説明

車載通信端末装置

【課題】高い防水性能を発揮することができる車載通信端末装置を提供すること。
【解決手段】車両に搭載され、据置型通信端末装置との間で車両の通過情報についての情報通信を行う車載通信端末装置1において、カバー部6に、上ケース3と液密的に接触するパッキン9を設け、カバー部6が上ケース3に対して閉塞したときに、上ケース3の側面の外側とカバー部6の側面の内側との距離が1mm以上となるようにした。また、カバー部6と上ケース3との隙間部Hからパッキン9までの距離L2を、車載通信端末装置1の全高L3の概ね半分に相当するようにして水の浸入経路W2を長くした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載通信端末装置に関し、特に、車両に搭載され、有料道路等の出入口に設置される据置型通信端末装置との間で車両の通過情報についての情報通信を行う車載通信端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、有料道路の通行料金を収受するシステムとしてETC(Electronic Toll Collection)システムが普及している。ETCシステムにおいては、車両に搭載した車載通信端末装置(ETC車載器)にクレジットカード会社が発行するETCカードを装着し、有料道路でETCシステムを利用可能なゲートを通過することにより、車載通信端末装置とゲートに設けられた据置型通信端末装置との間で無線通信を用いて通行料金が自動的に授受されることにより、ゲートで車両が停車することなく通行することができ、交通の円滑化を図ることができるようになっている。
【0003】
従来、この種の車載通信端末装置にあっては、二輪車に搭載しても雨天走行や洗車による水の浸入を防止できるよう、パッキンを用いて防水性能を高めたものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
図6は、従来の車載通信端末装置の防水構造を示す断面図である。
【0005】
図6に示すように、従来の車載通信端末装置は、上ケース53と下ケース54とからなり回路基板63を収納するケース部64と、ケース部64に対して図示しないヒンジを介して開閉自在に設けられたカバー56とを備えており、ガイドレール58に沿って装着されるとともに保持片58aにより下方に押し付けられたETCカード52は、ケース部64とカバー56との間に収納されるようになっている。また、カバー56にはパッキン57が設けられており、このパッキン57によってETCカード52の収納部に外部から水が浸入しないようになっている。
【非特許文献1】「日本無線技報 NO.52」38〜40頁、平成19年4月16日、日本無線株式会社発行
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のような従来の車載通信端末装置にあっては、ケース部64とカバー56との間の水が浸入し得る隙間部64aからパッキン57までの距離が短く、隙間部64aからパッキン57までの水の浸入経路W1が短いため、パッキン57が僅かでも損傷した場合に、ETCカード52の収納部に水が浸入する恐れがあるという問題があった。また、隙間部64aからパッキン57までの距離が短いため、雨天の高速走行時や洗車時における高圧の水が、勢いを保ったままパッキン57を通り抜けてETCカード52の収納部に浸入する恐れがあるという問題があった。
【0007】
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、高い防水性能を発揮することができる車載通信端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る車載通信端末装置は、上記目的達成のため、車両に搭載され、据置型通信端末装置との間で車両の通過情報についての情報通信を行う車載通信端末装置において、ICカードが載置される載置面および前記ICカードと電気的に接続する端子部を有する収納部材と、前記ICカードを閉塞および開放するよう前記収納部材に対して開閉自在に設けられた閉塞部材と、前記収納部材に設けられ、前記端子部を介して前記ICカードからの情報を読み出し、および前記ICカードへの情報の書き込みを行う制御手段とを備え、前記閉塞部材に、前記収納部材と液密的に接触するシール部材を設け、前記閉塞部材が前記収納部材に対して閉塞したときに、前記収納部材の側面の外側と前記閉塞部材の側面の内側との距離が1mm以上となるようにしたものから構成されている。
【0009】
この構成により、閉塞部材に、収納部材と液密的に接触するシール部材を設け、閉塞部材が収納部材に対して閉塞したときに、収納部材の側面の外側と閉塞部材の側面の内側とが少なくとも1mm以上離隔しているので、収納部材と閉塞部材との隙間部から浸入した水が毛細管現象により内部に入り込むことを防止することができるとともに、僅かに入り込んだ水をシール部材で遮断することができる。したがって、雨天の高速走行時や洗車時であっても内部に水が入り込むことを防止でき、高い防水性能を発揮することができる。
【0010】
また、本発明に係る車載通信端末装置は、上記目的達成のため、前記収納部材の側面と前記閉塞部材の側面における隙間部と、前記シール部材とを離隔して配置したものから構成されている。
【0011】
この構成により、収納部材の側面と閉塞部材の側面における隙間部と、シール部材とを離隔して配置したため、シール部材に到達する水を極めて少なくすることができるので、シール部材が破損した場合であっても一定の防水性能を発揮することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、高い防水性能を発揮することができる車載通信端末装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置のカバー部が開放した状態を示す斜視図である。また、図2は、本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置のETCカードを収納した状態を示す斜視図である。また、図3は、本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置のカバー部が閉塞した状態を示す斜視図である。
【0015】
まず、構成について説明する。
【0016】
図1、図2に示すように、車載通信端末装置1は、ETCレーンの料金所の図示しない据置型通信端末装置に設けられたETCアンテナとの間で電波により無線通信を行い、車両情報、ETCカード情報、課金情報等の情報のやり取りを行うものである。また、車載通信端末装置1は、図示しない取り付けステー等によって車両に装着されるようになっている。具体的には、車載通信端末装置1は、図示しない取り付けステー等によって二輪車両のハンドル部等に取り付けられるものであり、四輪車の車室内に設置されるものと異なり、雨天走行または洗車の際の水に曝されて使用される。
【0017】
この車載通信端末装置1は、ICカードであるETCカード2が載置される載置面3aを有する上ケース3と、下ケース4と、上ケース3にヒンジ5を介して連結され、上ケース3に対して開閉自在に設けられたカバー部6と、カバー部6を上ケース3に対して閉じた状態で保持するバックル7とを備えている。上ケース3、下ケース4、カバー部6およびバックル7は樹脂材料から成形されている。また、ETCカード2には、車載通信端末装置1と電気的に接続されるICチップ2aが設けられており、このICチップ2aはCPU、メモリおよび入出力インターフェースを備え、車両情報、ETCカード情報、課金情報等が記憶されるようになっている。
【0018】
ケース部24は、上ケース3と、下ケース4とから構成されており、上ケース3と下ケース4との間には、回路基板13(図4参照)が設けられている。
【0019】
上ケース3は、ETCカード2が載置される載置面3aと、載置面3aに載置されたETCカード2の四方を包囲するよう載置面3aの周囲に立設された包囲壁8を備えている。上ケース3は、本発明における収納部材を構成する。包囲壁8の上部は、カバー部6が閉塞したときに、カバー部6に設けられた後述するパッキン9と圧接するようになっている。また、包囲壁8は、車載通信端末装置1が傾斜した状態であっても、載置面3aに載置されたETCカード2が滑り落ちることのないよう、ETCカード2の縁部を外方から包囲して、ETCカード2を載置面3a上に保持するようになっている。載置面3aには、ICチップ2aの端子側の面が下向きになるようにETCカード2が載置される。
【0020】
包囲壁8のETCカード2側の側面には、ETCカード2を載置面3a上の適正な位置に位置決めするよう、ETCカード2の端部に当接するストッパ片8aが複数設けられている。本実施の形態では、包囲壁8を構成する4つの直線部分がそれぞれ2つのストッパ片8aを有している。
【0021】
載置面3a上には、回路基板13の接触端子16aが配置されており、ETCカード2がストッパ片8aにより載置面3a上の適正位置に位置決めされた状態においては、ICチップ2aと接触端子16aとが良好に接触するようになっている。接触端子16aは可撓性を有する導電性部材から構成されており、カバー部6が閉じられたときに、接触端子16aがICチップ2aに弾性的に接触するようになっている。
【0022】
また、載置面3aの短手方向略中央部には、載置面3aの長手方向に延在するリブ3bが凸設されており、リブ3bがETCカード2の平面部分と接触するようになっている。このため、ETCカード2表面にエンボス加工により形成された文字が載置面3aと強く接触して摩耗することが防止される。
【0023】
また、上ケース3の載置面3aの長手方向一端部には、凹部3cが形成されている。この凹部3cは、載置面3aの長手方向最端部が最も深くなるよう傾斜する斜面形状となっている。換言すると、包囲壁8の内側の載置面3aおよび凹部3cは、硯に類似した形状を有している。なお、包囲壁8の内側に占める載置面3aと凹部3cの面積の比率は、例えば、7:3、もしくは8:2程度となっており、載置面3aの占める面積が凹部3cの占める面積よりも大きいため、ETCカード2が凹部3cによって自然に傾斜することはない。
【0024】
下ケース4は、回路基板13を下方から支持するとともに、車載通信端末装置1を二輪車両に固定する基台となるものであり、図示しない取り付けステー等を装着するためのネジ穴等が下面に形成されている。なお、下ケース4は、上ケース3に対してネジにより固定される。
【0025】
上ケース3の長手方向一端部には、カバー部6を開閉自在に連結するヒンジ5が設けられている。
【0026】
また、上ケース3の長手方向他端部には、基端部7aを回動中心として上端部7bが揺動するバックル7が設けられている。バックル7の上端部7bは凸形状に形成されており、カバー部6を閉じた状態で、上端部7bがカバー部6に形成された係合凹部6c(図3参照)に係合することにより、カバー部6が上ケース3に強固に係合されるようになっている。
【0027】
カバー部6は、載置面3aに載置されたETCカード2が離脱したり濡れたりすることのないように保護するものである。カバー部6は、本発明における閉塞部材を構成する。カバー部6の内側、すなわち上ケース3側には、カバー部6を上ケース3に対して閉じたときに、包囲壁8の上部と圧接するパッキン9が、接着、嵌め込み等の手段によって設けられている。パッキン9は、弾性を有する樹脂、ゴムまたはエラストマー等から構成されており、カバー部6の内側に形成されたリブ6bにより取り付け位置が規定されるようになっている。パッキン9は、本発明におけるシール部材を構成する。
【0028】
また、カバー部6の内側には、台座部6aが形成されており、この台座部6aには弾性シート10が、接着、インサート成型または嵌め込み等の手段によって設けられている。弾性シート10は、カバー部6を閉じた状態において、上ケース3の載置面3aとの間でETCカード2を挟持するものであり、ETCカード2が載置面3aから浮き上がったり振動することを防止し、ICチップ2aを接触端子16aに圧接させるようになっている。台座部6aおよび弾性シート10は、カバー部6を閉じた状態においてICチップ2aおよび接触端子16aの直上となる位置に設けられる。この弾性シート10は、弾性を有するポリウレタンやシリコーンなどの樹脂、ニトリルゴムやネオプレンゴムなどのゴムまたは熱可塑性のエラストマー等から構成されている。また、弾性シート10として、市販のゲル状のシート、例えば、シリコーンゲルシートやウレタンゲルシートを用いることができる。弾性シート10は、1mm〜5mmの厚みからなり、任意の大きさおよび形状、例えば、縦が1cm〜5cm、横が1cm〜5cmからなる四角形、円形、楕円形、多角形などでもよい。
【0029】
図4は、本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置の回路基板を示すブロック図である。
【0030】
図4に示すように、回路基板13は、電源回路14、制御回路15、ICチップリードライト回路16、表示処理回路17および無線回路18を備えている。回路基板13は、本発明における制御手段を構成する。
【0031】
制御回路15は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)から構成されており、予め定められたシーケンスに従って車載通信端末装置1の全体制御を行うようになっている。
【0032】
電源回路14は、車両のバッテリーから電源ケーブル19を介して取得した12V電源を降圧等して回路基板13に供給するものである。
【0033】
ICチップリードライト回路16は、接触端子16aを介してICチップ2aに記憶された車両情報、ETCカード情報、課金情報等の読取処理および車両情報、ETCカード情報、課金情報等の記憶処理を行うようになっている。
【0034】
表示処理回路17は、LEDランプ22に接続されており、LEDランプ22の点灯制御を行うものである。
【0035】
制御回路15は、ICチップリードライト回路16によりICチップ2aが検出された場合等に、表示処理回路17に指令信号を出力してLEDランプ22を点灯させるようになっている。利用者による車載通信端末装置1の動作確認は、LEDランプ22の点灯または非点灯を目視することにより行われる。
【0036】
無線回路18は、ETCアンテナとの間で所定周波数帯域の高周波、例えば、5.8GHz帯の高周波を使用して無線通信を行うようになっており、アンテナ23に接続されている。
【0037】
なお、LEDランプ22およびアンテナ23は、ケース部24の内部に設けられており、車載通信端末装置1からは電源ケーブル19のみが外部に接続されている。
【0038】
図5は、本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置の防水構造を示す断面図である。
【0039】
図5に示すように、本実施の形態では、カバー部6と上ケース3との隙間部Hからパッキン9までの距離L2を長くしているとともに、パッキン9は、カバー部6と上ケース3との隙間部Hから上方向に離隔して設けられている。具体的には、距離L2は、車載通信端末装置1の全高L3の概ね半分に相当するようになっている。このため、雨天の高速走行または洗車のときの加圧された水が隙間部Hから浸入した場合であっても、隙間部Hからパッキン9までの水の浸入経路W2が長いため、侵入した水が圧力によりパッキン9に容易に到達することがない。また、侵入した水がパッキン9に容易に到達することがないため、パッキン9が破損した場合であっても、ETCカード2に水が到達することがない。なお、隙間部Hは、カバー部6の側面の外側と上ケース3の側面の外側との間の部分を意味する。
【0040】
また、上ケース3とカバー部6の側面と上ケース3の側面との距離L1は、最も短い部分であっても1mm以上となっている。このため、隙間部Hから侵入した水が毛細管現象によって上昇してパッキン9に到達することがない。本実施の形態では、距離L1は、最も短い部分であっても1.3mmとなっている。
【0041】
次に、動作について説明する。
【0042】
このような構成を有する車載通信端末装置1にETCカード2を取り付ける場合には、バックル7を解除位置に移動させてカバー部6を開放し(図1参照)、この状態でETCカード2を包囲壁8内の載置面3aに載置する。このとき、ETCカード2の端部がストッパ片8aに当接するため、ETCカード2は、載置面3a上の適切な位置に位置決めされる。
【0043】
ETCカード2が、載置面3a上の適切な位置に載置されると、接触端子16aはICチップ2aと弾性的に接触する。
【0044】
次いで、カバー部6を閉じてバックル7を係合位置に揺動させることにより、カバー部6を上ケース3に固定する。このとき、弾性シート10がETCカード2を載置面3aに向かって押圧するので、ICチップ2aは接触端子16aに確実に接触する。さらに、弾性シート10の押圧力に抗して接触端子16aがETCカード2を弾性シート10に向かって押圧するので、カバー部6と上ケース3との間にETCカード2が強固に保持される。
【0045】
また、車載通信端末装置1を装着した車両が雨天の高速走行または洗車を行うときは、隙間部Hから浸入した場合であっても、カバー部6と上ケース3との隙間部Hからパッキン9までの距離L2を長くしているとともに、上ケース3とカバー部6の側面と上ケース3の側面との距離L1は、最も短い部分であっても1mm以上となっているので、侵入した水が圧力または毛細管現象によりパッキン9に容易に到達することがない。
【0046】
また、車載通信端末装置1からETCカード2を取り外す場合には、ETCカード2の凹部3c側の一端部を押し下げて凹部3cに入り込ませてETCカード2を傾斜させ、ETCカード2の他端部を包囲壁8よりも上部に上昇させることにより、上昇したETCカード2の他端部を把持する。
【0047】
以上のように、本実施の形態に係る車載通信端末装置は、カバー部6に、上ケース3と液密的に接触するパッキン9を設け、カバー部6が上ケース3に対して閉塞したときに、上ケース3の側面の外側とカバー部6の側面の内側とを少なくとも1mm以上離隔したので、上ケース3とカバー部6との隙間から浸入した水が毛細管現象により内部に入り込むことを防止することができるとともに、僅かに入り込んだ水をパッキン9で遮断することができる。したがって、雨天の高速走行時や洗車時であっても内部に水が入り込むことを防止でき、高い防水性能を発揮することができる。
【0048】
また、本実施の形態に係る車載通信端末装置は、上ケース3の側面とカバー部6の側面における隙間部と、パッキン9とを離隔して配置したので、パッキン9に到達する水を極めて少なくすることができるので、パッキン9が破損した場合であっても一定の防水性能を発揮することができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上説明したように、本発明に係る車載通信端末装置は、高い防水性能を発揮することができるという効果を有し、車両に搭載され、有料道路等の出入口に設置される据置型通信端末装置との間で車両の通過情報についての情報通信を行う車載通信端末装置全般に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置のカバー部が開放した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置のETCカードを収納した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置のカバー部が閉塞した状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置の回路基板を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る車載通信端末装置の防水構造を示す断面図である。
【図6】従来の車載通信端末装置の防水構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 車載通信端末装置
2 ETCカード(ICカード)
2a ICチップ
3 上ケース(収納部材)
3a 載置面
3b リブ
3c 凹部
4 下ケース
5 ヒンジ
6 カバー部(閉塞部材)
6a 台座部
8 包囲壁
8a ストッパ片
9 パッキン(シール部材)
10 弾性シート
13 回路基板(制御手段)
16a 接触端子(端子部)
24 ケース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、据置型通信端末装置との間で車両の通過情報についての情報通信を行う車載通信端末装置において、
ICカードが載置される載置面および前記ICカードと電気的に接続する端子部を有する収納部材と、
前記ICカードを閉塞および開放するよう前記収納部材に対して開閉自在に設けられた閉塞部材と、
前記収納部材に設けられ、前記端子部を介して前記ICカードからの情報を読み出し、および前記ICカードへの情報の書き込みを行う制御手段とを備え、
前記閉塞部材に、前記収納部材と液密的に接触するシール部材を設け、
前記閉塞部材が前記収納部材に対して閉塞したときに、前記収納部材の側面の外側と前記閉塞部材の側面の内側とが少なくとも1mm以上離隔していることを特徴とする車載通信端末装置。
【請求項2】
前記収納部材の側面と前記閉塞部材の側面における隙間部と、前記シール部材とを離隔して配置したことを特徴とする請求項1に記載の車載通信端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−75641(P2009−75641A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−241273(P2007−241273)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【出願人】(000004330)日本無線株式会社 (1,186)
【Fターム(参考)】