説明

車輪リムと車輪ハブの装着アセンブリ

玩具のリムとタイヤ/車輪アセンブリを迅速に着脱するためのデザインおよび設置方法であって、外側タイヤ部分と外側タイヤ部分の内部の内側コアリングハウジングとを有したタイヤ/車輪を備え、内側コアリングハウジングは内部円筒壁を有し、内部壁は多数のリング状凹部を有する。内側コアリングハウジングは、タイヤ上にリムを圧入し、アセンブリをハブ上に圧入することを可能にする拡張継目によって分割されることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に乗り物玩具の車輪、より詳しくは乗り物玩具の車輪用の装着機構に関する。
【背景技術】
【0002】
様々なタイプの乗り物玩具が市場に出回っている。乗り物玩具の移動は、自由回転の車輪を有した乗り物玩具を手で押すことによって誘起される場合が多い。車輪は、乗り物玩具のシャーシに回転可能に取り付けられた車軸上で自由に回転することが可能である。移動は、前輪または後輪の電気モータの動力供給による回転によって、あるいは、例えば無線操縦(RC)の乗り物のように、全輪に動力供給することによって誘起されることも可能である。他にも移動を誘起する様々な方法がある。
【0003】
多くの乗り物玩具は、乗り物の外観が所有者の選択に合わせて修正またはカスタマイズされることが可能となるように交換可能な部品を有する。これは、特に無線操縦の乗り物玩具で一般的である。例えば、各ボディスタイルが同一のシャーシ上に適合するように様々な交換可能な車体スタイルが設計されることが可能である。ボディを確実着脱するための様々な装着機構が存在することができる。タイヤ/車輪とリムが取り外されて、異なるスタイルの交換可能な車輪と交換されることを可能にする様々な乗り物玩具の設計もある。例えば、様々なリムの設計と様々なタイヤ/車輪の設計とが交換可能に一組にされることが可能である。次いで、選択された様々なタイヤとリムの組み合わせが、シャーシ上に回転可能に取り付けられた車輪ハブまたは車軸上に交換可能に設置されることが可能となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、乗り物玩具の車輪ハブからリムとタイヤ/車輪の着脱には、そのように任意選択したとき、ネジまたはボルトを締めまたは緩めるために道具を使用することが必要である。通常この道具はPhilips社のプラスドライバーまたは六角レンチである。これは、子供には難易度が高く、危険でさえある可能性があり、大人には時間の掛かる可能性がある。
【0005】
一部の乗り物玩具のコンセプトの性質は、組み立てプロセスが可能な限り迅速、簡単、かつ安全であることを必要とする。これら3つの基準全てを満たしながら、デザインによって車輪の着脱が可能となる方法およびデザインが求められている。道具を使用しないで、乗り物の車軸の両端で、車輪/タイヤアセンブリ上にリムを、車輪ハブ上に車輪/タイヤアセンブリを手で取り付け、取り外し、交換するための迅速かつ簡単な方法を可能にするデザインが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、玩具のリムとタイヤ/車輪アセンブリ用の迅速な着脱のデザインにおいて、外側タイヤ部分と外側タイヤ部分の内部の内側コアハウジングとを有したタイヤ/車輪を備えるデザインであって、内側コアハウジングは内部円筒壁を有した横穴を有し、内部壁は多数のリング状凹部または環状凹部を有した、デザインである。内側コアハウジングは、リムをタイヤ上に圧入すること、車軸、軸受、または他の類似の部材によって乗り物のシャーシに回転可能に取り付けられた車輪ハブ上にアセンブリを圧入することを可能にする拡張継目によって分割されることが可能である。
【0007】
デザインは、道具を使用せずに、乗り物の車軸の両端で、車輪/タイヤのアセンブリ上にリムを、また車輪ハブ上に車輪/タイヤのアセンブリを手で取り付け、取り外し、交換する迅速で簡単な方法を可能にする。
【0008】
通常、乗り物玩具へのリムおよび車輪の着脱には、そのように任意選択したとき、ネジまたはボルトを締めるために道具を使用することが必要である。通常この道具はPhilips社のプラスドライバーまたは六角レンチである。これは、子供には難易度が高く、危険でさえある可能性があり、大人には時間の掛かる可能性がある。しかしながら、一部の玩具のコンセプトでは、組み立てプロセスが可能な限り迅速、簡単、かつ安全であることが必要とされ、玩具のターゲットとされる世代によってしばしば運転される。デザインによって車輪の組み立てが可能になる、本発明によって教示される簡単な「手動スナップ」方式は、3つの基準、即ち迅速、簡単、かつ安全であることを満たすものである。
【0009】
アセンブリのデザインは、3つの主要部分を含むことが可能である。即ち、1.車輪ハブ(乗り物の車軸によって乗り物のシャーシに恒久的かつ回転可能に取り付けられている)、2.タイヤ/車輪アセンブリ(内側コアリングハウジングと外側タイヤとからなる)、3.リムまたは車輪カバーである。
【0010】
車輪ハブは本質的に、円筒であって、隆起した(例えば約1mm)リングまたはビードをその外端部と内端部の中央に(シャーシに隣接して)位置付け、その外側周囲部のまわりに延在させて備えるシリンダである。ハブの外端部に隣接して(シャーシ部材から離れて)、組み込み式の、外接して隆起した八角形のキャップリング、あるいは別の多角形状(三角形、四角形、五角形、六角形、または他の不規則な多角形または非円形の形状)、またはハブに対するタイヤ/車輪の回転を制限する他の形状を有したキャップリングが存在することが可能である。
【0011】
タイヤ/車輪アセンブリは、2つの主要部品、即ち内側コアリングハウジングと外側タイヤトレッドとを含む。ハブに連結するコアリングハウジングの一方側端部は、車輪ハブの隆起した八角形キャップリングに対応する、車輪ハブを受け取るための八角形の開口部を有することが可能である。ハブの雄型八角形キャップは、ぴったりとした係合のための最小限の隙間をもってコアリングハウジングの雌型八角形開口部内に滑り込むように寸法決めされることが可能である。車輪ハブのキャップリングとコアリングハウジングの開口部とのぴったりとした対合は、タイヤ/車輪アセンブリの車輪ハブに対する滑りまたは回転を防止する。
【0012】
装置は、タイヤのコアリングハウジングの内壁の周囲部に沿った一連の環状凹部または凹型リングと環状断面とを含むことが可能であり、これらはハブの隆起リングおよび八角形キャップに対応する。これはハブとタイヤとの間のスナップ式のロック嵌めを可能にする。開口部の八角形状と穴の軸方向長さに沿った環状断面とは滑りを解消することが可能である。雄型ハブと雌型タイヤリングハウジングとのいずれもが円形断面を有し、滑らかである場合、滑りが発生する。車輪ハブの隆起リングまたはビードは、コアリングハウジングの内壁内の凹型リング内で定位置にスナップ式に嵌ることが可能である。内側コアまたは穴の八角形状は任意の多角形状に、またはハブに対する回転を防止する他の形状に修正されることが可能である。
【0013】
同様に、リムはその周囲壁のまわりに隆起リングを有する。隆起リングは、ハブ端部の反対側のタイヤのコアリングハウジングのコア壁上の別のインデント環状リングまたは環状凹部に対応する。これは、リムとタイヤとの間のスナップ式のロック嵌めを可能にする。
【0014】
ハブからタイヤを取り外すためには、ロックされたリングを外すように適量の力でタイヤをハブから手で引き抜くだけでよい。タイヤからハブを取り外すためには、タイヤのコアリングハウジングの八角形の開口部に指を挿入し、相互にロックされたリングが外れるまでリムの内部を押せばよい。
【0015】
本発明のこれらおよび他の有利な特徴は、ある程度は本明細書で以下に明らかになり、あるいは指摘される。
【0016】
本発明をより充分に理解できるように、添付図面が参照されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】車輪ハブとシャーシの接合部の斜視図である。
【図2】車輪ハブとシャーシの接合部の正面図である。
【図3】車輪ハブ接合部に対するタイヤ/車輪アセンブリの斜視側面図である。
【図4】リム接合部に対するタイヤ/車輪アセンブリの反対側の斜視側面図である。
【図5】リムの斜視図である。
【図6A】コアリングハウジングの内壁を表す、タイヤ/車輪アセンブリの横方向断面である。
【図6B】隆起リブを示す、リムの正面図である。
【図7】リム、タイヤ/車輪、車輪ハブの接合部の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は様々な修正および代替え的な形態を取り易いが、それらのうちで特定の実施形態が一例として図面に示され、本明細書で詳しく述べられる。しかしながら、本明細書で提示される図面および詳しい記述は、本発明をここに開示される特定の実施形態に限定することを目的としていないことを理解すべきである。そうではなく、ここでの目的は、添付請求項によって規定される通りの本発明の精神および範囲内に入る全ての修正形態、均等形態、代替形態を網羅することである。
【0019】
本発明の実施形態によって、図1から図6Aに様々な図が示され、本発明の同様かつ対応する部品を指すために、図面の様々な図の全てに対して同様の参照符号が一貫して使用されている。また、本発明の所与の品目または部品に対する参照符号の第1桁は、その品目または部品が最初に確認された図の番号に対応していることに留意されたい。
【0020】
本発明の一実施形態において、外側タイヤ部分と外側タイヤ部分の内部の内側コアハウジングとを有したタイヤ/車輪を備え、内側コアハウジングは内部円筒壁を有し、内部壁は多数のリング状凹部を有することが可能である、本発明の一実施形態は、道具を使用しないで、乗り物の車軸の両端で、車輪/タイヤのアセンブリ上に交換可能なリムを、車輪ハブ上に車輪/タイヤのアセンブリを、迅速で簡単に手で取り付け、取り外し、かつ交換するための新規な装置および方法を教示する。
【0021】
図面の図を参照することによって、本発明および様々な実施形態の詳細がより充分に理解されることが可能である。図1を参照すると、車輪ハブとシャーシの接合部の斜視図が示されている。車輪ハブは、この図で示されていない車軸または支持部材によってシャーシ102に回転可能に取り付けられているように示されている。車輪ハブ100は、シャーシから外向きに延在してタイヤ/車輪アセンブリを受け取る主円筒状シャフト本体101を有する。円筒状シャフト101は、タイヤ/車輪アセンブリが設置される外側周囲面103を有する。円筒状シャフト本体101は、内端部110から外端部108に延在する。外端部108と内端部110の中央に位置付けられているのは、タイヤ/車輪アセンブリを横方向に保持するように利用される隆起リブ104である。外端部に隣接しているのは外接した八角形キャップ106である。八角形キャップ106は、車輪ハブの円筒状シャフトに対するタイヤ/車輪アセンブリの滑りまたは回転を防止するために利用される。車輪ハブ100はまた、逆転防止装置112を有するようにも示されている。逆転防止装置112は、タイヤ/車輪アセンブリが、極端に内向きに押され過ぎて隆起リブと適正に対合せずにタイヤ/車輪アセンブリとシャーシの側面との間にさらに摩擦接合部が形成されるのを防止することが可能である。図2を参照すると、車輪ハブの正面図が示されている。この正面図は、タイヤ/車輪アセンブリの八角形開口部306に対応する形状を有したキャップの八角形状を表している。八角形のパターンは、車輪ハブの円筒状シャフトとタイヤ/車輪アセンブリとの間の滑り回転を防止するために利用される。同じ結果を得るために他の形状が利用されることも可能である。コンセプトは、円形断面以外の形状を有したキャップ、例えば多角形の形状を有したキャップを利用して、ハブの円筒状シャフトに対するタイヤ/車輪の回転または滑りを防止するというものである。
【0022】
図3を参照すると、車輪ハブの接合部に対するタイヤ/車輪アセンブリの側面斜視図が示されている。タイヤ/車輪アセンブリ300は、2つの主要な部分、即ち外側タイヤ部分302と内側コアリングハウジング部分304とを有するように示されている。外側タイヤ部分302は、様々なトレッドデザインとタイヤの高さとを含んだ複数のデザインを有することが可能である。しかしながら、内側コアリングハウジングの部分304は、タイヤ/車輪アセンブリの構成に関わらず本質的に同じであって、その結果、内側コアリングハウジングの部分が、車輪ハブを有した複数のシャーシのデザインに対して完全に交換可能であり、かつ様々なリムのデザインに対して完全に交換可能であるようになっている。内側コアリングハウジングの部分304は、八角形キャップを有した車輪ハブ100の円筒状シャフトを受け取るための八角形開口部306を有するように示されている。八角形開口部は、円筒状内壁308を有した内部穴に連通している。内部円筒壁は、様々な八角形のリング状凹型セクション、ならびに様々な円形リング状凹部を有する。円形リング状凹部312は、タイヤ/車輪アセンブリ300を車輪ハブ100に対して横方向に保持するために利用されている。リムをタイヤ/車輪アセンブリに保持するように利用される円形リング状凹部311もある。八角形リング310は、タイヤ/車輪アセンブリ300と車輪ハブの円筒状シャフト101との間の滑りまたは回転を防止するために利用されている。内側コアリングハウジング部分304は、リムがタイヤ/車輪アセンブリ中に圧入されるとき、またはタイヤ/車輪アセンブリがハブの円筒状シャフト上に圧入されるとき、内側コアが外向きに拡張することを可能にする拡張継目314によって任意選択で分離されることが可能である。拡張継目は外側タイヤ部分の弾性によって内向きに押しやられ、または内向きに付勢されることが可能である。図4を参照すると、リム接合部に対するタイヤ/車輪アセンブリ300の反対側の斜視図が示されている。この図は、内部円筒壁308を有した円形穴に連通する円形開口部316を表している。ここでも様々な凹部311が示されている。この円形開口部は、様々なリムのデザインを受け取るためのものである。円形穴は、滑りを防止する八角形の凹部と、横方向の移動を制限する円形の凹部とを有する。穴の八角形環状セクションは、リムを受け取る円形開口部316に対して凹型にされる必要はない。
【0023】
図5を参照すると、リムの斜視図が示されている。リム500は、タイヤ/車輪アセンブリの円形開口部に対応する円形断面を有した円筒形状を内部に有する。リム500は、自動車の実物大のリムのデザインと類似の仕上げデザイン502を有する。リム500は、リムの周囲部を形成する円筒側壁504も有する。円筒側壁504は、側壁の周囲部のまわりに延在する隆起リブ506を上に有する。隆起リブ506は、タイヤ/車輪アセンブリの内部円筒壁の円形環状凹部と係合する。このリブは、リムをタイヤ/車輪アセンブリ内に横方向に保持する。
【0024】
図6Aは、コアリングハウジングの内部壁を表す、タイヤ/車輪アセンブリの横断面図を示している。車輪ハブは、外向きに延在する、隆起リブと隆起外接八角形キャップとを有した円筒状シャフトを有する。図6Bは、類似のリブを示すリムの正面図である。リムの正面図は隆起八角形キャップも示している。八角形キャップは外端部に近接して位置付けられ、リブは内端部と外端部の中央に位置付けられている。図7は、リム、タイヤ/車輪、車輪ハブの接合部のセクション図を示している。
【0025】
本発明の一実施形態は、車輪とリムを乗り物玩具上で迅速に着脱するための装置であって、タイヤ部分302をその外側周囲部のまわりに受け取るように適合されたコアハウジング304を備え、コアハウジングは内部の円筒横穴307を有し、上記穴307の内部円筒壁308は、実質的に上記穴の第1内部周囲部および第2内部周囲部に沿って延在する第1凹部および第2凹部を有した、装置である。この実施形態は、内端部110から遠位の外端部108に延在する円筒状シャフト101を有した車輪ハブ100をさらに備え、上記円筒状シャフトは外側円筒面103を有し、上記円筒面は、実質的に円筒面の周囲部のまわりに外接した、内端部と外端部との中央に配設された第1隆起リブ104を有し、上記第1隆起リブは、実質的に第1凹部に一致した形状を有する。
【0026】
円筒状シャフト101は、上記第1隆起リブが上記第1凹部に着脱可能に係合することができるように上記穴内に着脱可能に挿入されることが可能である。本発明の他の実施形態は、リム外側円筒面を有したリムを含むことが可能であり、リム外側円筒面は、リム外側円筒面の周囲部のまわりに外接する第2隆起リブを有することが可能である。第2隆起リブは、第2凹部に一致する形状を有することが可能である。リムは、第2隆起リブが上記第2凹部と着脱可能に係合するように上記穴内に着脱可能に挿入されることが可能である。
【0027】
他の実施形態は、実質的に上記穴の第3周囲部に沿って延在する第3凹部を有することが可能であり、車輪ハブの上記外側円筒面は、上記外端部に近接して、実質的に外側円筒面の第2周囲部のまわりに外接した隆起キャップを有することが可能であり、上記キャップは実質的に上記第3凹部に一致した第2形状を有することが可能である。この実施形態では、円筒状シャフトは、上記第1隆起リブが上記凹部と着脱可能に係合し、上記キャップが上記第3凹部と着脱可能に係合するように、上記穴内に着脱可能に挿入されることが可能である。第1リブおよび第2リブは円形形状を有することが可能であり、上記キャップは、円筒状シャフトのまわりに外接する多角形状を有することが可能である。多角形状は八角形であることが可能である。しかしながら、他の多角形状ならびに他の形状も、それらが非円形であり、車輪ハブに対するコアハウジングの回転を制限するように動作可能であれば機能する。
【0028】
本発明は、乗り物玩具上に車輪を迅速に着脱する方法であって、コアハウジングを設けるステップにおいて、前記コアハウジングはその外側周囲部のまわりにタイヤ部分を受け取るように適合され、内部円筒穴を有し、上記穴の内部円筒壁は実質的に上記穴の内部周囲部に沿って延在する凹部を有する、ステップを備える方法として実施されることが可能である。コアハウジングはタイヤを既設していることも可能であり、またはタイヤが準備され、設置されることも可能である。プロセスは、内端部から遠位外端部まで延在する円筒状シャフトを有した車輪ハブを設けることをさらに含むことが可能であり、上記円筒状シャフトは外側円筒面を有し、上記円筒面は、実質的に円筒面の周囲部のまわりに外接した、内端部と外端部との中央に配設された、ハブの隆起リブを有することが可能であり、上記リブは実質的に凹型リングに一致した形状を有する。
【0029】
操作者は、上記リブが上記凹部と着脱可能に係合するように、車輪ハブの円筒状シャフトを上記穴内に着脱可能に挿入することが可能である。コアハウジングを設けるステップは、上記内部円筒壁は、実質的に上記穴の第2周囲部および第3周囲部に沿って延在する第2凹部および第3凹部を有し、上記外端部に近接して、実質的に、上記外側円筒面の第2周囲部のまわりに隆起キャップが外接し、上記キャップは上記第2凹部に実質的に一致した第2非円形形状を有するコアハウジングを設けることも含む。使用者は、挿入に際して、上記第2凹部を上記キャップに着脱可能に係合することも可能である。
【0030】
方法は、リム外側円筒面の周囲部のまわりに外接した第2隆起リブを有する、外側円筒面を有したリムを設けることもさらに含むことが可能である。操作者は、第2隆起リブと第3凹部を着脱可能に係合することが可能である。隆起リブと凹部は一般的に、一致した形状を有した相補係合リングセクションと呼ばれることが可能である。いずれの構成要素も、本発明から逸脱せずに、リブまたは隆起リングセクションまたは凹型リングセクションのいずれをも有することが可能である。
【0031】
上記方法は、購入者が購入用の乗り物玩具を選択し、多様なタイヤ/車輪とリムから選択し、それらを迅速に乗り物に設置することが可能である小売環境内で利用されることが可能である。設置にネジまたはナットまたは特別の用具を必要としないということによって、設置プロセスが簡単かつ安全になり、未成年者でも迅速かつ簡単に作業を行えるようになる。
【0032】
上述の様々なリムとタイヤ/車輪の実施形態の例は、迅速かつ簡単に手で取り付け、取り外し、交換するための新規な方法および装置を示している。本発明の使用者は、所望の用途に応じて、上述の実施形態のうちのいずれをも、またはその均等物を選択することができる。この点で、主題のリムとタイヤ/車輪のデザインの様々な形態が、本発明の精神および範囲から逸脱せずに利用されることが可能であることが認識される。
【0033】
以上の記述から明らかなように、本発明の特定の態様は、本明細書に示された実施例の特定の詳細によって限定されない。したがって、他の修正形態、および適用形態、またはそれらの均等物が当業者に思い浮かぶことが考えられる。したがって、請求項は、本発明の精神および範囲から逸脱しないこのような全ての修正形態および適用形態を網羅することを目的としている。
【0034】
図面、開示内容、および添付の請求項を検討することによって本発明の他の態様、目的、および利点が得られることが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物玩具上で車輪を迅速に着脱するための装置であって、
コアハウジングにおいて、その外側周囲部のまわりにタイヤ部分を受け取るように適合され、内部円筒穴を有し、前記穴の内部円筒壁が実質的に前記穴の内部周囲部に沿って延在する凹部を有した、コアハウジングと、
内端部から遠位外端部まで延在する円筒状シャフトを有した車輪ハブにおいて、前記円筒状シャフトが外側円筒面を有し、前記円筒面が、実質的に外側円筒面の周囲部のまわりに外接した、内端部と外端部との中央に配接されたハブの隆起リブを有し、前記リブが凹部に実質的に一致した形状を有し、前記円筒状シャフトが、前記隆起リブが前記凹部と着脱可能に係合するように前記穴内に着脱可能に挿入される、車輪ハブとを備える、装置。
【請求項2】
前記穴が、実質的に前記穴の第2内部周囲部に沿って延在する非円形の内部セクションを有し、前記外側円筒面が、前記外端部に近接して、実質的に外側円筒面の第2周囲部のまわりに外接した隆起キャップを有し、前記キャップが、車輪ハブのまわりでのコアの回転を制限するために、前記非円形のセクションに実質的に一致した非円形形状を有した、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記円筒状シャフトが、前記リブが前記凹部と着脱可能に係合し、前記キャップが前記非円形の内部セクションに着脱可能に係合するように、前記穴内に着脱可能に挿入される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記リブが円形形状を有し、前記キャップが多角形状を有した、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記多角形状が八角形である、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
乗り物玩具上で車輪とリムを迅速に着脱するための装置であって、
コアハウジングにおいて、その外側周囲部のまわりにタイヤ部分を受け取るように適合され、内部円筒穴を有し、前記穴の内部円筒壁が実質的に前記穴の第1内部周囲部および第2内部周囲部に沿って延在する第1凹部および第2凹部を有した、コアハウジングと、
内端部から遠位外端部まで延在する円筒状シャフトを有した車輪ハブにおいて、前記円筒状シャフトが外側円筒面を有し、前記円筒面が、実質的に円筒面の周囲部のまわりに外接した、内端部と外端部との中央に配接された第1隆起リブを有し、前記第1隆起リブが第1凹部に実質的に一致した形状を有し、前記円筒状シャフトが、前記第1隆起リブが前記第1凹部と着脱可能に係合するように、前記穴内に着脱可能に挿入される、車輪ハブと、
外側リム円筒面を有したリムにおいて、前記外側リム円筒面が、外側リム円筒面の周囲部のまわりに外接した第2隆起リブを有し、第2隆起リブが第2凹部と一致した形状を有し、前記リムが、前記第2隆起リブが前記第2凹部と着脱可能に係合するように前記穴内に着脱可能に挿入される、リムとを備える、装置。
【請求項7】
前記穴が、実質的に前記穴の第3周囲部に沿って延在する内部非円形セクションを有し、前記外側円筒面が、前記外端部に近接して、実質的に外側円筒面の第2周囲部のまわりに外接した隆起キャップを有し、前記キャップが実質的に前記内部非円形セクションに一致した第2形状を有した、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記円筒状シャフトが、前記第1隆起リブが前記凹部と着脱可能に係合し、前記キャップが前記内部非円形セクションと着脱可能に係合するように、前記穴内に着脱可能に挿入される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1リブおよび第2リブが円形形状を有し、前記キャップが多角形状を有した、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記多角形状が八角形である、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
乗り物玩具上で車輪を迅速に着脱する方法であって、
コアハウジングを設けるステップにおいて、前記コアハウジングがその外側周囲部のまわりにタイヤ部分を受け取るように適合され、内部円筒穴を有し、前記穴の内部円筒壁が実質的に前記穴の内部周囲部に沿って延在する凹部を有した、ステップと、
内端部から遠位外端部に延在する円筒状シャフトを有した車輪ハブを設けるステップにおいて、前記円筒状シャフトが外側円筒面を有し、前記円筒面が、実質的に円筒面の周囲部のまわりに外接した、内端部と外端部との中央に配設されたハブの隆起リブを有し、前記リブが、凹型リングと実質的に一致した形状を有した、ステップと、
前記リブが前記凹部と着脱可能に係合するように、前記円筒状シャフトを前記穴内に着脱可能に挿入するステップとを備える、方法。
【請求項12】
コアハウジングを設けるステップが、前記内部円筒壁が内部非円形セクションと、実質的に前記穴の第2周囲部および第3周囲部に沿って延在する第3凹部とを有したコアハウジングを設けることを含み、前記車輪ハブを設けることが、前記外端部に近接して、実質的に前記外側円筒面の第2周囲部のまわりに外接した、前記内部非円形セクションに実質的に一致した第2非円形形状を有した隆起キャップを設けることを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
着脱可能に挿入するステップが、前記第2凹部を前記キャップに着脱可能に係合させることを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
外側円筒面を有したリムを設けるステップにおいて、前記リム外側円筒面がリム外側円筒面の周囲部のまわりに外接した第2隆起リブを有した、ステップをさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
第2隆起リブと第3凹部を着脱可能に係合させるステップをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
装置であって、
コアハウジングにおいて、その外側周囲部のまわりにタイヤ部分を受け取るように適合され、内部円筒穴を有し、前記穴の内部円筒壁が実質的に前記穴の内部周囲部に沿って延在する係合用リングセクションを有した、コアハウジングと、
内端部から遠位外端部まで延在する円筒状シャフトを有した車輪ハブにおいて、前記円筒状シャフトが外側円筒面を有し、前記円筒面が、実質的に外側円筒面の周囲部のまわりに外接した、内端部と外端部との中央に配接された相補係合リングセクションを有し、前記相補係合リングセクションが係合リングセクションに実質的に一致した形状を有し、前記円筒状シャフトが、係合リングセクションが相補係合リングセクションと係合するように前記穴内に着脱可能に挿入される、車輪ハブとを備える、装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−524560(P2010−524560A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504032(P2010−504032)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際出願番号】PCT/US2007/073936
【国際公開番号】WO2008/127346
【国際公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【出願人】(509284602)ライドメーカーズ・エル・エル・シー (3)
【Fターム(参考)】