説明

車載装置及び車載システム

【課題】拡張用モジュールを利用して、良好にBlu−rayディスクに記録されたコンテンツの再生を可能とした車載装置及び車載システムを提供することを目的とする。
【解決手段】接続のためのコネクタ(201)を有し、且つ車載装置の機能を拡張する拡張用モジュール(200)と接続するためのスロット(130、140)と、記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データ再生部(90)と、スロットと接続された拡張用モジュールから供給される記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データを利用する制御部(101)を有することを特徴とする車載装置(100)、及びそのような車載装置を含む車載システム(1)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Blu−rayディスクに記録されているコンテンツを再生し且つ拡張用モジュールを接続することが可能な車載装置及びそのような車載装置を含む車載システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
付随するローカルストレージ内に記録されている光ディスクのコンテンツを補助する補助データと光ディスクプレーヤで再生される光ディスクのコンテンツとを関連付けながら、光ディスクの再生を行う光ディスクプレーヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
Blu−rayディスク用のプレーヤの規格の1つとして、「BD−Live(Blu-ray Disc Live)」と呼ばれるプロファイルが標準化されている。この規格では、ローカルストレージを有しネットワーク機能に対応するドライブと、ネットワークに接続するために無線通信装置を利用する。無線通信装置を利用してネットワークに接続して、ドライブで再生するBlu−rayディスクのコンテンツに対応した補助データをダウンロードしてローカルストレージに記録し、ドライブではダウンロードした補助データを利用しながらBlu−rayディスクのコンテンツを再生する。
【0004】
ダウンロードされる補助データとしては、映画の予告編の映像、特典映像、追加言語対応、特典映像を見るためにパスワード等がある。例えば、BD−Liveを利用すれば、Blu−rayディスク発売当初には日本語に対応していない場合でも、後からダウンロードした補助データを利用して、日本語吹き替えで、映画の視聴を行うことが可能となる。また、BD−Liveを利用すれば、Blu−rayディスクに記録された映画の歴史的背景に関する補助データを後からダウンロードして、映画を視聴しながら確認すること等ができる。ローカルストレージは、数百MBから数GBの容量を有する場合が一般的で、フラッシュメモリ、SDメモリカード、ハードディスク等によって構成される。
【0005】
しかしながら、再生するBlu−rayディスクの種類が多くなれば、各Blu−rayディスクに関連するBD−Liveに利用する補助データも多くなり、ローカルストレージの容量を超えてしまうという不具合があった。また、Blu−rayディスクの利用毎に、補助データをダウンロードしたのでは、ダウンロード時間がその度に必要となるという不具合もあった。
【0006】
【特許文献1】特開2005−159589号公報(第11頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、拡張用モジュールを利用して、良好にBlu−rayディスクに記録されたコンテンツの再生を可能とした車載装置及び車載システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明では、拡張用モジュールを利用して、BD−Liveに利用する補助データを効率良く利用することを可能とした車載装置及び車載システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る車載装置では、接続のためのコネクタを有し、且つ車載装置の機能を拡張する拡張用モジュールと接続するためのスロットと、記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データ再生部と、スロットと接続された拡張用モジュールから供給される記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データを利用する制御部を有することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る車載システムでは、接続のためのコネクタを有し且つ記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データの供給が可能な拡張用モジュールと、
拡張用モジュールと接続するためのスロット、記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データ再生部、及び前記拡張用モジュールから供給される補助データを利用する制御部を含む車載装置と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る車載装置及び車載システムでは、複数の拡張用モジュールによって追加される機能を組み合わせて車載装置に多様性を発揮させることが可能となった。
【0012】
また、本発明に係る車載装置及び車載システムでは、BD−Liveに利用される補助データを拡張用モジュールから供給することが可能となった。
【0013】
さらに、本発明に係る車載装置及び車載システムでは、BD−Liveに利用される補助データを供給している拡張用モジュールを排出しようとする場合には、警告動作又はBD−Liveに利用される補助データをローカルストレージに転送することによって、BD−Liveを継続して利用することが可能となった。
【0014】
さらに、本発明に係る車載装置及び車載システムでは、Blu−rayディスクの利用に関して、更にユーザの好みや必要性に応じた機能の組み合わせを追加でき、カスタマイズ性を増加させることが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下図面を参照して、本発明に係る車載装置及び車載システムについて説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0016】
図1は、本発明に係る車載システム1の概略構成を示す図である。
【0017】
車載システム1は、車載装置100、車載装置100に装着可能な複数の拡張用モジュール、車載装置100に接続された、表示部制御用の表示部マイコン11を含み液晶ディスプレイ及び操作部として機能するタッチパネル等から構成される表示部10、車両(不図示)の周囲(例えば、ドライバの死角となり易い後方)を撮影して表示部10に表示するためのCCD撮像素子等から構成されるカメラ20、車両に備えられたエンジン始動用のキーシリンダと電気的に一体に構成されているアクセサリスイッチ(ACCスイッチ)30、バッテリ40、車両のフロント及び/又はリアガラスに配置されるデジタルテレビ(DTV)用のアンテナ50及びAM/FM用のアンテナ60、車両の現在位置を計測するためのGPSシステム用のアンテナ70、車両の各部に配置された複数又は単数のスピーカ80、及びローカルストレージ91を含み記録媒体であるBlu−rayディスクに記録されているコンテンツを再生可能なドライブ(記録媒体再生部)90(CD及びDVDの光ディスクも再生も可)等から構成されている。なお、ローカルストレージ91は、フラッシュメモリで構成され、数GBの容量を持つものとする。
【0018】
車載装置100は、メインマイコン等から構成される制御部101、RAM102、ROM103、電源用マイコン104、車載装置100内の各要素及び各拡張用モジュールへ電力を供給し、過電流及び/又は過電圧保護を行うレギュレータ105、各拡張用モジュール等との間の信号のやり取りを制御する分配回路110、映像信号及び/又は音声信号の処理を行うデジタル信号処理部(DSP)120、AM/FM放送を受信するためのチューナモジュール121、スピーカ80への音声信号を増幅するためのアンプ122、第1の拡張用モジュールと接続するための第1スロット130、及び第2の拡張用モジュールと接続するための第2スロット140等から構成されている。
【0019】
なお、車載装置100は、表示部10、カメラ20、及びBlu−rayディスク再生用ドライブ90の何れか1つ又は複数と一体的に構成されても良い。また、図1において、車載装置100に内蔵されているAM/FM用チューナモジュール121は、車載装置100の外部に、例えばBlu−rayディスク再生用ドライブ90と同様に別体として構成されても良いし、拡張用モジュールの一つとして構成されても良い。
【0020】
図1には、Blu−rayディスク再生用ドライブ90と関連して利用できる第1拡張用モジュール200、第2拡張用モジュール300及び第3拡張用モジュール400の3種類のモジュールが記載されている。第1拡張用モジュール200〜第3拡張用モジュール400の何れか一つが第1スロット130又は第2スロット140の何れかに挿入されて、Blu−rayディスク再生用ドライブ90におけるBlu−rayディスクに記録されているコンテンツの再生時に利用することができる。各拡張用モジュールの具体的な利用形態については後述する。
【0021】
第1拡張用モジュール200は、拡張ストレージのみを有するBlu−rayディスク用モジュールであって、第1コネクタ201、ハードディスクから構成され40GBの容量を有する拡張ストレージ202、モジュールID(MID)を記録した第1MID出力回路203等から構成される。なお、拡張ストレージ202の構成及び容量は一例であって、Blu−rayディスクのコンテンツに関連し、コンテンツの再生を補助する補助データを記録するものであれば、他の記録媒体によって構成されていても、他の容量を有していても良い。
【0022】
第1拡張用モジュール200を利用すれば、Blu−rayディスクのコンテンツに関連する補助データを、ローカルストレージ91だけではなく、拡張ストレージ202にも記録することが可能となる。
【0023】
第2拡張用モジュール300は、無線機能及び拡張ストレージを有するBlu−rayディスク用モジュールであって、第2コネクタ301、送受信モジュール302、平面アンテナ303、ハードディスクから構成され40GBの容量を有する拡張ストレージ304、モジュールID(MID)を記録した第2MID出力回路305等から構成される。送受信モジュール302は、車載用の通信規格であるDCM(Data Communication Module)又は無線通信規格であるWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に基づくモジュールである。また、拡張ストレージ304の構成及び容量は一例であって、Blu−rayディスクのコンテンツに関連するダウンロード補助データを記録するものであれば、他の記録媒体によって構成されていても、他の容量を有していても良い。
【0024】
第2拡張用モジュール300を利用すれば、送受信モジュール302が無線通信回線網を利用してインターネット上の所定のBD−Liveに対応したWEDサイトにアクセスし、再生するBlu−rayディスクのコンテンツに関連し、コンテンツの再生を補助する補助データをダウンロードすることが可能となる。さらに、第2拡張用モジュール300を利用すれば、Blu−rayディスクのコンテンツに関連し、コンテンツの再生を補助する補助データを、ローカルストレージ91だけではなく、拡張ストレージ304にも記録することが可能となる。
【0025】
第3拡張用モジュール400は、無線機能を有するBlu−rayディスク用モジュールであって、第3コネクタ401、送受信モジュール402、平面アンテナ403、モジュールID(MID)を記録した第3MID出力回路404等から構成される。送受信モジュール402は、車載用の通信規格であるDCM又は無線通信規格であるWiMAXに基づくモジュールである。
【0026】
第3拡張用モジュール400を利用すれば、送受信モジュール402が無線通信回線網を利用してインターネット上の所定のBD−Liveに対応したWEDサイトにアクセスし、再生するBlu−rayディスクのコンテンツに関連し、コンテンツの再生を補助する補助データをダウンロードすることが可能となる。
【0027】
図2は、他の拡張用モジュールの概略構成を図である。
【0028】
図2(a)は、1セグ用のDTV用の第4拡張用モジュール500を示している。第4拡張用モジュール400は、第4コネクタ501、DTV用のチューナモジュール502、及びモジュールID(MID)を記録した第4MID出力回路503等から構成される。第4拡張用モジュール500を利用すれば、1セグ用のDTV放送を、視聴することが可能となる。
【0029】
図2(b)は、ナビゲーション用の第5拡張用モジュール600を示している。第5拡張用モジュール600は、第5コネクタ601、車両の現在位置を測定するためのGPS用モジュール602、ナビゲーション用の地図情報等が記録されたSDメモリカード等から構成される外部記録装置と接続するための外部接続コネクタ603、車両の進行方向等を確認するためのジャイロモジュール604、MIDを記録した第5MID出力回路605等から構成される。第5拡張用モジュール600を利用すれば、車両の現在位置を確認しながら、地図情報を利用したナビゲーション表示を表示装置10において行うことができる。
【0030】
図2(c)は、Bluetooth(登録商標)用の第6拡張用モジュールを示す図である。第6拡張用モジュール700は、第6コネクタ701、Bluetooth(登録商標)用無線信号受信モジュール702、MIDを記録した第6MID出力回路703等から構成される。受信モジュール702は、Bluetooth(登録商標)規格に応じた無線信号を受信して、受信信号を出力できるように構成されている。したがって、第6拡張用モジュール700を利用すれば、例えば、Bluetooth(登録商標)対応の携帯電話からの音楽情報を、第6拡張用モジュール700を装着した車載装置100において再生することが可能となる。
【0031】
図2(d)は、USB I/F用の第7拡張用モジュール800を示す図である。第7拡張用モジュール800は、第7コネクタ801、制御用マイコン802、RAM803、USBスロット804、USBスロット804を介して出力する電力を供給し、供給する電流及び電圧の過電流及び過電圧の監視を行うレギュレータ805、MIDを記録した第7MID出力回路806等から構成される。第7拡張用モジュール800を利用すれば、例えば、他のネットワークと接続されたPC(パーソナル・コンピュータ)でBD−Liveに対応したWEDサイトにアクセスして、ダウンロードした補助データを記録した、補助記録媒体であるUSBメモリから、補助データをローカルストレージ91又は第1拡張用モジュールの拡張ストレージ202に記録することが可能となる。なお、BD−Liveで利用する補助データを一時記録する補助記録媒体は、USBメモリに限定されず、他の記録媒体を利用するようにしても良い。
【0032】
図1及び図2において、車載装置100に装着可能な第1拡張用モジュール200〜第7拡張用モジュール800について説明したが、車載装置100に装着可能な拡張用モジュールはこれらに限定されるものではない。例えば、第1拡張用モジュール200をより高性能化して、フルセグ(12セグ)のDTV放送と1セグのDTV放送とを放送状態に応じて切り換えて表示することができるDTV用モジュール、米国における地上波デジタル音声放送であるIBOC(In Band on Channel)方式のハイブリッドHD(High Definition)ラジオ放送搬送波を受信するためのIBOC用モジュール等を利用することも可能である。
【0033】
図3は、車載装置100の外観の一例を示す図である。図3(a)は車載装置100のフロントパネルの外観の一例を示し、図3(b)は車載装置100の枠体150の側面からの外観を示す図である。
【0034】
図3(a)及び(b)に示す様に、車載装置100のフロンパネルには、表示部10、Blu−rayディスク(又はCD/DVD)挿入用のスロット12、各種操作ボタン13が配置されており、モジュールを装着するための第1スロット130及び第2スロット140は、表示部10の下方に、並んで配置されている。なお、図2(a)では、第1拡張用モジュール200及び第7拡張用モジュール800が、それぞれ第1スロット130及び第2スロット140に装着された状態を示している。
【0035】
一旦装着された拡張用モジュールは、第1排出ボタン131及び第2排出ボタン141によって、それぞれのスロットから排出される。各拡張用モジュールは、図3(b)に示す矢印A方向に(フロンパネルに対して垂直方向に)挿排出される。なお、各拡張用モジュールの排出は、各スロットに内蔵された各排出駆動機構(不図示)によって行われる。第1排出ボタン131及び第2排出ボタン141が押圧されると、それぞれのボタンから制御信号が制御部101へ送出され、排出可能と制御部101が判断した場合には、制御信号が対象のスロットに内蔵される排出駆動機構へ送出されて、対象のスロットに挿入されていた拡張用モジュールが排出されることとなる。拡張用モジュールの具体的な排出制御フローについては後述する。
【0036】
図4は、スロットと拡張用モジュールの関係を示す図である。
【0037】
第1拡張用モジュール200を例にすると、第1拡張用モジュール200は、車載装置100内に配置された第1スロット130のガイドレール132に沿って挿入され、第1スロット130の図中左側奥に配置される接続ピン(不図示)と第1コネクタ201が接合するようにして接続される。
【0038】
また、第1排出ボタン131が押圧されると、不図示の排出駆動機構によって第1スロット130の接続ピンと第1コネクタとの接合が解除され、第1拡張用モジュール200は、ガイドレール132に沿って排出可能な状態となる。なお、第2スロット140についても同様であるので、説明を省略する。また、第1スロット130及び第2スロット140には、全ての拡張用モジュールが装着できる様に、接続方式が統一されている。
【0039】
以下、Blu−rayディスク再生用ドライブ90が利用される場合の車載システム1の処理フローについて説明する。
【0040】
車載システム1では、各拡張用モジュールが第1スロット130及び/又は第2スロット140に挿入された場合には、制御部101は、各拡張用モジュールのMID出力回路から各モジュールのMIDを受信し、現在どのような拡張用モジュールがスロットに挿入されて利用可能な状態であるかをRAM102上の管理テーブルを利用して常に把握している。また、制御部101は、各スロットの排出ボタン131及び141が押圧されて排出された場合には、RAM102上の管理テーブルから該当拡張用モジュールを削除するように動作し、常に利用可能な拡張用モジュールがどのようなものであるかを把握できるように制御している。
【0041】
Blu−rayディスク再生用ドライブ90が利用される場合として、(1)Blu−rayディスク関連の拡張用モジュールが第1スロット130及び第2スロット140の何れにも挿入されていない場合、(2)第1拡張用モジュール200が第1スロット130又は第2スロット140の何れかに挿入されている場合、(3)第2拡張用モジュール300が第1スロット130又は第2スロット140の何れかに挿入されている場合、(4)第3拡張用モジュール400が第1スロット130又は第2スロット140の何れかに挿入されている場合、の4通りが考えられるので、それぞれの場合について説明する。
【0042】
図5は、Blu−rayディスク関連の拡張用モジュールが第1スロット130及び第2スロット140の何れにも挿入されていない場合における、車載システムの処理フローの一例を示した図である。
【0043】
図5に示す処理フローは、主に制御部101がROM103に予め記録されたプログラムに従って、車載システム1に含まれる各モジュール及び/又は要素を協働して実行する。また、図5に示す処理フローが開始される時点で、車載装置100を含む車載システム1の各モジュール又は要素には、電源が供給され、動作が可能な状況になっているものとする。
【0044】
最初に、制御部101は、ROM103に構築されているモジュール管理データを用いて、現在、どのような拡張用モジュールが挿入されているかの確認を行う(S10)。
【0045】
次に、制御部101は、第7拡張用モジュール800(USB I/Fモジュール)がスロットに挿入され、補助記録媒体であるUSBメモリ(不図示)が第7拡張用モジュール800のUSBスロット804に挿入されているかの判断を行う(S11)。USBメモリが第7拡張用モジュール800のUSBスロット804に挿入されているか否かは、第7拡張用モジュール800のマイコン802からの制御信号を制御部101側で解析することにより行う。
【0046】
Blu−rayディスク関連の拡張用モジュールが第1スロット130及び第2スロット140の何れにも挿入されていない場合には、インターネットにアクセスする手段が無いので、BD−Liveに対応したWEDサイトにアクセスして、補助データをダウンロードすることができない。しかしながら、他のインターネットにアクセス可能なPC等によって、事前にBD−Liveに対応したWEDサイトにアクセスして、再生するBlu−rayディスクのコンテンツに対応した補助データをダウンロードし、USBメモリに記録することは可能である。そこで、第7拡張用モジュール800(USB I/Fモジュール)を利用してUSBメモリからローカルストレージ91に補助データを転送できるか否かの確認を行うこととした。
【0047】
S11において、USBメモリが第7拡張用モジュール800に挿入されていると判断された場合、制御部101は、次に、再生するBlu−rayディスクに対応した転送すべき補助データのデータ量を検出する(S12)。
【0048】
次に、制御部101は、ローカルストレージ91の記録可能な容量を検出し(S13)、転送すべき補助データをローカルストレージに記録可能か否かの判断を行う(S14)。
【0049】
S14において、転送すべき補助データをローカルストレージに記録するための十分な容量が残っている場合には、USBメモリ内の補助データをローカルストレージ91へ転送して記録し(S15)、その補助データを利用してBD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S16)。
【0050】
S11において、第7拡張用モジュール800がスロットに挿入されていない場合、USBメモリが第7拡張用モジュール800に挿入されていない場合、USBメモリに再生するBlu−rayディスクに対応した補助データが記録されていない場合、又はS14において、ローカルストレージ91に補助データを記録するだけの記録容量が残っていない場合には、警告動作を行って(S17)、BD−Liveに対応しない、通常のBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S16)。
【0051】
警告動作とは、BD−Liveに対応しない、通常のBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う旨を表示部10及び/又はスピーカ80に表示及び/又は音声出力を行うことを言う。なお、BD−Liveを行うための警告動作として、第7拡張用モジュール800をスロットに挿入する事、第7拡張用モジュール800に所定のデータが記録されたUSBメモリを挿入する事、後述する無線通信機能を有する他の拡張用モジュール(第2拡張用モジュール300又は第3拡張用モジュール400)の挿入を促す表示及び/又は音声出力を行うようにしても良い。
【0052】
このように、図5に示す処理フローでは、所定のデータを記録したUSBメモリ及び第7拡張用モジュール800を利用して、BD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行うことが可能となった。
【0053】
図6は、第1拡張用モジュール200が第1スロット130又は第2スロット140の何れに挿入されている場合における、車載システムの処理フローの一例を示した図である。
【0054】
図6に示す処理フローは、主に制御部101がROM103に予め記録されたプログラムに従って、車載システム1に含まれる各モジュール及び/又は要素を協働して実行する。また、図6に示す処理フローが開始される時点で、車載装置100を含む車載システム1の各拡張用モジュール又は要素には、電源が供給され、動作が可能な状況になっているものとする。
【0055】
最初に、制御部101は、ROM103に構築されているモジュール管理データを用いて、現在、どのような拡張用モジュールが挿入されているかの確認を行う(S20)。
【0056】
次に、制御部101は、第7拡張用モジュール800(USB I/Fモジュール)がスロットに挿入され、USBメモリ(不図示)が第7拡張用モジュール800のUSBスロット804に挿入されているかの判断を行う(S21)。USBメモリが第7拡張用モジュール800のUSBスロット804に挿入されているか否かは、第7拡張用モジュール800のマイコン802からの制御信号を制御部101側で解析することにより行う。
【0057】
S21において、USBメモリが第7拡張用モジュール800に挿入されていると判断された場合、制御部101は、次に、転送すべき補助データのデータ量を検出する(S22)。
【0058】
次に、制御部101は、ローカルストレージ91の記録可能な容量を検出し(S23)、第1拡張用モジュール200の拡張モジュール202の記録可能な容量を検出する(S24)。
【0059】
次に、制御部101は、S22で検出した補助データが予め定められたデータ量より大きいか否かの判断を行う(S25)。予め定められたデータ量とは、通常であればローカルストレージ91に記録不可能又は困難と予想できる量に設定することができる。
【0060】
S25において、S22で検出した補助データが予め定められたデータ量より大きいと判断された場合には、次に、S22で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量が拡張ストレージ202に残っているか否かの判断を行う(S26)。
【0061】
S26において、S22で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量が拡張ストレージ202に残っていると判断された場合には、USBメモリ内の補助データを拡張ストレージ202へ転送して記録し(S27)、BD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S31)。
【0062】
S25において、S22で検出した補助データが予め定められたデータ量以下と判断された場合には、次に、S22で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量がローカルストレージ91に残っているか否かの判断を行う(S28)。
【0063】
S28において、S22で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量がローカルストレージ91に残っていると判断された場合には、USBメモリ内の補助データをローカルストレージ91へ転送して記録し(S29)、BD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S31)。なお、ローカルストレージ91の方が、通常Blu−rayディスク再生用ドライブ90でのデータ利用に適しているので、できるだけローカルストレージ91に補助データを記録することが好ましい。
【0064】
S28において、S22で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量がローカルストレージ91に残っていないと判断された場合には、再度S26の判断を行う。
【0065】
S21において、第7拡張用モジュール800がスロットに挿入されていない場合、USBメモリが第7拡張用モジュール800に挿入されていない場合等、又はS26において、拡張ストレージ202に補助データを記録するだけの記録容量が残っていない場合には、警告動作を行って(S30)、BD−Liveに対応しない、通常のBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S31)。
【0066】
警告動作とは、図5に示す処理フローの場合と同様に、BD−Liveに対応しない、通常のBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う旨を表示部10及び/又はスピーカ80に表示及び/又は音声出力することを言う。なお、図5に示す処理フローの場合と同様に、BD−Liveを行うために、警告動作として、第7拡張用モジュール800をスロットに挿入する事、第7拡張用モジュール800に所定のデータが記録されたUSBメモリを挿入する事等を促す表示及び/又は音声出力を行うようにしても良い。
【0067】
このように、図6に示す処理フローでは、所定の補助データを記録したUSBメモリ及び第7拡張用モジュール800を利用して、BD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行うことが可能となった。さらに、図6に示す処理フローでは、第1拡張用モジュール200の拡張ストレージ202を用いて、更に大容量の、又は多くの補助データを記録することができるので、多種、多様なBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行うことが可能となった。
【0068】
図7は、第2拡張用モジュール300が第1スロット130又は第2スロット140の何れかに挿入されている場合における、車載システムの処理フローの一例を示した図である。
【0069】
図7に示す処理フローは、主に制御部101がROM103に予め記録されたプログラムに従って、車載システム1に含まれる各拡張用モジュール及び/又は要素を協働して実行する。また、図5に示す処理フローが開始される時点で、車載装置100を含む車載システム1の各拡張用モジュール又は要素には、電源が供給され、動作が可能な状況になっているものとする。
【0070】
最初に、制御部101は、ROM103に構築されているモジュール管理データを用いて、現在、どのような拡張用モジュールが挿入されているかの確認を行う(S40)。
【0071】
次に、制御部101は、第2拡張用モジュールの送受信モジュール302を用いて、インターネット上のBD−Liveに対応したWEBサイトにアクセスし(S41)、所定の通信手順を行って、再生するBlu−rayディスクのコンテンツに対応した補助データをダウンロードできるように設定する。
【0072】
次に、制御部101は、WEBサイトからダウンロードすべき補助データのデータ量を検出し(S42)、ローカルストレージ91の記録可能な容量を検出し(S43)、第2拡張用モジュール300の拡張モジュール304の記録可能な容量を検出する(S44)。
【0073】
次に、制御部101は、S42で検出した補助データが予め定められたデータ量より大きいか否かの判断を行う(S45)。予め定められたデータ量とは、通常であればローカルストレージ91に記録不可能又は困難と予想できる量に設定することができる。
【0074】
S45において、S42で検出した補助データが予め定められたデータ量より大きいと判断された場合には、次に、S42で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量が拡張ストレージ304に残っているか否かの判断を行う(S46)。
【0075】
S46において、S42で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量が拡張ストレージ304に残っていると判断された場合には、WEBサイトから再生するBlu−rayディスクのコンテンツに対応した補助データのダウンロードを開始し、ダウンロードデータを拡張ストレージ304に記録して(S47)、BD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S51)。
【0076】
S45において、S42で検出した補助データが予め定められたデータ量以下と判断された場合には、次に、S42で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量がローカルストレージ91に残っているか否かの判断を行う(S48)。
【0077】
S48において、S42で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量がローカルストレージ91に残っていると判断された場合には、WEBサイトから再生するBlu−rayディスクに対応した補助データのダウンロードを開始し、ダウンロードデータをローカルストレージ91へ記録して(S49)、BD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S51)。なお、ローカルストレージ91の方が、通常Blu−rayディスク再生用ドライブ90でのデータ利用に適しているので、できるだけローカルストレージ91にデータを記録する方が好ましい。
【0078】
S48において、S42で検出したデータ量を記録できるだけの記録容量がローカルストレージ91に残っていないと判断された場合には、再度S46の判断を行う。
【0079】
S46において、拡張ストレージ304にS42で検出したデータ量を記録するだけの記録容量が残っていない場合には、警告動作を行って(S50)、BD−Liveに対応しない、通常のBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S51)。
【0080】
警告動作とは、BD−Liveに対応しない、通常のBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う旨を表示部10及び/又はスピーカ80に表示及び/又は音声出力することを言う。なお、BD−Liveを行うために、警告動作として、拡張ストレージ304又はローカルストレージ91の既存の補助データを消去して、今回再生するBlu−rayディスクのための補助データの記録容量を確保することを促す表示を行うようにしても良い。
【0081】
このように、図7に示す処理フローでは、第2拡張用モジュール300を利用してBD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行うことが可能となった。さらに、図7に示す処理フローでは、第2拡張用モジュール300の拡張ストレージ304を用いて、更に大容量の、又は多くの補助データを記録することができるので、多種、多様なBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行うことが可能となった。
【0082】
図8は、第3拡張用モジュール400が第1スロット130又は第2スロット140の何れかに挿入されている場合における、車載システムの処理フローの一例を示した図である。
【0083】
図8に示す処理フローは、主に制御部101がROM103に予め記録されたプログラムに従って、車載システム1に含まれる各拡張用モジュール及び/又は要素を協働して実行する。また、図8に示す処理フローが開始される時点で、車載装置100を含む車載システム1の各拡張用モジュール又は要素には、電源が供給され、動作が可能な状況になっているものとする。
【0084】
最初に、制御部101は、ROM103に構築されているモジュール管理データを用いて、現在、どのような拡張用モジュールが挿入されているかの確認を行う(S60)。
【0085】
次に、制御部101は、第3拡張用モジュールの送受信モジュール402を用いて、インターネット上のBD−Liveに対応したWEBサイトにアクセスし(S61)、所定の通信手順を行って、再生するBlu−rayディスクに対応した補助データをダウンロードできるように設定する。
【0086】
次に、制御部101は、WEBサイトからダウンロードすべき補助データのデータ量を検出し(S62)、ローカルストレージ91の記録可能な容量を検出する(S63)。
【0087】
次に、制御部101は、WEBサイトからダウンロードすべき補助データを記録できるだけの容量がローカルストレージに残っているか否かの判断を行う(S64)。
【0088】
S64において、ローカルストレージに転送すべき補助データを記録可能な容量が残っている場合には、WEBサイトからダウンロードを開始し、ローカルストレージ91へ記録して(S65)、BD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S66)。
【0089】
S64において、ローカルストレージ91に補助データを記録するだけの記録容量が残っていない場合には、警告動作を行って(S67)、BD−Liveに対応しない、通常のBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う(S66)。
【0090】
警告動作とは、BD−Liveに対応しない、通常のBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行う旨を表示部10及び/又はスピーカ80に表示及び/又は音声出力することを言う。なお、BD−Liveを行うために、警告動作として、拡張ストレージを有する拡張用モジュールの挿入を促す表示を行うようにしても良い。
【0091】
このように、図8に示す処理フローでは、第3拡張用モジュール400を利用してBD−Liveに対応したBlu−rayディスクのコンテンツの再生を行うことが可能となった。
【0092】
なお、図5〜図8に示す例では、初めて車載装置100において再生するBlu−rayディスクに関する処理フローであるが、既に再生したことがある場合、即ち、再生するBlu−rayディスクのコンテンツに対応したBD−Live用の補助データがローカルストレージ91又は拡張ストレージ202又は304に記録されている場合には、記録された補助データを使うようにすれば良い。
【0093】
図9は、Blu−rayディスクの再生時における拡張用モジュールの排出動作に関する処理フローの一例を示す図である。
【0094】
図9に示す処理フローは、主に制御部101がROM103に予め記録されたプログラムに従って、車載システム1に含まれる各拡張用モジュール及び/又は要素を協働して実行する。また、図9に示す処理フローが開始される時点で、車載装置100を含む車載システム1の各拡張用モジュール又は要素には、電源が供給され、動作が可能な状況になっているものとする。
【0095】
最初に、制御部101は、第1排出ボタン131又は第2排出ボタン14が押圧されたか否かの検出を行う(S70)。
【0096】
次に、制御部101は、排出ボタンが押圧されたスロットに挿入されている拡張用モジュールが、Blu−rayディスクのコンテンツの再生に利用されているか否かの判断を行う(S71)。具体的には、制御部101は、排出予定の拡張用モジュールが第1拡張用モジュール200又は第2拡張用モジュール300であって、それらの拡張モジュール202又は304に記録されている補助データがBD−Live用のデータであるか否かの判断を行う。
【0097】
S71において、排出ボタンが押圧されたスロットに挿入されている拡張用モジュールが、Blu−rayディスクのコンテンツの再生に利用されていると判断された場合には、制御部101は、現在利用されている補助データのデータ量を検出し(S72)、ローカルストレージ91の記録容量の残量を検出する(S73)。
【0098】
次に、制御部101は、ローカルストレージ91の記録容量の残量がS72で検出されたデータ量を記録するのに十分な容量を有しているか否かの判断を行う(S74)。
【0099】
S74において、十分な記録容量がある場合には、S72で検出された補助データを、排出予定の拡張用モジュールの拡張ストレージからローカルストレージ91に転送して記録し(S75)、記録動作の完了後に、拡張用モジュールの排出動作を行う(S76)。
【0100】
S74において、十分な記録容量が無い場合には、警告動作を行う(S77)。S77における警告動作は、利用されている補助データのローカルストレージ91への転送によって、他の補助データが消去される旨の表示であって、ユーザに補助データの消去を実行して良いか否かの確認を促すものであって、例えば、表示部10に、消去可能な場合には所定の操作を行うように促す表示であることが好ましい。
【0101】
次に、制御部101は、S77の警告動作に対応したユーザの操作によって、ローカルストレージ91の補助データを消去して良いか否かの判断を行い(S78)、消去可能な場合には、S75及びS76を順次実行する。また、S78において、消去不可と判断した場合には、制御部101は、排出ボタンが押圧された拡張用モジュールの排出を行わず、そのまま一連の動作を終了する。
【0102】
図9の処理フローに従えば、Blu−rayディスクのコンテンツの再生時に、BD−Live用の補助データが記録されている拡張用モジュールを排出する指示がユーザによってなされても、直ぐには拡張用モジュールの排出を行わず、できる限り利用データを保持するようにしたので、BD−Liveを不用意に終了させてしまう事態を防止することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明に係る車載システムの概略構成を示す図である。
【図2】他の拡張用モジュールの概略構成を図である。
【図3】車載装置100の外観の一例を示す図である。
【図4】スロットとモジュールの関係を示す図である。
【図5】Blu−rayディスク関連の拡張用モジュールがスロットに挿入されていない場合における、車載システムの処理フローの一例を示した図である。
【図6】第1拡張用モジュールがスロットに挿入されている場合における、車載システムの処理フローの一例を示した図である。
【図7】第2拡張用モジュールがスロットに挿入されている場合における、車載システムの処理フローの一例を示した図である。
【図8】第3拡張用モジュールがスロットに挿入されている場合における、車載システムの処理フローの一例を示した図である。
【図9】Blu−rayディスクのコンテンツの再生時におけるモジュールの排出動作に関する処理フローの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0104】
1 車載システム
10 表示部
100 車載装置
101 制御部
130 第1スロット
140 第2スロット
200 第1拡張用モジュール
201 第1コネクタ
202 拡張ストレージ
203 第1MID出力回路
300 第2拡張用モジュール
301 第2コネクタ
302 送受信モジュール
303 平面アンテナ
304 拡張ストレージ
305 第2MID出力回路
400 第3拡張用モジュール
401 第3コネクタ
402 送受信モジュール
403 平面アンテナ
404 第3MID出力回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続のためのコネクタを有し、且つ車載装置の機能を拡張する拡張用モジュールと接続するためのスロットと、
コンテンツの記録された記録媒体を再生する記録媒体再生部と、
前記スロットと接続された拡張用モジュールから供給される記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データを利用する制御部と、
を有することを特徴とする車載装置。
【請求項2】
前記制御部は、拡張用モジュールが有する拡張ストレージに記録された前記補助データを記録媒体の再生の際に利用する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記制御部は、拡張用モジュールが有する送受信部により受信された前記補助データを記録媒体の再生の際に利用する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項4】
前記制御部は、拡張用モジュールが有する送受信部により受信された前記補助データ、及び拡張用モジュールが有する拡張ストレージに記録された前記補助データを、記録媒体の再生の際に利用する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項5】
前記制御部は、拡張用モジュールに対して着脱可能な補助記録媒体に記録された前記補助データを記録媒体の再生の際に利用する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項6】
記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データの供給が可能な拡張用モジュールが前記スロットに接続されているか否かを検出する検出部を更に有する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項7】
記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データを記録するローカルストレージを更に有し、
前記制御部は、前記補助データが前記ローカルストレージに記録できない場合には、拡張用モジュールが有する拡張ストレージに前記補助データを記録する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項8】
記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データを記録するローカルストレージを更に有し、
前記制御部は、拡張用モジュールが有する送受信部により受信された前記補助データが前記ローカルストレージに記録できない場合には、拡張用モジュールが有する拡張ストレージに前記補助データを記録する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項9】
記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データを記録するローカルストレージを更に有し、
前記制御部は、前記補助データが前記ローカルストレージに記録できる場合には、前記補助データを拡張用モジュールが有する拡張ストレージから前記ローカルストレージに転送する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項10】
記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データを記録するローカルストレージを更に有し、
前記制御部は、前記補助データが前記ローカルストレージに記録できる場合には、前記補助データを拡張用モジュールに対して着脱可能な補助記録媒体から前記ローカルストレージに転送する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項11】
記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データを記録するローカルストレージを更に有し、
前記制御部は、拡張用モジュールが有する送受信部により受信された前記補助データが前記ローカルストレージに記録できる場合には、前記補助データを前記ローカルストレージに記録する、請求項1に記載の車載装置。
【請求項12】
拡張用モジュールを排出するための排出指示部を更に有し、
前記制御部は、前記補助データを供給している拡張用モジュールが前記排出指示部によって排出指示された拡張用モジュールである場合には、警告動作を行う、請求項1に記載の車載装置。
【請求項13】
記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データを記録するローカルストレージを更に有し、
前記制御部は、前記排出指示部によって排出指示された拡張用モジュールに前記補助データが記録されている場合には、前記補助データを前記ローカルストレージに転送する、請求項12に記載の車載装置。
【請求項14】
接続のためのコネクタを有し、記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データの供給が可能な拡張用モジュールと、
前記拡張用モジュールと接続するためのスロット、記録媒体に記録されているコンテンツの再生を補助する補助データ再生部、及び前記拡張用モジュールから供給される補助データを利用する制御部を含む車載装置と、
を有することを特徴とする車載システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−36628(P2010−36628A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−199026(P2008−199026)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】