説明

車体構造

【課題】車高を高くする必要なく、キャニスタの容量を確保でき、車室内の空間も広く確保できる車体構造を得る。
【解決手段】車体構造12は、後部のマフラー36上に、可動式リヤスポイラー機構38を備える。可動式リヤスポイラー機構38を構成する下壁40LOとスポイラー本体48の間で、且つ左右2つのスポイラー駆動部46の間には間隙52が構成され、この間隙52に、キャニスタ54が配置される。これにより、キャニスタ54の搭載スペースが少なくて済み、キャニスタ54の容量を大きく確保しても、車高が高くならず、車室内も広く確保可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の車体構造として、特許文献1には、車体後部に、主膨張室(マフラー)とキャニスタとを車幅方向に並べて配置した構造が記載されている。
【0003】
しかし、特許文献1の構造では、シートの下にマフラーとキャニスタとが並列配置されているので、キャニスタの容量を確保しつつ車室内の空間を広く確保しようとすると、車高が高くなってしまう。
【特許文献1】特開平8−58404号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、車高を高くする必要なく、キャニスタの容量を確保でき、車室内の空間も広く確保できる車体構造を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明では、車体と、前記車体に取り付けられ車体との間又は内部に所定の間隙を有するスポイラー機構と、前記間隙に配置され蒸発燃料を処理するキャニスタと、を有することを特徴とする。
【0006】
すなわち、この車体構造では、車体とスポイラー機構との間、又はスポイラー機構の内部に間隙が構成され、この間隙にキャニスタが配置されている。したがって、キャニスタを、たとえば車室内の空間などに及ぼす影響をより少なくして(好ましくは影響がないようにして)配置できる。このため、車高を高くすることなくキャニスタの容量を大きく確保でき、しかも、車室内の空間も広く確保できる。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記車体に設けられたマフラー、を有し、前記キャニスタが、前記マフラーの上方に配置されていることを特徴とする。
【0008】
したがって、マフラーの排気熱がキャニスタに伝わる。すなわち、マフラーの排気熱を利用してキャニスタを加熱することで、このように加熱しない構成と比較して効率的な蒸発燃料の処理が可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記マフラーから前記車体への伝達を抑制する伝熱抑制部材と、前記伝熱抑制部材の熱を前記車体の外部に排出する排熱口と、を有することを特徴とする。
【0010】
したがって、マフラーから車体への伝熱を伝熱抑制部材で抑制できる。また、マフラーの排気熱の一部をキャニスタに伝えると共に、キャニスタに伝えられなかった熱は、排熱口から車体の外部に排出できるので、キャニスタの過度な加熱を防止できる。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記スポイラー機構が、スポイラー本体と、前記スポイラー本体を前記車体に接近した接近位置と車体から離間した離間位置との間で移動させる複数の駆動部材、を有し、前記間隙が複数の前記駆動部材の間に構成されていることを特徴とする。
【0012】
駆動部材によって、スポイラー本体を駆動し、接近位置と離間位置との間で移動させることが可能になる。
【0013】
また、間隙を、複数の駆動部材の間に配置することで、キャニスタを駆動部材の間に配置することになるので、駆動部材の間の空間を有効に利用できる。
【0014】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記キャニスタを包囲する包囲パネル、を有することを特徴とする。
【0015】
この包囲パネルにより、キャニスタを保温することが可能になる。
【0016】
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の発明において、前記車体に取り付けられ前記スポイラー本体よりも車体側の位置に配置される化粧板、を有し、前記包囲パネルの少なくとも一部と前記化粧板との間に前記車体の外部と連通する連通空間が構成されていることを特徴とする。
【0017】
化粧板によって、車体の一部あるいはキャニスタ等を覆うことで見栄えを向上させることができる。また、包囲パネルと化粧板との間に構成された連通空間から、キャニスタの周囲の熱を車体の外部に排熱でき、キャニスタの過度の温度上昇を防止できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は上記構成としたので、車高を高くする必要なく、キャニスタの容量を確保でき、車室内の空間も広く確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1〜図3には、本発明の第一実施形態に係る車体構造12が、車体14の一部(リヤホイールの近傍)と共に示されている。以下、各図面において、車両前方を矢印FRで、車幅方向を矢印Wで、上方を矢印UPでそれぞれ示すこととする。
【0020】
図1に示すように、車体14は、車体前方から中央部分に延在されたフロントフロア部材16を有している。フロントフロア部材16は車体14のフロントフロアを構成しており、たとえばシート18等が支持されている。
【0021】
フロントフロア部材16には、車幅方向中央に、上方へと部分的に膨出されたトンネル部16Tが形成されている。トンネル部16T内にはドライブシャフト22が挿通され、トンネル部16Tの後方に配置されたトランスアクスル24等の駆動系部品に接続されている。
【0022】
フロントフロア部材16の後方には、後ろ斜め上方に向かうフロア斜面部材20が配置されており、フロントフロア部材16の後端とフロア斜面部材20の下端とが接続されている。フロア斜面部材20の上端と、後述する前壁40FRの下端の間にはデッキボード26が配置されており、デッキボード26上の空間が荷室28となっている。また、フロア斜面部材20よりも前方側の空間が乗員室30となっている。以下、荷室28と乗員室30とを併せて車室という。
【0023】
図2に示すように、フロア斜面部材20の後方には、順に燃料タンク32、サスペンション部材34、マフラー36が配置されている。マフラー36の上方では、可動式リヤスポイラー機構38が搭載されている。この可動式リヤスポイラー機構38は、車体14のボデーパネルと連続した、前壁40FR、後壁40RE、上壁40UP、下壁40LO、右壁40RI、及び左壁40LEを有しており、これらによって、スポイラー収容部42が構成されている。図3にも示すように、特に上壁40UPは、前壁40FR、後壁40RE、右壁40RI、及び左壁40LEの間に隙間44が生じるように、所定の大きさに形成されている。なお、実質的に、前壁40FR、後壁40RE、上壁40UP、下壁40LO、右壁40RI、及び左壁40LEも車体の一部を構成している。
【0024】
スポイラー収容部42には、左右一対のスポイラー駆動部46と、このスポイラー駆動部46に支持されたスポイラー本体48が収容されるようになっている。下壁40LOには、車幅方向両側にスポイラー駆動部46が取り付けられており、このスポイラー駆動部46によって上壁40UPが支持されている。
【0025】
スポイラー駆動部46はスポイラー本体48を支持する伸縮シャフト50を有しており、上壁40UPには、伸縮シャフト50が貫通する貫通孔(図示省略)が形成されている。そして、伸縮シャフト50の伸縮によって、スポイラー本体48が車体14内に収容された収容位置(図2及び図3参照)と、車体14から突出した突出位置(図4及び図5参照)との間を移動(昇降)する。なお、スポイラー本体48の収容位置及び突出位置が、本発明における「接近位置」及び「離間位置」にそれぞれ対応する。
【0026】
図2及び図3に示すように、下壁40LOとスポイラー本体48(厳密には上壁40UP)の間で、且つ左右2つのスポイラー駆動部46の間には間隙52が構成されている。この間隙52に、キャニスタ54が配置されている。図1から分かるように、キャニスタ54は、平面視にて、シート18、燃料タンク32、サスペンション部材34(図2参照)及びトランスアクスル24等とは重ならない位置に配置されている。
【0027】
特に本実施形態では、図3に示すように、キャニスタ54の上面から車幅方向外側に向けて取付片56を延出し、取付片56と上壁40UPとをボルト及びナットで取り付けている。このようにして、上壁40UPにキャニスタ54を取り付けて固定することで、車体14の骨格部材(たとえばサイドメンバやクロスメンバ等)に掛け渡されるブラケット等を用いることなく、車体を補強することができるので、軽量化や低コスト化をはかることが可能となっている。
【0028】
また、取付片56と上壁40UPの間にはスペーサ62が差挟まれており、キャニスタ54と上壁40UPとの間に隙間64が生じるようになっている。そして、キャニスタ54の周囲が、前壁40FR、後壁40RE、上壁40UP、下壁40LO、右壁40RI、及び左壁40LEによって包囲されていることになる。特に本実施形態では、前壁40FR、後壁40RE、上壁40UP、下壁40LO、右壁40RI、及び左壁40LEで構成されたスポイラー収容部42に、スポイラー本体48、スポイラー駆動部46を組み付け、さらには、キャニスタ54もあらかじめ組み付けた状態のものを、車体14に搭載することができ、組み付け工数を削減することが可能になっている。
【0029】
図1〜図3から分かるように、キャニスタ54は6つの面を有する略直方体状に形成されており、これら6面のうち、最も広い2面がそれぞれ、マフラー36側(下側)、及びスポイラー本体48側(上側)に向くように配置されている。また、キャニスタ54は、平面視したときにマフラー36と少なくとも部分的に重なるようにマフラー36の上方に配置されており、マフラー36の排熱が、キャニスタ54に伝わりやすくなっている。特に本実施形態では、下壁40LOを、アルミなどの熱伝導率の大きい材料で構成することで、マフラー36の排熱が、キャニスタ54に効率的に伝わるようになっている。
【0030】
キャニスタ54の内部には、活性炭を含んで構成された吸着剤が収容されている。また、キャニスタ54には、ベーパ配管66、パージ配管68及び大気連通配管70等の配管が接続されている。そして、燃料タンク32等で蒸発燃料が生じるとベーパ配管66を通じてキャニスタ54内導入され、吸着剤で吸着される。そして、吸着された蒸発燃料が、所定の条件下で、パージ配管68を通じてエンジン等に送られる。
【0031】
図2及び図3に示すように、収容位置のスポイラー本体48と上壁40UPの間には、化粧板72が取り付けられている。化粧板72は、上壁40UPを覆うことで、スポイラー本体48が突出位置にあるときでも、車体14の一部(上壁40UP及びその周囲)を車体14の外側から見えづらくして、見栄えを向上させている。また、化粧板72と前壁40FRの間にも所定の隙間74が構成されている。この隙間74は、本発明に係る「連通空間」となっている。
【0032】
マフラー36は、その周囲を包囲して車体14からマフラー36の本体部分を熱隔離して、車体14への伝熱を抑制するインシュレータ部76を備えている。インシュレータ部76には、車体方向に向かって開放された排熱通路78が形成されており、マフラー36の熱を車体方向へと逃がすことが可能になっている。
【0033】
このような構成とされた本実施形態の車体構造12では、下壁40LOとスポイラー本体48の間で、且つ左右2つのスポイラー駆動部46の間に構成された間隙52を利用して、キャニスタ54を配置している。換言すれば、スポイラー駆動部46は、少なくとも伸縮シャフト50のストローク分の高さが必要であるが、このために生じた間隙52を有効に利用して、キャニスタ54を配置していることになる。したがって、この間隙52を利用することなく、間隙52とは異なる位置にキャニスタ54を配置した構成と比較して、キャニスタ54の搭載スペースが少なくて済む。
【0034】
たとえば、キャニスタ54をシート18の下方に配置すると、その分だけ車室内(特に乗員室30内)のスペースが狭くなるおそれがあり、車室内のスペース確保のためには車高を高くする必要が生じる。また、キャニスタ54をサスペンション部材34やトランスアクスル24の上方等に配置すると、荷室28のスペースが狭くなったり、燃料タンク32の容量が制限を受けたりするおそれがある。とりわけ、キャニスタの容量を大きく確保しようとすると、車室内のスペースや燃料タンク32の容量に及ぼす影響が大きくなる。しかし本実施形態では、キャニスタ54を大容量としても、キャニスタ54を搭載するスペースがシート18の高さ等に影響しなくなるので、車室内を広く確保しても、車高を低くできる。車高が低くなるので、車体14として低重心とすることが可能であり、走行時の空力特性を向上させる(空気抵抗を低減する)ことも可能となる。また、燃料タンク32の容量にも影響を及ぼさなくなるので、容量を大きく確保できる。加えて、車体14の後部に他の部材や部品を搭載する場合にも、搭載スペースを広く確保でき、搭載が容易になる。
【0035】
また、本実施形態では、マフラー36の上方にキャニスタ54を配置している。したがって、たとえば車両走行中は、図4に矢印HF1で示すように、マフラー36の熱が下壁40LOに伝わり、さらに下壁40LOから輻射熱としてキャニスタ54に伝わる。これにより、キャニスタ54の内部の吸着剤(活性炭)が加熱されるので、蒸発燃料の脱離性能が向上する。特に本実施形態では、直方体状に形成されたキャニスタ54の6面のうち、最も広い面の1つがマフラー36側、すなわち下壁40LOに向くように配置されている。そして、下壁40LOは、アルミなどの熱伝導率の大きい材料で構成されている。これらにより、効率的に下壁40LOからキャニスタ54に熱を伝えて、キャニスタ54を加熱することができる。
【0036】
しかも、本実施形態では、キャニスタ54を、前壁40FR、後壁40RE、上壁40UP、下壁40LO、右壁40RI、及び左壁40LEによって包囲している。このため、キャニスタ54の周囲からの熱の逃げを抑制し、加熱効率が向上されている。
【0037】
もちろん、マフラー36の熱がすべてキャニスタ54に伝えられることはなく、伝えられなかった熱は排熱通路78から外部に排出されるので、キャニスタ54を過度に加熱してしまうことは防止される。
【0038】
車両走行中は、図4に矢印AFで示すように、車体14の周囲に前方側から方向側への風の流れが生じる。本実施形態では、スポイラー本体48の下方にキャニスタ54が配置されているので、スポイラー本体48を適切に利用することで、この風がキャニスタ54に向かって流れないようにすることができる。これにより、車外の風でキャニスタ54が冷却されることを抑制でき、効果的にキャニスタ54を加熱できる。
【0039】
車両走行後に停止した場合でも、マフラー36の周囲は温度の高い状態となっている。ここで、本実施形態では、インシュレータ部76に排熱通路78が形成されており、図4に矢印HF2で示すように、マフラー36の周囲の高温の空気を外部に排出することができる。これにより、キャニスタ54の温度低下を促進することができるので、吸着剤(活性炭)による蒸発燃料の吸着性能を向上させることができる。
【0040】
また、本実施形態では、上壁40UPと、前壁40FR、後壁40RE、下壁40LO、右壁40RI、及び左壁40LEの間に隙間44が構成され、前壁40FRと化粧板72との間にも所定の隙間74が構成されている。したがって、車両走行後の停止時に、キャニスタ54に周囲に残っている高温の空気を、図4に矢印HF3で示すように、これら隙間44、74から外部に排出することができる。これによっても、キャニスタ54の温度低下を促進することができるので、吸着剤(活性炭)による蒸発燃料の吸着性能を向上させることができる。
【0041】
なお、上記では、キャニスタ54に設けた取付片56を、スペーサ62を介してボルト及びナットで上壁40UPに取り付けた例を示したが、キャニスタ54を取り付ける構造はこれに限定されず、以下の各実施形態のものを挙げることができる。以下の各実施形態では、第一実施形態と異なっている部分のみ説明し、同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0042】
図6に示す第二実施形態では、第一実施形態の取付片56に代えて、断面略L字状の取付片80が、キャニスタ54とは別体で備えられている。この取付片80を、キャニスタ54には直接的に、上壁40UPにはスペーサ62を介して、それぞれボルト及びナットで締結することで、キャニスタ54が上壁40UPに取り付けられている。
【0043】
図7に示す第三実施形態では、第二実施形態と同様の取付片80が用いられているが、スペーサ62は用いられておらず、キャニスタ54の上面が上壁40UPに接触して取り付けられている。
【0044】
図8に示す第四実施形態では、第一実施形態と同様の取付片56がキャニスタ54から延出されているが、キャニスタ54はスペーサ62を介して下壁40LOに取り付けられている。
【0045】
図9に示す第五実施形態では、第二実施形態や第三実施形態と同様の取付片80を用いているが、スペーサ62を用いることなく、キャニスタ54が下壁40LOに接触して取り付けられている。
【0046】
このように、キャニスタ54は、上壁40UPと下壁40LOのいずれに取り付けられていてもよい。また、スペーサ62を介して上壁40UP又は下壁40LOとの間に隙間が生じるように取り付けられていてもよいし、スペーサ62を用いることなく上壁40UP又は下壁40LOに接触するように取り付けられていてもよい。スペーサ62を用いると、キャニスタ54の取付位置を所望の位置に調整することが容易になる。また、上壁40UP又は下壁40LOの振動がキャニスタ54に伝わりにくくなり、キャニスタ54の共振を抑制できる。
【0047】
なお、上記各実施形態では、キャニスタ54を配置する間隙が、可動式リヤスポイラー機構38の内部に構成されたものを挙げたが、この間隙は、可動式リヤスポイラー機構38と車体14との間に構成されていてもよい。たとえば、車体のパネルに可動式リヤスポイラー機構38を収容可能な凹部を形成し、この凹部の底板にスポイラー駆動部46を直接取り付けた場合には、車体と可動式リヤスポイラー機構38との間に、キャニスタ54を配置する間隙が構成されることになる。
【0048】
また、スポイラー駆動部46を有することなく、固定式のスポイラー機構を有する構成であっても、スポイラー機構の内部、またはスポイラー機構と車体との間にキャニスタ54を配置する間隙を構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第一実施形態の車体構造をスポイラー本体が接近位置にある状態で概略的に示す側面図である。
【図2】本発明の第一実施形態の車体構造をスポイラー本体が接近位置にある状態で概略的に示す平面図である。
【図3】本発明の第一実施形態の車体構造をスポイラー本体が接近位置にある状態で概略的に示す背面図である。
【図4】本発明の第一実施形態の車体構造をスポイラー本体が離間位置にある状態で概略的に示す平面図である。
【図5】本発明の第一実施形態の車体構造をスポイラー本体が離間位置にある状態で概略的に示す背面図である。
【図6】本発明の第二実施形態の車体構造をスポイラー本体が接近位置にある状態で概略的に示す背面図である。
【図7】本発明の第三実施形態の車体構造をスポイラー本体が接近位置にある状態で概略的に示す背面図である。
【図8】本発明の第四実施形態の車体構造をスポイラー本体が接近位置にある状態で概略的に示す背面図である。
【図9】本発明の第五実施形態の車体構造をスポイラー本体が接近位置にある状態で概略的に示す背面図である。
【符号の説明】
【0050】
12 車体構造
14 車体
16 フロントフロア部材
16T トンネル部
18 シート
20 フロア斜面部材
22 ドライブシャフト
24 トランスアクスル
26 デッキボード
28 荷室
30 乗員室
32 燃料タンク
34 サスペンション部材
36 マフラー
38 可動式リヤスポイラー機構
40FR 前壁(包囲パネル)
40RE 後壁(包囲パネル)
40UP 上壁(包囲パネル)
40LO 下壁(包囲パネル)
40RI 右壁(包囲パネル)
40LE 左壁(包囲パネル)
42 スポイラー収容部
44 隙間
46 スポイラー駆動部(駆動部材)
48 スポイラー本体
50 伸縮シャフト
52 間隙
54 キャニスタ
56 取付片
62 スペーサ
64 隙間
66 ベーパ配管
68 パージ配管
70 大気連通配管
72 化粧板
74 隙間(連通空間)
76 インシュレータ部(伝熱抑制部材)
78 排熱通路(排熱口)
80 取付片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体と、
前記車体に取り付けられ車体との間又は内部に所定の間隙を有するスポイラー機構と、
前記間隙に配置され蒸発燃料を処理するキャニスタと、
を有することを特徴とする車体構造。
【請求項2】
前記車体に設けられたマフラー、
を有し、
前記キャニスタが、前記マフラーの上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
【請求項3】
前記マフラーから前記車体への伝達を抑制する伝熱抑制部材と、
前記伝熱抑制部材の熱を前記車体の外部に排出する排熱口と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の車体構造。
【請求項4】
前記スポイラー機構が、
スポイラー本体と、
前記スポイラー本体を前記車体に接近した接近位置と車体から離間した離間位置との間で移動させる複数の駆動部材、
を有し、
前記間隙が複数の前記駆動部材の間に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか1項に記載の車体構造。
【請求項5】
前記キャニスタを包囲する包囲パネル、
を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車体構造。
【請求項6】
前記車体に取り付けられ前記スポイラー本体よりも車体側の位置に配置される化粧板、
を有し、
前記包囲パネルの少なくとも一部と前記化粧板との間に前記車体の外部と連通する連通空間が構成されていることを特徴とする請求項5に記載の車体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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