説明

追記型情報記録媒体の管理情報を記録する記録方法及びその情報記録装置

【課題】記録失敗で異常終了する確率を減らすとともに、情報記録媒体を装置に挿入した時の最新の管理情報の検索の手間と時間とを軽減する。
【解決手段】RMD#3への記録が失敗した場合(c)、CPUは再生処理部の第1アドレス信号検出部・復号部を選択する。次に、記録開始アドレスを3ブロック先のRMD#6のアドレスに設定する。記録部がRMD#6の位置にRMDを再度記録する。記録の成否を判断し、失敗したと判断された場合には、RMAを使い尽くしたか否かを判断する。RMAを使い尽くしてはいないため、記録開始アドレスをさらに、3ブロック先のRMD#9のアドレスに設定する。記録処理部がRMD#9の位置にRMDを再度記録する(d)。記録の成否を判断し、記録が成功したならば、記録部がRMD#2の記録終端アドレスの次のアドレスから、記録成功したRMD#9の記録開始アドレスの1つ手前まで、任意のデータを記録する(e)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、追記型情報記録媒体の管理情報を記録する情報記録再生装置及び記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばDVD-Rのような追記型の情報記録媒体に管理情報を記録するための記録方法及び情報記録再生装置に関しては、以下のような技術が知られている。例えば、所定のブロックに追記型情報記録媒体の管理情報を記録し(a)、管理情報の記録の成否を判断し(b)、(b)における記録動作が失敗したと判断した場合に、ブロックの次の位置に前記管理情報を記録し(c)、この(c)における記録動作が失敗したと判断した場合(d)、(c)と(d)とを繰りかえす技術が記載されている。また、特許文献1においては、所定のブロックに追記型情報記録媒体の管理情報を記録し(a)、管理情報の記録の成否を判断し(b)、(b)における記録動作が失敗したと判断した場合、ブロックの次に、少なくとも2つのブロックに同一の管理情報を記録する技術が記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開平2002−352522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の前者の技術では、管理情報の記録動作が成功する領域に達するまでに、ブロックを1つづつ変えながら記録動作を繰り返すため、記録動作に時間を要する。また、初めに管理情報の記録を失敗したブロックと、後に管理情報の記録に成功したブロックとの間には、未記録領域が残ってしまい、別の情報記録再生装置が追記型の情報記録媒体の管理情報を探し出すのに手間や時間がかかってしまうという問題があった。上記特許文献1に記載の後者の技術では、最初に管理情報の記録を失敗したブロックから少なくとも2つ以上のブロックを連続で記録するため、管理情報の記録動作が成功する領域に達するまでに要する時間と手間が発生するという問題がある。
【0005】
本発明は、記録失敗で異常終了する確率を減らすとともに、情報記録媒体を装置に挿入した時に行なわれる最新の管理情報の検索の手間と時間とを軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、追記型情報記録媒体へ記録情報を記録する記録処理手段と、前記追記型情報記録媒体に記録された再生情報を再生する再生手段と、前記それぞれの手段を制御する制御手段と、を備えた情報記録再生装置において、前記再生手段は、前記追記型情報記録媒体に関するアドレス情報を検出し復号する第1アドレス信号検出・復号手段及び第2アドレス信号検出・復号手段と、該第2アドレス信号検出・復号手段に記録されている再生データを検出し復号するデータ部検出・復号手段と、を備えており、前記制御手段は、前記第1アドレス信号検出・復号手段又は前記第2アドレス信号検出・復号手段の処理に基づいて前記追記型情報記録媒体の管理情報を記録するブロックの所定のアドレスを決定し、該所定のアドレスから始まる前記追記型情報記録媒体のブロックに前記記録処理手段による前記管理情報を記録する前記記録処理手段による処理の成否を判断し、記録が失敗した場合には任意の値だけ飛び越したブロックに前記管理情報を再度記録させ、該管理情報の再度記録の成否を判断し、飛び越したブロックに対する記録が成功した場合に、最初に記録が失敗したブロックから飛び越して記録が成功したブロックの直前までのブロックまでに対して任意のデータを記録する制御を行なうことを特徴とする情報記録再生装置が提供される。
【0007】
この装置においては、最初に記録が失敗したブロックから飛び越して記録が成功したブロックの直前のブロックまでを、任意のデータで記録することにより、未記録領域を埋めることができる。
【0008】
前記制御手段は、前記管理情報の記録の成否を判断し、記録が失敗した場合には任意の値だけ飛び越したブロックに前記管理情報を再度記録し、該管理情報の再度記録の成否を前記制御手段が判断し、飛び越したブロックに記録が成功した場合に、最初に記録が失敗したブロックから飛び越して記録開始したブロックより少なくとも2つ手前のブロックまでを、任意のデータで記録させる制御を行うようにしても良い。
【0009】
このようにすることにより、最新の管理情報が記録された位置と任意のデータで埋められた領域には、少なくとも1ブロック分は間が形成され、記録接合部での記録の同期ずれによって、データ再生のエラー増大の可能性を省くことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の情報記録装置では、管理情報の記録動作が失敗した場合、再試行をその次のブロックで行なうのではなく、記録失敗したブロックからいくつか飛んだブロックで、管理情報の記録の再試行を行なうので、記録失敗で異常終了する確率を減らすことができる。また、管理情報の記録動作が成功した場合、それまでの管理情報の記録終端から、最新の管理情報までの区間をなるべく任意のデータで記録して未記録領域をなるべく少なくし、情報記録媒体を情報記録再生装置に挿入した時に行なわれる最新の管理情報の検索の手間と時間を軽減することができるという利点がある。
【0011】
本発明の情報記録装置では、それまでの管理情報の記録終端から、最新の管理情報までの区間を任意のデータで埋める場合に、記録に成功した最新の管理情報の2つ手前までで任意のデータを記録するのを終了することにより、最新の管理情報が記録された位置と任意のデータで埋められた領域には、少なくとも1ブロック分は間があるので、記録接合部での記録の同期ずれによって、データ再生のエラー増大の可能性を省くことができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本明細書において、記録処理部は、実際に光ディスクなどに情報を記録するための情報処理を行う。メモリは、記録するための情報や再生するための情報を一時的に記憶する。尚、記録処理部と再生処理部とは、実際上は一体の装置で構成されるのが一般的である。
【0013】
以下、本発明の第1の実施の形態による情報記録装置について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態による情報記録再生装置の一構成例を示す機能ブロック図である。
【0015】
図1に示すように、本実施の形態による情報記録再生装置は、記録情報を一旦記憶するメモリ3と、上記記録情報を追記型の情報記録媒体であるディスク2へ記録する記録処理部1と、上記ディスク2に記録されている再生情報を再生する再生処理部5と、上記各構成部を制御する制御手段であるCPU4と、を備えている。上記メモリ3は、再生情報を一旦記憶し情報記録再生装置の外部に送り出す機能も有する。
【0016】
一方、追記型の情報記録媒体のディスク2としては、DVD−Rが知られている。このDVD−Rには、予めトラックにプリピット信号が形成されており、このプリピット信号にはDVD−Rのアドレス情報が含まれている。また、DVD−Rに情報を記録すると、その記録されたRF信号にもDVD−Rのアドレス情報が含まれている。ここで、上記再生処理部5は、プリピット信号を検出・復号する第1アドレス信号検出・復号部と、記録されたRF信号に含まれているアドレス情報を検出・復号する第2アドレス信号検出・復号部と、記録されたRF信号に含まれている再生データを検出・復号するデータ部検出・復号部と、を有して構成されている。
【0017】
図2は、DVD−Rの記録領域をディスクの内周側から外周側に向けて表した図である。図2に示すように、ディスクの内周側から記録レーザパワー校正に使用されるパワ‐キャリブレーション領域(Power Calibration Area、PCA)、記録管理領域(Recording Management Area、RMA)、リード・イン領域、データ領域、リード・アウト領域が設けられている。リード・イン領域とリード・アウト領域とは、記録・再生ピックアップのオーバランに備える緩衝領域である。RMAには、データ再生の同期などに使われるリンキングロスエリア(Linking Loss Area、LLA)、RMA領域に初めて記録した情報記録再生装置の情報などが記録されるRMA Lead‐in、データ領域の記録終端アドレス、つまり次にどこから追記が可能かを示す管理情報などを記録した記録管理情報(Recording Management Data、RMD)が存在する。RMDの個数は700個あり、図2では、内周側から1番目のRMDをRMD#1、2番目のRMDをRMD#2というように番号を付けて表記している。そして、各RMDは、16個のセクタから構成されており、これを1ブロックとしている。各セクタには固有のアドレス番号が割り付けられている。RMDはRMD#1から追記で記録されるため、最新の情報が記録されたRMDは、常にRMA領域の記録終端にある。
【0018】
ここで、情報記録再生装置にディスク2を挿入すると、まず、CPU4は、データ記録領域の記録終端アドレス、つまり次に記録するためのアドレスを知るために、再生処理部5を制御して最新のRMDを探し、探したRMDを読み出す。この最新のRMDの探索方法としては、最初のRMD、つまり、RMD#1から外周側に順番に記録終端を探していく方法や、RMA領域を2分岐法などにより記録終端を探す方法などが知られている。
【0019】
次に、情報記録再生装置が記録を行なう場合には、送られてくる記録情報を一旦メモリ3に一時記憶し、CPU4の制御により記録終端の次のアドレスから記録処理部1がディスク2のデータ領域に追記によりメモリ3に一時記憶された情報を記録する。そして、あるまとまった追記が行われる毎に、最新の記録終端アドレス情報を含んだRMDがCPU4の制御により、追記でRMAに記録される。このRMDの追記動作の詳細は後述する。そして、ディスク2に記録された情報を読出す場合には、CPU4が再生処理部5を制御してディスク2の記録された情報を読み出し、メモリ3に一時記憶した後に情報記録再生装置から外に出力する。
【0020】
以下、図5及び図3を参照しつつ、本発明の第1の実施例によるRMDの記録方法および情報記録再生装置について説明を行う。新しい(初期化された直後の)ディスクに記録する場合は、LLAとRMA Lead−inをまず記録するが、この部分の記録の説明は公知であるため省略し、RMA Lead−inの次に位置するRMD#1に記録する場合から説明する。
【0021】
まず、追記であるため、CPU4は再生処理部5の第2アドレス信号検出部・復号部5b、つまりRFのアドレス信号検出部・復号部を選択し(S100)、RMA Lead−inの記録終端アドレスの次のブロックの開始アドレスを記録開始アドレスに設定する(S101)。次に、記録処理部1がディスク2のRMA領域のRMD#1に管理情報であるRMDを記録する(S102)。CPU4が記録成功か否かを判断し(S103)、成功と判断されると、記録に成功したRMD#1の終端アドレスを記録終端アドレスに設定し(S104)、正常終了する。このときのRMD領域の状態が図5(a)に示されている尚、図5(a)の上には、RMA領域に割り付けられたRMD番号が記載されている。
【0022】
以下、RMD#2への追記も同様の処理を経て記録され、データ構成は。図5(b)に示す状態になる。ここで、RMD#3への記録について説明する。ステップS100〜S102までの処理のフローは、記録開始アドレスがRMD#3に置き換わるのみであり、他は同様であるため説明を省略する。ステップS103において、RMD#3への記録が失敗した場合(図5(c))、CPU4は再生処理部5の第1アドレス信号検出部・復号部5b、つまりプリピットのアドレス信号検出部・復号部を選択する(ステップS105)。次に、CPU4が、記録開始アドレスを任意のブロック、例えば、3ブロック先のRMD#6のアドレスに設定する(ステップS106)。
【0023】
そして、記録処理部1がRMD#6の位置にRMDを再度記録する。CPU4が、記録の成否を判断し(ステップS108)、記録が失敗したと判断された場合には、RMAを使い尽くしたか否かを判断する(ステップS109)。ここで、もし、RMAの最後まで、つまりRMD#700まで記録していたならば、異常終了する。この例では、記録失敗したRMDの位置はRMD#6であり、RMAを使い尽くしてはいないため、ステップS106に戻り、記録開始アドレスをさらに、3ブロック先のRMD#9のアドレスに設定する(ステップS106)。そして、記録処理部1がRMD#9の位置にRMDを再度記録する(図5(d))。CPU4が、記録の成否を判断し(ステップS108)、記録が成功したならば、記録処理部1がRMD#2の記録終端アドレスの次のアドレスから、記録成功したRMD#9の記録開始アドレスの1つ手前まで、任意のデータを記録する(ステップS110)(図5(e))。ここで、任意のデータは、全て“0”のデータでも良いし、記録成功したRMD#9のデータと同じデータでも良い。そして、記録成功したRMD#9の終端アドレスを記録終端アドレスに設定する(ステップS111)。
【0024】
尚、ステップS110において、記録成功したRMD#9の記録開始アドレスの1つ手前まで記録が成功しなくても、最新の管理情報であるRMDが既に記録されているために異常終了する必要はなく、ステップS111に移って良い。以上に説明したように、管理情報の記録動作を行なうことにより、最新の管理情報の記録失敗時に、いくつか先のアドレスに飛ばして再記録するようにしたことにより、記録失敗で異常終了する確率を減らすことができる。また、管理情報の記録動作が成功した場合、それまでの管理情報の記録終端から、最新の管理情報までの区間をなるべく任意のデータで記録して未記録領域を無くす、あるいは少なくすることで、情報記録媒体を情報記録再生装置に挿入した時に行なわれる最新の管理情報の検索の手間と時間を軽減することができる。
【0025】
次に、図6及び図4を参照しつつ、本発明の第2の実施例であるRMDの記録方法および、情報記録再生装置の説明をする。図4のステップS130〜S139までは、図3のステップS100〜S109までの工程と同様であるためここでは説明を省略する。図6の(d)の状態、つまりRMD#3とRMD#6との記録に失敗し、RMD#9の記録が成功した状態から説明する。ステップS140において、記録処理部1がRMD#2の記録終端アドレスの次のアドレスから、記録成功したRMD#9の記録開始アドレスの1ブロック手前までを任意のデータで記録する(ステップS140)(図6(e))。ここで、任意のデータは、全て“0”のデータでも良いし、記録成功したRMD#9のデータと同じデータでも良い。これにより、記録成功したRMD#9のデータと同じデータの場合に、ディスク2を挿入後のRMD探索時に、RMD#9のブロックが再生できない場合でも、同じ内容の情報が記録されてあるRMD#3〜RMD#8を再生することにより最新の管理情報を得ることができるという利点がある。
【0026】
そして、記録成功したRMD#9の終端アドレスを記録終端アドレスに設定する(ステップS141)。尚、ステップS140において、記録成功したRMD#9の記録開始アドレスの1ブロック手前まで記録が成功しなくても、最新の管理情報であるRMDが既に記録されているため、異常終了することはなく、ステップS141のステップに移ることができる。
【0027】
以上の管理情報の記録動作を行なうことにより、本第2実施例は、上記本発明の第1の実施例の利点以外に、最新のRMDの1ブロック手前にはデータを記録しないことにより、最新のRMD#9とその手前のRMDとの記録接合部での記録の同期ずれによって発生するデータ再生時のエラー増大の可能性を省くことができる。
【0028】
以上に説明したように、本発明の第1の実施例では、管理情報の記録動作が失敗した場合、再試行をその次のブロックで行なうのではなく、記録失敗したブロックからいくつか飛んだブロックで管理情報の記録の再試行を行なうので、記録失敗で異常終了する確率を減らすことができる。また、管理情報の記録動作が成功した場合、それまでの管理情報の記録終端から、最新の管理情報までの区間をなるべく任意のデータで記録して未記録領域をなるべく少なくし、情報記録媒体を情報記録再生装置に挿入した時に行なわれる最新の管理情報の検索の手間と時間を軽減することができる。
【0029】
本発明の第2の実施例では、それまでの管理情報の記録終端から、最新の管理情報までの区間を任意のデータで埋める場合に、記録に成功した最新の管理情報の2つ手前までで任意のデータを記録するのを終了することにより、最新の管理情報が記録された位置と任意のデータで埋められた領域には、少なくとも1ブロック分は間があるので、記録接合部での記録の同期ずれによって、データ再生のエラー増大の可能性を省くことができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、追記型情報記録媒体の管理に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態による追記型情報記録媒体の管理情報を記録する情報記録再生装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】情報記録媒体の一例であるDVD−Rの記録領域を内周側から外周側まで表した図である。
【図3】情報記録媒体の一例であるDVD−Rにおいて、第1の実施形態でのRMDの記録動作を示すフローチャートである。
【図4】情報記録媒体の一例であるDVD−Rにおいて、第2の実施形態でのRMD の記録動作を示すフローチャートである。
【図5】情報記録媒体の一例であるDVD−Rにおいて、本発明の第1の実施形態でのRMDの記録状態を示す図である。
【図6】情報記録媒体の一例であるDVD−Rにおいて、本発明の第2の実施形態でのRMDの記録状態を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
1…記録処理部、2…ディスク、3…メモリ、4…CPU、5…再生処理部、5a…第1アドレス信号検出・復号部、5b…第2アドレス信号検出・復号部、5c…データ部検出・復号部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
追記型情報記録媒体へ記録情報を記録する記録処理手段と、前記追記型情報記録媒体に記録された再生情報を再生する再生手段と、前記それぞれの手段を制御する制御手段と、を備えた情報記録再生装置において、
前記再生手段は、前記追記型情報記録媒体に関するアドレス情報を検出し復号する第1アドレス信号検出・復号手段及び第2アドレス信号検出・復号手段と、該第2アドレス信号検出・復号手段に記録されている再生データを検出し復号するデータ部検出・復号手段と、を備えており、
前記制御手段は、前記第1アドレス信号検出・復号手段又は前記第2アドレス信号検出・復号手段の処理に基づいて前記追記型情報記録媒体の管理情報を記録するブロックの所定のアドレスを決定し、該所定のアドレスから始まる前記追記型情報記録媒体のブロックに前記記録処理手段による前記管理情報を記録する前記記録処理手段による処理の成否を判断し、記録が失敗した場合には任意の値だけ飛び越したブロックに前記管理情報を再度記録させ、該管理情報の再度記録の成否を判断し、飛び越したブロックに対する記録が成功した場合に、最初に記録が失敗したブロックから飛び越して記録が成功したブロックの直前までのブロックまでに対して任意のデータを記録する制御を行なうことを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項2】
追記型情報記録媒体へ記録情報を記録する記録処理手段と、前記追記型情報記録媒体に記録された再生情報を再生する再生手段と、前記記録情報及び前記再生情報を記録する記録処理手段と、前記それぞれの手段を制御する制御手段と、を備えた情報記録再生装置において、
前記再生手段は、前記追記型情報記録媒体に関するアドレス情報を検出し復号する第1アドレス信号検出・復号手段及び第2アドレス信号検出・復号手段と、該第2アドレス信号検出・復号手段に記録されている再生データを検出し復号するデータ部検出・復号手段と、を備えており、
前記制御手段は、前記第1アドレス信号検出・復号手段又は前記第2アドレス信号検出・復号手段の処理に基づいて前記追記型情報記録媒体の管理情報を記録するブロックの所定のアドレスを決定し、該所定のアドレスから始まる前記追記型情報記録媒体のブロックに前記記録処理手段による前記管理情報を記録する前記記録処理手段による処理の成否を判断し、記録が失敗した場合には任意の値だけ飛び越したブロックに前記管理情報を再度記録させ、該管理情報の再度記録の成否を判断し、飛び越したブロックに対する記録が成功した場合に、最初に記録が失敗したブロックから飛び越して記録開始したブロックより少なくとも2つ手前のブロックまでを、任意のデータで記録する制御を行うことを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項3】
さらに、前記記録情報及び前記再生情報を記憶するメモリを有しており、該メモリに一時記憶された情報を記録終端の次のアドレスから前記記録処理部の追記処理によりブロックに記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録再生装置。
【請求項4】
追記型情報記録媒体に管理情報を記録する記録方法において、
前記追記型情報記録媒体の第1アドレス信号又は前記追記型情報記録媒体の第2アドレス信号に基づいて、所定のアドレスに前記管理情報を記録するための記録動作を行なうステップ(a)と、
前記管理情報の記録の成否を判断するステップ(b)と、
前記ステップ(b)における記録動作が失敗した場合に、任意の値だけ飛び越したブロックに前記管理情報を記録する記録動作を行なうステップ(c)と、
該ステップ(c)における記録動作が成功した場合に、前記ステップ(a)における記録動作が失敗したブロックから、飛び越して記録開始したブロックの直前までのブロックを任意のデータで記録するための記録動作を行なうステップと
を有する記録方法。
【請求項5】
追記型情報記録媒体に管理情報を記録する記録方法において、
前記追記型情報記録媒体の第1アドレス信号又は前記追記型情報記録媒体の第2アドレス信号に基づいて、所定のアドレスに前記管理情報を記録するための記録動作を行なうステップ(a)と、
前記管理情報の記録の成否を判断するステップ(b)と、
該ステップ(b)における記録動作が失敗した場合、任意の値だけ飛び越したアドレスに前記管理情報を記録する記録動作を行なうステップ(c)と、
該ステップ(c)における記録動作が成功した場合に、前記ステップ(a)における記録動作が失敗したブロックから、飛び越して記録開始したブロックまでの少なくとも2つ手前までのブロックを任意のデータで記録するための記録動作を行なうステップと
を有する記録方法。
【請求項6】
コンピュータに請求項4又は5に記載のステップを実行させるためのプログラム。
【請求項7】
追記型情報記録媒体へ記録情報を記録する記録処理手段と、前記追記型情報記録媒体に記録された再生情報を再生する再生手段と、前記それぞれの手段を制御する制御手段と、を備えた情報記録再生装置において、
前記再生手段は、前記追記型情報記録媒体に関するアドレス情報を検出し復号する第1アドレス信号検出・復号手段及び第2アドレス信号検出・復号手段と、該第2アドレス信号検出・復号手段に記録されている再生データを検出し復号するデータ部検出・復号手段と、を備えており、
前記制御手段は、前記第1アドレス信号検出・復号手段又は前記第2アドレス信号検出・復号手段の処理に基づいて前記追記型情報記録媒体の管理情報を記録するブロックの所定のアドレスを決定し、該所定のアドレスから始まる前記追記型情報記録媒体のブロックに前記記録処理手段による前記管理情報を記録する前記記録処理手段による処理の成否を判断し、記録が失敗した場合には任意の値だけ飛び越したブロックに前記管理情報を再度記録し、該管理情報の再度記録の成否を前記制御手段が判断し、飛び越したブロックに記録が成功した場合に、最初に記録が失敗したブロックから飛び越して記録が成功したブロックの直前のブロック又は飛び越して記録開始したブロックより少なくとも2つ手前のブロックまでのブロックに任意のデータを記録する制御を行うことを特徴とする情報記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−164324(P2006−164324A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−350052(P2004−350052)
【出願日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】