説明

通信機器、サービスセンター及びサービス方法、画像閲覧用ソフトウエア

【課題】利用者はサービスを受ける画像と所望のサービスとを容易に選択してサービスセンターに一括して送信し、これらの情報を受信したサービスセンターは利用者所望のサービスを迅速に実施することが可能な通信機器、サービスセンター及びサービス方法、画像閲覧用ソフトウエアを提供する。
【解決手段】通信機器(パソコン16)は画像を記録する記録手段と、記録手段に記録されている画像を表示すると同時にサービスセンター20が提供する複数のサービスのサービスメニューを表示する表示手段(表示画面22)と、利用者がサービスを希望する画像を選択し、利用者が希望するサービスを選択する選択手段と、前記選択した画像及びサービスを示す情報をネットワークを介して一括送信する通信手段とを備えたので、利用者はサービスを受ける画像と所望のサービスとを容易に選択して素早く送信することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機器、サービスセンター及びサービス方法、画像閲覧用ソフトウエアに係り、特に通信ネットワークを介して画像又は音声の情報の配信又は印刷物の配送を実施する通信機器、サービスセンター及びサービス方法、画像閲覧用ソフトウエアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、利用者が電子カメラで撮像した画像をプリントサービス等に出す際には、撮像した画像をパソコン等の補助記録装置に記録した後に画像ファイルと注文情報ファイルとを記録した記録媒体を作成してプリントサービスを行っている店頭に持参してプリントを申し込んでいた。
【0003】また、近年パソコンをインターネットに接続して情報を送受信する環境の普及により、インターネット上には様々な画像サービスサイトが立ち上がってきている。これらの画像サービスサイトを利用する際には、パソコンからインターネット等のプリントサービスサイトに通信を接続してサービス内容が記録されているホームページを受信し、プリントの受け渡し場所等の多くの必要情報を入力してから画像ファイルを選択し、選択した画像を送信してプリントサービスを受けていてた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来は、インターネットを介してサービスサイトのホームページの表示情報を受信して利用者側のパソコンにホームページを表示し、該表示しているホームページ上にて利用者側のパソコンの記録媒体に記録されている画像を指定して送信する必要があった。
【0005】また、利用者側のパソコンに記録されている任意の複数個の画像及び音声のファイルを選択指定して送信することが困難であるという不具合を生じていた。更に、複数枚の画像や動画データを利用者がサムネイル画像を見ながら選択する場合には、先ずサムネイル画像を表示されているホームページに送り、そしてサムネイル画像を利用者側で表示してから所望の画像を選択しなければならないため、表示に時間がかかるなど使い勝手が悪いという不具合を生じていた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、利用者は画像閲覧用ソフトウエアを用いて、サービスを受ける静止画像や動画と、所望のサービスとを容易に選択してサーバ又はサービスセンターに一括して送信し、これらの情報を受信したサーバ又はサービスセンターは利用者所望のサービスを迅速に実施することが可能な通信機器、サービスセンター及びサービス方法、画像閲覧用ソフトウエアを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、画像を記録する記録手段と、利用者に対して前記記録手段に記録されている画像を表示すると同時にサービスセンターが提供する複数のサービスを示すサービスメニューを表示する表示手段と、前記表示されている画像の中から利用者がサービスを希望する画像を選択し、前記サービスメニューの中から利用者が希望するサービスを選択する選択手段と、前記選択した画像及びサービスを示す情報をネットワークを介して一括送信する通信手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】本発明によれば、通信機器は画像を記録する記録手段と、記録手段に記録されている画像を表示すると同時にサービスセンターが提供する複数のサービスのサービスメニューを表示する表示手段と、利用者がサービスを希望する画像を選択し、利用者が希望するサービスを選択する選択手段と、前記選択した画像及びサービスを示す情報をネットワークを介して一括送信する通信手段とを備えたので、利用者はサービスを受ける画像と所望のサービスとを容易に選択して素早く送信することが可能となる。
【0009】また、前記目的を達成するために請求項3に記載の発明は、利用者に提供する複数のサービスを示すサービスメニューが記録されている記録手段と、利用者側に前記記録されているサービスメニューを送信するとともに利用者側から画像及びサービスを示す情報を一括受信する通信手段と、受信した画像及びサービスを示す情報に応じたサービスを提供する手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】本発明によればサービスセンターは、利用者に提供するサービスメニューが記録されている記録手段と、利用者側にサービスメニューを送信するとともに利用者側から画像及びサービスを示す情報を一括受信する通信手段と、受信した画像及びサービスを示す情報に応じたサービスを提供する手段とを備えたので、利用者所望のサービスを素早く実施することが可能となる。
【0011】また、前記目的を達成するために請求項8に記載の発明は、パソコンに内蔵された記録手段又は該パソコンと接続されている外部記録手段又は電子カメラに記録されている画像を該パソコンの表示手段に表示させる画像閲覧機能を有するソフトウエアであって、前記画像閲覧機能により前記表示手段上に表示された画像のうちの1乃至複数の画像をインターネット上の所望のホームページに送信するためにポインティングデバイスの指示入力によって選択する送信画像選択機能と、画像の送信先である複数のホームページを示すボタンを前記表示手段上に画像と同時に表示してポインティングデバイスの指示入力によって所望のホームページを選択するホームページ選択機能と、前記1乃至複数の画像が選択され、かつ選択された画像の送信先である所望のホームページが選択されると前記選択された1乃至複数の画像とその画像に付帯する情報を前記選択されたホームページに自動的に送信する機能とを備えたことを特徴としている。
【0012】本発明によれば画像閲覧用ソフトウエアは、画像閲覧機能により表示手段上に表示された画像のうちの1乃至複数の画像をインターネット上の所望のホームページに送信するためにポインティングデバイスの指示入力によって選択する送信画像選択機能と、画像の送信先である複数のホームページを示すボタンを表示手段上に画像と同時に表示してポインティングデバイスの指示入力によって所望のホームページを選択するホームページ選択機能と、1乃至複数の画像が選択され、かつ選択された画像の送信先である所望のホームページが選択されると選択された1乃至複数の画像とその画像に付帯する情報を選択されたホームページに自動的に送信する機能とを備えたので、利用者はサービスを受ける画像と所望のホームページとを容易に選択して素早く情報を目的のサーバに送信することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に係る通信機器、サービスセンター及びサービス方法、画像閲覧用ソフトウエアの好ましい実施の形態について詳説する。
【0014】図1は、利用者が画像をサーバに送信する際に用いるサービスシステムの構成及び接続形態を示す図である。
【0015】同図によればサービスシステムには、利用者が設定するユーザー設定情報及び撮像した画像を記録可能であるとともに、これら記録している情報を他の通信機器に対して送信することが可能な電子カメラ10と、電子カメラ10の通信手段と通信接続するとともに電子カメラ10に電源を供給することが可能な中継機器であるクレードル12と、USB(Universal Serial Busの通信規格に基づいた通信手段)等の通信手段14を介してクレードル12と画像等の情報の送受信を行うことが可能であるとともにネットワークを介してサーバやサービスセンターと画像等の情報の送受信を行うことが可能な通信機器であるパソコン16と、インターネット18等の通信ネットワークを介して画像や音声等の情報の送受信を行うことが可能なサーバ等のサービスセンター20とから構成されている。
【0016】このようにサービスシステムを構成することによって、パソコン16はサービスセンター20とサービスメニューや画像等の情報を送受信することが可能となる。電子カメラ10には少なくとも被写体を撮像する撮像手段と、画像及び音声を記録する記録手段と、他の通信機器と情報の送受信を行う通信手段とが備えられている。
【0017】パソコン16(通信機器)には、電子カメラ10と情報の送受信を行う通信手段と、インターネット18等の通信ネットワークに対して情報の送受信を行うことが可能な通信手段と、利用者に対して各々の画像及び音声の識別情報を表示するとともに各サービスセンター20、20…が提供するサービスメニュー等の情報を表示する表示手段と、表示されている画像又は音声の識別情報の中から利用者がサービスを希望する画像又は音声を選択する選択手段(送信画像選択機能を含む)と、表示されているサービスメニュー等の情報の中から利用者所望のサービス又はホームページを選択する選択手段(ホームページ選択手段の機能を含む)と、各種実行プログラムや画像、音声の情報が記録されている記録手段とが備えられている。また、パソコン16には、パソコンに内蔵された記録手段又は該パソコンと接続されている外部記録手段又は電子カメラに記録されている画像を該パソコンの表示手段に表示させる画像閲覧機能を有するソフトウエアが機能するように構成されている。
【0018】サービスセンター20等のサーバには、インターネット18等の通信ネットワークに対して各種情報の送受信を実施する通信手段と、ユーザー設定情報、利用情報、利用者に提供するサービスメニュー情報、パスワード及び、電子カメラ10の利用者が支払う利用料金の支払い方法等の情報を記録する記録手段と、利用者のサービス利用情報に基づいて利用者に提供する複数のサービスの表示優先順位を決定する決定手段とが備えられている。
【0019】図2に、電子カメラとサービスセンターとが送受信する情報の流れの形態を示す。
【0020】同図によれば、電子カメラ10からは撮影画像データ及びその付帯情報と、電子カメラ10固有の識別情報と、利用者がカスタマイズ可能な住所やクレジットカード番号等のユーザー設定情報とが通信手段14を介してパソコン16に送信することが可能となっている。
【0021】電子カメラ10をクレードル12に挿すことによって、パソコン16側はUSB等の通信手段を介して電子カメラ10の接続を自動検出(Plug&Play 機能を用いる)して、その電子カメラ10内の画像を一覧表示するアプリケーションソフトウェアである画像ビューワを自動で起動する。例えば電子カメラ10の接続を自動検出する機能は、パソコン16のシステムプログラム起動時又は起動後に電子カメラ10の接続を自動検出するデバイスドライバを組み込んでおき、通信システムのPlug&Play イベントを監視する。デバイスドライバが電子カメラ10の接続を認識すると、電子カメラ10の処理モードに応じて必要な画像ビューワ等の処理プログラムを起動する。
【0022】図3に、パソコンの表示手段に表示される画像ビューワ(画像閲覧用ソフトウエア)の表示画面を示す。
【0023】この画像ビューワが表示する表示画面22(パソコン16の表示手段)内には、例えば電子カメラ10の記録媒体に記録されている撮影画像データ及び付帯情報の識別情報、パソコン16のデータベース(記録手段)に記録されている保存画像データ及び付帯情報のフォルダ名とファイル名の識別情報とが記載されているファイルリスト24と、利用者が閲覧を指示したフォルダ内に記録されている各画像の縮小画像(サムネイル画像による識別情報)26の一覧表示と、各種のサービスをメニュー表示するとともに各種サービスを実施しているサービスセンター20へ接続することを指示する各種の指示ボタン28(ホームページ選択手段)と、利用者が入力設定したユーザー設定情報を確認又は修正することが可能なユーザー設定情報ボタン30とが同時に表示されている。
【0024】また、閲覧を指示したフォルダに記録されている情報が音声情報のみである場合には、音声に関するミュージックサイトなどのサービスセンター20のサービスメニューのみを表示し、また、記録されている情報が画像情報のみである場合又は電子カメラ10に音声の再生機能が無い場合(受信したカメラ固有の識別情報に関連付けてサービスセンター20のサーバに記録されている電子カメラ10の情報に基づいてサービスメニューを選出してパソコン16に送信して表示する)には画像に関するサービスセンター20のサービスメニューのみを表示して、不要な情報は表示せずに利用者の選択肢を少なくして利用し易くしておく。
【0025】利用者は、表示されているファイル名又は縮小画像26の一覧から所望の1乃至複数の画像をマウス等のポインティングデバイス又はキーボードに代表される入力手段(各種選択手段及び指示入力の手段)を用いて選択して、各種のサービスセンター20への接続及び送信を指示する指示ボタン28、28…(例えば価格、品質、納期に応じて設けられているプリントサービスボタン、フォトCD作成サービスボタン、写真公開ボタン、フォトコンテスト投稿ボタン、オークションサイト送信ボタン、携帯電話用表示ボタンなどのサービス選択手段及びホームページ指示入力の手段)を押すだけで、所望の画像のプリントサービス情報の送信やフォトCD作成サービス、インターネット上での写真公開サービス、及びフォトコンテスト投稿のための画像ファイルや、音声ファイルのアップロードが可能となる。
【0026】上記のようにして選択した画像及び音声とサービスセンター20で実施を希望するサービスに関する情報とは、画像ビューワのアプリケーションプログラム内でリンクされて、指示ボタン28で指示されたサービスセンター20(ホームページ)に対して送信される。パソコン16とインターネット等のプロバイダとが電話の公衆回線を介して接続されている場合には、利用者によって画像及び音声とサービスセンター20とが選択されて指示されると、パソコン16はダイヤルアップを実施してインターネット等のプロバイダと通信を開始する。そして接続先のサービスセンター20のIPアドレス又はドメイン名に関する情報と、パソコン16に割り当てられたIPアドレス又はドメイン名に関する情報と、希望するサービス情報と、選択した画像及び音声のデータと、利用者の識別情報とを一括送信する。
【0027】サービスセンター20では、送信元のパソコン16のIPアドレス又はドメイン名と、サービス情報と画像及び音声のデータと、利用者の識別情報とを一括受信して、受信した操作画面の情報を(利用者に応じた最適なサービスメニューの情報、現在までのサービスセンター20又はサーバサイトの利用情報とに関連付けて記録されている最適なサービスメニューの情報及び、サービスセンター20のトップページより階層の深い位置に存在するホームページのサービスメニューの情報を直接)パソコン16側に送信する。
【0028】次に、利用者側から利用者に関する識別情報と利用者が今回入力したパスワードを受信すると、記録手段に予め利用者と関連付けて記録されているパスワードを読み出して利用者が今回入力したパスワードとを照合手段が照合する。そして該照合の結果、記録手段に予め記録されているパスワードと利用者が今回入力したパスワードとが同じであると判断した場合には、利用者側から指示された画像若しくは音声の配信又は、利用者側から指示された印刷物の配送の処理等のサービスの提供を許可して実施する。商品の配送先の住所の情報は、受信した利用者の識別情報と関連付けて予め記録手段に記録されているユーザー設定情報の中に含まれている配送先の住所の情報を利用する。また、サービスセンター20が提供する各種サービスの利用料金の支払い方法がユーザー設定情報に含まれている場合(支払情報記録手段に記録されている場合)には、ユーザー設定情報に記載されている利用料金の支払い方法を支払情報選出手段が選出して、この利用料金の支払い方法及びパスワードの照合結果に基づいてサービスセンター20の料金受領手段は利用料金を受領する。
【0029】サービスセンター20がパソコン16側に送信して通知する操作画面の情報は、デフォルトの汎用操作画面の形態であってもよいし、利用者の利用頻度や利用履歴等の利用情報に基づいて操作画面の内容を変更してもよい。
【0030】また、利用者が該サービスセンター20を利用した利用頻度又は利用内容に関する利用情報を順次記録手段に記録しておき、利用者側から利用者の識別情報を受信すると今回の利用情報と記憶手段に記憶している利用頻度又は利用内容に関する利用情報とに基づいて記録手段に記録されている複数種類のサービスセンター20の利用情報の中から個々の利用者に有用な情報を選択、又はカスタマイズした最新の操作画面を通知するようにしてもよい。また、利用頻度の高いサービスセンター20の情報を優先して表示するように表示の優先順位を入れ換えてもよいし、利用頻度の高いサービスセンター20を利用者が選択し易い位置に優先して表示するようにしてもよい。
【0031】従来はサービスサイトを探して該サービスサイトのホームページを開き、利用者が希望するサービスを指定してから画像を選択していたため、通信の接続時間が長く必要となるとともに選択の順番が不合理で操作性が悪いという不具合があったが、本発明のように最初に利用者が希望する画像を画像ビューワで選択してから同時に表示されているサービスメニューからサービスを選択することで合理的に素早く画像と希望するサービスとを選択することが可能となる。また、画像やサービスを選択してからインターネット18との通信を開始することも可能であるので、通信にかかる時間を短縮することが可能となる。
【0032】図4に、利用者が入力したサービスの利用情報と画像情報とを送信するサービスシステムの構成を示す。
【0033】同図に示されるように、利用者所有の電子カメラ10からは画像情報がパソコン16に送信される。また、利用者はパソコン16に対してサービスの利用情報を選択入力する。画像情報とサービス利用情報とはパソコン16からインターネット18等の通信ネットワークを介して「FutureGate Server 」のサービスセンター20に対して一括送信される。「FutureGate Server 」では、サービスプロバイダーから各種サービスに関するサービスメニュー情報及び自社サービスの情報を受信して、前記サービス利用情報と画像情報とメニューデータとをお互いに関連付けて記録している。
【0034】また、サービスプロバイダーは各「BackGate Service」のサービスセンター38に対してバックゲート対応の各種サービスを組み込む作業を行う。各「BackGate Service」のサービスセンター38は、利用者に対してプリントの配送処理や、画像又は音声の配信処理を実施する。
【0035】図5に、本発明に関するサービスシステムの他の運用例を示す。
【0036】同図によれば、利用者所有の電子カメラ10を通信手段14に接続すると、パソコン16上では画像ビューワのプログラムが自動で起動するとともに、インターネット18等の通信ネットワークとの接続を開始する。パソコン16からはインターネット18を介して「FutureGate Server 」に画像情報とサービス情報とが一括送信される。「FutureGate Server 」は受信した画像情報とサービス情報に基づいて適切なサービスメニュー情報を選出して、パソコン16に対して送信する。
【0037】パソコン16上の画像ビューワ上に受信したサービスメニュー等の情報が表示されると、利用者は所望の画像又は音声を選択し、所望のサービスを選択して送信を指示する。このようにして選択された画像情報とサービスの注文詳細情報と利用者の識別情報とは、インターネット18を介して「BackGate Service」のサービスセンター38に送信される。「BackGate Service」のサービスセンター38では、受信した利用者の識別情報を「FutureGate Server 」のサービスセンター20に送信して、ユーザー設定情報の送信を要求する。「FutureGate Server」では、物品を配送する利用者の住所等のユーザー設定情報を「BackGate Service」に送信する。
【0038】ユーザー設定情報を受信した「BackGate Service」は、配送のサービスセンター40等に受信したユーザー設定情報と例えばプリントする画像のデータとプリントサービスの詳細情報とを送信する。前記情報を受信した配送のサービスセンター40は、詳細注文情報に従って商品のプリントを実施して、ユーザー設定情報に記載されている配送先(例えば利用者宅42)に配送する。
【0039】図6に、画像ビューワの起動と「FutureGate」が提供するメニューの提示に関するフローチャートを示す。
【0040】電子カメラ10をクレードル12に接続すると自動で画像ビューワ(画像閲覧ソフトウエア)が起動することが可能となっている。また画像ビューワは、電子カメラ10非接続時に利用者がパソコン16を操作して起動することも可能となっている。
【0041】ステップS200「画像 Viewer 起動」(以降S200のように省略して記載する)にて画像ビューワが起動すると、画像ビューワの処理プログラムはS202「電子カメラ内の画像一覧表示(ExifViewer相当)に進み、通信手段14を介して電子カメラ10と通信を開始して、電子カメラ10の記録媒体に記録されている画像を読み出して画像又は縮小画像の一覧を表示画面22上に表示する。
【0042】次のS204「電子カメラのシリアルNo文字列取得」にて、電子カメラ10固有の識別情報の一例である電子カメラ10のシリアル番号の文字列を通信手段14を介して受信する。例えばUSBの通信手段14を介して電子カメラ10とパソコン16とが情報の送受信を実施する際には、Plug&Play 時のデバイスディスクリプタ情報から電子カメラ10固有のシリアル番号の文字列を受信することが可能となっている。
【0043】次のS206「取得成功?」では電子カメラ10のシリアル番号を取得したか否かの判断を行っている。もしS206で電子カメラ10のシリアル番号を取得した場合にはS208「FutureGateサーバーへ問い合わせ IN:シリアルNo文字列OUT:メニューデータ」に進み、もしシリアル番号を取得できなかった場合にはS214に分岐する。S208では、パソコン16は「FutureGate Server 」に対して電子カメラ10固有の識別情報であるシリアル番号を送信して、該電子カメラ10固有の識別情報と関連付けてサーバのデータベース(記録手段)のライブラリに記録されているカメラ情報に対応する適切なサービスメニューデータを「FutureGate Server 」が選出してパソコン16に送信する。このとき「FutureGate Server 」のデータベースに記録されている複数のメニュー情報の中からメニュー情報を動的に表示優先順位を決定して構築し、パソコン16に送信するようにしてもよい。
【0044】次のS210「取得成功?」では、「FutureGate Server 」からサービスメニューデータを取得したか否かの判断を行っている。もし、サービスメニューデータを取得した場合にはS212「取得したデータをデフォルトのメニューデータにする」に進み、取得したサービスメニューデータをデフォルトのメニューデータとして記録する処理を行い、S214「デフォルトのメニューデータでFutureGateメニューを表示」に進む。また、S210でサービスメニューデータを取得できなかった場合には、処理プログラムは直接S214に分岐する。
【0045】S214では、前記S212で記録したデフォルトのメニューを表示する処理を行っている。したがって、画像ビューワのインストール直後には組み込み済の初期メニューを表示するように構成されている。また、前回に「FutureGate Server 」との通信が実施されている場合には、キャッシュ済のメニューを表示する。
【0046】次のS216「画像 Viewer GUI 処理」では、画像ビューワは表示画面22上に電子カメラ10の記録媒体に記録されている画像又は音声の識別情報を表示するとともに最新のサービスメニューを表示する。このサービスメニューは前述したように、ただ単に最新のサービスメニューが表示されるだけでなく、「FutureGate Server 」が電子カメラ10固有の識別情報を利用して電子カメラ10が音楽再生機能を備えている場合にのみ音楽のダウンロードサービスのメニューを受信して表示する等の制御を実施する。また、「FutureGate Server 」が電子カメラ10固有の識別情報を用いて利用者を識別して、同一の機種であっても利用者毎にメニューの項目の表示優先順位を入れ替える等の制御(表示優先順位を決定する決定手段の機能)も実施する。
【0047】S216にて表示されている画像又は音声の識別情報とサービスメニュー等の情報とに基づいて、利用者は所望の画像及び音声と所望のサービスとをGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェースの例えばドラッグ&ドロップ機能)を用いて選択し、この選択した画像及び音声とサービスに関する情報とが画像ビューワ内でリンクされて共に送信される。
【0048】次のS218「イベント判断」では、電子カメラ10がクレードル12に対して着脱されたPlug&Play イベントの監視と、利用者による画像ビューワプログラムの終了要求の監視を実施している。このS218の判断で、電子カメラ10がクレードル12に対して着脱されたと判断した場合には、処理プログラムはS202に分岐し、もし、利用者による画像ビューワプログラムの終了要求があったと判断した場合にはS220「終了」に進み画像ビューワプログラムを終了し、その他の場合にはS216に戻る処理を行う。
【0049】図7に、画像ビューワの「FutureGate」メニューの実行に関するフローチャートを示す。
【0050】「FutureGate」メニューは状態管理されており、画像ビューワの一覧表示内の画像をクリックして選択状態にしている時と、未選択状態で「FutureGate」メニューの個々のボタンの有効/無効の状態が変化する。この時に有効状態に設定されているボタンを押すと、「FutureGate」メニューが表示される。
【0051】同図によれば、S300「メニュー実行」にてメニュー実行が指示されると、処理プログラムはS302「サービスタイプ」の判断に進む。S302では、サービスタイプが「FutureGate」対応であるか又は、単純 Webリンク対応であるかの判断を行っている。もし、サービスタイプが単純 Webリンク対応である場合には、処理プログラムはS304「 WWWブラウザをキックし該当する URLを開く」に進み、ウェブブラウザのプログラムを起動して該当する URL情報を送信して所望のサービスサイトのホームページを表示する。
【0052】また、S302でサービスタイプが「FutureGate」対応である場合には、処理プログラムはS308「選択中の画像データを読み込む」に進む。S308では、識別表示されている画像及び音声の一覧表示中から利用者によって選択された画像及び音声のデータを電子カメラ10から受信又はパソコン16の記録手段から読み出す処理を行い、次のS310「FutureGateフォーマットの要求データ作成」にて、メニュー表示されているサービス情報の中から利用者が選択したサービスの情報とともに、画像及び音声の情報と利用者の識別情報とを含む情報を、「FutureGate Server 」用の共通フォーマットの要求データにして、次のS312「サービスサイトへ送信し、 WWWブラウザで当該 Webページを開く」にて一括送信する。共通フォーマットの要求データを一括受信した「FutureGate Server」は、利用者の識別情報と関連付けてデータベースに記録されているユーザー設定情報を選出する。
【0053】また、画像ビューワはウェブブラウザを起動するので、所望のサービスサイトのホームページを利用者が閲覧することが可能となる。通常当該サービスサイトでサービスを依頼するためには、 WWWブラウザの GUI 上で、トップページから順にユーザー情報や対象となる画像及び音声の選択とアップロードとを行う必要がある。ところが「FutureGate Server 」が「FutureGate Server 」対応フォーマットのデータを受信することにより、このアップロードに関する手順を大幅に省略して操作性を改善することが可能となる。利用者にとっては、従来であれば画像及び音声のアップロードまでの手順を実行した後に出てくる WEBページに直接ショートカットで飛び込むように見える。
【0054】利用者がウェブ閲覧の終了を指示すると、処理プログラムは次のS314「終了」に進む。
【0055】上述の実施の形態では、通信機器を汎用のパソコン16とした実施例で説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、通信機器を、表示手段、記録手段、通信手段及び入力手段を備えた携帯電話器、電子カメラ、店頭設置型のキオスクマシンとしても本発明の目的を達成することが可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る通信機器によれば、画像を記録する記録手段と、記録手段に記録されている画像を表示すると同時にサービスセンターが提供する複数のサービスのサービスメニューを表示する表示手段と、利用者がサービスを希望する画像を選択し、利用者が希望するサービスを選択する選択手段と、前記選択した画像及びサービスを示す情報をネットワークを介して一括送信する通信手段とを備えたので、利用者はサービスを受ける画像と所望のサービスとを容易に選択して素早く送信することが可能となる。
【0057】また、本発明に係るサービスセンターによれば、利用者に提供するサービスメニューが記録されている記録手段と、利用者側にサービスメニューを送信するとともに利用者側から画像及びサービスを示す情報を一括受信する通信手段と、受信した画像及びサービスを示す情報に応じたサービスを提供する手段とを備えたので、利用者所望のサービスを素早く実施することが可能となる。
【0058】また、本発明に係る画像閲覧用ソフトウエアによれば、画像閲覧機能により表示手段上に表示された画像のうちの1乃至複数の画像をインターネット上の所望のホームページに送信するためにポインティングデバイスの指示入力によって選択する送信画像選択機能と、画像の送信先である複数のホームページを示すボタンを表示手段上に画像と同時に表示してポインティングデバイスの指示入力によって所望のホームページを選択するホームページ選択機能と、1乃至複数の画像が選択され、かつ選択された画像の送信先である所望のホームページが選択されると選択された1乃至複数の画像とその画像に付帯する情報を選択されたホームページに自動的に送信する機能とを備えたので、利用者はサービスを受ける画像と所望のホームページとを容易に選択して素早く情報を目的のサーバに送信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】利用者が画像をサーバに送信する際に用いるサービスシステムの構成及び接続形態を示す図
【図2】電子カメラとサービスセンターとが送受信する情報の流れの形態を示す図
【図3】パソコンの表示手段に表示される画像ビューワの表示画面を示す図
【図4】利用者が入力したサービスの利用情報と画像情報とを送信するサービスシステムの構成図
【図5】本発明に関するサービスシステムの他の運用例を示す図
【図6】画像ビューワの起動と「FutureGate」が提供するメニューの提示に関するフローチャート
【図7】画像ビューワの「FutureGate」メニューの実行に関するフローチャート
【符号の説明】
10…電子カメラ、12…クレードル、14…通信手段、16…パソコン、18…インターネット、20…サービスセンター、22…表示画面、24…ファイルリスト、26…縮小画像、28…指示ボタン、30…ユーザー設定情報ボタン、38…サービスセンター、40…配送のサービスセンター、42…利用者宅

【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像を記録する記録手段と、利用者に対して前記記録手段に記録されている画像を表示すると同時にサービスセンターが提供する複数のサービスを示すサービスメニューを表示する表示手段と、前記表示されている画像の中から利用者がサービスを希望する画像を選択し、前記サービスメニューの中から利用者が希望するサービスを選択する選択手段と、前記選択した画像及びサービスを示す情報をネットワークを介して一括送信する通信手段と、を備えたことを特徴とする通信機器。
【請求項2】 他の通信機器から画像を受信する第1の通信手段と、利用者に対して他の通信機器から受信した画像を表示すると同時にサービスセンターが提供する複数のサービスを示すサービスメニューを表示する表示手段と、前記表示されている画像の中から利用者がサービスを希望する画像を選択し、前記サービスメニューの中から利用者が希望するサービスを選択する選択手段と、前記選択した画像及びサービスを示す情報をネットワークを介して一括送信する第2の通信手段と、を備えたことを特徴とする通信機器。
【請求項3】 利用者に提供する複数のサービスを示すサービスメニューが記録されている記録手段と、利用者側に前記記録手段に記録されているサービスメニューを送信するとともに、利用者側から画像及びサービスを示す情報を一括受信する通信手段と、前記受信した画像及びサービスを示す情報に応じたサービスを提供する手段と、を備えたことを特徴とするサービスセンター。
【請求項4】 前記提供するサービスは、画像の配信サービス、画像のプリントサービス、画像のネットワーク上の公開サービス、サーバでの保存サービスのうちの少なくとも1つのサービスを含むことを特徴とする請求項3のサービスセンター。
【請求項5】 画像を記録する記録手段と、利用者に対して前記記録手段に記録されている画像を表示すると同時にサービスセンターが提供する複数のサービスを示すサービスメニューを表示する表示手段と、前記表示されている画像の中から利用者がサービスを希望する画像を選択してから前記サービスメニューの中から利用者が希望するサービスを選択する選択手段と、前記選択した画像及びサービスを示す情報をネットワークを介して一括送信する通信手段とを備えた通信機器と、利用者に提供する複数のサービスを示すサービスメニューが記録されている記録手段と、利用者側に前記記録手段に記録されているサービスメニューを送信するとともに利用者側から画像及びサービスを示す情報を一括受信する通信手段と、前記受信した画像及びサービスを示す情報に応じたサービスを提供する手段とを備えたサービスセンターと、からなることを特徴とするサービスシステム。
【請求項6】 利用者側の通信機器は、サービスセンターが提供するサービスメニュー及び記録されている画像を同時に表示し、前記表示されている画像の中から利用者がサービスを希望する画像を選択し、サービスメニューの中から利用者が希望する画像及びサービスを選択し、前記選択した画像及びサービスを示す情報をネットワークを介して一括送信することを特徴とするサービス方法。
【請求項7】 利用者に対してサービスを提供するサービスセンターは、予め記録されている提供する複数のサービスを示すサービスメニューを利用者側に送信し、利用者側の通信機器は、前記受信したサービスメニュー及び記録されている画像を同時に表示し、利用者側の通信機器は、前記表示されている画像の中から利用者がサービスを希望する画像を選択し、サービスメニューの中から利用者が希望する画像及びサービスを選択し、利用者側の通信機器は、前記選択した画像及びサービスを示す情報をネットワークを介して一括送信し、サービスセンターは、利用者側から画像及びサービスを示す情報を一括受信し、該受信した画像及びサービスを示す情報に応じたサービスを提供することを特徴とするサービス方法。
【請求項8】 パソコンに内蔵された記録手段、又は該パソコンと接続されている外部記録手段又は電子カメラに記録されている画像を該パソコンの表示手段に表示させる画像閲覧機能を有するソフトウエアであって、前記画像閲覧機能により前記表示手段上に表示された画像のうちの1乃至複数の画像を、インターネット上の所望のホームページに送信するためにポインティングデバイスの指示入力によって選択する送信画像選択機能と、画像の送信先である複数のホームページを示すボタンを前記表示手段上に画像と同時に表示し、ポインティングデバイスの指示入力によって所望のホームページを選択するホームページ選択機能と、前記1乃至複数の画像が選択され、かつ選択された画像の送信先である所望のホームページが選択されると、前記選択された1乃至複数の画像と、その画像に付帯する情報を前記選択されたホームページに自動的に送信する機能と、を備えたことを特徴とする画像閲覧用ソフトウエア。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【公開番号】特開2002−109033(P2002−109033A)
【公開日】平成14年4月12日(2002.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−301975(P2000−301975)
【出願日】平成12年10月2日(2000.10.2)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】