説明

車両用警告灯装置

【課題】従来の装置では、後続車のドライバーなどに不快感を与える虞があるという点が課題である。
【解決手段】車両に装備された警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1と、ブレーキ装置の作動により車両の緊急制動を検知して検知信号を出力する緊急制動検知手段2と、この緊急制動検知手段2からの検知信号に基づいて車両の緊急制動を判断し、警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を、先の点滅パターンと、点滅速度が先の点滅パターンの点滅速度よりも遅い後の点滅パターンとで点滅制御する制御装置3と、を備える。この結果、警告灯の点滅が車両の周囲の明るさに対応して変化することがないので、後続車のドライバーなどに不快感を与えるような虞がなく、交通安全の向上に貢献することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の緊急制動を後続のドライバーなどに知らせる車両用警告灯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用警告灯装置(車両用灯火制御装置)は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、この装置について説明する。なお、括弧つきの符号は、特許文献1にそれぞれ対応する。この装置は、車両に装備されたストップランプ(19)と、加速度センサ(11)と、光センサ(41)と、灯火制御コントローラ(15)とを備えるものである。以下、この装置の作動について説明する。車両が自動ブレーキ作動中において、加速度センサ(11)が車両の減速度を検出して検出信号を灯火制御コントローラ(15)に出力し、減速度が所定値よりも小さい場合に、灯火制御コントローラ(15)がストップランプ(19)を点滅させる。また、光センサ(41)が車両の周囲の明るさを検出して検出信号を灯火制御コントローラ(15)に出力し、灯火制御コントローラ(15)が車両の周囲の明るさに応じてストップランプ(19)の点滅周波数を変えるものである。
【0003】
ところが、前記の従来の装置は、車両の周囲の明るさに応じてストップランプ(19)の点滅周波数を変えるものである。この結果、前記の従来の装置は、車両の周囲の明るさが一定でないので、ストップランプ(19)の点滅周波数が増減し、これにより、後続車のドライバーなどに不快感を与える虞がある。
【0004】
【特許文献1】特開2002−52977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明が解決しようとする問題点は、従来の装置では、車両の周囲の明るさが一定でないので、ストップランプ(19)の点滅周波数が増減し、これにより、後続車のドライバーなどに不快感を与える虞があるという点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、車両に装備された警告灯と、ブレーキ装置の作動により車両の緊急制動を検知して検知信号を出力する緊急制動検知手段と、この緊急制動検知手段からの検知信号に基づいて車両の緊急制動を判断し、警告灯を、先の点滅パターンと、点滅速度が先の点滅パターンの点滅速度よりも遅い後の点滅パターンとで点滅制御する制御装置と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明の車両用警告灯装置は、前記の課題を解決するための手段により、緊急制動検知手段が車両の緊急制動を検知して検知信号を制御装置に出力すると、その制御装置が緊急制動検知手段からの検知信号に基づいて車両の緊急制動を判断し、かつ、警告灯を、先の点滅パターンと、点滅速度が先の点滅パターンの点滅速度よりも遅い後の点滅パターンとで点滅制御する。このために、この発明の車両用警告灯装置は、警告灯の点滅速度を先の点滅パターンの速い点滅速度と後の点滅パターンの遅い点滅速度との2段階とし、かつ、その2段階の点滅速度がそれぞれ一定である。この結果、この発明の車両用警告灯装置は、警告灯の点滅が車両の周囲の明るさに対応して変化することがないので、後続車のドライバーなどに不快感を与えるような虞がない。また、この発明の車両用警告灯装置は、点滅速度が2段階であるから、後続車のドライバーに自車の緊急制動状態を確実に認識させることができる。さらに、この発明の車両用警告灯装置は、2段階の点滅速度がそれぞれ一定であるから、装置が作動する毎回、同一の認識効果が得られ、交通安全の向上に貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、この発明にかかる車両用警告灯装置の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例】
【0009】
(実施例の構成の説明)
添付図面は、この発明にかかる車両用警告灯装置の実施例を示す。以下、この実施例における車両用警告灯装置の構成について説明する。この実施例における車両用警告灯装置は、警告灯と、緊急制動検知手段2と、制御装置3とから構成されている。
【0010】
前記警告灯は、車両(図示せず)の後部に装備された左側のリヤコンビネーションランプ、右側のリヤコンビネーションランプ、中央のハイマウントストップランプから構成されている。前記左右のリヤコンビネーションランプ1L、1Rは、図1および図2に示すように、テールランプ10L、10R、ストップランプ11L、11R、ターンランプ12L、12R、バックランプ13L、13Rからなる。このうち、テールランプ10L、10R、ストップランプ11L、11R、ターンランプ12L、12Rが警告灯を構成する。前記テールランプ10L、10Rと前記ストップランプ11L、11Rとは、兼用タイプである。
【0011】
前記警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1は、LEDを光源とする。前記LEDは、点滅発光させることができ、しかも、点滅速度を変化させることができる。また、前記LEDは、光度を変化させることができる。さらに、前記LED発光個数を変化させることにより発光面積を変化させることができる。なお、この発明は、光源として前記LED以外にハロゲンランプ、白熱ランプであっても良い。
【0012】
前記テールランプ10L、10Rは、テールランプスイッチ(図示せず)がONのときに点灯してOFFのときに消灯するランプである。前記ストップランプ11L、11Rは、ブレーキペダル(図示せず)などのブレーキスイッチ(図示せず)がONのときに点灯してOFFのときに消灯するランプである。前記ターンランプ12L、12Rは、ウインカースイッチ(図示せず)がONのときに点灯してOFFのときに消灯するランプである。前記バックランプ13L、13Rは、リバーススイッチ(図示せず)がONのとき(たとえば、シフトレバーのシフト位置がリバース位置のとき)に点灯してOFFのとき(たとえば、シフトレバーのシフト位置がリバース位置以外の位置のとき)に消灯するランプである。前記ハイマウントストップランプ1は、ブレーキペダルなどのブレーキスイッチがONのときに点灯してOFFのときに消灯するランプである。
【0013】
前記緊急制動検知手段2は、ブレーキ装置(図示せず)の作動により車両の緊急制動を検知して検知信号を出力する手段であって、たとえば、図1に示すように、ブレーキセンサ20、車速センサ21、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)22、加速度センサ(Gセンサ)23、車輪速センサ24、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)25、車間距離検知手段(車間距離検知システム)26、衝突防止システム(たとえば、プリクラッシュシステムなど)27からなる。
【0014】
前記ブレーキセンサ20は、ブレーキ装置のブレーキペダル(図示せず)の踏み込み量を検知してその検知信号を出力するものである。前記車速センサ21は、車両の速度を検知してその検知信号を出力するものである。前記ABS22は、ABS22が作動すると検知信号(作動信号)を出力するものである。前記加速度センサ23は、車両の減速度を検知してその検知信号を出力するものである。前記車輪速センサ24は、車両の車輪速度を検知してその検知信号を出力するものである。前記サイドブレーキ25は、サイドブレーキ25が作動すると検知信号(作動信号)を出力するものである。前記車間距離検知手段26は、レーザーやレーダーなど(図示せず)により、車間距離や障害物との距離などを検知してその検知信号を出力するものである。前記衝突防止システム27は、衝突防止システム27が作動すると作動信号(検知信号)を出力するものである。
【0015】
前記制御装置3は、図1に示すように、インターフェイス回路30と、緊急制動判断部31と、ランプドライバー回路32とからなる。前記制御装置3は、車両に搭載されているコンピュータ、たとえば、カーナビゲーション(ナビゲーションシステム)のコンピュータや制御回路部や専用のECU(電子制御ユニット)を使用する。
【0016】
前記インターフェイス回路30は、前記緊急制動検知手段2と前記緊急制動判断部31とにそれぞれ接続されており、前記緊急制動検知手段2からの検知信号をコンピュータで扱える電気信号に変換するものである。
【0017】
前記緊急制動判断部31は、前記インターフェイス回路30を介して前記緊急制動検知手段2からの検知信号に基づいて車両の緊急制動を判断する。すなわち、前記緊急制動判断部31は、前記ブレーキセンサ20の検知信号により、ブレーキ装置のブレーキペダルの踏み込み量が所定値より大であると、車両の緊急制動と判断する。また、前記緊急制動判断部31は、前記車速センサ21の検知信号により、車両の速度の低下率が所定値より大であると、車両の緊急制動と判断する。さらに、前記緊急制動判断部31は、前記ABS22の検知信号により、ABS22が作動していて車両が緊急制動状態にあると判断する。さらに、前記緊急制動判断部31は、前記加速度センサ23の検知信号により、車両の減速度の変化率が所定値より大であると、車両の緊急制動と判断する。さらに、前記緊急制動判断部31は、前記車輪速センサ24の検知信号により、車輪の速度の低下率が所定値より大であると、車両の緊急制動と判断する。さらに、前記緊急制動判断部31は、前記サイドブレーキ25の検知信号により、サイドブレーキ25が作動していて車両が緊急制動状態にあると判断する。さらに、前記緊急制動判断部31は、前記車間距離検知手段26の検知信号により、車間距離や障害物との距離などが所定値より小であると、緊急制動の必要性から、車両の緊急制動と判断する。さらに、前記緊急制動判断部31は、前記衝突防止システム27の検知信号により、衝突防止システム27が作動していて車両が緊急制動状態にあると判断する。
【0018】
前記緊急制動判断部31は、前記インターフェイス回路30を介して前記緊急制動検知手段2からの検知信号に基づいて車両の緊急制動を判断すると、前記ランプドライバー回路32を介して前記警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を先の点滅パターンと、点滅速度が先の点滅パターンの点滅速度よりも遅い後の点滅パターンとで点滅制御するものである。すなわち、前記緊急制動判断部31は、前記ブレーキ装置の作動が所定時間継続したときに、前記先の点滅パターンから前記後の点滅パターンに移行するように、前記警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を点滅制御する。
【0019】
前記先の点滅パターンの点滅速度、すなわち、周波数fは、この例では図3に示すように、約5Hz〜8Hzであり、一方、前記後の点滅パターンの点滅速度、すなわち、周波数F(<f)は、この例では、約3Hz〜4Hzである。また、前記先の点滅パターンから前記後の点滅パターンに移行する時間sは、この例では約2秒間、すなわち、前記ブレーキ装置が作動して前記緊急制動検知手段2が車両の緊急制動を検知して検知信号の出力を開始してから約2秒間である。
【0020】
そして、前記緊急制動判断部31は、前記先の点滅パターンから前記後の点滅パターンに移行後において、たとえば図3に示すように、前記ブレーキ装置が作動してからS秒経過後に車両が停止した時点で、前記後の点滅パターンから連続点灯パターンに移行するように、前記警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を点灯制御する。また、前記緊急制動判断部31は、前記警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1が前記先の点滅パターンまたは前記後の点滅パターンまたは前記連続点灯パターンで点滅制御または点灯制御されている状態において、前記ブレーキ装置の作動が停止すると、前記警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を消灯制御する。
【0021】
(実施例の作用の説明)
この実施例における車両用警告灯装置は、以上のごとき構成からなり、以下、この実施例における車両用警告灯装置の作用、すなわち、制御装置3の工程処理の手順(作用)について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0022】
まず、制御装置3の緊急制動判断部31は、ブレーキ装置のブレーキペダルが踏み込まれてブレーキ装置が作動しているか否かを判断する(ブレーキ踏まれ? S1)。ここで、ブレーキ装置が作動していない場合、スタートに戻る。前記の(S1)において、ブレーキ装置が作動している場合、緊急制動判断部31は、緊急制動検知手段2の検知信号に基づいて、車両が緊急制動状態か否かを判断する(急減速と判断? S2)。
【0023】
ここで、車両が緊急制動状態でない場合、緊急制動判断部31は、車両が緊急制動状態ではないと判断して、ストップランプ11L、11R、およびハイマウントストップランプ1を連続点灯制御する(制動灯点灯 S3)。そして、スタートに戻る。前記の(S2)において、車両が緊急制動状態の場合、緊急制動判断部31は、警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を先の点滅パターン、すなわち、周波数fHz(約5Hz〜8Hz)で点滅制御する(周波数fHzで警告灯点滅 S4)。
【0024】
警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1が先の点滅パターンで点滅制御中において、緊急制動判断部31は、ブレーキ装置の作動が停止(開放)している否かを判断する(ブレーキ開放? S5)。ここで、ブレーキ装置の作動が停止(開放)している場合、緊急制動判断部31は、先の点滅パターンで点滅制御されている警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を消灯制御する(点滅終了 S6)。そして、スタートに戻る。
【0025】
前記の(S5)において、ここで、ブレーキ装置の作動が停止(開放)していない場合、緊急制動判断部31は、ブレーキ装置が作動して緊急制動検知手段2が車両の緊急制動を検知して検知信号の出力を開始してから所定の時間(約2秒間)が経過したか否かを判断する(設定時間経過? S7)。ここで、所定の時間(約2秒間)が経過していない場合、前記の(S4)に戻る。
【0026】
前記の(S7)において、所定の時間(約2秒間)が経過している場合、緊急制動判断部31は、警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を、点滅速度が先の点滅パターンの点滅速度よりも遅い後の点滅パターン、すなわち、周波数F(<f)Hz(約3Hz〜4Hz)で点滅制御する(周波数F(<f)Hzで警告灯点滅 S8)。
【0027】
警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1が後の点滅パターンで点滅制御中において、緊急制動判断部31は、ブレーキ装置の作動が停止(開放)している否かを判断する(ブレーキ開放? S9)。ここで、ブレーキ装置の作動が停止(開放)している場合、緊急制動判断部31は、後の点滅パターンで点滅制御されている警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を消灯制御する(点滅終了 S6)。そして、スタートに戻る。
【0028】
前記の(S9)において、ブレーキ装置の作動が停止(開放)していない場合、緊急制動判断部31は、ブレーキ装置が作動してからS秒経過後に車両が停止したか否かを判断する(設定時間経過? S10)。ここで、車両が停止していない場合、前記の(S8)に戻る。前記の(S10)において、車両が停止している場合、緊急制動判断部31は、後の点滅パターンで点滅制御されている警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1のうち、ストップランプ11L、11R、およびハイマウントストップランプ1を連続点灯制御し、かつ、他のランプ10.10R、12L、12Rを消灯制御する(制動灯点灯 S11)。
【0029】
ストップランプ11L、11R、およびハイマウントストップランプ1が連続点灯制御中において、緊急制動判断部31は、ブレーキ装置の作動が停止(開放)している否かを判断する(ブレーキ開放? S12)。ここで、ブレーキ装置の作動が停止(開放)していない場合、前記の(S11)に戻る。前記の(S12)において、ブレーキ装置の作動が停止(開放)している場合、緊急制動判断部31は、連続点灯制御されているストップランプ11L、11R、およびハイマウントストップランプ1を消灯制御する(制動灯終了 S13)。そして、スタートに戻る。
【0030】
(実施例の効果の説明)
この実施例における車両用警告灯装置は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、この実施例における車両用警告灯装置の効果について説明する。
【0031】
この実施例における車両用警告灯装置は、以上のごとき構成および作用から明らかなように、下記の効果を達成することができる。すなわち、警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1の点滅速度を先の点滅パターンの速い点滅速度、すなわち、周波数fHz(約5Hz〜8Hz)と後の点滅パターンの遅い点滅速度、すなわち、周波数F(<f)Hz(約3Hz〜4Hz)との2段階とし、かつ、その2段階の点滅速度がそれぞれ一定である。この結果、この実施例における車両用警告灯装置は、警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1の点滅が車両の周囲の明るさに対応して変化することがないので、後続車のドライバーなどに不快感を与えるような虞がない。また、この実施例おける車両用警告灯装置は、点滅速度が2段階であるから、後続車のドライバーに自車の緊急制動状態を確実に認識させることができる。さらに、この実施例における車両用警告灯装置は、2段階の点滅速度がそれぞれ一定であるから、装置が作動する毎回、同一の認識効果が得られ、交通安全の向上に貢献することができる。
【0032】
特に、この実施例における車両用警告灯装置は、ブレーキ装置の作動が所定時間、この例で約2秒間継続したときに、先の点滅パターンから後の点滅パターンに移行するように、前記警告灯10L、10R、11L、11R、12L、12R、1を点滅制御するものである。このために、この実施例における車両用警告灯装置は、点滅速度が速い先の点滅パターンで後続車のドライバーなどに注意を確実に喚起させることができ、また、所定時間経過後に点滅速度が遅い後の点滅パターンに移行することにより、後続車のドライバーに不快感を与えずにしかも注意を持続させることができ、交通安全の向上に貢献することができる。
【0033】
(実施例以外の例の説明)
なお、前記の実施例においては、警告灯として、テールランプ10L、10R、ストップランプ11L、11R、ターンランプ12L、12R、ハイマウントストップランプ1を使用するものである。ところが、この発明においては、上記のランプのうち、少なくとも1つ、または、他のランプもしくは専用の警告灯であっても良いし、また、他のランプもしくは専用の警告灯との組み合わせであっても良い。
【0034】
また、前記の実施例においては、緊急制動検知手段2として、ブレーキセンサ20、車速センサ21、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)22、加速度センサ(Gセンサ)23、車輪速センサ24、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)25、車間距離検知手段(車間距離検知システム)26、衝突防止システム(たとえば、プリクラッシュシステムなど)27を使用するものである。ところが、この発明においては、上記の緊急制動検知手段2のうち、少なくとも1つ、または、他の緊急制動検知手段や他の緊急制動検知手段との組み合わせであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明にかかる車両用警告灯装置の実施例を示す構成ブロック図である。
【図2】同じく、左右のリヤコンビネーションランプおよびハイパンとストップランプおよび緊急制動検知手段および制御装置を示す説明図である。
【図3】同じく、先の点滅パターン、後の点滅パターン、連続点灯パターン、の移行状態を示す説明図である。
【図4】同じく、制御装置(緊急制動判断部)の作用(工程処理の手順)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0036】
1L 左側のリヤコンビネーションランプ
1R 右側のリヤコンビネーションランプ
1 ハイマウントストップランプ
10L、10R テールランプ
11L、11R ストップランプ
12L、12R ターン追加ランプ
13L、13R バックランプ
2 緊急制動検知手段
20 ブレーキセンサ
21 車速センサ
22 ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)
23 加速度センサ(Gセンサ)
24 車輪速センサ
25 サイドブレーキ(パーキングブレーキ)
26 車間距離検知手段(車間距離検知システム)
27 衝突防止システム(たとえば、プリクラッシュシステムなど)
3 制御装置
30 インターフェイス回路
31 緊急制動判断部
32 ランプドライバー回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に装備された警告灯と、
ブレーキ装置の作動により車両の緊急制動を検知して検知信号を出力する緊急制動検知手段と、
前記緊急制動検知手段からの検知信号に基づいて車両の緊急制動を判断し、前記警告灯を、先の点滅パターンと、点滅速度が前記先の点滅パターンの点滅速度よりも遅い後の点滅パターンとで点滅制御する制御装置と、
を備えることを特徴とする車両用警告灯装置。
【請求項2】
前記ランプは、テールランプ、ストップランプ、ターンランプ、ハイマウントストップランプ、専用の警告ランプのうち、少なくとも1のランプからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用警告灯装置。
【請求項3】
前記緊急制動検知手段は、ブレーキセンサ、車速センサ、ABS、加速度センサ車輪速センサ、サイドブレーキ、車間距離検知手段、衝突防止システムのうち、少なくとも1つの緊急制動検知手段からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用警告灯装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記ブレーキ装置の作動が所定時間継続したときに、前記先の点滅パターンから前記後の点滅パターンに移行するように、前記警告灯を点滅制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用警告灯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−69245(P2006−69245A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−251817(P2004−251817)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】