説明

通信装置

【課題】所望のコンテンツに関連する情報が表示されるまでの時間を短縮することで、所望のコンテンツに関連する情報を短時間で視認することができる通信装置を提供すること。
【解決手段】コンテンツタイトル文字列140等スクロール表示する時間帯を、コンテンツタイトル文字列140等の提供先であるURL毎に設定する。そして、URL毎に設定した時間帯に応じて、コンテンツタイトル文字列140等をスクロール表示する。これにより、設定した時間帯に合致するコンテンツタイトル文字列140等だけを、スクロール表示させることができる。よって、時間帯に応じて、スクロール表示させる所望のコンテンツタイトル文字列140等を設定すれば、所望のコンテンツタイトル文字列140等がスクロール表示されるまでの時間を短縮することができる。従って、所望のコンテンツタイトル文字列140等を短時間で視認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
様々なコンテンツがネットワーク上で公開されている。各コンテンツのURLと各コンテンツのタイトルとを含むコンテンツ要約情報を公開しているサーバが存在する。コンテンツ要約情報の一例として、例えば、フィード情報(Feed)を挙げることができる。フィード情報のフォーマットとしては、例えば、RSSやAtomが存在する。下記の非特許文献1には、サーバのURLにアクセスし、そのサーバからフィード情報を取得して各コンテンツのタイトルを生成し、表示するためのソフトウェアが開示されている。このソフトウェアをPCにインストールすると、ユーザは、各コンテンツのタイトルを見ることができる。ユーザがタイトルをクリックすると、PCは、ブラウザを起動し、そのタイトルに対応するコンテンツのURLにアクセスする。これにより、PCにおいてコンテンツが表示される。
【非特許文献1】小津智幸、“RSS対応サイトの配信記事タイトルを電光掲示板風に表示「Dirty News Reader」”、[Online]、平成16年5月26日、Impress Corporation、[平成20年7月29日検索]、インターネット、<http://www.forest.impress.co.jp/article/2004/05/26/dirtynewsreader.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した非特許文献1に開示されたソフトウェアを、プリンタ機能やスキャナ機能を有する多機能機に応用し、コンテンツに関連する情報(例えば、コンテンツのタイトル、コンテンツの更新日時、コンテンツの要約記事、またはコンテンツのURL等)を多機能機の表示装置にスクロール表示させる場合には、次の問題点がある。即ち、前述した多機能機では、フィード情報から生成されたコンテンツに関連する情報は、所定の順序で全てが表示装置に順次スクロール表示される。よって、コンテンツに関連する情報が大量に及ぶ場合には、所望のコンテンツに関連する情報がスクロール表示されるまで、長時間を要することになる。従って、生成されたコンテンツに関連する情報のうち、所望のコンテンツに関連する情報を視認したい場合には、ユーザは、その所望のコンテンツに関連する情報がスクロール表示されるまで、表示装置を見続ける等して、長時間待機しておかなければならないという問題点があった。
【0004】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、所望のコンテンツに関連する情報が表示されるまでの時間を短縮することで、所望のコンテンツに関連する情報を短時間で視認することができる通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために請求項1記載の通信装置は、コンテンツに関連する情報を少なくとも含むコンテンツ要約情報の位置情報である要約位置情報が示す装置にアクセス可能なものであり、時刻を計時する時計手段と、前記要約位置情報を複数記憶可能な位置情報記憶手段と、その位置情報記憶手段に記憶された各要約位置情報が示す装置にそれぞれアクセスして、前記コンテンツ要約情報をそれぞれ取得する要約情報取得手段と、その要約情報取得手段により取得されたコンテンツ要約情報を記憶する要約情報記憶手段と、その要約情報記憶手段に記憶されたコンテンツ要約情報を使用して、そのコンテンツ要約情報に含まれるコンテンツに関連する情報を順次切り換えて表示する表示手段と、その表示手段に前記コンテンツに関連する情報を表示する時間帯を前記コンテンツ要約情報毎に設定する時間帯設定手段と、その時間帯設定手段により設定された時間帯に前記時計手段が計時する時刻が含まれている前記コンテンツ要約情報を前記要約情報記憶手段から抽出する抽出手段と、その抽出手段により抽出されたコンテンツ要約情報に含まれるコンテンツに関連する情報を前記表示手段に表示させる表示制御手段を備えている。
【0006】
なお、要約位置情報は、コンテンツ要約情報の位置を特定することができるあらゆる情報を含む概念である。要約位置情報の一例として、例えば、URL(Uniform Resource Locator)等を挙げることができる。また、コンテンツに関連する情報とは、例えば、コンテンツのタイトル、コンテンツの更新日時、コンテンツの要約記事、またはコンテンツのURL等の各情報を示している。また、コンテンツのタイトルは、コンテンツの全体の文字列よりも少ない文字列であって、コンテンツの内容を反映している文字列を意味している。更に、コンテンツの要約記事とは、コンテンツの内容を要約した記事である。
【0007】
請求項2記載の通信装置は、請求項1記載の通信装置において、前記表示制御手段は、前記抽出手段によりコンテンツ要約情報が複数抽出された場合に、前記表示手段に表示する前記コンテンツに関連する情報の表示数を前記抽出されたコンテンツ要約情報毎に変更して、前記コンテンツ要約情報に含まれる新着のコンテンツに関連する情報を優先的に表示する優先表示手段を備えている。
【0008】
請求項3記載の通信装置は、請求項2記載の通信装置において、前記要約情報取得手段により前回取得された前記要約情報記憶手段に記憶されるコンテンツ要約情報を記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された前回取得のコンテンツ要約情報と前記抽出手段により抽出されたコンテンツ要約情報とを比較することで、前記抽出されたコンテンツ要約情報に含まれる新着のコンテンツに関連する情報の数を算出する算出手段とを備えている。
【0009】
請求項4記載の通信装置は、請求項3記載の通信装置において、前記表示手段に順次切り換えて表示されるコンテンツに関連する情報の合計数が所定数に制限されている場合において、前記優先表示手段は、前記抽出手段により抽出されたコンテンツ要約情報毎に前記コンテンツに関連する情報の表示数を設定する設定手段と、その設定手段により前記コンテンツ要約情報毎に設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を多く含むコンテンツ要約情報があるかを、前記算出手段による算出に基づいて判定する第1判定手段と、前記設定手段により前記コンテンツ要約情報毎に設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を少く含むコンテンツ要約情報があるかを、前記算出手段による算出に基づいて判定する第2判定手段と、前記設定手段により設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を多く含むと前記第1判定手段により判定された場合、その判定されたコンテンツ要約情報に対して前記設定手段により設定されている前記表示数を増加させる増加手段と、前記設定手段により設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むと前記第2判定手段により判定された場合、その判定されたコンテンツ要約情報に対して前記設定手段により設定されている前記表示数を減少させる減少手段とを備えている。
【0010】
請求項5記載の通信装置は、請求項4記載の通信装置において、前記優先表示手段は、前記算出手段により算出された前記新着のコンテンツに関連する情報の合計数が前記所定数以下であるかを判定する以下判定手段を備え、前記増加手段は、前記新着のコンテンツに関連する情報の合計数が前記所定数以下であると前記以下判定手段により判定された場合に、前記設定手段により設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を多く含むと前記第1判定手段により判定されたコンテンツ要約情報については、その判定されたコンテンツ要約情報が前記新着のコンテンツに関連する情報を多く含む数分だけ、前記設定手段によって設定されている前記表示数を増加させる第1増加手段を備え、前記減少手段は、前記設定手段により設定された表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むと前記第2判定手段により判定されたコンテンツ要約情報については、その判定されたコンテンツ要約情報に対して前記設定手段により設定されている前記表示数を、前記第1増加手段により増加された数の合計と同一の合計数となるまで減少させる第1減少手段を備えている。
【0011】
請求項6記載の通信装置は、請求項5記載の通信装置において、前記第1減少手段は、前記設定手段により設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むと前記第2判定手段により判定されたコンテンツ要約情報については、その判定されたコンテンツ要約情報が前記新着のコンテンツに関連する情報を少なく含む数分を、そのコンテンツ要約情報における減少可能な最大数として、前記設定手段により設定されている前記表示数の減少を行う制限手段を備えている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の通信装置によれば、時間帯設定手段は、コンテンツに関連する情報を表示手段に表示する時間帯をコンテンツ要約情報毎に設定する。すると、抽出手段は、時間帯設定手段により設定された時間帯に時計手段が計時する時刻が含まれているコンテンツ要約情報を要約情報記憶手段から抽出する。そして、表示制御手段は、抽出手段により抽出されたコンテンツ要約情報に含まれるコンテンツに関連する情報を表示手段に表示させる。これにより、コンテンツに関連する情報を全て表示するのではなく、抽出手段が抽出したコンテンツ要約情報に含まれるコンテンツに関連する情報を表示させることができる。よって、計時手段により計時される時刻に応じて、表示させる所望のコンテンツに関連する情報を含むコンテンツ要約情報を時間帯設定手段で設定することで、所望のコンテンツに関連する情報が表示されるまでの時間を短縮することができる。従って、所望のコンテンツに関連する情報を短時間で視認することができるという効果がある。
【0013】
請求項2記載の通信装置によれば、請求項1記載の通信装置の奏する効果に加え、抽出手段によりコンテンツ要約情報が複数抽出された場合に、優先表示手段は、表示手段に表示するコンテンツに関連する情報の表示数を、抽出されたコンテンツ要約情報毎に変更して、抽出されたコンテンツ要約情報に含まれる新着のコンテンツに関連する情報を優先的に表示する。よって、所望のコンテンツに関連する情報を短時間で視認できる上に、新着のコンテンツに関連する情報を特に短時間で視認することができるという効果がある。
【0014】
請求項3記載の通信装置によれば、請求項2記載の通信装置の奏する効果に加え、算出手段は、記憶手段に記憶された前回取得のコンテンツ要約情報と抽出手段により抽出されたコンテンツ要約情報とを比較することで、抽出されたコンテンツ要約情報に含まれる新着のコンテンツに関連する情報の数を算出する。よって、新着のコンテンツに関連する情報の数を誤りなく確実に算出することができるという効果がある。
【0015】
請求項4記載の通信装置によれば、請求項3記載の通信装置の奏する効果に加え、増加手段は、設定手段によりコンテンツ要約情報毎に設定された表示数よりも新着のコンテンツに関連する情報を多く含むと第1判定手段により判定された場合、その判定されたコンテンツ要約情報に対して設定されている表示数を増加させる。一方、減少手段は、設定手段によりコンテンツ要約情報毎に設定された表示数よりも新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むと第2判定手段により判定された場合、その判定されたコンテンツ要約情報に対して設定されている表示数を減少させる。よって、表示手段に順次切り換えて表示されるコンテンツに関連する情報の合計数が所定数に制限されている場合であっても、増加手段および減少手段により、設定手段によってコンテンツ要約情報毎に設定された表示数を増減させることで、新着のコンテンツに関連する情報をより多く表示することができるという効果がある。
【0016】
請求項5記載の通信装置によれば、請求項4記載の通信装置の奏する効果に加え、第1増加手段は、新着のコンテンツに関連する情報の合計数が所定数以下であると以下判定手段により判定された場合に、設定手段により設定された表示数よりも新着のコンテンツに関連する情報を多く含むと第1判定手段により判定されたコンテンツ要約情報については、その判定されたコンテンツ要約情報が新着のコンテンツに関連する情報を多く含む数分だけ、設定手段によって設定されている表示数を増加させる。一方、第1減少手段は、設定手段により設定された表示数よりも新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むと第2判定手段により判定されたコンテンツ要約情報については、その判定されたコンテンツ要約情報に対して設定手段により設定されている表示数を、第1増加手段により増加された数の合計と同一の合計数となるまで減少させる。よって、表示手段に順次切り換えて表示されるコンテンツに関連する情報の合計数が所定数に制限されている場合であっても、第1増加手段および第1減少手段により、設定手段によってコンテンツ要約情報毎に設定された表示数を増減させることで、新着のコンテンツに関連する情報をより多く表示することができるという効果がある。
【0017】
請求項6記載の通信装置によれば、請求項5記載の通信装置の奏する効果に加え、制限手段は、設定手段により設定された表示数よりも新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むと第2判定手段により判定されたコンテンツ要約情報については、その判定されたコンテンツ要約情報が新着のコンテンツに関連する情報を少なく含む数分を、そのコンテンツ要約情報における減少可能な最大数として、設定手段により設定されている表示数の減少を行う。つまり、設定手段により設定された表示数よりも新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むコンテンツ要約情報については、設定手段により設定されている表示数の減少を行うが、その減少できる最大値を少なく含む数分に制限している。よって、設定手段により設定された表示数が減少されても、新着のコンテンツに関連する情報を確実に全て表示することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態における多機能機システム2の概略を示した図である。多機能機システム2は、多機能機10と複数のPC70,71と複数のコンテンツ提供サーバ90,91とを備える。なお、図1では、1つの多機能機10と2つのPC70,71と2つのコンテンツ提供サーバ90,91としか示されていないが、これらの数は適宜変更することができる。
【0019】
なお、本実施形態の多機能機10によれば、コンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142を表示パネル50にスクロール表示する時間帯を、コンテンツタイトル文字列140等の提供先であるURL毎に設定することができる。そして、URL毎に設定した時間帯に応じて、コンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142を表示パネル50にスクロール表示することができる。これにより、コンテンツタイトル文字列140等を全てスクロール表示させるのではなく、設定した時間帯に合致するコンテンツタイトル文字列140等だけを、スクロール表示させることができる。よって、時間帯に応じて、スクロール表示させる所望のコンテンツタイトル文字列140等を設定することで、所望のコンテンツタイトル文字列140等がスクロール表示されるまでの時間を短縮することができる。従って、所望のコンテンツタイトル文字列140等を短時間で視認することができる。
【0020】
図1に示す多機能機10は、印刷機能、スキャナ機能、電話機能等を実現する通信装置であり、LAN回線4に接続されている。各PC70,71は、多機能機10の印刷機能やスキャナ機能を制御する制御装置であり、LAN回線4に接続されている。LAN回線4は、ルータ6を介してインターネット8に接続されている。各コンテンツ提供サーバ90,91は、インターネット8に接続されている。本実施形態では、コンテンツ提供サーバ90が1つのサイトを公開しており、コンテンツ提供サーバ91が他の1つのサイトを公開している。各サイトは、複数のコンテンツを含んでいる。さらに、各コンテンツ提供サーバ90,91は、自身のサイトが含んでいる複数のコンテンツの要約情報であるフィード情報(RSS形式のフィード情報)を記憶している。これらの情報の具体的な内容については、後で詳しく説明する。
【0021】
次に、PC70の内部構成について説明する。なお、PC71は、PC70と同様の内部構成であるので、その説明を省略する。PC70は、CPU72とハードディスク74と表示部82と操作部84を主に有する。なお、図1には示されていないが、PC70は、LAN回線4に接続されているネットワークインターフェイスも有している。
【0022】
CPU72は、演算装置であり、基本プログラム76および常駐ソフト78に従って処理を実行する。ハードディスク74は、基本プログラム76および常駐ソフト78を記憶している。基本プログラム76は、PC70の基本的な動作を制御するためのプログラムである。基本プログラム76は、例えば、インターネット8のサイトからコンテンツをダウンロードして表示するためのブラウザを含んでいる。
【0023】
常駐ソフト78は、多機能機10に、PC70が起動したことを示すPC起動通知を送信したり、多機能機10からの指示に従って動作したりするためのプログラムである。PC起動通知については、後で詳しく説明する。常駐ソフト78は、例えば、コンピュータ読取可能媒体からPC70にインストールされる。また、常駐ソフト78は、例えば、インターネット8のサイトからダウンロードされてPC70にインストールされてもよい。
【0024】
ハードディスク74は、設定ファイル80を記憶している。設定ファイル80は、多機能機10のIPアドレスを含んでいる。設定ファイル80の記憶内容は、例えば、ユーザによって設定される。設定ファイル80の記憶内容の利用については、後で詳しく説明する。
【0025】
表示部82は、様々な情報を表示することができる。表示部82は、多機能機10が有する表示パネル50(図2参照)より大きい表示画面を有する。操作部84は、キーボードやマウスによって構成される。ユーザは、操作部84を操作することによって、様々な指示や情報をPC70に入力することができる。
【0026】
次に、図2を参照して多機能機10について説明する。図2は、多機能機10の電気的構成を示すブロック図である。多機能機10は、制御部12と表示パネル50とキーパッド52と印刷部54とスキャン部56とFAX部58とネットワークインターフェイス(以後、「ネットワークI/F」と称す)60とPSTNインターフェイス(以後、「PSTN I/F」と称す)62とスピーカ64と時計装置66とを主に有する。なお、制御部12と各部50〜66とは、バスライン68を介して互いに接続されている。制御部12は、CPU14とROM16とRAM18とNVRAM20を主に有する。
【0027】
CPU14は、演算装置であり、ROM16に記憶されている各プログラム16a〜16cに従って処理を実行する。CPU14が実行する処理については、図6〜図11を用いて後に詳しく説明する。ROM16は、各プログラム16a〜16cを記憶する書き込み不能な不揮発性のメモリである。
【0028】
基本機能プログラム16aは、多機能機10の基本的な動作を制御するためのプログラムである。基本機能プログラム16aは、例えば、表示パネル50に表示される表示データを生成するためのプログラムを含んでいる。また、基本機能プログラム16aは、例えば、印刷部54、スキャン部56、FAX部58等の各部50〜66を制御するためのプログラムを含んでいる。インターネット接続プログラム16bは、インターネット8に接続するためのプログラムである。フィード情報利用プログラム16cは、コンテンツ提供サーバ90,92から取得されるフィード情報を解析し、表示パネル50で表示するための情報(以下、「表示情報」と称す)を作成し、その表示情報を表示する処理や、各コンテンツ提供サーバ90,91が有するフィード情報の取得先となるURLの設定等を行う処理である図6〜図11に示す処理を実行するためのプログラムである。
【0029】
RAM18は、各記憶領域18a〜18dおよび各フラグ18e,18fを有する読み書き可能な揮発性のメモリである。基本機能ワーク領域18aは、基本機能プログラム16aに従って処理が実行される過程で生成される各種データを記憶するための記憶領域である。フィード情報解析ワーク領域18bは、フィード情報利用プログラム16cに従って処理が実行される過程で作成される各種データを記憶するための記憶領域である。
【0030】
表示情報記憶領域18cは、フィード情報利用プログラム16cに従い、取得されたフィード情報を利用して作成される表示情報を記憶するための記憶領域である。
【0031】
テンポラリ記憶領域18dは、フィード情報を新たに取得する場合に、既に、表示情報記憶領域18cに記憶されている表示情報を(前回取得したフィード情報から生成された表示情報を)、記憶するための記憶領域である。CPU14は、テンポラリ記憶領域18dに、前回取得したフィード情報から生成された表示情報を記憶させて、新たに取得したフィード情報と比較し、新たに取得したフィード情報に含まれる更新コンテンツ情報132(図4参照)が新着であるか否かを判定する。よって、新着の更新コンテンツ情報132の数を誤りなく確実に算出することができる。なお、更新コンテンツ情報132とは、コンテンツタイトル文字列140、コンテンツ更新日時情報142、コンテンツ要約文字列144およびコンテンツURL146を含む情報である(図4参照)。
【0032】
情報取得済みフラグ18eは、フィード情報の取得先として設定された全ての各URLからフィード情報を取得した場合にオンとなるフラグである。この情報取得済みフラグ18eは、フィード情報の取得先として設定された全ての各URLから、未だフィード情報を取得していない場合にオフとなる。
【0033】
新着フラグ18fは、更新コンテンツ情報132が新着であり、且つ、その新着の更新コンテンツ情報132から生成されるコンテンツタイトル文字列140等が表示パネル50で未だスクロール表示されていない場合に、つまり、コンテンツタイトル文字列140等が新着である場合に、オンとなるフラグである。この新着フラグ18fは、新着のコンテンツタイトル文字列140等が、表示パネル50で一度スクロール表示されると、オフになる。この新着フラグ18fは、更新コンテンツ132の数に応じて設けられている。
【0034】
本実施形態の多機能機10では、フィード情報の取得先であるURLは、0からn−1までの計n個(nは1以上の数)、URL記憶領域20bに記憶されている(図3(b)参照)。そして、本実施形態の多機能機10では、設定されるフィード情報の取得先である各URL毎に、0からm−1までの計m個(mは1以上の数)の更新コンテンツ132が表示情報記憶領域18cに記憶されている(図4参照)。よって、新着フラグ18fは、新着0フラグ18f0〜新着(n−1)(m−1)フラグ18f(n−1)(m−1)までの計n×m個、設けられている。なお、この新着フラグ18fは、表示情報記憶領域18cに記憶される更新コンテンツ情報132の数に応じて、使用される。例えば、URL記憶領域20bに設定されたURLが1であり、そのURLから取得されたフィード情報により生成された更新コンテンツ情報132が2つであれば、新着0フラグ18f0〜新着2フラグ18f2の計3つが使用され、その他の新着フラグは不使用となる。
【0035】
NVRAM20は、各記憶領域20a〜20cを有する書き換え可能な不揮発性のメモリである。基本機能パラメータ記憶領域20aは、CPU14が、基本機能プログラム16aに従って処理を実行する際に利用される各種パラメータ(例えば印刷機能における設定、スキャン機能における設定等)を記憶するための記憶領域である。
【0036】
URL記憶領域20bは、各コンテンツ提供サーバ90,91が有するフィード情報の取得先となるURL、そのURLから取得されたフィード情報により生成されたコンテンツタイトル文字列140等の表示パネル50への表示開始時間、およびそのコンテンツタイトル文字列140等の表示終了時間を記憶するための記憶領域である。
【0037】
例えば、ユーザは、各コンテンツ提供サーバ90,91からのコンテンツ提供サービスを受けるためのURL設定や、表示開始時間および表示終了時間を行なう必要がある。これらの設定は、図7で後述するサイト設定処理が実行された場合に、表示パネル50に表示されるサイト設定画面で行うことができる。サイト設定画面で、URL設定、表示開始時間および表示終了時間が行われると、それらの設定がURL記憶領域20bに記憶される。このサイト設定画面については、図3(a)を用いて後述する。
【0038】
なお、上述の設定は、サイト設定画面以外にも、PC70,71を利用して実行されてもよい。例えば、ユーザがPC70を利用してコンテンツ提供サーバ90からのコンテンツ提供サービスを受けるための登録を行なった場合、コンテンツ提供サーバ90のフィード情報の取得先となるURL、表示開始時間、および表示終了時間が、PC70から多機能機10に送信される。これにより、URL記憶領域20bに、URL、表示開始時間および表示終了時間が記憶されるように構成しても良い。
【0039】
このURL記憶領域20bに、フィード情報の取得先となるURLに加え、そのURLから取得されたフィード情報により生成されたコンテンツタイトル文字列140等のスクロール表示開始時間およびそのコンテンツタイトル文字列140等のスクロール表示終了時間を設定することで、表示情報記憶領域18cに記憶されたコンテンツタイトル文字列140等を全てスクロール表示させるのではなく、設定した時間帯に合致するコンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142だけを、スクロール表示させることができる。
【0040】
表示設定メモリ20cは、表示パネル50に一度にスクロール表示できる各URLのコンテンツタイトル文字列140等の最大合計件数(以後、「最大表示件数」と称す)を記憶する領域である。また、表示設定メモリ20cは、新着のコンテンツタイトル文字列140等が優先的にスクロール表示されるように、各URL毎に、コンテンツタイトル文字列等を表示できる件数を変更するか否かの設定(以後、「新着時表示件数を固定するか、固定しないか」と称す)も記憶する。更に、表示設定メモリ20cは、フィード情報の更新を行う時間間隔(以後、「情報更新間隔」と称す)の設定も記憶する。これらの設定は、図8で後述する表示設定処理が実行された場合に、表示パネル50に表示される表示設定画面で行うことができる。この表示設定画面については、図5を用いて後述する。なお、上述の設定は、表示設定画面以外にも、PC70,71を利用して実行されてもよい。なお、具体的な方法については、URL記憶領域20bの場合と同様である。
【0041】
表示パネル50は、様々な情報を表示する表示装置である。表示パネル50の表示画面は、PC70,71が有する表示画面より小さい。なお、表示パネル50は、タッチパネルとして機能する。キーパッド52は、複数のキーによって構成される。ユーザは、キーパッド52を操作することによって様々な指示や情報を多機能機10に入力することができる。印刷部54は、インクジェットタイプ、レーザタイプ等の印刷機構を有する。スキャン部56は、CCD、CIS等の読取機構を有する。FAX部58は、FAX通信を実行するための各種動作を実行する。ネットワークインターフェイス60は、LAN回線4に接続されている。多機能機10は、PC70,71と通信可能であると共に、インターネット8にアクセス可能である。PSTNインターフェイス62は、図示省略しているPSTN(Public Switched Telephone Network)に接続されている。PSTNは、FAX通信や電話通信を行なう際に利用される。スピーカ64は、電話機能による新着が行われた場合に、鳴動音を出力する放音装置である。また、時計装置66は、現在の時刻を計時する装置である。
【0042】
次に、図3を参照して、サイト設定画面およびURL記憶領域20b(図2参照)の記憶内容について説明する。図3(a)は、表示パネル50に表示されるサイト設定画面を示した図である。図3(b)は、URL記憶領域20bの記憶内容の一例を示した図である。
【0043】
まず、図3(a)について説明する。サイト設定画面は、各コンテンツ提供サーバ90,91からのコンテンツ提供サービスを受けるためのURLを入力する領域、即ち、入力欄がn個(入力欄50a1〜50an)、設けられている。また、入力欄50a1〜50anに対応して、URLから取得されたフィード情報により生成されたコンテンツタイトル文字列140等の表示パネル50への表示を開始する時間(以後、「表示開始時間」と称す)を入力する領域である表示開始時間入力欄50b1〜50bnと、そのコンテンツタイトル文字列140等の表示を終了する時間(以後、「表示終了時間」と称す)を入力する領域である表示終了時間入力欄50c1〜50cnとが、それぞれn個ずつ設けられている。
【0044】
ユーザは、入力欄50a1〜50anのいずれかを選択し、キーパッド52を使用してURLを入力すると、その入力されたURLが選択した入力欄に表示される。そして、URLが入力された入力欄に対応する表示開始時間入力欄50b1〜50bnのいずれかに、表示開始時間を入力すると、その入力された時間が表示開始時間入力欄に表示される。同様に、表示終了時間入力欄50c1〜50cnのいずれかに、表示終了時間を入力すると、その入力された時間が表示終了時間入力欄に表示される。その後、OKボタン50dが押下されると、入力欄50a1〜50anに入力されたURL、表示開始時間入力欄50b1〜50bnに入力された表示開始時間および表示終了時間入力欄50c1〜50cnに入力された表示終了時間が一組となって、URL記憶領域20bに記憶される。なお、キャンセルボタン50eが押下されると、サイト設定画面が表示パネル50から消去され、URL記憶領域20bへの記憶は行われない。
【0045】
次に、図3(b)について説明する。図3(b)に示すように、URL記憶領域20bは、各コンテンツ提供サーバ90,91のフィード情報の取得先となるURL102、URL102から取得されたフィード情報により生成されたコンテンツタイトル文字列140等の表示開始時間およびそのコンテンツタイトル文字列140等の表示終了時間を記憶することが可能である。換言すると、URL記憶領域20bは、各サイトのフィード情報の取得先となるURL102、表示開始時間および表示終了時間を記憶することが可能である。図3(b)の例では、n個のURL102、表示開始時間および表示終了時間が記憶されている。各URL102、表示開始時間および表示終了時間には、識別番号100が付与されている。本実施形態では、識別番号100を符号「i」で表現する。
【0046】
上述した通り、各URL102毎に、表示開始時間および表示終了時間を設定することで、コンテンツタイトル文字列140等が表示パネル50にスクロール表示される時間帯を設定することができる。言い換えれば、各URL102毎に、時間帯を設定することで、コンテンツタイトル文字列140を生成したフィード情報が利用される時間帯を設定することができる。
【0047】
次に、図4を参照して、RAM18の表示情報記憶領域18cの記憶内容について説明する。図4は、表示情報記憶領域18cの記憶内容の一例を示した図である。表示情報記憶領域18cは、URL記憶領域20bに記憶されているURL毎に表示情報112を記憶することが可能である。換言すると、表示情報記憶領域18cは、URL記憶領域20bに記憶されているサイト毎に表示情報112を記憶することが可能である。上述したように、URL記憶領域20bにはn個(nは1以上の整数)のURL102が記憶されている(図3(b)参照)。このために、表示情報記憶領域18cにもn個の表示情報112が記憶されている。各表示情報112には、識別番号110が付与されている。本実施形態では、識別番号110を符号「i」で表現する。なお、識別情報110と上述した識別情報100は、同一情報である。
【0048】
次に、個々の表示情報112のデータ構成について説明する。表示情報112は、サイト情報120を含んでいる。サイト情報120は、サイトタイトル文字列122とフィード更新日時情報124を含んでいる。サイトタイトル文字列122は、サイトのタイトルの文字列である。フィード更新日時情報124は、コンテンツ提供サーバにおいてフィード情報が更新された日時(最新の更新日時)に関する情報である。
【0049】
表示情報112は、更新コンテンツ情報132を含んでいる。更新コンテンツ情報132の数は、サイトが有するコンテンツの数に等しい。例えば、図5では、「i=0」に対応する表示情報112は、m個(mは1以上の整数)の更新コンテンツ情報132を有する。これは、「i=0」に対応するサイトがm個のコンテンツを有することを意味する。例えば、所定のサイトにおいて天気予報に関するコンテンツとスポーツに関するコンテンツとが存在する場合、そのサイトに対応する表示情報112は、2個の更新コンテンツ情報132を有することになる。各更新コンテンツ情報132には、識別番号130が付与されている。本実施形態では、識別番号130を符号「j」で表現する。
【0050】
各更新コンテンツ情報132は、コンテンツタイトル文字列140とコンテンツ更新日時情報142とコンテンツ要約文字列144とコンテンツURL146を含んでいる。よって、更新コンテンツ情報132が新着であれば、コンテンツタイトル文字列140、コンテンツ更新日時情報142、コンテンツ要約文字列144およびコンテンツURL146も新着となる。よって、コンテンツタイトル文字列140等が新着であるか否かは、更新コンテンツ情報132が新着か否かで判定することができる。なお、CPU14は、新着の更新コンテンツ情報132を識別情報130が「j=0」から順に上位に記憶する。
【0051】
表示情報112で上述した例の説明を行う。上述の例においては、天気予報に関するコンテンツに対応する更新コンテンツ情報132が情報140〜146を含んでおり、スポーツに関するコンテンツに対応する更新コンテンツ情報132も情報140〜146を含んでいる。コンテンツタイトル文字列140は、コンテンツのタイトルの文字列である。コンテンツ更新日時情報142は、コンテンツ提供サーバにおいてコンテンツが更新された日時(最新の更新日時)に関する情報である。コンテンツ要約文字列144は、コンテンツが有する文字列が要約化されたものである。換言すると、コンテンツ要約文字列144は、コンテンツのタイトルより多い文字列であり、コンテンツの全体の文字列より少ない文字列であり、コンテンツの内容が反映された文字列である。コンテンツURL146は、コンテンツのURLである。
【0052】
なお、本実施形態においては、多機能機10は、表示パネル50に、上述したコンテンツタイトル文字列140とコンテンツ更新日時情報142とを少なくともスクロール表示する。ただし、多機能機10は、表示パネル50に、更に、コンテンツ要約文字列144とコンテンツURL146とを表示することも可能である。
【0053】
次に、図5を参照して、表示設定画面での設定内容について説明する。図5は、表示パネル50に表示される表示設定画面を示した図である。表示設定画面には、最大表示件数を設定する設定欄51aと、新着時表示件数を固定するか、固定しないかを設定する新着時表示件数設定欄51bと、情報更新間隔を設定する情報更新間隔設定欄51cとが設けられている。図5においては、設定欄51aに「30」件が設定されている。よって、表示パネル50に一度にスクロール表示するコンテンツタイトル文字列140等の最大件数は「30」件となる。また、新着時表示件数設定欄51bには「固定しない」が設定されている。よって、新着のコンテンツタイトル文字列140等の表示件数を増加させ、新着のコンテンツタイトル文字列140等が優先的にスクロール表示されるように、各URL毎に、コンテンツタイトル文字列等を表示できる件数を変更する設定となる。そして、情報更新間隔設定欄51cには「3h」が設定されている。よって、フィード情報の更新を行う時間間隔は「3時間」となる。この状態で、OKボタン51dが押下されると、設定欄51a、新着時表示件数設定欄51bおよび情報更新間隔設定欄51cに設定された各情報が一組となって、表示設定メモリ20cに記憶される。なお、キャンセルボタン51eが押下されると、表示設定画面が表示パネル50から消去され、表示設定メモリ20cへの記憶は行われない。
【0054】
なお、新着時表示件数設定欄51bには「固定する」または「固定しない」のいずれか一方を設定することができる。新着時表示件数設定欄51bに「固定する」が設定されると、新着の更新コンテンツ情報132の数が各URL毎に違っていても、予め定められた各URL毎の表示件数(以後、「データ表示件数」と称す)に従って、新着の更新コンテンツ情報132をスクロール表示する。一方、新着時表示件数設定欄51bに「固定しない」が設定されると、各URL毎にデータ表示件数を変更することで、新着のコンテンツタイトル文字列140等の表示件数を増加させ、新着の更新コンテンツ132を優先的にスクロール表示する。なお、この設定の詳細については、図12で後述する。
【0055】
次に、図6〜図11を参照して、多機能機10のCPU14によって実行される処理について説明する。まずは、図6を参照して、多機能機10のCPU14によって実行されるメイン処理について説明する。図6は、多機能機10により実行されるメイン処理を示したフローチャートである。メイン処理は、多機能機10の電源がオンされた場合に実行が開始される。そして、このメイン処理は、電源オンの期間中、繰り返し実行される。
【0056】
メイン処理では、まず、CPU14は、各コンテンツ提供サーバ90,91からのコンテンツ提供サービスを受けるためのURL設定等を行うサイト設定画面の表示がユーザのキーパッド52の操作により指示されたか否かを判定する(S21)。なお、ユーザのキーパット52の操作により、サイト設定画面の表示が指示されると、その指示がRAM18の所定領域に記憶される。CPU14は、RAM18の所定領域に記憶された上述の指示により、S21の処理で、サイト設定画面の表示が指示されたか否かを判定する。これは、後述する表示設定画面の表示の指示の場合も同様である。
【0057】
S21の処理で、CPU14は、サイト設定画面の表示が指示されたと判定した場合には(S21:Yes)、サイト設定処理(S22)を実行する。一方、CPU14は、サイト設定画面の表示が指示されていないと判定した場合には(S21:No)、最大表示件数等を設定する表示設定画面の表示がユーザのキーパッド52の操作により指示されたか否かを判定する(S23)。
【0058】
S23の処理で、CPU14は、表示設定画面の表示が指示されたと判定した場合には(S23:Yes)、表示設定処理(S24)を実行する。一方、CPU14は、表示設定画面の表示が指示されていないと判定した場合には(S23:No)、スクロール表示処理(S25)を実行する。なお、CPU14は、S22、S24またはS25の処理後、このメイン処理を終了する。
【0059】
次に、図7を参照して、各コンテンツ提供サーバ90,91からのコンテンツ提供サービスを受けるためのURLの設定、表示開始時間の設定および表示終了時間の設定を行うサイト設定処理について説明する。図7は、多機能機10のCPU14によって実行されるサイト設定処理を示したフローチャートである。サイト設定処理では、まず、CPU14は、サイト設定画面(図3(a)参照)を、表示パネル50に表示する(S31)。サイト設定画面が表示パネル50に表示されると、ユーザは、各入力欄50a1〜50anへ、各コンテンツ提供サーバ90,91からのコンテンツ提供サービスを受けるためのURLを、キーパッド52を使用して入力することができる。また、ユーザは、各表示開始時間入力欄50b1〜50bnへ表示開始時間を、表示終了時間入力欄50c1〜50cnへ表示終了時間を、キーパッド52を使用して入力することができる。
【0060】
その後、CPU14は、OKボタン50dが押下されたかを判定する(S32)。CPU14は、OKボタン50dが押下されたと判定した場合には(S32:Yes)、各入力欄50a1〜50anに入力されたURL、各表示開始時間入力欄50b1〜50bnに入力された表示開始時間および各表示終了時間入力欄50c1〜50cnに入力された表示終了時間を、URL記憶領域20bに記憶する(S33)。その後、このサイト設定処理を終了する。一方、CPU14は、OKボタン50dが押下されていないと判定した場合には(S32:No)、キャンセルボタン50eが押下されたかを判定する(S34)。CPU14は、キャンセルボタン50eが押下されていないと判定すると(S34:No)、S32の処理へ戻る。一方、CPU14は、キャンセルボタン50eが押下されたと判定すると(S34:Yes)、このサイト設定処理を終了する。なお、サイト設定処理が終了すると、サイト設定画面が表示パネル50から消去される。
【0061】
次に、図8を参照して、最大表示件数、新着時表示件数およびデータ更新間隔を設定する表示設定処理について説明する。図8は、多機能機10のCPU14によって実行される表示設定処理を示したフローチャートである。表示設定処理では、まず、CPU14は、表示設定画面(図5参照)を、表示パネル50に表示する(S41)。サイト設定画面が表示パネル50に表示されると、ユーザは、設定欄51aへ、最大表示件数を、キーパッド52を使用して入力することができる。また、新着時表示件数設定欄51bへ、新着時表示件数を固定するか固定しないかを、キーパッド52を使用して入力することができる。同様に、情報更新間隔設定欄51cへ、情報更新間隔を、キーパッド52を使用して入力することができる。
【0062】
その後、CPU14は、OKボタン51dが押下されたかを判定する(S42)。CPU14は、OKボタン51dが押下されたと判定した場合には(S42:Yes)、設定欄51a、新着時表示件数設定欄51bおよび情報更新間隔設定欄51cに入力された各入力値を、表示設定メモリ20cに記憶する(S43)。その後、この表示設定処理を終了する。
【0063】
一方、CPU14は、OKボタン51dが押下されていないと判定した場合には(S42:No)、キャンセルボタン51eが押下されたかを判定する(S44)。CPU14は、キャンセルボタン50eが押下されていないと判定すると(S44:No)、S42の処理へ戻る。一方、CPU14は、キャンセルボタン51eが押下されたと判定すると(S44:Yes)、この表示設定処理を終了する。なお、表示設定処理が終了すると、表示設定画面が表示パネル50から消去される。
【0064】
次に、図9を参照して、各URLからフィード情報を取得して、表示情報記憶領域18cの記憶内容を更新すると共に、新着の更新コンテンツ情報132を選出するデータ更新処理について説明する。図9は、多機能機10のCPU14によって実行されるデータ更新処理を示したフローチャートである。このデータ更新処理は、多機能機10の電源がオンされた場合に、表示設定メモリ20cに記憶された情報更新間隔毎に繰り返し実行される。
【0065】
データ更新処理では、まず、CPU14は、URL記憶領域20bの記憶内容を参照する(S51)。そして、CPU14は、フィード情報を取得するURLがURL記憶領域20bに記憶されているか否かを判定する(S52)。CPU14は、フィード情報を取得するURLがURL記憶領域20bに記憶されていないと判定すると(S52:No)、フィード情報を取得して更新することができないので、このデータ更新処理を終了する。
【0066】
一方、S52の処理で、CPU14は、フィード情報を取得するURLがURL記憶領域20bに記憶されていると判定すると(S52:Yes)、情報取得済みフラグ18eを、URL記憶領域20bに記憶されたURLの全てからフィード情報が未取得であることを示すオフにする(S53)。その後、CPU14は、表示情報記憶領域18cに記憶された前回取得のフィード情報から生成された表示情報112をテンポラリ記憶領域18dへ転送して記憶させる(S54)。
【0067】
その後、CPU14は、フィード情報を更新するURLを決定する(S55)。具体的には、CPU14は、S55の処理で、URL記憶領域20bに記憶されている識別番号100である符号「i」(図3(b)参照)の値を決定して、フィード情報を更新するURLを決定している。なお、本実施形態においては、CPU14は、S55の処理で、URL記憶領域20bに記憶された識別番号100(符号)が最小値であるURL、つまり、符号が「0」であるURLをフィード情報を更新する最初のURLに決定する。
【0068】
そして、CPU14は、S55の処理で決定したURLにネットワークI/F60を介して接続し、最新のフィード情報を取得する(S56)。そして、CPU14は、取得した最新のフィード情報を解析し、表示情報112を作成する(S57)。ここで、前述の通り、フィード情報は、図4に示されるサイト情報120や更新コンテンツ情報132を含んでいる。よって、CPU14は、フィード情報を解析することによって、図4に示される表示情報112を作成することができる。
【0069】
その後、CPU14は、作成した表示情報112には更新コンテンツ情報132が含まれているか否かを判定する(S58)。CPU14は、更新コンテンツ情報132が含まれていると判定すると(S58:Yes)、その更新コンテンツ情報132が新着か否かを判定するために、テンポラリ記憶領域18dに記憶された更新コンテンツ情報132と比較する更新コンテンツ情報132を、S57の処理で作成した表示情報112から決定する(S59)。
【0070】
その後、CPU14は、S59の処理で決定した更新コンテンツ情報132は、テンポラリ記憶領域18dに記憶されたものと同一であるか否かを判定する(S60)。CPU14は、S59の処理で決定した更新コンテンツ情報132が、テンポラリ記憶領域18dに記憶されたものと同一でないと判定すると(S60:No)、その更新コンテンツ情報132は新着であると判定して、その更新コンテンツ情報132に対応する新着フラグ18fをオンする(S61)。その後、CPU14は、S63の処理へ移行する。
【0071】
一方、CPU14は、S59の処理で決定した更新コンテンツ情報132が、テンポラリ記憶領域18dに記憶されたものと同一であると判定すると(S60:Yes)、テンポラリ記憶領域18dに記憶され、同一と判定された更新コンテンツ情報132の新着フラグ18fがオンであるか否かを判定する(S62)。これは、S59の処理で決定した更新コンテンツ情報132が、テンポラリ記憶領域18dに記憶されたものと同一であっても、テンポラリ記憶領域18dに記憶された同一の更新コンテンツ情報132が一度もスクロール表示が行われなかったために、新着フラグ18fがオンとなっている場合があるからである。よって、S62の処理を行うことで、前回取得された新着の更新コンテンツ情報132を選出することができる。
【0072】
S62の処理で、CPU14は、テンポラリ記憶領域18dに記憶され、S59の処理で決定した更新コンテンツ情報132と同一の更新コンテンツ情報132の新着フラグ18fがオンであると判定すると(S62:Yes)、S59の処理で決定した更新コンテンツ情報132も新着であると判定して、その更新コンテンツ情報132に対応する新着フラグ18fをオンする(S66)。その後、CPU14は、S63の処理へ移行する。
【0073】
一方、S62の処理で、CPU14は、テンポラリ記憶領域18dに記憶され、S59の処理で決定した更新コンテンツ情報132と同一の更新コンテンツ情報132の新着フラグ18fはオフであると判定すると(S62:Yes)、S63の処理へ移行する。
【0074】
S63の処理では、CPU14は、S57で作成した表示情報112に、S59〜S62の処理を行っていない他の更新コンテンツ情報132が含まれているか否かを判定する(S63)。CPU14は、S57で作成した表示情報112に他の更新コンテンツ情報132が含まれていると判定すると(S63:Yes)、S59の処理へ戻る。一方、CPU14は、S57で作成した表示情報112に他の更新コンテンツ情報132が含まれていないと判定すると(S63:No)、S57で作成した表示情報112を表示情報記憶領域18cに記憶する(S64)。例えば、ゼロ番目のサイトの表示情報112がS57の処理で作成された場合、CPU14は、番号「i=0」に対応づけられている古い表示情報112をクリアし、番号「i=0」に対応づけて新しい表示情報112をS64の処理で記憶させる。
【0075】
その後、CPU14は、URL記憶領域20bに記憶された全てのURLからフィード情報が取得されたか否かを判定する(S65)。なお、S58の処理で、CPU14は、フィード情報の取得の失敗等により、作成した表示情報112に更新コンテンツ情報132が含まれていないと判定した場合にも(S58:No)、S65の処理を実行する。
【0076】
CPU14は、URL記憶領域20bに記憶された全てのURLからフィード情報が取得されたと判定した場合には(S65:Yes)、情報取得済みフラグ18eをオンして(S66)、データ更新処理を終了する。
【0077】
なお、S65の処理では、CPU14は、S55の処理で決定された符号「i」(図3(b)参照)の値が最大値であるn−1になったか否かで、全てのURLからフィード情報が取得されたか否かを判定している。つまり、S65の処理では、CPU14は、S55の処理で決定された符号「i」がn−1となっていなければ、URL記憶領域20bに記憶されたURLのうち、未だ、フィード情報が取得されていないURLが存在すると判定する。一方、S65の処理では、CPU14は、S55の処理で決定された符号「i」がn−1となっていれば、URL記憶領域20bに記憶された全てのURLからフィード情報が取得されたと判定する。
【0078】
S65の処理で、CPU14は、URL記憶領域20bに記憶された全てのURLから未だフィード情報が取得されていないと判定した場合には(S65:No)、S55の処理へ戻り、フィード情報を取得するURLを、URL記憶領域20bに記憶された他のURLに決定する(S55)。このS55の処理では、CPU14は、符号「i」(図3(b)参照)の値を1加算して、フィード情報を取得するURLを他のURLに決定する。
【0079】
上述した通り、データ更新処理によれば、フィード情報を各URLから取得して、表示情報記憶領域18cの記憶内容を更新すると共に、新着の更新コンテンツ情報132を選出することができる。
【0080】
次に、図10を参照して、コンテンツタイトル文字列140とコンテンツ更新日時情報142とを表示パネル50にスクロール表示するスクロール表示処理について説明する。図10は、多機能機10のCPU14によって実行されるスクロール表示処理を示したフローチャートである。
【0081】
スクロール表示処理では、まず、CPU14は、表示件数決定処理を実行する(S71)。ここで、図11を参照して、各URL毎のデータ表示件数を決定する表示件数決定処理について説明する。図11は、多機能機10のCPU14によって実行される表示件数決定処理を示したフローチャートである。
【0082】
表示件数決定処理では、まず、CPU14は、情報取得済みフラグ18eが、URL記憶領域20bに記憶された全てのURLから最新のフィード情報が取得されたことを示すオンであるか否かを判定する(S91)。CPU14は、情報取得済みフラグ18eがオフであると判定すると(S91:No)、最新のフィード情報が取得されていないと判定し(表示情報112が更新されていないと判定し)、この表示件数決定処理を終了する。
【0083】
一方、CPU14は、情報取得済みフラグ18eがオンであると判定した場合には(S91:Yes)、最新のフィード情報が取得されていると判定し(表示情報112が更新されていると判定し)、まず、情報取得済みフラグ18eをオフする(S92)。そして、CPU14は、時計装置66から現在時刻を取得して(S93)、スクロール表示するURLのコンテンツタイトル文字列140が、現在時刻においてあるか否かをURL記憶領域20bに記憶された表示開始時間および表示終了時間を参照して判定する(S94)。CPU14は、スクロール表示するURLのコンテンツタイトル文字列140が現在時刻においてはないと判定すると(S94:No)、データ表示件数を全てのURLで0(ゼロ)件に設定する(S95)。
【0084】
ここで、図12(a)を参照して、データ表示件数が全てのURLでゼロ件に設定される場合の一例を説明する。図12(a)は、URL記憶領域20bに記憶されたURL、表示開始時間および表示終了時間の一例を示した図である。図12(a)に示すように、識別番号100がi=0(ゼロ)のURLは、表示開始時間が「6:00」に、表示終了時間が「15:00」に設定されており、識別番号100がi=1のURLは、表示開始時間が「12:00」に、表示終了時間が「18:00」に設定されており、識別番号100がi=2のURLは、表示開始時間が「12:00」に、表示終了時間が「21:00」に設定されている。よって、時刻が「21:00」から「6:00」の間は、スクロール表示の対象となるURLがない。従って、CPU14は、S94でNoと判定した場合には、S95の処理で、「データ表示件数」を全てのURLで0(ゼロ)件に設定するのである。これにより、コンテンツタイトル文字列140等は、表示パネル50にスクロール表示されない。
【0085】
図11の説明に戻る。CPU14は、スクロール表示するURLのコンテンツタイトル文字列140が現在時刻においてあると判定すると(S94:Yes)、S93で取得した現在時刻とURL記憶領域20bの記憶内容とを参照し、スクロール表示するURLの数を特定する(S96)。そして、CPU14は、特定したURLの数で、表示設定メモリ20cに記憶された最大表示件数を除算し、除算結果を特定した各URL毎のデータ表示件数に決定し、特定されなかった各URL毎のデータ表示件数をゼロに決定する(S97)。その後、CPU14は、表示設定メモリ20cに記憶された新着時表示件数の設定は、「固定しない」であるか否かを判定する(S98)。CPU14は、表示設定メモリ20cに記憶された新着時表示件数の設定が「固定する」であると判定すると(S98:No)、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数をスクロール表示処理で使用する各URL毎のデータ表示件数に決定し、この表示件数決定処理を終了する。
【0086】
ここで、図12(b)を参照して、CPU14が、S98の処理でNoと判定した場合に、スクロール表示処理で使用されるデータ表示件数について説明する。図12(b)は、表示設定メモリ20cに記憶される最大表示件数が「30」件に設定され、新着時表示件数が「固定する」場合の、スクロール表示処理で使用される各URL毎のデータ表示件数を示した図である。
【0087】
図12(b)に示すように、例えば、「6:00」〜「11:59」までについては、スクロール表示するURLのコンテンツタイトル文字列140等は、識別番号100がi=0のURLのみであるので、CPU14は、S96で、スクロール表示するURLの数を「1」と特定する。そして、CPU14は、S97で、特定したURLの数である「1」で、最大表示件数「30」件を除算する。すると、除算結果は「30」となり、特定したURL、即ち、識別番号100がi=0のURLのデータ表示件数を「30」に決定し、識別番号100がi=1,2のURLのデータ表示件数を「0(ゼロ)」に決定する。
【0088】
よって、「6:00」〜「11:59」までについては、識別番号100がi=0のURLのデータ表示件数は「30」となり、識別番号100がi=1および2のURLのデータ表示件数は、それぞれ「0(ゼロ)」となる。なお、データ表示件数が「0(ゼロ)」となると、スクロール表示が行われないので、図12(b)では、「−」の記号で表示している。これは、後述する図12(d)においても同様である。
【0089】
また、図12(b)に示すように、例えば、「12:00」〜「14:59」までについては、スクロール表示するURLのコンテンツタイトル文字列140等は、識別番号100がi=0,1,2の3つURLとなるので、CPU14は、S96で、スクロール表示するURLの数を「3」と特定する。そして、CPU14は、S97で、特定したURLの数である「3」で、最大表示件数「30」件を除算する。すると、除算結果は「10」となり、特定したURL、即ち、識別番号100がi=0,1,2のURLのデータ表示件数を「10」に決定する。
【0090】
よって、「12:00」〜「14:59」までについては、識別番号100がi=0,1,2のURLのデータ表示件数は、それぞれ「10」となる。
【0091】
このように、新着時表示件数が「固定する」の場合には、各URL毎のデータ表示件数が除算により決定される。よって、各URL毎のデータ表示件数よりも新着の更新コンテンツ数132、即ち、新着のコンテンツタイトル文字列140の件数が多くなっても、表示パネル50には、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数で、スクロール表示が行われる。
【0092】
なお、本実施形態の多機能機10では、S96の処理で特定したURLの数が例えば「4」となり、その「4」で、最大表示件数「30」件を除算した結果、各URL毎のデータ表示件数が「7.5」となった場合には、各URL毎のデータ表示件数を「8,8,7,7」と設定する。
【0093】
図11の説明に戻る。S98の処理で、CPU14は、新着時表示件数の設定が「固定しない」であると判定すると(S98:Yes)、新着フラグ18fの少なくとも一つがオンであるか否かを判定する(S99)。CPU14は、新着フラグ18fの少なくとも一つがオンでなければ(S99:No)、新着の更新コンテンツ情報132が存在しないので、S97で決定された各URL毎のデータ表示件数を変更することで、新着のコンテンツタイトル文字列140等の表示件数を増加させ、新着の更新コンテンツ132を優先的にスクロール表示する必要はないと判定し、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数をスクロール表示処理で使用する各URL毎のデータ表示件数に決定して、この表示件数決定処理を終了する。
【0094】
一方、CPU14は、新着フラグ18fの少なくとも一つがオンであれば(S99:Yes)、S97の処理で各URL毎に決定したデータ表示件数よりも新着フラグ18fのオン数が多いURLがあるか否かを判定する(S100)。このS100の処理では、CPU14は、各URL毎に、新着フラグ18fがオンとなっている数を検出し、その検出に基づいて判定を行う。
【0095】
CPU14は、S97で各URL毎に決定したデータ表示件数よりも新着フラグ18fのオン数が多いURLがないと判定すると(S100:No)、S97でURL毎に決定したデータ表示件数で、全ての新着の更新コンテンツ情報132に含まれるコンテンツタイトル文字列140等を表示することができると判定し、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数をスクロール表示処理で使用する各URL毎のデータ表示件数に決定して、この表示件数決定処理を終了する。
【0096】
一方、CPU14は、S97で各URL毎に決定したデータ表示件数よりも新着フラグ18fのオン数が多いURLがあると判定すると(S100:Yes)、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数を最大表示件数を超えることなく変更できるか否かを判定するために、オンである新着フラグ18fの合計数が、表示設定メモリ20cに記憶された最大表示件数以下であるかを判定する(S101)。CPU14は、オンである新着フラグ18fの合計が、表示設定メモリ20cに記憶された最大表示件数を越えていると判定すると(S101:No)、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数を変更しても、全ての新着の更新コンテンツ情報132に含まれるコンテンツタイトル文字列140を表示することができないと判定し、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数をスクロール表示処理で使用する各URL毎のデータ表示件数に決定して、この表示件数決定処理を終了する。
【0097】
一方、CPU14は、オンである新着フラグ18fの合計数が、表示設定メモリ20cに記憶された最大表示件数以下であると判定すると(S101:Yes)、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数を変更することで、全ての新着の更新コンテンツ情報132に含まれるコンテンツタイトル文字列140を表示することができると判定し、S102以下の処理に移行する。
【0098】
S102の処理では、CPU14は、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数(S102の処理が初めて行われる場合は、S97で決定したデータ表示件数、S102の処理が繰り返して行われる場合には、その時点におけるデータ表示件数)を越えているURLを特定する(S102)。そして、特定したURLについて、新着フラグ18fがオンとなっている数から、最新のデータ表示件数(S103の処理が初めて行われる場合は、S97で決定したデータ表示件数、S103の処理が繰り返して行われる場合には、その時点におけるデータ表示件数)を減算して、新着の更新コンテンツ情報132に含まれるコンテンツタイトル文字列140を全て表示するのに不足している数である不足分を算出する(S103)。
【0099】
その後、CPU14は、算出した不足分を、最新のデータ表示件数(S104の処理が初めて行われる場合は、S97で決定したデータ表示件数、S104の処理が繰り返して行われる場合には、その時点におけるデータ表示件数)に加算して、特定したURLのデータ表示件数を増加する(S104)。そして、新着フラグ18fがオンとなっている数が、最新のデータ表示件数(S105の処理が初めて行われる場合は、S97で決定したデータ表示件数、S105の処理が繰り返して行われる場合には、その時点におけるデータ表示件数)未満のURLについて、最新のデータ表示件数から新着フラグ18fがオンとなっている数を減算し、余裕分をURL毎に算出する(S105)。その後、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数(S106の処理が初めて行われる場合は、S97で決定したデータ表示件数、S106の処理が繰り返して行われる場合には、その時点におけるデータ表示件数)未満のURLのデータ表示件数を、S103で算出された不足分を満たすまで、S105で算出された余裕分を限度として、減算する(S106)。
【0100】
その後、CPU14は、新着フラグ18fがオンとなっている数が、最新のデータ表示件数(S107の処理が初めて行われる場合は、S97で決定したデータ表示件数、S107の処理が繰り返して行われる場合には、その時点におけるデータ表示件数)を越えるURLが他にあるか否かを判定する(S107)。CPU14は、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数を越えるURLが他にあると判定すると(S107:Yes)、S103の処理へ戻り、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数を越えるURLがなくなるまで、S102〜S106の処理を繰り返し実行する。一方、CPU14は、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数を越えるURLが他にないと判定すると(S107:No)、各URL毎の最新のデータ表示件数をスクロール表示処理で使用する各URL毎のデータ表示件数に決定して、この表示件数決定処理を終了する。
【0101】
ここで、図12(c)および図12(d)を参照して、S102〜S107の処理結果の一例を説明する。図12(c)は、各URL毎における、新着の更新コンテンツ情報132の数(新着フラグ18fがオンとなった数)を更新時刻毎に表示した図であり、図12(d)は、表示設定メモリ20cに記憶される最大表示件数が「30」件に設定され、新着時表示件数が「固定しない」場合の、各URL毎のデータ表示件数を示した図である。なお、図12(c)においては、表示設定メモリ20cに記憶された情報更新間隔は「3h」に設定され、時刻が「6:00」のときに、更新を開始している。
【0102】
図12(c)に示すように、フィード情報は情報更新間隔である3時間毎に各URLから取得されるので、新着の更新コンテンツ情報132も3時間毎に更新されている。フィード情報が各URLから取得される度に、各URL毎の新着の更新コンテンツ情報132の数(新着フラグ18fがオンとなった数)も変化している。
【0103】
ここで、図12(c)に示すように、更新時刻が「12:00」では、識別番号100がi=1,2のURLの新着の更新コンテンツ情報132が、最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定された「12:00〜14:59」におけるデータ表示件数を越えている(図12(b)参照)。また、新着の更新コンテンツ情報132の合計数は、「30」となっている。
【0104】
同様に、更新時刻が「15:00」では、識別番号100がi=3のURLの新着の更新コンテンツ情報132が、最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定された「15:00〜17:59」におけるデータ表示件数を越えている(図12(b)参照)。また、新着の更新コンテンツ情報132の合計数は、「30」となっている。
【0105】
よって、図11に示す表示件数決定処理では、S92で取得する現在時刻が、「12:00」および「15:00」の場合に、CPU14は、S100でYesと判定し、更に、S101でYesと判定する。
【0106】
ここで、S92で取得する現在時刻が、「12:00」である場合の各URLのデータ表示件数の変更について説明する。
【0107】
S92で取得する現在時刻が、「12:00」である場合には、CPU14は、S102で、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数を、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数を越えているURLは、識別番号100がi=1のURLであると特定する。そして、CPU14は、S103で、識別番号100がi=1のURLのデータ表示件数の不足分は「5」であると算出し、S104で、不足分「5」を識別情報100がi=1のURLのデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「10」に加算して、識別情報100がi=100のURLの最新のデータ表示件数を「15」に増加する。
【0108】
その後、CPU14は、S105の処理で、新着フラグ18fがオンとなっている数が、最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「10」未満のURLである、識別情報100がi=0のURL、および識別情報100がi=2のURLについて、それぞれ、最新のデータ表示件数であるS97で決定したデータ表示件数「10」から新着フラグ18fがオンとなっている数「8」、および「7」を減算して、識別情報100がi=0のURLの余裕分を「2」と算出し、識別情報100がi=2のURLの余裕分を「3」と算出する。
【0109】
そして、CPU14は、S106の処理で、識別情報100がi=0のURLの最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「10」を、S103で算出した不足分「5」を満たすまで、S105で算出した、識別情報100がi=0のURLの余裕分「2」を限度として、減算する。この場合、識別情報100がi=0のURLのデータ表示件数「10」から「2」が減算され、識別情報100がi=0のURLの最新のデータ表示件数は「8」となる。このとき、不足分は未だ「3」であるので、S103で算出した不足分「5」を満たしていない。よって、CPU14は、更に、S106の処理で、識別情報100がi=2のURLの最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「10」を、S103で算出した不足分「5」が満たされるまで、S105で算出した、識別情報100がi=2のURLの余裕分「3」を限度として、減算する。この場合、識別情報100がi=2のURLのデータ表示件数「10」から「3」が減算され、識別情報100がi=0のURLの最新のデータ表示件数は「7」となる。これにより、S103で算出した不足分「5」が満たされる。
【0110】
これにより、図12(d)に示すように、識別情報がi=0,1,2のURLの最新のデータ表示件数はそれぞれ、「8,15,7」となる。この最新のデータ表示件数は、次回の更新時刻である「15:00」直前まで維持される。よって、時刻「12:00〜14:59」においては、識別情報がi=0,1,2のURLの最新のデータ表示件数はそれぞれ、「8,15,7」が維持される。従って、図12(c)の更新時刻「12:00」における新着の更新コンテンツ情報132に含まれる新着の更新コンテンツ文字列140を全て表示できることとなる。
【0111】
その後、CPU14は、S107の処理で、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数を越えるURLが他にないと判定し、この表示件数決定処理を終了する。
【0112】
ここで、図示していないが、S92で取得する現在時刻が、「12:00〜14:59」であり、更新時刻が「12:00」の場合に、識別番号100がi=0,1,2のURLの新着の更新コンテンツ情報132が、それぞれ「5,11,12」である場合についても説明する。なお、この場合には、S102〜S106の処理が、2回実行されるパターンである。
【0113】
この場合には、CPU14は、S102で、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数を、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数を越えているURLは、識別番号100がi=1のURLであると特定する。そして、CPU14は、S103で、識別番号100がi=1のURLのデータ表示件数の不足分は「1」であると算出し、S104で、不足分「1」を、識別情報100がi=1のURLの最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「10」に加算して、識別情報100がi=1のURLの最新のデータ表示件数を「11」に増加する。
【0114】
その後、CPU14は、S105の処理で、新着フラグ18fがオンとなっている数が、最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「10」未満のURLである、識別情報100がi=0のURLについて、現在のデータ表示件数であるS97で決定したデータ表示件数「10」から新着フラグ18fがオンとなっている数「5」を減算して、識別情報100がi=0のURLの余裕分を「5」と算出する。
【0115】
そして、CPU14は、S106の処理で、識別情報100がi=0のURLの最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「10」を、S103で算出した不足分「1」を満たすまで、S105で算出した、識別情報100がi=0のURLの余裕分「5」を限度として、減算する。この場合、識別情報100がi=0のURLの現在のデータ表示件数「10」から「1」が減算され、識別情報100がi=0のURLの最新のデータ表示件数は「9」となる。これにより、S103で算出した不足分「1」が満たされる。
【0116】
その後、新着フラグ18fがオンとなっている数が現在のデータ表示件数を越えるURLが他にあるかを判定し、識別情報100がi=2のURLが、最新のデータ表示件数、即ち、S97で決定したデータ表示件数「10」を越えていると判定する。
【0117】
そして、CPU14は、S102で、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「10」を越えているURLは、識別番号100がi=2のURLであると特定する。そして、CPU14は、S103で、識別番号100がi=2のURLのデータ表示件数の不足分は「2」であると算出し、S104で、不足分「2」を、識別情報100がi=2のURLの最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「10」に加算して、識別情報100がi=1のURLの現在のデータ表示件数を「12」に増加する。
【0118】
その後、CPU14は、S105の処理で、新着フラグ18fがオンとなっている数が、最新のデータ表示件数「9」未満のURLである、識別情報100がi=0のURLについて、現在のデータ表示件数である「9」から新着フラグ18fがオンとなっている数「5」を減算して、識別情報100がi=0のURLの余裕分を「4」と算出する。
【0119】
そして、CPU14は、S106の処理で、識別情報100がi=0のURLの最新のデータ表示件数「9」を、S103で算出した不足分「2」が満たされるまで、S105で算出した識別情報100がi=0のURLの余裕分「4」を限度として、減算する。この場合、識別情報100がi=0のURLのデータ表示件数「9」から「2」が減算され、識別情報100がi=0のURLの最新のデータ表示件数は「7」となる。これにより、S103で算出した不足分「2」が満たされる。
【0120】
これにより、時刻「12:00〜14:59」においては、識別情報がi=0,1,2のURLのデータ表示件数はそれぞれ、「7,11,12」となり、更新時刻「12:00」における新着の更新コンテンツ情報132に含まれる新着の更新コンテンツ文字列140を全て表示できることとなる。
【0121】
その後、CPU14は、S106の処理で、新着フラグ18fがオンとなっている数が現在のデータ表示件数を越えるURLが他にないと判定し、この表示件数決定処理を終了する。
【0122】
最後に、S92で取得する現在時刻が、「15:00〜17:59」である場合の各URLのデータ表示件数の変更について説明する。
【0123】
S92で取得する現在時刻が、「15:00〜17:59」である場合には、CPU14は、S102で、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数を、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数を越えているURLは、識別番号100がi=2のURLであると特定する。そして、CPU14は、S103で、識別番号100がi=2のURLのデータ表示件数の不足分は「2」であると算出し、S104で、不足分「2」を識別情報100がi=2のURLの最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「15」に加算して、識別情報100がi=100のURLの最新のデータ表示件数を「17」に増加する。
【0124】
その後、CPU14は、S105の処理で、新着フラグ18fがオンとなっている数が、最新のデータ表示件数、即ちこの場合には、S97で決定したデータ表示件数「15」未満のURLである、識別情報100がi=1のURLについて、最新のデータ表示件数であるS97で決定したデータ表示件数「15」から新着フラグ18fがオンとなっている数「2」を減算して、識別情報100がi=1のURLの余裕分を「13」と算出する。
【0125】
そして、CPU14は、S106の処理で、識別情報100がi=1のURLの最新のデータ表示件数「15」を、S103で算出した不足分「2」が満たされるまで、S105で算出した、識別情報100がi=1のURLの余裕分「13」を限度として、減算する。この場合、識別情報100がi=1のURLのデータ表示件数「15」から「2」が減算され、識別情報100がi=0のURLの最新のデータ表示件数は「13」となる。これにより、S103で算出した不足分「2」が満たされる。
【0126】
これにより、図12(d)に示すように、時刻「15:00〜17:59」における、識別情報がi=0,1,2のURLの最新のデータ表示件数はそれぞれ、「−(ゼロ),13,17」となる。よって、図12(c)の更新時刻「15:00」における新着の更新コンテンツ情報132に含まれる新着の更新コンテンツ文字列140を全て表示できることとなる。
【0127】
なお、図12(c)の更新時刻「15:00」においては、識別情報100がi=0のURLの新着の更新コンテンツ情報132が1つ存在するが、時刻「15:00〜17:59」においては、識別情報100がi=0のURLについてはスクロール表示を行わないので、この新着の更新コンテンツ情報132は、データ表示件数の変更に影響を与えない。これは、識別情報100がi=1のURLの新着コンテンツ情報132が「17」存在する更新時刻「9:00」および識別情報100がi=0のURLの新着コンテンツ情報132が「20」存在する更新時刻「18:00」でも同様である。
【0128】
上述した通り、新着時表示件数が「固定しない」場合においては、S97で決定された各URLのデータ表示件数よりも新着フラグ18fのオンの数が多いURLがあると判定され、更に、オンである新着フラグ18fの合計が最大表示件数以下である場合には、各URL毎のデータ表示件数を変更することで、新着のコンテンツタイトル文字列140等の表示件数を増加させ、新着の更新コンテンツ132を優先的にスクロール表示する。よって、ユーザは、表示パネル50に表示させるURL(表示情報112)の表示開始時間および表示終了時間を設定することで、各時間帯において、所望のコンテンツタイトル文字列140等を短時間で視認できる上に、新着のコンテンツタイトル文字列140を特に短時間で視認することができる。
【0129】
また、上述した通り、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数未満であるURLのデータ表示件数を減少させる場合には、減少する数を、S105で算出した余裕分を限度としている。よって、新着フラグ18fがオンとなっている数が最新のデータ表示件数未満であるURLのデータ表示件数が、最新の更新コンテンツ情報132の全てを表示できなくなる数に減少されてしまうことを防止することができる。
【0130】
図10の説明に戻る。S71の処理が完了すると、CPU14は、URL記憶領域20bに記憶されたURLを参照する(S72)。そして、CPU14は、フィード情報を取得するURLがURL記憶領域20bに記憶されているか否かを判定する(S73)。CPU14は、フィード情報を取得するURLがURL記憶領域20bに記憶されていないと判定すると(S73:No)、フィード情報が取得されておらず、コンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142を表示パネル50に表示することができないので、このスクロール表示処理を終了する。
【0131】
一方、S73の処理で、CPU14は、フィード情報を取得するURLがURL記憶領域20bに記憶されていると判定すると(S73:Yes)、表示パネル50にスクロール表示するURLを決定する(S74)。具体的には、CPU14は、S74の処理で、表示情報記憶領域18cに記憶されている識別番号110である符号「i」(図4参照)の値を決定して、スクロール表示するURLを決定している。なお、本実施形態においては、CPU14は、S74の処理で、表示情報記憶領域18cに記憶された識別番号110(符号)が最小値であるURL、つまり、符号が「0」であるURLを最初にスクロール表示するURLに決定する。
【0132】
そして、CPU14は、S74の処理で決定したURLのスクロール変数を「表示中」に設定し、その他のURLのスクロール変数を「完了」に設定する(S75)。なお、スクロール変数は、URL記憶領域20bに記憶された各URL毎に設けられており、スクロール変数が「表示中」に設定されたURLについては、そのURLから取得されたフィード情報により生成されたコンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142が表示パネル50でスクロール表示されていることを示している。一方、スクロール変数が「完了」に設定されたURLについては、そのURLから取得されたフィード情報により生成されたコンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142はスクロール表示されていないことを示している。このスクロール変数の設定により、CPU14は、表示パネル50でスクロール表示されているコンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142がいずれのURLのものであるかを検出することができる。なお、このスクロール変数は、RAM18の所定領域に記憶される。
【0133】
S75の処理後、CPU14は、S74の処理で決定されたURLに対応する更新コンテンツ情報132を、表示件数決定処理(S71)で決定されたデータ表示件数に応じて、表示情報記憶領域18cから取得する(S76)。このとき、CPU14は、S74の処理で決定されたURLに対応する更新コンテンツ情報132を、識別番号130が「j=0」から順に、決定されたデータ表示件数となるまで取得する。前述の通り、表示情報記憶領域18cは、識別番号130が「j=0」から順に、新着の更新コンテンツ情報132を各URL毎に記憶しているので、S75で、CPU14により取得される更新コンテンツ情報132は、全ての最新の更新コンテンツ情報132が含まれる。
【0134】
S76の処理後、CPU14は、取得した更新コンテンツ情報132を用いて、コンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142を表示パネル50にスクロール表示する(S77)。
【0135】
S77の処理後、CPU14は、スクロール表示に使用した更新コンテンツ情報132に対応する新着フラグ18fをオフして(S78)、表示パネル50へのスクロール表示が終了したURLのスクロール変数を「完了」に設定する(S79)。その後、CPU14は、URL記憶領域20bに記憶されたURLのうち、未だ、スクロール変数が「表示中」に切り換えられていないURL、即ち、スクロール表示を行っていないURLが存在するか否かを判定する(S80)。
【0136】
具体的には、S80の処理においては、CPU14は、S74の処理で決定された識別情報110である「i」(図4参照)の値が最大値であるn−1になったか否かで、スクロール表示を行っていないURLが存在するか否かを判定している。つまり、S80の処理では、CPU14は、S74の処理で決定された識別情報110である「i」がn−1となっていなければ、URL記憶領域20bに記憶されたURLのうち、未だ、スクロール変数が「表示中」に切り換えられていないURLが存在すると判定する。一方、S79の処理では、CPU14は、S74の処理で決定された識別情報110である「i」がn−1となっていれば、URL記憶領域20bに記憶されたURLの全てのスクロール変数が、「表示中」に切換られたと判定する。
【0137】
S80の処理で、CPU14は、URL記憶領域20bに記憶されたURLのうち、未だ、スクロール変数が「表示中」に切り換えられていないURLが存在すると判定した場合には(S80:Yes)、S74の処理へ戻り、スクロール表示するURLを、URL記憶領域20bに記憶された他のURLに決定する(S74)。このS74の処理では、CPU14は、識別情報110である「i」(図4参照)の値を1加算して、スクロール表示するURLを他のURLに決定する。
【0138】
一方、S80の処理で、CPU14は、URL記憶領域20bに記憶されたURLの全てのスクロール変数が、「表示中」に切換られたと判定した場合には(S80:No)、このスクロール表示処理を終了する。
【0139】
上述したスクロール表示により、表示件数決定処理で決定された各URLのデータ表示件数に合わせて、URL毎に、所望のコンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142を表示パネル50にスクロール表示することができる。
【0140】
上述した通り、本実施形態の多機能機10によれば、コンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142を表示パネル50にスクロール表示する時間帯を、コンテンツタイトル文字列140等の提供先であるURL毎に設定することができる。そして、URL毎に設定した時間帯に応じて、コンテンツタイトル文字列140およびコンテンツ更新日時情報142を表示パネル50にスクロール表示することができる。これにより、コンテンツタイトル文字列140等を全てスクロール表示させるのではなく、設定した時間帯に合致するコンテンツタイトル文字列140等だけを、スクロール表示させることができる。よって、時間帯に応じて、スクロール表示させる所望のコンテンツタイトル文字列140等を設定することで、所望のコンテンツタイトル文字列140等がスクロール表示されるまでの時間を短縮することができる。従って、所望のコンテンツタイトル文字列140等を短時間で視認することができる。
【0141】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0142】
本実施形態の多機能機10では、表示件数設定処理のS101の処理において、オンである新着フラグ18fの合計数が最大表示件数を超える場合には、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数をスクロール表示処理で使用する各URL毎のデータ表示件数に決定したがこれに限られるものではない。即ち、図12(c)における更新時刻「12:00」の新着の更新コンテンツ情報132が、識別情報i=0,1,2のURLの毎に「15,10,6」であり、合計数が最大表示件数「30」を越えている場合には、時刻「12:00〜14:59」においては、S97で決定した各URL毎のデータ表示件数「10,10,10」をスクロール表示処理で使用する各URL毎のデータ表示件数とするのではなく、例えば、識別情報i=0,1,2の各URLのデータ表示件数を「15,10,5」に決定して、スクロール表示処理で使用する各URL毎のデータ表示件数としても良い。この場合には、識別情報i=2の各URL新着の更新コンテンツ情報132が1つ減少するが、識別情報i=0の各URL新着の更新コンテンツ情報132をより多くスクロール表示することができる。
【0143】
また、本実施形態においては、各コンテンツのタイトルを表示する対象を多機能機10としたが、これに限られるものではない。即ち、各コンテンツのタイトルを表示する対象を、スキャナ装置、プリンタ装置、或いは電話機等、表示パネル50が搭載可能である装置としても良い。この構成の場合には、スキャナ装置、プリンタ装置、或いは電話機に設けられた表示パネル50に、各コンテンツのタイトルを表示することができる。
【0144】
また、本実施形態の多機能機システム2では、多機能機10と、PC70,71とは、ケーブルにて(有線にて)、互いに接続されていたが、これに限られるものではない。即ち、多機能機10およびPC70,71の各々に無線通信インターフェイスを設け、その無線通信インターフェイスを用いて、多機能機10とPC70,71とを無線通信によって電気的に接続しても良い。
【0145】
また、本実施形態においては、各コンテンツ提供サーバ90,91は、コンテンツとフィード情報の両方を記憶していたが、これに限られるものではなく、コンテンツを記憶するためのサーバとフィード情報を記憶するためのサーバが別体に構成されていてもよい。
【0146】
また、本実施形態においては、多機能機10は、ブラウザプログラムを有していなかったが、これに限られるものではなく、多機能機10は、ブラウザプログラムを有していてもよい。この構成の場合には、多機能機10は、コンテンツをダウンロードして表示パネル50で表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本発明の一実施形態における多機能機システムの概略を示した図である。
【図2】多機能機の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は、表示パネルに表示されるサイト設定画面を示した図であり、(b)は、URL記憶領域の記憶内容の一例を示した図である。
【図4】表示情報記憶領域の記憶内容の一例を示した図である。
【図5】表示パネルに表示される表示設定画面を示した図である。
【図6】多機能機により実行されるメイン処理を示したフローチャートである。
【図7】多機能機により実行されるサイト設定処理を示したフローチャートである。
【図8】多機能機により実行される表示設定処理を示したフローチャートである。
【図9】多機能機により実行されるデータ更新処理を示したフローチャートである。
【図10】多機能機により実行されるスクロール表示処理を示したフローチャートである。
【図11】多機能機により実行される表示件数決定処理を示したフローチャートである。
【図12】(a)は、各URLにおける表示開始時間および表示終了時間を示した図であり、(b)は、S97で決定される各URLのデータ表示件数を示した図であり、(c)は、各更新時刻における新着の更新コンテンツ情報の数を示した図であり、(d)は、各URLのデータ表示件数を変更した場合に決定される各URLのデータ表示件数を示した図である。
【符号の説明】
【0148】
10 多機能機(通信装置の一例)
16b インターネット接続プログラム(要約情報取得手段の一例)
18c 表示情報記憶領域(要約情報記憶手段の一例)
20b URL記憶領域(位置情報記憶手段の一例)
20c 表示設定メモリ(時間帯設定手段の一例)
50 表示パネル(表示手段の一例)
66 時計装置(時計手段の一例)
S59〜S63 データ更新処理(算出手段の一例)
S76 スクロール表示処理(表示制御手段の一部の一例)
S97 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例、設定手段の一例)
S98 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例)
S99 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例)
S100 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例、第1判定手段の一例)
S101 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例、以下判定手段の一例)
S102 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例)
S103 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例)
S104 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例、増加手段の一例、第1増加手段の一例
S105 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例、第2判定手段の一例)
S106 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例、減少手段の一例、第1減少手段の一例、制限手段の一例)
S107 表示件数決定処理(優先表示手段の一部の一例)
表示件数決定処理 (抽出手段の一例、表示制御手段の一部の一例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツに関連する情報を少なくとも含むコンテンツ要約情報の位置情報である要約位置情報が示す装置にアクセス可能な通信装置であって、
時刻を計時する時計手段と、
前記要約位置情報を複数記憶可能な位置情報記憶手段と、
その位置情報記憶手段に記憶された各要約位置情報が示す装置にそれぞれアクセスして、前記コンテンツ要約情報をそれぞれ取得する要約情報取得手段と、
その要約情報取得手段により取得されたコンテンツ要約情報を記憶する要約情報記憶手段と、
その要約情報記憶手段に記憶されたコンテンツ要約情報を使用して、そのコンテンツ要約情報に含まれるコンテンツに関連する情報を順次切り換えて表示する表示手段と、
その表示手段に前記コンテンツに関連する情報を表示する時間帯を前記コンテンツ要約情報毎に設定する時間帯設定手段と、
その時間帯設定手段により設定された時間帯に前記時計手段が計時する時刻が含まれている前記コンテンツ要約情報を前記要約情報記憶手段から抽出する抽出手段と、
その抽出手段により抽出されたコンテンツ要約情報に含まれるコンテンツに関連する情報を前記表示手段に表示させる表示制御手段を備えていることを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、
前記抽出手段によりコンテンツ要約情報が複数抽出された場合に、前記表示手段に表示する前記コンテンツに関連する情報の表示数を前記抽出されたコンテンツ要約情報毎に変更して、前記コンテンツ要約情報に含まれる新着のコンテンツに関連する情報を優先的に表示する優先表示手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記要約情報取得手段により前回取得された前記要約情報記憶手段に記憶されるコンテンツ要約情報を記憶する記憶手段と、
その記憶手段に記憶された前回取得のコンテンツ要約情報と前記抽出手段により抽出されたコンテンツ要約情報とを比較することで、前記抽出されたコンテンツ要約情報に含まれる新着のコンテンツに関連する情報の数を算出する算出手段とを備えていることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
【請求項4】
前記表示手段に順次切り換えて表示されるコンテンツに関連する情報の合計数が所定数に制限されている場合において、
前記優先表示手段は、
前記抽出手段により抽出されたコンテンツ要約情報毎に前記コンテンツに関連する情報の表示数を設定する設定手段と、
その設定手段により前記コンテンツ要約情報毎に設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を多く含むコンテンツ要約情報があるかを、前記算出手段による算出に基づいて判定する第1判定手段と、
前記設定手段により前記コンテンツ要約情報毎に設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を少く含むコンテンツ要約情報があるかを、前記算出手段による算出に基づいて判定する第2判定手段と、
前記設定手段により設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を多く含むと前記第1判定手段により判定された場合、その判定されたコンテンツ要約情報に対して前記設定手段により設定されている前記表示数を増加させる増加手段と、
前記設定手段により設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むと前記第2判定手段により判定された場合、その判定されたコンテンツ要約情報に対して前記設定手段により設定されている前記表示数を減少させる減少手段とを備えていることを特徴とする請求項3記載の通信装置。
【請求項5】
前記優先表示手段は、
前記算出手段により算出された前記新着のコンテンツに関連する情報の合計数が前記所定数以下であるかを判定する以下判定手段を備え、
前記増加手段は、前記新着のコンテンツに関連する情報の合計数が前記所定数以下であると前記以下判定手段により判定された場合に、前記設定手段により設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を多く含むと前記第1判定手段により判定されたコンテンツ要約情報については、その判定されたコンテンツ要約情報が前記新着のコンテンツに関連する情報を多く含む数分だけ、前記設定手段によって設定されている前記表示数を増加させる第1増加手段を備え、
前記減少手段は、前記設定手段により設定された表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むと前記第2判定手段により判定されたコンテンツ要約情報については、その判定されたコンテンツ要約情報に対して前記設定手段により設定されている前記表示数を、前記第1増加手段により増加された数の合計と同一の合計数となるまで減少させる第1減少手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の通信装置。
【請求項6】
前記第1減少手段は、前記設定手段により設定された前記表示数よりも前記新着のコンテンツに関連する情報を少なく含むと前記第2判定手段により判定されたコンテンツ要約情報については、その判定されたコンテンツ要約情報が前記新着のコンテンツに関連する情報を少なく含む数分を、そのコンテンツ要約情報における減少可能な最大数として、前記設定手段により設定されている前記表示数の減少を行う制限手段を備えていることを特徴とする請求項5記載の通信装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2010−92280(P2010−92280A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−261885(P2008−261885)
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】