説明

近接通信デバイス及び方法

医療システムにおいて近接検出を提供するための方法及び装置が開示される。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の説明】
【0001】
本出願は、2008年5月30日に出願された、名称を「近接通信デバイス及び方法(Close Proximity Communication Device and Methods)」とする、米国特許出願第12/130995号の優先権を主張する。上記特許出願の開示は全ての目的に対して本明細書に参照として含まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は近接通信デバイスに関し、特に検体モニタリングシステムにおける通信デバイス間のRF通信に関する。
【背景技術】
【0003】
連続モニタリングシステム及び不連続モニタリングシステムを含む、検体、例えば糖のモニタリングシステムには一般に、対応する、電位計を用いて測定される糖レベルに比例する信号を検出するように構成された、小型軽量の電池で電力を供給され、マイクロプロセッサで制御されるシステムが含まれる。収集されたデータを送信するためにRF信号を用いることができる。いくつかの検体モニタリングシステムの一態様は、例えば、検体レベルがモニタされるべき被験者の皮膚層を通して少なくとも一部が配置される、経皮型または皮下型の検体センサ構成を有する。センサは、コンタクトシステムを介して接続される制御電位(ポテンシオスタット)アナログ回路によって駆動される、2つまたは3つの電極(作用電極、参照電極及び補助電極)を用いることができる。
【0004】
検体センサは、その一部が患者の皮膚下に配置されて患者の検体に接触するように、また検体センサの別の部分またはセグメントは送信器ユニットと通じることができるように、構成することができる。送信器ユニットは、センサによって検出された検体レベルを、RF(無線周波数)通信リンクのような無線通信リンクを通じて受信器/モニタユニットに送信するように構成することができる。受信器/モニタユニットは、様々な機能の中でもとりわけ、受信した検体レベルにデータ解析を行って、モニタされる検体レベルに関する情報を生成することができる。
【0005】
無線通信リンクを通じる制御データまたはコマンドデータの送信は、かなり短い時間内に行われるように制限されることが多い。データ通信における時間制限により、続いて、送信時間内に送信され得るデータタイプ及びデータ量に制限が課される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の観点から、例えば医用通信システムにおいて、2つ以上の通信デバイスの間のRF通信リンクを最適化するための方法及び装置を有することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
検体モニタリング、例えば糖モニタリング、及び/または、例えば薬物注入デバイスを備える治療管理システムのためのデバイス及び方法が提供される。実施形態は、例えば、RFテレメトリーのようなテレメトリーシステムを用いる、第1の場所から第2の場所への情報の送信を含む。本開示のシステムには、連続検体モニタリングシステム、不連続検体モニタリングシステム及び治療管理システムが含まれる。
【0008】
本開示の上記及びその他の目的、特徴及び利点は、実施形態の以下の詳細な説明、添付される特許請求の範囲及び添付図面から、さらに十分に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は本開示の1つ以上の実施形態を実施するためのデータモニタリング/管理システムのブロック図を示す。
【図2】図2は、本開示の一実施形態にしたがう、図1に示されるデータモニタリング/管理システムの送信器ユニットのブロック図である。
【図3】図3は、本開示の一実施形態にしたがう、図1に示されるデータモニタリング/管理システムの受信器/モニタユニットのブロック図である。
【図4】図4は、本開示の一実施形態にしたがう、送信のためのローリングデータを含むデータパケット手順を説明するフローチャートである。
【図5】図5は、本開示の一実施形態にしたがう、ローリングデータを含む受信データパケットのデータ処理を説明するフローチャートである。
【図6】図6は、本開示の一実施形態にしたがう、図1のデータモニタリング/管理システムのセンサユニット及び送信器ユニットを示すブロック図である。
【図7】図7は、本開示の一実施形態にしたがう、図1のデータモニタリング/管理システムにおいて近接コマンドを用いるデータ通信を説明するフローチャートである。
【図8】図8は、本開示の一実施形態にしたがう、図1のデータモニタリング/管理システムにおける対形成または同期化ルーチンを説明するフローチャートである。
【図9】図9は、本開示の別の実施形態にしたがう、図1のデータモニタリング/管理システムにおける対形成または同期化ルーチンを説明するフローチャートである。
【図10】図10は、本開示の別の実施形態にしたがう、図1のデータモニタリング/管理システムにおける電源判定を説明するフローチャートである。
【図11】図11は、本開示の一実施形態にしたがう、図1のデータモニタリング/管理システムにおけるRF通信制御のための近接コマンドを説明するフローチャートである。
【図12】図12は、本開示の1つ以上の実施形態に用いるための、コントローラによって送られる近接データパケットのデータフォーマットを示す。
【図13】図13は本開示の1つ以上の実施形態における送信器ユニット620の近接検出ロジックのブロック図表示である。
【図14】図14は本開示の1つ以上の実施形態における近接検出ロジックを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
上に略述し、以下でさらに詳細に説明するように、本開示の様々な実施形態にしたがえば、近接通信のための送信範囲内のコントローラユニットの配置、1つ以上の既定の近接コマンドの送信及び送信された1つ以上の既定の近接コマンドに応答する応答パケットの受信のための方法及びシステムが提供される。
【0011】
図1は本開示の一実施形態にしたがう、例えば検体(例えば糖の)モニタリングシステム100のような、データモニタリング/管理システムを示す。本発明は簡便のため主として糖モニタリングシステムに関してさらに説明されるが、そのような説明で本発明の範囲を限定するつもりは全くない。検体モニタリングシステムが様々な検体、例えば乳酸、等をモニタするように構成され得ることは当然である。
【0012】
モニタされ得る検体には、例えば、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、クレアチンキナーゼ(例:CK-MB)、クレアチン、DNA、フルクトサミン、(ブドウ)糖、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、ケトン、乳酸、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、及びトロポニンがある。例えば、抗生物質(例:ゲンタマイシン、バンコマイシン、等)、ジギトキシン、ジゴキシン、乱用薬物、テオフィリン及びワルファリンのような、薬物の濃度もモニタすることができる。単一のシステム、例えば単一の検体センサによって1つより多くの検体をモニタすることができる。
【0013】
検体モニタリングシステム100は、センサユニット101,センサユニット101に接続できる送信器ユニット102及び、双方向通信リンク103を介して送信器ユニット102と通信するように構成された主受信器ユニット104を備える。主受信器ユニット104はさらに、主受信器ユニット104で受信されるデータを評価するためのデータ処理端末105にデータを送信するように構成することができる。さらに、一実施形態においてデータ処理端末105は、必要に応じて双方向通信用に構成することができる、通信リンクを介して送信器ユニット102から直接にデータを受信するように構成することができる。したがって、送信器ユニット102及び/または受信器ユニット104にはトランシーバを含めることができる。
【0014】
図1には、必要に応じて備えられる、動作可能な態様で通信リンクに接続され、送信器ユニット102から送信されるデータを受信するように構成された副受信器ユニット106も示される。さらに、図に示されるように、副受信器ユニット106は主受信器ユニット104だけでなくデータ処理端末105とも通信するように構成される。実際、副受信器ユニット106は、主受信器ユニット104及びデータ処理端末105のそれぞれまたはいずれかとの双方向無線通信に対して構成することができる。以下でさらに詳細に説明するように、本開示の一実施形態において、副受信器ユニット106は主受信器ユニット104に比較して少ない数の機能及び特徴を有するように構成することができる。したがって副受信器ユニット106は、より小型でコンパクトな筐体内に構成するか、または、例えば、腕時計、ページャー、携帯電話、PDAのようなデバイスに実装することができる。あるいは、副受信器ユニット106は主受信器ユニット104と同じかまたは実質的に同様の機能をもつように構成することができる。受信器ユニットは、例えば、再充電のため、データ管理のため、夜間モニタリングのためのベッド脇への配置、またはその他の機能の1つ以上のための、ドッキングクレードルユニット及び/または双方向通信デバイスとともに用いられるように構成することができる。
【0015】
一態様において、センサユニット101は、それぞれが送信器ユニット102と通信するように構成された、2つ以上のセンサを有することができる。さらに、図1に示される検体モニタリングシステム100の実施形態には、送信器ユニット102,通信リンク103及びデータ処理端末105が、1つしか示されていない。しかし、検体モニタリングシステム100が、1つ以上のセンサ、複数の、送信器ユニット102,通信リンク103及びデータ処理端末105を備え得ることが当業者には当然であろう。さらに、本開示の範囲内において、検体モニタリングシステム100は、連続モニタリングシステム、半連続モニタリングシステムまたは不連続モニタリングシステムとすることができる。複コンポーネント環境において、それぞれのデバイスは、検体モニタリングシステム100内の様々なコンポーネント間の通信コンフリクトが容易に解決されるように、システム内の他のデバイスのそれぞれによって一意的に識別されるように構成される。
【0016】
本開示の一態様において、センサユニット101は、検体レベルがモニタされているユーザの身体の中または上に物理的に配置される。センサユニット101は、ユーザの検体レベルを連続的にサンプリングし、サンプリングされたデータを、送信器ユニット102による送信のため、対応するデータ信号に変換するように構成することができる。いくつかの実施形態において、送信器ユニット102はセンサユニット101に、両デバイスが単一のハウジング内に統合されてユーザの身体上に配置されるように、物理的に結合させることができる。送信器ユニット102は、それぞれがユーザのサンプリングされた検体レベルに対応する、データ信号のフィルタリング及びコード化のようなデータ処理及び/またはその他の機能を実施することができ、いずれの場合にも、送信器ユニット102は通信リンク103を介して主受信器ユニット104に検体情報を送信する。
【0017】
一実施形態において、検体モニタリングシステム100は送信器ユニット102から主受信器ユニット104への単方向RF通信経路として構成される。そのような実施形態において、送信器ユニット102はセンサユニット101から受信したサンプリングデータ信号を、送信したサンプリングデータ信号が受信されたという主受信器ユニット104からの受領確認無しに、送信する。例えば、送信器ユニット102は、初期電源オン手順完了後、固定レートで(例えば1分間隔で)コード化されたサンプリングデータ信号を送信するように構成することができる。同様に、主受信器ユニット104は、そのようなコード化されたサンプリングデータ信号を所定の時間間隔で検出するように構成することができる。あるいは、検体モニタリングシステム100は、送信器ユニット102と主受信器ユニット104の間で、双方向RF(または別の手段の)通信を行うように構成することができる。
【0018】
さらに、一態様において、主受信器ユニット104は2つの区画を有することができる。第1の区画は、通信リンク103を介して送信器ユニット102と通信するように構成された、アナログインターフェース区画である。一実施形態において、アナログインターフェース区画は、送信器ユニット102からのデータ信号の受信及び増幅のためのRF受信器及びアンテナを有することができ、増幅後、データ信号は局部発信器によって復調され、バンドパスフィルタを通してフィルタリングされる。主受信器ユニット104の第2の区画は、送信器ユニット102から受信したデータ信号を、データデコード、エラー検出及び補正、データクロック発生及びデータビット再生の実施によるように、処理するように構成された、データ処理区画である。
【0019】
動作において、主受信器ユニット104は、電源オン手順が完了すると、例えば、送信器ユニット102から受信される検出データ信号の強度及び/または所定の送信機識別情報に基づく範囲内の送信器ユニット102の存在を検出するように構成される。主受信器ユニット104は、対応する送信器ユニット102との同期に成功すると、ユーザの検出された検体レベルに対応するデータ信号の送信器ユニット102からの受信を開始するように構成される。さらに詳しくは、主受信器ユニット104は一実施形態においてユーザの検出された検体レベルを得るため、通信リンク103を介して、対応する同期された送信器ユニット102との同期化時間ホッピングを実施するように構成される。
【0020】
図1を再度参照すれば、データ処理端末105には、有線接続または無線接続を介する受信器とのデータ通信用にそれぞれを構成することができる、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはハンドヘルドデバイス(例えば電子手帳(PDA))のようなポータブルコンピュータ、等を含めることができる。加えて、データ処理端末105はさらに、ユーザの検出された検体レベルに対応するデータを格納、検索及び更新するためにデータネットワーク(図示せず)に接続することができる。
【0021】
本開示の範囲内において、データ処理端末105は、患者にインスリンを投与するように構成することができ、とりわけ、測定された検体レベルを受け取るために受信器ユニット104と通信するように構成することができる、(外部のまたは埋込可能な)インスリン注入ポンプのような、注入デバイスを備えることができる。あるいは、受信器ユニット104は、例えば、基礎プロフィールを管理及び修正するために、またとりわけ、送信器ユニット102から受信される検出された検体レベルに基づく投与に適切なボーラスを決定するためにも、患者へのインスリン治療を施すように受信器ユニット104が構成されるように、注入デバイスと一体化されるか、そうではなくとも受信器ユニット104内の注入デバイスに結合されるように構成することができる。
【0022】
さらに、送信器ユニット102,主受信器ユニット104及びデータ処理端末105はそれぞれ、送信器ユニット102,主受信器ユニット104及びデータ処理端末105のそれぞれを、無線通信リンク103を介して相互に通信する(すなわち、相手にデータを送信し、相手からデータを受信する)ために構成することができるように、双方向無線通信用に構成することができる。さらに詳しくは、データ処理端末105は一実施形態において通信リンク106を介して送信器ユニット102から直接にデータを受信するように構成することができ、ここで、通信リンク106は上述したように双方向通信用に構成することができる。
【0023】
本実施形態において、インスリンポンプを備えることができるデータ処理端末105は送信器ユニット102から検体信号を受信するように、したがって、患者のインスリン治療及び検体モニタリングを管理するためのデータ処理を含む受信器ユニットの103の機能を組み込むように構成することができる。一実施形態において、通信リンク103は、RF通信プロトコル、赤外線通信プロトコル、ブルートゥース通信プロトコル、802.11x無線通信プロトコルまたは、(例えばHIPPA法の要請により)いくつかのユニット間の安全な無線通信を可能にし、同時に、起こりうるデータの衝突及び干渉を回避する、等価な無線通信プロトコルの内の1つ以上を備えることができる。
【0024】
図2は、本開示の一実施形態にしたがう、図1に示されるデータモニタリング/検出システムの送信機のブロック図である。図を参照すれば、送信器ユニット102は一実施形態において、それぞれが中央処理装置(CPU)のような送信器プロセッサ204に動作可能な態様で接続された、センサユニット101(図1)と通信するように構成されたアナログインターフェース201,ユーザ入力202及び温度検出区画203を備える。図2からわかるように、その内の3つは電極である、4つコンタクト−作用電極(W)210,ガードコンタクト(G)211,参照電極(R)212及び補助電極(C)213−が設けられ、それぞれはセンサユニット101(図1)との接続のための送信器ユニット102のアナログインターフェース201に動作可能な態様で接続される。一実施形態において、作用電極(W)210,ガードコンタクト(G)211,参照電極(R)212及び補助電極(C)213のそれぞれは、1つ以上の電極を設けるために、例えば、印刷することができるカーボン、あるいは、エッチングするか、融除するか、または別の手段で処理することができる金属(例えば金)ホイル等のような金属のような、印刷するか、エッチングするかまたは融除することができる、導電性材料を用いて作成することができる。いくつかの実施形態において、より少ないかまたはより多い電極及び/またはコンタクトを設けることができる。
【0025】
図2にはさらに、それぞれが送信器プロセッサ204に動作可能な態様で接続される、送信器シリアル通信区画205及びRF送信器206も示される。さらに、送信器ユニット102に必要な電力を供給するため、電池のような電源207も送信器ユニット102に備えられる。さらに、図からわかるように、送信器プロセッサ204に、とりわけ、実時間情報を与えるために、クロック208が備えられる。
【0026】
一実施形態において、センサユニット101(図1)及び/または製造/検査装置から送信器ユニット102のアナログインターフェース201への単方向入力経路が確立され、送信器ユニット102のRF送信器206の出力から主受信器ユニット104への送信のための単方向出力が確立される。この態様において、上述した単方向の入力と出力の間のアナログインターフェース201からシリアル通信区画205に、続いてプロセッサ204に、次いでRF送信器206への、専用リンク209を介するデータ経路が図2に示される。したがって、一実施形態において、送信器ユニット102は、センサユニット101(図1)から受信された、処理及びコード化されたデータ信号を上述したデータ経路を介し、通信リンク103(図1)を介して、主受信器ユニット104(図1)に送信するように構成される。さらに、上で論じたアナログインターフェース201とRF送信器206の間の単方向通信データ経路により、製造プロセス完了時の作業に対して、また診断/検査目的のための直接通信に対しても、送信器ユニット102の構成が可能になる。
【0027】
上で論じたように、送信器プロセッサ204は送信器ユニット102の動作中に送信器ユニット102の様々な区画に制御信号を送るように構成される。一実施形態において、送信器プロセッサ204は、送信器ユニット102に対する識別情報のようなデータを、またセンサユニット101から受け取られるデータ信号も、格納するためのメモリ(図示せず)も備える。格納された情報は、送信器プロセッサ204の制御の下に、主受信器ユニット104への送信のために取り出して処理することができる。さらに、電源207には、蓄電池とすることができる、市販の電池を含めることができる。
【0028】
いくつかの実施形態において、送信器ユニット102は、例えば低電力(無動作)モードで保管されるような約18ヶ月間の保管の後に最短でも約3ヶ月の連続動作に対して電源区画207が送信器に電力を供給できるようにも構成される。一実施形態において、これは、例えば電流をほぼ1μAより多くは引き出さない、無動作状態における低電力動作モードで動作する送信器プロセッサ204によって達成することができる。実際、一実施形態において、送信器ユニット102の製造プロセス中の工程で送信器ユニット102を低電力無動作状態(すなわち製造後スリープモード)におくことができる。このようにすれば、送信器ユニット102の保管期限を大きく改善することができる。さらに、図2に示されるように、電源ユニット207はプロセッサ204に接続され、したがってプロセッサ204は電源ユニット207の制御を与えるように構成されるとして示されるが、本開示の範囲内において、電源ユニット207は図2に示される送信器ユニット102のコンポーネントのそれぞれに必要な電力を供給するように構成されることに注意すべきである。
【0029】
図2を改めて参照すれば、送信器ユニット102の電源区画207は一実施形態において、送信器ユニット102により長い使用時間にわたって電力を供給できるように、(例えば受信器ユニット104に備えられる)別の電源充電ユニットで充電することができる蓄電池ユニットを有することができる。さらに、一実施形態において、送信器ユニット102は電源区画207に電池をもたずに構成することができ、この場合、送信器ユニット102は以下でさらに詳細に論じられるように外部電源(例えば電池)から電力を受け取るように構成することができる。
【0030】
さらになお図2を参照すれば、センサ挿入部位近傍の皮膚温度をモニタするように送信器ユニット102の温度検出区画203が構成される。温度読み値はアナログインターフェース201から得られる検体読み値を調整するために用いられる。いくつかの実施形態において、送信器ユニット102のRF送信器26は、例えば米国においては、ほぼ315MHzからほぼ322MHzの周波数帯域での動作に対して構成することができる。いくつかの実施形態において、送信器ユニット102のRF送信器26はほぼ400MHzからほぼ470MHzの周波数帯域での動作に対して構成することができる。さらに、一実施形態において、RF送信器206は周波数偏移変調及びマンチェスターエンコードを施すことで搬送周波数を変調するように構成される。一実施形態において、データ送信レートは、主受信器ユニット104との通信のための最小送信範囲内で、約19200シンボル/秒である。
【0031】
図2をさらにまた参照すれば、データモニタリング/管理システム100の送信器ユニット102においてガード電極(G)211及びプロセッサ204に接続されたリーク検出回路214も示される。本開示の一実施形態にしたがうリーク検出回路214は、測定されたセンサデータが破損していないかまたはセンサ101からの測定データが正確であるかを判定するために、センサユニット101におけるリーク電流を検出するように構成することができる。用いることができる検体システムの例は、例えば、米国特許第6134461号、6175752号、6121611号、6560471号及び6746582号の明細書に、またどこかに説明されており、上記明細書のそれぞれの開示は全ての目的に対して本明細書に参照として含まれる。
【0032】
図3は、本開示の一実施形態にしたがう、図1に示されるデータモニタリング/管理システム100の受信器/モニタユニットのブロック図である。図3を参照すれば、主受信器ユニット104は、それぞれが受信器プロセッサ307に動作可能な態様で接続された、検体検査ストリップインターフェース301,例えば血糖検査ストリップインターフェース、RF受信器302,入力303,温度検出区画304及びクロック305を備える。図からさらにわかるように、主受信器ユニット104は電力変換/モニタリング区画308に動作可能な態様で接続された電源306も備える。さらに、電力変換/モニタリング区画308は受信器プロセッサ307にも接続される。さらに、それぞれが受信器プロセッサ307に動作可能な態様で接続された、受信器シリアル通信区画309及び出力310も示される。
【0033】
一実施形態において、検査ストリップインターフェース301は、手で挿入される糖検査ストリップを受け入れ、よって検査ストリップの糖レベルを判定して主受信器ユニット104の出力310上に表示するための、糖レベル検査部を有する。この手動糖検査はセンサユニット101の較正に、または何か別の目的に用いることができる。RF受信器302は、とりわけ、信号混合、復調及びその他のデータ処理のために、送信器ユニット102からエンコードされたデータ信号を受け取るため、通信リンク103(図1)を介して、送信器ユニット102のRF送信器206と通信するように構成される。主受信器ユニット104の入力303は、必要に応じてユーザが主受信器ユニット104に情報を入力できるように構成される。一態様において、入力303には、キーパッド、タッチスクリーンまたは音声起動入力コマンドユニットの1つ以上のキーを含めることができる。温度検出区画304は、主受信器ユニット104の温度情報を受信器プロセッサ307に提供するように構成され、クロック305は、とりわけ、実時間情報を受信器プロセッサ307に提供する。
【0034】
図3に示される主受信器ユニット104の様々なコンポーネントのそれぞれは、一実施形態において、電池を有する電源306によって電力を供給される。さらに、有効な電力管理のために主受信器ユニット104内の様々なコンポーネントによる電力使用量をモニタするように、また例えば主受信器ユニット104が不適動作状態にある電力使用量の場合にユーザに警告するように、電力変換/モニタリング区画308が構成される。そのような不適動作状態の例には、例えば、プロセッサ307(したがって主受信器ユニット104)が稼働状態にある間、ある時間にわたり(以下で論じられるような)振動出力モードで動作し、したがって電源306をかなり枯渇させる状態があり得る。さらに、電力変換/モニタリング区画308は、電池駆動スイッチとして構成された電界効果トランジスタ(FET)のような逆極性保護回路を有するようにも構成することができる。
【0035】
主受信器ユニット104のシリアル通信区画309は、とりわけ、主受信器ユニット104の初期化、検査及び構成のための、検査装置及び/または製造装置からの双方向通信経路を提供するように構成される。シリアル通信区画309はコンピュータに、タイムスタンプ付血糖データのような、データをアップロードするために用いることもできる。例えば、ケーブル、赤外線(IR)またはRFによるリンクで、外部デバイス(図示せず)との通信リンクを形成することができる。主受信器ユニット104の出力310は、とりわけ、情報を表示するための液晶ディスプレイ(LCD)のようなグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供するように構成される。さらに、出力310は、可聴信号を出力するだけでなく、現在利用できる携帯電話のような、ハンドヘルド電子デバイスに普通に見られるような振動出力を提供するためにも、組込スピーカーを有することもできる。別の実施形態において、主受信器ユニット104は、暗い周囲環境において可視表示を出力するため、出力310にバックライトを与えるように構成されたエレクトロルミネッセンスパネルも備える。
【0036】
図3をまた参照すれば、主受信器ユニット104は一実施形態において、プログラマブル不揮発性メモリデバイスのような格納区画を、プロセッサ307の一部として有することができ、あるいは主受信器ユニット104とは別個に、プロセッサ307に動作可能な態様で接続して、設けることができる。プロセッサ307は、例えばマンチェスターデコード等を、また通信リンク103を介して送信器ユニット102から受信されるエンコードされたデータ信号へのエラー検出及び補正も用いて、送信器と同期するように構成することができる。
【0037】
本発明の実施形態に用いることができる送信器102と主受信器104の間の(または副受信器106との)RF通信のさらなる説明は、2005年2月16日に出願された、名称を「連続糖モニタリング/管理システムにおいてデータ通信を提供するための方法及びシステム(Method and System for Providing Data Communication in Continuous Glucose Monitoring and Management System)」とする、係属米国特許出願第11/060365号の明細書に開示されており、上記明細書の開示は全ての目的について本明細書に参照として含まれる。
【0038】
図面を参照すれば、一実施形態において、送信器102(図1)は、1つ以上の受信器104,106への定期送信のためのデータパケットを生成するように構成され、それぞれのデータパケットは一実施形態において2つのカテゴリのデータ−緊急データ及び不急データ−を含む。例えばセンサからの糖データ及び/またはセンサに関する温度データのような緊急データはそれぞれのパケットに不急データに加えてパックすることができ、不急データはそれぞれのデータパケット送信にともなってロールされるかまたは変えられる。
【0039】
すなわち、不急データは、RF通信リンクを通じて送信器102からのそれぞれのデータ送信パケットとともに送信されず、検体モニタリングシステムの一体性を維持するためにある時間間隔で送信される。このようにすれば、例えば時間優先ではない不急データは(それぞれのデータパケット送信とは別に)定期的に送信することができあるいは、所定の数のセグメントに分割して、複数のパケットに載せて送るかまたは送信することができ、緊急データは実質的にその全体がそれぞれのデータ送信に合わせて送信される。
【0040】
図面をまた参照すれば、1つ以上の受信器ユニット104,106は、送信器102からデータパケットを受信すると、受信したデータパケットをパースして緊急データを不急データから分離するように構成することができ、また緊急データ及び不急データを、階層態様で、格納するように構成することもできる。データパケットまたはデータ送信プロトコルの特定の構成にしたがい、より多くのデータまたはより少ないデータを緊急データの一部として、または不急ローリングデータとして、送信することができる。すなわち、本開示の範囲内において、パケットあたりビット数、等のような特定のデータパケット実装形態は、とりわけ、通信プロトコル、データ送信時間ウインドウ、等に基づいて変わり得る。
【0041】
一実施形態例において、様々なタイプのデータパケットを適宜に分別することができる。例えば、いくつかの実施形態例における分別には、(1)一センサ/1分データパケット、(2)2ないし複数センサデータパケット、(3)双センサ/交互1分データパケット及び(4)応答パケットを含めることができる。一センサ/1分データパケットについては、一実施形態において、下の表1に示される態様で、または表1の態様と同様に、データパケットを生成するように送信器102を構成することができる。
【表1】

【0042】
上の表1に示されるように、送信器データパケットは一実施形態において、8ビットの送信時刻データ、14ビットの現在センサデータ、14ビットの直前センサデータ、8ビットの送信器ステータスデータ、12ビットの補助(AUX)カウンタデータ、12ビットの補助(AUX)サーミスタ1データ、12ビットの補助(AUX)サーミスタ2データ及び8ビットのローリングデータを含むことができる。本開示の一実施形態において、RF通信リンクを通じる送信のために送信器によって生成されるデータパケットは、上の表1に示されるデータの全てまたはいくつかを含むことができる。
【0043】
表1に戻れば、14ビットの現在センサデータは検出された検体レベルに関する実時間すなわち現時点でのセンサデータを提供し、14ビットのセンサ履歴データすなわち直前センサデータは1分前の検出された検体レベルに関するセンサデータを含む。このようにすれば、受信器ユニット104,106が1分毎の送信において送信器102からのデータパケットを受信し損なった場合にも、受信器ユニット104,106は前の1分時送信のセンサデータを次の1分時送信から取り込むことができるであろう。
【0044】
表1をまた参照すれば、補助(AUX)データには一実施形態において、患者の皮膚温度データ、温度勾配データ、参照データ及び補助電極電圧の内の1つ以上を含めることができる。送信器ステータスフィールドには、(例えば、(現在の送信のデータは破損していないことを示すGOODステータスに対して)BADステータスとして示されれば)現在の送信に対する破損データを示すように構成された、ステータスデータを含むことができる。さらに、ローリングデータフィールドは不急データを含むように構成され、一実施形態において、時間ホッピングシーケンス番号に関係付けることができる。さらに、送信時刻フィールドは一実施形態において、ゼロに始まり、それぞれのデータパケットについて1ずつインクリメントするように構成されたプロトコル値を含む。一態様において、送信時刻データはデータ送信ウインドウを受信器ユニット104,106に同期させるために、またローリングデータフィールドに対するインデックスを与えるためにも、用いることができる。
【0045】
別の実施形態において、2つ以上の独立な検体センサからの検体センサデータを提供するかまたは送信するように送信器データパケットを構成することができる。センサは同じかまたは異なる検体または特性に関わることができる。そのような場合、送信器102からのデータパケットは、2つのセンサが用いられる実施形態においてはそれぞれのセンサからの14ビットの現在センサデータを含むように構成することができる。この場合、データパケットは現在データパケット送信に直前センサデータを含まない。代わりに、第2の検体センサデータが第1の検体センサデータとともに送信される。
【表2】

【0046】
別の実施形態において、送信器データパケットは、2つの検体センサの間でそれぞれの送信にともなって変えることができ、例えば下の表3及び表4に示される1次と2次のデータパケットの間で交互させることができる。
【表3】

【表4】

【0047】
表3及び4を参照して上に示されるように、送信器102(図1)からの1分毎データパケット送信は一実施形態において表3に示されるデータパケットと表4に示されるデータパケットの間で交互させることができる。さらに詳しくは、送信器102は一実施形態において、第1のセンサの現在センサデータ及び第1のセンサの直前センサデータ(表3)を、ローリングデータとともに、送信するように構成することができ、さらに次の送信において、送信機102はローリングデータに加えて第1及び第2のセンサの現在センサデータを送信するように構成することができる。
【0048】
一実施形態において、それぞれのデータパケットとともに送信されるローリングデータには、不急であるかまたは時間優先ではないと見なされる、様々な所定のタイプのデータのシーケンスを含めることができる。すなわち、一実施形態において、以下の表5に示されるリストのデータは、送信器データパケットの8ビットに順次に含めることができ、送信器のそれぞれのデータパケット送信(例えば、送信器102からの60秒毎のデータ送信)とともに送信されることはない。
【表5】

【0049】
上の表5からわかるように、一実施形態において、ローリングデータのシーケンスはそれぞれのデータ送信タイムスロットに合わせて送信器データパケットに添えられるかまたは加えられる。一実施形態において、送信器102(図1)によるデータ送信に対して256のタイムスロットを設けることができ、それぞれのタイムスロットはほぼ60秒間隔で分けられる。例えば、上の表5を参照すれば、送信タイムスロット0においてデータパケットは送信されるデータパケットに添えられるローリングデータとして動作モードデータ(モード)を含むことができる。続く(例えば、初期タイムスロット(0)のほぼ60秒後の)データ送信タイムスロットにおいて、送信されるデータパケットはローリングデータとして検体センサ1較正因子情報(糖1勾配)を含むことができる。このようにして、それぞれのデータ送信によって、256タイプスロットサイクルを通じてローリングデータを更新することができる。
【0050】
表5を改めて参照して、様々な実施形態に対してそれぞれのローリングデータフィールドがさらに詳細に説明される。例えば、モードデータには、データパケットタイプ、用いられる電池のタイプ、診断ルーチン、一センサ入力または複センサ入力、あるいはデータ送信のタイプ(RF通信リンクまたはシリアル接続のようなその他のデータリンク)のような、ただしこれらには限定されない、様々な動作モードに関係付けられる情報を含めることができる。さらに、糖1勾配データには、第1のセンサに対する8ビットのスケーリング因子または較正情報(センサ1データに対するスケーリング因子)を含めることができ、(1つより多くの検体センサを備える実施形態において)糖2勾配データには第2のセンサに対する8ビットのスケーリング因子または較正情報を含めることができる。
【0051】
さらに、参照-Rデータは、(8ビットがタイムスロット3で送信され、残る4ビットがタイムスロット4で送信される)12ビットの、サーミスタ回路における温度測定値を較正するために用いられるオンボード基準抵抗を含むことができ、20ビットのホッブスカウンタデータは、合わせて20ビットになる、3つのタイムスロットに(例えば、タイムスロット4,タイムスロット5及びタイムスロット6に)分けて送信することができる。一実施形態において、ホッブスカウンタはデータ送信(例えば、ほぼ60秒間隔のパケット送信)のそれぞれの発生をカウントするように構成することができ、1カウントずつインクリメントすることができる。
【0052】
一態様において、ホッブスカウンタは送信器ユニット102(図1)の不揮発性メモリに格納され、例えば送信器ユニット102の推定残電池寿命のような、電源ステータス情報を確認するために用いられ得る。すなわち、ホッブスカウンタはセンサ交換毎にリセットされず、送信器ユニット102の長使用期間にわたって、送信器ユニット102の消費電池寿命量を、また送信器ユニット102の推定残電池寿命も、ホッブスカウント情報に基づいて、判定することが可能であり得るように、送信器ユニット102とのコンタクトを確立するためのセンサユニット101の交換があってもカウントを継続する。
【0053】
すなわち、一実施形態において、20ビットホッブスカウンタは送信器ユニット102が(例えばほぼ60秒毎に)データパケットを送信する毎に1ずつインクリメントされ、一実施形態では、ホッブスカウンタのカウント情報に基づいて、送信器ユニット102の電池寿命を推定することができる。このようにすれば、電源が交換可能なコンポーネントではなく、送信器ユニット620(図6を見よ)のハウジング内に埋め込まれている、送信器ユニット620の構成において、送信器ユニット620内の埋込電池の残寿命の推定が可能である。さらに、ホッブスカウンタは、送信器ユニットの電源が切られているかまたは電力が低められているとき(例えば、定期的なセンサ交換の間、RF送信停止期間中、等)であっても、ホッブスカウンタ情報が保持されるように、送信器ユニット620のメモリデバイスに存続し続けるように構成される。
【0054】
上の表5を参照すれば、送信されるローリングデータには(例えばタイムスロット7で送信される)8ビットのセンサカウント情報も含めることができる。8ビットセンサカウンタは送信器ユニットに新規のセンサが接続される毎に1ずつインクリメントされる。送信器ユニットの特定用途集積回路(ASIC)構成(あるいはマイクロプロセッサベース送信器構成または個別コンポーネントによる構成)は、センサカウント情報を不揮発性メモリユニットに格納し、センサカウント情報を(例えば)主受信器ユニット104に送信するように構成することができる。続いて、主受信器ユニット104(及び/または副受信器ユニット106)は、(センサカウント情報に基づいて)同じセンサユニットが付帯する送信器ユニットから、あるいは(前のセンサカウントから1インクリメントされたセンサカウントを有するであろう)新規のまたは交換されたセンサユニットから、データを受け取っているか否かを判定するように構成することができる。このようにすれば、一態様において、送信器ユニット102から受信されたデータ送信に関わるセンサカウント情報の検証に基づいて、ユーザによる同じセンサの再使用を防止するように(主または副)受信器ユニットを構成することができる。さらに、別の態様において、これらのパラメータの内の1つ以上にユーザ告知をともなわせることができる。さらに、新しいセンサが挿入されたことを検出し、よって前のセンサに関係して決定された1つ以上の較正パラメータの、センサデータに基づく検体レベルの誤りであるかまたは不正確な決定をおそらく生じさせ得る、誤適用を防止するように(主または副)受信器ユニットを構成することができる。
【0055】
図4は本開示の一実施形態にしたがう送信のためのローリングデータを含むデータパケット手順を説明するフローチャートである。図4を参照すれば、一実施形態において、カウンターが(例えばT=0に)初期化される(ステップ410)。その後、付帯されるローリングデータが、例えばメモリデバイスから検索され(ステップ420)、時間優先であるかまたは緊急のデータも検索される(ステップ430)。一実施形態において、ローリングデータの検索(ステップ420)及び時間優先データの検索(ステップ430)は実質的に同時に行うことができる。
【0056】
図4をさらに参照すれば、例えば、ローリングデータ及び時間優先データを含む、送信のためのデータパケットが生成され(ステップ440)、送信時に、カウンタが1だけインクリメントされ(ステップ450)、ルーチンはローリングデータの検索(ステップ430)に戻る。このようにすれば、一実施形態において、緊急の時間優先データも不急データも同じデータパケットに組み入れ、送信器102(図1)によって1つ以上の受信器104,106のようなリモートデバイスに送信することができる。さらに、上で論じたように、送信器102(図1)からのデータパケット送信のそれぞれに対する時間間隔より長い、所定の時間間隔でローリングデータを更新することができる。
【0057】
図5は本開示の一実施形態にしたがうローリングデータを含む受信データパケットのデータ処理を説明するフローチャートである。図5を参照すれば、(例えば、一実施形態において、1つ以上の受信器104,106によって)データパケットが受信される(ステップ510)と、緊急データが(例えばデータパケットのローリングデータフィールドに収められた)不急データから分離され得るように受信データパケットがパースされる(ステップ520)。その後、パースされたデータは適切なメモリまたは記憶デバイスに適切に格納される(ステップ530)。
【0058】
上述した態様において、本開示の一実施形態にしたがい、利用できる送信時間への負担または制約を最小限に抑えるための、通信リンクを通じて送信される不急タイプのデータ(例えば較正関連データ)の緊急タイプのデータ(例えばモニタされた検体関連データ)からの分離のための方法及び装置が提供されている。さらに詳しくは、一実施形態において、通信システムによって即時の送信が要請され、最短送信時間ウインドウを維持しながら通信リンクを通じて一緒に送信されるデータから不急データを分離することができる。一実施形態において、不急データは、多くのデータセグメントにパースするかまたは分割することができ、複数のデータパケットにかけて送信することができる。時間優先の即時データ(例えば、検体センサデータ、温度データ、等)は実質的にその全体をそれぞれのデータパケットまたは送信によって通信リンクを通じて送信することができる。
【0059】
図6は本開示の一実施形態にしたがう図1のデータモニタリング/管理システムのセンサユニット及び送信器ユニットを示すブロック図である。図6を参照すれば、一態様において、送信器ユニット620は実質的に水密な密封筐体内に設けられる。送信器ユニット620は、センサユニット610の作用電極、基準電極、補助電極及び接地端子(または接地配線)の内の1つ以上との電気的接触をそれぞれが確立するためのそれぞれのコンタクト(WRK, REF, CNTR及びGRD)を有する。図6には、センサユニット610上に設けられた導電バー/配線611も示される。例えば、一実施形態において、導電バー/配線611にはセンサユニット610の基板層上のカーボン配線を含めることができる。このようにすれば、一実施形態において、センサユニット610が送信器ユニット620に接続されたときに、送信器ユニット620にデータ送信のための電力が供給され得るように、例えば送信器ユニット620の(例えば補助電極コンタクト(CNTR)における)コンタクトパッドまたはコンタクト点と接地端子コンタクト(GRD)の間に、導電バー/配線611を介して、電気的接触が確立される。
【0060】
すなわち、送信器ユニット620の製造中、一態様において、送信器ユニット620は電池621のような電源を有するように構成される。さらに、初期不使用期間(例えば製造後スリープモード)中、送信器ユニット620は、使用されず、したがって送信器ユニット620のコンポーネントによる電源枯渇がおこらないように、構成される。スリープモード中の導電バー/配線611を介するセンサユニット610との電気的接触確立以前に、送信器ユニット620は、例えば送信器ユニット620のコンポーネントの低電力状態を維持するため、電子スイッチ623を介して、例えば低電力電圧コンパレータ622から低電力信号が与えられる。その後、センサユニット610と接続され、導電バー/配線611を介する電気的接触が確立されると、送信器ユニット620のコンポーネントのいくつかまたは全てが、例えばデータの通信、処理及び/または格納に関する動作必要な電力信号を受け取るために構成されるように、送信器ユニット620の埋込電源621が起動されるかまたは電力が高められる。
【0061】
一態様において、送信器ユニット620は個別に交換可能な電池コンポーネントをもたずに密閉ハウジングに収められるから、このようにすれば、使用前の製造後リープモード中の電池621の電力供給が維持される。
【0062】
別の態様において、送信器ユニット620は、例えばユーザの皮膚上に取付けユニットを堅固に保持するための接着剤層を(底面に)有することができ、使用中に取付けユニット上に送信器ユニット620を受け入れるかまたは堅固に配置するように構成された、別個の身体取付けユニット上に配置または設置することができる。一態様において、取付けユニットは、センサユニットの少なくとも一部がユーザの検体と液体接触しているように、経皮態様でセンサユニット610の位置を少なくともある程度保持するために構成することができる。取付けユニットまたはベースユニットの実施形態及びその送信器ユニットとの協働または接続の例は、例えば米国特許第6175752号の明細書に与えられ、上記明細書は全ての目的について本明細書に参照として含まれる。
【0063】
そのような構成において、送信器ユニット620のための電源は取付けユニットの筐体内に備えることができ、よって、送信器ユニット620が取付けユニット上におかれてセンサユニット610と電気的に接触すると、送信器ユニット620に電力が供給されるかまたは送信器ユニット620が起動されるように、送信器ユニット620を構成することができる。例えば、センサユニット610を取付けユニット及び挿入デバイスとともに前もって構成するかまたは一体化して設けることができ、よってユーザは取付けユニットに結合された挿入デバイスを用いてユーザの皮膚層上にセンサユニット610を配置することができる。その後、センサ610が経皮態様で配置されると、挿入デバイスは廃棄されるかまたは取付けユニットから取り外され、後には、経皮態様で配置されたセンサユニット610及びユーザの皮膚上の取付けユニットが残る。
【0064】
その後、送信器ユニット620が取付けユニット上に、取付けユニットにかけて、または取付けユニット内に配置されると、取付けユニット内に備えられた電池または電源が送信器ユニット620及び/またはセンサユニット610に電気的に接続されるように構成される。センサユニット610及び取付けユニットが3日毎、5日毎、7日毎、またはその他の所定の期間毎の交換のための交換可能コンポーネントとして提供されていれば、ユーザは、使用中の送信器ユニット620に電力を供給している電源のステータスの検証に悩まず済む。すなわち、センサユニット610の交換毎に電源または電池が交換されることにより、送信器ユニット620で使用するための新しい電源または電池が新しい取付けユニットとともに提供される。
【0065】
図6を再び参照すれば、一態様において、センサユニット610が送信器ユニット620から取り外される(または逆に送信器ユニット620がセンサユニット610から取り外される)と、電気的接触が断たれ、導電バー/配線611は開回路に戻る。この場合、送信器ユニット620は、そのような状況を検出し、センサユニット610が送信器ユニット620から切り離され、送信器ユニット620が電力低下(または電源オフ)状態に入ることを示す、主受信器ユニット104(及び/または副受信器ユニット)に送信される、臨終メッセージを生成するように構成することができる。次いで、(送信器ユニット620の筐体内に埋め込まれた)電源との接続が断たれるから、送信器ユニット620は電力供給が低下してスリープモードに入る。
【0066】
この態様では、一態様において、受信器ユニット104(図1)への送信のためのセンサユニット610の切離しの検出に関連する適切な1つ以上のデータまたは信号を生成するように、また送信器ユニット620の電力低下手順を開始するするように、送信器ユニット620のプロセッサ624を構成することができる。一態様において、送信器ユニット620のコンポーネントは、1つ以上の状態機械及び1つ以上の、例えばEEPROM等のような、不揮発性メモリ及び/または揮発性メモリを含む、特定用途集積回路(ASIC)構成を含むように構成することができる。
【0067】
図1及び6を改めて参照すれば、一実施形態において、送信器ユニット620(または図1の送信器ユニット102)と主受信器ユニット104(及び/または副受信器ユニット106)の間の通信は、デバイスが物理的に相互に近接して置かれたときに双方向(または単方向)無線通信が確立される、近接通信に基づくことができる。すなわち、一実施形態において、送信器ユニット620は主受信器ユニット104(図1)から極短距離コマンドを受信して、受信器ユニット104から受信したコマンドに基づく1つ以上の特定の動作を行うように構成することができる。
【0068】
一実施形態において、送信器ユニットとデータ受信器ユニットの間の保全された通信を維持するため、送信器ユニットASICは電源オン時または初期化時に一意的な近接キーを生成するように構成することができる。一態様において、望ましくないかまたは意図しない通信を防止するために用いることができる、4ビットまたは8ビットのキーを、例えば送信器ユニット識別情報に基づいて、生成することができる。別の態様において、近接キーは、送信器ユニットと受信器ユニットの初期同期化または対形成手順中に送信器ユニットによって受信される送信器識別情報に基づいて、受信器ユニットによって生成することができる。
【0069】
図1及び6をまた参照すれば、一実施形態において、送信器ユニットASIC構成は、送信器ユニットASIC内の状態機械を駆動するように構成することができる32kHz発信器及びカウンタを有することができる。送信器ユニットASIC構成は、例えば、新規センサ使用開始、受信器ユニットとの対形成及び、とりわけ、RF通信制御を含む、複数の近接通信コマンドを有することができる。例えば、送信器ユニットは、新規のセンサユニットが配置されて送信器ユニットと接続され、よって送信器ユニットが始動されたときに、送信器ユニットに近接して配置された受信器ユニットからのコマンドを検出するかまたは受信するように構成される。例えば、受信器ユニットは身体上の送信器の位置から2インチ(約5cm)以内に配置することができ、送信器ユニットは、ユーザが受信器ユニットから新規センサ使用開始に関するコマンドを起動または始動すると、受信器からコマンドを受信し、データパケットに応答して、とりわけ、送信器ユニットの識別情報を受信器ユニットに送信し返すように構成される。
【0070】
一実施形態において、新規センサユニット使用開始コマンドに近接キーの使用は必要ではない。しかし、その他の所定のかまたはあらかじめ構成された近接コマンドは8ビットキー(または別のビット数のキー)の使用を必要とするように構成することができる。例えば、一実施形態において、受信器ユニットは、送信器ユニット102内のRF通信モジュールまたはユニットをオン/オフするRFオン/オフコマンドを送信するように構成することができる。そのようなRFオン/オフコマンドは一実施形態において、送信器ユニットによる受信のために送信されるコマンドの一部として近接キーを含む。
【0071】
受信した近接コマンドに基づいてRF通信モジュールまたはユニットがオフ状態にある間、送信器ユニットは、いかなる糖関連データも含む、いかなるデータも送信しない。一実施形態において、送信器ユニットのRF通信モジュールまたはユニットがオフ状態にある期間中の送信器ユニットによって送信されないセンサユニットからの糖関連データは、その後の、受信器ユニットからのRFオンコマンドに基づいて送信器ユニットのRF通信モジュールまたはユニットがオン状態に戻されたときの受信器ユニットへの送信のために送信器ユニットのメモリまたは記憶ユニットに格納することができる。このようにすれば、一実施形態において、送信器ユニットを身体上位置から取り外さずに(例えば航空旅行中、一時的に)送信器の電力を落とすことができる。
【0072】
図7は本開示の一実施形態にしたがう図1のデータモニタリング/管理システムにおいて近接通信コマンドを用いるデータ通信を説明するフローチャートである。図7を参照すれば、一態様において送信器ユニット102への送信のために近接コマンドを検索するかまたは生成する(ステップ710)ように主受信ユニット104(図1)を構成することができる。送信範囲を確立する(ステップ720)ため、送信器ユニット102に物理的に近づけて(すなわち送信器ユニット102から所定の距離範囲内に)主受信器ユニット104を配置することができる。例えば、近接通信のための送信範囲は送信器ユニット102と主受信器ユニット104の間のほぼ1フィート(約30cm)ないしさらに短い距離で確立することができる。送信器ユニット102と主受信器ユニット104が送信範囲内にあれば、開始時に受信器ユニット104から送信器ユニット102に近接コマンドを送信する(ステップ730)ことができる。
【0073】
図7をさらに参照すれば、送信された近接コマンドに応答する、応答データパケットまたはその他の応答通信を受信する(ステップ740)ことができる。一態様において、応答データパケットまたはその他の応答通信は、応答データパケットまたはその他の応答通信を受信器ユニット104に送信している送信器ユニット102の識別情報を含むことができる。一態様において、受信器ユニット104は、送信器情報に基づいてキー(例えば、8ビットキーまたは所定の長さのキー)を生成する(ステップ750)ことができ、このキーは以降の送信器ユニット102と受信器ユニット104の間の近接通信に用いることができる。
【0074】
一態様において、生成されたキーを含むデータ通信によって、データ送信の受信側による、データ通信の送信側の認識及び、データ通信の送信側が目的のデータ送信デバイスであり、したがってデータ送信の受信側が望んでいるかまたは期待しているデータが含まれることの確認が可能になり得る。この態様において、一実施形態において、生成されたキーを送信されるデータパケットの一部として含むように1つ以上の近接コマンドを構成することができる。さらに、生成されるキーは、デバイス間の双方向通信のための一意的なキーを生成する目的のために受信器ユニット104がそのような情報を用いることができるように、送信器IDまたはその他の適する一意的な情報に基づくことができる。
【0075】
上の説明は送信器ユニット102の識別情報に基づくキーの生成を含むが、本開示の範囲内において、キーは送信器ユニット102及び/または受信器ユニットの組合せに関わる1つ以上の別の情報に基づいて生成することができる。別の実施形態において、キーは、受信器ユニット104への送信のために暗号化して送信器ユニット102のメモリユニットまたは記憶デバイスに格納することができる。
【0076】
図8は本開示の一実施形態にしたがう図1のデータモニタリング/管理システムにおける対形成または同期化ルーチンを説明するフローチャートである。図8を参照すれば、一実施形態において、送信器ユニット102は、近接送信範囲内に配置された受信器ユニット104からセンサ使用開始近接コマンドを受信する(ステップ810)ように構成することができる。受信したセンサ使用開始コマンドに基づいて、(例えば不揮発性メモリから)送信器ユニット識別情報を検索し、受信器ユニット104またはセンサ使用開始コマンドの送信側に送信する(ステップ820)ことができる。
【0077】
図8をさらに参照すれば、一実施形態において、必要に応じて暗号化された、通信キーが受信され(ステップ830)、その後、センサ関連データが通信キーとともに、例えば、60秒毎、5分毎またはいずれか適する時間間隔のような、定期ベースで送信される(ステップ840)。
【0078】
次に図9を参照すれば、本開示の別の実施形態にしたがう図1のデータモニタリング/管理システムにおける対形成または同期化ルーチンを説明するフローチャートが示される。すなわち、一態様において、図9は受信器ユニット104からの対形成または同期化ルーチンを示す。図9をさらに参照すれば、受信器ユニット104が近接送信範囲内に配置されると、センサ使用開始コマンドが送信器ユニット102に送信される(ステップ910)。その後、一態様において、例えばセンサ使用開始コマンドを受信した送信器ユニットから、送信器識別情報が受信される(ステップ920)。その後、(必要に応じて暗号化された)送信キーが生成され、送信器ユニットに送信される(ステップ930)。
【0079】
上述した態様では、一実施形態において、送信器ユニット102と受信器ユニット104の間の簡略化された対形成または同期化を、例えばデバイス間の近接コマンドを用いて、確立することができる。上述したように、一態様において、対形成または同期化されると、検体レベル情報をさらなる処理のために受信器ユニットに定期的に送信するように、送信器ユニット102を構成することができる。
【0080】
図10は本開示の一実施形態にしたがう図1のデータモニタリング/管理システムにおける電源判定を説明するフローチャートである。すなわち、一実施形態において、送信器ユニット102の電力供給レベルを判定して電源または送信器ユニット102自体の交換に適する時点を、カウンタを用いて、決定するように受信器ユニット104を構成することができる。図10を参照すれば、定期データ送信が検出され(ステップ1010)、それぞれの検出されたデータ送信に対応してカウンタのカウントが、例えば1ずつ、インクリメントされる(ステップ1020)。特に、送信器ユニットのデータ送信発生にともなうカウントを提供するために、ホッブスカウンタを上述したローリングデータ構成に用いることができる。
【0081】
図10を参照すれば、ホッブスカウンタに格納された、更新またはインクリメントされたデータは送信器ユニット102から受信器ユニットへのデータパケットで定期的に送信される(ステップ1030)。さらに、インクリメントまたは更新されたカウントは、送信器ユニット102の持久不揮発性メモリユニットに格納する(ステップ1040)ことができる。したがって、データ送信発生数に基づいて、電池電力供給レベルを推定することができ、続いて、いつ電池を(したがって、送信器ユニット筐体内に電源が埋め込まれて製造されている実施形態における送信器ユニットを)交換する必要があるかについての表示を与えることができる。
【0082】
さらに、一態様において、ホッブスカウントのインクリメントされたカウントは、それぞれのセンサユニット交換にともなってリセットされるか、さもなければ再スタートされることのないように、持久不揮発性メモリに格納される。
【0083】
図11は本開示の一実施形態にしたがう図1のデータモニタリング/管理システムにおけるRF通信制御のための近接コマンドを説明するフローチャートである。図11を参照すれば、例えば通信ステータスに関する、近接コマンドが受信される(ステップ1110)。一態様において、通信ステータスに関するコマンドには、例えば送信器ユニット102のRF通信関連デバイスをオンにするかまたはオフにするための、例えば、通信モジュールオンまたは通信モジュールオフコマンドを含めることができる。図11を参照すれば、通信ステータスが判定され(ステップ1120)、その後、受信したコマンドに基づいて通信ステータスが修正される(ステップ1130)。
【0084】
すなわち、一態様において、1つ以上の近接コマンドを用い、例えば所定の期間にわたりRF通信機能を停止させるかまたはオフにするために、送信器ユニット102のRF通信を制御するように受信器ユニット104を構成することができる。これは、RF通信デバイスの停止が必要とされる、航空旅行または病院環境のような、その他の場所で用いられる場合に特に有用である。一態様において、受信器ユニット104が送信器ユニット102に近接して配置され、RFコマンドが送信されたときに、一実施形態において、送信器ユニット102のRF通信能力をオフにするかまたはオンにするように送信器ユニット102が構成されるように、送信器ユニット102のRF通信モジュールをオンにするかまたはオフにするために近接コマンドを用いることができる。
【0085】
図12は、検体モニタリングシステム100(図1)において、受信器ユニット104/106のようなコントローラにより送信器ユニット620(図6)に送信される近接データパケットのデータフォーマットを示す。図12を参照すれば、一実施形態において、コントローラにより送信される近接データパケットは24ビットのデータを含むことができる。一態様において、24ビットデータパケットは、ドットパターン1210,データフレーム1220,1つ以上の近接コマンド1230及び近接キー1240を含むことができる。以下でさらに詳細に論じられるように、一実施形態において、送信器ユニット620のASICロジックのシーケンス検出器1330(図13)がドットパターン1210及びデータフレーム1220を用いて入りデータが適切な近接データパケットであるか否かを判定する。一態様において、図12に示されるような近接データパケットは、受信データを検出及び同期化するために近接検出器ロジックにより用いられ得るドットパターン1210,実受信データに先立つビットパターンを含むデータフレーム1220,近接コマンド1230及び近接通信を有効にするための近接キー1240を含むことができる。
【0086】
一態様において、5つの有効な近接コマンド1230があり得る。また近接キー1240は、例えばコントローラ(受信器ユニット104/106)から受信される通信の有効性確認として、用いることができる。近接コマンドのための24ビットデータパケット及び5つの有効近接コマンド1230を上述したが、本開示の範囲内において、近接コマンドのためのデータパケットはデータパケット内により多いかまたはより少ない数のビットを含むことができ、さらに、有効近接コマンドの数は上述した5つの有効近接コマンドより多くすることも、少なくすることも、できる。
【0087】
図13は本開示の1つ以上の実施形態における送信器ユニット620の近接検出ロジックのブロック図表示である。図13を参照すれば、一実施形態において、例えばコントローラ(受信器ユニット104/106)からマンチェスターエンコードデータパケットが近接検出器ロジックによってほぼ4.8Kビット/秒のレートで受信され、マンチェスタービットデコーダロジック1310によってデコードされる。マンチェスタービットデコーダロジック1310は2つのデータシンボルを検出し、検出データを1データビットに2.4Kビット/秒で変換するように構成することができる。
【0088】
一態様において、デコードされたデータビットはビットタイミングカウンタロジック1320,シーケンス検出器ロジック1330及びシフトレジスタロジック1340に送られる。一実施形態において、シーケンス検出器ロジック1330は受信データパケットの正規性を示す所定のパターンを探す。一態様において、所定のデータパターン、例えば‘0100’はドットパターン‘01’及びデータフレームを‘00’を含む。シーケンス検出器ロジック1330は、正しくないデータビットが後続する部分シーケンスだけが検出されると、リセットして次のデータパケットを待つように構成することができる。他方で、予期または予定された、所定のデータパターン、例えば‘0100’をもつ正しいデータパケットが受信されると、シーケンス検出ロジック1330はそのデータパケットを有効であると見なす。
【0089】
データパケットが正しいドットパターン及びデータフレームを有していると判定され、有効であると見なされると、リセット信号が無効にされ、シフトレジスタ信号が有効にされる。シフトレジスタ信号が有効にされることにより、確証済データのそれぞれの入りビットが11ビットエンベロープ検出器シフトレジスタロジック1340にラッチされる。11番目のビットがレジスタ1340にラッチされてしまうと、近接コマンドが完了したことをオン/オフキー(OOK)信号が示す。近接信号が送られてデコードされてしまうとコマンドを処理するように、エンベロープ検出有限状態機械(FSM)ロジック1360が構成される。処理期間中、別のコマンドは受け入れられず、近接状態機械ロジック1360は最終状態にロックされる。コマンドが処理されてしまうと、近接ロジックはロジックリセット信号によってリセットされる。近接ロジックは次いで初期状態に戻り、次の命令を待つ。
【0090】
図13をさらに参照すれば、近接キー1350を近接コマンドデータパケットとともに用いて、例えばコントローラ(受信器ユニット104/106)のような、近接コマンド発行デバイスのアイデンティティを判定または確認することができる。例えば、一態様において、それぞれの送信器ユニット102,620(図1,6)はデバイスのシリアル番号または識別番号に基づく、一意的なキーを有することができる。この値はラッチまたは格納され、近接ロジックに与えられて、近接通信が完了したときに、近接コマンドデータパケットの一部として受信したキー値が、ラッチされた一意的キーと比較される。2つの値が一致すれば、キー一致に対応する信号が、受信された近接コマンドがそのコマンドを受信した送信器ユニットに宛てられていることを示す、「ハイ」に設定される。
【0091】
図13をまた参照すれば、送信エラーが生じていることがあり得るか否かを判定するために、タイムアウト信号をビットタイミングカウンタ1320とともに用いることができる。例えば、受信器ユニット104/106の近接ロジックによって有効データビットが受け取られる毎に、ビットタイミングカウンタロジック1320によってタイムアウト信号が生成される。一態様において、それぞれのタイムアウト信号の時間間隔がビットタイミングカウンタロジックによって比較され、時間間隔がデータビット時間に基づいてあらかじめ決定された(例えば、データビット時間のほぼ1.75倍の)時間間隔より長ければ、データ送信にエラーがあると判定される。データ送信にエラーがあると判定されると、シフトレジスタロジック1340,シーケンス検出器ロジック1330及びビットタイミングロジック1320をリセットするように、状態機械ロジック1360を構成することができる。他方で、データ送信にエラーはないと判定されれば、すなわちビットタイミングカウンタロジック1320によって比較されたそれぞれのタイムアウト信号の時間間隔が所定の時間間隔より短い場合には、現在のデータ通信に関わるデータビットは有効と見なされる。
【0092】
図13をまだ参照すれば、マンチェスタービットデコーダロジック1310,ビットタイミングカウンタロジック1320及びシフトレジスタロジック1340に、とりわけ、検体モニタリングシステムの送信器ユニットにおける近接検出器ロジックのコンポーネントによって実行される様々なルーチンの動作を同期化するために、クロック信号が供給される。あるいは、説明した態様において、比較的遅いクロックレートで動作し、この結果、例えば必要なASICリソース及び/または電力消費が低減される、小規模ロジックブロックを用いるように近接検出器ロジックを構成することができる。さらに、上述した近接検出器ロジックの実施形態は、比較的多くの電力及びASICリソース(例えばASIC面積)が必要なマイクロコントローラを使用しない、独立連続OOK検出を提供する。
【0093】
実際、本開示の一実施形態にしたがえば、受信器ユニット104/106から送信されたOOKデータパケットは、例えば、マンチェスターデコードロジックブロック、エラー検出ロジック及びコマンドデコーダロジックの内の1つ以上を用いて、受信した近接コマンドとともにデコードすることができる。さらに、上にはマンチェスターデコーダロジックが挙げられているが、本開示の範囲内において、別のエンコード/デコード手法、例えばその他のバイナリ位相シフトキー(BPSK)方式を用いることができる。
【0094】
図14は本開示の1つ以上の実施形態における近接検出ロジックを説明するフローチャートである。図13及び14を参照すれば、データ通信システム、例えば検体モニタリングシステム100(図1)において近接通信モードが起動されると、入りコマンドまた入りデータ信号を検出するために連続モニタリングを行うように、近接検出器ロジックを構成することができる。近接ロジックが作動されると、初めに、データビットをクリアして近接ロジックに正しくない信号が送られていないことを保証するために、初期化が行われる(ステップ1410)。近接検出器ロジックは1つ以上のデータパケットを受け取るまで待機する(ステップ1420)。上で論じたように、マンチェスターエンコードデータパケットを4.8Kビット/秒のレートで受け取ることができる。受け取られるデータがなければ、ロジックは時間切れになり、初期化状態(ステップ1410)に戻る。
【0095】
他方で、データパケットが受け取られると、受け取ったデータパケットの有効性を判定するためにエラー補正が実施される(ステップ1430)。例えば、上で論じたように、受け取ったデータパケットが有効であるか否かを判定するためにデータパケットのドットパターン及びデータフレームを解析するように、シーケンス検出ロジックを構成することができる。ドットパターン及びデータフレームの解析の結果、データパターンに特定のシーケンスが検出されたと判定されると、一態様において、ルーチンはリセット/初期化状態(ステップ1410)に戻ることができる。しかし、受け取ったデータパケットが有効であると判定されると、データパケットは、例えば上で論じたようなシフトレジスタに、ラッチされる(ステップ1440)。実際、データパケット内の第11番目のビットが受け取られると、一態様において、近接通信は完了したと判定される(ステップ1460)。
【0096】
図13及び14を参照すれば、受け取ったコマンドがそのコマンドを受信する予定の送信器デバイス宛であることを確認するために近接キーが比較される(ステップ1450)。例えば、図13とともに上で論じたように、受け取られたデータパケットは(シリアル番号またはその他の一意的情報のような)一意的な送信器別情報を含むことができる。この情報を、受け取った情報が格納された値と一致するか否かを判定するために、格納された値と比較することができる。近接キーが一致しないと判定されれば、一態様において、受け取ったデータパケットがパケットを受け取ったデバイス宛ではないから、ルーチンは初期化/リセット状態(ステップ1410)に戻る。他方で、格納された情報または一意的な値に近接キーが一致すれば、一態様において、有効な近接通信の受領を確認するOOK信号を生成するように状態機械ロジックを構成することができ、状態機械ロジックは、要求された機能を実施するかまたは受け取った近接コマンドに関係する1つ以上のルーチンを実行するように構成することができる。
【0097】
この態様において、本開示の実施形態は、上述した検体モニタリングシステムの送信器ユニット620のような通信デバイスにおける電力消費及びASICリソースを最適化するための方法及び装置、またはインスリンまたはその他の治療薬のような薬剤を注入するための身体搭載パッチポンプを提供する。
【0098】
上述した実施形態例は、特定の、データパケットサイズ、送信レート、シフトレジスタサイズ、エラー補正手法、等を有する構成を含んでいるが、本開示の範囲内において、その他の適する変形が十分に考えられることに注意すべきである。
【0099】
一態様における方法は、1つ以上のエラー検出ビット、1つ以上の近接コマンド及び通信識別子を含むエンコードされたデータパケットを受信する工程、受信したデータパケットをデコードする工程、1つ以上のエラー検出ビットに基づいてエラー検出を実施する工程、デコードされたデータパケットの有効性を確認する工程及び、デコードされた受信データパケットの有効性が確認された場合に1つ以上の近接コマンドのそれぞれに関わる1つないしされに多くのルーチンを実行する工程を含み、実行される1つ以上のルーチンは検体関連データの送信を含む。
【0100】
受信データパケットにはマンチェスターエンコードを施しておくことができる。
【0101】
1つ以上のエラー検出ビットには、例えばドットパターンのような、所定のビットパターンを含めることができる。
【0102】
別の態様において、受信データパケットをデコードする工程はマンチェスターデコードを施す工程を含むことができる。
【0103】
また、デコードされた受信データパケットの有効性を確認する工程はデータパケット内の受信した通信識別子を格納された値と比較する工程を含むことができる。
【0104】
通信識別子にはデバイス識別情報を含めることができる。
【0105】
1つ以上のルーチンは検体モニタリングデバイスの動作に関わることができる。
【0106】
実行される1つ以上のルーチンには、電源オンルーチン、電源オフルーチン、データ転送開始ルーチンまたはデータ転送停止ルーチンを含めることができる。
【0107】
検体関連データには、糖レベルのような、モニタされた検体レベルを含めることができる。
【0108】
別の態様において、方法は受信データパケットを格納する工程を含むことができる。
【0109】
別の実施形態にしたがう方法は、近接コマンド及び通信識別子を含むエンコードされたデータパケットを受信する工程、受信したデータパケットをデコードする工程、デコードされた受信データパケットの有効性を確認する工程及び、デコードされた受信データパケットの有効性が確認された場合に、1つ以上の近接コマンドのそれぞれに関わる1つ以上のルーチンを実行する工程を含む。
【0110】
一態様において、デコードされた受信データパケットの有効性を確認する工程はデータパケット内の受信した通信識別子を格納された値と比較する工程を含むことができる。
【0111】
さらに、デコードされた受信データパケットの有効性を確認する工程は、例えば受信データパレット内の1つ以上のデータパターンを比較する工程を含む、エラー検出をデータパケットに施す工程を含むことができる。
【0112】
通信識別子にはデバイス識別情報を含めることができる。
【0113】
1つ以上のルーチンは検体モニタリングデバイスの動作に関わることができる。
【0114】
実行される1つ以上のルーチンには、電源オンルーチン、電源オフルーチン、データ転送開始ルーチンまたはデータ転送停止ルーチンを含めることができる。
【0115】
また別の態様において、方法は検体レベルに関する信号を受信する工程を含むことができ、検体には等が含まれる。
【0116】
また、デコードだれた受信データパケットは、例えば、メモリ、記憶デバイス、等に、格納することができる。
【0117】
また別の実施形態にしたがう装置は、通信インターフェース、通信インターフェースに接続された1つ以上のプロセッサ及び、1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、1つ以上のエラー検出ビット、1つ以上の近接コマンド及び通信識別子を含むエンコードされたデータパケットの通信インターフェースを通じる受信、受信したデータパケットのデコード、1つ以上のエラー検出ビットに基づくエラー検出の実施、デコードされた受信データパケットの有効性確認及び、デコードされた受信データパケットの有効性が確認された場合の、1つ以上の近接コマンドのそれぞれに関わる1つ以上のルーチンの実効を1つ以上のプロセッサに行わせる、命令を格納するためのメモリを備え、実行される1つ以上のルーチンは検体関連データの送信を含む。
【0118】
メモリは、1つ以上のプロセッサで実行される場合に、受信データパケットのマンチェスターデコードを1つ以上のプロセッサに行わせることができる、命令を格納することができる。
【0119】
1つ以上のエラー検出ビットは、例えばドットパターンを含む、所定のビットパターンを有することができる。
【0120】
メモリは、1つ以上のプロセッサで実行される場合に、受信データパケットのマンチェスターデコードを1つ以上のプロセッサに行わせることができる、命令を格納することができる。
【0121】
メモリは、1つ以上のプロセッサで実行される場合に、受信データパケットの有効性確認のための、データパケット内の受信した通信識別子の格納された値との比較を1つ以上のプロセッサに行わせることができる、命令を格納することができる。
【0122】
メモリは、1つ以上のプロセッサで実行される場合に、受信データパケットのメモリへの格納を1つ以上のプロセッサに行わせることができる、命令を格納することができる。
【0123】
1つ以上のプロセッサには特定用途集積回路(ASIC)を含めることができる。
【0124】
説明した態様において、本開示の実施形態にしたがえば、比較的遅いクロックレートで動作し、この結果、例えば必要なASIC面積及び電力消費が低減される、小規模ロジックブロックを用いるように近接検出器ロジックを構成することができる。さらに、上述した近接検出器の実施形態は、比較的多くの電力及びASICリソースが必要なマイクロコントローラを使用しない、独立連続OOK検出を提供する。
【0125】
本発明の範囲及び精神を逸脱しない本発明の構造及び動作方法におけるその他の様々な改変及び変形が当業者には明らかであろう。特定の好ましい実施形態に関して本発明を説明したが、特許請求されるような本発明がそのような特定の実施形態に不当に限定されるべきではないことは当然である。添付される特許請求項が本開示の範囲を定め、そのような特許請求項及びそれらの等価物の範囲内の構造及び方法は本開示の範囲に包含されるとされる。
【符号の説明】
【0126】
100 データモニタリング/管理システム(検体モニタリングシステム)
101,610 センサユニット
102,620 送信器ユニット
103 双方向通信リンク
104 主受信器ユニット
105 データ処理端末
106 副受信器ユニット
201 アナログインターフェース
202,303 ユーザ入力
203,304 温度測定区画
204,624 送信器プロセッサ
205 送信器シリアル通信区画
206 RF送信器
207,306 電源
208,305 クロック
209 専用リンク
210 作用電極(W)
211 ガードコンタクト(G)
212 参照電極(R)
213 補助電極(C)
214 リーク検出回路
301 検査ストリップインターフェース
302 RF受信器
307 受信器プロセッサ
308 電力変換/モニタリング区画
309 受信器シリアル通信区画
310 出力
611 導電バー/配線
621 電池
622 超低電力電圧コンパレータ
623 電子スイッチ
1210 ドットパターン
1220 データフレーム
1230 近接コマンド
1240,1350 近接キー
1310 マンチェスタービットデコーダロジック
1320 ビットタイミングカウンタロジック
1330 シーケンス検出器ロジック
1340 シフトレジスタロジック
1360 有限状態機械ロジック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法において、
1つ以上のエラー検出ビット、1つ以上の近接コマンド及び通信識別子を含む、エンコードされたデータパケットを受信する工程、
前記受信したデータパケットをデコードする工程、
前記1つ以上のエラー検出ビットに基づいてエラー検出を実施する工程、
前記デコードした受信データパケットの有効性を確認する工程、及び
前記デコードした受信データパケットの有効性が確認された場合に、前記1つ以上の近接コマンドのそれぞれに関わる1つ以上のルーチンを実行する工程、
を含み、
前記実行する1つ以上のルーチンが検体関連データの送信を含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記受信データパケットにはマンチェスターエンコードが施されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上のエラー検出ビットが所定のビットパターンを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記所定のビットパターンがドットパターンを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記受信データパケットをデコードする前記工程がマンチェスターデコードを施す工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記デコードした受信データパケットの有効性を確認する前記工程が、前記データパケット内の受信した前記通信識別子を格納された値と比較する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記通信識別子がデバイス識別情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記1つ以上のルーチンが検体モニタリングデバイスの動作に関わることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記実行する1つ以上のルーチンが、電源オンルーチン、電源オフルーチン、データ転送開始ルーチンまたはデータ転送停止ルーチンを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記検体関連データがモニタされた検体レベルを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記検体が糖であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記受信データパケットを格納する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
方法において、
近接コマンド及び通信識別子を含むエンコードされたデータパケットを受信する工程、
前記受信したデータパケットをデコードする工程、
前記デコードした受信データパケットの有効性を確認する工程、及び
前記デコードした受信データパケットの有効性が確認された場合に、前記近接コマンドの1つ以上のそれぞれに関わる1つ以上のルーチンを実行する工程、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
前記エンコードされたデータパケットにはマンチェスターエンコードが施されていることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記受信データパケットをデコードする前記工程が、マンチェスターデコードを施す工程を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記デコードした受信データパケットの有効性を確認する前記工程が、前記データパケット内の受信した前記通信識別子を格納された値と比較する工程を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記デコードした受信データパケットの有効性を確認する前記工程が、前記データパケットにエラー検出を実施する工程を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項18】
エラー検出を実施する前記工程が前記受信データパケット内の1つ以上のデータパターンを比較する工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記通信識別子がデバイス識別情報を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上のルーチンが検体モニタリングデバイスの動作に関わることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記実行する1つ以上のルーチンが、電源オンルーチン、電源オフルーチン、データ転送開始ルーチンまたはデータ転送停止ルーチンを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項22】
検体レベルに関する信号を受信する工程を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記検体が糖であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記デコードした受信データパケットを格納する工程を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項25】
装置において、
通信インターフェース、
前記通信インターフェースに接続された1つ以上のプロセッサ、及び
前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、1つ以上のエラー検出ビット、1つ以上の近接コマンド及び通信識別子を含むエンコードされたデータパケットの前記通信インターフェースを介する受信、前記受信したデータパケットのデコードの実施、前記1つ以上のエラー検出ビットに基づくエラー検出の実施、前記デコードした受信データパケットの有効性確認及び、前記デコードした受信データパケットの有効性が確認された場合の、前記1つ以上の近接コマンドのそれぞれに関わる1つ以上のルーチンの実行を、前記1つ以上のプロセッサに実施させる命令を格納するためのメモリ、
を備え、
前記実行する1つ以上のルーチンが検体関連データの送信を含む、
ことを特徴とする装置。
【請求項26】
前記メモリが、前記1つ以上のプロセッサで実行される場合に、前記受信したデータパケットのマンチェスターデコードを前記1つ以上のプロセッサに実施させる命令を格納することを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記1つ以上のエラー検出ビット所定のビットパターンを有することを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記所定のビットパターンがドットパターンを含むことを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記メモリが、前記1つ以上のプロセッサで実行される場合に、前記受信したデータパケットのマンチェスターデコードを前記1つ以上のプロセッサに実施させる命令を格納することを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項30】
前記メモリが、前記1つ以上のプロセッサで実行される場合に、前記受信データパケットの有効性を確認するため、前記データパケット内の受信した前記通信識別子を格納された値と前記1つ以上のプロセッサに比較させる命令を格納することを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項31】
前記通信識別子がデバイス識別情報を含むことを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項32】
前記実行する1つ以上のルーチンが、電源オンルーチン、電源オフルーチン、データ転送開始ルーチンまたはデータ転送停止ルーチンを含むことを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項33】
前記検体関連データがモニタされた検体レベルを含むことを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項34】
前記検体が糖であることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記メモリが、前記1つ以上のプロセッサで実行される場合に、前記受信データパケットを前記1つ以上のプロセッサに前記メモリに格納させる命令を格納することを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項36】
前記1つ以上のプロセッサが特定用途集積回路(ASIC)を含むことを特徴とする請求項25に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2011−521726(P2011−521726A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511834(P2011−511834)
【出願日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際出願番号】PCT/US2009/045545
【国際公開番号】WO2009/146391
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(500211047)アボット ダイアベティス ケア インコーポレイテッド (43)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT DIABETES CARE INC.
【Fターム(参考)】