説明

通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムおよび方法

【課題】通信ネットワークと情報ネットワークとの連携によるサービスの汎用的な提供手段を提供する。
【解決手段】電話網またはIP電話網である通信ネットワークとコンピュータネットワークである情報ネットワークとの間を接続するネットワークサービスプラットフォームであり、該ネットワークサービスプラットフォームが、通信ネットワークに接続した通信端末または情報ネットワークに接続した通信端末の要求に応じて、通信ネットワークの提供サービスと情報ネットワークの提供サービスとをプロトコル変換とデータ変換とをすることにより連携させて連携サービスとして提供する、通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークのIP化に伴い、通信ネットワークと情報ネットワークを連携しようとする動きが国際的にも活発である。たとえば、非特許文献1で開示されているように通信ネットワークの国際標準化機関ITU−Tでは、通信ネットワークをIP化した次世代ネットワークNGNにおけるインタフェースやサービスなどの標準化活動を活発に行っている。
【0003】
またWEBサービスを効率よく実現するための機構として、特許文献1に開示されているように、標準的なインタフェースを持つ再利用可能なソフトウェア部品の組み合わせによってシステムを構成するサービス指向アーキテクチャSOA(Service−oriented architecture)という技術を用いたWEBサービスシステムが構築されている。SOAの技術を用いることにより、新規サービスを開発する場合でも既存のソフトウェア部品を利用して、効率よく、且つ短期間に該サービスの提供が可能となる。
【0004】
また、通信ネットワークと情報ネットワークとの連携によるサービス提供手段の具体的な従来技術として、特許文献2に示すように、網接続装置に接続され、広告情報のみならず利用者に有益な情報を含む各種サービス情報を蓄積し提供するためのサービス情報提供装置と、所定の条件と所定のタイミングにより、サービス情報を通信端末に対して送信するためのサービス情報挿入手段を該網間接続装置内に具備している情報通信システムである。
【非特許文献1】NTT技術ジャーナル2006年4月号pp71
【特許文献1】特開2006−99162号公報
【特許文献2】特開2001−186192号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記に述べる従来技術においては、主に特定のサービスを提供するためになされており、汎用的なサービス提供システムとはなっていないため、サービス毎にサービス提供システムを開発、設置する必要があるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、通信ネットワークと情報ネットワークとの連携によるサービスの汎用的な提供手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、電話網またはIP電話網である通信ネットワークとコンピュータネットワークである情報ネットワークとの間を接続するネットワークサービスプラットフォームとから構成される連携サービス提供システムであり、該ネットワークサービスプラットフォームが、前記通信ネットワークに接続された通信端末または前記情報ネットワークに接続された情報端末の要求に応じて、前記通信ネットワークの提供サービスと前記情報ネットワークの提供サービスとをプロトコル変換とデータ変換とをすることにより連携させて連携サービスとして提供する、ことを特徴とする通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記ネットワークサービスプラットフォームが、ユーザの状況を示すプレゼンス情報に基づいて、前記通信ネットワークの提供サービスまたは前記情報ネットワークの提供サービスを選択する、ことを特徴とする請求項1に記載の連携サービス提供システムである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記ネットワークサービスプラットフォームが、前記通信ネットワークに接続された通信端末または前記情報ネットワークに接続された情報端末に対して連携サービスを提供する場合に、前記通信ネットワークのサービス提供手順を前記情報ネットワークのサービス提供手順に、または、前記情報ネットワークのサービス提供手順を前記通信ネットワークのサービス提供手順に変換して、前記連携サービスを提供する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記ネットワークサービスプラットフォームが、前記通信ネットワークに接続された通信端末または前記情報ネットワークに接続された情報端末に対して連携サービスを提供する場合に、前記通信ネットワークが有するサービス管理機能、データ情報および接続制御機能のいずれかまたは全てと、前記情報ネットワークが有するサービス制御機能、データ情報および接続制御機能のいずれかまたは全てを相互に連携させて連携サービスを提供する、ことを特徴とする請求項1から請求項3に記載の通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記ネットワークサービスプラットフォームが、電話番号の情報とサービスの配備されている位置の情報とを対応付けてサービス管理対応表として予め記憶しているサービス管理手段と、サービスの名称の情報とサービスを実行するファイルが配備されている位置の情報とを対応付けてサービスレジストリ対応表として記憶しているサービスレジストリ手段と、第1のプロトコル変換とデータ変換とを実行するIMS対応手段と、第2のプロトコル変換とデータ変換とを実行するWEB対応手段と、サービスシナリオを実行するサービスシナリオ実行手段と、を有しており、前記IMS対応手段が、前記情報ネットワークと前記通信ネットワークとの間の前記第1のプロトコル変換とデータ変換とを、前記サービス管理手段の前記サービス管理対応表に基づいて、前記情報ネットワークと前記WEB対応手段との間で実行し、前記WEB対応手段が、前記情報ネットワークと前記通信ネットワークとの間の前記第2のプロトコル変換とデータ変換とを、前記IMS対応手段と前記サービスシナリオ実行手段との間で実行し、前記サービスシナリオ実行手段が、受信したサービス利用要求に基づき予め保持するサービスシナリオを選択し、前記選択したサービスシナリオを、前記サービス管理手段のサービス管理対応表に基づいて、前記WEB対応手段と前記情報ネットワークとの間で実行する、ことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムである。
【0012】
請求項6に記載の発明は、電話網またはIP電話網である通信ネットワークとコンピュータネットワークである情報ネットワークとの間を接続するネットワークサービスプラットフォームとから構成される連携サービス提供システムで用いられる方法であり、該ネットワークサービスプラットフォームが、前記通信ネットワークに接続された通信端末または前記情報ネットワークに接続された情報端末の要求に応じて、前記通信ネットワークの提供サービスと前記情報ネットワークの提供サービスとをプロトコル変換とデータ変換とをすることにより連携させて連携サービスとして提供する、ことを特徴とする通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供方法である。
【0013】
また、電話網またはIP電話網である通信ネットワークとコンピュータネットワークである情報ネットワークとの間を接続するネットワークサービスプラットフォームとから構成される連携サービス提供システムで用いられる連携サービスの提供方法であって、通信端末は連携サービス利用要求を通信ネットワークに送信し、通信ネットワークは前記通信端末からの要求が情報ネットワークとの連携サービス利用要求であることを識別すると該連携サービス利用要求をネットワークサービスプラットフォームへ送信し、該ネットワークサービスプラットフォームでは、IMS対応機能で前記連携サービス利用要求を受け付け、IMS対応機能はサービス管理機能へ前記連携サービス利用要求を通知し、サービス管理機能は前記連携サービスの配備場所を検索してIMS対応機能へ前記連携サービスのサービスシナリオの配備場所を返し、IMS対応機能はWEB機能を通じ、前記サービスシナリオの配備場所に示されたサービス実行機能に前記サービスシナリオの実行を依頼し、サービス実行機能はサービスシナリオに記載されたWEBサービスの配備場所の検索をサービスレジストリに依頼し、サービスレジストリは前記WEBサービスの配備場所を検索してサービス実行機能へ前記WEBサービスの配備場所を返し、サービス実行機能は情報ネットワークへ前記WEBサービスの実行を依頼し、情報ネットワークは該情報ネットワーク内で前記WEBサービスを実行可能な情報サービスアプリケーションサーバへ前記サーWEBサービスの実行を依頼し、前記情報サービスアプリケーションサーバは前記WEBサービスを実行し、該実行結果を情報ネットワーク経由で前記ネットワークサービスプラットフォームへ返し、該ネットワークサービスプラットフォームでは、前記実行結果をサービス実行機能へ、サービス実行機能からWEB対応機能へ、WEB対応機能からIMS対応機能へ返し、IMS対応機能は前記連携サービスの実行結果を通信ネットワークへ返し、通信ネットワークは該連携サービスの実行結果を通信端末へ返すことを特徴とする通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供方法である。
【0014】
また、電話網またはIP電話網である通信ネットワークとコンピュータネットワークである情報ネットワークとの間を接続するネットワークサービスプラットフォームとから構成される連携サービス提供システムで用いられる連携サービスの提供方法であって、通信端末は連携サービス利用要求を情報ネットワークに送信し、情報ネットワークは前記通信端末からの要求が通信ネットワークとの連携サービス利用要求であることを識別すると該連携サービス利用要求をネットワークサービスプラットフォームへ送信し、該ネットワークサービスプラットフォームでは該連携サービス利用要求をサービスレジストリに送信し、サービスレジストリは前記連携サービスを実行するサービスシナリオの配備場所を検索し、検索結果を情報ネットワークへ返し、情報ネットワークは該検索結果をネットワークサービスプラットフォームのサービス実行機能に送信し、サービス実行機能は該検索結果に示す前記サービスシナリオの配備場所に示されたサービス実行機能に前記サービスシナリオの実行を依頼し、サービス実行機能はサービスシナリオに記載されたWEBサービスの配備場所の検索をサービスレジストリに依頼し、サービスレジストリは前記WEBサービスの配備場所を検索してサービス実行機能へ前記WEBサービスの配備場所を返し、サービス実行機能はWEB対応機能へ前記WEBサービスの実行を依頼し、WEB対応機能はIMS対応機能を経由して通信ネットワークへ該連携サービスの実行を依頼し、通信ネットワークは該連携サービスを実行し、該連携サービスの実行結果をIMS対応機能経由でWEB対応機能へ返し、WEB対応機能はサービス実行機能へ、サービス実行機能は情報ネットワークへ該連携サービスの実行結果を返し、情報ネットワークは連携サービスの実行結果を通信端末へ返すことを特徴とする通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供方法である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、通信ネットワークサービスと情報ネットワークサービスとをプロトコル変換とデータ変換とをすることによる連携をしたことにより、通信ネットワークサービスと情報ネットワークサービスとの間の新しいサービスを容易にかつ汎用的に提供することが出来るという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の実施形態による通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムの基本的な構成を示す概略ブロック図である。
同図において、1はネットワークサービスプラットフォーム、2は通信ネットワーク、3は情報ネットワークである。
【0017】
また図2は、本発明によるネットワークサービスプラットフォーム1が、通信ネットワーク2におけるサービス制御機能部201、データ情報部202、接続制御機能部203、および、情報ネットワーク3におけるサービス制御機能部301、データ情報部302、接続制御機能部303、と直接連携することを示す概略ブロック図である。
なお、同図において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0018】
さらに図3は、本発明におけるネットワークサービスプラットフォーム1のブロック構成を含む通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムの構成を示す概略ブロック図である。
同図において、ネットワークサービスプラットフォーム1は、IMS対応機能部11、サービス管理機能部12、WEB対応機能部13、サービスレジストリ機能部15、サービスシナリオ実行機能部17、サービスバス18を有する。また、16はWEB対応機能部13が保有するWEB変換サービスであり、19はサービスシナリオ実行機能部17が保有するサービスシナリオである。
【0019】
また、同図において、21は通信ネットワーク2に接続された情報端末、33は情報ネットワーク3に接続された情報端末、31は情報ネットワーク3に接続されたWEBアプリサーバ、35はWEBアプリサーバ31が保有するWEBサービスである。
なお、同図において図1または図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0020】
ここで、通信ネットワーク2と情報ネットワーク3とは、どちらもサービス制御機能部(201または301)、データ情報部(202または302)、接続制御機能部(203または303)を有するが、それぞれの機能は異なる。
【0021】
まず、通信ネットワーク2のデータ情報部202、接続制御機能部203、サービス制御機能部201は、それぞれ次のような機能を有する。
通信ネットワーク2のデータ情報部202は、通信ネットワーク2における収集可能なデータ、例えば、通話履歴情報を保持する機能を有する。
通信ネットワーク2の接続制御機能部203は、通信ネットワーク2で用いられるプロトコル、例えば、SIP(Session Initiation Protocol)プロトコルまたはISUP(ISDN User Part)プロトコル、に基づき接続を制御する機能を有する。
【0022】
通信ネットワーク2のサービス制御機能部201は、通信ネットワーク2において、あらかじめ定められたサービス提供手順(例えば、サービスの電話番号へのダイヤルに対し、電話番号とサービスとが対応づけられている対応表である電話番号サービス対応表を読み出し、サービスの実行を行い、サービス実行に関するメッセージは該サービスへ通知する)に従いサービスを実行するための機能(例えば、サービスの起動、サービスが発生させる例外の通知)を提供する。
【0023】
一方、情報ネットワーク3のデータ情報部302、接続制御機能部303、サービス制御機能部301は、それぞれ次のような機能を有する。
情報ネットワーク3のデータ情報部302は、情報ネットワーク3で収集可能な情報、例えば、WEBサービスを利用するためのユーザアカウントのユーザ名、を保持する機能を有する。
情報ネットワーク3の接続制御機能部303は、情報ネットワークで用いられるプロトコル(例えば、HTTPプロトコル)に基づき接続を制御する機能を有する。
【0024】
情報ネットワーク3のサービス制御機能部301は、情報ネットワークにおいてあらかじめ定められたサービス提供手順(例えば、HTTPリクエストに対し、HTTPレスポンスを返答する)に従いサービスを実行するための機能(例えば、サービスの起動、サービスが発生させる例外の通知)を提供する機能を有する。
また、情報ネットワーク3のサービス制御機能部301は、予めサービスとサービスシナリオが配備されている位置の情報(URI)の対応表であるサービスサービスシナリオ対応表を有し、受信したサービスに対応するサービスシナリオが配備されている位置の情報(URI)をサービスサービスシナリオ対応表から検出し、受信したサービスと検出したサービスシナリオが配備されている位置の情報(URI)をプロトコル変換して、送信する機能を有する。
【0025】
以上のように、通信ネットワーク2とは、例えば、電話網またはIP電話網であり、情報ネットワーク3とは、例えば、コンピュータネットワークであり、それぞれのネットワークは、そのネットワークでの利用プロトコル、提供サービス、保持データの点で、それぞれ異なるネットワークである。
【0026】
また、それぞれのネットワークに接続される端末も異なり、通信ネットワーク2に接続される通信端末21はSIP機能を有する通信端末であり、例えば電話機やIP電話を実行することが出来る通信端末である。
また、情報ネットワーク3に接続される情報端末33は、WEBブラウザ機能を有する端末であり、例えば、通信機能を有するパーソナルコンピュータなどである。
【0027】
次に、図3のネットワークサービスプラットフォーム1の各構成の詳細について説明する。
サービス管理機能部12には、図6に示すように、電話番号の情報と、サービスの配備されている位置の情報(URI(Uniform Resource Identifier))とが、対応付けられてサービス管理対応表として記憶されている。
また、図6には示していないが、サービス管理対応表には、電話番号の情報と、サービスの配備されている位置の情報(URI(Uniform Resource Identifier))と、更に、サービスを実行する手順の情報とが関連付けて記憶されている。ここで、サービスを実行する手順の情報とは、後述する、プロトコル変換とデータ変換との手順の情報である。
【0028】
サービスレジストリ機能部15には、図7に示すように、サービスの名称の情報と、サービスを実行するファイルが配備されている位置の情報(URI)とが、対応付けてサービスレジストリ対応表として記憶されている
【0029】
WEB対応機能部13は、情報ネットワークで用いられるプロトコルのプロトコルスタックとして動作し、例えば、SOAP(Simple Object Access Protocol)プロトコルに基づきメッセージのエンコードおよびデコードを行う。つまり、WEB対応機能部13は、情報ネットワークと通信ネットワークとの間のプロトコル変換とデータ変換とを、情報ネットワーク3とWEB対応機能部13との間で、実行する機能を有する。
なお、WEB対応機能部13が実行するプロトコル変換とデータ変換とは、例えば、通信ネットワーク2の信号およびデータを送信または受信し、解読または符号化する変換である。
【0030】
IMS対応機能部11は、通信ネットワークで用いられるプロトコルのプロトコルスタックとして動作し、例えば、SIPプロトコルおよびDiameterプロトコルに基づき、メッセージのエンコードおよびデコードを行う。つまり、IMS対応機能部11は、情報ネットワークと通信ネットワークとの間のプロトコル変換とデータ変換とを、IMS対応機能部11とサービスシナリオ実行機能部17との間で、実行する機能を有する。
なお、IMS対応機能部11が実行するプロトコル変換とデータ変換とは、例えば、情報ネットワーク3の通信手順および信号およびデータへ、解読または符号化する変換である。
【0031】
例えば、IMS対応機能部11は、サービス管理機能部12のサービス管理対応表から、例えば、電話番号の情報に基づいて、サービスの配備されている位置の情報(URI(Uniform Resource Identifier))と、サービスを実行する手順の情報とを取得し、サービスの配備されている位置の情報と、取得したサービスを実行する手順の情報とに基づいて、プロトコル変換を実行する。
ここでいうプロトコル変換とは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)またはXML(Extensible Markup Language)形式で記述されている文字情報を、音声通話のみの機能しか有さない通信端末で音声として聞ける音声情報へ変換することが含まれる。
【0032】
サービスシナリオ実行機能部17は、サービスシナリオ19を保持し、サービスシナリオ19の実行機能を有する。ここで、サービスシナリオとは、サービスを実行する手順を記述し、サービスを提供するためのものである。例えば、サービスシナリオは、BPEL(Business Process Execution Language for WEB Services)で記述されたプログラムである。サービスシナリオ実行機能部17は、このようなサービスシナリオを、サービス利用要求に基づき選択し、選択したサービスシナリオを実行する。
【0033】
サービスバス18は、IMS対応機能部11、WEB対応機能部13、サービスレジストリ機能部15、サービスシナリオ実行機能部17、および、情報ネットワーク3との間で、データなどのメッセージを配送する機能を有する。
【0034】
次に、図4を用いて、本発明による連携サービスの第1の実施例を説明する。図4は、本発明に係わるネットワークサービスプラットフォーム1のサービスシナリオ実行機能部17を用いて、通信ネットワーク2の通信端末21からの要求に対して、情報ネットワーク3への連携サービスを行う実施例である。
なお、同図において、Qn(n=1〜16)は各動作のステップを示す符号である。
【0035】
ここでは、一例として、前記通信端末21のユーザが、所望の音楽情報を、WEBサービス35から入手する場合について説明する。
例えば、音楽情報とは、音楽の曲名や歌手などの情報であり、WEBサービス35においてはWEBなどの文字や映像として、音楽情報配信のサービスが提供されているものとする。これを、音声情報のみしか利用できない通信端末21を用いて、通信端末21のユーザが音楽情報を得る場合の例である。
【0036】
ここでは、データ変換とは、例えば、HTML形式で記述されている文字情報を、音声の形式へ変換することである。なお、文字形式の情報から音声形式の情報への変換は、データ変換のみでなく、プロトコル変換でもある。
【0037】
まず、SIPプロトコルによる通信機能を備えた通信端末21が、あらかじめWEBサービス35に割当てられた電話番号をダイヤルすることにより、WEB情報(例えば情報ネットワーク内にある音楽情報の取得)要求を通信ネットワーク2のサービス制御機能部へ送出する(ステップQ1)。
【0038】
次に、通信ネットワーク2のサービス制御機能部201は、ダイヤルされた電話番号と、あらかじめサービス制御機能部201が保持する電話番号サービス対応表を参照し、ダイヤルされた電話番号がWEBサービス35の利用要求であることを検出すると、ネットワークサービスプラットフォーム1へ、WEB情報要求をSIPメッセージとして、ルーチングする。
【0039】
次に、ネットワークサービスプラットフォーム1では、該WEB情報要求をIMS対応機能部11が、WEB情報要求であるSIPメッセージを通信ネットワーク2から受信する(ステップQ2)。
次に、IMS対応機能部11は、受信したSIPメッセージをデコードし、WEB情報要求を取り出す。次に、IMS対応機能部11は、取り出したWEB情報要求をサービス管理機能部12へ通知する(ステップQ3)。
【0040】
次に、サービス管理機能部12は、電話番号とサービスの配備されている位置の情報(URI)の対応表であるサービス管理対応表を参照することによって、通知されたWEB情報要求を実行する連携サービスのサービスシナリオの配備場所を検索し、検索した結果をIMS対応機能部11へ通知する(ステップQ4)。
【0041】
次に、IMS対応機能部11は、前述サービスシナリオの実行要求をWEB対応機能部13に通知する(ステップQ5)。
次に、WEB対応機能部13は、サービスシナリオ実行要求を情報ネットワークインタフェースが用いるSOAPプロトコルに対応するメッセージへ変換し、サービスバス18へ送出する。
【0042】
ここで、ネットワークサービスプラットフォーム1は、ステップQ2からステップQ5の動作によって、電話番号のダイヤルに基づき、電話番号と関連付けられているサービスへSIPメッセージを配送し、以後その通信端末からのSIPメッセージは、サービスが終了するまで該サービスへ配送し続けるという通信ネットワーク2のサービス提供手順を、通信端末が直接サービスのURIを呼出すという情報ネットワーク3のサービス提供手順へ、変換している。
【0043】
次に、サービスバス18は、メッセージを配送し、サービスシナリオ実行機能部17にサービスシナリオの実行要求を通知する(ステップQ6)。
次に、サービスシナリオ実行機能部17は、前記サービスシナリオに記述されているWEBサービスの配備場所の検索を指示する(ステップQ7)。
次に、サービスレジストリ機能部15は、サービスの名称とサービスを実行するファイルが配備されている位置の情報(URI)が記述された対応表であるサービスレジストリ対応表を参照することにより、前記WEBサービスの配備場所(URI)を検索し、サービスシナリオ実行機能部17へ返す(ステップQ8)。
【0044】
次に、サービスシナリオ実行機能部17は、サービスバス18経由でWEBサービス35の実行を情報ネットワーク3のサービス制御機能部に指示する(ステップQ9)。
次に、情報ネットワーク3のサービス制御機能部は、WEBアプリサーバ31に配備されているWEBサービス35を呼出し、WEBアプリサーバ31はWEBサービス35を実行する(ステップQ10)。
【0045】
次に、WEBアプリサーバ31は、サービス実行結果を情報ネットワーク3のサービス制御機能部を経由し(ステップQ11)、サービスバス18経由でサービスシナリオ実行機能部17へ返す(ステップQ12)。
次に、サービスシナリオ実行機能部17は、サービス実行結果を、サービスバス18経由でWEB対応機能部13を経由し(ステップQ13)、WEB対応機能部13はSOAPメッセージをデコードし、音楽情報をIMS対応機能部11へ返す(ステップQ14)。
【0046】
次に、IMS対応機能部11は、実行結果であり例えば文字である音楽情報を、例えば音声であるSIPプロトコルへ変換(エンコード)し、通信ネットワーク2のサービス制御機能部201へ返し(ステップQ15)、通信ネットワーク2のサービス制御機能部201は、実行結果を前記通信端末21へ返す(ステップQ16)。
例えば、IMS対応機能部11は、文字情報を音声情報に変換することにより、音声情報のみしか利用できない前記通信端末21のユーザが、音声により、音楽情報を取得することが可能となる。
【0047】
ここで、ネットワークサービスプラットフォーム1は、ステップQ13からQ15の動作によって、WEBサービスの配備されているURIへSOAPプロトコルを用いてデータをやりとりするという情報ネットワークのサービス提供手順を、SIPプロトコルを用いてデータをやりとりするという通信ネットワークのサービス提供手順へ、変換している。
以上の動作により、音声情報のみしか利用できない前記通信端末21のユーザは、WEBサービス35から、HTML形式などの文字情報として記述されている音楽情報を、音声により入手することが出来る。
【0048】
次に、図5を用いて、本発明に係わるネットワークサービスプラットフォーム1がサービスシナリオ実行機能部17を用いて、情報ネットワーク3の情報端末33からの要求に対して、通信ネットワーク2への連携サービスを行う第2の実施例を説明する。
ここでは、一例として、情報端末33のユーザが、情報端末33を用いて、前記通信ネットワーク2の保持するデータ情報を取得する場合について説明する。
なお、同図において、Rn(n=1〜14)は各動作のステップを示す符号である。
【0049】
まず、情報端末33が、通信サービス(例えば、通信ネットワーク2の保持するデータ情報を取得する)利用要求を、HTTPリクエストによって、情報ネットワーク3のサービス制御機能部301へ送出する(ステップR1)。
【0050】
次に、情報ネットワーク3のサービス制御機能部301は、あらかじめサービス制御機能部301が保持するサービスとサービスシナリオが配備されている位置の情報(URI)の対応表であるサービスサービスシナリオ対応表より、受信した通信サービス利用要求に該当するサービスシナリオが配備されている位置の情報(URI)を検出し、受信した通信サービス利用要求に検出したサービスシナリオが配備されている位置の情報(URI)を付加したうえでSOAPプロトコルに変換し、ネットワークサービスプラットフォーム1のサービスバス18経由で、サービスシナリオ実行機能部17に通信サービス利用要求を送信する(ステップR4)。
【0051】
次に、サービスシナリオ実行機能部17は、通信サービス利用要求に含まれているサービスシナリオが配備されている位置の情報(URI)より、該当するサービスシナリオを起動する。サービスシナリオ実行機能部17は、サービスシナリオに記述されているWEBサービスの配備場所の検索を、サービスレジストリ機能部15へ指示する(ステップR5)。
【0052】
次に、サービスレジストリ機能部15は、サービスの名称とサービスを実行するファイルが配備されている位置の情報(URI)が記述された対応表であるサービスレジストリ対応表を参照することにより、前記WEBサービスの配備場所(URI)を検索し、サービスシナリオ実行機能部17へ返す(ステップR6)。
【0053】
次に、サービスシナリオ実行機能部17は、サービスバス18経由でWEB変換サービス16の実行をWEB対応機能部13に指示する(ステップR7)。
WEB対応機能部13は、SOAPメッセージをデコードし、WEB変換サービス16を実行する。WEB変換サービス16は、IMS対応機能部11へ通信サービスの実行要求を送出し(ステップR8)、IMS対応機能部11は、通信サービス実行要求をDiameterプロトコルへ変換し、通信ネットワーク2のデータ情報機能部へ通信サービスの実行を依頼する(ステップR9)。
【0054】
ここで、ネットワークサービスプラットフォーム1は、ステップR7からステップR9の動作によって、サービスシナリオの配備場所(URI)をSOAPプロトコルにて呼出すという情報ネットワークにおけるサービス提供手順を、Diameterプロトコルを用い通信ネットワークのデータ情報機能部のサービスを利用するという通信ネットワークのサービス手順に、変換している。
【0055】
次に、通信ネットワーク2のデータ情報部202は、自身の保持するデータを読み出し、該読み出したデータをDiameterプロトコルへ変換し、IMS対応機能部11へ返し(ステップR10)、IMS対応機能部11はDiameterプロトコルをデコードし、該実行結果をWEB対応機能部13へ返し(ステップR11)、WEB対応機能部13は該実行結果を、SOAPプロトコルへ変換し、サービスバス18経由でサービスシナリオ実行機能部17へ返す(ステップR12)。
【0056】
次に、サービスシナリオ実行機能部17は、該実行結果を、サービスバス18経由で情報ネットワーク3のサービス制御機能部301へ返す(ステップR13)。
次に、情報ネットワーク3のサービス制御機能部301は、SOAPプロトコルをデコードし、該実行結果を取り出し、該実行結果をHTTPレスポンスへエンコードし、前記情報端末33へ伝える(ステップR14)。
【0057】
ここで、ネットワークサービスプラットフォーム1は、ステップR10からステップR12の動作によって、通信ネットワークのデータ情報機能とのデータのやりとりにDiameterプロトコルを利用するという通信ネットワークのサービス提供手順を、SOAPプロトコルを用いてデータをやりとりするという情報ネットワークのサービス提供手順に、変換している。
以上の動作により、前記情報端末33のユーザは、前記通信ネットワーク2の保持するデータ情報の取得が可能となる。
【0058】
以上のように、本発明によれば、通信ネットワークサービスと情報ネットワークサービスとをプロトコル変換とデータ変換とをすることにより連携したことにより、新しいサービスを容易にかつ汎用的に提供することが出来るという効果を奏する。
【0059】
また、本発明によれば、通信ネットワークと情報ネットワークの間にネットワークサービスプラットフォームを設置することにより、該ネットワークサービスプラットフォームにより通信ネットワーク側から情報ネットワークサービスの利用、および情報ネットワーク側から通信ネットワークサービスの利用、などの各種連携サービスを提供することが出来るという効果を奏する。
【0060】
また、本発明によれば、通信ネットワークのインタフェースは、ネットワークサービスプラットフォーム内でWEBインタフェースに変換して、WEBインタフェースを持つサービスバスで各機能と結合することにより、情報ネットワークのサービス制御、データ情報、接続制御と、プロトコル変換とデータ変換とが可能な連携サービスを提供することが出来るという効果を奏する。
つまり、本発明のネットワークサービスプラットフォーム1は、通信ネットワーク2が有するサービス管理機能部201、データ情報部202および接続制御機能部203のいずれか、または、全て、または、その任意の組み合わせと、情報ネットワーク3が有するサービス制御機能部301、データ情報部302および接続制御機能部303のいずれか、または、全て、または、その任意の組み合わせとを、サービスシナリオに基づいて相互に連携する。このサービスシナリオは、ユーザが通信端末21または情報端末33を用いて選択したサービスに基づいて、ネットワークサービスプラットフォーム1のサービスシナリオ実行機能部17がサービスシナリオ19から選択したものである。
【0061】
また、情報ネットワークは、直接サービスバスに接続可能で、ネットワークサービスプラットフォームが持つサービスレジストリ機能、サービス合成エンジン機能などを使用して通信ネットワークのサービス制御、データ情報、接続制御との連携により、プロトコル変換とデータ変換とが可能な連携サービスを提供することが出来るという効果を奏する。
【0062】
なお、第1と第2の実施形態においては、サービスシナリオ実行機能部17を用いる場合について説明したが、サービスシナリオ実行機能部17に代えて、サービス合成エンジンを用いてもよい。ここで、サービス合成エンジンとは、前記サービスシナリオに記述された動作および機能を示すメタデータより、適切なWEBサービスを選択するものである。
【0063】
この、サービス合成エンジンとは、以下のような機能を有する。
まず、サービスの実行シナリオを記述するサービスシナリオには、呼出す個々のWEBサービスを明示的に指定する必要があるが、サービス合成エンジンは、個々のWEBサービスを、ユーザ状況であるプレゼンス情報に応じて、個々のWEBサービスの中からWEBサービスを選択し、選択したサービスを通信ネットワークと情報ネットワークとの間で連携させてユーザに提供するサービス合成機能を有する。
例えば、このサービス合成エンジンは、あらかじめ個々のWEBサービスがどのような動作を持つかのメタデータを用いて抽象的に記述し、サービスシナリオ内では個々WEBサービスではなく、抽象的な動作を記述し、サービス合成エンジンはユーザ状況に応じ、複数の同様な機能を持つWEBサービスから、ユーザに最も適したWEBサービスを選択し、実行する。
【0064】
サービスシナリオ実行機能部17に代えて、上記のサービス合成エンジンを用いることにより、本発明による連携サービス提供システムは、更に、ユーザ状況に応じて、通信ネットワークサービスと情報ネットワークサービスとを連携させることが出来る。
なお、ここでいうユーザ状況とは、例えばプレゼンス情報であり、例えば、ユーザの位置情報などの情報である。
【0065】
なお、上記のサービス合成エンジンを用いた場合、第1の実施形態においては、ステップステップQ6において、サービスシナリオ実行機能部17が、サービス合成エンジンを用い、前記サービスシナリオに記述された動作および機能を示すメタデータより適切なWEBサービスを選択する。
また、上記のサービス合成エンジンを用いた場合、第2の実施形態においては、ステップR5において、サービスシナリオ実行機能部17が、サービス合成エンジンを用い、前記サービスシナリオに記述された動作および機能を示すメタデータより適切なWEBサービスを選択する。
【0066】
なお、電話番号サービス対応表、サービスサービスシナリオ対応表またはサービス管理対応表を構成する各記憶部は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CR−ROM等の読み出しのみが可能な記憶媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるものとする。
【0067】
なお、このネットワークサービスプラットフォーム1は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、このネットワークサービスプラットフォーム1はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、ネットワークサービスプラットフォーム1の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
または、ネットワークサービスプラットフォーム1は、複数の装置により、その機能を実現されるように構成してもよい。
【0068】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、通信ネットワークサービスと情報ネットワークサービスとを連携した新しい連携サービスを提供できるため、通信ネットワークサービスおよび情報ネットワークサービスのいずれの産業に用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】この発明の一実施形態による通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムの基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1の通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムの概略の構成を示すブロック図である。
【図3】図1または図2のネットワークサービスプラットフォームのブロック構成を含む通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図4】本発明による連携サービスの第1の実施例を説明する説明図である。
【図5】本発明による連携サービスの第2の実施例を説明する説明図である。
【図6】サービス管理機能部12が有する対応表の構成を示す構成図である。
【図7】サービスレジストリ機能部15が有する対応表の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
【0071】
1 ネットワークサービスプラットフォーム
2 通信ネットワーク
3 情報ネットワーク
11 IMS対応機能部
12 サービス管理機能部
13 WEB対応機能部
15 サービスレジストリ機能部
16 WEB変換サービス
35 WEBサービス
17 サービスシナリオ実行機能部
18 サービスバス
19 サービスシナリオ
21 通信端末
33 情報端末
31 WEBアプリサーバ
201、301 サービス制御機能部
202、302 データ情報部
203、303 接続制御機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話網またはIP電話網である通信ネットワークとコンピュータネットワークである情報ネットワークとの間を接続するネットワークサービスプラットフォームとから構成される連携サービス提供システムであり、
該ネットワークサービスプラットフォームが、前記通信ネットワークに接続された通信端末または前記情報ネットワークに接続された情報端末の要求に応じて、前記通信ネットワークの提供サービスと前記情報ネットワークの提供サービスとをプロトコル変換とデータ変換とをすることにより連携させて連携サービスとして提供する、
ことを特徴とする通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システム。
【請求項2】
前記ネットワークサービスプラットフォームが、ユーザの状況を示すプレゼンス情報に基づいて、前記通信ネットワークの提供サービスまたは前記情報ネットワークの提供サービスを選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の連携サービス提供システム。
【請求項3】
前記ネットワークサービスプラットフォームが、
前記通信ネットワークに接続された通信端末または前記情報ネットワークに接続された情報端末に対して連携サービスを提供する場合に、前記通信ネットワークのサービス提供手順を前記情報ネットワークのサービス提供手順に、または、前記情報ネットワークのサービス提供手順を前記通信ネットワークのサービス提供手順に変換して、前記連携サービスを提供する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システム。
【請求項4】
前記ネットワークサービスプラットフォームが、
前記通信ネットワークに接続された通信端末または前記情報ネットワークに接続された情報端末に対して連携サービスを提供する場合に、前記通信ネットワークが有するサービス管理機能、データ情報および接続制御機能のいずれかまたは全てと、前記情報ネットワークが有するサービス制御機能、データ情報および接続制御機能のいずれかまたは全てを相互に連携させて連携サービスを提供する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3に記載の通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システム。
【請求項5】
前記ネットワークサービスプラットフォームが、
電話番号の情報とサービスの配備されている位置の情報とを対応付けてサービス管理対応表として予め記憶しているサービス管理手段と、
サービスの名称の情報とサービスを実行するファイルが配備されている位置の情報とを対応付けてサービスレジストリ対応表として記憶しているサービスレジストリ手段と、
第1のプロトコル変換とデータ変換とを実行するIMS対応手段と、
第2のプロトコル変換とデータ変換とを実行するWEB対応手段と、
サービスシナリオを実行するサービスシナリオ実行手段と、
を有しており、
前記IMS対応手段が、前記情報ネットワークと前記通信ネットワークとの間の前記第1のプロトコル変換とデータ変換とを、前記サービス管理手段の前記サービス管理対応表に基づいて、前記情報ネットワークと前記WEB対応手段との間で実行し、
前記WEB対応手段が、前記情報ネットワークと前記通信ネットワークとの間の前記第2のプロトコル変換とデータ変換とを、前記IMS対応手段と前記サービスシナリオ実行手段との間で実行し、
前記サービスシナリオ実行手段が、受信したサービス利用要求に基づき予め保持するサービスシナリオを選択し、前記選択したサービスシナリオを、前記サービス管理手段のサービス管理対応表に基づいて、前記WEB対応手段と前記情報ネットワークとの間で実行する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供システム。
【請求項6】
電話網またはIP電話網である通信ネットワークとコンピュータネットワークである情報ネットワークとの間を接続するネットワークサービスプラットフォームとから構成される連携サービス提供システムで用いられる方法であり、
該ネットワークサービスプラットフォームが、前記通信ネットワークに接続された通信端末または前記情報ネットワークに接続された情報端末の要求に応じて、前記通信ネットワークの提供サービスと前記情報ネットワークの提供サービスとをプロトコル変換とデータ変換とをすることにより連携させて連携サービスとして提供する、
ことを特徴とする通信ネットワークと情報ネットワークとの連携サービス提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−118520(P2008−118520A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−301505(P2006−301505)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】