説明

車両用灯具

【課題】昼夜を問わず、車両用灯具の見栄えが変わらないようにすること。
【解決手段】ヘッドランプ1は、第一灯具10を点灯させる夜間走行用の点灯モードにおいて、第二灯具20を減光させて点灯し、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を合成して所定の配光規格を満たすようにした光を前方に照射することができ、暗い夜間でも第一灯具10と第二灯具20を組み合わせてなる車両用灯具としての意匠が認識されるので、昼夜を問わずヘッドランプ1の見栄えが変わらないようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車や自動二輪車の車両用灯具として、昼間点灯ランプ、いわゆるデイタイムランニングランプ(DRL;Daytime Running Lamps)として機能する灯具ユニットを備えたものが知られている。
例えば、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットを備えた車両用灯具において、第1灯具ユニットをロービーム照射用ライトとして用いるとともに、第1灯具ユニットの点灯時に第2灯具ユニットをオンにすることで第2灯具ユニットをハイビーム照射用ライトとして機能させ、また、第1灯具ユニットの消灯時に第2灯具ユニットをオンにすることで第2灯具ユニットをDRL照射用ライトとして機能させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−90903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の場合、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットを組み合わせてなる車両用灯具としての意匠性・デザイン性に関し、昼間と夜間とでその見栄えが異なってしまう問題があった。
例えば、明るい昼間に第2灯具ユニットをDRL照射用ライトとして使用している場合は、消灯している第1灯具ユニットを視認することができるので、第1灯具ユニットと第2灯具ユニットを組み合わせた意匠として認識することができるが、暗い夜間に第1灯具ユニットをロービーム照射用ライトとして使用し、第2灯具ユニットをハイビーム照射用ライトとして使用せず消灯している場合は、消灯している第2灯具ユニットを視認し難いため、第1灯具ユニットのみの意匠として認識されてしてしまうことがある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、昼夜を問わず、車両用灯具の見栄えが変わらないようにすることを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両用灯具であって、
ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンを切り替えて形成するように、各配光パターンに応じた光を照射可能に点灯する第一灯具と、
前記第一灯具の消灯時に点灯させて、DRLとして使用可能な第二灯具と、
を備え、
前記第一灯具が点灯する際、前記第二灯具をDRLとしての点灯時よりも減光させて点灯させる減光制御手段を有し、前記第一灯具と前記第二灯具がそれぞれ点灯した光を合成して前方に照射することによって、所定の配光規格を満たすように構成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用灯具において、
前記減光制御手段は、前記第二灯具に供給する電流をパルス制御することによって、前記第二灯具を減光することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両用灯具において、
前記第二灯具は、複数の光源を有しており、
前記減光制御手段は、前記第二灯具における前記複数の光源の点灯個数を減らすことによって、前記第二灯具を減光することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の車両用灯具において、
前記第二灯具は、少なくとも2種類の光源を有しており、
前記減光制御手段は、前記第二灯具において点灯する光源の種類を切り替えることによって、前記第二灯具を減光することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、車両用灯具は、ロービーム用配光パターン又はハイビーム用配光パターンを形成するように第一灯具を点灯させる夜間走行用の点灯モードにおいて、第二灯具を減光させて点灯し、第一灯具と第二灯具がそれぞれ点灯した光を合成して所定の配光規格を満たすようにした光を前方に照射することができる。
そして、車両用灯具は、夜間走行時に第一灯具と第二灯具を点灯しているため、暗い夜間でも第一灯具と第二灯具を組み合わせてなる車両用灯具としての意匠が認識されるので、昼夜を問わず車両用灯具の見栄えが変わらないようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るヘッドランプを示す外観正面図である。
【図2】ヘッドランプの制御系を示すブロック図である。
【図3】ヘッドランプの点灯モードの切り替えに関する説明図であり、DRL用の点灯モード(a)と、夜間走行用の点灯モード(b)である。
【図4】ヘッドランプの点灯モードの切り替えに関する説明図であり、DRL用の点灯モード(a)と、夜間走行用の点灯モード(b)である。
【図5】ヘッドランプの点灯モードの切り替えに関する説明図であり、DRL用の点灯モード(a)と、夜間走行用の点灯モード(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0013】
図1は、車両用灯具の一例として示す、自動二輪車用のヘッドランプ1の外観正面図である。図2は、そのヘッドランプ1の制御系を示すブロック図である。
【0014】
ヘッドランプ1は、図1に示すように、第一灯具10と、第一灯具10の左右両側に配置された第二灯具20を備えている。
【0015】
第一灯具10は、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンを切り替えて形成するように、各配光パターンに応じた光を照射可能に点灯するランプユニットである。第一灯具10は、例えば、図示しない光源と、光源からの光を反射するリフレクターと、光源の前方に配置された投影レンズと、投影レンズと光源の間に配置されたシャッター等を備えている。
この第一灯具10は、図示しない投影レンズの前方を覆うように配された、光透過性および光導光性を有するレンズカバー10aを有している。
また、第一灯具10における図示しない光源としては、例えば、ハロゲンバルブ、HID、LED、超小型電球などの発光素子を用いることができる。なお、第一灯具10が光源として備える発光素子の数や種類は任意であり、車両用灯具(ヘッドランプ)の用途に応じて、発光素子の数や組み合わせなどは任意に設定、設計される。
【0016】
第二灯具20は、第一灯具10の消灯時に点灯させて、DRLとして使用可能なランプユニットである。第二灯具20は、例えば、図示しない光源と、光源からの光を反射するリフレクターと、光源の前方に配置された投影レンズ等を備えている。
この第二灯具20は、図示しない投影レンズの前方を覆うように配された、光透過性および光導光性を有するレンズカバー20aを有している。
また、第二灯具20における図示しない光源としては、例えば、ハロゲンバルブ、HID、LED、超小型電球などの発光素子を用いることができる。なお、第二灯具20が光源として備える発光素子の数や種類は任意であり、車両用灯具(ヘッドランプ)の用途に応じて、発光素子の数や組み合わせなどは任意に設定、設計される。
【0017】
また、ヘッドランプ1は、図2に示すように、第一灯具10および第二灯具20と、第一灯具10と第二灯具20の点灯の切り替えを制御する点灯切替制御部30と、ヘッドランプ1の点灯モードを切り替えるための切替スイッチ40と、ヘッドランプ1の電力供給源である電源50等を備えている。
【0018】
第一灯具10と第二灯具20は、電源50により供給される電力によって点灯する。
【0019】
点灯切替制御部30は、例えば、CPUなどを備えており、切替スイッチ40が操作されたことによる切替信号に応じて、第一灯具10と第二灯具20の点灯や消灯を切り替える制御を実行する。
例えば、切替スイッチ40によってロービーム点灯に切り替えられた場合、点灯切替制御部30は、第一灯具10がロービーム用配光パターンに応じた光を照射可能に切り替え、また、切替スイッチ40によってハイビーム点灯に切り替えられた場合、点灯切替制御部30は、第一灯具10がハイビーム用配光パターンに応じた光を照射可能に切り替える。なお、第一灯具10が、ロービーム用配光パターンに応じた光の照射と、ハイビーム用配光パターンに応じた光の照射を切り替えるためのランプユニットの構成や動作は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
また、切替スイッチ40によってDRL点灯に切り替えられた場合、点灯切替制御部30は、第一灯具10を消灯し、第二灯具20がDRL用の光を照射するように切り替える。
【0020】
特に、点灯切替制御部30は、第一灯具10が点灯する際、第二灯具20をDRLとしての点灯時よりも減光させて点灯させる減光制御手段として機能する。
そして、減光制御手段としての点灯切替制御部30が、第二灯具20をDRLとしての点灯時よりも減光させて点灯させる制御を実行して、第一灯具10を点灯させるとともに第二灯具20を減光させて点灯させることによって、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を合成して前方に照射することができる。ヘッドランプ1における第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光が1つに合わされて前方に照射された光は、ヘッドランプに規定されている所定の配光規格を満たすようになっている。
つまり、ヘッドランプ1は、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を1つに合わせるように合成して前方に照射することで、所定の配光規格を満たす光を照射することが可能になっている。
【0021】
切替スイッチ40は、例えば、自動二輪車の運転手(ライダー)が操作する操作部であり、ヘッドランプ1(第一灯具10、第二灯具20)の点灯/消灯を切り替えたり、ヘッドランプ1の点灯モードを切り替えたりするためのスイッチ(SW)である。
電源50は、例えば、自動二輪車のバッテリーである。
【0022】
次に、本実施形態のヘッドランプ1における点灯モードの切り替えについて説明する。
【0023】
(実施例1)
実施例1のヘッドランプ1における第二灯具20は、第二灯具20に供給する電流のパルス幅を制御する電流制御であるパルス制御(例えば、PWM制御)によって、第二灯具20が点灯し照射する光の照度が調整される構成をとっている。
【0024】
そして、切替スイッチ40によってDRL点灯に切り替えられた場合、例えば、図3(a)に示すように、ヘッドランプ1において第一灯具10は消灯されるとともに、第二灯具20に直流電流が供給されて、その第二灯具20がDRL用に比較的明るく点灯して、ヘッドランプ1がDRL用の点灯モードに切り替わる。
【0025】
また、切替スイッチ40によってロービーム点灯(又はハイビーム点灯)に切り替えられた場合、例えば、図3(b)に示すように、ヘッドランプ1において第一灯具10が点灯されるとともに、第二灯具20に供給する電流をパルス制御することによって第二灯具20をDRLモード点灯時よりも減光するように点灯して、ヘッドランプ1が夜間走行用の点灯モードに切り替わる。
そして、ヘッドランプ1は、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を合成して前方に照射することで、所定の配光規格を満たす光で前方を照らすことが可能になる。
【0026】
このように、ヘッドランプ1は、第一灯具10を点灯させる夜間走行用の点灯モードにおいて、第二灯具20に供給する電流をパルス制御することによって第二灯具20を減光させて点灯し、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を合成して所定の配光規格を満たすようにした光を前方に照射することができる。
そして、夜間走行用の点灯モードにおいて、ヘッドランプ1は、第一灯具10と第二灯具20を点灯しているため、暗い夜間でも第一灯具10と第二灯具20を組み合わせてなる車両用灯具としての意匠が認識されるので、昼夜を問わずヘッドランプ1の見栄えが変わらないようにすることができる。
また、ヘッドランプ1の第二灯具20を常に点灯させることで、ヘッドランプ1が配設された自動二輪車の左右の車幅を認識し易くなり、昼夜を問わず対向車側から見た車幅が変わらないようにすることができ、安全性の向上を図ることができる。
【0027】
(実施例2)
実施例2のヘッドランプ1における第二灯具20は、複数(本実施例では6つ)の光源21を有しており、この第二灯具20における複数の光源21の点灯個数を増減することによって、第二灯具20が点灯し照射する光の照度が調整される構成をとっている。
【0028】
そして、切替スイッチ40によってDRL点灯に切り替えられた場合、例えば、図4(a)に示すように、ヘッドランプ1において第一灯具10は消灯されるとともに、第二灯具20の6つの光源21を点灯させることで、その第二灯具20がDRL用に比較的明るく点灯して、ヘッドランプ1がDRL用の点灯モードに切り替わる。
【0029】
また、切替スイッチ40によってロービーム点灯(又はハイビーム点灯)に切り替えられた場合、例えば、図4(b)に示すように、ヘッドランプ1において第一灯具10が点灯されるとともに、第二灯具20の4つの光源21を消灯し、2つの光源21を点灯させることによって第二灯具20をDRLモード点灯時よりも減光するように点灯して、ヘッドランプ1が夜間走行用の点灯モードに切り替わる。
そして、ヘッドランプ1は、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を合成して前方に照射することで、所定の配光規格を満たす光で前方を照らすことが可能になる。
なお、第二灯具20における複数の光源21の点灯個数を増減させた場合に、図示しないリフレクターによる反射作用や、レンズカバー20aによる光の導光作用によって、第二灯具20からの照射光の明度が変わるように視認されるようになっており、個々の光源21の光が個別に視認されることがないようになっている。
【0030】
このように、ヘッドランプ1は、第一灯具10を点灯させる夜間走行用の点灯モードにおいて、第二灯具20における複数の光源21の点灯個数を減らすことによって第二灯具20を減光させて点灯し、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を合成して所定の配光規格を満たすようにした光を前方に照射することができる。
そして、夜間走行用の点灯モードにおいて、ヘッドランプ1は、第一灯具10と第二灯具20を点灯しているため、暗い夜間でも第一灯具10と第二灯具20を組み合わせてなる車両用灯具としての意匠が認識されるので、昼夜を問わずヘッドランプ1の見栄えが変わらないようにすることができる。
また、ヘッドランプ1の第二灯具20を常に点灯させることで、ヘッドランプ1が配設された自動二輪車の左右の車幅を認識し易くなり、昼夜を問わず対向車側から見た車幅が変わらないようにすることができ、安全性の向上を図ることができる。
【0031】
(実施例3)
実施例3のヘッドランプ1における第二灯具20は、少なくとも2種類の光源を有しており、この第二灯具20において点灯する光源の種類を切り替えることによって、第二灯具20が点灯し照射する光の照度が調整される構成をとっている。
例えば、本実施例3の第二灯具20は、第1光源22と第2光源23の2種類の光源を有しており、第1光源22は3つ備えられ、第2光源23は1つ備えられている。なお、第1光源22と第2光源23の数は、この実施例に限定されることはなく、第二灯具20の明るさ(照度)が、DRL点灯モードの照度と、DRL点灯モードよりも減光した点灯モードの照度に調整可能であれば、任意の数であってよい。
【0032】
そして、切替スイッチ40によってDRL点灯に切り替えられた場合、例えば、図5(a)に示すように、ヘッドランプ1において第一灯具10は消灯されるとともに、第二灯具20の第1光源22を全て点灯させ(第2光源23を消灯させ)ることで、その第二灯具20がDRL用に比較的明るく点灯して、ヘッドランプ1がDRL用の点灯モードに切り替わる。
【0033】
また、切替スイッチ40によってロービーム点灯(又はハイビーム点灯)に切り替えられた場合、例えば、図5(b)に示すように、ヘッドランプ1において第一灯具10が点灯されるとともに、第二灯具20の第1光源22を消灯し、第2光源21を全て点灯させることによって第二灯具20をDRLモード点灯時よりも減光するように点灯して、ヘッドランプ1が夜間走行用の点灯モードに切り替わる。
そして、ヘッドランプ1は、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を合成して前方に照射することで、所定の配光規格を満たす光で前方を照らすことが可能になる。
なお、第二灯具20における第1光源22と第2光源23の点灯/消灯を切り替えた場合に、図示しないリフレクターによる反射作用や、レンズカバー20aによる光の導光作用によって、第二灯具20からの照射光の明度が変わるように視認されるようになっており、第1光源22と第2光源23の光が個別に視認されることがないようになっている。
【0034】
このように、ヘッドランプ1は、第一灯具10を点灯させる夜間走行用の点灯モードにおいて、第二灯具20において点灯させる光源を第1光源22から第2光源23に切り替えることによって第二灯具20を減光させて点灯し、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を合成して所定の配光規格を満たすようにした光を前方に照射することができる。
そして、夜間走行用の点灯モードにおいて、ヘッドランプ1は、第一灯具10と第二灯具20を点灯しているため、暗い夜間でも第一灯具10と第二灯具20を組み合わせてなる車両用灯具としての意匠が認識されるので、昼夜を問わずヘッドランプ1の見栄えが変わらないようにすることができる。
また、ヘッドランプ1の第二灯具20を常に点灯させることで、ヘッドランプ1が配設された自動二輪車の左右の車幅を認識し易くなり、昼夜を問わず対向車側から見た車幅が変わらないようにすることができ、安全性の向上を図ることができる。
【0035】
以上のように、ヘッドランプ1は、夜間走行時に第一灯具10と第二灯具20を点灯することで、暗い夜間でも第一灯具10と第二灯具20を組み合わせてなる車両用灯具としての意匠が認識されるので、昼夜を問わずヘッドランプ1の見栄えが変わらないようにすることができる。
【0036】
なお、第一灯具10と第二灯具20のそれぞれに電力を供給する(電流を流す)ための配線を直列回路で繋いだり、第一灯具10と第二灯具20の何れか一方が断線した場合に他方への電力(電流)の供給を遮断する自滅回路を設けたりすることによって、ヘッドランプ1が第一灯具10を点灯させる夜間走行用の点灯モードにおいて、第一灯具10と第二灯具20の何れか一方のみが点灯することを防止するようにしてもよい。
こうすることで、第一灯具10と第二灯具20を組み合わせてなる車両用灯具としての意匠を頑なに守ることができ、そのデザイン性が損なわれることを防止することができる。また、ヘッドランプ1が前方を照射する場合に、所定の配光規格を満たさない第一灯具10と第二灯具20の何れか一方が点灯した光でなく、第一灯具10と第二灯具20がそれぞれ点灯した光を合成してなる所定の配光規格を満たす光で前方を確実に照らすことができる。
【0037】
なお、以上の実施の形態において例示した光源(光源21、第1光源22、第2光源23)の数や配設位置は一例であり、その数や配置位置は任意であり、本発明がこれに限定されるものではない。
また、第一灯具10や第二灯具20の数や形状、配置位置も任意であり、本発明は図示例に限定されるものではない。
【0038】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0039】
1 ヘッドランプ(車両用灯具)
10 第一灯具
20 第二灯具
21 光源
22 第1光源
23 第2光源
30 点灯切替制御部(減光制御手段)
40 切替SW
50 電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンを切り替えて形成するように、各配光パターンに応じた光を照射可能に点灯する第一灯具と、
前記第一灯具の消灯時に点灯させて、DRLとして使用可能な第二灯具と、
を備え、
前記第一灯具が点灯する際、前記第二灯具をDRLとしての点灯時よりも減光させて点灯させる減光制御手段を有し、前記第一灯具と前記第二灯具がそれぞれ点灯した光を合成して前方に照射することによって、所定の配光規格を満たすように構成されていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記減光制御手段は、前記第二灯具に供給する電流をパルス制御することによって、前記第二灯具を減光することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第二灯具は、複数の光源を有しており、
前記減光制御手段は、前記第二灯具における前記複数の光源の点灯個数を減らすことによって、前記第二灯具を減光することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記第二灯具は、少なくとも2種類の光源を有しており、
前記減光制御手段は、前記第二灯具において点灯する光源の種類を切り替えることによって、前記第二灯具を減光することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−54831(P2013−54831A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190329(P2011−190329)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】