説明

透水層を有する縁石ブロック

【課題】歩道上の雨水を効率よく排水し、水切りも良く、美観に優れ街並みの景観を損なわず、強度も高く安価な縁石ブロックを提供する。
【解決手段】縁石ブロックをコンクリートからなる縁石基層(11)と、ポーラスコンクリートからなる中間層(12)と、モルタルで固めされましたケイ砂からなる化粧層(13)の3層で構成する。縁石基層(11)と中間層(12)との境界面(14)は、歩道(21)側から車道(22)側に傾斜する斜面として形成されるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車道と歩道の境界に設置される縁石ブロックに関するもので、さらに具体的には歩道側に降った雨水を車道側に排水して、歩道上に雨水が溜まることを防ぐ、排水性を有する縁石ブロックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来周知の所定高さのコンクリート製の縁石ブロックは、車道と歩道の境界に設置されて、車道と歩道を区分し、歩行者が車道側に誤って飛び出てしまったり、車両が歩道側に乗り上げて、歩行者が危険にさらされることを防止するようになっている。このような縁石ブロックが設置される歩道の多くは、図4の(ア)に示されているように、その歩道面55と車道面56の高低差L1が比較的大きい、いわゆるマウントアップ形式である。この方式では、歩道面55と縁石ブロック50のブロック上面51の高さは等しくなっている。従って、降雨時であっても、歩道57側に降った雨水は、矢印Y1に示されるように、歩道面55からブロック上面51を流れて車道58側に排水されるので、歩道面55に溜まることはなく、歩行者は快適に歩道57上を通行できる。
【0003】
ところで、このような高低差のある縁石ブロックは、横断歩道の近傍では設置することはできない。歩道面と車道面がほぼ同じ高さになるように、歩道面が傾斜して下げられているからである。上記したようなマウントアップ形式の歩道では、傾斜の勾配が大きくなってしまい、車椅子等にとっては通行が困難である。そこで、近年、バリヤフリー化の観点から、図4の(イ)に示されているような、歩道面55と車道面56の高低差L2が小さい、いわゆるセミフラット形式の歩道の整備が進められている。このようなセミフラット形式の歩道では、歩道57の歩道面55は、縁石ブロック50のブロック上面51より低い。従って、降雨時には、歩道57側に降った雨水は、縁石ブロック50の側面52に堰き止められて、車道58側に排水できない。そこで、歩道57を透水性を有する敷石ブロック等で舗装して、雨水を地中にしみ込ませるようにしたり、あるいは縁石ブロック50全体を透水性を有するポーラスコンクリートで形成して、縁石ブロック50から排水するようにしている。しかしながら、透水性を有する敷石ブロック50は、しみ込む量に限界があり、降雨量の多いときには、歩道面55には水溜まりが形成される。また、縁石ブロックとの境界に水が残りやすく、雑草等の種子が発芽することもある。さらには、全体がポーラスコンクリートで形成された縁石ブロックは、表面が粗いので、街中に設置されると美観を損なう欠点があり、また格別に水切りに対する配慮がされていないので、水分がポーラスコンクリート中に溜まってしまい、縁石ブロックに苔、雑草等が生えたり、あるいは凍結により縁石ブロックが破壊する。
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3097785号
【特許文献2】特開2007−23742号公報
【0005】
特許文献1には、図5の(ア)に示されているように、透水層63を有する縁石ブロック60が示されている。この縁石ブロック60は、コンクリート製の縁石基部61とコンクリート製の縁石上部62と、それらの間に設けられた、無数の連通細孔が形成された透水層63とから、一体的に形成されている。このような縁石ブロック60は、縁石基部61が歩道64の遮水層部66の面と同じ高さかそれよりも低く、透水層63が歩道64の透水層部67とほぼ同じ高さになるように、歩道64と車道65の境界に設置される。従って、歩道64上に降った雨水は、一旦透水層部67に染みこんだ後に、縁石ブロック60の透水層63を経由して、車道65に排水される。
【0006】
特許文献2には、図5の(イ)に示されているように、両端が開口した排出管71が設けられた縁石ブロック70が記載されている。縁石ブロック70は、コンクリート製の本体72に金属製の排出管71が埋め込まれて一体形成されており、排出管71は歩道73から車道74に向かって傾斜している。このような縁石ブロック70は、排水管71の歩道側の開口部75が歩道73の透水層部76に接するように、歩道73と車道74の境界に設置される。従って、歩道73上に降った雨水は、一旦透水層部76に染みこんだ後に、排水管71を経由して、車道74に排水される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の縁石ブロック60によっても、透水層63により雨水は排水されるので、歩道64上に水溜まりが生じることはない。また、透水層63を有するので、水は縁石ブロック60中に溜まりにくい。したがって、縁石ブロックに苔が生えることもなく、さらには凍結による割れの問題もない。しかしながら、解決すべき問題点も認められる。例えば、縁石上部62は非透水性のコンクリートから構成されているので、時間あたりの降雨量が多いときには、透水層63から排水されるだけでは十分ではなく、歩道64上に降った雨水は、縁石上部62に遮られてしまい、歩道64上に水溜まりが発生してしまう。また、コンクリート製の縁石上部62は、ポーラスコンクリートに比べると、ある程度の美観への配慮は認められるが、美しい街並みに調和するものではないので、街中への設置には問題がある。また、セミフラット形式の歩道の場合、所定高さの縁石ブロックによって、歩道と車道の間に凸状の境界が形成されるが、縁石上部62が同じ材質のコンクリート製で識別がしにくく、視力の衰えた高齢者等が縁石ブロックに気付かずにつまずいて転ぶ等の危険もある。さらに、特許文献1に記載の縁石ブロック60には、強度上の問題も見受けられる。すなわち、硬度が大きく重いコンクリート製の縁石上部62が、硬度が比較的低く軽量の透水層63の上に載っているので、縁石上部62に力が加えられると、歪みが透水層63に集中する恐れが高い。従って、加えられる力の方向によっては縁石ブロック60は透水層63で破断する可能性がある。さらに、縁石基部61と透水層63の境界面、および透水層63と縁石上部62の境界面は、異種材料で結合されていて強度的に弱い部分であるが、それらの境界面が平面状に形成されているので、図5の(ア)に示されている力F’を受けると、せん断応力が境界面に一様に作用して、これらの境界に比較的容易に亀裂が入り、縁石ブロックが破損しやすいという欠点もある。
【0008】
特許文献2に記載の縁石ブロック70によっても、排水管71が車道74側に傾斜して設けられているので、歩道73上に水溜まりが形成される恐れはない。しかしながら、解決すべき問題点も認められる。すなわち、排水管71はコンクリート製の本体72に埋め込まれているので、縁石ブロック70の上面は、当然コンクリートであり、特許文献1に記載の縁石ブロック60と同様に、美しい街並みに調和するものではない。また、排水管71は排水性の点では優れているが、格別に金属等で形成する必要があり、縁石ブロックが高価になるし、製造も容易ではない。さらに、金属はコンクリートと熱膨張率が異なるので、気温の寒暖による熱膨張の差から縁石ブロックが破損し易いという問題もある。
【0009】
したがって、本発明は、セミフラット形式の歩道であっても歩道上に降った雨水を効率よく排水でき、内部に水が溜まりにくく、したがって凍結による破壊の問題も、さらには苔、雑草の問題もない縁石ブロックを提供することを目的としている。また、美観に優れ街並みの景観を損なうようなこともなく、さらには強度も大きく、安価に製造することができる縁石ブロックを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するために、縁石ブロックをコンクリートからなる縁石基層と、ポーラスコンクリートからなる中間層と、モルタルにより固められたケイ砂層からなる化粧層の3層から構成される。そして、縁石ブロックが車道と歩道の境界に設置されるとき、縁石基層と中間層との境界面は、歩道側から車道側に傾斜する斜面として形成されるように構成される。
【0011】
かくして、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、車道と歩道の境界に設置される縁石ブロックであって、前記縁石ブロックは、コンクリートからなる縁石基層と、その上方のポーラスコンクリートからなる中間層と、最上方の化粧層の3層から構成され、前記縁石基層と前記中間層との境界面は、前記縁石ブロックが車道と歩道の境界に設置されるとき、前記歩道の歩道面と略同じ位置から前記車道側に向かって全体として下降する傾斜面として形成され、前記化粧層はモルタルにより固められたケイ砂層からなるように構成される。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の縁石ブロックにおいて、前記境界面は前記歩道側から前記車道側に向かって下降するとともに、側面的に見て上方向に凸の曲面に形成され、前記中間層と前記化粧層の境界面も、同様に上方向に凸の曲面に形成されている。請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の縁石ブロックにおいて、前記縁石基層が車道と歩道とにわたって埋設されるように構成される。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によると、縁石ブロックはコンクリートからなる縁石基層と、ポーラスコンクリートからなる中間層と、モルタルにより固められたケイ砂層からなる化粧層の3層で構成され、中間層と化粧層はいずれも透水層からなっているので、排水性が非常に優れており、歩道上に降った雨水を効率よく車道側に排水することができる。排水性がよいので、縁石ブロックと歩道の境に水が溜まって雑草の種子が発芽することも、また苔が繁茂するようなこともない。さらには、縁石ブロックが車道と歩道の境界に設置されるとき、縁石基層と中間層との境界面は、歩道側から車道側に傾斜する斜面として形成されるので、水切りに優れており、雨水が縁石ブロック内に溜まることは無く、縁石ブロックに苔が生えたり、内部の水分の凍結によって縁石ブロックが破壊されることもない。また、化粧層はモルタルにより固められたケイ砂層から構成されているので、美麗であり縁石ブロックが美しい街並みに設置されても美観を損なうようなことはない。さらに、ケイ砂は可視光線を反射して目立ちやすいので、視力の衰えた高齢者であっても縁石ブロックを容易に識別することができる効果も得られる。また、夜間には車両の照明を反射して、車両のドライバが縁石ブロックを認識できて交通安全も図れる、という本発明に特有の効果も得られる。また、縁石ブロックには金属部品等が格別に必要でなく、安価に製造することができる。そして、化粧層は軽量でかつ中間層と同等の強度を有する材料で形成されているので、縁石ブロックの上面に力が加えられても、中間層に歪みが集中することはなく、縁石ブロックが中間層で破壊される恐れは小さい。さらに、他の発明によると、縁石基層と中間層との境界面と、中間層と化粧層の境界面は、共に上方向に凸の曲面に形成されているので、後述するように縁石ブロックの強度は高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図1〜3により説明する。本実施の形態に係る縁石ブロック1も図1に示されているように、外観形状において従来周知の縁石ブロックと略同様に構成されている。すなわち、本実施の形態に係る縁石ブロック1も、縁石ブロックが設置されるとき歩道側に位置する歩道側面2と、車道側に位置する車道側面5と、上側に位置する上面4と、歩道および車道に埋設される底面3とから、概略的に細長い略直方体状を呈するように構成されている。歩道側面2は、平面状の底面3に対して略垂直に形成されて上面4まで達し、車道側に面する車道側面5は、底面3に対して略垂直に所定高さで形成された埋設面6と、さらに上面4に向かって所定の角度で形成された斜面7と、斜面7と上面4を緩やかに接続する面取り8とから構成されている。そして、略直方体状の長さ方向の両端には側面9、9が形成されている。
【0014】
本実施の形態に係る縁石ブロック1は、非透水性の1種類の材料と、透水性を有する2種類の材料の計3種の異種材料によって3層に形成されている。すなわち、本実施の形態に係る縁石ブロック1は、最下方に位置する縁石基層11と、その上方に位置する中間層12と、最上部に位置する化粧層13とから3層構造に構成されている。縁石基層11は、コンクリートから遮水層として形成されている。これに対し、中間層12は骨材平均粒径が例えば13mmのポーラスコンクリートから透水層として形成され、化粧層13はモルタルにより固められたケイ砂からなる透水層として構成されている。そして、縁石基層11と中間層12との第1の境界面14は、歩道側面2から車道側面5に向かって全体としては下降する傾斜面から構成されているが、より正確には上方向に凸の曲面を有する斜面からなっている。また、中間層12と化粧層13との第2の境界面15も、上方向に凸の曲面からなっている。
【0015】
図2の(ア)には、非透水性のセミフラット形式の歩道21に、本実施の形態に係る縁石ブロック1が設置されている様子が示されている。この図に示されているように、縁石ブロック1は、次のようにして設置される。すなわち、縁石基層11と中間層12との第1の境界面14は、歩道21と接する部分では歩道面23と同一の高さか、もしくは歩道面23より低めに位置するように、そして車道22と接する部分では車道面24と同一の高さか、もしくは車道面24より高めに位置するようにして設置されている。従って、中間層12と化粧層13は、歩道面23よりも上方に位置する状態となっている。
【0016】
次に、図2の(ア)によって、本実施の形態に係る縁石ブロック1の作用について説明する。歩道21は、前記したように非透水性なので、降雨時には歩道21に降った雨水は、歩道21にしみ込まない。雨水は歩道面23上を矢印Y2に沿って流れる。そして、縁石ブロック1の中間層12にしみ込んで車道面24に排水される。本実施の形態に係る縁石ブロック1は、化粧層13も透水層からなっているので、時間あたりの降雨量が多い場合であっても、雨水は中間層13および化粧層13に効率よくしみ込んで車道面24に排出されるので、歩道面23には水溜まりが形成されることはない。また、遮水層である縁石基層11と透水層である中間層12の境界面14は歩道側から車道側に向かって下方に傾斜しているので、水切りも良く、縁石ブロック1内に雨水は溜まらない。
【0017】
本実施の形態に係る縁石ブロック1に、図2の(ア)に示されている方向に力Fが作用しても、あるいは車道側から同様な力が作用しても、境界面14、15は曲面に形成されているので、力Fによって縁石ブロック1内に生じるせん断応力が境界面14、15に一様に作用することはない。従って、境界面14、15に亀裂が生じて縁石基層11と中間層12、および中間層12と化粧層13が分離して破壊される恐れはなく、本実施の形態に係る縁石ブロック1は強度の点でも優れている。
【0018】
次に、図3によって本実施の形態に係る縁石ブロック1の製造方法を説明する。縁石ブロック1を成形する型枠31は、縁石ブロック1の上面4を形成する型枠底面32、歩道側面2を形成する第1の型枠側面33、車道側面5を形成する第2の型枠側面34、および側面9、9を形成する第3の型枠側面とから構成されている。縁石ブロック1の底面3を形成する部分は開口されている。なお、第3の型枠側面は図には示されていない。このような型枠31を、図3の(ア)に示されているように、開口部を上方に、かつ第2の型枠側面34側に所定角度だけ傾けて設置する。
【0019】
まず、例えば3号ケイ砂に水、セメントを加えて混練して得られた、ケイ砂を含んだモルタル41を所定量だけ型枠31に流し込む。そうすると、その表面42は流動性が比較的高いので、平面状になる。この状態が図3の(ア)に示されている。次いで、図3の(イ)に示されているように、ケイ砂を含んだモルタル41が固化する前に、ポーラスコンクリート43を型枠31内に流し込む。このとき、ポーラスコンクリート43は、型枠31の開口部の幅Hの略中間位置Tから、流し込むようにする。そうすると、ケイ砂を含んだモルタル41の表面42は、流し込まれたポーラスコンクリート43の重みで、中央部が下方に凸に湾曲した曲面になる。引き続き型枠31に所定量だけポーラスコンクリート43を流し込むと、図3の(ウ)に示されているようにポーラスコンクリート43の表面44は平面状に形成される。次いで、図3の(エ)に示されているように、ポーラスコンクリート43が固化する前に、コンクリート45を、型枠31の開口部の幅Hの略中間位置Tから流し込む。そうすると、ポーラスコンクリート43の表面44は、流し込まれたコンクリート45の重みで、中央部が下方に凸に湾曲した曲面に形成される。図3の(オ)に示されているように、所定量のコンクリート45を流し込んだ後に、図3の(カ)に示されているように、型枠31の開口部が水平になるように、ゆっくりと型枠31の傾きを調整しながら、さらにコンクリート45を型枠31に流し込む。
【0020】
ケイ砂を含んだモルタル41、ポーラスコンクリート43およびコンクリート45が固化するのを待って、型枠31から脱型すると本実施の形態に係る縁石ブロック1が得られる。なお、図3の(カ)に示されているように、各材料が固化する前に型枠31の傾きを変更しても、各材料の比重差に比べて、各材料の流動性は十分低いので、一旦湾曲して形成された各材料の表面42、44は、変形することなく、そのまま固化する。
【0021】
本発明に係る縁石ブロック1は、上記実施の形態に限定されることなく色々な形で実施できる。例えば、縁石ブロック1の外観形状に関しては、底面3は平面状として構成されているように説明されているが、凹状の窪みを有するように成形することもできるし、縁石ブロック1全体も直方体に形成することもできる。さらに、縁石基層11と中間層12の境界面14、および中間層12と化粧層13の境界面15は、湾曲した曲面として形成されるように説明されているが、平面状に形成されても良い。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本実施の形態に係る縁石ブロック1は、図2の(イ)に示されているように、透水性を有する敷石ブロック25で舗装された歩道21にも適用可能である。敷石ブロック25にしみ込んだ雨水は、中間層12および化粧層13から車道22側に排水されるので、降雨時であっても歩道21上に水溜まりが形成される恐れはない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施の形態に係る縁石ブロックを模式的に示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る縁石ブロックの設置状態を模式的に示す断面図で、その(ア)は非透水性のセミフラット式の歩道に設置された状態を、その(イ)は透水性を有する敷石ブロックで舗装された歩道に設置された状態をそれぞれ示す断面図である。
【図3】本実施の形態に係る縁石ブロックの製造方法を説明するための図で、その(ア)〜(カ)は、各製造段階を模式的に示す断面図である。
【図4】異なる2つの形式の歩道と、縁石ブロックおよび車道の関係を説明するための断面図であり、その(ア)はマウントアップ形式の歩道と縁石ブロックおよび車道の関係を、その(イ)はセミフラット形式の歩道と縁石ブロックおよび車道の関係を、それぞれ示す断面図である。
【図5】従来例を示す断面図で、その(ア)は特許文献1に記載の縁石ブロックを、その(イ)は特許文献2に記載の縁石ブロックを、それぞれ示す断面図である。
【符号の説明】
【0024】
1 縁石ブロック 11 縁石基層
12 中間層 13 化粧層
14、15 境界面 23 歩道面
24 車道面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車道と歩道の境界に設置される縁石ブロックであって、
前記縁石ブロックは、コンクリートからなる縁石基層と、その上方のポーラスコンクリートからなる中間層と、最上方の化粧層の3層から構成され、
前記縁石基層と前記中間層との境界面は、前記縁石ブロックが車道と歩道の境界に設置されるとき、前記歩道の歩道面と略同じ位置から前記車道側に向かって全体として下降する傾斜面として形成され、
前記化粧層はモルタルにより固められたケイ砂層からなることを特徴とする、縁石ブロック。
【請求項2】
請求項1に記載の縁石ブロックにおいて、前記境界面は前記歩道側から前記車道側に向かって下降するとともに、側面的に見て上方向に凸の曲面に形成され、
前記中間層と前記化粧層の境界面も、同様に上方向に凸の曲面に形成されていることを特徴とする、縁石ブロック。
【請求項3】
請求項1または2に記載の縁石ブロックにおいて、前記縁石基層が車道と歩道とにわたって埋設されるようになっていることを特徴とする、縁石ブロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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