端縁部の端面と実質的に面接触する面部が形成されている。
【0016】
また、掛止部213は、その爪部213aの幅方向における位置が、フランジ部130に形成された開口131と部分的に重なるように、オフセットして配置されている。
図3に示すように、開口131の端縁部のうち車両の前後方向に沿った辺部は、一方が掛止部213の車幅方向における略中央部に配置され、他方が掛止部213と上下方向において重ならない位置に配置されている。
【0017】
リブ214,215は、それぞれモール支持部212の下面部と掛止部213の下面部との間、及び、前端面部211の後面部と掛止部213の上面部との間にわたして設けられた略三角形のガセット状の補剛部である。リブ214の下端縁部は、バンパフェイス100のフランジ部130の上面部に対して間隔を隔てて配置されている。
【0018】
次に、上述した実施例の効果を、以下説明する比較例と対比して説明する。
図4は、本発明の比較例であるフロントグリル取付構造の断面図である。
比較例のフロントグリル取付構造は、バンパフェイス300、フロントグリル400を備えている。
バンパフェイス300は、実施例のバンパフェイス100における外表面部110、フランジ部130と実質的に同様の外表面部310、フランジ部330を備えるが、フランジ部330は、実施例の開口131のような開口(剛性低下部)が設けられておらず、全面にわたって略均一な肉厚を有するものである。
【0019】
フロントグリル400は、実施例のフロントグリル200のモール220に相当する部分がなく、実質的に枠体410のみによって構成されるものである。
枠体410は、前端部411、掛止部412、リブ413,414を備えている。
前端部411は、枠体410の車両前方側の縁部に沿って形成された部分である。
掛止部412は、枠体410の下面側から突き出して形成され、その先端にフランジ部330の後端縁部と掛止する爪部412aが形成されたものである。
【0020】
掛止部412において、枠体410と爪部412aとを接続する部分のうち、前部412bは、上端部が枠体410と接続され、下端部はフランジ部330の上面部と接した状態で配置され、下端部は上端部よりも車両後方側となるように傾斜して配置されている。また、前部412bから連続して形成され、前部412bの下端部と爪部412aとを接続する後部412cは、フランジ部330の上面部と実質的に面接触した状態で、この上面部に沿って配置されている。
【0021】
上述した比較例において、軽微な衝突によってバンパフェイス300が車体に対して車両後方側へ移動した場合、フロントグリル400は、その爪部412aがバンパフェイス300のフランジ部330の後端縁部によって車両後方側へ押圧されることによって、掛止部412が後方側へ引かれ、枠体410が変形又は損傷したり、掛止部412が破損するおそれがある。
【0022】
これに対し、本実施例によれば、バンパフェイス100のフランジ部130に開口131を形成して部分的に剛性を低下させているから、バンパフェイス100の後退時にフランジ部130の開口131周辺の領域がたわみ、この変形によってフランジ部130と掛止部213との掛止が解除される。
図5は、本実施例のフロントグリル取付構造において、軽衝突によってバンパフェイスが後退したときの状態を示す断面図であって、上述した図2に相当する断面を示すものである。
【0023】
図5に示すように、バンパフェイス100のフランジ部130は、開口部131の周辺部において他の部分よりも面剛性が低いことから、バンパフェイス100の後退によってフランジ部130を車両の前後方向に圧縮する方向の荷重が作用すると、開口部131の周辺において座屈変形し、その周囲が上側に凸となる曲面状に変形して上側に張り出すとともに、この部分の屈曲に起因して、爪部213aと掛止するフランジ部130の後端部は、爪部213aに対して下側に変位する。このとき、フランジ部130の上側に張り出した部分は、フランジ部130と掛止部213との間に予め設けられている間隔内に収容される。
そして、この変位によって、フランジ部130と掛止部213との掛止は解除され、フロントグリル200はバンパフェイス100に対して車両の前後方向に相対移動可能な状態となる。
また、図6は、本実施例におけるフランジ部と掛止部との掛止部の斜視図である。図6に示すように、フランジ部130の開口131よりも車両後方側の領域130aは、下側への変位(ダレ)が発生しやすく、この変位も上述した掛止解除を助長する方向に作用する。なお、図6において、理解を容易とするために、ダレの量は拡大して図示している。
【0024】
以上のように、本実施例によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)バンパフェイス100のフランジ部130に開口131を形成して面剛性を部分的に低下させることによって、フランジ部130が軽衝突時に受ける圧縮荷重によって座屈変形しやすくなるとともに、フランジ部130と掛止部213との間に間隔を設けているから、フランジ部130の上述した座屈変形がフロントグリル200側によって妨げられることがない。
これによって、軽衝突時にバンパフェイス100がフロントグリル200に対して後退した場合であっても、フランジ部130が座屈変形することによって掛止部213の爪部213aとの掛止が解除されるから、バンパフェイス100からの入力に起因するフロントグリル200の損傷等を簡単な構造によって防止することができる。
(2)フランジ部130の開口131は、掛止部213に対してその爪部213aの幅方向における位置が爪幅の半分程度オフセットされているから、フロントグリル200を装着する際の爪部213aが誤って開口131と掛止することを防止できるとともに、使用状態におけるフランジ部130の剛性を確保することができる。
(3)フランジ部130をバンパフェイス100と一体に形成するとともに、掛止部213及び爪部213aをフロントグリル200の枠体210と一体に形成したから、部品点数を削減し、車両の製造工程を簡素化することができる。
【0025】
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)実施例は、例えばバンパにグリルを取り付けるものであったが、本発明はこれに限らず、バンパに装着される他の外装部材にも適用することができる。例えば、フォグランプ装着部にフォグランプを装着しない場合に装着されるフォグランプカバーや、フォグランプを装着する場合にその周囲に設けられるカバー部材のバンパへの取り付けにも適用することができる。
(2)実施例は、剛性低下部としてフランジ部に開口を形成しているが、これに限らず、他の方法によって剛性を低下させてもよい。例えば、部分的に肉厚を小さくしたり、他の部分にリブ等の補剛手段が設けられる場合には、剛性低下部においてこれを省略するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例であるフロントグリル取付構造におけるバンパフェイス及びフロントグリルを車両前方側から見た状態を示す外観図である。
【図2】図1のII−II部矢視断面図である。
【図3】図1のバンパフェイスのIII−III部矢視図である。
【図4】本発明の比較例であるフロントグリル取付構造における断面図である。
【図5】図1のフロントグリル取付構造における軽衝突時の状態を示す断面図である。
【図6】図1のフロントグリル取付構造における掛止箇所の斜視図である。
【符号の説明】
【0027】
100 バンパフェイス
110 外表面部
120 グリル装着部
130 フランジ部
131 開口
200 フロントグリル
210 枠体
213 掛止部
213a 爪部
220 モール



【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の外部側に露出する外表面部が形成されたバンパと、
前記バンパと隣接して配置された外装部材と、
弾性を有する材料によって前記外装部材から車体の内部側に突き出して形成され、その先端部に爪部を有する掛止部と、
前記バンパにおける前記外装部材の前記掛止部と隣接する端部に設けられ、前記掛止部の前記爪部が掛止されるとともに、その少なくとも一部に前記掛止部と対向しかつ間隔を隔てて配置された面部が形成された掛止対象部と、
前記掛止対象部の前記面部内に設けられ、その少なくとも一部が前記掛止部に対向して配置され、前記面部の面剛性を低下させる剛性低下部と
を備える車両用外装部材取付構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用外装部材取付構造において、
前記剛性低下部は、前記爪部の幅方向における位置が前記掛止部に対して部分的に重なって配置されること
を特徴とする車両用外装部材取付構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の車両用外装部材取付構造において、
前記掛止対象部の前記面部は、前記バンパの前記外表面部に対して前記車両の進行方向に略沿って突き出しかつ前記バンパと一体に形成されるとともに、その端縁部に前記爪部が掛止されるものであり、
前記剛性低下部は、前記面部を貫通して形成された開口を有すること
を特徴とする車両用外装部材取付構造。
【請求項4】
請求項3に記載の車両用外装部材取付構造において、
前記外装部材は、前記バンパの上側に配置され、その下端部に前記掛止部が設けられたグリルであること
を特徴とする車両用外装部材取付構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−223551(P2007−223551A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−49486(P2006−49486)
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)