説明

車両

【課題】サイドライニングに寄り掛かる乗員が、収納されたヘッドレストを利用しながら良好にくつろぎ可能な車両を提供する。
【解決手段】取り外し可能なヘッドレスト23を有する前席20と、後部に形成された荷室5の内壁面を構成するサイドライニング60と、荷室5内であって、乗員がサイドライニング60に寄り掛かり可能な寄り掛かり空間6と、サイドライニング60に設けられ、取り外されたヘッドレスト23を収納する第1ヘッドレスト収納部50Aと、を備え、第1ヘッドレスト収納部50Aは、第1ヘッドレスト収納部50Aに収納されたヘッドレスト23がサイドライニング60に寄り掛かった乗員の頭部の高さ、となるように配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のシートを構成するシートバックには、ヘッドレストが取り外し可能(着脱自在)に取り付けられる。一方、シートの使用状態、例えば、シートが可倒式の最後列シートを構成し、シートバックが倒される場合、ヘッドレストはシートバックから取り外される。そして、このように取り外されたヘッドレストの収納に関して、種々の技術が提案されている(特許文献1〜4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−245704号公報
【特許文献2】実開昭62−194141号公報
【特許文献3】実開昭58−115431号公報
【特許文献4】実開昭59−66640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、乗員が1BOX車等の荷室で、荷室の内側壁を構成するサイドライニングに寄り掛かりながら脚を車幅方向に伸ばし、くつろぐ場面がある。このような場面において、特許文献1〜4の技術によって収納されたヘッドレストは、サイドライニングに寄り掛かる乗員を考慮したものでないので、サイドライニングに寄り掛かる乗員が収納されたヘッドレストを利用しながらくつろぐことはできない。
【0005】
そこで、本発明は、サイドライニングに寄り掛かる乗員が、収納されたヘッドレストを利用しながら良好にくつろぎ可能な車両を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、取り外し可能なヘッドレストを有するシートと、後部に形成された荷室の内壁面を構成するサイドライニングと、前記荷室内であって、乗員が前記サイドライニングに寄り掛かり可能な寄り掛かり空間と、前記サイドライニングに設けられ、取り外された前記ヘッドレストを収納するヘッドレスト収納部と、を備え、前記ヘッドレスト収納部は、当該ヘッドレスト収納部に収納された前記ヘッドレストが前記サイドライニングに寄り掛かった乗員の頭部の高さ、となるように配置されていることを特徴とする車両である。
【0007】
このような構成によれば、荷室内の寄り掛かり空間において、乗員がサイドライニングに寄り掛かった場合、乗員は、その頭部をヘッドレスト収納部に収納されたヘッドレストに寄り掛けることがきる。すなわち、乗員は、ヘッドレスト収納部に収納されたヘッドレストを利用しつつ、良好にくつろぐことができる。
【0008】
また、前記車両において、複数の前記ヘッドレスト収納部を備えることが好ましい。
【0009】
このような構成によれば、複数のヘッドレスト収納部に複数のヘッドレストを収納できる。
【0010】
また、前記車両において、前記複数のヘッドレスト収納部は、上下に並んでいることが好ましい。
【0011】
このような構成によれば、上下に並んだ複数のヘッドレスト収納部に複数のヘッドレストを収納できる。これにより、収納された複数のヘッドレストが上下に並ぶことになる。したがって、乗員の背丈(座高)が異なっても、上下に並んだ複数のヘッドレストのいずれかを良好に利用できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、サイドライニングに寄り掛かる乗員が、収納されたヘッドレストを利用しながら良好にくつろぎ可能な車両を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係る車両の側面図であって、後席が着座位置である状態を示している。
【図2】本実施形態に係る車両の側面図であって、後席が収納位置であり、ヘッドレストが収納された状態を示している。
【図3】本実施形態に係る車両の斜視図であって、後席が収納位置であり、ヘッドレストが収納された状態を示している。
【図4】本実施形態に係るヘッドレスト収納部の斜視図であり、ヘッドレストが収納された状態を示している。
【図5】本実施形態に係るヘッドレスト収納部の斜視図である。
【図6】本実施形態に係るヘッドレスト収納部の斜視図である。
【図7】本実施形態に係るヘッドレスト収納部の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
【0015】
≪車両の構成≫
本実施形態に係る車両1は、2列シート型の1BOX車であり、その後側にテールゲート(図示しない)を備えており、その後部に荷室5を有している。テールゲートは、例えば、跳ね上げ式、左開き(又は右開き)式で構成されている。なお、前後方向におけるシートの列数は、2列の他、3列でもよい。また、車両1はSUV(Sport Utility Vehicle)車等でもよい。
【0016】
車両1は、フロア10と、前列を構成する左右一対の前席20(シート)と、後列を構成する左右一対の後席30(シート)と、第1ボード41及び第2ボード42と、を備えている。ここで、車両1は略左右対称構造であるので、車両1の右側を主に説明する。
【0017】
<フロア>
フロア10は、前側から順に、フロントフロア11と、ミッドフロア12と、リアフロア13と、を備えている。
側面視において、フロントフロア11は、前側の凸部と、その後側に連続した凹部とを備えている。そして、前記凸部の上に前席20の後記する前脚24及び後脚25が固定されている。ミッドフロア12は、フロントフロア11の前記凹部の後側から後方に延びる水平部と、水平部の後端から段違いで高位に形成され、後席30の後記するブラケット35aが固定された高位部と、を備えている。リアフロア13は、ミッドフロア12の後端から下り勾配で後方に延び、その上面は緩やかなスロープ面となっている。そして、リアフロア13の上方の空間が荷室5となっている。
【0018】
<前席>
前席20は、座面を構成するシートクッション21と、背もたれを構成するシートバック22と、シートバック22の上部に着脱自在に取り付けられたヘッドレスト23と、前脚24及び後脚25と、を備えている。シートクッション21は、前脚24及び後脚25を介して、フロントフロア11に固定されている。
【0019】
シートバック22の下部は、シートクッション21の後部に回動可能に連結されると共に、シートクッション21に対するシートバック22の傾斜角度は段階的に調整可能に構成されている。すなわち、前席20は、フルリクライニング可能に構成されており、シートバック22を後方に最大傾斜(回動)させると、シートバック22の前面(正面)とシートクッション21の上面とが略平面となるように構成されている(図2参照)。
【0020】
<後席>
後席30は、乗員が着座可能である着座位置(図1参照)と、これが折り畳まれ収納された収納位置(図2参照)との間で移動可能に構成されている。なお、収納位置は、着座位置に対して、前方斜め下方であるので、後席30は、ダイブダウンすることで収納可能な座席(シート)とも称される。
【0021】
このような後席30は、座面を構成するシートクッション31と、背もたれを構成するシートバック32と、シートバック32の上部に着脱自在に取り付けられたヘッドレスト33と、前脚34及び後脚35と、を備えている。シートクッション31の後部にはL字形を呈するアーム31aが固定されており、アーム31aはシートバック32に回動自在に固定されている。
【0022】
図1において、前脚34の上端はシートクッション31に回動自在に取り付けられており、前脚34の下端はフロントフロア11に回動自在に取り付けられている。また、後脚35の上部はシートバック32に固定されており、後脚35の下部は、ミッドフロア12に固定されたブラケット35aに回動自在に取り付けられている。
【0023】
<後席−着座位置>
そして、ロック機構(図示しない)がロックすることで、シートクッション31がミッドフロア12の上方で略水平方向に延び、このシートクッション31の後端からシートバック32が後斜め上に延びた状態となる着座位置でロックされるようになっている。
【0024】
<後席−収納位置>
これに対して、ロック機構によるロックを解除し、シートバック32を前方に倒動させシートクッション31に向かって折り畳みつつ、前脚34を前方に倒動させ折り畳みながらシートクッション31を前方下に移動(ダイブダウン)させると、後席30が収納位置に移動するようになっている(図2参照)。
【0025】
なお、この収納位置において、シートクッション31はフロントフロア11の上方で略水平方向に延び、このシートクッション31にシートバック32が重なった状態となる。また、収納位置におけるシートバック32の背面は、前席20のフルリクライニングしたシートバック22よりも低い高さとなるように構成されている(図2参照)。
【0026】
<第1ボード、第2ボード>
第1ボード41及び第2ボード42は、板状の部品であり、ここでは、第2ボード42は第1ボード41よりも大きい。また、第1ボード41及び第2ボード42は、その内部に角筒状を呈し左右方向(ボードの長手方向)に延びる金属製の補強部材を備え、適度な強度を有しており、その上に、乗員が乗り上がり可能となっている(図3参照)。
【0027】
<後席が着座位置である場合>
後席30が着座位置である場合(図1参照)、第1ボード41は、後席30の後方で、シートバック32に沿った斜めの姿勢で配置されるようになっている。詳細には、第1ボード41から側方に突出する2本のフック41a、41aがサイドライニング60に形成された掛止穴(図示しない)に掛止され、前記斜めの姿勢で維持されるようになっている。
【0028】
一方、第2ボード42は、後席30の後方やや下で、水平方向の姿勢で配置されるようになっている。なお、この場合において、第2ボード42はサイドライニング60から車幅方向内側に突出する支持部で支持され、第2ボード42とリアフロア13の間も荷室として利用可能となっている。また、第2ボード42の後方には、側面視で逆L字形を呈する第3ボード43が配置されている。さらに、第2ボード42は、このポジション(下段ポジション)と、図2の上段ポジションとに配置切替自在となっている。
【0029】
<後席が収納位置である場合−寄り掛かり空間>
後席30が収納位置であり(図2参照)、前席20がフルリクライニング状態である場合において、前席20のシートバック22の後方に、第1ボード41、第2ボード42の順に並べると、荷室5内であって、第1ボード41及び第2ボード42の上方に、寄り掛かり空間6が形成されるようになっている。寄り掛かり空間6は、乗員がサイドライニング60に寄り掛かり可能な空間である(図3参照)。なお、第1ボード41及び第2ボード42の下方はそのまま荷室5である。
【0030】
この場合において、前席20のヘッドレスト23はシートバック22から取り外され、後席30のヘッドレスト33はシートバック32から取り外される。
【0031】
また、前席20のシートクッション21の上面(座面)と、シートバック22の正面(上面)と、第1ボード41の上面と、第2ボード42の上面とで、水平面方向に延びる略平らな面が構成されるようになっている。なお、第1ボード41は、そのフック41a、41aがサイドライニング60に形成された掛止穴(図示しない)に掛止することで支持されている。第2ボード42は、サイドライニング60に形成された2つの支持部42a、42aに支持されている。
【0032】
<サイドライニング、ヘッドレスト収納部>
車両1は、図5に示すように、サイドライニング60と、サイドライニング60に設けられた第1ヘッドレスト収納部50Aと、第2ヘッドレスト収納部50Bと、を備えている。なお、第1ヘッドレスト収納部50A及び第2ヘッドレスト収納部50Bは、車幅方向両側(左右)に設けられている。つまり、車両1は、2つの第1ヘッドレスト収納部50Aと、2つの第2ヘッドレスト収納部50Bとを備えている。ただし、ヘッドレスト収納部の数はこれに限定されず、適宜変更してよい。
【0033】
サイドライニング60は、荷室5の内壁面を構成する内装パネルであり、その表面はスウェード調、革調等の表皮で覆われている。
【0034】
また、サイドライニング60には車幅方向外向きに凹み、車幅方向視で略四角形(図1参照)の凹部61が形成されており、凹部61の下内面61aに第2ヘッドレスト収納部50Bが設けられている(図5参照)。これにより、第2ヘッドレスト収納部50Bに収納されたヘッドレスト33が荷室5(寄り掛かり空間6)側に大きく突出しないようになっている(図4参照)。
【0035】
さらに、サイドライニング60には、凹部61の底部の略中央から車幅方向外向きに貫通し、車幅方向視で略四角形(図1参照)の貫通孔62が形成されており、貫通孔62の下内面62aに第1ヘッドレスト収納部50Aが設けられている(図5参照)。これにより、第1ヘッドレスト収納部50Aに収納されたヘッドレスト23が荷室5(寄り掛かり空間6)側に大きく突出しないようになっている(図4参照)。
【0036】
このように、第1ヘッドレスト収納部50Aが車幅方向外側に配置され、第2ヘッドレスト収納部50Bが車幅方向内側(荷室5側)に配置されているので、第1ヘッドレスト収納部50Aと第2ヘッドレスト収納部50Bとが、後記するように側面視(車幅方向視)において上下に並ぶことが可能であると共に、ヘッドレスト23及びヘッドレスト33を同時に収納可能となっている。
なお、貫通孔62の車幅方向外側には窓ガラス81が取り付けられている(図5参照)。
【0037】
第1ヘッドレスト収納部50Aは、前席20のヘッドレスト23を収納する部分である。第2ヘッドレスト収納部50Bは、後席30のヘッドレスト33を収納する部分である。なお、第1ヘッドレスト収納部50Aに収納された前席20のヘッドレスト23は、第2ヘッドレスト収納部50Bに収納された後席30のヘッドレスト33と窓ガラス81とで挟まれる格好となる(図4参照)。
【0038】
第1ヘッドレスト収納部50Aと第2ヘッドレスト収納部50Bとは、上下に並んでおり、ここでは、第1ヘッドレスト収納部50Aは、第2ヘッドレスト収納部50Bの上方に配置されている。
【0039】
第1ヘッドレスト収納部50Aの高さ位置は、これに収納されたヘッドレスト23がサイドライニング60に寄り掛かった背丈の高い乗員(例えば大人)の頭部の高さ位置となるように設定されている(図3参照)。ここでは、上段ポジジョンの第2ボード42を床面(基準面)としている。一方、第2ヘッドレスト収納部50Bの高さ位置は、これに収納されたヘッドレスト33がサイドライニング60に寄り掛かった背丈の低い乗員(例えば子供)の頭部の高さ位置となるように設定されている。
【0040】
これにより、荷室5内の寄り掛かり空間6において、サイドライニング60に寄り掛かった乗員が、その頭部をヘッドレスト23又はヘッドレスト33に寄り掛け、ゆったりとくつろぐことができるようになっている。
【0041】
<第2ヘッドレスト収納部>
第2ヘッドレスト収納部50Bについて具体的構成を説明する。第1ヘッドレスト収納部50Aは同様の構成であるので説明を省略する。
【0042】
第2ヘッドレスト収納部50Bは、図5〜図7に示すように、ヘッドレスト33のロッド33a(ステー)が差し込まれる有底円筒状で樹脂製のホルダ51と、外形が四角柱状を呈する金属製のアダプタ52と、第1ブラケット53と、第2ブラケット54と、を備えている。
【0043】
第2ブラケット54は3本のボルト54aによって車体を構成するインナパネル71に固定されている。第1ブラケット53は3本のボルト53aによって第2ブラケット54に固定されている。第1ブラケット53は、アダプタ52の外形に対応し平面視でU字形を呈する2つの収容部53bを有しており、収容部53bにアダプタ52を収容しつつ、アダプタ52を第2ブラケット54とで挟持している。
【0044】
アダプタ52の上端、下端にはフランジ52aがそれぞれ形成されており、上下方向(軸方向)において、フランジ52a、52aが収容部53b(第1ブラケット53)を挟み、アダプタ52が第1ブラケット53から抜けないようになっている。アダプタ52の中心軸線上には貫通孔52bが形成されており、貫通孔52bにホルダ51が圧入され、ホルダ51とアダプタ52とが一体化し、ホルダ51がアダプタ52から抜けないようになっている。
【0045】
ホルダ51の中心軸線上には、ヘッドレスト33の丸棒状のロッド33aが差し込まれる差込穴51aが形成されている。ホルダ51の上端には、アダプタ52に対してストッパになると共に、寄り掛かり空間6(荷室5)に露出するフランジ51bが形成されている(図5参照)。したがって、夜間等においてもホルダ51の位置を視認容易とするため、フランジ51bの露出面(上面)に蓄光物質を含む夜光塗料等によって蓄光層(発光層)を形成してもよい。
【0046】
このようにして、ホルダ51は、アダプタ52、第1ブラケット53、第2ブラケット54を介して、車体を構成するインナパネル71に好適に固定されている。これにより、乗員の頭部の荷重がヘッドレスト33を介してホルダ51に作用しても、ホルダ51の位置がずれることはない。
【0047】
≪車両の作用・効果≫
次に、車両1の作用・効果を説明する。
図3に示すように、寄り掛かり空間6が形成され、乗員がサイドライニング60に寄り掛かった場合、乗員の頭部が第1ヘッドレスト収納部50Aに収納されたヘッドレスト23に寄り掛かることになる(図4参照)。すなわち、乗員は、第1ヘッドレスト収納部50Aに収納されたヘッドレスト23を利用しながら良好にくつろぐことができる。
【0048】
≪変形例≫
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更できる。
【0049】
前記した実施形態では、第1ヘッドレスト収納部50Aと第2ヘッドレスト収納部50Bとが上下に2段で並んだ構成を例示したが、その他に例えば、これに加えて第3ヘッドレスト収納部とで、上下に3段で並んだ構成としてもよい。また、第1ヘッドレスト収納部50Aと第2ヘッドレスト収納部50Bとが車両の前後方向で並んだ構成としてもよい。
【0050】
前記した実施形態では、図2に示すように、第1ボード41及び第2ボード42で荷室が上下に分割され、第1ボード41及び第2ボード42の上方の荷室5で寄り掛かり空間6が形成される構成を例示したが、その他に例えば、荷室5が分割されず、荷室5全体が寄り掛かり空間となる構成でもよい。この場合、第1ヘッドレスト収納部50A及び第2ヘッドレスト収納部50Bの高さ位置は、例えば、下段ポジションの第2ボード42(図1参照)を寄り掛かり空間の床面(基準面)として適宜に設定すればよい。
【符号の説明】
【0051】
1 車両
5 荷室
6 寄り掛かり空間
20 前席(シート)
30 後席(シート)
23、33 ヘッドレスト
50A 第1ヘッドレスト収納部
50B 第2ヘッドレスト収納部
60 サイドライニング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り外し可能なヘッドレストを有するシートと、
後部に形成された荷室の内壁面を構成するサイドライニングと、
前記荷室内であって、乗員が前記サイドライニングに寄り掛かり可能な寄り掛かり空間と、
前記サイドライニングに設けられ、取り外された前記ヘッドレストを収納するヘッドレスト収納部と、
を備え、
前記ヘッドレスト収納部は、当該ヘッドレスト収納部に収納された前記ヘッドレストが前記サイドライニングに寄り掛かった乗員の頭部の高さ、となるように配置されている
ことを特徴とする車両。
【請求項2】
複数の前記ヘッドレスト収納部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記複数のヘッドレスト収納部は、上下に並んでいる
ことを特徴とする請求項2に記載の車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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