説明

軽作業用昇降サドル

【課題】機械組立、試運転調整及び配線配管の軽作業は中腰作業が多く、又、その高さでの作業時間もあるため足、膝及び腰に掛かる体重の負担で痛み及び疲労が発生する。作業場所も頻繁に変わるため、持ち運びが簡単でその場ですぐ使用可能な補助具が要求されている。
【解決手段】どこでも持ち運び出来、運転可能とするためバッテリ電源10を利用し、ブレーキ付ギヤードモータ4でボールネジ3を駆動して、作業高さに応じてサドル14を昇降させる。
サドル14高さ調整が簡単に実施出来るようにサドルに腰掛けたまま誤操作しない位置に操作押ボタン13a、13bを配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は機械組立、試運転調整及び配線配管の中腰での軽作業時、足、膝及び腰に掛かる体重の負担をサドルで受ける軽作業用昇降サドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
機械組立、試運転調整及び配線配管の軽作業は結構中腰作業が多い。又その高さでの作業時間も結構あるため、足、膝及び腰に掛かる体重の負担で痛み及び疲労が発生する。
【0003】
【特許文献1】特開2001−128791号公報、特開2001−057919号公報 特開2003−125607号公報、特開2003−019055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
機械組立、試運転調整及び配線配管の軽作業は結構中腰作業が多い。又その高さでの作業時間も結構あるため、足、膝及び腰に掛かる体重の負担で痛み及び疲労が発生する。作業場所も頻繁に変わるため、移動しやすい物にする必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
どの高さでも作業がやりやすいように腰掛としてサドル14を取付け、その場でサドルの高さが簡単に調整出来るようにボールネジ3をバッテリ電源のブレーキ付ギヤードモータ4で駆動する構造とする。
サドルに腰掛けた状態で高さ調整が簡単に出来るように操作ボタンをサドル取付部に上昇用と下降用と別々に配置し、誤操作しないようにする。
持運びが簡単なように小型軽量化の構造とする。
【発明の効果】
【0006】
中腰のどの高さでも腰掛可能とするためサドル14を取付け、サドル位置は腰掛たまま操作ボタンの操作により位置調整が出来る。モータ容量を小型化のためボールネジ3を使用しブレーキ付ギヤードモータ4駆動のため、どの位置でも作業姿勢に合せて保持出来る。どの作業場所でも使用出来るようにバッテリ電源とし昇降ガイドを外筒1と内筒2の組合せとし、小型軽量構造であるため持運びに便利である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(イ).どの高さでも腰掛として使用出来るサドル14を外筒に取付け、電動モータ駆動ボールネジ3で任意の高さに昇降出来る。
【実施例1】
【0007】
図1は軽作業用昇降サドルに作業者が坐った状態の正面図、側面図及び平面図を示す。
正面図はボールネジ取付状態の断面図を示す。図2は図1正面図に示すA、B及びC部の断面詳細図を示す。
【0008】
図1において、昇降サドルの構成部品を示す。外筒1に取付けられたサドルサポート15にサドル14は取付けられている。外筒1上部にボールネジ3固定のサポートユニット6、カップリング7及びブレーキ付ギヤードモータ4が取付けられている。
内筒2上部にボールネジナット5が取付けられ、ボールネジ3回転により外筒1が昇降しサドル14が昇降する。外筒1下部に内筒2とのガイド用ガイドブッシュ16及び上下限検知センサ11a、11bが取付けられている。サドル14取付けのサドルサポート15にはブレーキ付ギヤードモータ4駆動の操作ボタン、上昇用押ボタン13a及び下降用押ボタン13bが左手及び右手で操作するように取付けられている。安全のため片手で両方操作しないように右側左側に分けて取付けられている。接地は4本支柱18にスベリ止め用パット19が取付けられている。
【0009】
図2において、A部詳細は外筒1の上部でサドル14からの荷重をボールネジ3に伝達するサポートユニット6、ブレーキ付ギヤードモータ4の回転力をボールネジに伝達するカップリング7の取付状態及びバッテリを収納するバッテリ箱10の配置を示す。
【0010】
図2において、B部詳細はボールネジ3に掛かる荷重をボールネジナット5で受け、内筒2に伝達する状態を示す。又、外筒1に掛かるモーメント負荷も受ける。
【0011】
図2において、C部詳細はボールネジ3下部の回転時の振れ止め8の取付状態、外筒1に掛かるモーメント負荷を内筒2で受けるためのガイドブッシュ16、外筒1の回転防止用廻り止めキー9の取付状態を示す。電動駆動のため上限及び下限停止用センサ11a、11b及び各検知棒12a、12bの配置を示す。
【0012】
内筒2より接地への荷重伝達はベースプレート17、4本支柱18及びスベリ止めパット19よりとしている。移動を簡単にするためにパット19をストッパ付キャスタに変更しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明実施例の軽作業用昇降サドルに作業者が坐った状態の正面図、側面図及び平面図である。正面図はボールネジ取付状態の断面図である。
【図2】本発明実施例の図1の正面図に示すA、B及びC部断面詳細図である。
【符号の説明】
【0014】
1 外筒 11a 上限検知センサ
2 内筒 11b 下限検知センサ
3 ボールネジ 12a 上限検知棒
4 ブレーキ付ギヤードモータ 12b 下限検知棒
5 ボールネジナット 13a 上昇用押ボタン
6 サポートユニット 13b 下降用押ボタン
7 カップリング 14 サドル
8 振れ止め 15 サドルサポート
9 廻り止めキー 16 ガイドブッシュ
10 バッテリ箱 17 ベースプレート
18 支柱
19 パット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外筒に取付けられたサドルをバッテリ電源を有し、操作ボタン操作で正転及び逆転に動作するブレーキ付ギヤードモータにより駆動されるナットを内筒に固定したボールネジで昇降する軽作業用昇降サドル。

【図1】
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【図2】
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