説明

送信装置及び送信システム

【課題】 IP網を介してヘッドエンドから放送データを受信する送信装置で、IP網からのIPパケットが受信できない場合に代替データを送信する送信システム及び送信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 送信システムは、放送用コンテンツをIPパケット化してIP網NWへ送出するヘッドエンド装置HEと、ヘッドエンド装置HEからIPパケット化された放送用コンテンツを受信して受信端末装置へ向けて送信する送信装置100,200とを有する。送信装置100,200は、IP網NWから受信するIPパケットの受信数を監視し、IPパケットが一定期間受信されなかった場合にIPパケットが途絶したと判断する。IPパケットが途絶したと判断された場合に、予め記憶しておいた放送用コンテンツの代わりに放送する代替データを読み出して送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、無線信号を用いて映像データを送信する送信装置の送信チャンネルの選択に関する。
【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送が開始されたことにより、これに関連した様々な新しい事業形態やサービスが登場し、その一つとして、携帯電話を用いたものがある。地上デジタル放送の1つのチャンネル帯域は、13のセグメントに分けられ、そのうちの1つのセグメントを携帯電話などの移動端末装置で受信するための低解像度の放送に割り当て、その1つのセグメント(通称、ワンセグ。)を用いることにより、移動端末装置は地上デジタル放送信号を受信する。
【0003】
近年では、発売される多くの移動端末装置にワンセグ受信機能が備えられ、これを利用した各種サービスが検討されている。例えば、デパートなどの商業施設の中だけに、館内情報を配信したり、大学などの構内にのみ情報を配信したりするものである。このような地域限定の情報をワンセグを用いて配信し、ワンセグ受信が可能な移動端末装置で受信する放送は、エリアワンセグと呼ばれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−61077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記エリアワンセグのシステムは、対象地域へのワンセグ放送の電波を送信する複数のエリアワンセグ送信機と、対象地域へ放送したい放送データを例えばIP網を介して複数のエリアワンセグ送信機へ送出するヘッドエンドとで構成される。エリアワンセグ送信機は、ヘッドエンドからの素材が途絶えると、エリアワンセグ送信機から送信する放送データがないため放送が途絶える。特に、ヘッドエンドからエリアワンセグ送信機へIP網を介して放送データを送出する場合、IPパケットの中断が発生する虞があり、IPパケットの中断が発生した場合、エリアワンセグ送信機から送信される放送データがなくなることから移動端末装置等の受信機では放送を閲覧することができない。
【0006】
そこで目的は、IP網を介してヘッドエンドから放送データを受信する送信装置で、IP網からのIPパケットが受信できない場合に代替データを送信する送信システム及び送信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本実施形態に係る送信装置は、放送用コンテンツをIPパケット化してIP網へ送出するヘッドエンド装置と、前記IP網を介して前記ヘッドエンド装置からIPパケット化された前記放送用コンテンツを受信して受信端末装置へ向けて送信する送信装置と、を有する送信システムの送信装置であって、前記IPパケット化された放送用コンテンツから放送用コンテンツを取り出すIPパケット変換手段と、前記IP網から受信するIPパケットの数を監視し、IPパケットが一定期間受信されなかった場合にIPパケットが途絶したと判断するIPパケット途絶判断手段と、前記ヘッドエンド装置から送出される放送用コンテンツの代わりのデータである代替データを記憶する代替データ記憶手段と、前記IPパケット途絶判断手段によってIPパケットが途絶したと判断された場合に、前記代替データ記憶手段から代替データを読み出して送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本実施形態に係る送信システムは、放送用コンテンツをIPパケット化してIP網へ送出するヘッドエンド装置と、前記IP網を介して前記ヘッドエンド装置からIPパケット化された前記放送用コンテンツを受信して受信端末装置へ向けて送信する送信装置と、を有する送信システムであって、前記ヘッドエンド装置は、放送用コンテンツをIPパケット化するIP処理手段を備え、前記送信装置は、前記IPパケット化された放送用コンテンツから放送用コンテンツを取り出すIPパケット変換手段と、前記IP網から受信するIPパケットの数を監視し、IPパケットが一定期間受信されなかった場合にIPパケットが途絶したと判断するIPパケット途絶判断手段と、前記ヘッドエンド装置から送出される放送用コンテンツの代わりのデータである代替データを記憶する代替データ記憶手段と、前記IPパケット途絶判断手段によってIPパケットが途絶したと判断された場合に、前記代替データ記憶手段から代替データを読み出して送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態に係る送信システムを示す図。
【図2】図1のヘッドエンド装置の構成を示す機能ブロック図。
【図3】図1の送信装置の構成を示す機能ブロック図。
【図4】図3の送信装置がIPパケットの有無に応じて放送データ又は代替データを送信する処理を説明するためのフローチャート。
【図5】図3の送信装置の構成の変形例を示す機能ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本実施形態の送信システムを示す図である。
送信システムは、ヘッドエンド装置HEと、送信装置100とを有する。ヘッドエンド装置HEは、IP網NWを介して放送データを送信装置100へ送出する。送信装置100は、ヘッドエンド装置HEから受信する放送データを無線信号へ変換し、その無線信号を送信する。送信装置100は、図1では1つのみ示したが、ヘッドエンド装置HEはIP網NWを介して複数の送信装置100へ放送データを送出する。
【0012】
図2は、図1に示されるヘッドエンド装置HEの一例を示す機能ブロック図である。
ヘッドエンド装置HEは、送信装置100から送信する放送データを格納し、放送データをIPパケット化してIP網NWへ送出する。ヘッドエンド装置HEは、放送用コンテンツ記憶部10、フレーム生成部11、および、IP処理部12を備える。
【0013】
放送用コンテンツ記憶部10は、放送TS(トランスポートストリーム)形式の放送用コンテンツが記憶され、コンテンツ読出し部11により放送用コンテンツを読み出される。コンテンツ読出し部11は放送用コンテンツ記憶部10から放送用コンテンツを読み出す。読み出された放送用コンテンツはIP処理部12に送られる。IP処理部12は放送用コンテンツをIPパケット化し、IPパケット化された放送用コンテンツをIP網NWに送信する。
【0014】
図3は、図1に示される送信装置100の一例を示す機能ブロック図である。図3を参照して、送信装置100の構成を説明する。
【0015】
送信装置100は、IPパケット受信部101、IPパケット変換部102、ODFM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調部103、IPパケット監視部104、代替データ記憶部105、および、代替データ書込み部106を備える。
【0016】
IPパケット受信部101は、ヘッドエンド装置HEより送出されるIPパケット化された放送用コンテンツをIP網NWを介して受信する。また、IPパケット化された放送用コンテンツをIPパケット変換部102へ出力する。
【0017】
IPパケット変換部102は、IPパケットのペイロードに格納された放送TS形式の放送用コンテンツを取り出し、取り出された放送用コンテンツをOFDM変調部104のバッファへ書き込む。また、IPパケット変換部102は、IPパケット受信部101より送られてくるIPパケットの数をカウントするカウンタ102Cを備える。
【0018】
OFDM変調部103は、バッファに書き込まれた放送用コンテンツをOFDM変調し、送信出力の電力に増幅するとともに、送信周波数帯に周波数変換してアンテナより出力する。また、OFDM変調部103のバッファは、後述する代替データ書込み部106により放送用コンテンツの代替データが書き込まれる場合がある。このときは、OFDM変調部103は、バッファに書き込まれた代替データを放送用コンテンツと同様にOFDM変調し、送信出力の電力に増幅するとともに、送信周波数帯に周波数変換してアンテナより出力する。
【0019】
IPパケット監視部104は、IPパケットが正常に受信できているかを監視するために、IPパケット変換部102に対して定期的にポーリングを行う。また、IPパケット監視部104は、IPパケットが正常に受信できているかを判断するためのタイマ104Tを備える。IPパケット変換部102に対するポーリングは、IPパケット変換部102がカウンタ102Cを用いてカウントするIPパケットの数を問い合わせるものである。IPパケット監視部104、定期的にこのカウンタ102Cのカウント値を問い合わせし、一定期間以上カウント値に変化が無なればIPパケットが正常に受信できていない、すなわちIPパケットが途絶したと判断する。
【0020】
例えば、タイマ104Tに、IPパケットが正常に受信できていないと判断するまでの期間tをタイマ104Tにセットしておき、タイマ104Tがスタートしてからタイムアウトするまでの間にカウンタ102Cのカウンタ値に変化がなければIPパケットが途絶したと判断する。また、タイマ104Tを用いる代わりに、ポーリングによりカウンタ102Cのカウント値が連続で何回変化なかったかを、IPパケットが途絶したと判断する基準としてもよい。ポーリング間隔とカウント値が連続して変化なかった回数とで、カウント値に変化がないと判断する一定期間の基準を設定することができる。
【0021】
また、IPパケット監視部104は、IPパケットが途絶したと判断した場合、代替データ書込み部106に対して代替データ書込み指示を行う。
【0022】
代替データ記憶部106は、IPパケット変換部102によってIPパケットが途絶したと判断された場合に、放送用コンテンツの代わりに放送する代替データが記憶される。代替データは、代替データ書込み部106によって読み出される。また、代替データは、放送用コンテンツと同様に放送TS形式であることを想定しているが、放送用コンテンツと同様の形式に変換する処理部があれば、代替データは他の形式でもよく、また、放送用コンテンツが放送TS以外の他の形式であれば、放送用コンテンツと同じ形式で代替データ記憶部105に代替データを記憶しておくことでもよい。代替データ記憶部106に記憶される代替データは、送信システムが防災用であれば、災害発生に関する映像、例えば避難場所や注意事項についての映像であったり、送信システムが商業施設内向けであれば、例えば営業時間のお知らせや特売日のお知らせだったりする。
【0023】
代替データ書込み部106は、IPパケット監視部104から代替データ書込み指示を受けた場合、代替データ記憶部105から代替データを読み出して、読み出した代替データをOFDM変調部103のバッファへ書き込む。代替データ記憶部105から読み出す代替データは、代替データ記憶部105に記憶される複数のデータのうち、予め設定された代替データを読み出される。なお、この設定は、時間帯毎や季節毎に読み出される代替データを設定するようにしてもよい。
【0024】
次に、上記構成における送信システムでの送信装置100の処理動作について説明する。
図4は、送信装置100が、受信するIPパケットの有無に応じて放送データ又は代替データを送信する処理を説明するためのフローチャートである。
【0025】
まず、IPパケット監視部104は、IPパケット変換部102に対してポーリングを行って、IPパケット変換部102に備えられるカウンタ102CによりカウントされるIPパケット数の変化を確認する。このようにIPパケット監視部104は、受信するIPパケットの有無を監視することで、IPパケットが受信されているかを判断する(S1)。IPパケットが受信されていれば、通常の放送用コンテンツの処理を行う。
【0026】
すなわち、IPパケットを受信していれば(S1でYes)、IPパケット変換部102はIPパケットから放送TSを取り出し(S2)、取り出された放送TSをOFDM変調部103のバッファへ書き込む(S3)。そして、OFDM変調部103は、バッファへ放送TSが書き込まれると予め決められた放送タイミングでOFDM変調等行い、アンテナから放送TSを送信する。
【0027】
ステップS1にて、IPパケットを受信していないとIPパケット監視部104が判断した場合(S1でNo)、IPパケット監視部104に備えられるタイマ104Tにより前回IPパケットを受信したことを確認してからの経過時間nを計測する。経過時間nがタイムアウトする時間tを経過しているか否か(t≧n?)を判断する(S4)。
【0028】
タイムアウトしていなければ(S4でNo)、ステップS1へ戻る。タイムアウトしていれば(S4でYes)、IPパケット監視部104は代替データ書込み部106に対して代替データ書込み指示を行う。代替データ書込み部106は、代替データ記憶部105に代替データが記憶されているかを判断する(S5)。
【0029】
代替データ記憶部105に代替データが記憶されていれば(S5でYes)、代替データ書込み部106は、時間帯や季節による配信データ切り替え設定がされているか否かを判断する(S6)。配信データ切り替え設定がされていれば(S6でYes)、代替データ書込み部106は、時間帯や季節による設定に応じて代替データを読み込む(S7)。配信データ切り替え設定がされていなければ(S6でNo)、代替データ書込み部106は、既定の代替データを読み込む(S8)。
【0030】
そして、ステップS7およびステップS8の次に、代替データ書込み部106は、代替データ記憶部105より読み込んだ代替データをOFDM変調部103のバッファへ書き込む(S3)。
【0031】
ステップS5にて、代替データ書込み部106が代替データ記憶部105に代替データがないと判断した場合(S5でNo)、処理を終了する。
【0032】
このようにして、受信するIPパケットが途絶した場合においても、代替データを送信することができる。
【0033】
(変形例)
上記実施形態で説明した図1に示す送信システムの送信装置100の変形例を説明する。
図5は、図1に示される送信装置100の変形例である送信装置200を示す機能ブロック図である。送信装置100の機能ブロックと同じ処理部には同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
【0034】
送信装置200は、IPパケット受信部101、IPパケット変換部202、ODFM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調部103、代替データ記憶部105、および、代替データ書込み部206を備える。上記実施形態では、受信するIPパケットの有無の判断をIPパケット監視部104にて行っていたが、この変形例ではIPパケット変換部202が行う。
【0035】
IPパケット変換部202は、IPパケットのペイロードに格納された放送TS形式の放送用コンテンツを取り出し、取り出された放送用コンテンツをOFDM変調部104のバッファへ書き込む。また、IPパケット変換部202は、IPパケット受信部101より送られてくるIPパケットの数をカウントするカウンタ202Cを備える。
【0036】
IPパケット変換部202は、IPパケットが正常に受信できているかを判断するためのタイマ202Tを備える。タイマ202Tは、IPパケットが受信されなくなってから一定期間以上経過した後にIPパケットが途絶したと判断するために、IPパケットが受信されなくなってからの時間を、タイムアウトするまで計測する。IPパケット変換部202は、カウンタ202CによりカウントされるIPパケットの数を監視し、タイマ202Tがタイムアウトする一定期間t、カウント値に変化がなればIPパケットが正常に受信できていない、すなわちIPパケットが途絶したと判断する。
【0037】
例えば、タイマ202Tに、IPパケットが正常に受信できていないと判断するまでの期間tをタイマ202Tにセットしておき、タイマ202Tがスタートしてからタイムアウトするまでの間にカウンタ202Cのカウンタ値に変化がなければIPパケットが途絶したと判断する。
【0038】
また、IPパケット監視部204は、IPパケットが途絶したと判断した場合、代替データ書込み部206に対してIPパケット受信停止通知を出力する。
【0039】
代替データ書込み部206は、IPパケット監視部204からIPパケット受信停止通知を受けた場合、代替データ記憶部105から代替データを読み出して、読み出した代替データをOFDM変調部103のバッファへ書き込む。
【0040】
このようにして、受信するIPパケットの有無の判断をIPパケット変換部202で行うようにしても、受信するIPパケットが途絶した場合においても代替データを送信することができる。すなわち、IP網を介してヘッドエンドから放送データを受信する送信装置で、IP網からのIPパケットが受信できない場合に代替データを送信する送信システム及び送信装置を提供することができる。
【0041】
以上述べたように、送信装置で、IPパケットの有無を判断し、IPパケットが途絶したと判断された場合に、放送用コンテンツの代わりに、送信装置内に予め記憶しておく代替データを送信することで、受信するIPパケットが途絶した場合においても代替データを送信することができる。
【0042】
IPパケットが途絶して受信端末で放送を閲覧できなく、例えば真っ黒な画面且つ無音の状態が続くと、ユーザはそのチャンネルで放送を行っているか判断がつかなかったり、受信端末の障害か送信システムの障害か不明であったり、受信端末で閲覧するユーザにとって不便である。そこで、本実施形態では、IPパケットの途絶により放送用コンテンツを受信端末へ送信できなくても、その送信システムに合わせた代替データを送信するようにしているため、受信端末で閲覧するユーザは、その送信システムに合った映像を閲覧することができる。特に、IPパケットが瞬間的に受信されなくなった場合ではなく、数十秒単位以上等、比較的長時間IPパケットが途絶した場合に効果的である。
【0043】
また、送信装置内に代替データを記憶しておく場合に、代替データの形式を放送用コンテンツと同じ形式で記憶するようにしているため、送信装置内の代替データ記憶部から読み出された代替データを、送信に適切な形式に変換する必要がなく、IPパケットが途絶したと判断してからすぐに代替データを送信することができる。
【0044】
なお、上記実施形態では、送信装置はアンテナから無線信号として放送データを出力するように説明したが、OFDM変調を施さず、OFDM変調部の代わりに映像インタフェース等を備えて有線で放送データを出力するようにしてもよい。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
HE…ヘッドエンド装置、NW…IP網、10…放送用コンテンツ記憶部、11…コンテンツ読出し部、12…IP処理部、100…送信装置、101…IPパケット受信部、102,202…IPパケット変換部、102C,202C…カウンタ、103…OFDM部、104…IPパケット監視部、104T,202T…タイマ、105…代替データ記憶部、106,206…代替データ書込み部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送用コンテンツをIPパケット化してIP網へ送出するヘッドエンド装置と、前記IP網を介して前記ヘッドエンド装置からIPパケット化された前記放送用コンテンツを受信して受信端末装置へ向けて送信する送信装置と、を有する送信システムの送信装置であって、
前記IPパケット化された放送用コンテンツから放送用コンテンツを取り出すIPパケット変換手段と、
前記IP網から受信するIPパケットの数を監視し、IPパケットが一定期間受信されなかった場合にIPパケットが途絶したと判断するIPパケット途絶判断手段と、
前記ヘッドエンド装置から送出される放送用コンテンツの代わりのデータである代替データを記憶する代替データ記憶手段と、
前記IPパケット途絶判断手段によってIPパケットが途絶したと判断された場合に、前記代替データ記憶手段から代替データを読み出して送信する送信手段と
を備えることを特徴とする送信装置。
【請求項2】
前記IPパケット変換手段は、受信したIPパケットの数をカウントするカウント手段を備え、
前記IPパケット途絶判断手段は、前記カウント手段でカウントされるIPパケットの数を監視し、一定時間カウント数に変化がなかった場合にIPパケットが途絶したと判断することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
前記送信手段は、前記IPパケット途絶判断手段によってIPパケットが途絶したと判断された場合に、前記代替データ記憶手段から時間帯に応じた代替データを読み出して送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の送信装置。
【請求項4】
前記代替データ記憶手段は、前記放送用コンテンツと同じ放送形式の代替データを記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の送信装置。
【請求項5】
放送用コンテンツをIPパケット化してIP網へ送出するヘッドエンド装置と、前記IP網を介して前記ヘッドエンド装置からIPパケット化された前記放送用コンテンツを受信して受信端末装置へ向けて送信する送信装置と、を有する送信システムであって、
前記ヘッドエンド装置は、
放送用コンテンツをIPパケット化するIP処理手段を備え、
前記送信装置は、
前記IPパケット化された放送用コンテンツから放送用コンテンツを取り出すIPパケット変換手段と、
前記IP網から受信するIPパケットの数を監視し、IPパケットが一定期間受信されなかった場合にIPパケットが途絶したと判断するIPパケット途絶判断手段と、
前記ヘッドエンド装置から送出される放送用コンテンツの代わりのデータである代替データを記憶する代替データ記憶手段と、
前記IPパケット途絶判断手段によってIPパケットが途絶したと判断された場合に、前記代替データ記憶手段から代替データを読み出して送信する送信手段と
を備えることを特徴とする送信装置。
【請求項6】
前記IPパケット変換手段は、受信したIPパケットの数をカウントするカウント手段を備え、
前記IPパケット途絶判断手段は、前記カウント手段でカウントされるIPパケットの数を監視し、一定時間カウント数に変化がなかった場合にIPパケットが途絶したと判断することを特徴とする請求項4に記載の送信システム。
【請求項7】
前記送信手段は、前記IPパケット途絶判断手段によってIPパケットが途絶したと判断された場合に、前記代替データ記憶手段から時間帯に応じた代替データを読み出して送信することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の送信システム。
【請求項8】
前記代替データ記憶手段は、前記放送用コンテンツと同じ放送形式の代替データを記憶することを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の送信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−175574(P2012−175574A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−37602(P2011−37602)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】