説明

車両用灯具

【課題】照明機能と共に、照射光の利用自由度を高めることによって光空間の演出機能を兼ねる車両用灯具を低コストで実現する。
【解決手段】レンズ部31、側壁部33、フランジ部34を有するレンズ30とハウジング20によって形成された灯室41内に光源1を配置し、光源1から発せられた光のうちレンズ部31に向かう光L1およびハウジング20の放物反射面26に向かう光L2を照明光として使用し、側壁部33に向かう光L3を側壁部33を通してレンズカット35が施されたフランジ部34に照射し、レンズカット35で反射・屈折された光で装飾効果や演出効果を実現した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関するものであり、詳しくは、光源からの光を車両の前方と共に、側方および/または後方にも照射する車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用灯具は機能によって、ヘッドランプ、フォグランプ、バックアップランプ等のように照射光によって運転者が車両周辺の状況を認識する照明用灯具と、車幅灯、方向指示灯、ストップ&テールランプ等のように照射光によって車両周辺の歩行者あるいは他車両の運転者が車両の動向を認識する表示用灯具の2種類に大別される。
【0003】
そして、一般的には上記2種類の灯具はいずれも照明あるいは表示のいずれかの単独の機能を有するものであり、各機能を有する灯具を個別に車両に搭載することによって車両の安全走行を確保するものである。
【0004】
ところでこの場合、車両に搭載する灯具の数が多くなるために灯具の搭載に大きなスペースが必要となり、その結果、車両の設計の自由度が制約されると共に、車両スペースの有効活用が制限されることになる。
【0005】
そこで、車両の安全走行の確保と灯具の搭載スペースの低減を図るために、1つの光源によって照明と表示の2つの機能を有する灯具の提案がなされている。
【0006】
それは、図6に示すように、光源となるバルブ50を取着した灯具ボディ51を車両の側方まで延長して回り込み部52を設け、アウターレンズ53の前記灯具ボディ51の回り込み部52近傍にサイドマーカ部54を形成すると共に、インナーレンズ55の前記灯具ボディ51の回り込み部52近傍に該回り込み部52側に向けて折曲した補正ステップ部56を形成する。
【0007】
そして、アウターレンズ53のサイドマーカ部54には上下方向に延びるかまぼこ状のステップを水平方向に複数本配列した拡散ステップ57が形成され、補正ステップ部56のサイドマーカ部54側には横断面が鋸歯状で上下方向に延びる多数の水平屈折ステップ58が形成され、光源(バルブ50)側には素通し部(図示せず)と縦断面が鋸歯状で水平方向に延びる多数の鉛直屈折ステップ59が形成されている。
【0008】
上記構成の車両用灯具において、バルブ50から出射した光のうち、灯具の前方方向に向けて出射された光、および灯具の側方方向および後方方向に向けて出射されてリフレクタ60で反射された光は共にインナーレンズ55内およびアウターレンズ53内を順次導光されて光路制御され、灯具の前方方向に向けて照射される。
【0009】
それと同時に、バルブ50から灯具の側前方方向に向かって出射された光はインナーレンズ55の補正ステップ部56内およびアウターレンズ53のサイドマーカ部54内を順次導光されて光路制御され、灯具外に照射される。
【0010】
このとき、バルブ50から水平方向に出射した光はインナーレンズ55の補正ステップ部56に至り、補正ステップ部56の素通し部をそのまま導光されて水平屈折ステップ58で灯具の後方方向に屈折され、アウターレンズ53のサイドマーカ部54の拡散ステップ57によって灯具の側方に所要の水平方向の配光角で照射される。
【0011】
一方、バルブ50から鉛直方向に出射した光はインナーレンズ55の補正ステップ部56に至り、補正ステップ56の鉛直屈折ステップ59で灯具の側方方向に集束され、灯具の側方に所要の鉛直方向の配光角で照射される。というものである(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2001−39214号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上述の車両用灯具は、光源から出射した光の光路制御を行うために、インナーレンズとアウターレンズの両方にレンズカットを施す必要があり、そのため製品化するにあたってはレンズ設計および金型作製の夫々について時間と費用が嵩み、コストの上昇を招くことになる。
【0013】
また、光源から出射した光はインナーレンズおよびアウターレンズによって灯具の側方方向には照射されるものの、後方方向に照射されることはなく、照射光の利用自由度に制約があるために必ずしも灯具として光学的に満足できるものではない。
【0014】
また、灯具から側方方向に向かう光は前方方向に向かう光と同様にレンズを通した光がそのまま照射光となる。そのため、側方方向に向かう光の観視者はレンズを観視することによって照射光を認識することになり、灯具に求められる表示機能の演出方法としては不十分なものといえる。
【0015】
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、照明機能と共に、照射光の利用自由度を高めることによって光空間の演出機能を兼ねる車両用灯具を低コストで実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、遮光性部材と透光性部材によって形成された閉空間内に光源が配置されてなる車両用灯具であって、
前記透光性部材は前記閉空間を形成する部分から立ち上がって前記閉空間の外側に位置する延長部を有し、前記延長部の一方の側または両側には前記光源から発せられて前記透光性部材の前記閉空間を形成する部分を透過して前記閉空間外に出射した光の光路制御のためのレンズカットが施されていることを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記透光性部材の、前記延長部で光路制御される光が透過する部分は素通しであることを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1または2のいずれか1項において、前記延長部に施されるレンズカットは、前記延長部の前記光源からの光が照射される側に設けられ、前記レンズカット側から前記延長部に入射した光が前記延長部内を導光されて前記延長部の前記レンズカット側の反対側から出射することを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1または2のいずれか1項において、前記延長部に施されるレンズカットは、前記延長部の両側に設けられ、前記延長部の一方の側から前記延長部に入射した光のうち一部は前記延長部内を導光されて前記延長部の光入射側から出射し、前記延長部の前記一方の側から前記延長部に入射した光のうち一部は前記延長部内を導光されて前記延長部の光入射側の反対側から出射することを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項4において、前記遮光性部材は前記閉空間を形成する部分から立ち上がって前記閉空間の外側に位置する翼部を有し、前記延長部から出射した光が前記翼部で光路制御されることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明の車両用灯灯具は、遮光性部材と透光性部材によって形成された閉空間内に光源を配置し、光源から発せられて透光性部材の閉空間を形成する部分を透過して閉空間外に位置する透光性部材の延長部に向かう光を延長部に施されたレンズカットで光路制御するようにした。
【0022】
その結果、光源から発せられた光を1つのレンズによって様々な方向に向けることが可能となり、光の進行方向の制御を低コストで実現することが可能となった。
【0023】
また、透光性部材の延長部に施されたレンズカットで光路制御された光を閉空間の外側に位置する遮光性部材の翼部に照射することによって光路制御するようにした。
【0024】
その結果、車両用灯具を側方から観視すると、灯具の翼部から光が出射するように感じられ、光による意外性、装飾性を演出する効果を奏するようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図5を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
【実施例1】
【0026】
図1は本発明の車両用灯具に係わる実施例1を横方向に切断した斜視図である。本実例は主に、光源1と、光源1を取り付けるハウジング20と、ハウジング20に嵌合するレンズ30で構成されている。
【0027】
光源1は、例えばソケット付バルブであり、ウェッジベースバルブ(バルブ2)とウェッジベースバルブ用ソケット(ソケット3)で構成されている。
【0028】
バルブ2は、略円筒形状のガラス管4の中空内部に、ステムに固定された一対のリード線5の夫々の一方の先端に接続されたフィラメント6が配置され、リード線5の他方はソケット3に対する(バルブの密閉封止部でもある)挿入部の内部を導かれて端部から外部に導出され、折り返されて挿入部表面をバルブ部近傍の位置まで延びている。
【0029】
ソケット3は、略円柱形状のソケット本体7の外周面から半径方向に延びたフランジ部8、およびバルブ2の挿入部を挿嵌する開口空間9と挿嵌したバルブ2に電力を供給する給電端子とを有するバルブ保持部10がソケット本体7に一体化されている。
【0030】
そして、バルブ保持部10の開口空間9にバルブ2の挿入部を挿嵌することによって、バルブ保持部10の給電端子にバルブ2の挿入部表面に位置したリード線5が接触してバルブ2に電力が供給されるようになっている。
【0031】
ハウジング20は底部21と、底部21の外周縁部22から立ち上がる略円筒形状の側壁部23と、側壁部23の開口端部24から外側に向かって開いた翼部25からなっている。そのうち底部21は光源1が取り付けられていると共に、該底部21の内面は光源1のフィラメント6の位置を焦点Pとする放物面を該焦点Pを通る光源1の光軸Xを中心軸とする同心円状に輪帯状に分割配置した構成となっている。更に、段差をもって配置された複数の輪帯状の放物面からなる内面はアルミニウムあるいは銀等の金属膜による金属反射面が形成されており、放物反射面26となっている。
【0032】
レンズ30は灯具45の前方方向に向かって球面形状あるいは非球面形状に膨らんだレンズ部31と、レンズ部31の外周縁部32から立ち上がる略円筒形状の側壁部33と、レンズ部31の外周縁部32から側壁部33に略垂直な方向に輪帯状に延びたフランジ部34からなっている。フランジ部34の一方の側(灯具の後方方向の側)にはレンズカット35が施されている。
【0033】
そして、ハウジング20の側壁部23の開口端部24とレンズ30の側壁部33の開口端部36がシール材40を介して嵌合されており、ハウジンク20とレンズ30によって形成された灯室41内に光源1が支持された状態に配置されている。
【0034】
上記構成の車両用灯具において、図2の断面図に示すように、光源1のバルブ2から該バルブ2の前方方向に位置する、レンズ30のレンズ部31方向に向かって発せられた光線L1は、レンズ部31内を導光されてレンズ部31から灯具45の前方方向に照射される。
【0035】
光源1のバルブ2から該バルブ2の後方方向に位置する、ハウジング20の放物反射面26方向に向かって発せられた光線L2は、放物反射面26で反射されて反射光が略平行光となってレンズ30のレンズ部31方向に向かい、レンズ部31内を導光されてレンズ部31から灯具45の前方方向に照射される。
【0036】
光源1のバルブ2から該バルブ2の斜め前方方向に位置する、レンズ30の側壁部33方向に向かって発せられた光線L3は、側壁部33内を導光されて側壁部33から灯室41外に出射され、大気空間を伝搬されてレンズ30のフランジ部34に施されたレンズカット35に向かう。
【0037】
このとき、フランジ部34に施されたレンズカット35は図3(図2のA部拡大図)に示すように、光源1の光軸Xを中心軸とする同心円状に三角形形状の反射プリズム部36を連続して円輪状に形成した構成となっている。
【0038】
そこで、側壁部33からフランジ部34のレンズカット35方向に向かって出射された光線L3は、反射プリズム部36の光入射面36aからフランジ部34に入射し、フランジ部34内を導光されて光反射面36bに至る。
【0039】
光反射面36bに至った光線L3は光反射面36bで反射されて再度フランジ部34内を導光されてフランジ部34のレンズカットが施されていない側の光出射面36cから出射される。
【0040】
このとき、各反射プリズム部36における光入射面36aと光反射面36bは、反射プリズム部36への入射時に光入射面36aで屈折されて光反射面36bで反射された光線L3が光軸Xと略平行となるように、光源1の焦点Pに対する光入射面36aの角度および光入射面36aに対する光反射面36bの角度が夫々設定されている。
【0041】
よって、レンズ30のフランジ部34から出射される光はその多くが平行光として灯具の前方方向に照射される。そこで、この灯具45を前方から観視すると、レンズ30のレンズ部31からは明るいスポット状の照明光が認識され、フランジ部34からは比較的柔らかい輪帯状の装飾的な効果を有する補助光が認識される。
【実施例2】
【0042】
図4は本発明の車両用灯具に係わる実施例2を示す断面図である。本実施例の車両用灯具は上記実施例1の車両用灯具と同様にハウジンク20とレンズ30によって形成された灯室41内に光源1が支持された構成となっており、実施例1ではレンズ30のフランジ部34の一方の側にレンズカット35が施されていたのに対して、本実施例はフランジ部34の両側にレンズカット35a、35bが施されている、という点が異なる。
【0043】
これにより、光源1から発せられてレンズ30の側壁部33内を導光されて灯室41外に出射し、大気空間中を伝搬されてレンズ30のフランジ部34に至った光線L3は、実施例1とは異なる方向にも照射されるようになっている。
【0044】
具体的には、図5(図4のB部拡大図)に示すように、レンズ30のフランジ部34の両側に施されるレンズカット35a、35bのうち、フランジ部34の、灯具45の後方方向の側に施されるレンズカット35aを光源1の光軸Xを中心軸とする同心円状に平面部36dと三角形形状の反射プリズム部36を交互に円輪状に形成した構成としている。
【0045】
また、レンズ30のフランジ部34の両側に施されるレンズカット35a、35bのうち、フランジ部34の、灯具45の前方方向の側に施されるレンズカット35bを光源1の光軸Xを中心軸とする同心円状に平面部37cと三角形形状の再帰反射プリズム部37を交互に円輪状に形成した構成としている。
【0046】
このとき、フランジ部34の一方の側に形成された複数の反射プリズム部36とフランジ部34の他方の側に形成された複数の再帰反射プリズム部37は同一間隔で配置されていると共に、互いに対向する位置にある一対の反射プリズム部36と再帰反射プリズム部37同士は互いの相対位置を光源1の光軸Xを中心軸とする半径方向にずらして配置されており、且つ互いの一部が半径方向に対して同一の位置になるように配置されている。
【0047】
このような構成の車両用灯具においては、図4のように、光源1のバルブ2から該バルブ2の前方方向に位置する、レンズ30のレンズ部31方向に向かって発せられた光線L1は、レンズ部31内を導光されてレンズ部31から灯具45の前方方向に照射される。
【0048】
光源1のバルブ2から該バルブ2の後方方向に位置する、ハウジング20の放物反射面26方向に向かって発せられた光線L2は、放物反射面26で反射されて反射光が略平行光となってレンズ30のレンズ部31方向に向かい、レンズ部31内を導光されてレンズ部31から灯具45の前方方向に照射される。
【0049】
光源1のバルブ2から該バルブ2の斜め前方方向に位置する、レンズ30の側壁部33方向に向かって発せられた光線L3は、側壁部33内を導光されて側壁部33から灯室41外に出射され、大気空間を伝搬されてレンズ30のフランジ部34の方向に向かって出射される。
【0050】
側壁部33からレンズ30のフランジ部34の方向に向かって出射された光線L3は、図5のようにフランジ部34のレンズカット35aの反射プリズム部36の光入射面36aからフランジ部34に入射し、フランジ部34内を導光されて光反射面36bに至る。
【0051】
光反射面36bに至った光線L3は光反射面36bで反射されてフランジ部34内を導光されてフランジ部34のレンズカット35b側に向かう。
【0052】
このとき、上述したように互いに対向する位置にある一対の反射プリズム部36と再帰反射プリズム部37同士は互いの相対位置を光源1の光軸Xを中心軸とする半径方向にずらして配置されており、且つ互いの一部が半径方向に対して同一の位置になるように配置されている。
【0053】
そのため、光反射面36bで反射された光線L3のうち一部の光線L31はフランジ34内を導光されて反対側の平面部37cに向かい、平面部37cからそのまま灯具45の前方方向に照射される。そして、レンズ30のフランジ部34から灯具45の前方方向に出射される光線L31は略平行光として照射される。
【0054】
また、光反射面36bで反射された光線L3のうち一部の光線L32はフランジ34内を導光されて再帰反射プリズム部37に向かい、再帰反射プリズム部37の2つの反射面37a、37bで反射されて180°反転されて反対側の平面部36dに向かい、平面部36dからそのまま灯具45の後方方向に照射される。そして、レンズ30のフランジ部34から灯具45の後方方向に出射される光線L32も平行光として照射される。
【0055】
このとき、フランジ34から灯具45の後方方向に出射した光線L32が向かう方向には、ハウジング20の翼部25が位置しており、光線L32はこの翼部25の外周面によって照射方向が制御される。従って、翼部25の外周面の形状は光線L32を所望の方向に向けるように設計されると共に、光反射面あるいは光拡散面等となるように表面処理を施すことも可能である。
【0056】
そこで、この灯具45を前方から観視すると、レンズ30のレンズ部31からは明るいスポット状の照明光が認識され、フランジ部34からは比較的柔らかい輪帯状の装飾的な効果を有する補助光が認識される。また、この灯具を側方から観視すると、翼部25で反射あるいは拡散された光が灯具の側方および/または後方に向かうのが認識され、この光は夜間に装飾的な効果と共に車両の存在を知らせる表示効果をももたらすものとなる。
【0057】
以上説明したように、本発明の車両用灯具は、灯室内に配置された光源からレンズの側壁部を通してフランジ部方向に向かって発せられた光を、フランジ部に施されたレンズカットによって前方方向および/または後方方向に向かうようにした。
【0058】
その結果、光源から出射した光を1つのレンズによって様々な方向に向けることが可能となり、光の進行方向の制御を低コストで実現することが可能となった。
【0059】
また、フランジ部のレンズカットで進行方向を制御された光をハウジングの翼部に照射し、光反射面あるいは光拡散面等となるように表面処理を施された翼部で光の向かう方向を制御するようにした。
【0060】
その結果、車両用灯具を側方から観視すると、灯具の翼部から光が出射するように感じられ、光による表示効果と共に意外性、装飾性を有する光演出効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の車両用灯具に係わる実施例1を横方向に切断した斜視図である。
【図2】本発明の車両用灯具に係わる実施例1の縦断面図である。
【図3】図2のA部拡大図である。
【図4】本発明の車両用灯具に係わる実施例2の縦断面図である。
【図5】図4のB部拡大図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
【0062】
1 光源
2 バルブ
3 ソケット
4 ガラス管
5 リード線
6 フィラメント
7 ソケット本体
8 フランジ部
9 開口空間
10 バルブ保持部
20 ハウジング
21 底部
22 外周縁部
23 側壁部
24 開口端部
25 翼部
26 放物反射面
30 レンズ
31 レンズ部
32 外周縁部
33 側壁部
34 フランジ部
35 レンズカット
35a レンズカット
35b レンズカット
36 反射プリズム部
36a 光入射面
36b 光反射面
36c 光出射面
36d 平面部
37 再帰反射プリズム部
37a 反射面
37b 反射面
37c 平面部
40 シール材
41 灯室
45 灯具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮光性部材と透光性部材によって形成された閉空間内に光源が配置されてなる車両用灯具であって、
前記透光性部材は前記閉空間を形成する部分から立ち上がって前記閉空間の外側に位置する延長部を有し、前記延長部の一方の側または両側には前記光源から発せられて前記透光性部材の前記閉空間を形成する部分を透過して前記閉空間外に出射した光の光路制御のためのレンズカットが施されていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記透光性部材の、前記延長部で光路制御される光が透過する部分は素通しであることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記延長部に施されるレンズカットは、前記延長部の前記光源からの光が照射される側に設けられ、前記レンズカット側から前記延長部に入射した光が前記延長部内を導光されて前記延長部の前記レンズカット側の反対側から出射することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記延長部に施されるレンズカットは、前記延長部の両側に設けられ、前記延長部の一方の側から前記延長部に入射した光のうち一部は前記延長部内を導光されて前記延長部の光入射側から出射し、前記延長部の前記一方の側から前記延長部に入射した光のうち一部は前記延長部内を導光されて前記延長部の光入射側の反対側から出射することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記遮光性部材は前記閉空間を形成する部分から立ち上がって前記閉空間の外側に位置する翼部を有し、前記延長部から出射した光が前記翼部で光路制御されることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−293795(P2008−293795A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−138120(P2007−138120)
【出願日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】