通信システム、移動管理装置、通信方法、及び通信プログラム
【課題】 基地局間を移動ノードが高速に移動した場合においても高品位なハンドオーバー機能を提供すること、重要な通信を行っている場合には高品位なハンドオーバー処理を実現することを可能とする。
【解決手段】 移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムであって、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する手段とを備える。
【解決手段】 移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムであって、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高品位なハンドオーバーを可能にする通信システム、移動管理装置、通信方法、及び通信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、3Gセルラーシステムに代表される移動通信システムでは、電波不感地域の解消、あるいは細やかなサービスエリアの拡大などの利点があるため、フェムトセルのようなセル半径の小さい基地局を用いた通信が重要な技術となっている。
【0003】
図13に、関連技術による移動通信システムの構成例を示す。
【0004】
図13を参照すると、移動通信システムは、端末100、基地局201、204、208、213、及び217、基地局制御装置300、移動管理装置400から構成される。通信相手がネットワーク500を介して接続され、端末100と通信相手との通信が実現される。
【0005】
ここで、端末100は、移動ノードであり、電源オンした後に、アタッチ処理、位置登録処理、通信ベアラ確立処理を行った後に、通信相手端末と通信セッションを確立し、データ通信を開始する機能を司る。基地局201、204、208、213、及び217は、端末とコアネットワークのエッジに位置し、端末との無線通信のインタワーク機能を司る。
【0006】
基地局制御装置300は、基地局を制御する機能を司る。また、移動管理装置400は、端末100の位置を管理し、端末100への転送データを端末100の移動に合わせ、適切な送付先へ送信する機能を司る。ネットワーク500は、移動通信システムと通信相手を接続している。
【0007】
バイキャスト機能を用いて高品位なハンドオーバーを実現する方法としては、端末100の移動に合わせて、隣接する基地局へデータをバイキャストする方法が存在する。
【0008】
図14に、バイキャストによる方法の内容を説明するシーケンス図を示す。移動管理装置400は、端末100の存在する基地局と隣接する基地局へデータをバイキャストすることにより、端末100が移動した場合のハンドオーバーにおいて、通信断の発生頻度を低減させ、性能の向上を実現する。
【0009】
上述したバイキャスト機能に関連する技術については複数提案されており、例えば特許文献1には、端末の移動速度に応じてハンドオーバー先のリソースを事前に予約する技術が開示されている。また、特許文献2には、端末の移動速度に応じて基地局数を増減させる技術等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−266713号公報
【特許文献2】特開平10−191444号公報
【特許文献3】特開平8−33031号公報
【特許文献4】特開2007−213470号公報
【特許文献5】特開2008−103865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、上述したバイキャスト機能を用いて、フェムトセルに代表されるセル半径の小さい基地局とのハンドオーバー処理を行う場合、移動ノードが高速に移動すると通信する基地局が非連続になるケースも想定され、隣接セルのバイキャストのみでは端末の高速移動には追従できず、ハンドオーバー品質が劣化するという問題がある。
【0012】
また、ハンドオーバー処理は通信の重要度に関わらず画一的に実施されるため、重要な通信においても通信断絶を引き起こし、ミッションクリティカルな通信における高品位な通信が実現できないという問題もある。
【0013】
(発明の目的)
本発明の目的は、基地局間を移動ノードが高速に移動した場合においても高品位なハンドオーバー機能を提供すること、重要な通信を行っている場合には高品位なハンドオーバー処理を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の通信システムは、移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムであって、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する手段と、を備える移動管理装置を含む。
【0015】
本発明の第2の移動管理装置は、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する手段と、を備える。
【0016】
本発明の第3の通信方法は、移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムの通信方法であって、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択し、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する。
【0017】
本発明の第4のプログラムは、コンピュータに、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する処理と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する処理と、を実行させる。
【0018】
本発明の第5の移動端末は、自端末の移動状況情報と通信状況情報を収集する手段と、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する手段とを備える移動管理装置に対して、収集した情報を通知する手段と、基地局から同報送信されて受信したデータの整合処理を行う手段を備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、基地局間を移動ノードが高速に移動した場合においても高品位なハンドオーバー機能を提供すること、重要な通信を行っている場合には高品位なハンドオーバー処理を実現すること、が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る移動通信システムのブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係る移動通信システムの処理シーケンス図である。
【図3】第1の実施の形態に係る端末の基本動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態に係る移動管理装置の基本動作を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態における同報する基地局エリアの設定例である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る移動通信システムのブロック図である。
【図7】第2の実施の形態に係る移動通信システムの処理シーケンス図である。
【図8】第2の実施の形態に係る移動管理装置の基本動作を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係る指示信号受付制御部の基本動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る移動通信システムの処理シーケンス図である。
【図11】第3の実施の形態に係る移動管理装置の基本動作を示すフローチャートである。
【図12】第3の実施の形態に係る端末における移動状況情報及び通信状況情報の収集例。
【図13】関連技術による移動通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図14】関連技術による移動通信システムの処理シーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態による移動通信システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、第1の実施の形態に係る移動通信システムは、無線通信を行う端末1、端末1が通信を行う複数のエリアに設置された複数の基地局(無線基地局)201〜210、基地局制御装置3、移動管理装置4、及びネットワーク5を備えている。
【0023】
端末1は、携帯電話機や携帯通信端末等の移動ノードであり、電源オンした後に、アタッチ処理、位置登録処理、通信ベアラ確立処理を行い、それらの処理完了後に通信相手端末と通信セッションを確立し、データ通信を開始する機能を司る。
【0024】
端末1は、データ送受信部101、同報データ処理部102、端末情報収集部103、及び端末情報通知部104を有する。
【0025】
データ送受信部101は、通信相手から基地局を経由して送信されたデータを受信、または端末から通信相手へ送るデータを基地局へ送信する処理を行う機能を有する。
【0026】
同報データ処理部102は、移動管理装置4から同報処理されたデータを受信した際に、同一(冗長)のデータを受信した場合、冗長のデータの廃棄や受信したデータの順序制御(整合処理)を行う機能を有する。
【0027】
端末情報収集部103は、端末1の移動状況情報(移動速度情報)と、端末1の通信状況情報(通信の重要度情報)を収集し、保存する。これらの情報収集処理は、定期的に実施することも可能であり、また端末主導あるいはネットワーク主導で任意の時刻に実施することも可能である。
【0028】
端末1の移動速度については、基地局201〜210側で検出してもよいし、端末1側で検出してもよい。
【0029】
例えば、移動端末の移動速度を基地局(無線基地局)側で検出する方法としては、受信電界の検出値を利用して速度検出を行う方法(例えば、特許文献3参照)や、端末1から送信されるGPS等による位置情報の時間変化に基づいて速度を検出する方法等が考えられる。この場合、端末情報収集部103は、基地局201〜210側で検出した端末1の移動速度を基地局201〜210からの通知によって収集する。
【0030】
また、端末1がGPS等による自身の位置情報の時間変化に基づいて移動速度を検出することも可能であり、この場合は、端末情報収集部103は、自身の端末1で検出した移動速度を取得する。
【0031】
通信の重要度情報については、端末1によって実行する通信の種類毎に、重要度の高い通信であるか、重要度の低い通信であるかを設定する場合が考えられる。
【0032】
この重要度情報は、端末1のユーザが設定してもよいし、基地局201〜210側でオペレータが端末毎に通信の重要度情報を設定してもよい。
【0033】
例えば、リアルタイムな通信を必要とするアプリケーションによる通信を高重要度の通信と設定したり、通信課金がかかる通信を高重要度の通信と設定する場合等が考えられる。
【0034】
通信の重要度についても、高低の2段階だけでなく、さらに細かなレベルに設定することも可能である。例えば、重要度のレベルを5段階に分け、最も重要度の高い通信をレベル5とし、最も重要度の低い通信をレベル1とする場合等が考えられる。
【0035】
端末情報通知部104は、端末情報収集部103で収集した移動状況情報と通信状況情報を移動管理装置4へ向けて送信する。この情報通知処理は、定期的に実施することも可能であり、また端末主導あるいはネットワーク主導で任意の時刻に実施することも可能である。
【0036】
移動管理装置4は、端末1が移動するたびごとに位置登録の処理を行う装置である。また、移動管理装置4は、端末1の移動状況情報(移動速度情報)と通信状況情報(通信の重要度情報)を受信し、それらの情報に従って、端末宛データを同報するエリア範囲を調節する機能を有する。
【0037】
具体的には、移動管理装置4は、端末1が高速で移動している場合には同報エリアを拡大し、低速で移動している場合には同報エリアを縮小する。また、端末1が重要な通信を行っている場合には同報エリアを拡大し、あまり重要ではない通信を行っている場合には同報エリアを縮小する。
【0038】
移動管理装置4は、端末情報受信部401、端末情報保存部402、同報エリア制御部403、同報処理部404、及びデータ転送部405を有する。
【0039】
端末情報受信部401は、端末1から送信された情報(移動状況情報と通信状況情報)を受信し、受信した情報を端末情報保存部402に保存する機能を有する。
【0040】
同報エリア制御部403は、端末情報保存部402に保存された端末の移動状況情報及び通信状況情報に応じて、通信データを同報処理する基地局を選択し、選択結果を基地局選択情報として同報処理部404へ通知する機能を有する。
【0041】
同報処理部404は、同報エリア制御部403からの基地局選択情報を元に、転送データを同報処理させるためのデータ複製処理を行う機能を有する。
【0042】
データ転送部405は、端末1から送信されたデータを受信して通信相手端末が存在するネットワークへ向けて転送すると共に、通信相手から送信されたデータを受信して、同報処理部404にて複製されたデータを基地局制御装置3へ向けて転送する処理を行う機能を有する。
【0043】
(第1の実施の形態の動作の説明)
続いて、図2の動作シーケンス図、及び図3、図4のフローチャートを用いて、本実施の形態による移動通信システムの処理動作を説明する。
【0044】
図2は、本実施の形態の移動通信システムにおける処理シーケンス例であり、図3は端末1の、図4は移動管理装置4のフローチャートである。
【0045】
端末1は、電源をオンした後に、アタッチ処理、位置登録処理、通信ベアラ確立処理が実施され、通信相手との通信セッションを確立する(ステップS301)。
【0046】
次に、端末1は、現在の端末1が高速移動中あるいは低速移動中といった移動状況情報、及び重要な通信中あるいは重要でない通信中といった通信状況情報を端末情報収集部103で収集し(ステップS302)、情報を移動管理装置4へ通知する(ステップS303)。通知された端末1の移動状況情報と通信状況情報を、移動管理装置4の端末情報受信部401が受信する。
【0047】
なお、この移動状況情報及び通信状況情報は、特に情報構成上の制限はなく、柔軟な情報構成をとることも可能である。また、送信タイミングは、定期的に送信を行うことも可能であり、あるいは、端末またはネットワーク主導のイベントドリブンで送信することも可能である。
【0048】
図2の例では、最初、端末1が低速移動中かつ非重要通信中であることを移動管理装置4へ通知し、移動管理装置4は端末1から通知された移動状況情報と通信状況情報に従い、同報エリア範囲が「小」となるように基地局#1〜#3にデータを同報している。同報処理をバイキャストと呼ぶ。
【0049】
次いで、端末1が高速移動中かつ重要通信中であることを移動管理装置4へ通知し、移動管理装置4は端末1から通知された移動状況情報と通信状況情報に従い、同報エリア範囲が「大」となるように基地局#1〜5にデータを同報している。
【0050】
ここで、端末1の移動状況と通信状況に応じた、同報エリア設定の例を図5に示す。なお、この同報エリア設定は一例であり、もっと精密なエリア設定や簡易なエリア設定など柔軟な設定が可能である。
【0051】
移動管理装置4は、端末の端末情報通知部104から送信された移動状況情報と通信状況情報を端末情報受信部401で受信し、端末情報保存部402に保存する(ステップS401)。
【0052】
端末情報保存部402に端末情報が保存されると、同報エリア制御部403は、移動状況情報及び通信状況情報を参照し、端末1の移動状況及び通信状況に応じて通信データを同報処理する基地局を選択し、選択結果を基地局選択情報として同報処理部404へ通知する(ステップS402)。
【0053】
同報処理部404は、同報エリア制御部403からの基地局選択情報を元に、同報処理する基地局数分、端末1宛の通信データの複製処理を行う(ステップS403)。
【0054】
データ複製処理が終了すると、データ転送部405は複製されたデータを基地局制御装置3へ向けて転送する処理を行う(ステップS404)。これにより、基地局制御装置3から基地局選択情報で指定された基地局へ通信データの同報処理が実行される。
【0055】
(第1の実施の形態による効果)
本実施の形態によれば、セル半径の小さいセルで形成された移動通信システムにおいて、端末1が高速に移動した場合においても、移動状況に追従してデータ同報処理を行う基地局範囲を柔軟に調整することにより、高品位なハンドオーバー機能を提供することが可能である。
【0056】
また、本実施の形態によれば、端末1の行っている通信の重要度に応じて、データ同報処理を行う基地局範囲を柔軟に調整することにより、高品位なハンドオーバー機能を提供することが可能である。
【0057】
なお、第1の実施の形態では、端末1の移動状況及び通信状況に応じた同報処理を行う基地局選択を行っているが、その他の有益な情報に従い、ユーザにメリットのある高品位なハンドオーバー機能を提供する柔軟な構成をとることも可能である。
【0058】
本実施では、無線通信メディアの種類を特に限定する必要はなく、その他の種類のメディア通信において高品位なハンドオーバー機能を提供することも可能である。
【0059】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態による移動通信システムについて説明する。この第2の実施の形態では、異なるプロバイダーが管理するネットワーク間のハンドオーバーにおいて、それぞれのネットワークの移動管理装置が連携し、端末情報の受け渡しを行うことで、高品位なハンドオーバーを実現する場合を示している。
【0060】
図6は、本発明の第2の実施の形態における移動通信システムの構成を示すブロック図である。図6を参照すると、ネットワーク1側が、端末1A、基地局201A、202A・・・、基地局制御装置3A、移動管理装置4Aを備え、ネットワーク2側が、端末1B、基地局201B、202B・・・、基地局制御装置3B、移動管理装置4Bを備えている。本実施の形態におけるネットワーク1、ネットワーク2のそれぞれの移動管理装置4A、4Bは、互いに、ネットワークを介して情報を交換することができる。
【0061】
移動管理装置4A、4Bは、受信した指示信号に対し、指示信号を受けるか否かを判断し同報制御を行う指示信号受付制御部406A、406Bを有する。なお、指示信号については後述する。
【0062】
指示信号受付制御部406A、406Bは、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、端末1A、1Bの移動状況情報及び通信状況情報に基づき、指示信号を、100%受け入れる、又は一部受け入れる、又は拒絶するという判断を行う機能を有する。
【0063】
また、指示信号受付制御部406A、406Bは、指示信号を受けるか否かの判断結果を、指示信号を送信した移動管理装置に応答送信する機能を有する。
【0064】
なお、端末1A、1Bの構成及び移動管理装置4A、4Bのその他の構成は図1に示した第1の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0065】
(第2の実施の形態の動作の説明)
図7の動作シーケンス図、及び図8、図9のフローチャートを用いて、本実施の形態の移動通信システムの処理動作を説明する。
【0066】
図7は本実施の形態の移動通信システムにおける処理シーケンス例である。図8は本実施の形態における移動管理装置#1(4A)の基本動作を示したフローチャートである。また、図9は本実施の形態における指示信号受付制御部406Bの処理例を示したフローチャートである。
【0067】
移動管理装置#1(4A)は、利用可能な異なるネットワークに存在する移動管理装置#2(4B)との間で、それぞれが保有している基地局情報を相互に交換する(ステップS801)。端末1Aは、移動管理装置#1(4A)配下の基地局#1で通信を開始し、次に、移動管理装置#1(4A)に、端末1Aの移動状況情報及び通信状況情報を通知する。
【0068】
移動管理装置#1(4A)は、端末1Aから移動状況情報及び通信状況情報を受信すると(ステップS802)、受け取った情報と事前に交換しておいた基地局情報を比較し(ステップS803)、移動管理装置#2(4B)配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーを実現するために効果的であるかどうかを判断する(ステップS804)。
【0069】
例えば、ネットワーク1の端末1Aがネットワーク2の端末1Bとデータ通信を行っており、端末1Aが高速移動中でかつ重要度の高い通信を行っている場合であれば、移動管理装置#2(4B)配下の基地局情報から、移動管理装置#2(4B)配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であるかを判断することが可能である。
【0070】
移動管理装置#2(4B)配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーを実現するうえで有効であると判断した場合、移動管理装置#1(4A)は、受信した端末1Aの移動状況情報と通信状況情報を移動管理装置#2(4B)に通知すると共に、移動管理装置#2(4B)配下の基地局へデータ同報処理を行う指示信号を移動管理装置#2へ送信する(ステップS805)。
【0071】
移動管理装置#2(4B)は、移動管理装置#1(4A)から指示信号を受信すると、指示信号受付制御部406Bを使用してデータの同報制御を開始する(ステップS901)。
【0072】
指示信号受付制御部406Bは、移動管理装置#1(4A)より通知された端末1Aの移動状況情報と通信状況情報と、ネットワーク2のユーザの稼動状況情報に基づいて、指示信号を受け入れるか否かを、100%受け入れる、又は一部受け入れる、又は拒絶すると判断する(ステップS902)。
【0073】
指示信号の受け入れ判断は、例えば、端末1Aが高速移動中かつ通信の重要度が高い場合、ネットワーク2のユーザの稼動状況が高い場合は50%受け入れ、ネットワーク2のユーザの稼動状況が低い場合は100%受け入れるとしたり、端末1Aが低速移動中かつ通信の重要度が低い場合は指示信号を拒絶するとしたりすることが考えられる。
【0074】
指示信号の受け入れ判断は上記の例に限定されず、柔軟に設定することが可能である。
【0075】
指示信号受付制御部406Bは、指示信号の受け入れ判断をした後、その結果を移動管理装置#1(4A)へ応答送信する(ステップS903)。
【0076】
次いで、指示信号受付制御部406Bは、指示信号を100%受け入れる、又は一部受け入れると判断した場合(ステップS904”YES”)は判断に基づいた同報処理を行う(ステップS905)。
【0077】
また、移動管理装置#1(4A)自身も、端末1Aからの移動状況情報及び通信状況情報に基づいて、同報エリア範囲を調整しデータ同報処理を実施する。
【0078】
図7の例では、移動通信装置#1(4A)配下の基地局#1及び#2、移動管理装置#2(4B)配下の基地局#4にデータが同報処理されていることを示している。
【0079】
以上述べた以外の構成と動作は第1の実施の形態と同様である。
【0080】
(第2の実施の形態による効果)
本実施の形態によれば、異なるプロバイダーが管理するネットワーク間のハンドオーバーにおいても、それぞれの保有する移動管理装置が連携し、端末情報の受け渡しを行うことで、端末の移動状況及び通信状況に応じた高品位なハンドオーバーを実現することができる。
【0081】
本実施の形態における異なるプロバイダーが管理するネットワーク間のハンドオーバーは、それぞれの保有する移動管理装置が連携できれば、それぞれのネットワークが採用している移動管理プロトコルの異同にかかわらず実現することができる。
【0082】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態による移動通信システムについて説明する。この第3の実施の形態では、移動通信装置4の同報エリア制御部403が、高品位なハンドオーバーを実現するために、端末状況に応じてデータ同報処理を行うのみならず、端末の移動速度と移動方向から、端末の移動先基地局をピンポイントに高精度に予測することにより、非常に限定された基地局にデータ同報処理を行うことで、帯域消費を効率化した高品位なハンドオーバーを実現する場合を示している。
【0083】
なお、端末1の構成及び移動管理装置4の構成については、図1に示した第1の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0084】
同報エリア制御部403による端末の移動先基地局の予測方法としては、例えば、位置情報に基づく予測方法として、端末の位置情報の推移から端末の移動速度と移動方向を求め、次の移動先の基地局を予測する方法が考えられる。
【0085】
端末の移動速度と移動方向については、端末1のGPS等による位置情報を周期的に収集し、端末位置の時間変化に基づいて求めることが可能である。また、先に示した特許文献3記載の方法で、受信電界の検出値を利用して端末の速度を検出し、特許文献4に開示されるような端末4から発信する電波を基地局に設けた複数のアンテナの各々で受信して複数の電波強度を測定し、測定した複数の電波強度の差の時間的変化から端末の移動方向を検出することが可能である。
【0086】
また、通信情報としてのネットワークトポロジー情報に基づいて端末の移動速度と移動方向を予測する方法も考えられる。さらに位置情報、通信情報を組み合わせて予測する方法も可能である。
【0087】
(第3の実施の形態の動作の説明)
図10の動作シーケンス図及び図11のフローチャートを用いて、本実施の形態の移動通信システムの処理動作を説明する。
【0088】
図10は、本実施の形態の移動通信システムにおける処理シーケンス例である。図11は、本実施の形態における移動管理装置の基本動作を示したフローチャートである。
【0089】
移動管理装置4は、基地局#1で通信中の端末1から送信された端末の位置情報及び通信情報を受信し(ステップS1001)、受信したこれらの情報に基づいて、例えば、上述したように端末の移動速度と移動方向を求め、端末1の一定時間経過後の移動先の基地局をピンポイントで予測する(ステップS1002)。この結果、最小限の数の限定した基地局が移動先として予測されることになる。
【0090】
ここで、端末における位置情報及び通信情報の例を図12に示す。図12の例では、一定周期の時刻毎に、GPS等で得た端末の位置情報と、端末1の移動に伴って変化するトポロジー情報を収集している。これらの情報は、例えば、各基地局又は端末で収集することが可能である。
【0091】
図12に示した情報は、例えば基地局や端末でテーブル化して保持しておいて移動管理装置へ送信することも、あるいは基地局や端末から一定時間間隔で取得した個々の情報を送り、移動管理装置4が端末毎に情報をデータベース化して保持しておくことも可能である。
【0092】
移動先の基地局の予測に成功した場合、移動管理装置4は、端末1が現在存在する基地局及び一定期間後の移動先として予測した基地局にデータ同報処理を行う。
【0093】
図10では、同報エリア制御部403によって、端末1が基地局#4のエリアへ移動すると予測した場合の例を示している。よって、移動管理装置4は、端末1が基地局#4へ移動すると予測できたため、端末1が現在存在する基地局#1及び一定期間後の移動先である基地局#4にデータ同報処理を行っている(ステップS1004)。
【0094】
以上述べた以外の構成と動作は第1の実施の形態と同じである。よって、予測ができなかった場合は第1の実施の形態に基づく同報処理が行われる(ステップS1005)。
【0095】
(第3の実施の形態による効果)
本実施の形態によれば、データ通信帯域消費を効率化した高品位なハンドオーバーを実現することができる。
【0096】
また、移動端末1、移動管理装置4は、その有する機能をハードウェア的に実現することは勿論、コンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施の形態における端末、移動管理装置として機能させ、前述した処理を行わせることが可能である。
【0097】
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施の形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0098】
1:端末
101:データ送受信部
102:同報データ処理部
103:端末情報収集部
104:端末情報通知部
201〜210、213、217:基地局
3:基地局制御装置
4:移動管理装置
401:端末情報受信部
402:端末情報保存部
403:同報エリア制御部
404:同報処理部
405:データ転送部
406:指示信号受付制御部
5:ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、高品位なハンドオーバーを可能にする通信システム、移動管理装置、通信方法、及び通信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、3Gセルラーシステムに代表される移動通信システムでは、電波不感地域の解消、あるいは細やかなサービスエリアの拡大などの利点があるため、フェムトセルのようなセル半径の小さい基地局を用いた通信が重要な技術となっている。
【0003】
図13に、関連技術による移動通信システムの構成例を示す。
【0004】
図13を参照すると、移動通信システムは、端末100、基地局201、204、208、213、及び217、基地局制御装置300、移動管理装置400から構成される。通信相手がネットワーク500を介して接続され、端末100と通信相手との通信が実現される。
【0005】
ここで、端末100は、移動ノードであり、電源オンした後に、アタッチ処理、位置登録処理、通信ベアラ確立処理を行った後に、通信相手端末と通信セッションを確立し、データ通信を開始する機能を司る。基地局201、204、208、213、及び217は、端末とコアネットワークのエッジに位置し、端末との無線通信のインタワーク機能を司る。
【0006】
基地局制御装置300は、基地局を制御する機能を司る。また、移動管理装置400は、端末100の位置を管理し、端末100への転送データを端末100の移動に合わせ、適切な送付先へ送信する機能を司る。ネットワーク500は、移動通信システムと通信相手を接続している。
【0007】
バイキャスト機能を用いて高品位なハンドオーバーを実現する方法としては、端末100の移動に合わせて、隣接する基地局へデータをバイキャストする方法が存在する。
【0008】
図14に、バイキャストによる方法の内容を説明するシーケンス図を示す。移動管理装置400は、端末100の存在する基地局と隣接する基地局へデータをバイキャストすることにより、端末100が移動した場合のハンドオーバーにおいて、通信断の発生頻度を低減させ、性能の向上を実現する。
【0009】
上述したバイキャスト機能に関連する技術については複数提案されており、例えば特許文献1には、端末の移動速度に応じてハンドオーバー先のリソースを事前に予約する技術が開示されている。また、特許文献2には、端末の移動速度に応じて基地局数を増減させる技術等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−266713号公報
【特許文献2】特開平10−191444号公報
【特許文献3】特開平8−33031号公報
【特許文献4】特開2007−213470号公報
【特許文献5】特開2008−103865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、上述したバイキャスト機能を用いて、フェムトセルに代表されるセル半径の小さい基地局とのハンドオーバー処理を行う場合、移動ノードが高速に移動すると通信する基地局が非連続になるケースも想定され、隣接セルのバイキャストのみでは端末の高速移動には追従できず、ハンドオーバー品質が劣化するという問題がある。
【0012】
また、ハンドオーバー処理は通信の重要度に関わらず画一的に実施されるため、重要な通信においても通信断絶を引き起こし、ミッションクリティカルな通信における高品位な通信が実現できないという問題もある。
【0013】
(発明の目的)
本発明の目的は、基地局間を移動ノードが高速に移動した場合においても高品位なハンドオーバー機能を提供すること、重要な通信を行っている場合には高品位なハンドオーバー処理を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の通信システムは、移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムであって、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する手段と、を備える移動管理装置を含む。
【0015】
本発明の第2の移動管理装置は、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する手段と、を備える。
【0016】
本発明の第3の通信方法は、移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムの通信方法であって、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択し、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する。
【0017】
本発明の第4のプログラムは、コンピュータに、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する処理と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する処理と、を実行させる。
【0018】
本発明の第5の移動端末は、自端末の移動状況情報と通信状況情報を収集する手段と、移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した基地局に対して移動端末宛の通信データを同報処理する手段とを備える移動管理装置に対して、収集した情報を通知する手段と、基地局から同報送信されて受信したデータの整合処理を行う手段を備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、基地局間を移動ノードが高速に移動した場合においても高品位なハンドオーバー機能を提供すること、重要な通信を行っている場合には高品位なハンドオーバー処理を実現すること、が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る移動通信システムのブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係る移動通信システムの処理シーケンス図である。
【図3】第1の実施の形態に係る端末の基本動作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態に係る移動管理装置の基本動作を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態における同報する基地局エリアの設定例である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る移動通信システムのブロック図である。
【図7】第2の実施の形態に係る移動通信システムの処理シーケンス図である。
【図8】第2の実施の形態に係る移動管理装置の基本動作を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係る指示信号受付制御部の基本動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る移動通信システムの処理シーケンス図である。
【図11】第3の実施の形態に係る移動管理装置の基本動作を示すフローチャートである。
【図12】第3の実施の形態に係る端末における移動状況情報及び通信状況情報の収集例。
【図13】関連技術による移動通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図14】関連技術による移動通信システムの処理シーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態による移動通信システムの構成を示すブロック図である。図1を参照すると、第1の実施の形態に係る移動通信システムは、無線通信を行う端末1、端末1が通信を行う複数のエリアに設置された複数の基地局(無線基地局)201〜210、基地局制御装置3、移動管理装置4、及びネットワーク5を備えている。
【0023】
端末1は、携帯電話機や携帯通信端末等の移動ノードであり、電源オンした後に、アタッチ処理、位置登録処理、通信ベアラ確立処理を行い、それらの処理完了後に通信相手端末と通信セッションを確立し、データ通信を開始する機能を司る。
【0024】
端末1は、データ送受信部101、同報データ処理部102、端末情報収集部103、及び端末情報通知部104を有する。
【0025】
データ送受信部101は、通信相手から基地局を経由して送信されたデータを受信、または端末から通信相手へ送るデータを基地局へ送信する処理を行う機能を有する。
【0026】
同報データ処理部102は、移動管理装置4から同報処理されたデータを受信した際に、同一(冗長)のデータを受信した場合、冗長のデータの廃棄や受信したデータの順序制御(整合処理)を行う機能を有する。
【0027】
端末情報収集部103は、端末1の移動状況情報(移動速度情報)と、端末1の通信状況情報(通信の重要度情報)を収集し、保存する。これらの情報収集処理は、定期的に実施することも可能であり、また端末主導あるいはネットワーク主導で任意の時刻に実施することも可能である。
【0028】
端末1の移動速度については、基地局201〜210側で検出してもよいし、端末1側で検出してもよい。
【0029】
例えば、移動端末の移動速度を基地局(無線基地局)側で検出する方法としては、受信電界の検出値を利用して速度検出を行う方法(例えば、特許文献3参照)や、端末1から送信されるGPS等による位置情報の時間変化に基づいて速度を検出する方法等が考えられる。この場合、端末情報収集部103は、基地局201〜210側で検出した端末1の移動速度を基地局201〜210からの通知によって収集する。
【0030】
また、端末1がGPS等による自身の位置情報の時間変化に基づいて移動速度を検出することも可能であり、この場合は、端末情報収集部103は、自身の端末1で検出した移動速度を取得する。
【0031】
通信の重要度情報については、端末1によって実行する通信の種類毎に、重要度の高い通信であるか、重要度の低い通信であるかを設定する場合が考えられる。
【0032】
この重要度情報は、端末1のユーザが設定してもよいし、基地局201〜210側でオペレータが端末毎に通信の重要度情報を設定してもよい。
【0033】
例えば、リアルタイムな通信を必要とするアプリケーションによる通信を高重要度の通信と設定したり、通信課金がかかる通信を高重要度の通信と設定する場合等が考えられる。
【0034】
通信の重要度についても、高低の2段階だけでなく、さらに細かなレベルに設定することも可能である。例えば、重要度のレベルを5段階に分け、最も重要度の高い通信をレベル5とし、最も重要度の低い通信をレベル1とする場合等が考えられる。
【0035】
端末情報通知部104は、端末情報収集部103で収集した移動状況情報と通信状況情報を移動管理装置4へ向けて送信する。この情報通知処理は、定期的に実施することも可能であり、また端末主導あるいはネットワーク主導で任意の時刻に実施することも可能である。
【0036】
移動管理装置4は、端末1が移動するたびごとに位置登録の処理を行う装置である。また、移動管理装置4は、端末1の移動状況情報(移動速度情報)と通信状況情報(通信の重要度情報)を受信し、それらの情報に従って、端末宛データを同報するエリア範囲を調節する機能を有する。
【0037】
具体的には、移動管理装置4は、端末1が高速で移動している場合には同報エリアを拡大し、低速で移動している場合には同報エリアを縮小する。また、端末1が重要な通信を行っている場合には同報エリアを拡大し、あまり重要ではない通信を行っている場合には同報エリアを縮小する。
【0038】
移動管理装置4は、端末情報受信部401、端末情報保存部402、同報エリア制御部403、同報処理部404、及びデータ転送部405を有する。
【0039】
端末情報受信部401は、端末1から送信された情報(移動状況情報と通信状況情報)を受信し、受信した情報を端末情報保存部402に保存する機能を有する。
【0040】
同報エリア制御部403は、端末情報保存部402に保存された端末の移動状況情報及び通信状況情報に応じて、通信データを同報処理する基地局を選択し、選択結果を基地局選択情報として同報処理部404へ通知する機能を有する。
【0041】
同報処理部404は、同報エリア制御部403からの基地局選択情報を元に、転送データを同報処理させるためのデータ複製処理を行う機能を有する。
【0042】
データ転送部405は、端末1から送信されたデータを受信して通信相手端末が存在するネットワークへ向けて転送すると共に、通信相手から送信されたデータを受信して、同報処理部404にて複製されたデータを基地局制御装置3へ向けて転送する処理を行う機能を有する。
【0043】
(第1の実施の形態の動作の説明)
続いて、図2の動作シーケンス図、及び図3、図4のフローチャートを用いて、本実施の形態による移動通信システムの処理動作を説明する。
【0044】
図2は、本実施の形態の移動通信システムにおける処理シーケンス例であり、図3は端末1の、図4は移動管理装置4のフローチャートである。
【0045】
端末1は、電源をオンした後に、アタッチ処理、位置登録処理、通信ベアラ確立処理が実施され、通信相手との通信セッションを確立する(ステップS301)。
【0046】
次に、端末1は、現在の端末1が高速移動中あるいは低速移動中といった移動状況情報、及び重要な通信中あるいは重要でない通信中といった通信状況情報を端末情報収集部103で収集し(ステップS302)、情報を移動管理装置4へ通知する(ステップS303)。通知された端末1の移動状況情報と通信状況情報を、移動管理装置4の端末情報受信部401が受信する。
【0047】
なお、この移動状況情報及び通信状況情報は、特に情報構成上の制限はなく、柔軟な情報構成をとることも可能である。また、送信タイミングは、定期的に送信を行うことも可能であり、あるいは、端末またはネットワーク主導のイベントドリブンで送信することも可能である。
【0048】
図2の例では、最初、端末1が低速移動中かつ非重要通信中であることを移動管理装置4へ通知し、移動管理装置4は端末1から通知された移動状況情報と通信状況情報に従い、同報エリア範囲が「小」となるように基地局#1〜#3にデータを同報している。同報処理をバイキャストと呼ぶ。
【0049】
次いで、端末1が高速移動中かつ重要通信中であることを移動管理装置4へ通知し、移動管理装置4は端末1から通知された移動状況情報と通信状況情報に従い、同報エリア範囲が「大」となるように基地局#1〜5にデータを同報している。
【0050】
ここで、端末1の移動状況と通信状況に応じた、同報エリア設定の例を図5に示す。なお、この同報エリア設定は一例であり、もっと精密なエリア設定や簡易なエリア設定など柔軟な設定が可能である。
【0051】
移動管理装置4は、端末の端末情報通知部104から送信された移動状況情報と通信状況情報を端末情報受信部401で受信し、端末情報保存部402に保存する(ステップS401)。
【0052】
端末情報保存部402に端末情報が保存されると、同報エリア制御部403は、移動状況情報及び通信状況情報を参照し、端末1の移動状況及び通信状況に応じて通信データを同報処理する基地局を選択し、選択結果を基地局選択情報として同報処理部404へ通知する(ステップS402)。
【0053】
同報処理部404は、同報エリア制御部403からの基地局選択情報を元に、同報処理する基地局数分、端末1宛の通信データの複製処理を行う(ステップS403)。
【0054】
データ複製処理が終了すると、データ転送部405は複製されたデータを基地局制御装置3へ向けて転送する処理を行う(ステップS404)。これにより、基地局制御装置3から基地局選択情報で指定された基地局へ通信データの同報処理が実行される。
【0055】
(第1の実施の形態による効果)
本実施の形態によれば、セル半径の小さいセルで形成された移動通信システムにおいて、端末1が高速に移動した場合においても、移動状況に追従してデータ同報処理を行う基地局範囲を柔軟に調整することにより、高品位なハンドオーバー機能を提供することが可能である。
【0056】
また、本実施の形態によれば、端末1の行っている通信の重要度に応じて、データ同報処理を行う基地局範囲を柔軟に調整することにより、高品位なハンドオーバー機能を提供することが可能である。
【0057】
なお、第1の実施の形態では、端末1の移動状況及び通信状況に応じた同報処理を行う基地局選択を行っているが、その他の有益な情報に従い、ユーザにメリットのある高品位なハンドオーバー機能を提供する柔軟な構成をとることも可能である。
【0058】
本実施では、無線通信メディアの種類を特に限定する必要はなく、その他の種類のメディア通信において高品位なハンドオーバー機能を提供することも可能である。
【0059】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態による移動通信システムについて説明する。この第2の実施の形態では、異なるプロバイダーが管理するネットワーク間のハンドオーバーにおいて、それぞれのネットワークの移動管理装置が連携し、端末情報の受け渡しを行うことで、高品位なハンドオーバーを実現する場合を示している。
【0060】
図6は、本発明の第2の実施の形態における移動通信システムの構成を示すブロック図である。図6を参照すると、ネットワーク1側が、端末1A、基地局201A、202A・・・、基地局制御装置3A、移動管理装置4Aを備え、ネットワーク2側が、端末1B、基地局201B、202B・・・、基地局制御装置3B、移動管理装置4Bを備えている。本実施の形態におけるネットワーク1、ネットワーク2のそれぞれの移動管理装置4A、4Bは、互いに、ネットワークを介して情報を交換することができる。
【0061】
移動管理装置4A、4Bは、受信した指示信号に対し、指示信号を受けるか否かを判断し同報制御を行う指示信号受付制御部406A、406Bを有する。なお、指示信号については後述する。
【0062】
指示信号受付制御部406A、406Bは、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、端末1A、1Bの移動状況情報及び通信状況情報に基づき、指示信号を、100%受け入れる、又は一部受け入れる、又は拒絶するという判断を行う機能を有する。
【0063】
また、指示信号受付制御部406A、406Bは、指示信号を受けるか否かの判断結果を、指示信号を送信した移動管理装置に応答送信する機能を有する。
【0064】
なお、端末1A、1Bの構成及び移動管理装置4A、4Bのその他の構成は図1に示した第1の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0065】
(第2の実施の形態の動作の説明)
図7の動作シーケンス図、及び図8、図9のフローチャートを用いて、本実施の形態の移動通信システムの処理動作を説明する。
【0066】
図7は本実施の形態の移動通信システムにおける処理シーケンス例である。図8は本実施の形態における移動管理装置#1(4A)の基本動作を示したフローチャートである。また、図9は本実施の形態における指示信号受付制御部406Bの処理例を示したフローチャートである。
【0067】
移動管理装置#1(4A)は、利用可能な異なるネットワークに存在する移動管理装置#2(4B)との間で、それぞれが保有している基地局情報を相互に交換する(ステップS801)。端末1Aは、移動管理装置#1(4A)配下の基地局#1で通信を開始し、次に、移動管理装置#1(4A)に、端末1Aの移動状況情報及び通信状況情報を通知する。
【0068】
移動管理装置#1(4A)は、端末1Aから移動状況情報及び通信状況情報を受信すると(ステップS802)、受け取った情報と事前に交換しておいた基地局情報を比較し(ステップS803)、移動管理装置#2(4B)配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーを実現するために効果的であるかどうかを判断する(ステップS804)。
【0069】
例えば、ネットワーク1の端末1Aがネットワーク2の端末1Bとデータ通信を行っており、端末1Aが高速移動中でかつ重要度の高い通信を行っている場合であれば、移動管理装置#2(4B)配下の基地局情報から、移動管理装置#2(4B)配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であるかを判断することが可能である。
【0070】
移動管理装置#2(4B)配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーを実現するうえで有効であると判断した場合、移動管理装置#1(4A)は、受信した端末1Aの移動状況情報と通信状況情報を移動管理装置#2(4B)に通知すると共に、移動管理装置#2(4B)配下の基地局へデータ同報処理を行う指示信号を移動管理装置#2へ送信する(ステップS805)。
【0071】
移動管理装置#2(4B)は、移動管理装置#1(4A)から指示信号を受信すると、指示信号受付制御部406Bを使用してデータの同報制御を開始する(ステップS901)。
【0072】
指示信号受付制御部406Bは、移動管理装置#1(4A)より通知された端末1Aの移動状況情報と通信状況情報と、ネットワーク2のユーザの稼動状況情報に基づいて、指示信号を受け入れるか否かを、100%受け入れる、又は一部受け入れる、又は拒絶すると判断する(ステップS902)。
【0073】
指示信号の受け入れ判断は、例えば、端末1Aが高速移動中かつ通信の重要度が高い場合、ネットワーク2のユーザの稼動状況が高い場合は50%受け入れ、ネットワーク2のユーザの稼動状況が低い場合は100%受け入れるとしたり、端末1Aが低速移動中かつ通信の重要度が低い場合は指示信号を拒絶するとしたりすることが考えられる。
【0074】
指示信号の受け入れ判断は上記の例に限定されず、柔軟に設定することが可能である。
【0075】
指示信号受付制御部406Bは、指示信号の受け入れ判断をした後、その結果を移動管理装置#1(4A)へ応答送信する(ステップS903)。
【0076】
次いで、指示信号受付制御部406Bは、指示信号を100%受け入れる、又は一部受け入れると判断した場合(ステップS904”YES”)は判断に基づいた同報処理を行う(ステップS905)。
【0077】
また、移動管理装置#1(4A)自身も、端末1Aからの移動状況情報及び通信状況情報に基づいて、同報エリア範囲を調整しデータ同報処理を実施する。
【0078】
図7の例では、移動通信装置#1(4A)配下の基地局#1及び#2、移動管理装置#2(4B)配下の基地局#4にデータが同報処理されていることを示している。
【0079】
以上述べた以外の構成と動作は第1の実施の形態と同様である。
【0080】
(第2の実施の形態による効果)
本実施の形態によれば、異なるプロバイダーが管理するネットワーク間のハンドオーバーにおいても、それぞれの保有する移動管理装置が連携し、端末情報の受け渡しを行うことで、端末の移動状況及び通信状況に応じた高品位なハンドオーバーを実現することができる。
【0081】
本実施の形態における異なるプロバイダーが管理するネットワーク間のハンドオーバーは、それぞれの保有する移動管理装置が連携できれば、それぞれのネットワークが採用している移動管理プロトコルの異同にかかわらず実現することができる。
【0082】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態による移動通信システムについて説明する。この第3の実施の形態では、移動通信装置4の同報エリア制御部403が、高品位なハンドオーバーを実現するために、端末状況に応じてデータ同報処理を行うのみならず、端末の移動速度と移動方向から、端末の移動先基地局をピンポイントに高精度に予測することにより、非常に限定された基地局にデータ同報処理を行うことで、帯域消費を効率化した高品位なハンドオーバーを実現する場合を示している。
【0083】
なお、端末1の構成及び移動管理装置4の構成については、図1に示した第1の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0084】
同報エリア制御部403による端末の移動先基地局の予測方法としては、例えば、位置情報に基づく予測方法として、端末の位置情報の推移から端末の移動速度と移動方向を求め、次の移動先の基地局を予測する方法が考えられる。
【0085】
端末の移動速度と移動方向については、端末1のGPS等による位置情報を周期的に収集し、端末位置の時間変化に基づいて求めることが可能である。また、先に示した特許文献3記載の方法で、受信電界の検出値を利用して端末の速度を検出し、特許文献4に開示されるような端末4から発信する電波を基地局に設けた複数のアンテナの各々で受信して複数の電波強度を測定し、測定した複数の電波強度の差の時間的変化から端末の移動方向を検出することが可能である。
【0086】
また、通信情報としてのネットワークトポロジー情報に基づいて端末の移動速度と移動方向を予測する方法も考えられる。さらに位置情報、通信情報を組み合わせて予測する方法も可能である。
【0087】
(第3の実施の形態の動作の説明)
図10の動作シーケンス図及び図11のフローチャートを用いて、本実施の形態の移動通信システムの処理動作を説明する。
【0088】
図10は、本実施の形態の移動通信システムにおける処理シーケンス例である。図11は、本実施の形態における移動管理装置の基本動作を示したフローチャートである。
【0089】
移動管理装置4は、基地局#1で通信中の端末1から送信された端末の位置情報及び通信情報を受信し(ステップS1001)、受信したこれらの情報に基づいて、例えば、上述したように端末の移動速度と移動方向を求め、端末1の一定時間経過後の移動先の基地局をピンポイントで予測する(ステップS1002)。この結果、最小限の数の限定した基地局が移動先として予測されることになる。
【0090】
ここで、端末における位置情報及び通信情報の例を図12に示す。図12の例では、一定周期の時刻毎に、GPS等で得た端末の位置情報と、端末1の移動に伴って変化するトポロジー情報を収集している。これらの情報は、例えば、各基地局又は端末で収集することが可能である。
【0091】
図12に示した情報は、例えば基地局や端末でテーブル化して保持しておいて移動管理装置へ送信することも、あるいは基地局や端末から一定時間間隔で取得した個々の情報を送り、移動管理装置4が端末毎に情報をデータベース化して保持しておくことも可能である。
【0092】
移動先の基地局の予測に成功した場合、移動管理装置4は、端末1が現在存在する基地局及び一定期間後の移動先として予測した基地局にデータ同報処理を行う。
【0093】
図10では、同報エリア制御部403によって、端末1が基地局#4のエリアへ移動すると予測した場合の例を示している。よって、移動管理装置4は、端末1が基地局#4へ移動すると予測できたため、端末1が現在存在する基地局#1及び一定期間後の移動先である基地局#4にデータ同報処理を行っている(ステップS1004)。
【0094】
以上述べた以外の構成と動作は第1の実施の形態と同じである。よって、予測ができなかった場合は第1の実施の形態に基づく同報処理が行われる(ステップS1005)。
【0095】
(第3の実施の形態による効果)
本実施の形態によれば、データ通信帯域消費を効率化した高品位なハンドオーバーを実現することができる。
【0096】
また、移動端末1、移動管理装置4は、その有する機能をハードウェア的に実現することは勿論、コンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施の形態における端末、移動管理装置として機能させ、前述した処理を行わせることが可能である。
【0097】
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施の形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0098】
1:端末
101:データ送受信部
102:同報データ処理部
103:端末情報収集部
104:端末情報通知部
201〜210、213、217:基地局
3:基地局制御装置
4:移動管理装置
401:端末情報受信部
402:端末情報保存部
403:同報エリア制御部
404:同報処理部
405:データ転送部
406:指示信号受付制御部
5:ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムであって、
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、
選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理する手段と、を備える移動管理装置を含むことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記移動管理装置が、選択した前記基地局の数の分、前記移動端末宛の通信データを複製処理する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記基地局を選択する手段は、前記移動端末の移動状況情報に基づいて、前記移動端末が高速移動している場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動のノードが低速移動している場合、同報する基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記基地局を選択する手段は、前記移動端末の通信状況情報に基づいて、前記移動端末が重要度の高い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動端末が重要度の低い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の通信システム。
【請求項5】
互いに接続された異なるネットワークにそれぞれ前記移動管理装置を備え、前記移動管理装置間で、前記移動管理装置配下の前記基地局に関する情報と、前記移動端末の前記移動状況情報と通信状況情報を互いに通知することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の通信システム。
【請求項6】
一方の前記移動管理装置で、他方の前記移動管理装置配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であると判断した場合に、一方の前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報を他方の前記移動管理装置に通知すると共に、他方の前記移動管理装置配下の基地局へデータの同報処理を行う指示信号を送信することを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
【請求項7】
前記移動管理装置が、前記指示信号に対し、前記指示信号を受けるか否かを判断する手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
【請求項8】
前記指示信号を受けるか否かを判断する手段は、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、前記移動端末の移動状況情報及び通信状況情報に基づき、前記指示信号を受けるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
【請求項9】
前記指示信号を受けるか否かを判断する手段は、前記指示信号を受けるか否かの判断結果を、前記指示信号を送信した前記移動管理装置に応答送信することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の通信システム。
【請求項10】
前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報の少なくとも一方の情報に基づいて、前記移動端末の移動先の基地局を高精度に予測し、予測した前記基地局に対してデータを同報処理することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項11】
移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、
選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理する手段と、を備えることを特徴とする移動管理装置。
【請求項12】
前記移動管理装置は、選択した前記基地局の数の分、前記移動端末宛の通信データを複製処理する手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の移動管理装置。
【請求項13】
前記基地局を選択する手段は、前記移動端末の移動状況情報に基づいて、前記移動端末が高速移動している場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動のノードが低速移動している場合、同報する基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の移動管理装置。
【請求項14】
前記基地局を選択する手段は、前記移動端末の通信状況情報に基づいて、前記移動端末が重要度の高い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動端末が重要度の低い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項11から請求項13の何れかに記載の移動管理装置。
【請求項15】
一方の前記移動管理装置で、他方の前記移動管理装置配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であると判断した場合に、一方の前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報を他方の前記移動管理装置に通知すると共に、他方の前記移動管理装置配下の基地局へデータの同報処理を行う指示信号を送信し、前記指示信号に対し、前記指示信号を受けるか否かを判断する指示信号受付制御部を備えることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の移動管理装置。
【請求項16】
前記指示信号受付制御部は、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、前記移動端末の移動状況情報及び通信状況情報に基づき、前記指示信号を受けるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項15に記載の移動管理装置。
【請求項17】
前記指示信号受付制御部は、前記指示信号を受けるか否かの判断結果を、前記指示信号を送信した前記移動管理装置に応答送信することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の移動管理装置。
【請求項18】
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報の少なくとも一方の情報に基づいて、前記移動端末の移動先の基地局を高精度に予測し、予測した前記基地局に対してデータを同報処理することを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の移動管理装置。
【請求項19】
移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムの通信方法であって、
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択し、
選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理することを特徴とする通信方法。
【請求項20】
前記同報処理において、選択した前記基地局の数の分、前記移動端末宛の通信データを複製処理することを特徴とする請求項19に記載の通信方法。
【請求項21】
前記基地局の選択において、前記移動端末の移動状況情報に基づいて、前記移動端末が高速移動している場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動のノードが低速移動している場合、同報する基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の通信方法。
【請求項22】
前記基地局の選択において、前記移動端末の通信状況情報に基づいて、前記移動端末が重要度の高い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動端末が重要度の低い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項19から請求項21の何れかに記載の通信方法。
【請求項23】
互いに接続された異なるネットワークにそれぞれ前記基地局の選択と通信データの同報を行う移動管理装置を備え、前記移動管理装置間で、前記移動管理装置配下の前記基地局に関する情報と、前記移動端末の前記移動状況情報と通信状況情報を互いに通知することを特徴とする請求項19から請求項22の何れかに記載の通信方法。
【請求項24】
一方の前記移動管理装置で、他方の前記移動管理装置配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であると判断した場合に、一方の前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報を他方の前記移動管理装置に通知すると共に、他方の前記移動管理装置配下の基地局へデータの同報処理を行う指示信号を送信することを特徴とする請求項23に記載の通信方法。
【請求項25】
前記指示信号に対し、前記指示信号を受けるか否かを判断するステップを有することを特徴とする請求項24に記載の通信方法。
【請求項26】
前記指示信号を受けるか否かを判断するステップで、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、前記移動端末の移動状況情報及び通信状況情報に基づき、前記指示信号を受けるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項25に記載の通信方法。
【請求項27】
前記指示信号を受けるか否かを判断するステップで、前記指示信号を受けるか否かの判断結果を、前記指示信号を送信した前記移動管理装置に応答送信することを特徴とする請求項25又は請求項26に記載の通信方法。
【請求項28】
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報の少なくとも一方の情報に基づいて、前記移動端末の移動先の基地局を高精度に予測し、予測した前記基地局に対してデータを同報処理することを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の通信方法。
【請求項29】
コンピュータに、
移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択する処理と、
選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項30】
前記コンピュータに、
選択した前記基地局の数だけ、前記移動端末宛の通信データを複製する処理を実行させることを特徴とする請求項29に記載のプログラム。
【請求項31】
前記基地局を選択する処理において、前記移動端末の移動状況情報に基づいて、前記移動端末が高速移動している場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動のノードが低速移動している場合、同報する基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項29又は請求項30に記載のプログラム。
【請求項32】
前記基地局を選択する処理において、前記移動端末の通信状況情報に基づいて、前記移動端末が重要度の高い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動端末が重要度の低い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項29から請求項31の何れかに記載のプログラム。
【請求項33】
前記コンピュータに、
一方の前記移動管理装置で、他方の前記移動管理装置配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であると判断した場合に、一方の前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報を他方の前記移動管理装置に通知すると共に、他方の前記移動管理装置配下の基地局へデータの同報処理を行う指示信号を送信し、前記指示信号に対し、前記指示信号を受けるか否かを判断する処理を実行させることを特徴とする請求項29又は請求項30に記載のプログラム。
【請求項34】
前記指示信号を受けるか否かを判断する処理において、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、前記移動端末の移動状況情報及び通信状況情報に基づき、前記指示信号を受けるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項33に記載のプログラム。
【請求項35】
記指示信号を受けるか否かを判断する処理において、前記指示信号を受けるか否かの判断結果を、前記指示信号を送信した前記移動管理装置に応答送信することを特徴とする請求項33又は請求項34に記載のプログラム。
【請求項36】
前記コンピュータに、
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報の少なくとも一方の情報に基づいて、前記移動端末の移動先の基地局を高精度に予測し、予測した前記基地局に対してデータを同報する処理を実行させることを特徴とする請求項29又は請求項30に記載のプログラム。
【請求項37】
自端末の移動状況情報と通信状況情報を収集する手段と、
移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理する手段とを備える移動管理装置に対して、収集した前記情報を通知する手段と、
前記基地局から同報送信されて受信したデータの整合処理を行う手段を備えることを特徴とする移動端末。
【請求項1】
移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムであって、
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、
選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理する手段と、を備える移動管理装置を含むことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記移動管理装置が、選択した前記基地局の数の分、前記移動端末宛の通信データを複製処理する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記基地局を選択する手段は、前記移動端末の移動状況情報に基づいて、前記移動端末が高速移動している場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動のノードが低速移動している場合、同報する基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記基地局を選択する手段は、前記移動端末の通信状況情報に基づいて、前記移動端末が重要度の高い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動端末が重要度の低い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の通信システム。
【請求項5】
互いに接続された異なるネットワークにそれぞれ前記移動管理装置を備え、前記移動管理装置間で、前記移動管理装置配下の前記基地局に関する情報と、前記移動端末の前記移動状況情報と通信状況情報を互いに通知することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の通信システム。
【請求項6】
一方の前記移動管理装置で、他方の前記移動管理装置配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であると判断した場合に、一方の前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報を他方の前記移動管理装置に通知すると共に、他方の前記移動管理装置配下の基地局へデータの同報処理を行う指示信号を送信することを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
【請求項7】
前記移動管理装置が、前記指示信号に対し、前記指示信号を受けるか否かを判断する手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
【請求項8】
前記指示信号を受けるか否かを判断する手段は、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、前記移動端末の移動状況情報及び通信状況情報に基づき、前記指示信号を受けるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
【請求項9】
前記指示信号を受けるか否かを判断する手段は、前記指示信号を受けるか否かの判断結果を、前記指示信号を送信した前記移動管理装置に応答送信することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の通信システム。
【請求項10】
前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報の少なくとも一方の情報に基づいて、前記移動端末の移動先の基地局を高精度に予測し、予測した前記基地局に対してデータを同報処理することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項11】
移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、
選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理する手段と、を備えることを特徴とする移動管理装置。
【請求項12】
前記移動管理装置は、選択した前記基地局の数の分、前記移動端末宛の通信データを複製処理する手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の移動管理装置。
【請求項13】
前記基地局を選択する手段は、前記移動端末の移動状況情報に基づいて、前記移動端末が高速移動している場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動のノードが低速移動している場合、同報する基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の移動管理装置。
【請求項14】
前記基地局を選択する手段は、前記移動端末の通信状況情報に基づいて、前記移動端末が重要度の高い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動端末が重要度の低い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項11から請求項13の何れかに記載の移動管理装置。
【請求項15】
一方の前記移動管理装置で、他方の前記移動管理装置配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であると判断した場合に、一方の前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報を他方の前記移動管理装置に通知すると共に、他方の前記移動管理装置配下の基地局へデータの同報処理を行う指示信号を送信し、前記指示信号に対し、前記指示信号を受けるか否かを判断する指示信号受付制御部を備えることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の移動管理装置。
【請求項16】
前記指示信号受付制御部は、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、前記移動端末の移動状況情報及び通信状況情報に基づき、前記指示信号を受けるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項15に記載の移動管理装置。
【請求項17】
前記指示信号受付制御部は、前記指示信号を受けるか否かの判断結果を、前記指示信号を送信した前記移動管理装置に応答送信することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の移動管理装置。
【請求項18】
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報の少なくとも一方の情報に基づいて、前記移動端末の移動先の基地局を高精度に予測し、予測した前記基地局に対してデータを同報処理することを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の移動管理装置。
【請求項19】
移動端末と、当該移動端末が通信を行う複数の基地局を含む通信システムの通信方法であって、
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択し、
選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理することを特徴とする通信方法。
【請求項20】
前記同報処理において、選択した前記基地局の数の分、前記移動端末宛の通信データを複製処理することを特徴とする請求項19に記載の通信方法。
【請求項21】
前記基地局の選択において、前記移動端末の移動状況情報に基づいて、前記移動端末が高速移動している場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動のノードが低速移動している場合、同報する基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の通信方法。
【請求項22】
前記基地局の選択において、前記移動端末の通信状況情報に基づいて、前記移動端末が重要度の高い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動端末が重要度の低い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項19から請求項21の何れかに記載の通信方法。
【請求項23】
互いに接続された異なるネットワークにそれぞれ前記基地局の選択と通信データの同報を行う移動管理装置を備え、前記移動管理装置間で、前記移動管理装置配下の前記基地局に関する情報と、前記移動端末の前記移動状況情報と通信状況情報を互いに通知することを特徴とする請求項19から請求項22の何れかに記載の通信方法。
【請求項24】
一方の前記移動管理装置で、他方の前記移動管理装置配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であると判断した場合に、一方の前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報を他方の前記移動管理装置に通知すると共に、他方の前記移動管理装置配下の基地局へデータの同報処理を行う指示信号を送信することを特徴とする請求項23に記載の通信方法。
【請求項25】
前記指示信号に対し、前記指示信号を受けるか否かを判断するステップを有することを特徴とする請求項24に記載の通信方法。
【請求項26】
前記指示信号を受けるか否かを判断するステップで、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、前記移動端末の移動状況情報及び通信状況情報に基づき、前記指示信号を受けるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項25に記載の通信方法。
【請求項27】
前記指示信号を受けるか否かを判断するステップで、前記指示信号を受けるか否かの判断結果を、前記指示信号を送信した前記移動管理装置に応答送信することを特徴とする請求項25又は請求項26に記載の通信方法。
【請求項28】
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報の少なくとも一方の情報に基づいて、前記移動端末の移動先の基地局を高精度に予測し、予測した前記基地局に対してデータを同報処理することを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の通信方法。
【請求項29】
コンピュータに、
移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択する処理と、
選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項30】
前記コンピュータに、
選択した前記基地局の数だけ、前記移動端末宛の通信データを複製する処理を実行させることを特徴とする請求項29に記載のプログラム。
【請求項31】
前記基地局を選択する処理において、前記移動端末の移動状況情報に基づいて、前記移動端末が高速移動している場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動のノードが低速移動している場合、同報する基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項29又は請求項30に記載のプログラム。
【請求項32】
前記基地局を選択する処理において、前記移動端末の通信状況情報に基づいて、前記移動端末が重要度の高い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を多くし、前記移動端末が重要度の低い通信を行っている場合、同報する前記基地局の選択数を少なくすることを特徴とする請求項29から請求項31の何れかに記載のプログラム。
【請求項33】
前記コンピュータに、
一方の前記移動管理装置で、他方の前記移動管理装置配下の基地局に同報処理を行うことが高品位なハンドオーバーに効果的であると判断した場合に、一方の前記移動管理装置が、前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報を他方の前記移動管理装置に通知すると共に、他方の前記移動管理装置配下の基地局へデータの同報処理を行う指示信号を送信し、前記指示信号に対し、前記指示信号を受けるか否かを判断する処理を実行させることを特徴とする請求項29又は請求項30に記載のプログラム。
【請求項34】
前記指示信号を受けるか否かを判断する処理において、自ネットワークのユーザの稼動状況情報と、前記移動端末の移動状況情報及び通信状況情報に基づき、前記指示信号を受けるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項33に記載のプログラム。
【請求項35】
記指示信号を受けるか否かを判断する処理において、前記指示信号を受けるか否かの判断結果を、前記指示信号を送信した前記移動管理装置に応答送信することを特徴とする請求項33又は請求項34に記載のプログラム。
【請求項36】
前記コンピュータに、
前記移動端末の移動状況情報と通信状況情報の少なくとも一方の情報に基づいて、前記移動端末の移動先の基地局を高精度に予測し、予測した前記基地局に対してデータを同報する処理を実行させることを特徴とする請求項29又は請求項30に記載のプログラム。
【請求項37】
自端末の移動状況情報と通信状況情報を収集する手段と、
移動端末の移動状況情報と通信状況情報に基づいて、前記移動端末が通信を行う基地局を選択する手段と、選択した前記基地局に対して前記移動端末宛の通信データを同報処理する手段とを備える移動管理装置に対して、収集した前記情報を通知する手段と、
前記基地局から同報送信されて受信したデータの整合処理を行う手段を備えることを特徴とする移動端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−288029(P2010−288029A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139598(P2009−139598)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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