説明

辞書コンテンツ処理装置、コンテンツ表示システムおよびコンテンツ表示方法

【課題】オペレータが簡単な操作で作業対象の属性およびその属性と関連のある属性のコンテンツを一括化することができ、オペレータの負担を軽減することができる辞書コンテンツ処理装置、コンテンツ表示システムおよびコンテンツ表示方法を提供する。
【解決手段】属性のスキーマが定義されている階層型データベースにおいて、各属性をそれらのメタデータを元に自動的にグループ化したグループ情報を作成し(グループ情報作成部16)、コンテンツ表示画面上で所定の属性が選択された場合、当該属性のグループ情報に基づいて当該属性のコンテンツを一括化する(コンテンツ一括部15)。これにより、オペレータが簡単な操作で作業対象の属性およびその属性と関連のある属性を一括化することができ、オペレータの負担を軽減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、辞書コンテンツ処理装置、コンテンツ表示システムおよびコンテンツ表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オブジェクト指向データベース(OODB)やオブジェクトリレーショナルデータベース(ORDB)を代表とする階層型データベースでは、下位分類が上位分類の属性を継承する階層構造を持つ。各分類項目には、当該分類が持つ属性に従って記述されたデータ(群)が対応付けられており、一般にこれらのデータ(群)をコンテンツと呼ぶ。
【0003】
工業製品や部品の電子カタログに関する国際規格であるISO13584/Parts Library(PLIB)も階層型データベースの1つである。PLIBでは、ユニークなIDを表す「BSUコード」や「推奨名称」など分類および属性のスキーマが定義されており、これらに従って各分類や各属性のメタデータが記述される。このようにして構成された分類階層は辞書と呼ばれ、この辞書に従ってコンテンツが記述される。
【0004】
階層型データベースにおいて、PLIBのように分類や属性のスキーマが定義されている場合、分類や属性の情報を併せることでオペレータは体系的にコンテンツを閲覧・操作することができる。
【0005】
オペレータが階層型データベースのコンテンツを閲覧する場合、一覧性の観点から、オペレータに指定された分類が持つ属性項目をヘッダに持つテーブル形式(表形式)でGUI(Graphical User Interface)上に表示されることが多い。
【0006】
一般に、表形式での表示方法を提供する多くのアプリケーションでは、GUI上に表示されたテーブル上でオペレータがポインティングデバイスなどを利用してヘッダをドラッグおよびドロップすることで特定の属性項目の表示位置を他の位置へ移動させることができる。これにより、作業対象の属性項目を先頭に移動させたり、関連する他の属性項目を作業対象の属性項目の近くに配置させたりすることで、作業効率が向上する。
【0007】
しかしながら、属性項目を移動させるためにはその属性項目が表示されている位置を把握しているか、探し出す必要があるため、表示される属性数が多くなるほど、オペレータの作業が煩雑になってしまう。また、ある属性項目を閲覧・編集するためにどの属性を同時に表示させるべきかをオペレータが把握する必要があるため、属性数が多くなるほどオペレータが関連属性を決定して探し出す作業の負担が大きくなるという問題もある。
【0008】
そこで、一般的な表計算ソフトウェアなどにおいては、隣接する複数の項目を一度に選択して「切り取り」操作を行い、所定の位置で「貼り付け」操作を行うことで、複数の項目をまとめて移動させることができる。これにより、隣接する項目については、移動作業を一括して行うことが可能である。また、隣接する項目をグループ化して印を付与することにより、項目間の関連の視認性を向上することができる。
【0009】
また、特許文献1においては、データをカードとして扱い、カード群を順序を保った構造で管理することにより、カード群のうち先頭カードがポインティング位置に従って移動するとき、後続カードが先頭カードに追従するようにした情報処理装置が提案されている。これにより、データの取り扱いを容易にしている。
【0010】
【特許文献1】特開2000−075977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述したような一般的な表計算ソフトウェアでは、隣接する項目を一度に選択してまとめて移動させることはできるが、隣接していない項目については各々移動処理を行う必要がある。同様に、隣接していない項目についてはグループ化することができないため、利便性が悪いという問題点もある。
【0012】
また、特許文献1においても、隣接していない項目については一括して取り扱うことができないという問題点がある。
【0013】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オペレータが簡単な操作で作業対象の属性およびその属性と関連のある属性のコンテンツを一括化することができ、オペレータの負担を軽減することができる辞書コンテンツ処理装置、コンテンツ表示システムおよびコンテンツ表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の辞書コンテンツ処理装置は、上位分類から下位分類へ属性を継承する階層型データモデルに従って定義された辞書情報を記憶する辞書データ記憶部と、前記辞書情報に従って記述されたコンテンツを記憶するコンテンツデータ記憶部と、前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報から各属性のメタデータを取得するメタデータ取得手段と、このメタデータ取得手段により取得した前記メタデータに基づいて属性をグループ化したグループ情報を作成するグループ化手段と、このグループ化手段により生成されたグループ情報を記憶するグループ情報記憶部と、前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報および前記コンテンツデータ記憶部に記憶されている前記コンテンツを検索し、コンテンツ表示データを作成するコンテンツ表示データ作成部と、このコンテンツ表示データ作成部で作成された前記コンテンツ表示データに基づくコンテンツ表示画面上で所定の属性が選択された場合、前記グループ情報記憶部に記憶された当該属性のグループ情報に基づいて当該属性のコンテンツを一括化するコンテンツ一括部と、を備える。
【0015】
また、本発明のコンテンツ表示システムは、上位分類から下位分類へ属性を継承する階層型データモデルに従って定義された辞書情報を記憶する辞書データ記憶部と、前記辞書情報に従って記述されたコンテンツを記憶するコンテンツデータ記憶部と、前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報から各属性のメタデータを取得するメタデータ取得手段と、このメタデータ取得手段により取得した前記メタデータに基づいて属性をグループ化したグループ情報を作成するグループ化手段と、このグループ化手段により生成されたグループ情報を記憶するグループ情報記憶部と、前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報および前記コンテンツデータ記憶部に記憶されている前記コンテンツを検索し、コンテンツ表示データを作成するコンテンツ表示データ作成部と、このコンテンツ表示データ作成部で作成された前記コンテンツ表示データに基づくコンテンツ表示画面を表示する表示部と、この表示部に表示された前記コンテンツ表示画面上で所定の属性を選択可能な入力部と、この入力部により前記コンテンツ表示画面上で所定の属性が選択された場合、前記グループ情報記憶部に記憶された当該属性のグループ情報に基づいて当該属性のコンテンツを一括化するコンテンツ一括部と、を備える。
【0016】
また、本発明のコンテンツ表示方法は、上位分類から下位分類へ属性を継承する階層型データモデルに従って定義された辞書情報を辞書データ記憶部に記憶する工程と、前記辞書情報に従って記述されたコンテンツをコンテンツデータ記憶部に記憶する工程と、前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報から各属性のメタデータを取得する工程と、取得した前記メタデータに基づいて属性をグループ化したグループ情報を作成する工程と、生成されたグループ情報をグループ情報記憶部に記憶する工程と、前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報および前記コンテンツデータ記憶部に記憶されている前記コンテンツを検索し、コンテンツ表示データを作成する工程と、作成された前記コンテンツ表示データに基づくコンテンツ表示画面を表示部に表示する工程と、前記表示部に表示された前記コンテンツ表示画面上で所定の属性を入力部で選択させる工程と、前記入力部により前記コンテンツ表示画面上で所定の属性が選択された場合、前記グループ情報記憶部に記憶された当該属性のグループ情報に基づいて当該属性のコンテンツを一括化する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、オペレータが簡単な操作で作業対象の属性およびその属性と関連のある属性のコンテンツを一括化することができ、オペレータの負担を軽減することができるという効果を奏する。
【0018】
また、本発明によれば、関連属性の見落としなどを防ぐこともできるという効果を奏する。
【0019】
また、本発明によれば、属性の表示位置を移動する際に、該属性に関連する属性を自動的に付随させて移動することで、オペレータの操作の負担を軽減することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる辞書コンテンツ処理装置、コンテンツ表示システムおよびコンテンツ表示方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
[1.階層型辞書について]
最初に、本実施の形態の前提となる、製品情報を電子的に提供する電子カタログシステムに用いられるメタデータを格納する階層型辞書について説明する。メタデータとは、他のデータ(例えばコンテンツデータ)の記述仕様を定義するデータのことである。データベースにおいては、データベース・スキーマに相当する(テーブル名、属性名、関連など)情報が独立してデータとして流通する形態をとったものであり、通常の値データとは区別される。このようなメタデータは、ISO13584規格やIEC61360規格等では、辞書もしくはデータ辞書と呼ばれる。
【0022】
図1は、階層型辞書の構成の一例を示す説明図である。図1に示す階層型データベースである階層型辞書は、複数の階層に分かれている。そして、各階層は、1又は2以上の分類項目を有しており、下位が上位の属性(プロパティ)を継承する性質を持つ。したがって、下位の階層の分類項目は、上位の階層の分類項目の属性を継承する。ここで、階層型の分類項目はクラスと呼ばれ、各クラスは属性を持つ。図1に示す階層型辞書は、多重継承を含む一般的なクラス間の属性継承関係を示している。クラスはA0、B0、B1、C0、C1、C2、C3、D1で示され、属性はP0〜P7で示される。クラスC3においては、その親クラスB1から属性P0とP4を継承し、別の親クラスD1から属性P7を継承する。属性P6は、クラスC3において独自に定義された属性である。クラスA0とクラスD1は、独立したクラスである。ユニバーサルルート(Universal Root)は、全てのルートクラスを仮想的に含む全体クラスである。これは通常数学で言う「全体集合」に相当するものと考えられる。すなわち、全体クラスでは、継承すべき属性を特に含んでおらず、属性を持たないため、全てのルートクラスの親クラスとして扱うことが可能になる。
【0023】
製品情報を電子的に提供する電子カタログシステムを実装するための国際規格であるPLIB規格(ISO13584 parts Library)は、製品分類やその属性に用いる階層構造は単純木構造である。したがって、上位クラス(親クラス)は1つしか存在しない。親クラス以外の属性を継承する場合には、Case Of(「ケースオブ」)という属性の輸入(引用)のための特別な構造が用いられる。この構造は、図1の多重継承を、例えば番号の一番若い親クラスを主系列とするなどにより主系列と副系列に適宜分け、副系列に対してCase Ofという別名を与えた例とみなすことができる。また、ORDBや一般的なオブジェクト指向データベースにおいては、全てのテーブルやクラスに親テーブル及び親クラスがあるわけではない。しかし、独立に存在するテーブルやクラスについても、図1に示すように、仮想的な「ユニバーサルルート」を設定することにより、全てのクラスをただ1つのルートからたどることが可能になり、単純木と変わらなくなる。
【0024】
図2は、単純木を用いたPLIB規格の階層型辞書の構成の一例を示す説明図である。図2に示すPLIB規格の階層型辞書は、ユニバーサルルートを省略している。図2において、A0、B0、B1、C0、C1、C2の木構造の部分は、分類階層を含む情報を表現する。本実施の形態では木は単純木であり、クラスには1つの上位クラスしかない。
【0025】
図2において、クラスA0は下位クラスB0とB1を持つ。クラスB0は、下位クラスC0及びC1を持ち、クラスB1は下位クラスC2およびC3を持つ。それぞれの製品クラスは属性項目を持ち、上位クラスの属性は下位クラスに継承される。図2中、コンテンツ121、122、123及び124は実際の製品データ群である。例えば、コンテンツ121は、C0という種類に分類される製品データ群であり、各行がC0に分類される各製品を、各列が属性とその値を示す。したがって、このコンテンツ121は、属性項目P0、P1、P2の値がそれぞれx1、y1、z1である製品と、それぞれx2、y2、z2である製品の2つの製品を持つ。また、C0の上位クラスであるA0、B0からもそれぞれが持つ属性項目の値についてのみ、コンテンツ121の各製品を参照することができる。
【0026】
なお、図1のコンテンツ111〜114は、図2のコンテンツ121〜124と同様の性質を持つ。
【0027】
[2.システムの構成]
本発明の実施の一形態について詳細に説明する。図3は、コンテンツ表示システムのシステム構築例を示す模式図である。コンテンツ表示システムは、図3に示すように、サーバコンピュータ(以下、サーバという)1にLAN(Local Area Network)等のネットワーク2を介してクライアントコンピュータ(以下、クライアント端末という)3が複数台接続されたサーバクライアントシステムを想定する。クライアント端末3は、一般的なパーソナルコンピュータ等である。
【0028】
図4は、サーバ1およびクライアント端末3のモジュール構成図である。サーバ1およびクライアント端末3は、情報処理を行うCPU(Central Processing Unit)101、BIOSなどを記憶した読出し専用メモリであるROM(Read Only Memory)102、各種データを書換え可能に記憶するRAM(Random Access Memory)103、各種データベースとして機能するとともに各種のプログラムを格納するHDD(Hard Disk Drive)104、記憶媒体110を用いて情報を保管したり外部に情報を配布したり外部から情報を入手するためのCD−ROMドライブ等の媒体駆動装置105、ネットワーク2を介して外部の他のコンピュータと通信により情報を伝達するための通信制御装置106、処理経過や結果等を操作者に表示するCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部107、並びに操作者がCPU101に命令や情報等を入力するためのキーボードやマウス等のポインティングデバイスである入力部108等から構成されており、これらの各部間で送受信されるデータをバスコントローラ109が調停して動作する。
【0029】
このようなサーバ1およびクライアント端末3では、オペレータが電源を投入するとCPU101がROM102内のローダーというプログラムを起動させ、HDD104よりOS(Operating System)というコンピュータのハードウェアとソフトウェアとを管理するプログラムをRAM103に読み込み、このOSを起動させる。このようなOSは、オペレータの操作に応じてプログラムを起動したり、情報を読み込んだり、保存を行ったりする。OSのうち代表的なものとしては、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)等が知られている。これらのOS上で走る動作プログラムをアプリケーションプログラムと呼んでいる。なお、アプリケーションプログラムは、所定のOS上で動作するものに限らず、後述の各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、所定のアプリケーションソフトやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれているものであってもよい。
【0030】
ここで、サーバ1は、アプリケーションプログラムとして、辞書コンテンツ処理プログラムをHDD104に記憶している。この意味で、HDD104は、辞書コンテンツ処理プログラムを記憶する記憶媒体として機能する。
【0031】
一方、クライアント端末3は、アプリケーションプログラムとして、辞書コンテンツ入出力プログラムをHDD104に記憶している。この意味で、HDD104は、辞書コンテンツ入出力プログラムを記憶する記憶媒体として機能する。
【0032】
また、一般的には、サーバ1およびクライアント端末3のHDD104にインストールされるアプリケーションプログラムは、CD−ROMやDVDなどの各種の光ディスク、各種光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種磁気ディスク、半導体メモリ等の各種方式のメディア等の記憶媒体110に記録され、この記憶媒体110に記録された動作プログラムがHDD104にインストールされる。このため、CD−ROM等の光情報記録メディアやFD等の磁気メディア等の可搬性を有する記憶媒体110も、アプリケーションプログラムを記憶する記憶媒体となり得る。さらには、アプリケーションプログラムは、例えば通信制御装置106を介して外部から取り込まれ、HDD104にインストールされても良い。
【0033】
サーバ1は、OS上で動作する辞書コンテンツ処理プログラムが起動すると、この辞書コンテンツ処理プログラムに従い、CPU101が各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御する。一方、クライアント端末3は、OS上で動作する辞書コンテンツ入出力プログラムが起動すると、この辞書コンテンツ入出力プログラムに従い、CPU101が各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御する。サーバ1およびクライアント端末3のCPU101が実行する各種の演算処理のうち、本実施の形態の特長的な処理について以下に説明する。
【0034】
クライアント端末3は、辞書コンテンツ入出力プログラムに従うことにより、サーバ1から受信したデータを、GUI(Graphic User Interface)を介して表示部107に出力し、表示部107に表示された各画面上でオペレータが入力部108を介して行った作業や設定内容に基づくデータやコマンドを、GUIを介して受け取り、サーバ1へ送信する。
【0035】
一方、サーバ1は、図5に示すように、辞書コンテンツ処理プログラムに従うことにより、辞書コンテンツ情報記憶部11と、コンテンツ表示データ作成部12と、表示データ記憶部13と、グループ情報記憶部14と、コンテンツ一括部15と、グループ情報作成部16と、グループ表示データ作成部17と、グループ優先度表示データ作成部18と、グループ優先度設定情報取得部19とを備える。
【0036】
辞書コンテンツ情報記憶部11は、階層型データベースを構成する。階層型データベースは、複数の分類項目を階層的に関連付けた構造を持ち、各分類項目は当該分類項目の上位階層の分類項目が持つ属性をすべて継承する。このような辞書コンテンツ情報記憶部11には、辞書データ記憶部11aおよびコンテンツデータ記憶部11bが設けられている。辞書データ記憶部11aは、階層構造を構成する各分類項目の情報と、各分類項目間の親子関係の情報と、各分類項目で定義される各属性項目の情報から構成される辞書データを記憶する。各分類には当該分類の持つ属性の集合に従って記述されたコンテンツデータが登録される。一方、コンテンツデータ記憶部11bは、辞書データ記憶部11aに記憶されている辞書データと対応付けて各コンテンツデータを記憶する。
【0037】
ここで、図6は辞書コンテンツ情報記憶部11で記憶されるPLIB規格の階層型データベースの構成を体系的に示した例であり、C01〜C06は分類(クラス)を、P01〜P08は属性(プロパティ)を、各表は当該分類のコンテンツデータを表す。また、分類間を結ぶ実線の矢印は、矢印の先端側の分類を親とする分類間の継承関係を表し、分類と属性群を結ぶ実線は、当該分類で定義された属性を表し、属性群と表を結ぶ実線は当該分類のコンテンツデータを表す。ここで、分類C01は最上位の分類であり、属性P01および属性P02が定義されている。また、分類C02および分類C03は分類C01の子分類であり、各々で定義された属性に加えて、上位分類である分類C01の持つ属性を持つ。他の分類についても同様に、自身で定義した属性に加えて上位分類で定義された属性を継承して持つため、階層型データベースでは、一般に下位の分類ほど多くの属性を持つことがわかる。コンテンツデータを示す各表では、当該分類で定義された属性の値に加えて、上位分類から継承した属性についても、その値が記述されている。さらに、図6においては、各属性P01〜P08のメタデータを吹き出しで表現している。なお、属性のメタデータは図6に示されるものに限るものではなく、図7に例示するように、属性のスキーマとして定義されているものであれば良い。
【0038】
なお、図6では各分類がそれぞれ唯一の親分類しか持たないが、分類が複数の親分類を持つ多重継承の概念も本データモデルに含まれる。
【0039】
図8は、辞書データ記憶部11aで記憶している辞書データの一例であり、辞書データをリレーショナルデータベース(RDB)のテーブルに記憶している例を示す。この例は図6の分類階層と属性を、分類テーブルT1および属性テーブルT2を用いて表現している。ここでは、簡単のために、分類テーブルT1は分類の識別子および当該分類の親分類の識別子のみを列項目として構成される。ここで、ある分類の上位分類を検索するときには、当該分類の識別子をキーとして親分類の識別子を取得し、次に取得した親分類の識別子をキーとしてさらにその親の識別子を取得する。これを再帰的に繰り返すことで、元の分類の上位分類をすべて検索することができる。なお、複数の親分類を持つ場合には、それらの親分類について上記処理を行えばよい。同様に、下位分類の検索についても、取得した分類を親分類に持つ分類を再帰的に取得していけばよい。これにより、分類テーブルT1を再帰的に参照することで、上位分類および下位分類を容易に検索することができる。一方、属性テーブルT2は、定義された分類の識別子および当該属性の識別子を列項目として構成される。属性テーブルT2を参照することで、ある属性がどの分類で定義されたか、およびどの分類がどのような属性を定義しているかという情報を得ることができる。
【0040】
このような構成により、分類テーブルT1を検索してすべての上位分類の識別子を取得し、それらの識別子をキーとして属性テーブルT2を検索することで、ある分類が持つすべての属性、すなわち、当該分類で定義された属性および上位階層から継承した属性の情報を容易に得ることができる。
【0041】
なお、分類テーブルT1および属性テーブルT2の構成はこの例の場合に限ったものではなく、それぞれ必要な付加情報を追加したテーブルを用いて構成することも可能である。また、検索により同等の情報が得られれば、テーブル構成についてはこの例の限りではない。
【0042】
図9は、コンテンツデータ記憶部11bで記憶されるコンテンツデータをリレーショナルデータベースで記憶した場合の例であり、図8の辞書データに対応付けて記憶されたコンテンツを表す。この例では、簡単のため、すべてのコンテンツを1つのテーブルに記憶している。この例では、当該テーブルのヘッダは、コンテンツを識別するための識別子を表す「ID」項目と、コンテンツの分類を表す「分類」項目と、各属性項目から構成される。また、コンテンツの例として、分類「C04」、「C05」、「C06」のそれぞれのコンテンツを記述しており、各属性の値を示すフィールドにそれぞれの値を記憶している。ここで、各分類のコンテンツを1つのテーブルで表す場合は、それぞれの分類が持たない属性については、その値を示すフィールドを空白とする。図9では、他のフィールドと区別するため、これらのフィールドを網掛けで表示している。なお、コンテンツの記憶方法はこの例のとおりである必要はなく、例えば図10のように、分類ごとにコンテンツテーブルを用意するなど、同様の情報を記憶していればその構成はどのようなものでも良い。
【0043】
次に、図5に示すコンテンツ表示データ作成部12は、クライアント端末3の表示部107に表示するためのコンテンツ表示データを作成する。ここで、コンテンツ表示データは、辞書コンテンツ情報記憶部11から抽出した辞書データおよびコンテンツデータから作成される。
【0044】
図11は、クライアント端末3の表示部107に表示されるコンテンツ表示画面P1の一例である。クライアント端末3の表示部107は、コンテンツ表示画面P1の内部に表示される属性項目から構成されるヘッダを持つマトリクス状のテーブルtに対して、オペレータから問い合わせ文などにより指定された分類のコンテンツ一覧を表示する。なお、表示される属性はオペレータから指定された分類が持つすべての属性である必要はなく、予め指定することでその範囲を絞っても良い。また、当該テーブルtは、オペレータがクライアント端末3の入力部108を用いてヘッダ部の特定の属性をドラッグして他の属性項目の前後にこれを移動させた後にドロップすることで、属性項目の表示位置を変更することができるものとする。このようにしてクライアント端末3側で実行された属性の表示位置の移動についての情報は、コンテンツ表示データ作成部12に伝達される。コンテンツ表示データ作成部12は、取得した情報を元にコンテンツ表示データを作成する処理を行う。
【0045】
図12は、クライアント端末3の表示部107に表示されたテーブルt上で、オペレータがある属性項目をクライアント端末3の入力部108を用いてドラッグした時の画面の例を示す。図12では、オペレータが選択した属性項目を網掛けで表している。ドラッグ処理中は、選択した属性の列もしくは行を図のようにポインタpに付随してビジュアルに表示することで、オペレータの直感的な属性項目の移動操作が可能になる。
【0046】
このようにしてコンテンツ表示データ作成部12が作成した各オペレータのコンテンツ表示データは、表示データ記憶部13に記憶される。表示データ記憶部13は、属性項目の並び順を記憶しており、クライアント端末3の表示部107に表示されたテーブルtと同期されるものとする。
【0047】
このように属性項目の移動を可能にしたのは、次の理由による。テーブルtに表示される属性項目の順序は、問い合わせ文などでオペレータが指定しない限り、予め決められた順序もしくは項目を読み込んだ際の順序となることが多い。そのため、コンテンツの表示後に閲覧したい属性が離散的に配置されている場合、オペレータはそれらの属性を互いに近くなるように配置するために、各属性項目を移動させる必要があるためである。
【0048】
ところで、本実施の形態においては、クライアント端末3の表示部107に表示されたコンテンツ表示画面P1に表示されたテーブルt上で所定の属性項目が選択されて移動された場合、グループ情報記憶部14に記憶された属性項目のグループ情報に基づいて、属性項目のコンテンツを一括化するコンテンツ一括部15を備えている。このように属性項目のコンテンツを一括化することにより、クライアント端末3の表示部107に表示されたコンテンツ表示画面P1のテーブルt上でオペレータが属性項目の表示位置を変更する時に、当該属性と同じグループに属する他の属性(群)を当該属性に連動させて表示位置を変更することが可能になっている。つまり、テーブルt内で表示する属性数が多い場合には、上述したようなドラッグ処理方法によって、オペレータが相互に閲覧したい属性項目を互いに近くなるように配置したり、特定の属性項目を先頭のほうに移動したりすることで、一覧性や操作性の向上を図ることができる。また、属性項目の探索回数や属性項目の移動回数が少なくなるほど、オペレータの作業にかかる負担は軽減することになる。
【0049】
すなわち、オペレータがクライアント端末3の表示部107に表示されたコンテンツ表示画面P1のテーブルt上で属性項目の表示位置を変更した場合には、コンテンツ表示データ作成部12は、コンテンツ一括部15から一括化した属性項目のコンテンツを取得して、表示位置が変更された当該属性の移動位置に取得したコンテンツを表示するコンテンツ表示データを作成する。
【0050】
ここで、属性が複数のグループに属している場合には、どのグループから順に参照するかによって移動後の表示順序に違いが出る。また、オペレータの操作内容や閲覧内容によっては、選択した属性と同一グループの属性を連動移動させたくないという要望もありうる。このとき、選択した属性の移動の際に、オペレータが当該属性のどのグループを移動に反映するかを選択決定できる方が良い。また、その際にグループの適用順序を設定できれば、オペレータごとにそれぞれの要求を満たす表示方法を提供することができる。
【0051】
そこで、本実施の形態においては、選択した属性についてオペレータが当該属性のグループ、システム推奨の順序を予め設定することにより、辞書データについての知見に乏しいオペレータの操作や閲覧を補助することができるようにしている。以下において、詳述する。
【0052】
グループ情報記憶部14は、属性のグループ情報およびその優先度を記憶するためのリレーショナルデータベース(RDB)である。このような属性のグループ情報は、グループ情報作成部16によって作成される。より詳細には、コンテンツデータ記憶部11bの辞書データ記憶部11aから各属性のメタデータを取得し(メタデータ取得手段)、該メタデータから抽出した情報から自動的もしくは半自動的に属性をグループ化したグループ情報を作成する(グループ化手段)。
【0053】
ここで、図13はグループ情報作成部16におけるグループ情報作成処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すように、辞書コンテンツ情報記憶部11の辞書データ記憶部11aから各属性のリストを取得し(ステップS11)、グループ化していない属性があるか否かを判定する(ステップS12)。
【0054】
グループ化していない属性があると判定した場合には(ステップS12のYes)、辞書データ記憶部11aから各属性のメタデータを取得し(ステップS13)、グループ化可能な情報がある場合であって(ステップS14のYes)、参加可能なグループがない場合には(ステップS15のNo)、新規グループを作成してから(ステップS16)、グループ情報記憶部14にグループ情報を登録して(ステップS17)、ステップS13に戻る。一方、グループ化可能な情報がある場合であって(ステップS14のYes)、参加可能なグループがある場合には(ステップS15のYes)、そのままステップS17に進み、グループ情報記憶部14にグループ情報を登録する。
【0055】
このようなステップS13〜S17の処理は、グループ化していない属性がないと判定されるまで(ステップS12のNo)、繰り返される。
【0056】
そして、グループ化していない属性がないと判定されると(ステップS12のNo)、処理を終了する。
【0057】
図14は、グループ情報記憶部14に登録されているテーブルT3の一例であり、属性とグループおよびその優先度とをマッピングするためのテーブルT3を示すものである。図14に示すテーブルT3は、属性を一意に識別するための「属性識別子」項目aと、グループを一意に識別するための「グループ識別子」項目bと、「グループ識別子」項目bで識別されるグループの名前を表す「グループ名」項目cと、システム推奨の当該グループの優先度を表す「システム優先度」項目dと、各オペレータが設定した当該グループの優先度を表す「オペレータ優先度」項目eとから構成されており、それぞれの組を1つのレコードとして記憶する。ここで、図14に示すように、属性ごとに、当該属性の各グループに対して優先度が割り当てられる。つまり、ある属性の各グループに設定された優先度の値と、他の属性の各グループに設定された優先度の値は独立である。なお、図14で示されるテーブルは一実施例であり、同様の意味を含有すればテーブル数およびその構成項目の種類や数は本実施例の場合に限らない。また、本実施例では優先度を自然数で表しており、その値が小さいグループほど優先度が高いものとしているが、同様の意味を表せばこの例の限りではない。
【0058】
図14に示す例では、属性P01と属性P02がグループ識別子GC01を識別子に持つグループ「分類」に属している。ここで、グループ「GC01」について注目すると、システム推奨の優先度は属性「P01」では「1」、属性「P02」では「2」である。これは、属性「P01」側からグループの優先度を取得した場合は優先度「1」を返すが、属性「P02」側からグループの優先度を取得した場合は優先度「2」を返すことを意味する。次に、図14の「オペレータ優先度」項目eにおける「オペレータ1優先度」項目のようにオペレータがグループの優先度を設定している場合、システム推奨の優先度を選択しない限り、当該オペレータの設定が優先される。一方、「オペレータ2優先度」項目のように、オペレータがグループの優先度を設定していない場合は、システム推奨の優先度が選択される。
【0059】
なお、オペレータごとの設定を記憶する他に、オペレータが属するオペレータグループごとの設定情報を記憶し、各オペレータからの問い合わせ時に、当該オペレータが属するグループの設定情報を返すようにしても良い。
【0060】
グループ表示データ作成部17は、グループ情報記憶部14から属性のグループ情報を取得し、グループに関する設定操作をオペレータに提供するグループ設定画面P2(図15参照)をクライアント端末3の表示部107に出力するためのグループ表示データを作成する。一方、グループ優先度表示データ作成部18は、グループ情報記憶部14からグループ情報およびその優先度情報を取得し、各グループに優先度を設定したり提示したりする優先度設定画面P3(図17参照)をクライアント端末3の表示部107に出力するためのグループ優先度表示データを作成する。このようにしてクライアント端末3の表示部107に表示された画面に基づいてオペレータが設定したグループやその優先度についての設定情報は、グループ優先度設定情報取得部19に伝達される。グループ優先度設定情報取得部19は、オペレータが設定したこれらの情報を取得してグループ情報記憶部14に記憶する。
【0061】
以下、図15〜図19を参照して、上記のグループ設定およびグループの優先度設定作業の流れを説明する。
【0062】
図15は、クライアント端末3の表示部107に表示されるグループ設定画面P2の例であり、図11のコンテンツ表示画面P1から呼び出される。グループ設定画面P2は、選択された属性が属する各グループについて、属性の連動移動を適用するかどうかを切り替える適用切り替え部21と、設定された優先度を表示する設定優先度表示部22と、グループの情報を提示するグループ情報表示部23と、グループ優先度を設定する優先度設定画面P3を表示するための「優先度設定」ボタン24と、システム推奨の設定内容をグループ情報記憶部14から取得して表示するための「推奨設定」ボタン25と、オペレータが事前に設定して登録した設定内容をグループ情報記憶部14から取得して表示するための「設定をロード」ボタン26と、設定内容をグループ情報記憶部14に保存するための「設定を保存」ボタン27と、設定内容を適用したりキャンセルしたりするための各種ボタン28,29とから構成される。
【0063】
適用切り替え部21は、クライアント端末3の入力部108などによりチェックマークをつけることが可能なチェックボックスから構成されており、各チェックボックスは同じ行に表示されているグループに1対1に対応付けて割り当てられる。設定優先度表示部22は、設定されている各グループの優先度を表示する。ここで、設定優先度表示部22に表示される優先度は、適用切り替え部21でチェックボックスにチェックマークがつけられたグループのみである。グループ情報表示部23は、選択された属性が属するすべてのグループを表示する。なお、当該グループ設定画面P2で参照するグループ情報は、グループ情報記憶部14から取得する。
【0064】
オペレータは、選択した属性の表示位置を変更する際に適用したいグループについて、グループ設定画面P2上で当該グループのチェックボックスにチェックマークを入れる。図16は図15の例において、「分類:C1」と「型:Real_Measure_Type」と「単位:m」をグループ化適用の対象に選んだ場合の例であり、オペレータがそれぞれに対応するチェックボックスにチェックマークを入れた状態を表す。ここで、図16では、設定優先度表示部22に優先度が表示されていないため、チェックマークを入れたグループに優先度を設定する必要がある。これらのグループに優先度を設定するには、1つ以上のグループにチェックマークを入れた状態で「優先度設定」ボタン24を押す。
【0065】
図17は、図16の状態で「優先度設定」ボタン24を押した場合に表示される優先度設定画面P3の例である。優先度設定画面P3は、グループ設定画面P2でチェックマークを入れたグループの優先度を設定するためにクライアント端末3の表示部107に表示される画面であり、優先度が仮設定されたグループを優先度の高い順に表示する優先度表示部31と、まだ優先度が仮設定されていないグループのリストを表示する選択可能グループ表示部32と、優先度表示部31と選択可能グループ表示部32との間での優先度設定のためにグループ項目の移行操作を行うための各種ボタンを配置する優先度設定操作部33と、設定内容を適用したりキャンセルしたりするための各種ボタン34,35とから構成される。
【0066】
優先度表示部31と選択可能グループ表示部32は、それぞれクライアント端末3の入力部108などで一度に複数のグループ項目を選択することができるものとする。
【0067】
優先度設定操作部33は、「追加」、「すべて追加」、「すべて戻す」、「戻す」の4つのボタンから構成される。このうち、「追加」ボタンは、選択可能グループ表示部32で選択されている1つ以上のグループ項目を優先度表示部31に追加する。追加されたグループ項目は、選択可能グループ表示部32のリストから削除される。ここで、選択されたグループ項目が優先度表示部31に追加される位置は、優先度表示部31に表示されているグループ項目の中で最も下位である。また、複数のグループ項目を選択した場合、それらのグループ項目が選択可能グループ表示部32で表示されている順序で優先度表示部31に追加される。次に、「すべて追加」ボタンは、選択可能グループ表示部32に表示されているすべてのグループ項目を優先度表示部31に追加する。すなわち、選択可能グループ表示部32のすべてのグループ項目を選択した状態で「追加」ボタンを押した場合と同様の効果が得られる。一方、「すべて戻す」ボタンおよび「戻す」ボタンは、それぞれ「すべて追加」ボタン、「追加」ボタンと逆の効果が得られる。すなわち、優先度表示部31で選択されたグループ項目を選択可能グループ表示部32に戻す役割を果たす。
【0068】
図18は、図17の例で選択可能グループ表示部32に表示されている「単位:m」グループと「分類:C01」グループを、順に優先度表示部31に追加した例を表す。ここで、すべてのグループ項目が優先度表示部31に追加された状態で「OK」ボタンを押した場合、優先度設定画面P3で設定した優先度が各グループに適用される。一方、この例のように選択可能グループ表示部32にまだグループ項目が残っている状態で「OK」ボタンを押して設定を適用した場合、システムが自動的に選択可能グループ表示部32に表示されているグループ項目を上から順に優先度表示部31に追加して優先度を適用する。
【0069】
図19は、図18の例で設定した優先度を適用した後のグループ設定画面P2の例を表す。ここでは、図18の例においてオペレータが手動で設定した「単位:m」および「分類:C01」のそれぞれのグループの優先度と、オペレータが手動で設定しなかったためシステムが自動で設定した「型:Real_Measure_Type」グループの優先度が設定優先度表示部22に表示される。
【0070】
最後に、グループ設定画面P2で「OK」ボタン28を押すと、当該属性のグループ適用および優先度の設定を適用して終了する。一方、「Cancel」ボタン29を押すと、これまでの設定内容を破棄して終了する。
【0071】
ここで、オペレータがグループ設定画面P2で「推奨設定」ボタン25を押すと、グループ情報記憶部14からシステム推奨のグループ設定情報を取得し、グループ設定画面P2に取得したグループ情報およびその優先度情報を表示する。また、オペレータがグループ設定画面P2で「設定をロード」ボタン26を押すと、グループ情報記憶部14から当該オペレータが以前に設定して登録した当該属性のグループ情報および優先度を取得し、これらをグループ設定画面P2に表示する。また、オペレータが「設定を保存」ボタン27を押すと、グループ設定画面P2に表示されている設定内容がグループ優先度設定情報取得部19に伝達される。グループ優先度設定情報取得部19は、当該オペレータの設定情報として、これをグループ情報記憶部14に保存する。
【0072】
このように操作することで、グループ化の適用の可否およびグループの優先度を設定することができる。また、オペレータによって設定された優先度の情報は、オペレータと対応付けてグループ情報記憶部14に記憶される。
【0073】
なお、本実施の形態においては、予めグループ化の適用の可否およびグループの優先度が設定されていない場合の例を示したが、これらは予め与えられていても良いし、未設定の場合にグループ設定画面P2にシステムが推奨する設定を提示しても良い。また、本実施の形態においては、属性項目の移動前にオペレータがグループ設定画面P2上で各グループ適用可否および優先度を設定したが、移動中もしくは移動後に該属性のグループ設定画面P2をクライアント端末3の表示部107上に提示し、移動中もしくは移動後にグループの適用可否および優先度を適用したり修正したりすることで、連動移動を行っても良い。
【0074】
最後に、図20のフローチャートを参照しつつ本実施の形態の特徴である属性連動移動処理について説明する。
【0075】
まず、クライアント端末3の表示部107のコンテンツ表示画面P1に表示されたテーブルt上でオペレータが属性項目をドラッグすると、選択された属性項目の情報がコンテンツ表示データ作成部12に通知される(ステップS1)。コンテンツ表示データ作成部12は、当該属性項目の識別子を取得し、これをキーとしてグループ情報記憶部14から当該属性項目の属するグループを優先度の昇順に取得する(ステップS2)。
【0076】
ここで、取得したグループリストに1つ以上のグループ情報が入っている場合(ステップS3のNo)、グループリストを用いて移動属性リストを取得する処理を行う(ステップS4)。一方、グループリストが空の場合には(ステップS3のYes)、移動属性リストを取得する処理は行わず、ステップS5に進む。
【0077】
ここで、図21は、ステップS4における移動属性リストを取得する処理の流れを示すフローチャートである。まず、選択された属性に追従して移動させる属性項目を記憶するための移動属性リストを初期化した後(ステップS401)、ステップS2において優先度順にソートされたグループリストの先頭から順にグループ情報を取得し(ステップS402)、取得したグループのグループ識別子をキーとして、グループ情報記憶部14から当該グループに属する属性項目を取得して、移動属性リストに追加する(ステップS403)。ただし、取得した属性項目のうち、選択された属性と、既に移動属性リストに追加された属性と、表示装置2に表示されたテーブルに項目がない属性については追加しない。その後、グループリストにまだ処理していないグループが残っている場合は(ステップS404のYes)、ステップS402に戻って処理を継続する。一方、すべてのグループについて処理を終えている場合は(ステップS404のNo)、移動属性リストに属性を記憶するための処理を終了して、作成した移動属性リストをコンテンツ表示データ作成部12に渡す。
【0078】
続くステップS5では、クライアント端末3の入力部108によってドラッグされている属性項目がオペレータによりドロップされたとき、ドロップされた際の挿入位置と、ポインタのテーブル内での座標と、コンテンツの表示部位がコンテンツ表示データ作成部12に通知される。ここで、ドロップされた際の挿入位置とは、どの属性項目の前後に移動したかという情報を表し、属性の移動による並べ替え処理のために必要となる。また、ポインタのテーブル内での座標およびコンテンツの表示部位は、移動によって更新されたコンテンツ表示データを当該テーブルに再表示する際に必要となる。
【0079】
このようなステップS5のドラッグ&ドロップ処理において、ドラッグおよびドロップの処理前後で表示位置が等しい場合、属性項目の移動が起こらなかったとみなし、処理を終了する(ステップS6のNo)。一方、ドラッグおよびドロップの処理前後で表示位置が異なる場合(ステップS6のYes)には、属性項目の移動が生じたため、コンテンツ表示データを更新する処理に移行する(ステップS7)。
【0080】
ここで、図22は、ステップS7におけるコンテンツ表示データの作成(更新)処理の流れを示すフローチャートである。コンテンツ表示データ作成部12は、まず、表示データ記憶部13が記憶している表示リストを変更前表示リストとして取得した後(ステップS701)、移動後の属性項目の順序を記憶するための変更後表示リストを初期化する(ステップS702)。次に、挿入位置より前に表示されている属性を先頭から順に取得するが、移動属性リスト中に項目がある属性は、挿入された属性に連結して挿入されるため、ここでは移動属性リストに項目がない属性のみ変更後表示リストに追加する(ステップS703)。次に、移動属性リストの属性を先頭から順に取得し、変更前表示リスト中に項目がある属性のみを変更後表示リストに追加する(ステップS704)。次いで、挿入位置より後ろに表示されている属性を順に取得するが、これらのうち、移動属性リスト中に項目があるものは既に変更後表示リストに追加されているため、移動属性リスト中に項目がない属性のみを変更後表示リストに追加した後(ステップS705)、上記の方法で作成した変更後表示リストを表示データ記憶部13に記憶する(ステップS706)。最後に、変更後表示リストの順に属性項目をソートしたコンテンツ表示データを作成する(ステップS707)。
【0081】
最後にステップS8において、コンテンツ表示データ作成部12は、更新したコンテンツ表示データをクライアント端末3の表示部107に渡す。表示画面は、取得したコンテンツ表示データに基づいて、コンテンツ表示画面P1のテーブルにコンテンツを表示する。ここで、当該テーブルでは、オペレータによってドロップされた際のポインタの座標から、ドロップされた属性項目が当該座標に表示されるようにする。また、ドロップされた際のコンテンツの表示部位と同じコンテンツをテーブル上に表示することで、オペレータは属性の移動後も同じ範囲のコンテンツを閲覧することができる。
【0082】
ここで、図23は、コンテンツ表示画面P1に表示されるテーブルt上で、オペレータが属性項目「P05」を属性項目「P01」の前に移動させた場合の移動前後のテーブル構成を示す例である。この例では、属性項目「P05」は属性項目「P09」、「P10」、「P12」と同じグループに属している。したがって、オペレータが属性項目「P05」をドラッグすると、属性項目「P05」はこれら3つの属性項目と連結して、図23中のXに示すような状態で移動する。その後、属性項目「P01」の手前の位置でドロップされると、オペレータが選択した属性項目「P05」だけでなく、属性項目「P09」、「P10」、「P12」も同様に「P01」の前に連動移動して表示される。
【0083】
一方、図24は、図23の例と同様の環境で、オペレータが選択した属性項目が複数のグループに属している場合の例を示す。図24では、オペレータに選択された属性項目「P05」は、「P05」の他に「P06」、「P07」、「P09」を構成要素とするグループ1と、「P05」の他に「P09」、「P10」、「P12」を構成要素とするグループ2に属している。すなわち、属性項目「P09」は、どちらのグループにも属している。なお、グループ2の方がグループ1よりも優先度が高いものとする。したがって、オペレータが属性項目「P05」をドラッグすると、システムは当該属性項目のグループ情報および優先度情報を取得し、まずグループ2の属性項目「P10」、「P12」、「P09」が属性項目「P05」に連結され、次に、グループ1の属性項目が連結される。ここで、図24中のYに示すように、「P09」は既に連結されているため、残りの「P06」、「P07」を連結する。その後、オペレータが属性項目「P05」を図23と同様に属性項目「P01」の直前にドロップすると、上記の属性も自動的に移動して連結された状態で表示される。
【0084】
このように、属性のメタデータが一定のフォーマットに従って定義されており、予めその情報が記述されている環境下で、各属性のメタデータを抽出して自動的もしくは半自動的に属性のグループ化を行い、オペレータがGUI上で属性項目の表示位置を変更する時に、当該属性と同じグループに属する他の属性(群)を当該属性に連結させて表示位置を変更することが可能になっている。
【0085】
なお、図23および図24の例では、図面での説明のために選択された属性項目および各グループに属する属性項目のヘッダ部分の背景を網掛けなどで表したが、それぞれのグループに実際に色を割り当て、それぞれのグループに属する属性項目のヘッダ部分の背景色を当該グループに割り当てられた色に設定して表示しても良い。ここで、複数のグループに属している属性項目については、当該属性項目のヘッダ部分を複数の領域に分割してそれぞれの色を割り当てたり、優先度が最も高いグループの色のみを割り当てたり、オペレータに選択されたグループの色のみを割り当てたりすることで対応する。
【0086】
このように本実施の形態のシステムによれば、オペレータが簡単な操作で作業対象の属性およびその属性と関連のある属性のコンテンツを一括化することができ、オペレータの負担を軽減することができる。特に、属性のスキーマが定義されている階層型データベースにおいて、各属性をそれらのメタデータを元に自動的にグループ化することで、オペレータが簡単な操作で作業対象の属性およびその属性と関連のある属性を一括して移動させることができる。
【0087】
また、属性の表示位置の変更時に当該属性と関係のある属性についてもまとめて当該属性の近辺に移動することができ、これらの属性の表示位置を変更することに伴うオペレータの負担を軽減することができる。さらに、オペレータが辞書データについての知見に乏しい状況でも、属性の表示位置の変更操作時にシステムが自動的に推奨する属性を当該属性の近辺に表示することで、関連属性の見落としなどを防ぐ効果も期待できる。
【0088】
なお、本実施の形態においては、サーバクライアントシステムを想定したが、これに限るものではなく、ネットワークに接続されていないスタンドアロンの形態で実施しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本実施の形態の前提となる階層型辞書の構成の一例を示す説明図である。
【図2】単純木を用いたPLIB規格の階層型辞書の構成の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の一形態のコンテンツ表示システムのシステム構築例を示す模式図である。
【図4】サーバおよびクライアント端末のモジュール構成図である。
【図5】コンテンツ表示システムを示す機能ブロック図である。
【図6】階層型データベースの構成を体系的に示した例を示す説明図である。
【図7】属性のスキーマを例示的に示す説明図である。
【図8】辞書データ記憶部で記憶している辞書データの一例を示す説明図である。
【図9】リレーショナルデータベースで記憶した場合のコンテンツデータの一例を示す説明図である。
【図10】分類ごとにコンテンツテーブルを用意して記憶した場合のコンテンツデータの一例を示す説明図である。
【図11】コンテンツ表示画面の一例を示す正面図である。
【図12】オペレータがある属性項目をドラッグした時のコンテンツ表示画面の一例を示す正面図である。
【図13】グループ情報作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】グループ情報記憶部に登録されているテーブルの一例を示す説明図である。
【図15】グループ設定画面の一例を示す正面図である。
【図16】グループ設定画面の一例を示す正面図である。
【図17】優先度設定画面の一例を示す正面図である。
【図18】優先度設定画面の一例を示す正面図である。
【図19】グループ設定画面の一例を示す正面図である。
【図20】属性連動移動処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】移動属性リストを取得する処理の流れを示すフローチャートである。
【図22】コンテンツ表示データの作成(更新)処理の流れを示すフローチャートである。
【図23】移動前後のテーブル構成の一例を示す説明図である。
【図24】移動前後のテーブル構成の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0090】
1 辞書コンテンツ処理装置
11a 辞書データ記憶部
11b コンテンツデータ記憶部
12 コンテンツ表示データ作成部
14 グループ情報記憶部
15 コンテンツ一括部
16 メタデータ取得手段、グループ化手段
17 グループ表示データ作成部
18 グループ優先度表示データ作成部
19 グループ優先度設定情報取得部
107 表示部
108 入力部
P1 コンテンツ表示画面
P2 グループ設定画面
P3 優先度設定画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上位分類から下位分類へ属性を継承する階層型データモデルに従って定義された辞書情報を記憶する辞書データ記憶部と、
前記辞書情報に従って記述されたコンテンツを記憶するコンテンツデータ記憶部と、
前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報から各属性のメタデータを取得するメタデータ取得手段と、
このメタデータ取得手段により取得した前記メタデータに基づいて属性をグループ化したグループ情報を作成するグループ化手段と、
このグループ化手段により生成されたグループ情報を記憶するグループ情報記憶部と、
前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報および前記コンテンツデータ記憶部に記憶されている前記コンテンツを検索し、コンテンツ表示データを作成するコンテンツ表示データ作成部と、
このコンテンツ表示データ作成部で作成された前記コンテンツ表示データに基づくコンテンツ表示画面上で所定の属性が選択された場合、前記グループ情報記憶部に記憶された当該属性のグループ情報に基づいて当該属性のコンテンツを一括化するコンテンツ一括部と、
を備えることを特徴とする辞書コンテンツ処理装置。
【請求項2】
前記コンテンツ表示データ作成部は、前記コンテンツ表示画面上で属性の表示位置が変更された場合には、前記コンテンツ一括部から一括化した当該属性のコンテンツを取得して、表示位置が変更された当該属性の移動位置に取得したコンテンツを表示するコンテンツ表示データを作成する、
ことを特徴とする請求項1記載の辞書コンテンツ処理装置。
【請求項3】
前記グループ情報記憶部からグループ情報を取得し、グループに関する設定操作をオペレータに提供するグループ設定画面を表示させるグループ表示データを作成するグループ表示データ作成部を更に備え、
前記グループ設定画面では、選択された属性が属する各グループについて、属性の連動移動を適用するかどうかを切り替え可能である、
ことを特徴とする請求項2記載の辞書コンテンツ処理装置。
【請求項4】
前記グループ情報記憶部からグループ情報およびその優先度情報を取得し、各グループに優先度を設定したり提示したりする優先度設定画面を表示させるグループ優先度表示データを作成するグループ優先度表示データ作成部を更に備え、
前記グループ設定画面では、各グループの適用優先度を設定可能である、
ことを特徴とする請求項2または3記載の辞書コンテンツ処理装置。
【請求項5】
前記グループ設定画面を介して設定された各グループの適用優先度を取得して前記グループ情報記憶部に記憶するグループ優先度設定情報取得部を更に備え、
コンテンツ一括部は、前記コンテンツ表示画面上で所定の属性が選択された場合、前記グループ情報記憶部に記憶されている選択された属性に係る各グループの優先度を抽出し、前記グループ情報記憶部から当該属性の属するグループ情報を優先度の順に取得して当該属性のコンテンツを一括化する、
ことを特徴とする請求項4記載の辞書コンテンツ処理装置。
【請求項6】
前記コンテンツ表示画面上で属性の表示位置の移動中もしくは移動後に、属性の連動移動の適用可否および優先度の設定を可能にする、
ことを特徴とする請求項3または4記載の辞書コンテンツ処理装置。
【請求項7】
上位分類から下位分類へ属性を継承する階層型データモデルに従って定義された辞書情報を記憶する辞書データ記憶部と、
前記辞書情報に従って記述されたコンテンツを記憶するコンテンツデータ記憶部と、
前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報から各属性のメタデータを取得するメタデータ取得手段と、
このメタデータ取得手段により取得した前記メタデータに基づいて属性をグループ化したグループ情報を作成するグループ化手段と、
このグループ化手段により生成されたグループ情報を記憶するグループ情報記憶部と、
前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報および前記コンテンツデータ記憶部に記憶されている前記コンテンツを検索し、コンテンツ表示データを作成するコンテンツ表示データ作成部と、
このコンテンツ表示データ作成部で作成された前記コンテンツ表示データに基づくコンテンツ表示画面を表示する表示部と、
この表示部に表示された前記コンテンツ表示画面上で所定の属性を選択可能な入力部と、
この入力部により前記コンテンツ表示画面上で所定の属性が選択された場合、前記グループ情報記憶部に記憶された当該属性のグループ情報に基づいて当該属性のコンテンツを一括化するコンテンツ一括部と、
を備えることを特徴とするコンテンツ表示システム。
【請求項8】
前記コンテンツ表示データ作成部は、前記入力部により前記コンテンツ表示画面上で属性の表示位置が変更された場合には、前記コンテンツ一括部から一括化した当該属性のコンテンツを取得して、表示位置が変更された当該属性の移動位置に取得したコンテンツを表示するコンテンツ表示データを作成する、
ことを特徴とする請求項7記載のコンテンツ表示システム。
【請求項9】
上位分類から下位分類へ属性を継承する階層型データモデルに従って定義された辞書情報を辞書データ記憶部に記憶する工程と、
前記辞書情報に従って記述されたコンテンツをコンテンツデータ記憶部に記憶する工程と、
前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報から各属性のメタデータを取得する工程と、
取得した前記メタデータに基づいて属性をグループ化したグループ情報を作成する工程と、
生成されたグループ情報をグループ情報記憶部に記憶する工程と、
前記辞書データ記憶部に記憶されている前記辞書情報および前記コンテンツデータ記憶部に記憶されている前記コンテンツを検索し、コンテンツ表示データを作成する工程と、
作成された前記コンテンツ表示データに基づくコンテンツ表示画面を表示部に表示する工程と、
前記表示部に表示された前記コンテンツ表示画面上で所定の属性を入力部で選択させる工程と、
前記入力部により前記コンテンツ表示画面上で所定の属性が選択された場合、前記グループ情報記憶部に記憶された当該属性のグループ情報に基づいて当該属性のコンテンツを一括化する工程と、
を含むことを特徴とするコンテンツ表示方法。
【請求項10】
前記コンテンツ表示データを作成する工程は、前記入力部により前記コンテンツ表示画面上で属性の表示位置が変更された場合には、前記属性のコンテンツを一括化する工程で一括化した当該属性のコンテンツを取得して、表示位置が変更された当該属性の移動位置に取得したコンテンツを表示するコンテンツ表示データを作成する、
ことを特徴とする請求項9記載のコンテンツ表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−265031(P2007−265031A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−89279(P2006−89279)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】