車両用移動シート
本発明は、車両用移動シートに関する。車両用移動シートは、1本又は2本の軸を有するジンバルサスペンション支持体に組み込まれていることを特徴とする。それにより、シートと乗客の重心は、サスペンション軸の下に位置している。本発明は、急激な動きを阻止したり、その限界を定めたり、急激な動きを最小限にするダンパー及び装置も包含している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の名称に表現されるように、本発明は、自動車産業用に意図された車両用移動シートについて言及し、その目的は、加速、傾き及び車線変更する間、運転者及び/又は乗客の体に影響を与える力によって引き起こされる疲労及び不快感を減少させる移動シートを備えた車両を提供し、また、起こりうる突発的な衝撃の間には、より優れた安全条件を提供することである。
【背景技術】
【0002】
車両シートは、初期の自動車から今日の近代車両まで、車両のシャーシに固定して組み付けられている。そのような方法では、シートと乗客の動きは車両の動きと同様であり、その車両の動きは車両の乗員に疲労や不快感を引き起こす。
【発明の開示】
【0003】
その目的を達成し、前記欠点を回避するため、本発明は、乗客の重心をシートへタイミングよく移動させ、そのセット全体の静的及び動的な力をシートの基部に集中させて、乗客の重心の動きに追随するシートであることを特徴とする車両用移動シートを提案する。
【0004】
そのシートは、1本又は2本の互いに垂直な軸(前後、左右)を有する移動支持体又はジンバルサスペンションに装着され、シートと乗客の重心がサスペンション軸の下に位置することも特徴としている。そのシートは、急激な動きを阻止したり、その限界を定めたり、急激な動きを最小限にするダンパー及び装置をさらに備えている。
【0005】
本発明の別の特徴は、そのシートが重心の動きを検出するセンサに応答してシートを移動させる油圧装置を備えた移動支持体に組み込まれている点である。
【0006】
明細書の一体的な部分である次項は、説明のためであって、本発明の目的を限定するものとして意図されていない図面を含めることで、情報の理解を容易にすることを意図するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図を順番に考察すると、本発明は、2つの同心の円又は半円で、前後方向軸5及びこの前後方向軸5(図1)に直角に配置された左右方向軸6からなるジンバルサスペンション1,1’に吊されたシートからなっている。そのため、シート2及び乗客3の重心はサスペンション軸より下に位置し、シートに影響を与える力に応じて振動することができる。
【0008】
そのシートは、前記動きの速度の限界を定めるか、又は前記動きの速度を最小限にするダンパー要素4も備えている。そのため、シート2と乗客3のセットは車両の動きに応じてその重心を調整しながら、揺動運動により振動する。
【0009】
同じ機能を有し、同じ結果を達成するように意図された本発明の他の実施形態は、技術的、機械的、電気機械的、油圧的、空気圧的、コンピュータ化された、又は他の手段の組み合わせからなっていてもよい。同じ結果を達成するための動き又は力を検出するセンサと応答装置の組み合わせは、無数にあるかもしれない。
【0010】
図5は、水平な道路の右カーブを説明する走行中の車両の背面図を示す。この具体例では、重心はシートと乗客のセットを傾斜させる遠心力に応じて左へ移動する。
【0011】
図6もまた、傾斜角が付けられた道路に止められた車両の背面図を示す。
【0012】
図7は、登り坂を上る車両の側面図を示す。
【0013】
図8もまた、下り坂を下る車両の側面図を示す。
【0014】
図9は、2本の軸(前後、左右)のジンバルサスペンションアセンブリの内側のシートを示す。
【0015】
図10は、1本の縦方向の軸(前後)5のジンバルサスペンションアセンブリの内側のシートを示す。
【0016】
最後に、図11は、1本の縦方向の軸(前後)5のジンバルサスペンションに組み付けられた、左に傾斜した車両シート、中心にある車両シート及び右に傾斜した車両シートを示す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明にかかる車両用移動シートを備えた車両の概略平面図。
【図2】図1で示された同一車両の側面図。
【図3】本発明にかかる車両用移動シートの正面図。
【図4】本発明にかかる車両用移動シートの背面図。
【図5】本発明の結果を示す異なる位置に置かれた本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図6】本発明の結果を示す異なる位置に置かれた本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図7】本発明の結果を示す異なる位置に置かれた本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図8】本発明の結果を示す異なる位置に置かれた本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図9】1本又は2本の軸のジンバルサスペンションを備えたシートを示す本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図10】1本又は2本の軸のジンバルサスペンションを備えたシートを示す本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図11】1本又は2本の軸のジンバルサスペンションを備えたシートを示す本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【符号の説明】
【0018】
1,1’ ジンバルサスペンション
2 シート
3 乗客
4 ダンパー要素
5 前後(縦)方向軸
6 左右(横)方向軸
【技術分野】
【0001】
発明の名称に表現されるように、本発明は、自動車産業用に意図された車両用移動シートについて言及し、その目的は、加速、傾き及び車線変更する間、運転者及び/又は乗客の体に影響を与える力によって引き起こされる疲労及び不快感を減少させる移動シートを備えた車両を提供し、また、起こりうる突発的な衝撃の間には、より優れた安全条件を提供することである。
【背景技術】
【0002】
車両シートは、初期の自動車から今日の近代車両まで、車両のシャーシに固定して組み付けられている。そのような方法では、シートと乗客の動きは車両の動きと同様であり、その車両の動きは車両の乗員に疲労や不快感を引き起こす。
【発明の開示】
【0003】
その目的を達成し、前記欠点を回避するため、本発明は、乗客の重心をシートへタイミングよく移動させ、そのセット全体の静的及び動的な力をシートの基部に集中させて、乗客の重心の動きに追随するシートであることを特徴とする車両用移動シートを提案する。
【0004】
そのシートは、1本又は2本の互いに垂直な軸(前後、左右)を有する移動支持体又はジンバルサスペンションに装着され、シートと乗客の重心がサスペンション軸の下に位置することも特徴としている。そのシートは、急激な動きを阻止したり、その限界を定めたり、急激な動きを最小限にするダンパー及び装置をさらに備えている。
【0005】
本発明の別の特徴は、そのシートが重心の動きを検出するセンサに応答してシートを移動させる油圧装置を備えた移動支持体に組み込まれている点である。
【0006】
明細書の一体的な部分である次項は、説明のためであって、本発明の目的を限定するものとして意図されていない図面を含めることで、情報の理解を容易にすることを意図するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図を順番に考察すると、本発明は、2つの同心の円又は半円で、前後方向軸5及びこの前後方向軸5(図1)に直角に配置された左右方向軸6からなるジンバルサスペンション1,1’に吊されたシートからなっている。そのため、シート2及び乗客3の重心はサスペンション軸より下に位置し、シートに影響を与える力に応じて振動することができる。
【0008】
そのシートは、前記動きの速度の限界を定めるか、又は前記動きの速度を最小限にするダンパー要素4も備えている。そのため、シート2と乗客3のセットは車両の動きに応じてその重心を調整しながら、揺動運動により振動する。
【0009】
同じ機能を有し、同じ結果を達成するように意図された本発明の他の実施形態は、技術的、機械的、電気機械的、油圧的、空気圧的、コンピュータ化された、又は他の手段の組み合わせからなっていてもよい。同じ結果を達成するための動き又は力を検出するセンサと応答装置の組み合わせは、無数にあるかもしれない。
【0010】
図5は、水平な道路の右カーブを説明する走行中の車両の背面図を示す。この具体例では、重心はシートと乗客のセットを傾斜させる遠心力に応じて左へ移動する。
【0011】
図6もまた、傾斜角が付けられた道路に止められた車両の背面図を示す。
【0012】
図7は、登り坂を上る車両の側面図を示す。
【0013】
図8もまた、下り坂を下る車両の側面図を示す。
【0014】
図9は、2本の軸(前後、左右)のジンバルサスペンションアセンブリの内側のシートを示す。
【0015】
図10は、1本の縦方向の軸(前後)5のジンバルサスペンションアセンブリの内側のシートを示す。
【0016】
最後に、図11は、1本の縦方向の軸(前後)5のジンバルサスペンションに組み付けられた、左に傾斜した車両シート、中心にある車両シート及び右に傾斜した車両シートを示す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明にかかる車両用移動シートを備えた車両の概略平面図。
【図2】図1で示された同一車両の側面図。
【図3】本発明にかかる車両用移動シートの正面図。
【図4】本発明にかかる車両用移動シートの背面図。
【図5】本発明の結果を示す異なる位置に置かれた本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図6】本発明の結果を示す異なる位置に置かれた本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図7】本発明の結果を示す異なる位置に置かれた本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図8】本発明の結果を示す異なる位置に置かれた本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図9】1本又は2本の軸のジンバルサスペンションを備えたシートを示す本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図10】1本又は2本の軸のジンバルサスペンションを備えたシートを示す本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【図11】1本又は2本の軸のジンバルサスペンションを備えたシートを示す本発明にかかる車両用移動シートの異なる概略図。
【符号の説明】
【0018】
1,1’ ジンバルサスペンション
2 シート
3 乗客
4 ダンパー要素
5 前後(縦)方向軸
6 左右(横)方向軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動アセンブリ又は1本若しくは2本の軸(前後、左右)のジンバルサスペンションに装着され、シートと乗客の重心が前記サスペンション軸の下に位置し、急激な動きを阻止し、前記急激な動きの限界を定め、又は前記急激な動きを最小限にするダンパー及び装置を備えたことを特徴とする車両用移動シート。
【請求項2】
前記重心の動きを検出するセンサによって送信された情報に応じて前記シートを移動させる油圧装置を備えた移動アセンブリに組み込まれることを特徴とする請求項1に記載の車両用移動シート。
【請求項1】
移動アセンブリ又は1本若しくは2本の軸(前後、左右)のジンバルサスペンションに装着され、シートと乗客の重心が前記サスペンション軸の下に位置し、急激な動きを阻止し、前記急激な動きの限界を定め、又は前記急激な動きを最小限にするダンパー及び装置を備えたことを特徴とする車両用移動シート。
【請求項2】
前記重心の動きを検出するセンサによって送信された情報に応じて前記シートを移動させる油圧装置を備えた移動アセンブリに組み込まれることを特徴とする請求項1に記載の車両用移動シート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2009−527415(P2009−527415A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−555809(P2008−555809)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【国際出願番号】PCT/ES2007/000094
【国際公開番号】WO2007/096445
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(508252549)バイベンカー・ソシエダッド・リミターダ (1)
【氏名又は名称原語表記】VAIVENCAR, S.L.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【国際出願番号】PCT/ES2007/000094
【国際公開番号】WO2007/096445
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(508252549)バイベンカー・ソシエダッド・リミターダ (1)
【氏名又は名称原語表記】VAIVENCAR, S.L.
【Fターム(参考)】
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