車両用灯具
【課題】車両用灯具のレンズの曇りおよび、または、水垂れを軽減する。
【解決手段】光源4と、光源4の光を所定方向に向けて反射させる反射部33を有するリフレクタ30と、光源4の前方に配置されるレンズ20と、リフレクタ30の後方に配置されるハウジング10と、を備え、レンズ20とハウジング10は互いに周壁を密着させて内部に密閉空間51を形成し、密閉空間51に光源4とリフレクタ30とを収容して構成された車両用灯具1であって、リフレクタ30には、レンズ20に対し所定位置に納まるようにレンズ20に係合する係合部34が反射部33と一体且つ反射部33から離反する側へ折り返して設けられ、レンズ20とリフレクタ30の間が灯室52にされ、係合部34の下部の一部に切り欠き部36が設けられている。
【解決手段】光源4と、光源4の光を所定方向に向けて反射させる反射部33を有するリフレクタ30と、光源4の前方に配置されるレンズ20と、リフレクタ30の後方に配置されるハウジング10と、を備え、レンズ20とハウジング10は互いに周壁を密着させて内部に密閉空間51を形成し、密閉空間51に光源4とリフレクタ30とを収容して構成された車両用灯具1であって、リフレクタ30には、レンズ20に対し所定位置に納まるようにレンズ20に係合する係合部34が反射部33と一体且つ反射部33から離反する側へ折り返して設けられ、レンズ20とリフレクタ30の間が灯室52にされ、係合部34の下部の一部に切り欠き部36が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両には、ヘッドライトやフォグライト等、種々の車両用灯具が装備されている。車両用灯具は、一般的に、車体に固定されるハウジングの前面開口にレンズを装着して内部に灯室を形成し、この灯室内に、光源としてのバルブと、バルブを包囲するように設けられた反射板とを配置して構成されており、バルブから出射した光を反射板で前方へ反射させて、レンズの前方へ出射する。
【0003】
この車両用灯具では、点灯時に灯室内において、バルブの熱によって空気が暖められ、暖められた空気が灯室内を上昇することから灯室内に対流が生じる。この暖められた空気が光の照射されていない冷えた部分に流れ込むと、その部分のレンズに空気中の水分が結露してレンズを曇らせる場合がある。
【0004】
このレンズの曇り対策として、前記ハウジングの一部に、灯室を外気に連通させるための呼吸孔を設け、暖められ水分を多く含む空気を呼吸孔から外気に排出するようにした車両用灯具が開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
また、レンズを2つ備え、バルブを包囲する反射板の前面開口にインナーレンズを装着し、ハウジングの前面開口にアウターレンズを装着し、ハウジングとアウターレンズによって包囲された空間(以下、外側空間という)内に、前記バルブ、反射板、インナーレンズを配置し、反射板とインナーレンズによって包囲された空間(以下、内側空間)と前記外側空間とを連通する連通孔を反射板に設け、内側空間と外側空間の間で空気が流れるようにしてインナーレンズの曇りを防止する車両用灯具も開発されている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特許第3169549号公報
【特許文献2】実用新案登録第2560916号公報
【特許文献3】特許第3168511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示された技術のように灯室と外気とを連通する呼吸孔を設けたものでは、点灯時に水分を多く含む空気を呼吸孔から排出することができても、消灯時などに水分を多く含む外気が呼吸孔を通って灯室内に流入する場合も十分に考えられ、レンズの曇り防止に対する灯内環境が逆に悪化する場合がある。
また、特許文献3に開示された技術のように反射板に内側空間と外側空間とを連通する連通孔を設けたものでは、インナーレンズに対する曇止め効果はあっても、アウターレンズに対する曇止め効果は殆ど期待できない。
そこで、この発明は、簡単な構造で、レンズの曇り防止を確実に実現することができる車両用灯具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る車両用灯具では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、光源(例えば、後述する実施例における前照灯2、車幅灯3、方向指示灯4)と、該光源の光を所定方向に向けて反射させる反射部(例えば、後述する実施例における前照灯反射部31、車幅灯反射部32、方向指示灯反射部33)を有するリフレクタ(例えば、後述する実施例におけるリフレクタ30)と、前記光源の前方に配置されるレンズ(例えば、後述する実施例におけるレンズ20)と、前記リフレクタの後方に配置されるハウジング(例えば、後述する実施例におけるハウジング10)と、を備え、前記レンズと前記ハウジングは互いに周壁(例えば、後述する実施例における凹部12、第3延長部26)を密着させて内部に密閉空間(例えば、後述する実施例における灯内空間51)を形成し、該密閉空間に前記光源と前記リフレクタとを収容して構成された車両用灯具(例えば、後述する実施例における車両用灯具1)であって、前記リフレクタには、前記レンズに対し所定位置に納まるように該レンズに係合する係合部(例えば、後述する実施例における折り返し壁部34)が前記反射部と一体且つ該反射部から離反する側へ折り返して設けられ、前記レンズと前記リフレクタの間が灯室(例えば、後述する実施例における灯室52)にされ、前記係合部の下部の一部に切り欠き部(例えば、後述する実施例における切り欠き部36)が設けられていることを特徴とする車両用灯具である。
このように構成することにより、光源を点灯させている間、光源近傍の空気が光源の熱によって暖められるため、灯室内に対流が発生する。そして、水分を多く含む空気は重力によって下方に下がり、切り欠き部から灯室の外(つまり、リフレクタとハウジングとの間の空間)に排出される。その結果、水分を多く含む空気を灯室の外に排出し、灯室内の空気を水分の少ない空気にすることができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記光源は少なくとも前照灯(例えば、後述する実施例における前照灯2)を含み、前記灯室は、前面投影方向から見たときに前記前照灯の中心から離間した位置に少なくとも1箇所の隅部(例えば、後述する実施例における隅部54)を有し、前記切り欠き部は前記隅部の近傍に設けられていることを特徴とする。
車両用の光源の中で前照灯の発熱量は極めて高く、灯室内での空気の対流が起こり易い。また、灯室に隅部を有する場合には、この隅部において空気が滞留し、結露を起こし易い環境となる。切り欠き部を隅部の近傍に設けることによって、前照灯により暖められ水分の多く含む空気が隅部に流れてきたときに、該空気を隅部近傍の切り欠き部から灯室の外へ効率よく排出することができる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記切り欠き部は灯具意匠面(例えば、後述する実施例における灯具意匠面23)から外れた位置に設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、外観上、切り欠き部を見えなくすることができる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、水分を多く含む空気を灯室の外に排出し、灯室内の空気を水分の少ない空気にすることができるので、レンズの曇りおよび、または、水垂れを軽減することができ、商品性が向上する。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、水分を多く含む空気を灯室の外に効率よく排出することができるので、レンズの曇りおよび、または、水垂れを確実に軽減することができ、商品性が向上する。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、外観上、切り欠き部を見えなくすることができるので、見栄えが良く、商品性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明に係る車両用灯具の実施例を図1から図4の図面を参照して説明する。
図1は車両用灯具(以下、灯具と略す)1を前面投影方向から見た(つまり、正面から見た)正面図であり、図3は図1のA−A断面図である。
この実施例における灯具1は、車体前部の左側に設けられる所謂コンビネーションライトであって、複数の光源、すなわち前照灯2と、車幅灯3と、方向指示灯4と、を備えている。なお、車体前部の右側に設けられる灯具(図示略)は、図1の灯具1と左右対称形をなす。
【0014】
また、灯具1は、図3に示すように、車体に固定され各灯2,3,4のバルブを支持するハウジング10と、各灯2,3,4の前方に配置されハウジング10と協働してその間に密閉された灯内空間(密閉空間)51を形成するレンズ20と、前記各バルブの周りを包囲し、ハウジング10とレンズ20の間に配置されレンズ20との間に灯室52を形成するリフレクタ30と、を備えている。換言すると、ハウジング10はリフレクタ30の後方に配置され、各灯2,3,4とリフレクタ30は灯内空間51に収容されている。
【0015】
レンズ20は、車両に取り付けた状態において露出し外部から視認することができる意匠部21と、ボディパネル等(図示略)によって隠されて外部から視認することができない非意匠部22とから構成されており、意匠部21の表面23が灯具1の意匠面(以下、灯具意匠面23という場合もある)となる。
【0016】
図1に示すように、レンズ20の意匠部21の表面23は、底辺23aが略水平に延び、底辺23aの右端から右辺23bが略垂直に延び、底辺23aの左端と右辺23bの上端が斜辺23cによって曲線的に接続された略三角形状をなし、底辺23aの上端と斜辺23cの右端とが接続される右上隅部23dは曲率半径の大きな緩やかな曲線で構成されており、底辺23aの左端と斜辺23cの左端とが接続される左下隅部23eは曲率半径の極めて小さな曲線で構成されている。
この意匠部21に対し、その略中央奥に前照灯2が配置され、前照灯2の右上方の奥に車幅灯3が配置され、前照灯2の左下方の奥に方向指示灯4が配置されている。
【0017】
図3に示すように、レンズ20の非意匠部22は、意匠部21の全周から第1延長部24が車体後方へ延び、第1延長部24の後端から第2延長部25が外側に延出し、第2延長部25の外周端から第3延長部(周壁)26が車体後方へ延出している。
【0018】
図3に示すように、ハウジング10は、前照灯2、車幅灯3、方向指示灯4の各バルブを装着するバルブソケット4b(図3に方向指示灯4のバルブ4aおよびソケット4bのみを図示し、他は図示を両略する)が取り付けられる後壁部11と、後壁部11の全周に形成され前方が開口した断面略コ字形をなす凹部(周壁)12とを備え、凹部12にレンズ20の非意匠部22の第3延長部26が挿入されている。そして、凹部12と第3延長部26はシール材27を介して密着固定され、これによりハウジング10とレンズ20との間に密閉された灯内空間51が形成される。
【0019】
図2はリフレクタ30の正面図であり、リフレクタ30は正面から見るとレンズ20と略相似形をなしている。リフレクタ30には、その中央に前照灯2用の前照灯反射部31が正面視略楕円形に設けられ、前照灯反射部31の右上方に車幅灯3用の車幅灯反射部32が正面視略三日月形に設けられ、前照灯反射部31の左下方に方向指示灯4用の方向指示灯反射部33が正面視略扇形に設けられている。
【0020】
前照灯反射部31は、前照灯2のバルブから出射された光を車両前方の所定方向へ反射させるように、前照灯2のバルブに対して所定形状の凹面状に形成されている。車幅灯反射部32は、車幅灯3のバルブから出射された光を所定方向へ反射させるように、車幅灯3のバルブに対して所定形状の凹面状に形成されている。方向指示灯反射部33は、方向指示灯4のバルブ4aから出射された光を車両前方の所定方向へ反射させるように、方向指示灯4のバルブに対して所定形状の凹面状に形成されている。
【0021】
リフレクタ30の断面形状について、方向指示灯4の周囲における断面図である図3を参照して説明すると、リフレクタ30は、方向指示灯反射部33の前端がレンズ20の意匠部21の外周縁内面の近傍まで延びており、方向指示灯反射部33の前端から一体的に外側へ折り返されレンズ20の第1延長部24に対して若干の隙間を有して平行に設置される折り返し壁部34を備えている。折り返し壁部34はその一部が第2延長部25と平行になるまで延長されている(図3において下側の折り返し壁部34参照)。
【0022】
レンズ20の第1延長部24の内面には図示しない複数の突起が設けられており、この突起の先端がリフレクタ30の折り返し壁部34の外面にビス止めあるいは圧着されることによって、リフレクタ30はレンズ20の内側に位置決めされて固定される。つまり、折り返し壁部34は、リフレクタ30がレンズ20に対し所定位置に収まるようにレンズ20に係合する係合部として機能する。
【0023】
このように配置されたリフレクタ30によって、灯内空間51は前後二つに分割され、リフレクタ30とレンズ20によって囲まれた空間が灯室52と、リフレクタ30とハウジング10によって囲まれた空間が裏室53となっている。
また、方向指示灯反射部33は、前述したように正面視略扇形をなし、レンズ20の表面23の左下隅部23eに近い部分が扇の中心に当たる部分となっていて、ここに曲率半径の小さい曲線からなる隅部35が形成されている。
さらに、レンズ20と、このレンズ20と正面視略相似形をなすリフレクタ30によって囲まれた空間が灯室52であることから、灯室52にもレンズ20の左下隅部23eの近傍に鋭角的な隅部54が形成される。
【0024】
さらに、リフレクタ30の折り返し壁部34には、レンズ20の表面23における左下隅部23eの近傍(すなわち、灯室52の隅部54の近傍)に、灯室52と裏室53を連通させる切り欠き部36が設けられている。
前述したように折り返し壁部34はレンズ20の非意匠部22に沿って配置されているので、折り返し壁部34に設けられた切り欠き部36は、図1に示すように灯具1を正面から見たときに、レンズ20の意匠部21を透して視認されることがない。つまり、切り欠き部36は灯具意匠面23から外れた位置に設けられている。
【0025】
このように構成された灯具1においては、前照灯2を点灯している間に、前照灯2から放射される熱によって前照灯反射部31内の空気が暖められ、暖められた空気は水分を多く含んだ状態で前照灯反射部31内を上昇していき、レンズ20の意匠部21の内面近傍に達すると、意匠部21内面に沿って灯室52内をさらに上昇していく。
【0026】
そして、水分を多く含む暖かい空気は、図4に示すように、灯室52の上端に達すると左右に分かれて対流する。一方の対流F1は、灯室52の上部を意匠部21内面に沿って右上隅部23dへ向かって進み、灯室52の右上端部近傍で下向きに流れ方向を変えて右辺23bに沿うように下降し、灯室52の右下端部近傍で左方向に流れを変えて底辺23aに沿うように流れ、前照灯2の下方(すなわち。出発点)に戻る。他方の対流F2は、灯室52の上部を意匠部21内面に沿って灯室52の隅部54へ向かって進み、隅部54の手前で鋭角的に右方向に流れ変えて底辺23aに沿うように流れ、前照灯2の下方(すなわち。出発点)に戻る。
【0027】
ここで、一方の対流F1においては、流れの向きが鋭角的に変わる所がないので淀みは殆ど発生しない。したがって、前照灯2よりも正面視右側の灯室52内では、そのほぼ全域において常に空気が循環している状態となり、これによってレンズ20の内面温度も上昇するので、空気中の水分がレンズ20の意匠部21の内面に結露し、レンズ20を曇らせることは殆どない。
【0028】
これに対して、他方の対流F2においては、灯室52の隅部54の手前で流れの向きが鋭角的に変わるため、灯室52の隅部54に淀みが生じ易い。このように淀みが生じる隅部54では暖められた空気が流入し難く空気が滞留するため、および、隅部54が前照灯2からの熱が伝達されない領域であるため、隅部54近傍のレンズ20の内面温度が上昇せず、且つ、空気が冷やされて、隅部54に滞留している空気中の水分がレンズ20の内面に結露し、レンズ20を曇らせる可能性がある。
【0029】
しかしながら、この灯具1においては、淀みが発生する隅部54の近傍に、灯室52と裏室53とを連通させる切り欠き部36がリフレクタ30に設けられているので、隅部54に滞留する水分を多く含む空気は重力によって下降し、切り欠き部36を通り裏室53に移動する。このように隅部54の空気を切り欠き部36を介して灯室52から裏室53へ連続的に移動させることができるので、水分を多く含む空気を効率よく裏室53に排出し、結果的に灯室52内の空気を水分の少ない空気にすることができる。これにより、レンズ20の意匠部21の内面全域を曇り難くすることができる。したがって、レンズ20の曇りおよび、または、水垂れを軽減することができ、商品性が向上する。
また、灯内空間51は密閉されているので、外部から水分が進入することがなく、レンズ20の曇りおよび、または、水垂れの軽減を確実に実現することができる。
【0030】
また、前述したように、切り欠き部36は灯具意匠面23から外れた位置に設けられていて、レンズ20の意匠部21を透して視認されることがないので、見栄えが良く、商品性が高い。
【0031】
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例の車両用灯具はコンビネーションライトとしたが、これに限定されるものではなく、この発明は、光源が単一(例えば前照灯のみ、あるいはフォグライトのみ)の車両用灯具にも採用可能である。
また、前述した実施例では、リフレクタに切り欠き部を1つだけ設けたが、複数設けてもよい。特に、灯室が隅部を複数有する場合には、各隅部に対応してその近傍にそれぞれ切り欠き部を設けるのが好ましい。
なお、灯室に隅部を有さない場合には、折り返し壁部(係合部)の下部のいずれかの部位に切り欠き部を設けることによって、この発明は成立する。
また、灯具意匠面形状、レンズの断面形状、リフレクタの断面形状等は前述した実施例に限定されないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明に係る車両用灯具の実施例における正面図図である。
【図2】前記実施例のリフレクタの正面図である。
【図3】図1A−A断面図である。
【図4】灯室内の空気の対流を説明する図である。
【符号の説明】
【0033】
1 車両用灯具
2 前照灯(光源)
3 車幅灯(光源)
4 方向指示灯(光源)
10 ハウジング
12 凹部(周壁)
20 レンズ
23 表面(灯具意匠面)
26 第3延長部(周壁)
30 リフレクタ
31 前照灯反射部
32 車幅灯反射部
33 方向指示灯反射部
34 折り返し壁部(係合部)
36 切り欠き部
51 灯内空間(密閉空間)
52 灯室
54 隅部
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両には、ヘッドライトやフォグライト等、種々の車両用灯具が装備されている。車両用灯具は、一般的に、車体に固定されるハウジングの前面開口にレンズを装着して内部に灯室を形成し、この灯室内に、光源としてのバルブと、バルブを包囲するように設けられた反射板とを配置して構成されており、バルブから出射した光を反射板で前方へ反射させて、レンズの前方へ出射する。
【0003】
この車両用灯具では、点灯時に灯室内において、バルブの熱によって空気が暖められ、暖められた空気が灯室内を上昇することから灯室内に対流が生じる。この暖められた空気が光の照射されていない冷えた部分に流れ込むと、その部分のレンズに空気中の水分が結露してレンズを曇らせる場合がある。
【0004】
このレンズの曇り対策として、前記ハウジングの一部に、灯室を外気に連通させるための呼吸孔を設け、暖められ水分を多く含む空気を呼吸孔から外気に排出するようにした車両用灯具が開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
また、レンズを2つ備え、バルブを包囲する反射板の前面開口にインナーレンズを装着し、ハウジングの前面開口にアウターレンズを装着し、ハウジングとアウターレンズによって包囲された空間(以下、外側空間という)内に、前記バルブ、反射板、インナーレンズを配置し、反射板とインナーレンズによって包囲された空間(以下、内側空間)と前記外側空間とを連通する連通孔を反射板に設け、内側空間と外側空間の間で空気が流れるようにしてインナーレンズの曇りを防止する車両用灯具も開発されている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特許第3169549号公報
【特許文献2】実用新案登録第2560916号公報
【特許文献3】特許第3168511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示された技術のように灯室と外気とを連通する呼吸孔を設けたものでは、点灯時に水分を多く含む空気を呼吸孔から排出することができても、消灯時などに水分を多く含む外気が呼吸孔を通って灯室内に流入する場合も十分に考えられ、レンズの曇り防止に対する灯内環境が逆に悪化する場合がある。
また、特許文献3に開示された技術のように反射板に内側空間と外側空間とを連通する連通孔を設けたものでは、インナーレンズに対する曇止め効果はあっても、アウターレンズに対する曇止め効果は殆ど期待できない。
そこで、この発明は、簡単な構造で、レンズの曇り防止を確実に実現することができる車両用灯具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る車両用灯具では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、光源(例えば、後述する実施例における前照灯2、車幅灯3、方向指示灯4)と、該光源の光を所定方向に向けて反射させる反射部(例えば、後述する実施例における前照灯反射部31、車幅灯反射部32、方向指示灯反射部33)を有するリフレクタ(例えば、後述する実施例におけるリフレクタ30)と、前記光源の前方に配置されるレンズ(例えば、後述する実施例におけるレンズ20)と、前記リフレクタの後方に配置されるハウジング(例えば、後述する実施例におけるハウジング10)と、を備え、前記レンズと前記ハウジングは互いに周壁(例えば、後述する実施例における凹部12、第3延長部26)を密着させて内部に密閉空間(例えば、後述する実施例における灯内空間51)を形成し、該密閉空間に前記光源と前記リフレクタとを収容して構成された車両用灯具(例えば、後述する実施例における車両用灯具1)であって、前記リフレクタには、前記レンズに対し所定位置に納まるように該レンズに係合する係合部(例えば、後述する実施例における折り返し壁部34)が前記反射部と一体且つ該反射部から離反する側へ折り返して設けられ、前記レンズと前記リフレクタの間が灯室(例えば、後述する実施例における灯室52)にされ、前記係合部の下部の一部に切り欠き部(例えば、後述する実施例における切り欠き部36)が設けられていることを特徴とする車両用灯具である。
このように構成することにより、光源を点灯させている間、光源近傍の空気が光源の熱によって暖められるため、灯室内に対流が発生する。そして、水分を多く含む空気は重力によって下方に下がり、切り欠き部から灯室の外(つまり、リフレクタとハウジングとの間の空間)に排出される。その結果、水分を多く含む空気を灯室の外に排出し、灯室内の空気を水分の少ない空気にすることができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記光源は少なくとも前照灯(例えば、後述する実施例における前照灯2)を含み、前記灯室は、前面投影方向から見たときに前記前照灯の中心から離間した位置に少なくとも1箇所の隅部(例えば、後述する実施例における隅部54)を有し、前記切り欠き部は前記隅部の近傍に設けられていることを特徴とする。
車両用の光源の中で前照灯の発熱量は極めて高く、灯室内での空気の対流が起こり易い。また、灯室に隅部を有する場合には、この隅部において空気が滞留し、結露を起こし易い環境となる。切り欠き部を隅部の近傍に設けることによって、前照灯により暖められ水分の多く含む空気が隅部に流れてきたときに、該空気を隅部近傍の切り欠き部から灯室の外へ効率よく排出することができる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記切り欠き部は灯具意匠面(例えば、後述する実施例における灯具意匠面23)から外れた位置に設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、外観上、切り欠き部を見えなくすることができる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、水分を多く含む空気を灯室の外に排出し、灯室内の空気を水分の少ない空気にすることができるので、レンズの曇りおよび、または、水垂れを軽減することができ、商品性が向上する。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、水分を多く含む空気を灯室の外に効率よく排出することができるので、レンズの曇りおよび、または、水垂れを確実に軽減することができ、商品性が向上する。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、外観上、切り欠き部を見えなくすることができるので、見栄えが良く、商品性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明に係る車両用灯具の実施例を図1から図4の図面を参照して説明する。
図1は車両用灯具(以下、灯具と略す)1を前面投影方向から見た(つまり、正面から見た)正面図であり、図3は図1のA−A断面図である。
この実施例における灯具1は、車体前部の左側に設けられる所謂コンビネーションライトであって、複数の光源、すなわち前照灯2と、車幅灯3と、方向指示灯4と、を備えている。なお、車体前部の右側に設けられる灯具(図示略)は、図1の灯具1と左右対称形をなす。
【0014】
また、灯具1は、図3に示すように、車体に固定され各灯2,3,4のバルブを支持するハウジング10と、各灯2,3,4の前方に配置されハウジング10と協働してその間に密閉された灯内空間(密閉空間)51を形成するレンズ20と、前記各バルブの周りを包囲し、ハウジング10とレンズ20の間に配置されレンズ20との間に灯室52を形成するリフレクタ30と、を備えている。換言すると、ハウジング10はリフレクタ30の後方に配置され、各灯2,3,4とリフレクタ30は灯内空間51に収容されている。
【0015】
レンズ20は、車両に取り付けた状態において露出し外部から視認することができる意匠部21と、ボディパネル等(図示略)によって隠されて外部から視認することができない非意匠部22とから構成されており、意匠部21の表面23が灯具1の意匠面(以下、灯具意匠面23という場合もある)となる。
【0016】
図1に示すように、レンズ20の意匠部21の表面23は、底辺23aが略水平に延び、底辺23aの右端から右辺23bが略垂直に延び、底辺23aの左端と右辺23bの上端が斜辺23cによって曲線的に接続された略三角形状をなし、底辺23aの上端と斜辺23cの右端とが接続される右上隅部23dは曲率半径の大きな緩やかな曲線で構成されており、底辺23aの左端と斜辺23cの左端とが接続される左下隅部23eは曲率半径の極めて小さな曲線で構成されている。
この意匠部21に対し、その略中央奥に前照灯2が配置され、前照灯2の右上方の奥に車幅灯3が配置され、前照灯2の左下方の奥に方向指示灯4が配置されている。
【0017】
図3に示すように、レンズ20の非意匠部22は、意匠部21の全周から第1延長部24が車体後方へ延び、第1延長部24の後端から第2延長部25が外側に延出し、第2延長部25の外周端から第3延長部(周壁)26が車体後方へ延出している。
【0018】
図3に示すように、ハウジング10は、前照灯2、車幅灯3、方向指示灯4の各バルブを装着するバルブソケット4b(図3に方向指示灯4のバルブ4aおよびソケット4bのみを図示し、他は図示を両略する)が取り付けられる後壁部11と、後壁部11の全周に形成され前方が開口した断面略コ字形をなす凹部(周壁)12とを備え、凹部12にレンズ20の非意匠部22の第3延長部26が挿入されている。そして、凹部12と第3延長部26はシール材27を介して密着固定され、これによりハウジング10とレンズ20との間に密閉された灯内空間51が形成される。
【0019】
図2はリフレクタ30の正面図であり、リフレクタ30は正面から見るとレンズ20と略相似形をなしている。リフレクタ30には、その中央に前照灯2用の前照灯反射部31が正面視略楕円形に設けられ、前照灯反射部31の右上方に車幅灯3用の車幅灯反射部32が正面視略三日月形に設けられ、前照灯反射部31の左下方に方向指示灯4用の方向指示灯反射部33が正面視略扇形に設けられている。
【0020】
前照灯反射部31は、前照灯2のバルブから出射された光を車両前方の所定方向へ反射させるように、前照灯2のバルブに対して所定形状の凹面状に形成されている。車幅灯反射部32は、車幅灯3のバルブから出射された光を所定方向へ反射させるように、車幅灯3のバルブに対して所定形状の凹面状に形成されている。方向指示灯反射部33は、方向指示灯4のバルブ4aから出射された光を車両前方の所定方向へ反射させるように、方向指示灯4のバルブに対して所定形状の凹面状に形成されている。
【0021】
リフレクタ30の断面形状について、方向指示灯4の周囲における断面図である図3を参照して説明すると、リフレクタ30は、方向指示灯反射部33の前端がレンズ20の意匠部21の外周縁内面の近傍まで延びており、方向指示灯反射部33の前端から一体的に外側へ折り返されレンズ20の第1延長部24に対して若干の隙間を有して平行に設置される折り返し壁部34を備えている。折り返し壁部34はその一部が第2延長部25と平行になるまで延長されている(図3において下側の折り返し壁部34参照)。
【0022】
レンズ20の第1延長部24の内面には図示しない複数の突起が設けられており、この突起の先端がリフレクタ30の折り返し壁部34の外面にビス止めあるいは圧着されることによって、リフレクタ30はレンズ20の内側に位置決めされて固定される。つまり、折り返し壁部34は、リフレクタ30がレンズ20に対し所定位置に収まるようにレンズ20に係合する係合部として機能する。
【0023】
このように配置されたリフレクタ30によって、灯内空間51は前後二つに分割され、リフレクタ30とレンズ20によって囲まれた空間が灯室52と、リフレクタ30とハウジング10によって囲まれた空間が裏室53となっている。
また、方向指示灯反射部33は、前述したように正面視略扇形をなし、レンズ20の表面23の左下隅部23eに近い部分が扇の中心に当たる部分となっていて、ここに曲率半径の小さい曲線からなる隅部35が形成されている。
さらに、レンズ20と、このレンズ20と正面視略相似形をなすリフレクタ30によって囲まれた空間が灯室52であることから、灯室52にもレンズ20の左下隅部23eの近傍に鋭角的な隅部54が形成される。
【0024】
さらに、リフレクタ30の折り返し壁部34には、レンズ20の表面23における左下隅部23eの近傍(すなわち、灯室52の隅部54の近傍)に、灯室52と裏室53を連通させる切り欠き部36が設けられている。
前述したように折り返し壁部34はレンズ20の非意匠部22に沿って配置されているので、折り返し壁部34に設けられた切り欠き部36は、図1に示すように灯具1を正面から見たときに、レンズ20の意匠部21を透して視認されることがない。つまり、切り欠き部36は灯具意匠面23から外れた位置に設けられている。
【0025】
このように構成された灯具1においては、前照灯2を点灯している間に、前照灯2から放射される熱によって前照灯反射部31内の空気が暖められ、暖められた空気は水分を多く含んだ状態で前照灯反射部31内を上昇していき、レンズ20の意匠部21の内面近傍に達すると、意匠部21内面に沿って灯室52内をさらに上昇していく。
【0026】
そして、水分を多く含む暖かい空気は、図4に示すように、灯室52の上端に達すると左右に分かれて対流する。一方の対流F1は、灯室52の上部を意匠部21内面に沿って右上隅部23dへ向かって進み、灯室52の右上端部近傍で下向きに流れ方向を変えて右辺23bに沿うように下降し、灯室52の右下端部近傍で左方向に流れを変えて底辺23aに沿うように流れ、前照灯2の下方(すなわち。出発点)に戻る。他方の対流F2は、灯室52の上部を意匠部21内面に沿って灯室52の隅部54へ向かって進み、隅部54の手前で鋭角的に右方向に流れ変えて底辺23aに沿うように流れ、前照灯2の下方(すなわち。出発点)に戻る。
【0027】
ここで、一方の対流F1においては、流れの向きが鋭角的に変わる所がないので淀みは殆ど発生しない。したがって、前照灯2よりも正面視右側の灯室52内では、そのほぼ全域において常に空気が循環している状態となり、これによってレンズ20の内面温度も上昇するので、空気中の水分がレンズ20の意匠部21の内面に結露し、レンズ20を曇らせることは殆どない。
【0028】
これに対して、他方の対流F2においては、灯室52の隅部54の手前で流れの向きが鋭角的に変わるため、灯室52の隅部54に淀みが生じ易い。このように淀みが生じる隅部54では暖められた空気が流入し難く空気が滞留するため、および、隅部54が前照灯2からの熱が伝達されない領域であるため、隅部54近傍のレンズ20の内面温度が上昇せず、且つ、空気が冷やされて、隅部54に滞留している空気中の水分がレンズ20の内面に結露し、レンズ20を曇らせる可能性がある。
【0029】
しかしながら、この灯具1においては、淀みが発生する隅部54の近傍に、灯室52と裏室53とを連通させる切り欠き部36がリフレクタ30に設けられているので、隅部54に滞留する水分を多く含む空気は重力によって下降し、切り欠き部36を通り裏室53に移動する。このように隅部54の空気を切り欠き部36を介して灯室52から裏室53へ連続的に移動させることができるので、水分を多く含む空気を効率よく裏室53に排出し、結果的に灯室52内の空気を水分の少ない空気にすることができる。これにより、レンズ20の意匠部21の内面全域を曇り難くすることができる。したがって、レンズ20の曇りおよび、または、水垂れを軽減することができ、商品性が向上する。
また、灯内空間51は密閉されているので、外部から水分が進入することがなく、レンズ20の曇りおよび、または、水垂れの軽減を確実に実現することができる。
【0030】
また、前述したように、切り欠き部36は灯具意匠面23から外れた位置に設けられていて、レンズ20の意匠部21を透して視認されることがないので、見栄えが良く、商品性が高い。
【0031】
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例の車両用灯具はコンビネーションライトとしたが、これに限定されるものではなく、この発明は、光源が単一(例えば前照灯のみ、あるいはフォグライトのみ)の車両用灯具にも採用可能である。
また、前述した実施例では、リフレクタに切り欠き部を1つだけ設けたが、複数設けてもよい。特に、灯室が隅部を複数有する場合には、各隅部に対応してその近傍にそれぞれ切り欠き部を設けるのが好ましい。
なお、灯室に隅部を有さない場合には、折り返し壁部(係合部)の下部のいずれかの部位に切り欠き部を設けることによって、この発明は成立する。
また、灯具意匠面形状、レンズの断面形状、リフレクタの断面形状等は前述した実施例に限定されないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明に係る車両用灯具の実施例における正面図図である。
【図2】前記実施例のリフレクタの正面図である。
【図3】図1A−A断面図である。
【図4】灯室内の空気の対流を説明する図である。
【符号の説明】
【0033】
1 車両用灯具
2 前照灯(光源)
3 車幅灯(光源)
4 方向指示灯(光源)
10 ハウジング
12 凹部(周壁)
20 レンズ
23 表面(灯具意匠面)
26 第3延長部(周壁)
30 リフレクタ
31 前照灯反射部
32 車幅灯反射部
33 方向指示灯反射部
34 折り返し壁部(係合部)
36 切り欠き部
51 灯内空間(密閉空間)
52 灯室
54 隅部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、該光源の光を所定方向に向けて反射させる反射部を有するリフレクタと、前記光源の前方に配置されるレンズと、前記リフレクタの後方に配置されるハウジングと、を備え、前記レンズと前記ハウジングは互いに周壁を密着させて内部に密閉空間を形成し、該密閉空間に前記光源と前記リフレクタとを収容して構成された車両用灯具であって、
前記リフレクタには、前記レンズに対し所定位置に納まるように該レンズに係合する係合部が前記反射部と一体且つ該反射部から離反する側へ折り返して設けられ、前記レンズと前記リフレクタの間が灯室にされ、前記係合部の下部の一部に切り欠き部が設けられていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記光源は少なくとも前照灯を含み、
前記灯室は、前面投影方向から見たときに前記前照灯の中心から離間した位置に少なくとも1箇所の隅部を有し、
前記切り欠き部は前記隅部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記切り欠き部は灯具意匠面から外れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項1】
光源と、該光源の光を所定方向に向けて反射させる反射部を有するリフレクタと、前記光源の前方に配置されるレンズと、前記リフレクタの後方に配置されるハウジングと、を備え、前記レンズと前記ハウジングは互いに周壁を密着させて内部に密閉空間を形成し、該密閉空間に前記光源と前記リフレクタとを収容して構成された車両用灯具であって、
前記リフレクタには、前記レンズに対し所定位置に納まるように該レンズに係合する係合部が前記反射部と一体且つ該反射部から離反する側へ折り返して設けられ、前記レンズと前記リフレクタの間が灯室にされ、前記係合部の下部の一部に切り欠き部が設けられていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記光源は少なくとも前照灯を含み、
前記灯室は、前面投影方向から見たときに前記前照灯の中心から離間した位置に少なくとも1箇所の隅部を有し、
前記切り欠き部は前記隅部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記切り欠き部は灯具意匠面から外れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2008−98089(P2008−98089A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−281336(P2006−281336)
【出願日】平成18年10月16日(2006.10.16)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月16日(2006.10.16)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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