説明

透光性防音パネル

【課題】耐風圧性、耐候性及び耐燃性に優れ、軽量化が可能な透光性防音パネルを提供する。
【解決手段】厚さ1.5〜10mmの化学強化ガラスを1枚以上含む透明防音板と、該透明防音板の周辺を囲む枠体とを備え、道路、線路又は敷地の側縁部に沿って配置される透光性防音パネル。透明防音板は、化学強化ガラスの1枚で構成されているか、あるいは、化学強化ガラスを1枚以上用いた合せガラスであることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路、線路又は敷地の側縁部に沿って配置される、化学強化ガラスを用いた透光性防音パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
道路、線路、敷地の側縁部に防音パネルを配置して、交通騒音などを低減することが行われている。かかる防音パネルとしては、遮音性を有することは勿論、運転者の圧迫感を減らすことや、近隣住民への日照確保のために、透光性を有するものが求められている。このような防音パネルとしては、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透明樹脂板が従来より用いられている。
【0003】
しかしながら、透明樹脂板の場合、紫外線劣化による黄変、静電気発生による自動車排気ガス中の煤や埃の付着、あるいは表面硬度不足による傷つき等の理由により、透視性や透明性が低下する問題があった。また、清掃作業を行っても透視性、透明性を回復させるのが難しいという問題があった。また、剛性が低いため、面に凹凸が生じ、透視映像、反射映像がゆがむという問題があった。また、火災による類焼や熔融によって民地側に落下する問題などを有していた。
【0004】
また、近年では、ガラスを防音パネルに用いる試みが検討されている。
【0005】
特許文献1には、板厚3mmの2枚のフロートガラスと、これらフロートガラス間に介在させた0.75mmの中間膜により接着した合せガラスからなる防音パネルが開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、強化板ガラスと網入り板ガラスを中間膜を介してはり合せた合せガラスで形成され、前記強化板ガラスを道路側に、前記網入り板ガラスを民地側に配置して使用される道路用透光性パネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実公平7−15854号公報
【特許文献2】特開2007−169957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ガラスを用いた防音パネルは、透明樹脂板を用いた防音パネルに比べて耐候性、透視性、透明性などに優れる。
【0009】
しかしながら、特許文献1では、フロートガラスを使用しているため、実用に適した耐風圧性、耐衝撃性、耐燃焼性等の特性を得るためには、フロートガラスの厚みを厚くする必要があった。このため、防音パネル全体の重量が嵩み、施工性が劣るという問題があった。
【0010】
また、特許文献2では、強化ガラスと網入りガラスとの合せガラスを使用している。特許文献2には、強化ガラスに関する詳しい記載はないが、一般的に強化ガラスというと、風冷強化ガラスを指す。風冷強化ガラスは、フロートガラスを軟化点近くまで過熱した後、急冷して、ガラス表面を圧縮層にし、ガラス内部を引張層にすることにより強度を向上させてなるものであるが、強化工程中にガラス表面に強化歪が生じ易く、透視映像や反射映像等が歪む問題があった。また、風冷強化ガラスは、ガラス中の不純物の結晶が緩やかに転移して体積膨張することにより強化ガラスの内部応力のバランスが崩れて、全く荷重を加えていない状態でも突然に割れてしまう自然破損が生じることがあった。
【0011】
よって、本発明の目的は、耐風圧性、耐候性及び耐燃性に優れ、透視映像、反射映像のゆがみが少なく、自然破損が生じず、軽量化が可能な透光性防音パネルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の透光性防音パネルは、透明防音板と、該透明防音板の周辺を囲む枠体とを備え、道路、線路又は敷地の側縁部に沿って配置される透光性防音パネルであって、前記透明防音板は、厚さ1.5〜10mmの化学強化ガラスを1枚以上含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の透光性防音パネルの前記透明防音板は、前記化学強化ガラスの1枚で構成されているか、あるいは、前記化学強化ガラスを1枚以上用いた合せガラスであることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の透光性防音パネルは、厚さ1.5〜10mmの化学強化ガラスの1枚以上を透明防音板に使用しているので、耐候性及び耐熱性に優れる。また、強度があり、耐風圧性に優れる。更には、衝撃が加わって透明防音板が破損しても、飛散するガラス破片が小片であり、周囲への被害を抑えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の透光性防音パネルは、透明防音板と、該透明防音板の周辺を囲む枠体とを備える。
【0016】
本発明において、枠体は、特に限定は無く、金属製、樹脂製のフレーム材等が挙げられる。
【0017】
本発明において、透明防音板は、化学強化ガラスを1枚以上含むもので構成されている。化学強化ガラスは、ナトリウム塩、あるいはカリウム塩等の熔融アルカリ金属塩にガラス板を浸漬させるイオン交換法により、ガラス表面の小さなイオン半径のアルカリ金属原子、例えば、リチウム、あるいは、ナトリウムが、大きなイオン半径のアルカリ金属原子、例えば、ナトリウム、あるいはカリウムに置き換えられてガラス表面層に大きな圧縮応力が付与されたものであって、フロートガラス等の非強化ガラス、あるいは風冷法により強化されたガラスと比較して強度が高められ、容易に割れないものとなっている。以下化学強化ガラスについて詳しく説明する。
【0018】
本発明で用いる化学強化ガラスは、表面圧縮応力が250MPa以上であることが好ましく、より好ましくは300〜800MPaであり、特に好ましくは300〜600MPaである。化学強化ガラスの表面圧縮応力が250MPa未満であると、強度的に劣り、十分な耐風圧性を得ようとした場合、ガラス厚を厚くする必要があり重量が嵩む傾向にある。また、800MPaを超えると、表面の圧縮応力層と、内部の引張応力層とのバランスが劣り、わずかな歪で破壊し易くなることがある。表面圧縮応力を300〜800MPaに調整するには、ガラス板の熔融アルカリ金属塩への浸漬時間を変更することで可能であり、浸漬時間を長くすれば、表面圧縮応力値は高くなる。なお、本発明において、表面圧縮応力は、表面応力測定器にて測定した値である。
【0019】
本発明で用いる化学強化ガラスは、厚みが1.5〜10mmであることが好ましく、2.0〜6.0mmがより好ましく、3.0〜5.5mmが特に好ましい。厚みが1.5mm未満であると、防音性や耐風圧性が劣る傾向にある。10mmを超えても、防音性の更なる向上が見られないので、材料コストが嵩み経済的でない。更には、合せガラス全体の重量が重くなるので、透光性防音パネルの施工性が低下する傾向にある。また、厚みが厚くなると、たわみづらくなり、表裏の温度差が出やすいので、強熱時に割れやすくなる。
【0020】
化学強化ガラスは、例えば以下のようにして製造することができる。
【0021】
すなわち、汎用的なソーダライムシリケートガラスなどのフロートガラスを、熔融したカリウム塩に浸漬する。それによって、ガラス組成中のリチウムイオン、あるいはナトリウムイオンが、イオン半径の大きなカリウムイオンに置換される。これにより、カリウムイオンによって増加する体積分だけ圧縮応力が生じ、表面圧縮応力が向上する。
【0022】
カリウム塩としては、例えば、硝酸カリウム、硫酸カリウム、重硫酸カリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、塩化カリウム等が挙げられる。
【0023】
溶融温度は、カリウム塩の種類により異なるが、例えば、硝酸カリウムの場合、350〜500℃が好ましく、450〜500℃がより好ましく、450〜480℃が特に好ましい。350℃未満であると、化学強化処理を行う時間が長くなり、生産性に劣る。一方、熔融温度を上げると、化学強化処理時間は短縮されるが、500℃を超えても、化学強化処理時間は大幅に短縮されず、使用するカリウム塩の種類によっては、有害なガスを発生し作業環境を損なう場合がある。
【0024】
本発明において、透明防音板は、上記化学強化ガラスを1枚以上含むものであり、具体例として、例えば、化学強化ガラスの一枚のみからなる単板、化学強化ガラスと他のガラスとを中間膜を介して貼り合せた合せガラス、強化ガラスと他のガラスとをスペーサーを介して平行隔置し周囲を封止して、強化ガラスと他のガラスとの間に中間層を有してなる複層ガラス等が挙げられる。好ましくは、経済的な観点から、化学強化ガラスの一枚のみからなる単板、化学強化ガラスと他のガラスとを中間膜を介して貼り合せた合せガラスである。
【0025】
透明防音板を合せガラスとして用いる場合、他のガラスとしては、化学強化ガラス、風冷強化ガラス、又はフロートガラスが挙げられる。好ましくは化学強化ガラスである。他のガラスとして化学強化ガラスを用いることで、合せガラス全体の厚みをより薄くでき、軽量化を図ることができる。
【0026】
他のガラスとして化学強化ガラスを用いる場合、厚さ1.5〜10mm、表面圧縮応力250MPa以上の化学強化ガラス板を好ましく用いることができる。厚さは、2.0〜6.0mmがより好ましく、3.0〜5.5mmが特に好ましい。表面圧縮応力は、300〜800MPaがより好ましく、300〜600MPaが特に好ましい。厚み、表面圧縮応力が上記範囲であれば、防音性や耐風圧性の優れた透光性防音パネルとすることができる。
【0027】
他のガラスとしてフロートガラスを用いる場合、厚さ2〜25mmが好ましく、2〜19mmがより好ましく、4〜12mmが特に好ましい。厚みが上記範囲であれば、防音性や耐風圧性の優れた透光性防音パネルとすることができる。
【0028】
フロートガラスの種類としては、特に限定は無く、ソーダライムシリケートガラス、ホウケイ酸ガラス等が挙げられる。これらのフロートガラスの表面圧縮応力は、発生しない。
【0029】
合せガラスの中間膜としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等が好ましく用いられる。特に、ビニル系ポリマー、エチレン−ビニル系モノマー共重合体、スチレン系共重合体、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂等が好ましく用いられる。なかでも、安価で製造しやすいという理由から、ビニル系ポリマー及び/又はエチレン−ビニル系モノマー共重合体がより好ましい。ビニル系ポリマーとしては、ポリビニルブチラールが好ましく用いられる。また、エチレン−ビニル系モノマー共重合体としては、ポリエチレン酢酸ビニル共重合体が好ましく用いられる。
【0030】
中間膜の厚みは、0.5〜6.0mmが好ましく、0.7〜5.0mmがより好ましい。0.5mm未満であると、合せガラスの耐衝撃強度が低くなり、透光性防音パネルとして使用は不適である。一方、6.0mmを超えると耐衝撃強度の大幅な向上が見られず、逆に不経済である。
【0031】
合せガラスの製造方法としては、1枚目のガラス板の上に、シート状の中間膜材料を置き、その上に2枚目のガラス板を重ね合せ、ロールプレス法などにて、90〜160℃の加熱下で予備圧着させた後、1〜12気圧、120〜160℃のオートクレーブ中で本圧着を行い、2枚のガラス板を中間膜材料で接着させる方法や、2枚のガラス板の間に間隙を設け、その間隙に中間膜材料として、アクリル系組成物等の液状の紫外線硬化性組成物を注入し、紫外線硬化により中間膜材料を形成させて2枚のガラス板を接着させる方法などがある。
【0032】
合せガラス全体の厚み(化学強化ガラスの厚みと、中間膜の厚みと、その他のガラスの厚みの合計)は、3.5〜41mmが好ましく、5.5〜25mmがより好ましい。3.5mm未満であると、所望する防音性に満たない場合や、強度が不足するために、例えば、長さ2m程度の、大きな寸法での透明性防音パネルができない場合がある。一方、41mmを超えても、コストアップになり、重量(質量)が嵩み、施工性に欠ける場合がある。
【0033】
本発明の透光性防音パネルに用いる透明防音板の単位面積当たりの重量は、100kg/m未満が好ましく、30kg/m未満がより好ましい。
【0034】
本発明の透光性防音パネルに用いる透明防音板の寸法は、特に制限はないが、耐風圧強度性を考慮して、厚み及び寸法を決めることが好ましく、例えば、高さ1.0m、幅2.0m程度の場合には、厚みを5.0〜16.0mmにすることが好ましく、高さ2.0m、幅2.0m程度の場合には、厚みを6.5〜19.0mmに設定することが好ましいなど、寸法に応じて、厚みを適宜決定することが、より好ましい。
【0035】
本発明の透光性防音パネルは、道路、線路又は敷地の側縁部に沿って配置して用いる。
適用対象となる道路としては、高速道路、一般道路、遊歩道、ペデストリアンデッキなどの人道等が挙げられる。適用対象となる線路としては、新幹線、在来線などの一般線路、路面線路にて一般道路と平行して走行する部分等が挙げられる。適用対象となる敷地としては、一般ビル、公共建築物、一般住宅等が挙げられる。
【0036】
本発明の透光性防音パネルは、透明防音板として、厚さ1.5〜10mm、表面圧縮応力250MPa以上の化学強化ガラスを用いているので透明で耐候性に優れ、例えば道路や線路の側縁部に沿って配置した場合、走行側から透光性防音パネルを通して窓外を透視でき、走行中における窓外の景観が確保される。また、透明防音板は、強度が高く耐風圧性に優れるので、透明防音板をより薄くでき、軽量化が可能である。更には、耐熱性に優れ、局所的に加熱されたとしても、ひび割れ等がし難いので、道路や線路の内側にて、事故衝突等により火災が発生したても、道路や線路の外側の火災の広がりを抑えることができる。
【0037】
また、透明防音板を、上記化学強化ガラスを1枚以上用いた合せガラスとすることで、防音性に優れると共に、車や列車の走行に伴う小石等の飛散物等によって、透明防音板に衝撃が加わって透明防音板が破損しても、その破片の周囲への飛散を抑えることができ、被害を抑えることができる。
【実施例】
【0038】
[化学強化ガラスの製造]
(製造例1)
モジュール寸法が、幅2000mm、高さ1000mmで、厚4.0mmのソーダライムシリケート系フロートガラス板を、約450℃に加熱して溶融した硝酸カリウムに、2時間浸漬して、表面圧縮応力300MPa、厚さ4.0mm、単位面積当たりの重量10kg/mの化学強化ガラスを製造した。
【0039】
(製造例2)
モジュール寸法が、幅2000mm、高さ1000mmで、厚3.0mmのソーダライムシリケート系フロートガラス板を、約450℃に加熱して溶融した硝酸カリウムに、2時間浸漬して、表面圧縮応力300MPa、厚さ3.0mm、単位面積当たりの重量7.5kg/mの化学強化ガラスを製造した。
【0040】
(製造例3)
モジュール寸法が、幅2000mm、高さ1000mmで、厚6.0mmのソーダライムシリケート系フロートガラス板を、約450℃に加熱して溶融した硝酸カリウムに、2.5時間浸漬して、表面圧縮応力300MPa、厚さ6.0mm、単位面積当たりの重量15kg/mの化学強化ガラスを製造した。
【0041】
[測定条件]
許容耐風圧:各ガラス規格値より算出し、ガラス板を水平に置き、その上に風圧相当の荷重を載せ、ガラス板の破損の有無を確認した。
【0042】
防音性:遮音試験にて、各周波数での音響透過損失を測定し、400Hz及び1000Hzでの音響透過損失をdB(デシベル)で評価した。評価基準は、400Hzで25dB以上及び1000Hzで30dB以上であるものを合格とした。
【0043】
耐熱性:口元の口径がφ100mmのプロパンガスタイプのバーナーを、透明防音板とバーナー口元を40cm離した距離で設置する。1分間バーナーの炎を照射し、着火しない場合は30秒単位で燃焼時間を増やし、合計2分間の照射を行った。ガラス板にクラックも脱落もせず火炎の貫通がないものを〇、加熱側のガラスにクラックが入るが脱落せず、且つ非加熱側のガラスの破損が全くないものを△、加熱側、非加熱側ともガラスにクラックが入りガラスが脱落してしまうものを×、ガラスにクラックが入りガラスが脱落してしまい、且つその時間が×よりも短いものを××とした。
【0044】
[透光性防音パネルの製造]
(実施例1)
製造例1の化学強化ガラスを透明防音板とし、許容耐風圧、防音性、耐熱性を評価した。結果を表1に記す。
【0045】
(実施例2)
製造例3の化学強化ガラスを透明防音板とし、許容耐風圧、防音性、耐熱性を評価した。結果を表1に記す。
【0046】
(実施例3)
製造例2の化学強化ガラスの上に中間膜にポリビニルブチラールを載せ、その上にさらに製造例2の化学強化ガラスを乗せ、予備圧着、本圧着をして合せガラスを製造した。この合せガラスの重量は15kg/mで、中間層の厚みは約1.52mmであった。この合せガラスを透明防音板とし、許容耐風圧、防音性、耐熱性を評価した。結果を表1に記す。
【0047】
(比較例1)
厚さ6.0mmのフロートガラスを透明防音板とし、許容耐風圧、防音性、耐熱性を評価した。結果を表1に記す。
【0048】
(比較例2)
厚さ3.0mmのフロートガラスの上に中間膜にポリビニルブチラールを載せ、その上にさらに厚さ3.0mmのフロートガラスを乗せ、予備圧着、本圧着をして合せガラスを製造した。この合せガラスの重量は15kg/mで、中間層の厚みは約1.52mmであった。この合せガラスを透明防音板とし、許容耐風圧、防音性、耐熱性を評価した。結果を表1に記す。
【0049】
【表1】

【0050】
表1に示すように、化学強化ガラスを1枚以上含む透明防音板を使用した実施例1〜3は、耐風圧性、防音性、耐熱性に優れるものであった。特に、実施例2(化学強化ガラス単板)は、耐風圧性に優れているとともに、耐熱性試験においても、クラックもなく、耐熱正に一番優れていた。また、実施例3(合せガラス)は、加熱側のガラスが軟化して変形して孔が開いた後も、非加熱側のガラスが変形もなく健全であった。
【0051】
これに対し、フロートガラスを使用した比較例1,2は、許容風圧力が実施例1〜3よりもかなり低く、耐風圧性に劣るものであった。また、バーナーをかけるとすぐに割れてしまい、耐熱性の劣るものであった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明防音板と、該透明防音板の周辺を囲む枠体とを備え、道路、線路又は敷地の側縁部に沿って配置される透光性防音パネルであって、
前記透明防音板は、厚さ1.5〜10mmの化学強化ガラスを1枚以上含むことを特徴とする透光性防音パネル。
【請求項2】
前記透明防音板は、前記化学強化ガラスの1枚で構成されている、請求項1に記載の透光性防音パネル。
【請求項3】
前記透明防音板は、前記化学強化ガラスを1枚以上用いた合せガラスである、請求項1に記載の透光性防音パネル。

【公開番号】特開2013−23911(P2013−23911A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159849(P2011−159849)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(599093524)旭ビルウォール株式会社 (19)
【Fターム(参考)】