説明

通信装置

【課題】受信したページ単位の画像データに基づく画像を分割して両面印刷する場合であっても、視認性良く画像を印刷できる通信装置を提供すること。
【解決手段】FAX受信した画像データに基づく第1ページ目の画像30を複数の分割画像34に分割し、複数枚の記録紙32の表面に印刷する。一方、第2ページ目の画像30を複数の分割画像34に分割し、複数枚の記録紙32の裏面に印刷する。このようにすれば、複数枚の記録紙32の表面に印刷された分割画像34から第1ページ目の画像30が形成され、裏面に印刷された分割画像34から第2ページ目の画像30が形成される。したがって、ユーザは、複数枚の記録紙30を繋ぎ合わせ、その表面で第1ページ目の画像30の全体像を視認でき、裏面で第2ページ目の画像30の全体像を視認できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
FAX受信した画像が、1枚の記録紙に収まらない長尺画像である場合、複数枚の記録紙に分割して印刷することが行われている。また、特許文献1には、長尺の画像を複数枚の記録紙に分割し、両面印刷を行うことが記載されている。
【0003】
図9は、従来のFAX装置において、長尺画像100を複数の分割画像102に分割して両面印刷した場合の印刷結果を示す図である。図9に示すように、長尺画像100の先端ラインから途中までを含む先端側の分割画像102が記録紙の表面に印刷され、長尺画像100の途中から終端ラインまでを含む後端側の分割画像102が記録紙の裏面に印刷される。このようにすれば、記録紙の両面を利用して、記録紙の使用量を節約しつつ、長尺画像をFAX受信した場合にも対応できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−315501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、長尺画像を分割して両面印刷する場合、ユーザは、1枚の記録紙の表面と裏面とを見て、これらを繋ぎ合わせた全体像を想像するしかなく、視認性が悪いという問題点があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、受信したページ単位の画像データに基づく画像を分割して両面印刷する場合であっても、視認性良く画像を印刷できる通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明の通信装置は、受信したページ単位の画像データに基づく1ページ分の画像を1枚の記録媒体に印刷可能かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記1ページ分の画像を1枚の記録媒体に印刷可能ではないと判断される場合、前記受信した画像データに基づく1のページの画像を複数の第1分割画像に分割し、他のページの画像を複数の第2分割画像に分割して、複数枚の記録媒体に印刷する印刷制御手段とを備え、前記印刷制御手段は、前記複数枚の記録媒体の一方の面に印刷された前記第1分割画像から前記1のページの画像が形成され、他方の面に印刷された前記第2分割画像から前記他のページの画像が形成されるように、前記複数枚の記録媒体の一方の面には前記第1分割画像を印刷し、他方の面には前記第2分割画像を印刷する。
【0008】
なお、本発明は、印刷方法、通信装置を制御する制御装置、通信装置を制御する制御プログラム、該プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成することができる。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の通信装置によれば、受信した画像データに基づく1ページ分の画像を1枚の記録媒体に印刷可能ではないと判断される場合、複数枚の記録媒体の一方の面に印刷された第1分割画像から1のページの画像が形成され、他方の面に印刷された第2分割画像から他のページの画像が形成されるように、前記1のページの画像が複数の第1分割画像に分割され、前記他のページの画像が複数の第2分割画像に分割されて、両面印刷される。したがって、ユーザは、複数枚の記録媒体の一方の面で1のページの画像を視認でき、他方の面で他のページの画像を視認できる。よって、受信した画像データに基づく画像を分割して両面印刷する場合であっても、視認性良く画像を印刷できるという効果がある。
【0010】
請求項2記載の通信装置によれば、請求項1記載の通信装置の奏する効果に加え、ページ順序において連続する2ページの画像が、同一の記録媒体の一方の面と他方の面とに印刷されるので、ユーザは、ページ順に画像を視認することが容易にできるという効果がある。
【0011】
請求項3記載の通信装置によれば、請求項1または2に記載の通信装置の奏する効果に加え、受信した画像データの総ページ数が奇数である場合であっても、最終ページの画像まで、視認性良く印刷できるという効果がある。
【0012】
請求項4記載の通信装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の通信装置の奏する効果に加え、第1方向における一端から他端までを、1枚の記録媒体に印刷することができない長尺の画像を受信した場合であっても、1枚の記録媒体に印刷できるように画像を分割し、視認性良く印刷できるという効果がある。
【0013】
請求項5記載の通信装置によれば、請求項4記載の通信装置の奏する効果に加え、第1方向における一端側により近い分割画像に対して、より早い印刷順序を決定し、その印刷順序に従って第1分割画像および第2分割画像が印刷されるので、ユーザが印刷順序に従って画像を並べることで、1のページの画像および他のページの画像を容易に形成できるという効果がある。
【0014】
請求項6記載の通信装置によれば、請求項4または5に記載の通信装置の奏する効果に加え、記録媒体に印刷可能な画像の幅に応じて縮小された分割画像を印刷できるという効果がある。
【0015】
請求項7記載の通信装置によれば、請求項6記載の通信装置の奏する効果に加え、記録媒体に対応する長さの分割画像を印刷できるという効果がある。
【0016】
請求項8記載の通信装置によれば、請求項7記載の通信装置の奏する効果に加え、複数枚の記録媒体の各々の長さに応じた分割画像を、各記録媒体の一方の面と他方の面とに印刷できるという効果がある。
【0017】
請求項9記載の通信装置によれば、請求項7または8に記載の通信装置の奏する効果に加え、付加画像を追加することで1のページの画像と他のページの画像との第1方向における長さを等しくした上で、これらの画像を共通の印刷可能長情報に基づいて分割するので、第1方向における長さが互いに異なる2ページの画像を分割する場合に比較して、処理の負荷を軽減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態であるMFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】分割両面印刷の第1例を示す図である。
【図3】分割両面印刷の第2例を示す図である。
【図4】FAX受信処理を示すフローチャートである。
【図5】副走査サイズ調整処理を示すフローチャートである。
【図6】2ページ処理を示すフローチャートである。
【図7】画像の分割と変数の関係を説明する図である。
【図8】1ページ処理を示すフローチャートである。
【図9】従来の分割両面印刷を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の通信装置の一実施形態である多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称す)1の電気的構成を示したブロック図である。
【0020】
MFP1は、コピー機能、FAX機能、スキャン機能、プリンタ機能などの各種機能を有している。特に、本実施形態のMFP1は、FAX受信したページ単位の画像データに基づく長尺の画像を分割して両面印刷する場合であっても、視認性良く印刷できるように構成されている。
【0021】
MFP1には、CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12、LCD16、タッチパネル17、スキャナ18、プリンタ19、NCU20、モデム21が主に設けられている。CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12は、バスライン22を介して互いに接続されている。また、LCD16、タッチパネル17、スキャナ18、プリンタ19、NCU20、モデム21、バスライン22は、入出力ポート23を介して互いに接続されている。
【0022】
CPU10は、フラッシュメモリ11に記憶される固定値やプログラム、RAM12に記憶されているデータ、或いは、NCU20を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御や、入出力ポート23と接続された各部を制御する。
【0023】
フラッシュメモリ11は、制御プログラム11aなどが記憶された書換可能な不揮発性のメモリである。CPU10は、制御プログラム11aに従い、後述するFAX受信処理(図4)を実行する。RAM12は、書換可能な揮発性のメモリであり、FAX受信した画像データを格納する画像メモリ12aが設けられる。
【0024】
LCD16は液晶表示装置である。LCD16の画面には、タッチパネル17が設けられる。タッチパネル17は、MFP1に対するユーザからの指示入力を受付ける。スキャナ18は、原稿を読み取って画像データに変換する。プリンタ19は、FAX受信した画像データなどに基づく画像を記録紙に印刷する。NCU20は、電話回線の制御を行う。モデム21は、FAX送信時には送信信号を変調し、FAX受信時には受信した変調信号を復調する。
【0025】
図2は、MFP1が実行する分割両面印刷の第1例を説明する図である。なお、MFP1がFAX受信する画像データに対応する画像は多数のラインから構成される。以下の説明では、図2(a)に示すように、ラインに平行な方向(画像の幅方向)を主走査と称し、ラインに直交する方向(画像の長さ方向)を副走査と称する。1ラインを構成する画素数が画像の幅に対応し、画像に含まれるライン数が画像の長さに対応する。
【0026】
本実施形態のMFP1は、FAX受信した画像データに基づく1ページ分の画像30の副走査方向における一端から他端までを、1枚の記録紙32に印刷できるか否かを判断する。そして、印刷できないと判断された場合、FAX受信した画像データに基づく画像30を、分割両面印刷する。
【0027】
具体的には、図2(b)に示すように、FAX受信した画像データに基づく第1ページ目の画像30を複数の分割画像34に分割し、複数枚の記録紙32の表面に印刷する。一方、第2ページ目の画像30を複数の分割画像34に分割し、複数枚の記録紙32の裏面に印刷する。このようにすれば、複数枚の記録紙32の表面に印刷された分割画像34から第1ページ目の画像30が形成され、裏面に印刷された分割画像34から第2ページ目の画像30が形成される。したがって、ユーザは、複数枚の記録紙30を繋ぎ合わせ、その表面で第1ページ目の画像30の全体像を視認でき、裏面で第2ページ目の画像30の全体像を視認できる。また、複数枚の記録紙30を繋ぎ合わせることにより、ユーザは、分割境界付近の文字も連続的に読むことができる。よって、画像を分割して両面印刷を行う場合であっても、視認性良く画像30を印刷できる。
【0028】
分割両面印刷においては、FAX受信した画像データに基づく画像30の中でページ順序において連続する2ページの画像30を、同一の記録紙32の表面と裏面とに印刷する。例えば、図2に示す例では、第1ページ目と第3ページ目とを同一の記録紙32に両面印刷するのではなく、第1ページ目と第2ページ目の画像30を同一の記録紙32に両面印刷する。したがって、ユーザは、複数枚の記録紙30を繋ぎ合わせ、まず表面を視認し、次に裏面を視認することで、各ページの画像30の全体像をページ順に視認することが容易にできる。
【0029】
さらに、分割両面印刷において、FAX受信した画像データの総ページ数が奇数である場合、最終ページの画像データに基づく画像30から分割される分割画像34は、記録紙32の片面に印刷する。例えば、図2に示す例では、総ページ数が3ページである場合、最終ページである第3ページ目の画像30から分割される分割画像34は、2枚の記録紙(3枚目と4枚目の記録紙)の表面にのみ印刷し、裏面には印刷しない。このようにすれば、最終ページの画像30まで、視認性良く印刷できる。
【0030】
図3は、分割両面印刷の第2例を説明する図である。この第2例では、副走査方向の長さが互いに異なる2ページの画像30を、同一の記録紙32の表面と裏面とに印刷する。この場合、MFP1は、同一の記録紙32に印刷すべき2ページ分の画像30のうち、副走査方向における長さ(以下、副走査サイズ)がより大きい一方の画像30について、当該画像の副走査サイズを基準長として取得する。そして、図3(a)に示すように、2ページ分の画像30のうち、副走査サイズがより小さい画像30の副走査サイズが、基準長と等しくなるように、当該画像30に付加画像36を追加する。具体的には、副走査サイズが小さい一方の画像データに、白データ(全ての画素が白である画像データ)を追加する。
【0031】
第2例の分割両面印刷によれば、付加画像36を追加することで1のページの画像と他のページの画像との副走査サイズを等しくした上で、図3(b)に示すように、これらの画像を分割して両面印刷する。その結果、副走査サイズが互いに異なるままで2ページ分の画像を分割して両面印刷する場合に比べて処理の負荷を軽減できるのであるが、詳細は、図6を参照して後述する。
【0032】
図4は、MFP1のCPU10が制御プログラム11aに従って実行するFAX受信処理を示すフローチャートである。この処理は、FAX受信を開始した場合に開始される。
【0033】
ここで、この処理で使用する変数を説明する。「P」は受信した画像データのうち処理対象の画像データのページを示す。すなわち、受信した画像データのうち何ページ目の画像データを処理対象とするかを示す。「N」は受信した画像データの総ページ数を示す。「K」は縮小率を示す。「T」は処理済み画像の副走査サイズを示す。「L」は縮小率Kで縮小した画像の副走査サイズを表す。「t」は記録紙32に印刷可能な画像の副走査サイズを表す。
【0034】
まず、ステップS402(以下、ステップを省略)において、CPU10は、P,Nを1に初期化し、Kを100に初期化し、T,L,tを0に初期化し(S402)、電話回線網を介して送られてくる画像データをFAX受信する(S404)。なお、本実施形態では、1回のFAX通信(すなわち、回線が確立してデータを受信し回線が切断されるまでの通信)で受信する画像データを、1JOBと称する。
【0035】
次に、CPU10は、受信した1JOBに、ページ単位の画像データが何ページ分含まれているかをチェックし、その総ページ数をNに設定する(S406)。次に、CPU10は、印刷済みのセット数を表す変数iを0に設定する(S408)。このFAX受信処理では、受信した画像データのページ順序(すなわち受信順序)において連続する2ページ分の画像30を1セットとして処理を行う。次に、CPU10は、処理対象の1セットの画像のうち、一方に付加画像36(図3)を追加する副走査サイズ調整処理を実行する(S410)。副走査サイズ調整処理については、図5を参照して後述する。
【0036】
次に、CPU10は、処理対象の1セットの画像を、同一の記録紙の表面と裏面とに印刷する2ページ処理を実行する(S412)。2ページ処理については、図6を参照して後述する。
【0037】
次に、CPU10は、処理対象のページを示す変数Pに2を加算する(S414)。また、CPU10は、変数t,Tをそれぞれ0に初期化し(S416)、印刷済みのセット数を示す変数iに1を加算する(S418)。次に、CPU10は、iとint[N/2]とを比較する。ここで、int[]は、[]内の値を、その小数点以下を切り捨てて整数にすることを意味する。i<int[N/2]が成立する間(S420:Yes)、CPU10は、S410から処理を繰り返す。すなわち、次の2ページの画像を処理対象として分割両面印刷を行う。一方、i≧int[N/2]が成立する場合であって(S420:No)、総ページ数を示すNが偶数である場合(S422:No)、すなわち全ページの画像の印刷を終了した場合、CPU10はこの処理を終了する。また、i≧int[N/2]が成立する場合であって(S420:No)、Nが奇数である場合(S422:Yes)、すなわち、最終ページを除く全ページの画像の印刷を終了した場合、CPU10は、最終ページの画像を分割して印刷する1ページ処理を実行し(S424)、この処理を終了する。1ページ処理については、図8を参照して後述する。
【0038】
図5は、副走査サイズ調整処理(S410)を示すフローチャートである。この処理は、1セットを構成する2ページ分の画像の副走査サイズを等しくするための処理である。まず、CPU10は、Pページ目の画像の副走査サイズと、(P+1)ページ目の画像の副走査サイズとが等しいか否かを判断し(S502)、等しい場合(S502:Yes)、この処理を終了する。
【0039】
Pページ目の副走査サイズと(P+1)ページ目の副走査サイズとが異なる場合であって(S502:No)、Pページ目の副走査サイズの方が大きい場合(S504:Yes)、CPU10は、Pページ目の副走査サイズを、基準長として取得する(読み込む)(S506)。そして、CPU10は、(P+1)ページ目の画像の副走査サイズが基準長と等しくなるように、(P+1)ページ目の画像データの終端側に白データを追加することにより、付加画像36(図3)を追加する(S508)。そして、CPU10は、この処理を終了する。
【0040】
一方、(P+1)ページ目の副走査サイズの方が大きい場合(S504:No)、CPU10は、(P+1)ページ目の副走査サイズを、基準長として取得する(S510)。そして、CPU10は、Pページ目の画像の副走査サイズが基準長と等しくなるようにPページ目の画像データに白データを追加して、付加画像36を追加し(S512)、この処理を終了する。
【0041】
図6は、2ページ処理を示すフローチャートである。この処理は、1セットを構成するPページ目の画像と(P+1)ページ目の画像とを分割し、記録紙32に両面印刷する処理である。
【0042】
まず、CPU10は、MFP1に現在セットされている記録紙32を用紙センサ(図示せず)によって検出し、当該記録紙32に印刷可能な画像の主走査方向幅(以下、印刷可能幅)を取得する(S602)。次に、CPU10は、ユーザ設定に基づいて、縮小率Kを決定する(S604)。ユーザによって縮小率が予め設定されている場合、その値を縮小率Kとして決定する。また、自動的な拡大・縮小処理の実行がユーザによって予め設定されている場合には、S602で取得した印刷可能幅と、受信した画像データに対応する画像の主走査方向幅(以下、画像の主走査サイズ)とに基づいて、縮小率Kを決定する。具体的には、下記(1)式に基づいて、縮小率Kを決定する。
縮小率K=(印刷可能幅/画像の主走査サイズ)×100 ・・・(1)
【0043】
なお、説明の都合上、Pページ目の画像の主走査サイズと、(P+1)ページ目の画像の主走査サイズとは同一であるものとする。また、ユーザによって縮小率が設定されておらず、且つ、自動的な拡大・縮小処理の実行も設定されていない場合、CPU10は、縮小率Kを初期化されたときの値のまま「100」とする。
【0044】
次に、CPU10は、Pページ目の画像データと、(P+1)ページ目の画像データとを、縮小率Kで縮小し(S606)、縮小した画像データの副走査サイズを取得して変数Lに設定する(S608)。なお、Pページ目の画像データと(P+1)ページ目の画像データとは、副走査サイズ調整処理(S410)により、副走査サイズが等しくされているから、変数Lは、Pページ目の副走査サイズであり、(P+1)ページ目の副走査サイズでもある。
【0045】
次に、CPU10は、処理済み画像の副走査サイズを表す変数Tを0に初期化する(S610)。そして、次に画像が印刷される記録紙32について、印刷可能な副走査サイズを取得し、変数tに設定する(S612)。例えば、次に画像が印刷される記録紙32がA4サイズである場合には、A4サイズの記録紙32に印刷可能な副走査サイズとして、予めフラッシュメモリ11などに記憶されている値を読み込む。なお、本実施形態において、MFP1は、余白を設けない縁無し印刷をする実行するものとして説明するが、余白を設けて印刷を行う場合、用紙サイズから余白サイズを差し引いた値が、印刷可能な副走査サイズとして取得される。
【0046】
次に、CPU10は、縮小率Kで縮小された1ページ分の画像を、1枚の記録媒体に印刷可能か否かを判断する。具体的には、縮小した画像データの副走査サイズを表す変数Lが、次の記録紙32に印刷可能な副走査サイズt以下であるか否かを判断する(S614)。すなわち、Pページ目、(P+1)ページ目の画像について、未だ分割画像が一つも印刷されていない段階では、T=0であるため、S614ではLとtとの大小関係が比較されるのである。
【0047】
L>tである場合(S614:No)、CPU10は、次の記録紙32に印刷可能な副走査サイズtの分割画像を、縮小率Kで縮小された画像データに対応する画像から分割する。具体的には、Pページ目の画像について、Tからtサイズ分のトリミングを行ったデータを生成し、データAとする。(P+1)ページ目の画像についても同様に、Tからtサイズ分トリミングを行ったデータを生成し、データBとする(S618)。
【0048】
図7を参照して、S618の処理を説明する。図7に示すように、Pページ目の画像の副走査サイズと、(P+1)ページ目の画像の副走査サイズとは、上述した副走査サイズ調整処理(S410)により等しくされている。
【0049】
図7(a)に示すように、1つ目の分割画像を分割する場合、印刷済み画像の副走査サイズを表す変数Tは0である。よって、Pページ目の画像データ、および(P+1)ページ目の画像データの各々について、副走査方向における先端から、次の記録紙32に印刷可能な副走査サイズtをトリミングすることにより、1つ目の分割画像に対応するデータA,データBを生成できる。
【0050】
図6に戻り説明する。次に、CPU10は、データA、データBをそれぞれ、FAX受信時の解像度から、予め設定された印刷解像度に変換する(S620)。そして、データAに基づく分割画像(Pページ目の分割画像)を1枚の記録紙32の表面に印刷し、データBに基づく分割画像(P+1ページ目の分割画像)を、当該記録紙32の裏面に印刷する(S622)。上述したように、各分割画像は、記録紙32に印刷可能な副走査サイズtに基づいて分割されているから、Pページ目、P+1ページ目からそれぞれ分割された分割画像の副走査方向における一端から他端までを、1枚の記録紙32内に収めて印刷できる。
【0051】
そして、印刷済みの画像の副走査サイズを表す変数Tに、S622で印刷した分割画像の副走査サイズを表す変数tを加算して、Tを更新する(S624)。次に、CPU10は、LとTとを比較する(S626)。L>Tである場合(S626:No)、すなわち、未だ印刷されていない領域が残っている場合、CPU10は、S612に戻り処理を繰り返す。
【0052】
そして、次の記録紙32について、印刷可能な副走査サイズtを取得し、新たに取得した副走査サイズtに基づき、Pページ目の画像と(P+1)ページ目の画像とのそれぞれから分割画像を分割する。
【0053】
図7(b)を参照して、2つ目以降の分割画像の分割について説明する。なお、図7(b)において、ハッチングを付した範囲が、印刷済みの画像の範囲を示す。図7(b)に示すように、印刷済みの画像の副走査サイズを表す変数Tに、次の記録紙32に印刷可能な画像の副走査サイズtを加算した値が、画像の副走査サイズLよりも小さい場合、Pページ目の画像データについて、Tからtサイズ分のトリミングを行ったデータをデータAとし、(P+1)ページ目の画像データについて、Tからtサイズ分のトリミングを行ったデータをデータBとすることができる。すなわち、図6に示す処理によれば、LがT+tよりも大きい場合(S614:No)、Tからtサイズ分のトリミングを行って、データAとデータBとを生成する(S618)。そして、データAとデータBとに基づき、記録紙32の両面に、それぞれ分割画像を印刷する(S622)。
【0054】
本実施形態の2ページ処理によれば、印刷可能な副走査サイズtが、記録紙32毎に取得され、この副走査サイズtに基づいて、各記録紙32のサイズに応じた分割画像を印刷できる。よって、各記録紙32のサイズの変化に対応できると共に、各記録紙32のサイズを最大限に有効活用できる。例えば、Pページ目、P+1ページ目の画像を印刷する途中で、A4サイズの記録紙32を使い果たし、代わりにA3サイズの記録紙32を給紙する場合には、印刷可能な副走査サイズtとして、途中からA3サイズに対応した値が設定される。その結果、1枚の記録紙32に対してより大きい分割画像を印刷でき、より少ない分割数で画像を印刷できるのである。
【0055】
なお、2ページ処理によれば、画像の分割前に、画像データの縮小を行っている(S606)。すなわち、記録紙32のサイズが途中で変化したとしても、各分割画像の縮小率は変化させない。よって、複数枚の記録紙32を繋ぎ合わせたとき、各分割画像の縮小率が一致した視認性の良い画像を形成できる。
【0056】
また、2ページ処理のS612からS626の処理を繰り返すことにより、Pページ目の画像、(P+1)ページ目の画像は、副走査方向の先端側から順次分割され、分割された順番で印刷される。換言すれば、この2ページ処理によれば、Pページ目の画像、(P+1)ページ目の画像のそれぞれについて、副走査方向における先端側により近い分割画像に対し、より早い印刷順序(印刷ページ)を決定し、決定された印刷順序に従って、Pページ目の分割画像、(P+1)ページ目の分割画像を、記録紙32の表面と裏面とにそれぞれ印刷できる。よって、ユーザが印刷順序に従って画像を並べるという容易な作業で、Pページ目の画像および(P+1)ページ目の画像を形成できる。
【0057】
次に、図7(c)を参照して、Pページ目と(P+1)ページ目とのそれぞれについて、最後の分割画像を処理する場合について説明する。図7(c)に示すように、印刷済みの画像の副走査サイズを表す変数Tに、次の記録紙32に印刷可能な画像の副走査サイズtを加算した値が、画像の副走査サイズL以上となる場合には、未印刷の残りの領域38のみを分割画像とする。具体的には、Pページ目の画像データについて、Tから(L−T)サイズ分のトリミングを行ったデータをデータAとし、(P+1)ページ目の画像データについて、Tから(L−T)サイズ分のトリミングを行ったデータをデータBとする。このようにすれば、不要なデータを印刷処理することがなく、好適な印刷結果が得られる。
【0058】
図6に戻り説明する。すなわち、L≦T+tの場合(S614:Yes)、Tから(L−T)サイズ分のトリミングを行って、データA、データBを生成し(S616)、1枚の記録紙32の両面に最後の分割画像を印刷する(S622)。このようにして、Pページ目、(P+1)ページ目のそれぞれについて、副走査方向における一端から他端まで印刷を終了すると、L≦Tとなるので(S626:Yes)、CPU10は、この処理を終了する。
【0059】
本実施形態のFAX受信処理によれば、1枚の記録紙32に印刷することができない長尺の画像を受信した場合であっても、それぞれの分割画像を1枚の記録紙32に印刷できるように、Pページ目の画像および(P+1)ページ目の画像がそれぞれ複数の分割画像に分割されて、視認性良く分割両面印刷を行うことができる。また、記録紙32に印刷可能な画像の幅に応じて縮小された分割画像を印刷できる。
【0060】
また、本実施形態によれば、1セットを構成する2ページの画像(Pページ目、(P+1)ページ目)について、副走査サイズ調整処理(S410)により、予め副走査サイズLを等しくしておく。よって、画像の副走査サイズに基づく処理の演算量を少なくして、処理負荷を軽減できる。具体的には、残り1つの分割画像であるか否かの判断(S614)、残り1つの分割画像である場合のトリミングの範囲の決定(S616)、画像全体を印刷したか否かの判断(S626)を、共通の副走査サイズLに基づいて実行できる。よって、Pページ目、(P+1)ページ目について、個別にこれらの処理を実行する場合に比較して、処理の負荷を軽減できるのである。
【0061】
図8は、1ページ処理を示すフローチャートである。この処理は、最終ページの画像を分割片面印刷する処理であり、受信した画像データの総ページ数Nが奇数である場合に実行される。
【0062】
まず、CPU10は、MFP1に現在セットされている記録紙32の印刷可能幅を取得し(S802)、縮小率Kを決定する(S804)。縮小率Kの決定方法は、2ページ処理の場合(S604)と同様である。次に、CPU10は、Pページ目の画像データを、縮小率Kで縮小し(S806)、縮小した画像データの副走査サイズを取得して変数Lに設定する(S808)。
【0063】
次に、CPU10は、処理済み画像の副走査サイズを示す変数Tを0に初期化し(S810)、次に画像が印刷される記録紙32に印刷可能な副走査サイズを取得して変数tに設定する(S812)。次に、CPU10は、縮小したPページ目の画像データの副走査サイズLが、次の記録紙32に印刷可能な副走査サイズt以下であるか否かを判断する(S814)。S814の判断が否定される場合(S814:No)、CPU10は、Pページ目の画像について、Tからtサイズ分のトリミングを行ったデータを生成し、データAとする(S818)。
【0064】
次に、CPU10は、データAをFAX受信時の解像度から予め設定された印刷解像度に変換する(S820)。そして、データAに基づく分割画像(Pページ目の分割画像)を1枚の記録紙32の片面に印刷する(S822)。
【0065】
そして、印刷済みの画像の副走査サイズTに、S822で印刷した分割画像の副走査サイズtを加算して、Tを更新する(S824)。次に、CPU10は、LとTとを比較する(S826)。L>Tである場合(S826:No)、すなわち、未だ印刷されていない領域が残っている場合、CPU10は、S812に戻り処理を繰り返す。
【0066】
このようにして、処理を繰り返すうちに、Pページ目の画像データについて、最後の分割画像を処理する場合、すなわち、印刷済みの画像の副走査サイズTに、次の記録紙32に印刷可能な画像の副走査サイズtを加算した値が、画像の副走査サイズL以上となる場合(S814:Yes)、Pページ目の画像データについて、Tから(L−T)サイズ分のトリミングを行ったデータをデータAとする(S816)。
【0067】
このようにして、最終ページであるPページ目について、副走査方向における一端から他端まで印刷を終了すると、L≦Tとなるので(S826:Yes)、CPU10は、この処理を終了する。
【0068】
上記実施形態において、MFP1が通信装置の一例である。記録紙32が記録媒体の一例である。Pページが1のページの一例であり、Pページ目の画像の分割画像が第1分割画像の一例である。(P+1)ページが他のページの一例であり、(P+1)ページ目の画像の分割画像が第2分割画像の一例である。副走査サイズが「第1方向における長さ」の一例である。基準長が基準長情報の一例である。印刷可能幅が幅情報の一例である。印刷可能な副走査サイズが印刷可能長情報の一例である。
【0069】
S614を実行するCPU10が判断手段の一例である。S622,S822を実行するCPU10が印刷制御手段の一例である。S616,S618を実行するCPU10が分割手段の一例である。S602を実行するCPU10が幅情報取得手段の一例である。S604を実行するCPU10が縮小率決定手段の一例である。S606を実行するCPU10が縮小手段の一例である。S612を実行するCPU10が印刷可能長取得手段の一例である。S506,S510を実行するCPU10が基準長取得手段の一例である。S508,S512を実行するCPU10が追加手段の一例である。
【0070】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0071】
例えば、上記実施形態では、通信装置の一例としてMFP1を説明したが、FAX受信機能を有する全ての装置に本発明を適用可能である。また、G3FAX、G4FAX、インターネットFAXなど、各種規格のFAX受信について、本発明を適用可能である。
【0072】
上記実施形態では、副走査方向(第1方向)を長手方向とする長尺の画像を分割して印刷するものとして説明したが、主走査方向(第2方向)を長手方向とする長尺の画像を分割して印刷する場合にも、本発明を適用可能である。
【0073】
上記実施形態では、セット毎に縮小率を決定したが、受信した画像データの全ページの画像データを、同一の縮小率で縮小しても良い。
【0074】
上記実施形態の2ページ処理では、1ページ分の画像を1枚の記録媒体に印刷可能か否かの判断(S614)を、セット毎に行った。しかしながら、受信する画像データの副走査サイズが固定である場合は、当該判断は、受信した画像データのうち、1ページについてのみ実行すれば良い。
【0075】
上記実施形態の副走査サイズ調整処理(図5)を省略しても良い。その場合、Pページ目の画像データと、(P+1)ページ目の画像データを共に順次分割して両面印刷する途中で、一方の画像が先に終端まで到達する場合が生じ得る。その場合、片面印刷に移行するように上記実施形態を変形しても良い。
【0076】
上記実施形態の2ページ処理(図6)では、分割両面印刷の途中に記録紙32のサイズが変更される可能性を考慮し、画像を分割する毎に、次の記録紙32に印刷可能な副走査サイズ(t)を取得していた。しかしながら、記録紙32のサイズが固定である場合には、画像の副走査サイズLと、記録紙32に印刷可能な副走査サイズtとに基づいて、予め分割数を決定し、その分割数で画像を等分割して分割両面印刷を行っても良い。
【0077】
また、Pページ目の画像データから生成したデータに基づく分割画像を記録紙32の表面に印刷する処理を実行している間に、当該記録紙32の裏面に印刷すべき分割画像に対応したデータを(P+1)ページ目の画像データから生成しても良い。このようにすれば、分割両面印刷に要する時間を短縮できる。
【0078】
上記実施形態では、各画像を副走査方向の先端側から順次分割していくものとして説明したが、終端側から順次分割するように構成しても良い。
【0079】
上記実施形態では、記録紙32の表面が「一方の面」に相当し、裏面が「他方の面」に相当する。しかしながら、記録紙32の表面および裏面のいずれもが「一方の面」に相当し得る。また、「他方の面」とは、記録紙32のうち、「一方の面」の反対側の面であれば良い。すなわち、上記実施形態では、Pページ目の画像データに基づく分割画像は、全て記録紙32の表面に印刷され、(P+1)ページ目の画像データに基づく分割画像は、全て記録紙32の裏面に印刷されるものとして説明した。しかしながら、上記実施形態のように、どちらの面に印刷するかをページ毎に固定する必要はない。すなわち、Pページ目の画像を形成する複数の分割画像のうち半数を複数枚の記録紙32の表面に印刷し、残りの分割画像を別の記録紙32の裏面に印刷しても良い。この場合、Pページ目の分割画像が表面に印刷された記録紙32の裏面には、(P+1)ページ目の分割画像を印刷し、Pページ目の分割画像が裏面に形成された記録紙32の表面には、(P+1)ページ目の分割画像を印刷すれば良い。この場合、Pページ目の分割画像が印刷された面が「一方の面」に相当し、(P+1)ページ目の分割画像が印刷された面が「他方の面」に相当する。
【0080】
上記実施形態では、Pページ目または(P+1)ページ目のいずれかの画像に付加画像36を追加した後に、縮小処理を行っていたが、縮小処理後の2ページ分の画像データに基づいて副走査サイズを比較し、縮小処理後の画像に付加画像を追加するように、上記実施形態の処理を変形しても同様の作用効果が得られる。
【符号の説明】
【0081】
1 MFP
30 画像
32 記録紙
34 分割画像
36 付加画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信したページ単位の画像データに基づく1ページ分の画像を1枚の記録媒体に印刷可能かを判断する判断手段と、
前記判断手段により、前記1ページ分の画像を1枚の記録媒体に印刷可能ではないと判断される場合、前記受信した画像データに基づく1のページの画像を複数の第1分割画像に分割し、他のページの画像を複数の第2分割画像に分割して、複数枚の記録媒体に印刷する印刷制御手段とを備え、
前記印刷制御手段は、
前記複数枚の記録媒体の一方の面に印刷された前記第1分割画像から前記1のページの画像が形成され、他方の面に印刷された前記第2分割画像から前記他のページの画像が形成されるように、前記複数枚の記録媒体の一方の面には前記第1分割画像を印刷し、他方の面には前記第2分割画像を印刷する、通信装置。
【請求項2】
前記印刷制御手段は、
前記受信した画像データに基づく画像の中でページ順序において連続する2ページの画像を前記1のページの画像と前記他のページの画像とし、各画像から分割される前記第1分割画像と前記第2分割画像とを、同一の記録媒体の一方の面と他方の面とに印刷する、請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記印刷制御手段は、
前記受信した画像データの総ページ数が奇数である場合、最終ページの画像データに基づく画像から分割される分割画像を、複数枚の記録媒体の片面に印刷する、請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記判断手段は、
前記受信した画像データに基づく1ページ分の画像の第1方向における一端から他端までを、1枚の記録媒体に印刷できるかを判断するものであり、
前記判断手段により前記1ページ分の画像の前記第1方向における一端から他端までを1枚の記録媒体に印刷することができないと判断される場合、各分割画像の前記第1方向における一端から他端までを1枚の記録媒体に印刷できるように、前記受信した画像データに基づく各画像を分割する分割手段を備える、請求項1から3のいずれかに記載の通信装置。
【請求項5】
前記分割手段により前記1のページの画像から分割される複数の第1分割画像、および前記他のページの画像から分割される複数の第2分割画像の各々について、印刷順序を決定する印刷順序決定手段を備え、
前記印刷順序決定手段は、
前記第1方向における一端側により近い分割画像に対して、より早い印刷順序を決定するものであり、
前記印刷制御手段は、
前記印刷順序決定手段により決定された前記印刷順序に従って、前記第1分割画像および前記第2分割画像を前記複数枚の記録媒体の一方の面と他方の面とに印刷する、請求項4記載の通信装置。
【請求項6】
前記第1方向に対して垂直な第2方向における画像の幅を示す幅情報であって、前記記録媒体に印刷可能な画像の幅を示す前記幅情報を取得する幅情報取得手段と、
前記幅情報取得手段により取得される前記幅情報と、前記受信した画像データに対応する画像の前記第2方向における幅とに基づいて、縮小率を決定する縮小率決定手段とを備え、
前記印刷制御手段は、
前記縮小率決定手段により決定された前記縮小率で縮小された前記分割画像を印刷する、請求項4または5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記縮小率決定手段により決定された縮小率で、前記受信した画像データを縮小する縮小手段と、
前記第1方向における画像の長さを示す印刷可能長情報であって、前記記録媒体に印刷可能な画像の長さを示す前記印刷可能長情報を取得する印刷可能長取得手段とを備え、
前記分割手段は、前記印刷可能長取得手段により取得された前記印刷可能長情報に対応する長さの分割画像を、前記縮小手段により縮小された画像データに対応する画像から分割する、請求項6記載の通信装置。
【請求項8】
前記印刷可能長取得手段は、前記複数枚の記録媒体の各々について前記印刷可能長情報を取得し、
前記分割手段は、前記印刷可能長取得手段により1枚の記録媒体について取得された印刷可能長情報に対応する長さの分割画像を、前記1のページの画像と前記他のページの画像とのそれぞれから分割し、
前記印刷制御手段は、前記1枚の記録媒体の印刷可能長情報に基づいて前記1のページの画像と前記他のページの画像とのそれぞれから分割される分割画像を、当該1枚の記録媒体の一方の面と他方の面とに印刷する、請求項7記載の通信装置。
【請求項9】
前記1のページの画像と前記他のページの画像とのうち、前記第1方向における長さがより大きい一方の画像について、当該画像の前記第1方向における長さを示す基準長情報を取得する基準長取得手段と、
前記1のページの画像と前記他のページの画像とのうち、前記第1方向における長さがより小さい画像の前記第1方向における長さが、前記基準長情報に示される長さと等しくなるように、当該画像に付加画像を追加する追加手段とを備え、
前記分割手段は、前記追加手段により一方の画像に前記付加画像が追加された前記1のページの画像と前記他のページの画像とを、前記印刷可能長取得手段により取得される前記印刷可能長情報に基づいて、それぞれ分割する請求項7または8に記載の通信装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate